JP2003134867A - パワーウィンド駆動制御装置 - Google Patents

パワーウィンド駆動制御装置

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JP2003134867A
JP2003134867A JP2001320801A JP2001320801A JP2003134867A JP 2003134867 A JP2003134867 A JP 2003134867A JP 2001320801 A JP2001320801 A JP 2001320801A JP 2001320801 A JP2001320801 A JP 2001320801A JP 2003134867 A JP2003134867 A JP 2003134867A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスク時間が経過した後においても、確実に
過電流の発生を検知することのできるパワーウィンド駆
動制御装置を提供することが課題である。 【解決手段】 直流電源3と駆動モータ2との間に配置
されるメインスイッチQAと、直流電源3と負荷回路4
との間に介置配置されるサブスイッチQBとを具備す
る。そして、メインスイッチQAのソース電圧VSAと、
サブスイッチQBのソース電圧VSBとが等しくなるよう
に、負荷電流に流れる電流値が制御され、過電流が発生
したときには、電圧VSBの変化が電圧VSAの変化に対し
即時に追従することができなくなるので、回路は遮断さ
れる。また、メインスイッチQAの投入直後において
は、突入電流マスク回路10により、所定のマスク時間
だけ抵抗R2とコンデンサC1からなる時定数回路が動
作しないように制御するので、誤動作による回路の遮断
を回避することができ、且つ、マスク時間経過後には、
確実に過電流の発生を検知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
パワーウィンドの駆動を制御するパワーウィンド駆動制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載される開閉可能な窓
ガラスは、手動操作で開閉することが面倒であることか
ら、駆動用モータを用いて窓ガラスを電動で上下動作さ
せるようにしたパワーウィンドが多く用いられている。
【0003】パワーウィンドは、電動で窓ガラスを上下
動作させるので、例えば、窓ガラスが上昇しているとき
に、障害物を挟み込んだ場合には、該障害物を破損する
ことや、駆動モータに過電流が流れて該駆動モータ、及
び駆動モータと電源とを接続する電線、スイッチ素子等
を損傷することがある。そこで、従来より窓ガラス上昇
時に障害物を挟み込んだ際には、駆動モータを停止させ
ることにより、障害物の破損、及び回路部品の損傷を防
止するパワーウィンド駆動制御装置が提案され、実用に
供されている。
【0004】図3は、このようなパワーウィンド駆動制
御装置の従来例を示す回路図である。同図に示すよう
に、該パワーウィンド駆動制御装置101は、車両に搭
載される窓ガラスの上下動の駆動力を与える駆動モータ
102を備えており、更に、車両に搭載される直流電源
103と、駆動モータ102の間に介置されFETで構
成されたメインスイッチQAとを有している。そして、
該メインスイッチQAをオン、オフ動作させることによ
り、駆動モータ102の駆動、及び停止を制御する。
【0005】また、メインスイッチQAに対して並列的
にFETで構成されたサブスイッチQBが設けられ、該
サブスイッチQBのドレインと、メインスイッチQAのド
レインは、互いに連結されている。更に、サブスイッチ
QBのソースは、負荷回路104に連結されている。負
荷回路104は、抵抗R101,R102,R103
と、コンデンサC101と、トランジスタTR101と
で構成されている。
【0006】更に、メインスイッチQAのソース電圧VS
Aと、サブスイッチQBのソース電圧VSBとを比較する比
較器CMP101、及びCMP102を有しており、比
較器CMP101の出力端子は、駆動回路105に連結
されている。また、比較器CMP102の出力端子は、
