JPH1099928A - コイルばね製造方法 - Google Patents
コイルばね製造方法Info
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Abstract
鋼線をコイル状に成形するときの温度を自在に選択でき
るコイルばね製造方法を提供する。 【解決手段】高周波熱処理によって焼き入れ及び焼き戻
しが施された鋼線を300℃でコイル状に成形し、その
後、コイルばねが300℃から室温に冷却されるまでの
間にセッチングを施した。セッチングが終了したコイル
ばねに通常のショットピーニングを施してコイルばねと
した。
Description
成形して製造されたコイルばねの製造方法に関する。
が広く使用されている。このコイルばねの製造方法とし
ては、一般に、鋼線を常温でコイル状に成形する冷間成
形法と、鋼線をそのオーステナイト化温度でコイル状に
成形する熱間成形法とが知られている。
戻しが施された鋼線を、常温でコイル状に成形し、この
成形品の残留応力を除去する低温焼なましを施し、さら
にショットピーニングを施し、その後、所定荷重を負荷
するセッチングを施してコイルばねを製造する方法であ
る。この冷間成形法では、常温で成形するので表面の脱
炭などが無く仕上がり精度に優れ、また、加工硬化によ
って高強度のコイルばねを製造できるという利点があ
る。しかし、常温では鋼線の変形抵抗が大きいので、コ
イリングピンを用いて冷間でコイル状に成形する自動ば
ね成形機のうち最大級のものを使用しても、成形できる
鋼線の引張強さは最大1961N/mm2(200kg
f/mm2 )まで、また、直径は最大14mmまでとい
われている。なお、旋盤を使って芯がねでコイル状に成
形する芯がね式ばね成形機を用いると、1961N/m
m2 を超える引張強さで14mmを超える直径の鋼線を
ばね成形できるものの、この芯がね式ばね成形機では鋼
線送り速度が遅いので大量生産には向かない。
オーステナイト化温度でコイル状に成形し、焼き入れ及
び焼き戻しを施し、さらにショットピーニングを施し、
その後、所定荷重を負荷するセッチングを施してコイル
ばねを製造する方法である。この熱間成形法では、鋼線
をそのオーステナイト化温度で成形するため鋼線の変形
抵抗が少なく、1961N/mm2 を超える引張強さの
鋼線や、14mmを超える直径の鋼線でも成形できると
いう利点がある。しかし、高温による鋼線の表面脱炭
や、高温の軟らかい状態で成形するので鋼線に疵が付き
易い。
熱間成形法にはそれぞれ長所と短所がある。そこで、こ
れら冷間成形法と熱間成形法の短所を無くすことを目的
とするコイルばね製造方法として、特開平5−0787
48号公報に記載されたコイルばね製造方法が知られて
いる。
入れした後、焼き戻し温度に加熱した状態でコイル状に
成形し、250℃以上焼き戻し温度以下の範囲内の温度
に30分以上保持し、さらにその後、所定荷重を負荷す
るセッチングを施す方法である。この製造方法によれ
ば、冷間成形法と熱間成形法の短所を解消し、さらに、
工程の簡略化と低コスト化を図ることができる、と上記
公報には記載されている。
戻し温度は鋼線の化学成分に基づいて決定される。従っ
て、上記の製造方法では、鋼線の化学成分に基づいて、
この鋼線がコイル状に成形される温度が決定されること
となる。このため、鋼線をコイル状に成形するときの温
度を選択する自由度が低く、鋼線の引張強度や直径に応
じて成形温度を適切に選択できないという問題がある。
また、鋼線の焼き戻し温度から外れた温度でこの鋼線を
コイル状に成形して、特有の機械的性質をもつコイルば
ねを製造したい場合も考えられるが、上記した従来の製
造方法ではこのような場合に対応できない。
間成形の短所を無くし、しかも、鋼線をコイル状に成形
するときの温度を自在に選択できるコイルばね製造方法
を提供することを目的とする。
の本発明の第1のコイルばね製造方法は、鋼線をコイル
状に成形してコイルばねを製造するコイルばね製造方法
において、鋼線をコイル状に成形するに当り、焼き入れ
及び焼き戻しが施された鋼線を250℃以上550℃以
下の範囲内の温度でコイル状に成形することを特徴とす
るものである。ここで、鋼線を前記範囲内の温度に加熱
