JPH11100225A - セルシアン組成物の製造方法 - Google Patents

セルシアン組成物の製造方法

Info

Publication number
JPH11100225A
JPH11100225A JP9264253A JP26425397A JPH11100225A JP H11100225 A JPH11100225 A JP H11100225A JP 9264253 A JP9264253 A JP 9264253A JP 26425397 A JP26425397 A JP 26425397A JP H11100225 A JPH11100225 A JP H11100225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
celsian
arc melting
arc
melting
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9264253A
Other languages
English (en)
Inventor
Naomichi Miyagawa
直通 宮川
Nobuhiro Shinohara
伸広 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP9264253A priority Critical patent/JPH11100225A/ja
Publication of JPH11100225A publication Critical patent/JPH11100225A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高耐熱性、低熱膨張性、電気絶縁性のセルシア
ン組成物を大量かつ容易に得る。 【解決手段】セルシアン原料を、中空孔5を形成した黒
鉛電極4を備えたアーク溶融炉1内で、該孔からアルゴ
ンガスを吹き込みながら、アーク溶融し、水中に出湯し
急冷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルシアン組成物
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高温耐火物セラミックス材料は、耐火性
という相反する用途からそれらの材料を合成し、形状化
するためにきわめて高い温度を必要とする。それら耐火
性の高い材料の製品を合成するには標準的な装置では難
しく、生産段階ではあまりに不経済であった。このよう
な状況は、鉄鋼窯、ガラス窯などの耐火物によく見られ
たが、セルシアンについても同様のことがいえる。セル
シアンは量論比でBaO・Al23 ・2SiO2 ある
いはSrO・Al23 ・2SiO2 もしくは2種類の
混合物からなるアルミノシリケートの酸化物材料であ
る。その融点は、1800℃と耐火性の高いシリケート
であると同時に、低い熱膨張率(0〜1000℃の温度
範囲で3〜5×10-6/℃)を示す。したがって、熱衝
撃にも強く、高温の過酷な条件での使用に耐えうる材料
である。また、セルシアンはその高い耐熱性、耐熱衝撃
性に加え、電気絶縁性(誘電率ε=7.0)に優れてお
り、電気絶縁材料としても好適な材料である。アルミ
ナ、ムライト、フォルステライト等のICパッケージや
多層基板として従来使用されている材料は電気絶縁性に
優れているが一般的に熱膨張率が高い(6〜8×10-6
/℃)。そのような材料と比較すると、セルシアンは電
気絶縁性と低膨張性を両方を兼ね備えた高性能な材料で
ある。このような優れた物性を有するにもかかわらず、
実用化にいたらない理由としては、この高い耐熱性故、
合成、溶融しガラス組成物を得ることが一般的な方法で
は困難であったことによる。特開昭48−4899で
は、セルシアンが主結晶のガラスセラミックスの作製方
法を開示している。それによるとセルシアンセラミック
スを作製するに当たりR2 O(但:R=Li、Na、K
a)で示されるアルカリ金属を添加し作製している。こ
の方法によると所望の緻密質セラミックス体を低温で得
ることは可能であるが、耐火物として使用する場合耐熱
性が低下する。一方、電気絶縁用部材として使用する場
合には、イオン伝導性が高い元素を添加することから電
気絶縁性の劣化が生じやすいという問題がある。また特
開昭62−252340では、低温で焼結可能なセルシ
アンを一部含むガラスセラミックス焼結体の作製方法に
ついて開示している。この方法によると、アルカリ金属
を使用せずに低温で電気絶縁性の高い焼結体を作製する
ことは可能であるが主結晶となるセルシアンの割合の低
下に伴い熱膨張率が高くなり、耐熱性を損なうという問
題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの従
来の技術を背景とし、セルシアン組成のガラス組成物を
容易に作製し、提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、従来技
術が持つ種々の問題点を解消しようとするものでセルシ
アン組成からなるガラス化組成物を容易に提供するもの
である。
【0005】本発明は、前述の問題を解決すべくなされ
たものであり第1の発明はセルシアン組成物を生成しう