負荷回路104と接続されている。
【0007】また、メインスイッチQAの投入時に発生
する突入電流をマスクするための突入電流マスク回路1
06と、比較器CMP101の出力信号がHレベル、及
びLレベルに切り換えられる回数を計数するオン/オフ
回数積算回路107と、駆動回路105の電荷を供給す
るチャージポンプ108と、過熱遮断保護回路109と
を具備している。その他、スイッチ、抵抗、ダイオード
等の回路素子、及び電流源が図示のように配置されてい
る。
【0008】次に、上述したパワーウィンド駆動制御装
置101の動作について説明する。スイッチSW101
がオンとされると、駆動回路105に直流電圧が印加さ
れるので、該駆動回路105の制御により、メインスイ
ッチQA、及びサブスイッチQBのゲートに駆動電圧が印
加され、各スイッチQA、QBはオン状態となる。
【0009】これにより、直流電源103より出力され
る電圧は、メインスイッチQAを介して駆動モータ10
2に印加され、該駆動モータ102は回転駆動する。ま
た、これと同時に、サブスイッチQBを介して負荷回路
104に電流が流れる。この際、比較器CMP102で
は、メインスイッチQAのソース電圧VSAとサブスイッ
チQBのソース電圧VSBとを比較し、この比較結果に応
じてトランジスタTR101をオン、オフ制御する。こ
れにより、各ソース電圧VSAとVSBとが等しくなるよう
に制御される。
【0010】ここで、窓ガラスが障害物を挟み込んだ場
合等、駆動モータ102に過電流が流れた場合には、メ
インスイッチQAのソース電圧VSAが急激に低下する。
このとき、サブスイッチQBのソース電圧VSBは、この
電圧変化に追従するように動作するが、負荷回路104
の抵抗R101とコンデンサC101とで構成される時
定数回路の存在により、即時に追従することができな
い。
【0011】従って、暫くの間、ソース電圧VSAの方が
ソース電圧VSBよりも低くなる状態が継続されることに
なる。このため、比較器CMP101の出力は、Hレベ
ルとなり、このHレベルの信号を受けて駆動回路105
は、各スイッチQA、QBへの駆動電圧の供給を停止す
る。即ち、各スイッチQA、QBは一時的にオフ状態とな
る。
【0012】比較器CMP101は、クランプ回路によ
り、各スイッチQA、QBが共にオフのときには、マイナ
ス端子の入力電圧がプラス端子の入力電圧よりも大きく
なるように設定されるので、該比較器CMP101の出
力は、Lレベルに切り換えられ、再度各スイッチQA、
QBはオン状態となる。その後、過電流の発生が回避さ
れていない場合には、同様の操作を繰り返す。即ち、各
スイッチQA、QBはオン、オフ動作を繰り返すことにな
る。
【0013】そして、オン/オフ回数積算回路107
は、このオン、オフ動作の回数を計数し、所定回数が計
数された場合には、強制的に各スイッチQA、QBを遮断
させる。つまり、駆動モータ102に過電流の流れてい
る時間が一定時間よりも長ければ該駆動モータ102を
停止させ、一定時間よりも短ければ、引き続き駆動モー
タ102の回転動作を継続させるように動作する。その
結果、窓ガラスが障害物を挟み込んだ場合に、この障害
物の破損を防止することができ、且つ回路を保護するこ
とができる。
【0014】他方、電源投入時に発生する突入電流を検
出して回路が遮断されないように、突入電流マスク回路
106は、電源投入時から所定時間(マスク時間)が経
過するまで、サブスイッチQBのソース電圧VSBを強制
的に低くなるように制御している。
【0015】図4は、突入電流マスク回路106の具体
的な構成を示す回路図であり、同図において、スイッチ
SW101がオンとされると、ワンショットタイマ11
0が作動して、一定時間だけトランジスタTR102に
駆動電圧を出力する。この間、トランジスタTR102
がオンとなるので、トランジスタTR101が強制的に
オンとなり、サブスイッチQBのソース電圧VSBは低い
値に設定され、たとえ駆動モータ102(図3参照)に
突入電流が流れても、比較器CMP101の出力信号は
Hレベルに切り換えられない。これにより、突入電流に