するに当り、前記鋼線を高周波誘導加熱することが好ま
しい。
焼き入れ及び焼き戻しが施された鋼線を用いることが好
ましい。
(160kgf/mm2 )以上2158N/mm2 (2
20kgf/mm2 )以下の範囲内の引張強さをもつ鋼
線を用いることが好ましい。
直径の鋼線を用いることが好ましい。
ばねを製造できる長さの長尺材を用いることが好まし
い。ここで長尺材には、有限の長さの長尺材を溶接など
で接続して無限の長さにしたものも含まれる。
以下の範囲内の温度でコイル状に成形するに当り、鋼線
の直径に対するコイルばねの平均径の比が2.5以上に
なるように上記鋼線をコイル状に成形することが好まし
い。ここで鋼線の直径dに対するコイルばねの平均径D
の比とは、ばね指数と呼ばれるc=D/dをいう。
以下の範囲内の温度でコイル状に成形してコイルばねを
製造した後、このコイルばねが上記範囲内の温度から室
温に冷却されるまでの間に、このコイルばねが使用され
るときの荷重負荷方向の所定荷重をこのコイルばねに所
定時間負荷することが好ましい。
コイルばね製造方法は、 (1)高周波熱処理によって長尺の鋼線に焼き入れ及び
焼き戻しを施し (2)この焼き入れ及び焼き戻しが施された上記鋼線を
高周波誘導加熱によって250℃以上550℃以下の範
囲内の温度に加熱し (3)この範囲内の温度で上記鋼線をコイル状に巻きな
がら所定長さに切断してコイルばねに成形し (4)このコイルばねに、このコイルばねが使用される
ときの荷重負荷方向の所定荷重を所定時間負荷し、その
後、 (5)このコイルばねにショットピーニングを施す ことを特徴とするものである。
誘導加熱する迅速な加熱処理と、この加熱処理で加熱さ
れた鋼線を均一に急冷する冷却処理とを組み合わせた熱
処理をいう。尚、上記(5)のショットピーニングは室
温で施されるものである。
法の実施形態を説明する。
を使用してコイルばねを製造した。表1に、使用した鋼
線の化学成分を示す。また、表2に、表1の鋼線の線径
(直径)と機械的性質を示す。
鋼線AはV(バナジウム)を含有していないが、鋼線B
はVを含有している点に有る。また、表2に示すよう
に、鋼線A,Bとして、線径が11.0mmと15.0
mmのものを使用した。鋼線A,Bの引張強さは約19
80N/mm2 であり、引張試験後の絞りは35.0%
から35.9%までの範囲内の値であった。
てコイルばねを製造した。この製造方法を比較例の製造
方法とともに図1に示す。
図であり、(a)は本発明の製造方法の一例を示し、
(b)は比較例の製造方法を示す。
グピンを用いて鋼線をコイル状に成形する自動ばね成形
機を使った。この製造方法では、高周波熱処理によって
鋼線A,Bに焼き入れ及び焼き戻しを施した。このた
め、鋼線を短時間で加熱できた。焼き入れでは、鋼線
A,Bを高周波誘導加熱で980℃に迅速に加熱した
後、均一に急冷した。また、焼き戻しでは、焼き入れ後
の鋼線A,Bを高周波誘導加熱で450℃に迅速に加熱
した後、室温まで放冷した。このようにして焼き入れ及
び焼き戻しが施された鋼線A,Bを高周波誘導加熱で約
300℃に急速に加熱した状態でコイル状に成形してコ
イルばねにした。その後、コイルばねが約300℃から
室温に冷却されるまでの間に、このコイルばねが使用さ
れるときの荷重負荷方向の荷重(ここでは、最大試験荷
重の1.1倍に相当する荷重とした)を約3秒間負荷し
て、セッチングを施した。セッチングが終了したコイル
ばねに通常のショットピーニングを施して試験品のコイ
ルばねとした。
が施された鋼線を用いるので、鋼線の引張強度や直径に
応じて250℃以上550℃以下の範囲内から成形温度
を適宜に選択でき、所望の機械的性質をもつコイルばね
を製造できる。また、鋼線を250℃以上550℃以下
の範囲内の温度で成形するので、残留応力の少ないコイ
ルばねを製造でき、応力除去のための焼鈍処理をしなく
て済む。
する表3に示されている。また、ショットピーニングを
施した後、さらに、冷間でセッチングを施してもよく、
この場合も、後述する試験結果と同程度の優れたコイル
ばねを得ることができる。また、ここでは、鋼線とし
て、複数本のコイルばねを製造できる長さの長尺材を用