る原料を、アーク溶融電気炉内で、80容積%以上のA
r、HeまたはNeのいずれかの雰囲気下でアーク溶融
し、ついで急冷すること特徴とするセルシアン組成物の
製造方法であり、第2の発明はセルシアン組成物を生成
しうる原料を黒鉛電極を備えた、アーク溶融電気炉内で
80容積%以上がAr、HeまたはNeのいずれか1以
上の濃度からなる不活性ガスを黒鉛電極の中心部長手方
向に形成した中空孔より吹き込みながらアーク溶融しつ
いで急冷することを特徴とするセルシアン組成物の製造
方法を提供するものである。
【0006】このように、本発明は、セルシアン原料
を、アーク溶融電気炉内で、一般的な方法としては、8
0容積%以上のAr、NeまたはNeいずれか1以上の
雰囲気下で溶融すればよいのであり、そして望ましい具
体的な手段としては、中空部を形成した黒鉛電極を用
い、該電極の中空部より80容積%以上がAr、Heま
たはNeのいずれか1以上からなる不活性ガスを吹き込
みながらアーク溶融すればよいのである。そして、これ
らの発明において、望ましい態様の1つは、アーク溶融
した組成を水中に出湯し急冷することであり、それが可
能だということである。
【0007】また、他の望ましい態様の1つは、アーク
溶融する電気炉の内張り耐火物として熱溶融鋳造耐火物
を用いることであり、このようにすることにより不純物
成分の少ない高純度のセルシアン組成物が得られる。
【0008】このように、本発明において採用するアー
ク溶融電気炉の好ましい態様は、アーク溶融電気炉の内
張が溶融鋳造耐火物で構成されているものである。
【0009】まず、本発明の電気炉について、図1に示
したアーク溶融電気炉装置の断面図を参照して説明す
る。図1において、単相のアーク溶融電気炉は、水冷管
2が設けられた鉄製の窯1の内部に耐火物3により内張
りされ構成されている。そのアーク溶融炉の黒鉛電極4
の中心部に上下方向(長手方向)へ貫通孔5があり、こ
の貫通孔5上部からガスボンベ10に充填されているO
2 20容積%以下のAr、He、Ne等の気体6が吹
き込める構造になっている。黒鉛電極4は溶融組成物で
あるガラスの湯面位置の変化により上下、左右に移動で
き、またアーク溶融電気炉は図示されてないが内容物が
流し出せるよう傾動できる構造となっている。
【0010】本発明に使用する耐火物は、高い温度にお
いても使用可能なアルミナ系、アルミナ−シリカ系ある
いはアルミナ−ジルコニア系、ジルコニア系耐火物を用
いるのがよい。しかし、焼結煉瓦では1800℃以上の
高温になったときに、炉材から組成物が多量に混入し、
高耐熱性、低膨張率を兼ね備えた本発明で目的とする所
望のセルシアン組成物が得られにくくなるため、180
0℃でも前記同系での熱使用可能である溶融鋳造耐火物
を使用するのが好ましい。
【0011】原料粉末は、バリウム源としては炭酸バリ
ウム、硝酸バリウムなどのバリウム塩を用いることが好
ましい。同様にストロンチウム源としてもまた炭酸スト
ロンチウム、硝酸ストロンチウムが好ましい。そして、
アルミナ及びシリカ源には天然で産出するコランダム、
ケイ砂などでよく、どの原料も純度が95%以上のもの
を使用した方が好ましい。純度を95%以上とすること
が好ましい理由としては、純度が95以下であると原料
中に含まれる不純物によりセルシアンの耐熱性、電気絶
縁性を低下させるためである。使用するバリウム塩は吸
水性が高いため十分乾燥し混合するか、原料となる各種
類の粉末を所定量混合後、一度1000〜1200℃位
の低温で熱処理し、原料として使用する方が好ましい。
セルシアンの量論比はモル比でBaO(SrO):Al
23 :SiO2 =1:1:2である。本発明で製造す
るセルシアン組成物はBaO(またはSrO)、Al2
3 、SiO2 の金属酸化物組成が、モル比でBaO
(SrO):xAl23 :ySiO2 が0.5≦x≦
1、1.5≦y≦2.5であることが好ましい。化学組
成比を上記の様に限定した理由として、x<0.5、y
<1.5あるいはx>1、y>2.5では、目的のセル
シアン以外にバリウムシリケートであるBaO・2Si
2 やバリウムアルミネートであるBaO・SiO2
ストロンチウムシリケートであるSrO・SiO2 、ス
トロンチウムアルミネートであるSrO・Al23
アルミノシリケートであるムライト、出発原料となって
いるアルミナ、シリカなどが混合相として得られ、セル
シアンの利点となる高耐熱、低熱膨張率を損なうためで
ある。また、BaO・Al23 ・2SiO2 とSrO
・Al23 ・2SiO2 は特に単体である必要はなく
2種類の混合物でもよい。
【0012】溶融方法については、前述のアーク溶融電
気炉の中に原料投入口から原料7を投入し、初期の段階
は黒鉛電極同士を接触させてアーク放電加熱により溶解
する。そして、生成した溶融ガラスの増加に伴い、少し
ずつ黒鉛電極の間隔を広げていく。その黒鉛電極は溶融
ガラスに接触していても溶融は可能であるが、好ましく
は溶融ガラスの溶融液面より20〜30mm上方に離し
て行うのがよい。そして黒鉛電極の中心部よりたとえば
2 20容積%以下、すなわち、80容積%以上がA
r、He、Neからなる気体を吹き込み、前記ガスのプ
ラズマ化による放電加熱から数万℃の温度を容易に得る