よる誤動作を防止することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来におけるパワーウィンド制御装置101では、突
入電流マスク回路106を用いることにより、メインス
イッチQAの投入時に発生する突入電流による回路の誤
動作を防止することができるものの、マスク時間が経過
した後には、抵抗R101とコンデンサC102とで構
成される時定数回路が存在することにより、サブスイッ
チQBのソース電圧VSBを即時にメインスイッチQAのソ
ース電圧VSAに追従させることができない。
【0017】以下、これを図5に示す特性図を参照しな
がら説明する。同図(a)はスイッチSW101のオ
ン、オフ状態を示し、(b)は電圧VSA、VSBの変化を
示し、(c)は比較器CMP102の出力信号を示し、
(d)はトランジスタTR102のコレクタ電圧を示
し、(e)はトランジスタTR101のゲート電圧を示
している。
【0018】いま、時刻t101にてメインスイッチQ
Aを投入すると、この時刻t101から所定時間(時刻
t102までの間)はマスク時間とされ、サブスイッチ
QBのソース電圧VSBは強制的に低い電圧に設定され
る。そして、マスク時間が経過し時刻t102を過ぎる
と、サブスイッチQBのソース電圧VSBは、メインスイ
ッチQAのソース電圧VSAと等しい値になるように上昇
するが、時定数回路が存在することにより、ソース電圧
VSBは図5(b)に示すように、緩やかに上昇すること
になり、この間では、仮に窓ガラスが障害物を挟み込ん
だ場合であってもこれを検出することができないか、或
いは、挟み込み検出のしきい値が高いため、挟み込みを
検出する際の荷重が高くなる。つまり、時刻t102か
ら時刻t103までの間は、挟み込みを検出することが
できないか、或いは、挟み込みの検出荷重が高くなると
いう問題が発生していた。
【0019】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたものであり、その目的とするところ
は、マスク時間が経過した直後においても、確実に駆動
モータに発生する過電流を検出し、回路を遮断すること
のできるパワーウィンド駆動制御装置を提供することに
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、駆動モータを具備
し、該駆動モータの駆動力を用いて車両用の窓ガラスを
開閉動作させるパワーウィンド駆動制御装置において、
車両に搭載される直流電源と前記駆動モータとの間に介
置されるメイン半導体スイッチと、負荷回路、及び該負
荷回路と前記直流電源との間に介置されるサブ半導体ス
イッチと、を具備し、前記メイン半導体スイッチの駆動
モータ側の第1電圧がサブ半導体スイッチの負荷回路側
の第2電圧と等しくなるように、一定の時定数をもって
追従させるべく制御する基準電圧発生手段と、前記第1
電圧と第2電圧とを比較し、第1電圧の方が第2電圧よ
りも低くなる時間が一定時間以上継続された際に、前記
メイン半導体スイッチを遮断するスイッチ制御手段と、
前記メイン半導体スイッチの投入時には、所定時間前記
基準電圧発生手段の時定数を短縮するように制御する時
定数制御手段と、を具備したことが特徴である。
【0021】請求項2に記載の発明は、駆動モータを具
備し、該駆動モータの駆動力を用いて車両用の窓ガラス
を開閉動作させるパワーウィンド駆動制御装置におい
て、車両に搭載される直流電源と前記駆動モータとの間
に介置されるメイン半導体スイッチと、負荷回路と、該
負荷回路と前記直流電源との間に介置されるサブ半導体
スイッチと、を有し、更に、前記メイン半導体スイッチ
の駆動モータ側に発生する第1電圧とサブ半導体スイッ
チの負荷側に発生する第2電圧とを比較する比較手段
と、該比較手段の出力信号に基づいて前記負荷回路に流
れる電流を調整し、前記第1電圧と第2電圧とが等しく
なるように制御する電流制御素子と、該電流制御素子と
前記比較手段との間に介置される時定数回路と、を具備
した基準電圧発生手段と、前記第1電圧と第2電圧とを
比較し、第1電圧の方が第2電圧よりも低くなる時間が
一定時間以上継続された際に、前記メイン半導体スイッ
チを遮断するスイッチ制御手段と、前記メイン半導体ス
