JPH109983A - 圧力検知装置及び開閉体の駆動装置 - Google Patents

圧力検知装置及び開閉体の駆動装置

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JPH109983A
JPH109983A JP8165991A JP16599196A JPH109983A JP H109983 A JPH109983 A JP H109983A JP 8165991 A JP8165991 A JP 8165991A JP 16599196 A JP16599196 A JP 16599196A JP H109983 A JPH109983 A JP H109983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧センサと制御装置との接触不良を未然に
防止する。 【解決手段】 車両の窓枠に配置され、外圧に応じて2
本の導体Sa,Sb間の抵抗値が低下する感圧センサSと、
上記両導体Sa,Sbの始端と端子CNa,CNbを介して接続さ
れ、窓ガラスを開閉制御する制御装置2とを備えたパワ
ーウインドウ装置において、制御装置2は、窓ガラスを
開き制御していない時に、トランジスタTr3をオンし
て端子CNa,CNb間に抵抗器RP を介し電圧V1を印加し
て、端子CNa,CNb間の電位差変化に基づき挟み込みの有
無を検出し、また、上記両導体Sa,Sbの終端間には、ダ
イオードDが電圧V1の印加方向と逆方向に接続されて
いる。そして、制御装置2は、窓ガラスを開き制御する
時に端子CNb からダイオードDを介して端子CNa 側へ電
流を流す手段(トランジスタTr1,Tr2及び抵抗器
R1)を備えている。この結果、端子CNa,CNbの表面の
酸化膜を排除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉体による挟み
込みを防止する機能を備えた開閉体の駆動装置、及び、
その駆動装置を構成するのに好適な圧力検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば車両のパワーウインドウ装
置として、開閉体としての窓ガラス(ウインドウガラ
ス)を閉じ側(上昇側)に制御している際に、窓枠の上
縁に配置した帯状の感圧センサによって圧力の発生が検
出されると、窓ガラスと窓枠との間に人体等が挟み込ま
れたと判断して、窓ガラスの閉じ側制御を即座に停止し
開き側(下降側)制御に転じる、といった挟み込み防止
機能を備えたものが実用化されつつある。
【0003】ここで、図7に例示するように、この種の
パワーウインドウ装置に用いられる感圧センサSは、帯
状或いは線状に形成されて対向配置された一対の導体S
a,Sbを、例えばカーボン等を含有したゴム材でモー
ルドしてなり、外部から圧力が加わると両導体Sa,S
bの間の抵抗値が低下するように構成されている。
【0004】そして、このような感圧センサSとパワー
ウインドウモータを制御する制御装置100との接続
は、感圧センサSの両導体Sa,Sbの始端(図7にて
右側の端部)、或いはその始端に取り付けられた端子
を、制御装置100側の接続端子CNa,CNbに嵌合
させることで行われている。
【0005】そして更に、制御装置100では、例え
ば、上記接続端子CNa,CNbの内の一方の接続端子
CNaが抵抗器RP により所定の電源電圧V1にプルア
ップされていると共に、他方の接続端子CNbが接地電
位に接続されており、この構成の場合、制御装置100
は、プルアップされた方の接続端子CNaの電圧と予め
設定された基準電圧Vref (<V1)とを比較器CMP
で大小比較することにより(換言すれば、両接続端子C
Na,CNb間の電位差が、基準電圧Vref の値よりも
小さくなったか否かを判定することにより)、挟み込み
が発生したか否かを検出するようにしている。
【0006】つまり、挟み込みが発生していない通常状
態では、感圧センサSにおける両導体Sa,Sb間の抵
抗値は数百KΩ〜数MΩと非常に高く、電源電圧V1か
ら抵抗器RP ,接続端子CNa,両導体Sa,Sb間,
及び接続端子CNbを介して接地電位へは、電流がほと
んど流れない。よって、通常状態では、抵抗器RP によ
りプルアップされた方の接続端子CNaと接地電位に接
続された方の接続端子CNbとの電位差は、ほぼ上記電
源電圧V1のままとなり、接続端子CNaの電圧(比較
器CMPの入力電圧)が基準電圧Vref よりも大きくな
るため、本例の場合、比較器CMPの出力はロウレベル
となる。
【0007】これに対し、挟み込みが発生して感圧セン
サSに圧力が加わると、両導体Sa,Sb間の抵抗値が
数十Ω〜数百Ωと低くなって、電源電圧V1から抵抗器
RP,接続端子CNa,両導体Sa,Sb間,及び接続
端子CNbを介して接地電位へ電流が流れ、これにより
両接続端子CNa,CNb間の電位差が小さくなると共
に、接続端子CNaの電圧は、抵抗器RP の抵抗値と両
導体Sa,Sb間の抵抗値とで電源電圧V1を分圧した
値となり、上記基準電圧Vref よりも低くなる。そし
て、この結果、比較器CMPの出力がロウレベルからハ
イレベルに反転するため、制御装置100は、比較器C
MPの出力反転により、挟み込みの発生を検知するので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のパ
ワーウインドウ装置の如き開閉体の駆動装置において、
開閉体である窓ガラスと窓枠との間に人体等が挟み込ま
れることは、車両の使用期間中に頻繁に起こるものでは
ない。そして、前述したように、従来のパワーウインド
ウ装置では、挟み込みが発生しなければ制御装置100
の接続端子CNa,CNbに電流が流れない。
【0009】従って、従来装置では、挟み込みが発生し
ないまま長期間が経過すると、制御装置100の端子C
Na,CNb表面に酸化膜等が形成されて、感圧センサ
Sと制御装置100との間に接触不良が生じてしまう可
能性がある。本発明は、このような問題に鑑みなされた
ものであり、感圧センサと制御装置との接触不良を未然
に防止することができる開閉体の駆動装置、及びその駆
動装置を構成するのに好適な圧力検知装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】請求項
1に記載の圧力検知装置は、帯状或いは線状に形成され
て対向配置された一対の導体を有すると共に、外部から
圧力が加わると前記両導体間の抵抗値が低下するように
構成された感圧センサと、装置本体とを備えており、装
置本体は、感圧センサにおける前記両導体の始端の各々
と一対の接続端子を介して接続されている。
【0011】そして、装置本体は、前記両接続端子間に
抵抗器を介して所定の電源電圧を印加する電圧印加手段
と、前記両接続端子間の電位差変化に基づき、前記感圧
センサに所定値以上の圧力が加わったことを検知する検
知手段とを有している。尚、電圧印加手段は、例えば、
図7に示した従来装置のように、一方の接続端子を抵抗
器を介して電源電圧に接続する接続経路と、他方の接続
端子を接地電位に接続する接続経路とによって構成する
ことができる。つまり、この場合には、一方の接続端子
が抵抗器により電源電圧にプルアップされ、他方の接続
端子が接地電位に接続されて、両接続端子間に抵抗器を