ことができ、セルシアン組成のガラス化物を得ることが
できる。
【0013】本発明でこのアーク溶融は、溶融中におけ
る雰囲気として、前記不活性ガスの雰囲気となればよい
のであるが、具体的には黒鉛電極として中空電極を用い
ることで望ましく達成しうる。
【0014】黒鉛電極の中心に設けられた貫通孔は、黒
鉛電極の直径に対して1/2〜1/3でよく、電極先端
もしくは先端近傍でガスが放出される構造となっていれ
ばよい。供給されるガスが安定してプラズマ化されるた
めに構造はガスが漏れないような構造にする必要がある
ので、このような点からすれば、ガスの供給は電極先端
とする方が制御しやすい。この黒鉛電極の孔より吹き込
まれる気体は、濃度の高いAr、He、Neが好まし
く、N2 やO2 は好ましくない。その理由は、N2 ガス
の濃度が高いとセルシアン組成物中に窒化物が生成さ
れ、高耐熱性、低膨張性が損なわれるからであり、また
2 ガス濃度が高いと黒鉛電極と反応して生成するCO
が増え、溶融組成物との接触によりN2 ガスの影響と同
様に、高耐熱性、低膨張性が損なわれるからである。特
に、ArとO2 の混合気体を使用する場合、O2 の割合
が高いほど高い酸化度を得られるが、発生するプラズマ
が不安定となり、高い温度を得ることが難しくなるので
好ましくない。
【0015】このような観点から、本発明においてアー
ク溶融炉に導入されるガスとしては、純度が80容積%
以上がAr、HeまたはNeの1種または2種以上から
なるものの使用が必要で、特に90容積%以上の純度の
ものの使用が望ましいのである。黒鉛電極は、ガラス化
原料の溶融初期においては黒鉛電極が接触した状態での
アーク放電によりガラス湯面に接した状態で配置する。
この段階では黒鉛による溶融ガラス組成物の炭素成分に
よる汚染は少しあるが、ガラス溶融物が生成すれば黒鉛
電極を上昇させ、電極間隔を広げてAr、He、Neな
どの気体を吹き込みプラズマ化し、加熱するので、不純
物や着色の少ないガラスを得ることができる。ガラスの
溶融の際、プラズマイオン発生に必要な気体の流量は、
10リットル/min程度必要である。その流量が少な
いとアーク放電が大きくなり、また多いとプラズマが安
定しないため好ましくない。
【0016】以上の方法により十分溶融されたセルシア
ン組成物をもたらすガラスはアーク溶融炉を傾動して出
湯口9より水中に出湯することにより、ガラスカレット
を得ることが可能となる。
【0017】このように、本発明のアーク溶融法は高い
温度を容易に得られ、水冷などの方法で急冷が容易であ
る。したがって、1800℃という温度が必要なセルシ
アン組成のガラスを容易かつ大量に得ることが可能とな
る。
【0018】
【実施例】本発明は、以下の実施例でさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定され
るものではない。
【0019】(実施例1)セルシアンガラスを合成する
ために、原料として炭酸バリウム、低ソーダアルミナ、
高純度ケイ砂を溶融後、モル比で1:1:2となるよう
に混合した。これを図1に示した内張りがアルミナシリ
カ系の溶融鋳造耐火物(重量分析値で、アルミナ79
%、シリカ16%、その他5%からなる旭硝子株式会社
製耐火物CB−M)のアーク溶融電気炉に投入した。溶
解初期段階では、黒鉛電極を接触させ、その接触アーク
放電により溶解した。ある程度溶融物が生成されたあ
と、少しずつ電極を広げ、上昇させ、Arガス(濃度9
5%以上)を黒鉛電極(外径150mm)の孔(内径5
0mm)から10リットル/min流しながらプラズマ
放電により完全に溶融した。この溶融物を電気炉を傾動
させて水槽中に流し込み、ガラスカレットを得た。
【0020】得られたセルシアン組成ガラスは無色透明
であった。溶融後のガラス組成BaO:Al23 :S
iO2 は1:1:2.1となっていた。このガラスを1
400℃で結晶化、粉砕し、粉末X線回折により同定を
行ったところ、セルシアンの単一相であった。この粉末
を1000kg/cm2 で成形し、1500℃で熱処理
後、熱膨張率を測定した結果3.7×10-6/℃、誘電
率εは6.5(1MHz)であった。
【0021】(実施例2)セルシアンガラスを合成する
ために、原料として炭酸バリウム、低ソーダアルミナ、
高純度ケイ砂を溶融後、モル比で1.1:1:2となる
ように混合した。これを一度、抵抗加熱電気炉を用い、
1200℃で熱処理し、解砕した。その粉末を図1に示
した内張りがアルミナ−ジルコニア系溶融鋳造耐火物
(重量分析値で、アルミナ46%、ジルコニア41%、
シリカ12%、その他1%からなる旭硝子株式会社製耐
火物ZB−1711)のアーク溶融電気炉に投入した。
溶解初期段階では、黒鉛電極を接触させ、その接触アー
ク放電により溶解した。ある程度溶融物が生成されたあ
と、少しずつ電極を広げ、上昇させ、Arガス(濃度9
5%以上)を黒鉛電極(外径150mm)の孔(内径5
0mm)から10リットル/min流しながらプラズマ
放電により完全に溶融した。この溶融物を電気炉を傾動
させて水槽中に流し込み、ガラスカレットを得た。
【0022】得られたセルシアン組成ガラスは若干青み
を帯びていたが透明であった。溶融後のガラス組成は、