イッチの投入時には、一定時間前記時定数回路の時定数
を短縮するように制御する時定数制御手段と、を具備し
たことを特徴とする。
【0022】請求項3に記載の発明は、前記時定数回路
は、抵抗体とコンデンサとを有し、前記時定数制御手段
は、前記メイン半導体スイッチの投入から所定時間が経
過するまで、前記抵抗体の両端を短絡させることによ
り、時定数を短縮することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
パワーウィンド駆動制御装置の構成を示す回路図であ
る。同図に示すように、該パワーウィンド駆動制御装置
1は、車両に搭載される窓ガラス(図示省)を上下動さ
せる際の駆動力を与える駆動モータ2と、該駆動モータ
2と車両に搭載される直流電源3との間に介置され、駆
動モータ2のオン、オフを制御するFETで構成された
メインスイッチ(メイン半導体スイッチ)QAと、を備
えている。
【0024】また、メインスイッチQAのドレインと共
通のドレインを有する、FETで構成されたサブスイッ
チ(サブ半導体スイッチ)QBを具備しており、該サブ
スイッチQBのソースには、負荷回路4が接続されてい
る。メインスイッチQA、及びサブスイッチQBの各ゲー
トは、抵抗RGを介して駆動回路5と接続されており、
該駆動回路5には、駆動スイッチSW1がオンとされた
際に、抵抗R1を介して電源電圧VBが印加されるよう
になっている。
【0025】メインスイッチQAのソースSAは、ダイオ
ードD5を介して2系統に分岐され、一方は、クランプ
回路6を介して比較器CMP1のマイナス側入力端子に
接続され、他方は比較器(比較手段)CMP2のプラス
側入力端子に接続されている。また、ソースSAは、ツ
ェナーダイオードZD1を介して駆動回路5の出力端子
に接続されている。
【0026】サブスイッチQBのソースSBは、ダイオー
ドD4を介して2系統に分岐され、一方は、比較器CM
P1のプラス側入力端子に接続され、他方は、比較器C
MP2のマイナス側入力端子に接続されている。また、
比較器CMP1のプラス側入力端子には、クランプ回路
7が接続されている。
【0027】クランプ回路6は、メインスイッチQAの
ソース電圧(第1電圧)VSAが低下した場合でも、比較
器CMP1のマイナス側入力端子の電圧が一定値以下と
ならないように保持するための回路である。同様に、ク
ランプ回路7は、サブスイッチQBのソース電圧(第2
電圧)VSBが低下した場合でも、比較器CMP1のプラ
ス側入力端子の電圧が一定値以下とならないように保持
するための回路である。
【0028】そして、クランプ回路6の出力電圧の方
が、クランプ回路7の出力電圧よりも大きくなるように
設定されている。つまり、メインスイッチQAのソース
電圧VSA及びサブスイッチQBのソース電圧VSBが共に
低下した場合には、比較器CMP1のマイナス側入力端
子の電圧がプラス側入力端子の電圧よりも大きくなり、
該比較器CMP1の出力は、Lレベルとなる。
【0029】また、比較器CMP1の出力端子は、駆動
回路5に接続されており、該駆動回路5は、比較器CM
P1の出力信号がLレベルのときに、チャージポンプ8
に蓄えられている駆動電圧を各スイッチQA、QBのゲー
トに出力する。
【0030】負荷回路4は、抵抗R2,R3,R4と、
コンデンサC1、及びトランジスタ(電流制御素子)T
R4とを具備して構成されており、抵抗R2とコンデン
サC1とにより、時定数回路を構成している。トランジ
スタTR4のゲートは、切換スイッチSW2の接点cに
接続され、該切換スイッチSW2の接点aは、抵抗R5
を介して比較器CMP2の出力端子に接続され、接点b
は、抵抗R2とコンデンサC1との接続点に接続されて
いる。なお、抵抗R5の抵抗値は、抵抗R2の抵抗値の
1/100〜1/1000程度の小さい値に設定されて
いる。
【0031】また、切換スイッチSW2は、突入電流マ
スク回路10の制御下で切り換え制御が行われるように
なっている。
【0032】更に、このパワーウィンド駆動制御装置1
は、比較器CMP1の出力信号の変化の回数、即ち、メ
インスイッチQAのオン、オフの回数を積算するオン/