介して電源電圧が印加されることとなる。
【0012】また、電圧印加手段は、一方の接続端子を
抵抗器を介して接地電位に接続する接続経路と、他方の
接続端子を電源電圧に接続する接続経路とによって構成
することもできる。つまり、この場合には、一方の接続
端子が抵抗器を介してプルダウンされ、他方の接続端子
が電源電圧に接続されて、両接続端子間に抵抗器を介し
て電源電圧が印加されることとなる。
【0013】また更に、電圧印加手段は、一方の接続端
子を抵抗器を介して電源電圧に接続する接続経路と、他
方の接続端子を他の抵抗器を介して接地電位に接続する
接続経路とによって構成することもできる。つまり、こ
の場合には、一方の接続端子が抵抗器を介してプルアッ
プされ、他方の接続端子が抵抗器を介してプルダウンさ
れて、両接続端子間に抵抗器を介して電源電圧が印加さ
れることとなる。
【0014】そして、上記何れの構成を採用しても、感
圧センサに圧力が加わって両導体間の抵抗値が低下する
と、両接続端子間の電位差は小さくなるため、検知手段
は、両接続端子間の電位差変化に基づき、感圧センサに
所定値以上の圧力が加わったことを検知できる。
【0015】ここで特に、請求項1に記載の圧力検知装
置では、感圧センサにおける前記両導体間に、PN接合
を有する半導体素子を接続している。そして、装置本体
に、前記両接続端子の内の一方の接続端子から他方の接
続端子へ前記両導体を介して前記半導体素子の順方向に
電流を流すための電流供給手段と、感圧センサに圧力が
加わったことを検知する必要がない所定時に、電流供給
手段を作動させる検出制御手段とを設けている。
【0016】よって、請求項1に記載の圧力検知装置に
おいては、感圧センサに圧力が加わったことを検知する
必要がない所定時に、上記検出制御手段によって電流供
給手段が作動され、この電流供給手段により、一方の接
続端子から感圧センサの一方の導体,半導体素子,感圧
センサの他方の導体,及び他方の接続端子へ、強制的に
電流が流されることとなる。
【0017】従って、請求項1に記載の圧力検知装置に
よれば、感圧センサに圧力が加わって前記両導体間の抵
抗値が低下しなくても、感圧センサと装置本体とを接続
する接続端子に電流を流すことができるようになり、こ
の結果、接続端子に酸化膜等が形成されて感圧センサと
装置本体との間に接触不良が生じてしまうことを、未然
に且つ確実に防止することができる。
【0018】また、請求項1に記載の圧力検知装置で
は、感圧センサに圧力が加わったことを検知する必要が
ない所定時にだけ、電流供給手段により電流を流すよう
にしているため、電圧印加手段の抵抗値を適宜設定する
ことで、感圧センサに所定値以上の圧力が加わったこと
を検知手段により確実に検知することができる。
【0019】例えば、電圧印加手段による接続端子への
電圧の印加方向と同じ方向を順方向にして、半導体素子
を前記両導体間に接続した場合には、感圧センサに圧力
が加わっておらず前記両導体間の抵抗値が大きければ、
装置本体の両接続端子間の電位差は、半導体素子の順方
向電圧(通常0.7V程度)となる。よって、この場合
には、電圧印加手段の抵抗値を極めて大きく設定して、
感圧センサに圧力が加わり前記両導体間の抵抗値が低下
したときに両接続端子間の電位差が半導体素子の順方向
電圧よりも小さくなるようにしておけば、感圧センサに
所定値以上の圧力が加わったことを確実に検知すること
ができる。
【0020】一方、請求項2に記載のように構成すれ
ば、より一層確実な圧力検知が可能となる。即ち、請求
項2に記載の圧力検知装置では、電圧印加手段が、外部
指令に応じて前記両接続端子間に抵抗器を介して電源電
圧を印加するように構成されていると共に、半導体素子
を、電圧印加手段による電圧の印加方向とは逆の方向を
順方向にして、前記両導体間に接続するようにしてい
る。そして更に、検出制御手段が、電流供給手段を作動
させていないときに、前記電圧印加手段へ外部指令を与
えて前記両接続端子間に抵抗器を介して前記電源電圧を
印加させる。
【0021】つまり、感圧センサに圧力が加わったこと
を検知する必要がない所定時には、電圧印加手段の作用
を禁止すると共に、電流供給手段を作動させて、電圧印
加手段による電圧の印加方向とは逆の方向に、一方の接
続端子から感圧センサの一方の導体,半導体素子,感圧
センサの他方の導体,及び他方の接続端子へと、強制的
に電流を流し、また、電流供給手段を作動させていない
ときに(即ち、少なくとも感圧センサに圧力が加わった
ことを検知する必要があるときに)、電圧印加手段によ
り、前記両接続端子間に抵抗器を介して電源電圧を印加
させ、検知手段による圧力検知が可能となるようにして
いる。
【0022】このような請求項2に記載の圧力検知装置
によれば、電圧印加手段が両接続端子間に抵抗器を介し
て電源電圧を印加する場合に、半導体素には電流が流れ
ず、検知手段による圧力検知には全く影響を与えない。
つまり、感圧センサに圧力が加わったことを検知する場
合には、半導体素子を接続しないのと同じこととなり、
感圧センサに圧力が加わっておらず前記両導体間の抵抗
値が大きければ、装置本体の両接続端子間の電位差は、
電圧印加手段により印加される電源電圧とほぼ等しくな
り、感圧センサに圧力が加わって前記両導体間の抵抗値
が低下すると、その低下に応じて上記電位差は小さくな
る。
【0023】従って、請求項2に記載の圧力検知装置に
よれば、感圧センサに所定値以上の圧力が加わったか否
かを検知することと、感圧センサと装置本体との接触不
良を防止することとを、高い次元で両立することができ
る。尚、PN接合を有する半導体素子とは、通常のダイ
オードが一般的であるが、ダイオードと同様の順方向特
性を有するものであれば良く、例えば、ツェナーダイオ
ードや、バイポーラトランジスタのベース・エミッタ
間、或いは更にサイリスタ等を用いることもできる。
【0024】また、請求項1又は請求項2に記載の圧力
検知装置において、半導体素子は、感圧センサの両導体
の装置本体側の始端間に接続しても良いが、請求項3に
記載のように、半導体素子を、両導体の装置本体とは反
対側の終端間に接続すれば、感圧センサの導体が断線し
たことを検出することができるようになる。
【0025】つまり、検出制御手段が電流供給手段を作
動させたときに、感圧センサの両導体が正常であれば、
装置本体の両接続端子間の電位差は、半導体素子の順方
向電圧(約0.7V)となるが、両導体の内の何れか一
方でも断線している場合には、装置本体の両接続端子間
の電位差は、半導体素子の順方向電圧とならない。よっ
て、感圧センサの導体が、装置本体側の始端から半導体
素子の接続された終端までの間で断線したことを、装置
本体の両接続端子間の電位差に基づき検出することがで
きるようになるのである。
【0026】ここで、請求項1ないし請求項3の何れか
に記載の圧力検知装置によれば、前述したように感圧セ
ンサと装置本体との接触不良を未然に防止できるため、
この圧力検知装置を用いて請求項4に記載の如く開閉体
の駆動装置を構成すれば、開閉体をより安全に開閉させ
ることが可能となる。
【0027】即ち、請求項4に記載の開閉体の駆動装置
は、請求項1ないし請求項3の何れかに記載の圧力検知
装置を備えており、前記感圧センサを、所定の開閉体が
開閉される窓枠にて前記開閉体が閉じられる側の縁部に
配置して、前記開閉体と窓枠との間に異物が挟まれたこ