いたので、長尺の鋼線を連続的に成形してコイルばねを
製造でき、比較的低コストでコイルばねを製造できた。
では、旋盤を使って芯がねでコイル状に成形する芯がね
式ばね成形機を用いて、砥石を使って鋼線を切断した。
この方法では、高周波熱処理によって鋼線A,Bに焼き
入れ及び焼き戻しを施すまでは、図1(a)の製造方法
と同様である。比較例の製造方法では、焼き入れ及び焼
き戻しが施された鋼線A,Bを室温でコイル状に成形
(冷間成形)してコイルばねにした。その後、375℃
で低温焼鈍を施し、さらに、通常のショットピーニング
を施した。その後、このコイルばねが使用されるときの
荷重負荷方向の荷重(ここでは、最大試験荷重の1.1
倍に相当する荷重とした)を約300℃で約3秒間負荷
してセッチングを施して試験品のコイルばねとした。
状を表3に示す。
線径dに対する試験品コイルばねの平均径Dの比をい
う。また、表3に示す有効巻数、自由高さ、及びばね定
数は、ばねの技術分野で用いられている通常の技術用語
である。
線については、D/dが3.5の試験品コイルばねを製
造し、線径15.0mmの鋼線については、D/dが
3.5と6.5の試験品コイルばねを製造した。これら
の試験品コイルばねを用いて締付け(へたり)試験と耐
久試験を行った。締付け試験の試験条件を表4に示し、
耐久試験の試験条件を表5に示す。
7MPaの締付け応力を試験品コイルばねに静的に付与
し、96時間後の残留せん断歪を調べた。締付け試験は
20℃と80℃の温度で行われ、後述する表6から表8
までの「*1」は、20℃で行われた試験結果を示し、
「*2」は、80℃で行われた試験結果を示す。
τmax=637.5±539N/mm2 (最大値11
76.5N/mm2 最小値98.5N/mm 2)の試験
応力を試験品コイルばねに1秒間に5回(5Hz)の試
験速度で繰り返して付与し、コイルばねが破損するまで
の回数を求めた。また、耐久試験は、20℃〜25℃の
範囲内の試験温度で行った。
を表6から表8までに示す。
した、D/d=3.5の試験品コイルばねの試験結果を
示す。表6の「製造方法1」は、図1(b)の比較例の
製造方法を示し、「製造方法2」は、図1(a)の本発
明法を示す。
試験品コイルばねの20℃における残留せん断歪は、比
較例の製造方法で製造された試験品コイルばねの20℃
における残留せん断歪に比べて一桁小さく、本発明法に
よれば非常に優れた耐へたり性を有するコイルばねを製
造できることが判明した。また、本発明法による試験品
コイルばねの耐久性は、比較例の製造方法で製造された
試験品コイルばねの耐久性よりも優れており、本発明法
によれば優れた耐久性を有するコイルばねを製造できる
ことも判明した。
を用いて製造した、D/d=6.5の試験品コイルばね
の試験結果を示す。表7の製造方法1は、図1(b)の
比較例の製造方法を示し、製造方法2は、図1(a)の
本発明法を示す。
試験品コイルばねの80℃における残留せん断歪は、比
較例の製造方法で製造された試験品コイルばねの80℃
における残留せん断歪の約半分であり、本発明法によれ
ば高温においても優れた耐へたり性を有するコイルばね
を製造できることが判明した。また、本発明法による試
験品コイルばねの耐久性は、比較例の製造方法で製造さ
れた試験品コイルばねの耐久性よりも優れており、本発
明法によれば優れた耐久性を有するコイルばねを製造で
きることが判明した。
いて製造した、D/d=3.5の試験品コイルばねの試
験結果を示す。表8の「製造方法2」は、図1(a)の
本発明法を示す。なお、表8に示す線径15.0mmの
鋼線Aを用いて、図1(b)の比較例の製造方法でD/
d=3.5の試験品コイルばねを製造しようとしたが、
冷間でコイル状に成形できなかった。
試験品コイルばねの80℃における残留せん断歪は、
3.41から4.37までの範囲内であり、本発明法に
よれば優れた耐へたり性を有するコイルばねを製造でき
ることが判明した。また、表8に示すように本発明法に
よる試験品コイルばねの耐久性は優れており、本発明法
によれば高温においても優れた耐久性を有するコイルば
ねを製造できることが判明した。さらに、冷間では成形
できない直径の鋼線を成形でき、直径の大きい分、強度