ほぼ量論比となっていた。そして、ガラス内部のジルコ
ニアの混入量は0.5wt%以下であった。このガラス
を1400℃で結晶化した。結晶化したガラスを粉砕
し、粉末X線回折により同定を行ったところ、セルシア
ンの単一相であった。この粉末を1000kg/cm2
で成形し、1500℃で熱処理後、熱膨張率を測定した
結果4.0×10-6/℃、誘電率εは6.9(1MH
z)であった。
【0023】(実施例3)セルシアンガラスを合成する
ために、原料として炭酸ストロンチウム、低ソーダアル
ミナ、高純度ケイ砂を溶融後、モル比で1:1:2とな
るように混合した。これを図1に示した内張りがアルミ
ナシリカ系の溶融鋳造耐火物(重量分析値で、アルミナ
79%、シリカ16%、その他5%からなる旭硝子株式
会社製耐火物CB−M)のアーク溶融電気炉に投入し
た。溶解初期段階では、黒鉛電極を接触させ、その接触
アーク放電により溶解した。ある程度溶融物が生成され
たあと、少しずつ電極を広げ、上昇させ、Arガス(濃
度95%以上)を黒鉛電極(外径150mm)の孔(内
径50mm)から10リットル/min流しながらプラ
ズマ放電により完全に溶融した。この溶融物を電気炉を
傾動させて水槽中に流し込み、ガラスカレットを得た。
【0024】得られたセルシアン組成ガラスは若干緑色
を呈していたが透明であった。溶融後のガラス組成Sr
O:Al23 :SiO2 は1:1.1:2.1となっ
ていた。このガラスを1400℃で結晶化、粉砕し、粉
末X線回折により同定を行ったところ、セルシアンの単
一相であった。この粉末を1000kg/cm2 で成形
し、1500℃で熱処理後、熱膨張率を測定した結果
4.7×10-6/℃、誘電率εは7.2(1MHz)で
あった。
【0025】(比較例)セルシアンガラスを合成するた
めに、原料として炭酸バリウム、低ソーダアルミナ、高
純度ケイ砂を溶融後、モル比で1:1:2となるように
混合した。これを図1に示した内張りがアルミナシリカ
系の溶融鋳造耐火物(重量分析値で、アルミナ79%、
シリカ16%、その他5%からなる旭硝子株式会社製耐
火物CB−M)のアーク溶融電気炉に投入した。溶解初
期段階では、黒鉛電極を接触させ、その接触アーク放電
により溶解した。ある程度溶融物が生成されたあと、少
しずつ電極を広げ、上昇させ、O2 30容積%Arガ
ス(濃度95%以上)を黒鉛電極(外径150mm)の
孔(内径50mm)から10リットル/min流しなが
ら完全に溶融した。この溶融物を電気炉を傾動させて水
槽中に流し込み、ガラスカレットを得た。
【0026】得られたセルシアン組成ガラスは黒みがか
っていた。溶融後のガラス組成BaO:Al23 :S
iO2 は1:1.1:2.1となっており不純物として
炭素成分が0.5%混入していた。このガラスを140
0℃で結晶化、粉砕し、粉末X線回折により同定を行っ
たところ、セルシアンの単一相であった。この粉末を1
000kg/cm2 で成形し、1500℃で熱処理後、
熱膨張率を測定した結果5.7×10-6/℃、誘電率ε
は7.2(1MHz)であった。また、得られた焼結体
中に多数の気泡が確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、高耐熱性、低熱膨張
性、電気絶縁性を有するセルシアン組成物をその特性を
損なうことなく、大量にかつ容易にえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に使用するアーク溶融電気炉の断面
説明図
【符号の説明】
1:窯 2:水冷管 3:耐火物 4:黒鉛電極 5:貫通孔 6:気体 7:ガラス原料 8:溶融ガラス 9:出湯口 10:ガスボンベ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルシアン組成物を生成しうる原料をアー
    ク溶融電気炉内で80容積%以上のAr、HeまたはN
    eのいずれか1つ以上の雰囲気下でアーク溶融し、つい
    で急冷することを特徴とするセルシアン組成物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】セルシアン組成物を生成しうる原料を、黒
    鉛電極を備えたアーク溶融電気炉内で、80容積%以上
    がAr、HeまたはNeのいずれか1つの不活性ガスを
    黒鉛電極の中心部長手方向に形成した中空孔より吹き込
    みながらアーク溶融し、ついで急冷することを特徴とす
    るセルシアン組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】セルシアン組成物が、BaO(SrO):
    xAl23 :ySiO2 (ここでx=0.5〜1、y
    =1.5〜2.5)からなるバリウム(ストロンチウ
    ム)アルミノシリケートである請求項1または2記載の
    セルシアン組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】アーク溶融後水中に出湯し、急冷すること
    を特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のセルシアン