とを検出するためのセンサとして用いている。そして更
に、前記装置本体を、外部からのスイッチ情報に応じて
前記開閉体の開閉を制御すると共に、開閉体を閉じ側に
制御しているときに、検知手段によって感圧センサに所
定値以上の圧力が加わったことが検知されると、開閉体
の閉じ側制御を停止する開閉制御手段を備えた制御装置
として構成するようにしている。
【0028】そして、このような開閉体の駆動装置によ
れば、感圧センサと制御装置(装置本体)との接触不良
を未然に防止して、開閉体と窓枠との間に人体等が挟ま
れたことを確実に検知でき、この結果、所謂挟み込み防
止の機能を確実に実行できるようになる。
【0029】次に、請求項5に記載の開閉体の駆動装置
では、請求項4に記載の駆動装置において、検出制御手
段が、開閉制御手段により開閉体が開き側に制御されて
いるときに、前記電流供給手段を作動させるようにして
いる。つまり、開閉体と窓枠との間に異物が挟まれたこ
とを検知する必要がない開閉体の開き側制御時に、電流
供給手段によって、一方の接続端子から感圧センサの一
方の導体,半導体素子,感圧センサの他方の導体,及び
他方の接続端子へ、強制的に電流を流すようにしてい
る。
【0030】そして、このような請求項5に記載の開閉
体の駆動装置によれば、挟み込みの検知を行う必要があ
る開閉体の閉じ側制御時と同等の頻度で、且つ、特別な
通電タイミングを設定する必要なく、接続端子に接触不
良を防ぐための電流を流すことができる。
【0031】一方次に、請求項6に記載の開閉体の駆動
装置は、請求項4に記載の駆動装置と同様に、所定の開
閉体が開閉される窓枠にて前記開閉体が閉じられる側の
縁部に配置された感圧センサと、この感圧センサにおけ
る両導体の始端の各々と一対の接続端子を介して接続さ
れる制御装置とを備えている。
【0032】そして、制御装置では、前述した各装置と
同様に、電圧印加手段が、前記両接続端子間に抵抗器を
介して所定の電源電圧を印加し、検知手段が、前記両接
続端子間の電位差変化に基づき、前記感圧センサに所定
値以上の圧力が加わったことを検知する。
【0033】また、制御装置は、前記開閉体を開閉させ
るためのモータの端子間に、外部からの駆動指令に応じ
て所定の駆動電圧を正・逆に印加することにより、前記
開閉体を開閉させる駆動手段と、開閉制御手段とを備え
ており、開閉制御手段は、外部からのスイッチ情報に応
じて前記駆動手段へ駆動指令を出力することにより、前
記開閉体の開閉を制御すると共に、前記開閉体を閉じ側
に制御しているときに、前記検知手段によって前記感圧
センサに所定値以上の圧力が加わったことが検知される
と、前記開閉体の閉じ側制御を停止する。
【0034】ここで特に、請求項6に記載の駆動装置で
は、感圧センサにおける両導体間に、ツェナー電圧が前
記電源電圧よりも高く且つ前記駆動電圧よりも低いツェ
ナーダイオードを、前記電圧印加手段による電圧の印加
方向とは逆の方向を順方向にして接続している。
【0035】そして更に、制御装置は、前記駆動手段か
らモータの端子への電圧印加経路のうち、開閉体を開く
際に高電圧となる方の電圧印加経路にアノードが接続さ
れた第1のダイオードと、該第1のダイオードのカソー
ドに一端が接続され、前記接続端子のうち、前記ツェナ
ーダイオードのカソード側に対応する方の接続端子に他
端が接続された電流制限用抵抗器と、前記接続端子のう
ち、前記ツェナーダイオードのアノード側に対応する方
の接続端子にアノードが接続され、前記駆動手段からモ
ータの端子への電圧印加経路のうち、開閉体を開く際に
低電圧となる方の電圧印加経路にカソードが接続された
第2のダイオードとを備えている。
【0036】このように構成された請求項6に記載の駆
動装置においては、開閉制御手段により開閉体が開き側
に制御されると、ツェナーダイオードのツェナー電圧は
駆動手段による駆動電圧よりも低いため、駆動手段から
モータの端子への電圧印加経路のうち開閉体を開く際に
高電圧となる方の電圧印加経路から、第1のダイオー
ド,電流制限用抵抗器,ツェナーダイオードのカソード
側に対応する方の接続端子,感圧センサの一方の導体,
ツェナーダイオード(カソード→アノード),感圧セン
サの他方の導体,ツェナーダイオードのアノード側に対
応する方の接続端子,及び第2のダイオードを経由し
て、駆動手段からモータの端子への電圧印加経路のうち
開閉体を開く際に低電圧となる方の電圧印加経路へ、電
流が流れることとなる。そして、この電流により、接続
端子の酸化膜を破壊して感圧センサと制御装置との接触
不良を防止することができる。
【0037】また逆に、開閉制御手段により開閉体が閉
じ側に制御されると、駆動手段からモータの端子への電
圧印加経路のうち、第2のダイオードのカソードが接続
された方の電圧印加経路(即ち、開閉体を開く際に低電
圧となる方の電圧印加経路)が高電圧となり、第1のダ
イオードのアノードが接続された方の電圧印加経路(即
ち、開閉体を開く際に高電圧となる方の電圧印加経路)
が低電圧となるが、この場合には、第1及び第2のダイ
オードにより、上記高電圧の電圧印加経路から接続端子
に電圧が印加されることが防止されると共に、第1のダ
イオードにより、電圧印加手段による電源電圧が上記低
電圧の電圧印加経路へ回り込むことが防止される。そし
て、ツェナーダイオードのツェナー電圧は電圧印加手段
による電源電圧よりも高いため、電圧印加手段が両接続
端子間に抵抗器を介して電源電圧を印加していても、ツ
ェナーダイオード(カソード→アノード)には電流が流
れず、制御装置の両接続端子間の電位差は、感圧センサ
における両導体間の抵抗値に応じて忠実に変化する。
【0038】よって、請求項6に記載の開閉体の駆動装
置によれば、開閉体と窓枠との間に異物が挟まれたこと
を検知する必要がない開閉体の開き側制御時にだけ、接
続端子へ強制的に電流を流すことができ、しかも、挟み
込みの検知が必要な開閉体の閉じ側制御時には、ツェナ
ーダイオードを接続しないのと同じこととなり、検知手
段による圧力検知(即ち挟み込み検知)には全く影響を
与えない。
【0039】従って、このような請求項6に記載の駆動
装置によれば、請求項2に記載の圧力検知装置を適用し
た請求項5に記載の開閉体の駆動装置と全く同様の効果
を、特別な制御を行うことなく得ることができる。とこ
ろで、請求項6に記載の開閉体の駆動装置において、ツ
ェナーダイオードは、感圧センサの両導体の制御装置側
の始端間に接続しても良いが、請求項7に記載のよう
に、両導体の制御装置とは反対側の終端間に接続すれ
ば、感圧センサの導体が断線したことを検出することが
できるようになる。
【0040】つまり、開閉制御手段により開閉体が開き
側に制御されたときに、感圧センサの両導体が正常であ
れば、前述したように、ツェナーダイオードのカソード
側からアノード側へ電流が流れるため、制御装置の両接
続端子間の電位差は、ツェナーダイオードのツェナー電
圧となる。これに対して、両導体の内の何れか一方でも
断線している場合には、制御装置の両接続端子間の電位
差は、ツェナーダイオードのツェナー電圧とならないた
め、感圧センサの導体が、制御装置側の始端からツェナ
ーダイオードの接続された終端までの間で断線したこと
を、制御装置の両接続端子間の電位差に基づき検出する
ことができるようになるのである。
【0041】一方、請求項8に記載の開閉体の駆動装置