オフ回数積算回路11、及び回路が過熱した際にこれを
検知して回路を遮断する過熱遮断保護回路12を具備し
ている。
【0033】なお、負荷回路4と、比較器CMP2、及
びサブスイッチQBとで基準電圧発生手段が構成され、
突入電流マスク回路10と切換スイッチSW2とで時定
数制御手段が構成され、駆動回路5とオン/オフ回数積
算回路11とでスイッチ制御手段が構成される。
【0034】次に、上述のように構成された本実施形態
に係るパワーウィンド駆動制御装置1の動作について説
明する。駆動スイッチSW1がオンとされると、駆動回
路5に電源電圧が印加されるので、該駆動回路5は、チ
ャージポンプ8に蓄えられている駆動電圧を抵抗RGを
介してメインスイッチQAのゲート、及びサブスイッチ
QBのゲートに出力する。
【0035】これにより、各スイッチQA、QBは共にオ
ンとなるので、直流電源3より出力される電圧は、メイ
ンスイッチQAを介して駆動モータ2に印加され、該駆
動モータ2は回転駆動する。即ち、車両に搭載される窓
ガラス(図示省略)を上下方向に移動させることができ
る。また、サブスイッチQBがオンとなることにより、
負荷回路4に電流が流れる。即ち、直流電源3,サブス
イッチQB,抵抗R4を経由して電流が流れる。
【0036】そして、比較器CMP2のプラス側入力端
子には、メインスイッチQAのソース電圧VSAが印加さ
れ、マイナス側入力端子には、サブスイッチQBのソー
ス電圧VSBが印加されるので、各電圧VSA、VSBの大き
さが比較され、電圧VSAの方が大きいときには、比較器
CMP2の出力はHレベルとなり、トランジスタTR1
のゲートに駆動電圧が与えられる(この際、切換スイッ
チSW2は接点b側に接続されている)。
【0037】これにより、トランジスタTR4は、所定
時間経過後に(抵抗R2とコンデンサC1で構成される
時定数回路で設定される時間経過後に)オンとなり、抵
抗R3と抵抗R4との並列回路が構成されるので、サブ
スイッチQBに流れる電流が増大し、該サブスイッチQB
のソース電圧VSBが増加する。つまり、一定の時定数を
もって、電圧VSAと電圧VSBが一致するように動作す
る。
【0038】他方、メインスイッチQAのソース電圧VS
Aの方がサブスイッチQBのソース電圧VSBよりも小さい
場合には、トランジスタTR4はオンとならず、電圧V
SBが減少して電圧VSAと一致するように動作する。
【0039】ここで、窓ガラスが障害物を挟み込んだ場
合等、駆動モータ2に大きな負荷が加えられ過電流が流
れた場合には、メインスイッチQAのソース電圧VSAは
急激に減少することになる。この際、サブスイッチQB
のソース電圧VSBは一定の時定数をもって電圧VSAに追
従するように動作するので、ソース電圧VSAの急変に追
従することができなくなり、比較器CMP1のマイナス
側入力端子に印加される電圧の方が、プラス側入力端子
に印加される電圧よりも低くなる。その結果、比較器C
MP1の出力はHレベルとなり、駆動回路5は、このH
レベル信号を受けて、各スイッチQA、QBのゲートへの
駆動電圧の出力を停止する。これにより、各スイッチQ
A、QBは共にオフ状態となる。
【0040】すると、上述したように、クランプ回路
6,7の動作により、今度は比較器CMP1のマイナス
側入力端子に印加される電圧の方が、プラス側入力端子
に印加される電圧よりも高くなり、比較器CMP1の出
力は、Lレベルに反転する。これにより、各スイッチQ
A、QBは共にオンとなる。
【0041】この時点で、未だ過電流が流れ続けている
場合には、上記と同様の手順で、各スイッチQA、QBは
オン、オフ動作を繰り返す。そして、このオン、オフ動
作の回数は、オン/オフ動作回数積算回路11にて計数
され、所定回数を超えた場合には、各スイッチQA、QB
を遮断する。これにより、過電流による回路、或いは駆
動モータ2の損傷を防止することができる。
【0042】また、各スイッチQA、QBのオン、オフ動
作が所定回数繰り返される前に、過電流がおさまった場
合には、駆動モータ2の動作を継続させる。
【0043】次に、メインスイッチQAを投入した直後
の動作を、図2に示す特性図を参照しながら説明する。
同図(a)はスイッチSWのオン、オフ状態を示し、