    組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】アーク溶融を、熱溶融鋳造耐火物を内張り
    とした電気炉内で行うことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のセルシアン組成物の製造方法。
JP9264253A 1997-09-29 1997-09-29 セルシアン組成物の製造方法 Withdrawn JPH11100225A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9264253A JPH11100225A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 セルシアン組成物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9264253A JPH11100225A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 セルシアン組成物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11100225A true JPH11100225A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17400616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9264253A Withdrawn JPH11100225A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 セルシアン組成物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11100225A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514872A (ja) * 2008-02-13 2011-05-12 サン−ゴベン・セントル・ドゥ・レシェルシェ・エ・デチュード・ユーロペアン Bsas粉末

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514872A (ja) * 2008-02-13 2011-05-12 サン−ゴベン・セントル・ドゥ・レシェルシェ・エ・デチュード・ユーロペアン Bsas粉末

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101389419B1 (ko) 고지르코니아 함량을 갖는 고비저항 내화물
JP5549891B2 (ja) ガラス溶融炉のための耐火ブロック
JP4917235B2 (ja) 多孔質高アルミナ溶融鋳造耐火物およびその製造方法
JPS6210957B2 (ja)
BR112012032338B1 (pt) produto refratário fundido e forno de vidro
JPS62153145A (ja) 水素含有ガラス微小発泡体、ガス−セラミツクおよびその製造方法
JP3667403B2 (ja) βアルミナ質電鋳耐火物
JP2870188B2 (ja) 高ジルコニア質溶融鋳造耐火物
CN1068860C (zh) 氧化钙稳定的熔凝二氧化锆的生产方法
JPH11100225A (ja) セルシアン組成物の製造方法
CN109231972A (zh) 轻质电熔刚玉砖
WO2016068111A1 (ja) アルミナ・ジルコニア・シリカ質溶融鋳造耐火物、ガラス溶融窯、およびガラス板の製造方法
Goel et al. Synthesis and characterization of MgSiO3-containing glass-ceramics
KR100262623B1 (ko) 단열재용 발포유리 유리조성 및 그 제조방법
JPH1135317A (ja) ポルーサイト組成物の製造方法
US4348485A (en) Spinel type fused refractory product
CN111868005B (zh) 高氧化铝熔融铸造耐火物及其制造方法
EP1328490A1 (en) Refractory article
CN108585038A (zh) 金属氧化物及其制备方法、制备装置
JPS5948773B2 (ja) 溶融シリカおよびその製造方法
EP0656330B1 (en) Low iron spinel by aluminothermic fusion
Kraner Some Considerations in the Production of Fused Mullite for Refractories
JPH11157947A (ja) アルミナ・ジルコニア・シリカ質溶融耐火物の製造方法
US1557540A (en) Process of manufacturing resistant glass
JPS6252168A (ja) ジルコン耐火物を内張りしたガラス窯

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061010