では、請求項4ないし請求項7の何れかに記載の開閉体
の駆動装置において、開閉制御手段は、検知手段により
感圧センサに所定値以上の圧力が加わったことが検知さ
れて開閉体の閉じ側制御を停止した後、該開閉体を開き
側に反転制御するようにしている。
【0042】つまり、請求項8に記載の駆動装置では、
開閉体と窓枠との間に異物が挟まれたことを検出したと
きに、開閉体の閉じ側制御を停止するだけでなく、開閉
体を開き側に制御するようにしている。よって、請求項
8に記載の開閉体の駆動装置によれば、開閉体を閉じ側
に制御する際の安全性を一層高めることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形
態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明
の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得ること
は言うまでもない。
【0044】「第1実施例」まず図1は、車両の開閉体
としての窓ガラスを開閉(昇降)制御する、第1実施例
のパワーウインドウ装置の構成を表わす構成図である。
尚、図1において、図7に示した従来装置と同様の部材
については、同一の符号を付しているため、詳細な説明
は省略する。
【0045】即ち、本第1実施例のパワーウインドウ装
置も、図7に示した従来装置と同様に、帯状或いは線状
に形成されて対向配置された一対の導体Sa,Sbを有
すると共に、車両の窓枠の上縁(つまり、窓枠にて窓ガ
ラスが閉じられる側の縁部)に配置された感圧センサS
と、制御装置2とを備えており、制御装置2は、感圧セ
ンサSの一対の導体Sa,Sbと接続端子CNa,CN
bを介して接続されている。そして、制御装置2は、上
記導体Sa,Sbと接続される接続端子CNa,CNb
の内の一方の接続端子CNaを所定の電源電圧(本実施
例では5V)V1にプルアップする抵抗器RP と、この
プルアップされた接続端子CNaの電圧と予め設定され
た基準電圧Vref とを大小比較する比較器CMPとを備
えている。
【0046】尚、一般的に感圧センサSとしては、図2
の実線で示すように、押圧力と抵抗値との間に負の相関
関係(つまり、押圧力が大きくなるほど抵抗値が小さく
なる関係)がある感圧センサタイプのものと、図2の一
点鎖線で示すように、一定値以上の押圧力が加わると、
抵抗値が急激に低下する感圧スイッチタイプのものとが
あるが、本実施例では、前者の感圧センサタイプのもの
を用いている。但し、後者の感圧スイッチタイプのもの
を用いた場合でも全く同様である。
【0047】また、比較器CMPの非反転入力端子に印
加された基準電圧Vref は、窓ガラスと窓枠との間に人
体等が挟み込まれたと検知すべき時点の両導体Sa,S
b間の抵抗値と抵抗器RP の抵抗値とで、電源電圧V1
を分圧した値よりも高く、且つ、電源電圧V1よりも低
く設定されている。
【0048】一方更に、本第1実施例の制御装置2は、
比較器CMPからの出力信号を入力すると共に、窓ガラ
スを制御するための様々な処理を実行するマイクロコン
ピュータ(以下、CPUという)4と、車両の乗員によ
って操作される周知のパワーウインドウスイッチ(図示
省略)からのスイッチ信号をCPU4へ入力するための
入力回路6と、窓ガラスを開閉させるためのパワーウイ
ンドウモータ(以下単に、モータという)10をCPU
4からの駆動指令に応じて正転・逆転駆動する駆動回路
8とを備えている。
【0049】尚、図1において、モータ10は、1つだ
け示されているが、実際には車両の各ドアに設けられて
いる。そして、当該制御装置2は、パワーウインドウス
イッチからのスイッチ信号に応じて、各ドアのモータ1
0を駆動することで、各ドアの窓ガラスを開閉させるの
であるが、ここでは、1つのドアに対する制御に関して
のみ説明する。
【0050】ここで、本第1実施例の制御装置2では、
抵抗器RP によりプルアップされない方の接続端子CN
bが、図7の従来装置の如く接地電位に直接接続されて
おらず、その代わりに、コレクタが接続端子CNbに接
続されエミッタが接地電位に接続されて、接続端子CN
bと接地電位との間をCPU4からの駆動信号に応じて
連通・遮断するNPN形のトランジスタTr3を備えて
いる。
【0051】そして更に、制御装置2は、抵抗器RP に
よりプルアップされた方の接続端子CNaに一端が接続
された電流制限用の抵抗器R1と、抵抗器R1の接続端
子CNaとは反対側の端子にコレクタが接続されエミッ
タが接地電位に接続されて、抵抗器R1と接地電位との
間をCPU4からの駆動信号に応じて連通・遮断するN
PN形のトランジスタTr1と、抵抗器RP によりプル
アップされない方の接続端子CNbにコレクタが接続さ
れエミッタが上記電源電圧V1に接続されて、接続端子
CNbと電源電圧V1との間をCPU4からの駆動信号
に応じて連通・遮断するPNP形のトランジスタTr2
とを備えている。
【0052】また、本第1実施例のパワーウインドウ装
置では、感圧センサSの両導体Sa,Sbの終端(制御
装置2とは反対側の端部であり図1にて左側の端部)間
に、ダイオードDを、抵抗器RP によって電源電圧V1
にプルアップされる導体Sa側をカソードとし、導体S
b側をアノードとして接続している。つまり、ダイオー
ドDは、接続端子CNa,CNbに対する抵抗器RP を
介した電源電圧V1の印加方向とは逆の方向を順方向に
して接続されている。
【0053】以上のように構成された本実施例のパワー
ウインドウ装置では、制御装置2内のCPU4が、窓ガ
ラスを開閉制御するための開閉制御手段としての基本制
御処理を実行する。即ち、この基本制御処理は、入力回
路6を介して入力されるパワーウインドウスイッチから
のスイッチ信号に応じて、駆動回路8へ駆動指令を出力
することにより、モータ10を正転或いは逆転させて、
窓ガラスを開動作(ダウン:下降)或いは閉動作(アッ
プ:上昇)させると共に、窓ガラスを閉動作させている
ときに、比較器CMPの出力信号を監視し、図7に示し
た従来の制御装置100と同様に、比較器CMPの出力
がロウレベルからハイレベルになると、窓ガラスと窓枠
との間に人体等の異物が挟み込まれたと判断して、窓ガ
ラスを即座に開動作させる(開き側に反転制御する)、
といった手順で実行される。
【0054】そして、CPU4は、上記のような基本制
御処理と並行して、図3に示す切換処理を所定時間毎に
繰り返し実行する。即ち、図3に示す如くCPU4が切
換処理の実行を開始すると、まず、ステップ(以下単に
「S」と記す)110にて、現在窓ガラスを開動作させ
ている(P/Wダウン中)か否かを判定する。そして、
窓ガラスを開動作させていないと判定すると、S120
に進んで、トランジスタTr1及びトランジスタTr2
をオフすると共に、続くS130にて、トランジスタT
r3をオンし、その後、当該切換処理を一旦終了する。
一方、S110にて、窓ガラスを開動作させていると判
定すると、S140に移行して、トランジスタTr3を
オフすると共に、続くS150にて、トランジスタTr
1及びトランジスタTr2をオンし、その後、当該切換
処理を一旦終了する。
【0055】従って、窓ガラスを開動作させていない場
合(即ち、停止又は閉動作中)には、トランジスタTr