(b)はメインスイッチQAのソース電圧VSAとサブス
イッチQBのソース電圧VSBの変化を示し、(c)はマ
スク時間を示し、(d)の曲線S1は比較器CMP2の
出力信号を示し、曲線S2はトランジスタTR4のゲー
ト電圧を示す。
【0044】いま、駆動スイッチSW1がオンとされる
と、突入電流マスク回路10にスイッチ信号が入力され
る。該突入電流マスク回路10は、このスイッチ信号を
受けて、所定時間だけ切換スイッチSW2を、接点a側
に切り換えるように制御する。つまり、電源投入時から
所定時間経過するまでの間は、比較器CMP2の出力端
は、抵抗R5を介してトランジスタTR4のゲートに接
続されるように切り換えられる。
【0045】そして、突入電流の発生により、メインス
イッチQAのソース電圧VSAが低下すると、比較器CM
P2の出力はLレベルとなり、トランジスタTR4は、
オフとなるように動作する。この際、抵抗R2とコンデ
ンサC1とによる時定数回路が構成されず、且つ、抵抗
R5は抵抗R2に対して極めて小さいので、所定時間待
つことなく、即時にトランジスタTR4はオフとなる。
これにより、サブスイッチQBのソース電圧VSBは即時
に減少し、電圧VSAの変化に追従する。
【0046】従って、比較器CMP1の出力信号はHレ
ベルとならないか、或いは、Hレベルとなった場合でも
オン/オフ動作回数積算回路11で計数される回数が1
〜2回程度(決められた回数以下)となるので、メイン
スイッチQAが遮断されることはない。
【0047】また、図2に示す時刻t2に達し、突入電
流マスク回路10で設定されるマスク時間が経過する
と、突入電流マスク回路10の制御下で、切換スイッチ
SW2が、接点b側に切り換えられる。つまり、抵抗R
2とコンデンサC1による時定数回路が構成される。そ
して、この時点で、メインスイッチQAのソース電圧VS
AとサブスイッチQBのソース電圧VSBとが略等しい値と
なっているので、時刻t2の直後に障害物の挟み込み等
に起因する過電流が発生した場合においても、確実にこ
れを検出して、回路を遮断することができる。
【0048】このようにして、本実施形態に係るパワー
ウィンド駆動制御装置1では、メインスイッチQA投入
後の所定時間だけ、時定数回路が動作しないように切り
換えるので、電源投入時の突入電流による誤動作を防止
することができ、且つ、突入電流がおさまった後には、
即時に過電流の検出を行うことができる。その結果、過
電流検知の精度を向上させることができ、装置の信頼性
を著しく向上させることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパワ
ーウィンド駆動制御装置では、メイン半導体スイッチの
ソース電圧(第1電圧)と、サブ半導体スイッチのソー
ス電圧(第2電圧)とが等しくなるように制御され、且
つ、駆動モータ2に過電流が流れた場合には、時定数回
路により、第1電圧の変動に対して第2電圧が即時に追
従することができない。従って、第1電圧と第2電圧の
差分を検出することにより、過電流の発生を検知し、回
路を遮断して回路及び駆動モータを保護することができ
る。また、電源投入時には、時定数制御手段により、電
源投入後の所定時間(マスク時間)だけ時定数回路が動
作しないように切り換えている。その結果、第1電圧と
第2電圧との間に差分が発生する時間が著しく短くなる
ので、回路は遮断されない。
【0050】また、マスク時間が経過した後には、第1
電圧と第2の電圧とがほぼ等しい状態とされているの
で、マスク時間の経過直後に駆動モータに過電流が流れ
た場合においても、即時にこれを検知して回路を遮断す
ることができる。これにより、過電流検出の精度を飛躍
的に向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパワーウィンド駆動
制御装置の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るパワーウィンド駆動
制御装置の、メインスイッチ投入時における各電圧値の
変化を示す特性図である。
【図3】従来におけるパワーウィンド駆動制御装置の構
成を示す回路図である。