の高いコイルばねを製造できた。
製造方法の他の実施形態を説明する。
℃に加熱した状態でコイル状に成形してコイルばねにし
た後、コイルばねが約300℃から室温に冷却されるま
での間にセッチングを施したが、図2に示すように、鋼
線を約300℃に加熱した状態でコイル状に成形してコ
イルばねにした後、常温で通常のショットピーニングを
施し、その後、冷間でセッチングを施してもよい。この
場合も、図1(b)に示す比較例の方法で得られたコイ
ルばねよりも耐へたり性と耐久性に優れたコイルばねを
得ることができる。
ね製造方法によれば、焼き入れ及び焼き戻しが施された
鋼線を用いるので、鋼線の引張強度や直径に応じて25
0℃以上550℃以下の範囲内から成形温度を適宜に選
択でき、所望の機械的性質をもつコイルばねを製造でき
る。また、鋼線を250℃以上550℃以下の範囲内の
温度で成形するので、残留応力の少ないコイルばねを製
造でき、応力除去のための焼鈍処理をしなくて済む。さ
らに、上記範囲内の温度で成形するので、冷間(常温)
で成形する場合に比べ、直径が太くて引張強さの高い鋼
線を使用できる。一方、熱間(鋼線のオーステナイト化
温度)で成形しないので、鋼線の脱炭、結晶粒の粗大
化、及び表面疵の発生を防止できる。
るに当り、鋼線を高周波誘導加熱する場合は、鋼線を短
時間で加熱できる。
焼き入れ及び焼き戻しが施された鋼線を用いる場合は、
高周波熱処理によって高強度になった鋼線を用いてコイ
ルばねを製造することとなるので、耐久性や耐へたり性
などの機械的性質のいっそう向上したコイルばねを製造
できる。したがって、小型で軽くても優れた機械的性質
をもつコイルばねを製造できる。
以上2158N/mm2 以下の範囲内の引張強さをもつ
鋼線を用いる場合は、鋼線の引張強さが向上した分、耐
へたり性と耐久性に優れたコイルばねを製造できる。
直径の鋼線を用いる場合は、冷間では成形できない直径
の鋼線を成形できることとなり、直径の大きい分、強度
の高いコイルばねを製造できる。
ばねを製造できる長さの長尺材を用いる場合は、長尺の
鋼線を連続的に成形してコイルばねを製造できるので、
比較的低コストでコイルばねを製造できる。
以下の範囲内の温度でコイル状に成形するに当り、鋼線
の直径に対するコイルばねの平均径の比が2.5以上に
なるように鋼線をコイル状に成形する場合は、この比が
4未満のコイルばねを製造できることとなるので小型で
高強度のコイルばねを製造できる。
以下の範囲内の温度でコイル状に成形してコイルばねを
製造した後、このコイルばねが上記範囲内の温度から室
温に冷却されるまでの間に、このコイルばねが使用され
るときの荷重負荷方向の所定荷重を該コイルばねに所定
時間負荷する場合は、耐へたり性のいっそう向上したコ
イルばねを得ることができる。
によれば、高周波熱処理によって焼き入れ及び焼き戻し
が施された鋼線を用いてコイルばねを製造するので、高
強度になった鋼線を用いてコイルばねを製造することと
なり、耐久性や耐へたり性などのいっそう向上したコイ
ルばねを製造できる。また、長尺の鋼線を用いるので、
長尺の鋼線を連続的に成形してコイルばねを製造でき、
比較的低コストでコイルばねを製造できる。さらに、鋼
線を高周波誘導加熱によって250℃以上550℃以下
の範囲内の温度に加熱するので、短い時間で加熱でき
る。さらにまた、鋼線をコイル状に巻きながら所定長さ
に切断してコイルばねに成形するので、連続的にコイル
ばねを製造できる。さらにまた、コイルばねに所定荷重
を所定時間負荷するので、耐へたり性のいっそう向上し
たコイルばねを得ることができる。さらにまた、上記所
定荷重が負荷されたコイルばねにショットピーニングを
施すので、コイルばねの残留圧縮応力が増加して、耐へ
たり性のいっそう優れたコイルばねを得ることができ
る。
施形態を示す模式図であり、(b)は、比較例のコイル
ばね製造方法を示す模式図である。
示す模式図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 鋼線をコイル状に成形してコイルばねを
製造するコイルばね製造方法において、 鋼線をコイル状に成形するに当り、焼き入れ及び焼き戻
しが施された鋼線を250℃以上550℃以下の範囲内