3によって接続端子CNbと接地電位との間が連通され
るため、CPU4は、比較器CMPの出力に基づき、窓
ガラスと窓枠との間に異物が挟み込まれたか否かを検出
可能な状態となる。
【0056】つまり、この場合には、図7に示した従来
の制御装置100と同様に、接続端子CNbが接地電位
に接続されて、両接続端子CNa,CNb間に抵抗器R
P を介して電源電圧V1が印加されることとなる。そし
て、挟み込みが発生して感圧センサSの両導体Sa,S
b間の抵抗値が低くなると、電源電圧V1から抵抗器R
P ,接続端子CNa,両導体Sa,Sb間,及び接続端
子CNbを介して接地電位へ電流が流れ、これにより両
接続端子CNa,CNb間の電位差が小さくなると共
に、接続端子CNaの電圧が基準電圧Vref よりも低く
なるため、比較器CMPの出力がロウレベルからハイレ
ベルに反転し、CPU4は、比較器CMPの出力反転に
より挟み込みの発生を検知することができる。
【0057】よって、CPU4が窓ガラスを閉動作させ
ているときには、前述した基本制御処理の実行による挟
み込み防止のための動作が可能となる。これに対して、
窓ガラスを開動作させている場合には、上記のような挟
み込み検出を行う必要がない。そして、この場合には、
トランジスタTr3がオフして、両接続端子CNa,C
Nb間への抵抗器RP を介した電源電圧V1の印加が解
除され、逆に、トランジスタTr2により接続端子CN
bが電源電圧V1に接続されると共に、トランジスタT
r1により抵抗器R1が接地電位に接続される。
【0058】すると、電源電圧V1から、トランジスタ
Tr2,接続端子CNb,導体Sb,ダイオードD,導
体Sa,接続端子CNa,抵抗器R1,及びトランジス
タTr1を介して、接地電位に電流が流れることとな
る。尚、抵抗器R1の抵抗値は、このように電流が流れ
た際に、ダイオードD及び感圧センサS(両導体Sa,
Sb)が破損せず、且つ、接続端子CNa,CNbの酸
化膜が破壊される程度の値に設定されている。
【0059】従って、本第1実施例のパワーウインドウ
装置によれば、挟み込みが発生しなくても、感圧センサ
Sと制御装置2とを接続する接続端子CNa,CNbに
電流を流すことができ、この結果、接続端子CNa,C
Nbに酸化膜が形成されてしまうことを防止することが
できる。よって、感圧センサSと制御装置2との接触不
良を未然に且つ確実に防止することができる。
【0060】また、本第1実施例では、窓ガラスが開動
作されるときに、接続端子CNa,CNbへ強制的に電
流を流すようにしているため、挟み込みの検知を行う必
要がある窓ガラスの閉じ側制御時と同等の頻度で、且
つ、特別な通電タイミングを設定する必要なく、接続端
子CNa,CNbに接触不良を防ぐための電流を流すこ
とができる。
【0061】そして更に、本第1実施例のパワーウイン
ドウ装置では、感圧センサSの両導体Sa,Sbの終端
間に、プルアップ用の抵抗器RP によって挟み込み検出
時に流される電流方向(即ち、両接続端子CNa,CN
b間への抵抗器RP を介した電源電圧V1の印加方向)
とは逆の方向を順方向にして、ダイオードDを接続する
ようにしており、トランジスタTr1,Tr2によって
上記ダイオードDの順方向に、強制的に電流を流すよう
にしているため、通常の挟み込み検出には全く影響を与
えることがない。
【0062】例えば、図7に示した従来装置において、
感圧センサSの両導体Sa,Sbの終端間(図7にて左
側の端部)に、終端抵抗器を接続しておくことにより、
電源電圧V1から、プルアップ用の抵抗器RP ,接続端
子CNa,導体Sa,上記終端抵抗器,導体Sb,及び
接続端子CNbを介して、接地電位に常時電流を流すよ
うにすることも考えられる。
【0063】しかし、このように構成した場合、十分な
電流を流すためには、上記終端抵抗器の抵抗値を小さい
値に設定しなければならないため、通常時における接続
端子CNaの電圧(即ち比較器CMPの入力電圧)が、
終端抵抗器を接続しない場合よりも低くなって、挟み込
みが発生した際の電圧値とさほど変わらなくなってしま
い、挟み込みの発生を確実に検知することができなくな
る。そして、接触不良を防ぐための電流を流すことと、
挟み込みの確実な検知とを、両立させることのできる抵
抗器RP 及び上記終端抵抗器の抵抗値設定が非常に難し
くなる。
【0064】これに対して、本第1実施例のパワーウイ
ンドウ装置によれば、通常の挟み込み検出に対しては全
く影響を与えることなく、感圧センサSと制御装置2と
の接触不良を未然に防止することができ、挟み込みの確
実な検出と接触不良の防止とを高い次元で両立すること
ができる。
【0065】また、本第1実施例のパワーウインドウ装
置では、ダイオードDを感圧センサSの両導体Sa,S
bの終端間に接続するようにしているため、感圧センサ
Sの導体Sa,Sbが断線したことを検出することがで
きるようになる。つまり、トランジスタTr1,Tr2
をオンさせたときに、感圧センサSの両導体Sa,Sb
が正常であれば、制御装置2の両接続端子CNa,CN
b間の電位差はダイオードDの順方向電圧(約0.7
V)となり、トランジスタTr2のコレクタ・エミッタ
間電圧を無視すると、接続端子CNaの電圧は約4.3
(=V1−0.7)Vとなる。これに対して、両導体S
a,Sbの内の何れか一方でも断線している場合には、
制御装置2の両接続端子CNa,CNb間の電位差は、
ダイオードDの順方向電圧とならず、トランジスタTr
1のコレクタ・エミッタ間電圧を無視すると、接続端子
CNaの電圧は、電源電圧V1を抵抗器RP と抵抗器R
1とで分圧した値となる。よって、例えばトランジスタ
Tr1,Tr2をオンさせたときの接続端子CNaの電
圧を監視することにより、感圧センサSの導体Sa,S
bが制御装置2側の始端からダイオードDの接続された
終端までの間で断線したことを検出することができるよ
うになるのである。尚、本第1実施例では、図1にて抵
抗器RP を介して接続端子CNaを電源電圧V1に接続
する接続経路と、トランジスタTr3とが、電圧印加手
段に相当しており、比較器CMPが検知手段に相当し、
トランジスタTr1,Tr2及び抵抗器R1が電流供給
手段に相当している。そして、図3の切換処理が検出制
御手段に相当している。
【0066】一方、上記第1実施例では、接続端子CN
aの電圧を比較器CMPにより基準電圧Vref と比較す
ることで、挟み込みの発生を検知するようにしたが、例
えば、接続端子CNaの電圧をA/D変換して、CPU
4がその電圧値を検出することで挟み込みが発生したか
否かを判断するようにしても良い。
【0067】また、ダイオードDに代えて、例えばツェ
ナー電圧が電源電圧V1よりも高いツェナーダイオード
等、ダイオードDと同様の順方向特性を有する他の半導
体素子を用いても良い。 「第2実施例」次に、第2実施例のパワーウインドウ装
置について、図4の構成図を用いて説明する。尚、図4
において、前述した図1の第1実施例と同様の部材につ
いては、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省
略する。
【0068】第2実施例のパワーウインドウ装置は、第
1実施例に対して、以下の(1)〜(6)の点が異なっ
ている。 (1)制御装置12には、トランジスタTr3が設けら
れておらず、抵抗器RP により電源電圧V1にプルアッ