【図4】図3に示すパワーウィンド駆動制御装置の、突
入電流マスク回路の詳細な構成を示す回路図である。
【図5】従来におけるパワーウィンド駆動制御装置の、
メインスイッチ投入時における各電圧値の変化を示す特
性図である。
【符号の説明】
1 パワーウィンド駆動制御装置 2 駆動モータ 3 直流電源 4 負荷回路 5 駆動回路 6,7 クランプ回路 8 チャージポンプ 9 突入電流マスク回路 10 突入電流マスク回路 11 オン/オフ回数積算回路 12 過熱遮断保護回路 QA メインスイッチ QB サブスイッチ SW1 駆動スイッチ SW2 切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 EA14 EB01 GA08 GB06 GD09 HA01 KA12 KA13 3D127 AA02 AA03 CB05 CC05 DF03 FF06 FF08 FF20 5H530 AA12 BB19 CC20 CC22 CC23 CC24 CD34 DD14 DD22 EF03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータを具備し、該駆動モータの駆
    動力を用いて車両用の窓ガラスを開閉動作させるパワー
    ウィンド駆動制御装置において、 車両に搭載される直流電源と前記駆動モータとの間に介
    置されるメイン半導体スイッチと、 負荷回路、及び該負荷回路と前記直流電源との間に介置
    されるサブ半導体スイッチと、を具備し、前記メイン半
    導体スイッチの駆動モータ側の第1電圧がサブ半導体ス
    イッチの負荷回路側の第2電圧と等しくなるように、一
    定の時定数をもって追従させるべく制御する基準電圧発
    生手段と、 前記第1電圧と第2電圧とを比較し、第1電圧の方が第
    2電圧よりも低くなる時間が一定時間以上継続された際
    に、前記メイン半導体スイッチを遮断するスイッチ制御
    手段と、 前記メイン半導体スイッチの投入時には、所定時間前記
    基準電圧発生手段の時定数を短縮するように制御する時
    定数制御手段と、 を具備したことを特徴とするパワーウィンド駆動制御装
    置。
  2. 【請求項2】 駆動モータを具備し、該駆動モータの駆
    動力を用いて車両用の窓ガラスを開閉動作させるパワー
    ウィンド駆動制御装置において、 車両に搭載される直流電源と前記駆動モータとの間に介
    置されるメイン半導体スイッチと、 負荷回路と、該負荷回路と前記直流電源との間に介置さ
    れるサブ半導体スイッチと、を有し、更に、前記メイン
    半導体スイッチの駆動モータ側に発生する第1電圧とサ
    ブ半導体スイッチの負荷側に発生する第2電圧とを比較
    する比較手段と、該比較手段の出力信号に基づいて前記
    負荷回路に流れる電流を調整し、前記第1電圧と第2電
    圧とが等しくなるように制御する電流制御素子と、該電
    流制御素子と前記比較手段との間に介置される時定数回
    路と、を具備した基準電圧発生手段と、 前記第1電圧と第2電圧とを比較し、第1電圧の方が第
    2電圧よりも低くなる時間が一定時間以上継続された際
    に、前記メイン半導体スイッチを遮断するスイッチ制御
    手段と、 前記メイン半導体スイッチの投入時には、一定時間前記
    時定数回路の時定数を短縮するように制御する時定数制
    御手段と、 を具備したことを特徴とするパワーウィンド駆動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記時定数回路は、抵抗体とコンデンサ
    とを有し、前記時定数制御手段は、前記メイン半導体ス
    イッチの投入から所定時間が経過するまで、前記抵抗体
    の両端を短絡させることにより、時定数を短縮すること
    を特徴とする請求項2に記載のパワーウィンド駆動制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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