の温度でコイル状に成形することを特徴とするコイルば
ね製造方法。 - 【請求項2】 前記鋼線を前記範囲内の温度に加熱する
に当り、前記鋼線を高周波誘導加熱することを特徴とす
る請求項1記載のコイルばね製造方法。 - 【請求項3】 前記鋼線として、高周波熱処理によって
焼き入れ及び焼き戻しが施された鋼線を用いることを特
徴とする請求項1又は2記載のコイルばね製造方法。 - 【請求項4】前記鋼線として、1569N/mm2 以上
2158N/mm2以下の範囲内の引張強さをもつ鋼線
を用いることを特徴とする請求項1,2,又は3記載の
コイルばね製造方法。 - 【請求項5】 前記鋼線として、20mm以下の直径の
鋼線を用いることを特徴とする請求項1から4までのう
ちのいずれか一項に記載のコイルばね製造方法。 - 【請求項6】 前記鋼線として、複数本のコイルばねを
製造できる長さの長尺材を用いることを特徴とする請求
項1から5までのうちのいずれか一項に記載のコイルば
ね製造方法。 - 【請求項7】 前記鋼線を250℃以上550℃以下の
範囲内の温度でコイル状に成形するに当り、鋼線の直径
に対するコイルばねの平均径の比が2.5以上になるよ
うに前記鋼線をコイル状に成形することを特徴とする請
求項1から6までのうちのいずれか一項に記載のコイル
ばね製造方法。 - 【請求項8】 前記鋼線を250℃以上550℃以下の
範囲内の温度でコイル状に成形してコイルばねを製造し
た後、該コイルばねが前記範囲内の温度から室温に冷却
されるまでの間に、該コイルばねが使用されるときの荷
重負荷方向の所定荷重を該コイルばねに所定時間負荷す
ることを特徴とする請求項1から7までのうちのいずれ
か一項に記載のコイルばね製造方法。 - 【請求項9】 高周波熱処理によって長尺の鋼線に焼き
入れ及び焼き戻しを施し、 該焼き入れ及び焼き戻しが施された前記鋼線を高周波誘
導加熱によって250℃以上550℃以下の範囲内の温
度に加熱し、 該範囲内の温度で前記鋼線をコイル状に巻きながら所定
長さに切断してコイルばねに成形し、 該コイルばねに、該コイルばねが使用されるときの荷重
負荷方向の所定荷重を所定時間負荷し、その後、 該コイルばねにショットピーニングを施すことを特徴と
するコイルばね製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26044796A JP3555814B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | コイルばね製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP26044796A JP3555814B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | コイルばね製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1099928A true JPH1099928A (ja) | 1998-04-21 |
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ID=17348070
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JP26044796A Expired - Fee Related JP3555814B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | コイルばね製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3555814B2 (ja) |
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-
1996
- 1996-10-01 JP JP26044796A patent/JP3555814B2/ja not_active Expired - Fee Related
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