プされない方の接続端子CNbが、図7の従来装置の如
く接地電位に直接接続されている。
【0069】(2)制御装置12には、トランジスタT
r1,Tr2が設けられておらず、その代わりに、抵抗
器R1の接続端子CNaとは反対側の端子にコレクタが
接続され、エミッタが電源電圧V1に接続されて、電源
電圧V1と抵抗器R1との間をCPU4からの駆動信号
に応じて連通・遮断するPNP形のトランジスタTr4
を備えている。
【0070】(3)感圧センサSにおける両導体Sa,
Sbの終端間に設けたダイオードDが、接続端子CN
a,CNbに対する抵抗器RP を介した電源電圧V1の
印加方向と同じの方向を順方向にして接続されている。
つまり、ダイオードDの接続方向が第1実施例とは逆に
なっている。
【0071】(4)CPU4が、図3におけるS12
0,S130の処理に代えて、トランジスタTr4をオ
フすると共に、S140,S150の処理に代えて、ト
ランジスタTr4をオンする。つまり、トランジスタT
r4は、窓ガラスが開動作さている場合にオンされる。
【0072】(5)比較器CMPの基準電圧Vref が、
ダイオードDの順方向電圧よりも低い所定値(例えば、
0.3V程度)に設定されている。 (6)抵抗器RP の抵抗値は、挟み込みが発生して感圧
センサSの両導体Sa,Sb間の抵抗値が低下したとき
に、接続端子CNaの電圧が上記基準電圧Vref よりも
低くなるように、極めて大きい設定されている。
【0073】以上のように構成された第2実施例のパワ
ーウインドウ装置では、窓ガラスを開動作させていない
場合(即ち、停止又は閉動作中)には、トランジスタT
r4がオフされて、CPU4は、比較器CMPの出力に
基づき、窓ガラスと窓枠との間に異物が挟み込まれたか
否かを検出可能な状態となる。
【0074】つまり、この場合に、感圧センサSに圧力
が加わっておらず両導体Sa,Sb間の抵抗値が大きけ
れば(即ち、挟み込みが発生していなければ)、制御装
置12の両接続端子CNa,CNb間の電位差は、ダイ
オードDの順方向電圧(通常0.7V程度)となる。よ
って、接続端子CNaの電圧が上記基準電圧Vref より
も高くなって比較器CMPの出力はロウレベルとなる。
そして、挟み込みが発生して感圧センサSの両導体S
a,Sb間の抵抗値が低下すると、接続端子CNaの電
圧が上記基準電圧Vref よりも低くなって、比較器CM
Pの出力がハイレベルに反転し、CPU4が挟み込みの
発生を検知するのである。
【0075】一方、窓ガラスを開動作させている場合に
は、トランジスタTr4がオンして、電源電圧V1か
ら、トランジスタTr4,接続端子CNa,導体Sa,
ダイオードD,導体Sb,及び接続端子CNbを介し
て、接地電位に電流が流れることとなる。
【0076】従って、本第2実施例のパワーウインドウ
装置によっても、接続端子CNa,CNbに電流を確実
に流すことができ、感圧センサSと制御装置12との接
触不良を未然に防止することができる。また、本第2実
施例のパワーウインドウ装置においても、ダイオードD
を感圧センサSの両導体Sa,Sbの終端間に接続する
ようにしているため、感圧センサSの導体Sa,Sbが
断線したことを検出することができるようになる。
【0077】つまり、感圧センサSの両導体Sa,Sb
が正常であれば、制御装置12の両接続端子CNa,C
Nb間の電位差は、ダイオードDの順方向電圧(約0.
7V)となり、接続端子CNaの電圧は約0.7Vとな
る。ところが、両導体Sa,Sbの内の何れか一方でも
断線すると、接続端子CNaの電圧は、ほぼ電源電圧V
1となる。よって、接続端子CNaの電圧を監視するこ
とにより、感圧センサSの導体Sa,Sbが制御装置1
2側の始端からダイオードDの接続された終端までの間
で断線したことを検出できるようになるのである。
【0078】尚、上記第2実施例では、感圧センサSの
両導体Sa,Sbの終端間にダイオードDを1つだけ接
続したが、複数個のダイオードDを直列に接続するよう
に構成すれば、感圧センサSに圧力が加わっていないと
きの両接続端子CNa,CNb間の電位差を大きくする
ことができ、これに伴い比較器CMPの基準電圧Vref
も高い値に設定することができるため、挟み込みの検知
をより確実に行うことができるようになる。
【0079】「第3実施例」次に、第3実施例のパワー
ウインドウ装置について、図5の構成図を用いて説明す
る。尚、図5において、前述した各実施例と同様の部材
については、同一の符号を付しているため、詳細な説明
は省略する。
【0080】図5に示すように、本第3実施例のパワー
ウインドウ装置も、車両の窓枠の上縁に配置された感圧
センサSと、感圧センサSの両導体Sa,Sbと接続端
子CNa,CNbを介して接続されて、窓ガラス開閉用
のモータ10を制御する制御装置14とを備えている。
【0081】そして、第3実施例の制御装置14も、両
接続端子CNa,CNbの内の一方の接続端子CNaを
電源電圧V1にプルアップする抵抗器RP と、接続端子
CNaの電圧と基準電圧Vref とを大小比較する比較器
CMPとを備えているが、接続端子CNaと抵抗器RP
との間に、抵抗器RP 側から接続端子CNa側の方向を
順方向にしてダイオード16が設けられている。また、
両接続端子CNa,CNbの内の他方の接続端子CNb
は、接地電位に直接接続されている。尚、ダイオード1
6は、後述するバッテリ電圧VB が電源電圧V1側に回
り込むことを防止するためのものである。
【0082】一方、第3実施例の制御装置14は、モー
タ10の端子間に車両のバッテリ電圧VB を正・逆に印
加してモータ10を正転・逆転駆動することにより窓ガ
ラスを開閉させる駆動回路(駆動手段)として、CPU
4からの駆動指令に応じて、出力接点がバッテリ電圧V
B 及び接地電位の内の何れかに接続される2つのリレー
RLY1,RLY2を備えている。
【0083】即ち、本第3実施例では、CPU4が窓ガ
ラスを開動作させるための駆動指令を出力すると、一方
のリレーRLY1の出力接点がバッテリ電圧VB に接続
されると共に、他方のリレーRLY2の出力接点が接地
電位に接続され、モータ10の図5にて右側の端子(以
下、右側端子という)にバッテリ電圧VB が印加される
と共に、モータ10の図5にて左側の端子(以下、左側
端子という)が接地電位に保持される。そして、この結
果、モータ10には、図5にて「DOWN」と記した矢
印の方向に電流が流れ、モータ10が窓ガラスを開く方
向に回転する。
【0084】また逆に、CPU4が窓ガラスを閉動作さ
せるための駆動指令を出力すると、リレーRLY1の出
力接点が接地電位に接続されると共に、リレーRLY2
の出力接点がバッテリ電圧VB に接続され、モータ10
の左側端子にバッテリ電圧VB が印加されると共に、モ
ータ10の右側端子が接地電位に保持される。そして、
この結果、モータ10には、図5にて「UP」と記した
矢印の方向に電流が流れ、モータ10が窓ガラスを閉じ
る方向(つまり、開く方向とは逆の方向)に回転する。
尚、窓ガラスを開閉しない場合には、両リレーRLY
1,RLY2の出力接点は両方共に接地電位に接続さ
れ、モータ10にはバッテリ電圧VB が印加されないよ
うになっている。
【0085】ここで特に、本第3実施例のパワーウイン
ドウ装置では、感圧センサSの両導体Sa,Sbの終端
間に、ダイオードDではなく、ツェナー電圧がプルアッ
プ用の電源電圧V1よりも高く且つバッテリ電圧VB よ
りも低いツェナーダイオードZDを、導体Sa側をカソ
ードとし導体Sb側をアノードとして接続している。つ
まり、ツェナーダイオードZDは、接続端子CNa,C
Nbに対する抵抗器RP を介した電源電圧V1の印加方
向とは逆の方向を順方向にして接続されている。
【0086】そして、第3実施例の制御装置14におい
ても、抵抗器RP によりプルアップされた方の接続端子
CNaに一端が接続された電流制限用の抵抗器R1を備
えているが、抵抗器R1の他端には、前述した各実施例
の如きトランジスタではなく、ダイオード(第1のダイ
オード)18のカソードが接続されており、このダイオ
ード18のアノードは、リレーRLY1の出力接点から
モータ10の右側端子への電圧印加経路(即ち、両リレ
ーRLY1,RLY2からモータ10の端子への電圧印
加経路のうち、窓ガラスを開く際に高電圧となる方の電
圧印加経路)に接続されている。
【0087】そして更に、制御装置14は、ツェナーダ
イオードZDのアノード側に対応する方の接続端子CN
bにアノードが接続され、リレーRLY2の出力接点か
らモータ10の左側端子への電圧印加経路(即ち、両リ
レーRLY1,RLY2からモータ10の端子への電圧
印加経路のうち、窓ガラスを開く際に低電圧となる方の
電圧印加経路)にカソードが接続されたダイオード20
(第2のダイオード)を備えている。
【0088】以上のように構成された第3実施例のパワ
ーウインドウ装置においては、CPU4が窓ガラスを開
動作させるための駆動指令を出力すると、リレーRLY
1の出力接点がバッテリ電圧VB に接続されると共に、
リレーRLY2の出力接点が接地電位に接続されて、モ
ータ10が窓ガラスを開く方向に回転する。
【0089】そして、ツェナーダイオードZDのツェナ
ー電圧は、モータ10の駆動電圧であるバッテリ電圧V
B よりも低いため、リレーRLY1の出力接点から、ダ
イオード18,電流制限用の抵抗器R1,ツェナーダイ
オードZDのカソード側に対応する方の接続端子CN
a,感圧センサSの一方の導体Sa,ツェナーダイオー
ドZD(カソード→アノード),感圧センサSの他方の
導体Sb,ツェナーダイオードZDのアノード側に対応
する方の接続端子CNb,及びダイオード20を経由し
て、リレーRLY2の出力接点へ、電流が流れることと
なる。そして、この電流により、接続端子CNa,CN
bの酸化膜を破壊して感圧センサSと制御装置14との
接触不良を防止することができる。
【0090】また逆に、CPU4が窓ガラスを閉動作さ
せるための駆動指令を出力すると、リレーRLY1の出
力接点が接地電位に接続されると共に、リレーRLY2
の出力接点がバッテリ電圧VB に接続されて、モータ1
0が窓ガラスを閉じる方向に回転する。
【0091】ここで、この場合には、ダイオード18,
20により、バッテリ電圧VB が接続端子CNa,CN
b及び感圧センサS側に回り込むことが防止されると共
に、ダイオード18により、電源電圧V1がリレーRL
Y1の出力接点側へ回り込むことが防止される。そし
て、ツェナーダイオードZDのツェナー電圧は電源電圧
V1よりも高いため、電源電圧V1からツェナーダイオ
ードZD(カソード→アノード)には電流が流れず、制
御装置14の両接続端子CNa,CNb間の電位差は、
感圧センサSにおける両導体Sa,Sb間の抵抗値に応
じて忠実に変化する。
【0092】よって、本第3実施例のパワーウインドウ
装置によれば、窓ガラスと窓枠との間に異物が挟まれた
ことを検知する必要がない窓ガラスの開き側制御時にだ
け、接続端子CNa,CNbへ強制的に電流を流すこと
ができ、しかも、挟み込みの検知が必要な窓ガラスの閉
じ側制御時には、ツェナーダイオードZDを接続しない
のと同じこととなり、比較器CMPによる挟み込み検知
には全く影響を与えない。
【0093】従って、このような第3実施例のパワーウ
インドウ装置によれば、第1実施例のパワーウインドウ
装置と全く同様の効果を、CPU4が図3に示したよう
な切換処理を実行することなく得ることができる。ま
た、本第3実施例のパワーウインドウ装置においても、
ツェナーダイオードZDを感圧センサSの両導体Sa,
Sbの終端間に接続するようにしているため、感圧セン
サSの導体Sa,Sbが断線したことを検出することが
できるようになる。
【0094】つまり、CPU4が窓ガラスを開動作させ
るための駆動指令を出力したときに、感圧センサSの両
導体Sa,Sbが正常であれば、前述したように、ツェ
ナーダイオードZDのカソード側からアノード側へ電流
が流れるため、制御装置14の両接続端子CNa,CN
b間の電位差は、ツェナーダイオードZDのツェナー電
圧となる。これに対して、両導体Sa,Sbの内の何れ
か一方でも断線している場合には、制御装置14の両接
続端子CNa,CNb間の電位差は、ツェナーダイオー
ドZDのツェナー電圧とならず、接続端子CNaの電圧
は、ほぼバッテリ電圧VB となる。よって、窓ガラスを
開動作させたときの接続端子CNaの電圧を監視するこ
とにより、感圧センサSの導体Sa,Sbが制御装置1
4側の始端からツェナーダイオードZDの接続された終
端までの間で断線したことを検出できるようになるので
ある。
【0095】「その他」前述した各実施例のパワーウイ
ンドウ装置では、感圧センサSの両導体Sa,Sbの終
端間に、ダイオードDやツェナーダイオードZDを接続
するようにしたが、ダイオードDやツェナーダイオード
ZDは、例えば第1実施例に対する変形例を表す図6に
示すように、両導体Sa,Sbの制御装置2側の始端間
に接続しても良い。そして、このように構成しても、両
導体Sa,Sbが断線したことを検出することができな
くなるという点では不利であるが、感圧センサSと制御
装置2(12,14)との接触不良を未然に防止するこ
とができる。
【0096】一方、上記各実施例は、車両の窓ガラスを
開閉制御するパワーウインドウ装置に本発明を適用した
ものであったが、本発明は、例えば車両のサンルーフや
パーティション等といった他の開閉体を開閉制御する装
置に対しても同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のパワーウインドウ装置の構成を
表わす構成図である。
【図2】 感圧センサの特性を説明する説明図である。
【図3】 図1のCPUが実行する切換処理を表すフロ
ーチャートである。
【図4】 第2実施例のパワーウインドウ装置の構成を
表わす構成図である。
【図5】 第3実施例のパワーウインドウ装置の構成を
表わす構成図である。
【図6】 他の実施例を説明する説明図である。
【図7】 従来技術を説明する説明図である。
【符号の説明】
S…感圧センサ Sa,Sb…導体 2,12,1
4…制御装置 CNa,CNb…接続端子 CMP…比較器 4…マイクロコンピュータ(CPU) 6…入力回路
8…駆動回路 10…パワーウインドウモータ(モータ) D,16,18,20…ダイオード ZD…ツェナー
ダイオード RP …プルアップ用の抵抗器 R1…電流制限用の抵
抗器 Tr1,Tr2,Tr3,Tr4…トランジスタ RLY1,RLY2…リレー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状或いは線状に形成されて対向配置さ
    れた一対の導体を有すると共に、外部から圧力が加わる
    と前記両導体間の抵抗値が低下するように構成された感
    圧センサと、 前記両導体の始端の各々と一対の接続端子を介して接続
    される装置本体と、 を備えると共に、 前記装置本体が、前記両接続端子間に抵抗器を介して所
    定の電源電圧を印加する電圧印加手段と、前記両接続端
    子間の電位差変化に基づき、前記感圧センサに所定値以
    上の圧力が加わったことを検知する検知手段と、 を有する圧力検知装置において、 前記両導体間に、PN接合を有する半導体素子を接続す
    ると共に、 前記装置本体に、 前記両接続端子の内の一方の接続端子から他方の接続端
    子へ前記両導体を介して前記半導体素子の順方向に電流
    を流すための電流供給手段と、 前記感圧センサに圧力が加わったことを検知する必要が
    ない所定時に、前記電流供給手段を作動させる検出制御
    手段と、 を設けたことを特徴とする圧力検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧力検知装置におい
    て、 前記電圧印加手段は、外部指令に応じて前記両接続端子
    間に抵抗器を介して前記電源電圧を印加するように構成
    されていると共に、 前記半導体素子は、前記電圧印加手段による電圧の印加
    方向とは逆の方向を順方向にして、前記両導体間に接続
    され、 更に、前記検出制御手段が、前記電流供給手段を作動さ
    せていないときに、前記電圧印加手段へ外部指令を与え
    て前記両接続端子間に抵抗器を介して前記電源電圧を印
    加させること、 を特徴とする圧力検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の圧力検知
    装置において、 前記半導体素子は、前記両導体の前記装置本体とは反対
    側の終端間に接続されていること、 を特徴とする圧力検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れかに記載
    の圧力検知装置を備えると共に、 前記感圧センサが、 所定の開閉体が開閉される窓枠にて前記開閉体が閉じら
    れる側の縁部に配置されて、前記開閉体と前記窓枠との
    間に異物が挟まれたことを検出するためのセンサとして
    用いられ、 前記装置本体が、 外部からのスイッチ情報に応じて前記開閉体の開閉を制
    御すると共に、前記開閉体を閉じ側に制御しているとき
    に、前記検知手段によって前記感圧センサに所定値以上
    の圧力が加わったことが検知されると、前記開閉体の閉
    じ側制御を停止する開閉制御手段、を備えた制御装置と
    して構成されていること、 を特徴とする開閉体の駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の開閉体の駆動装置にお
    いて、 前記検出制御手段は、 前記開閉制御手段により前記開閉体が開き側に制御され
    ているときに、前記電流供給手段を作動させること、 を特徴とする開閉体の駆動装置。
  6. 【請求項6】 帯状或いは線状に形成されて対向配置さ
    れた一対の導体を有すると共に、外部から圧力が加わる
    と前記両導体間の抵抗値が低下するように構成され、所
    定の開閉体が開閉される窓枠にて前記開閉体が閉じられ
    る側の縁部に配置された感圧センサと、 前記開閉体を開閉させるためのモータと、 前記両導体の始端の各々と一対の接続端子を介して接続
    される制御装置と、 を備えると共に、 前記制御装置が、 前記両接続端子間に抵抗器を介して所定の電源電圧を印
    加する電圧印加手段と、 前記両接続端子間の電位差変化に基づき、前記感圧セン
    サに所定値以上の圧力が加わったことを検知する検知手
    段と、 外部からの駆動指令に応じて前記モータの端子間に所定
    の駆動電圧を正・逆に印加することにより、前記開閉体
    を開閉させる駆動手段と、 外部からのスイッチ情報に応じて前記駆動手段へ駆動指
    令を出力することにより、前記開閉体の開閉を制御する
    と共に、前記開閉体を閉じ側に制御しているときに、前
    記検知手段によって前記感圧センサに所定値以上の圧力
    が加わったことが検知されると、前記開閉体の閉じ側制
    御を停止する開閉制御手段と、 を有する開閉体の駆動装置において、 前記両導体間に、ツェナー電圧が前記電源電圧よりも高
    く且つ前記駆動電圧よりも低いツェナーダイオードを、
    前記電圧印加手段による電圧の印加方向とは逆の方向を
    順方向にして接続すると共に、 前記制御装置は、 前記駆動手段から前記モータの端子への電圧印加経路の
    うち、前記開閉体を開く際に高電圧となる方の電圧印加
    経路にアノードが接続された第1のダイオードと、 該第1のダイオードのカソードに一端が接続され、前記
    接続端子のうち、前記ツェナーダイオードのカソード側
    に対応する方の接続端子に他端が接続された電流制限用
    抵抗器と、 前記接続端子のうち、前記ツェナーダイオードのアノー
    ド側に対応する方の接続端子にアノードが接続され、前
    記駆動手段から前記モータの端子への電圧印加経路のう
    ち、前記開閉体を開く際に低電圧となる方の電圧印加経
    路にカソードが接続された第2のダイオードと、 を備えたことを特徴とする開閉体の駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の開閉体の駆動装置にお
    いて、 前記ツェナーダイオードは、前記両導体の前記制御装置
    とは反対側の終端間に接続されていること、 を特徴とする開閉体の駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし請求項7の何れかに記載
    の開閉体の駆動装置において、 前記開閉制御手段は、 前記検知手段により前記感圧センサに所定値以上の圧力
    が加わったことが検知されて前記開閉体の閉じ側制御を
    停止した後、該開閉体を開き側に反転制御すること、 を特徴とする開閉体の駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10119565A (ja) * 1996-10-14 1998-05-12 Asmo Co Ltd 動力付窓開閉装置
JP2012108013A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Nsk Ltd モータ角度検出装置
WO2018182943A1 (en) 2017-03-29 2018-10-04 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Polyethylene compositions
JP2019215228A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 日立金属株式会社 検出装置

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