JPH1099567A - 面状ファスナを用いたシートの吊り込み方法 - Google Patents

面状ファスナを用いたシートの吊り込み方法

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JPH1099567A
JPH1099567A JP27527096A JP27527096A JPH1099567A JP H1099567 A JPH1099567 A JP H1099567A JP 27527096 A JP27527096 A JP 27527096A JP 27527096 A JP27527096 A JP 27527096A JP H1099567 A JPH1099567 A JP H1099567A
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JP
Japan
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skin material
loop
fastener
cushion
hanging
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JP27527096A
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English (en)
Inventor
Akihiro Miyoda
昭博 御代田
Shuichi Hashiguchi
秀一 橋口
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TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、面状ファスナを用い
て吊り込みパターンを形成するときに、確実に面状ファ
スナの接合ができ、従来のような吊り込み部材を後付で
行う工数と部品点数を削減し、コストを低減する。 【解決手段】 面状ファスナ22を用いたシートの吊
り込み方法は、パターン溝部21が形成されたクッショ
ン材20と、このクッション材20のパターン溝部21
に配設された面状ファスナ22と、クッション材20を
被覆する編成された表皮材10と、を備え、クッション
材20のパターン溝部21に配設された面状ファスナ2
2によって表皮材10を吊り込みする方法である。そし
て表皮材10のクッション材20と当接側のパターン溝
部21に配置される範囲を含む部分に、表皮材10を編
成するときにループ14を編成し、このループ14と面
状ファスナ22とを接合して吊り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は面状ファスナを用い
たシートの吊り込み方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からシート表皮の浮き上がり防止
と、デザイン上の要請ため、シートの表皮トリムの吊り
込みを行っている。この吊り込みについては、図8で示
すように、従来から行われてきたクッション材中にイン
サートワイヤ(図示せず)を埋設して、一方表皮材10
0側に取り付けた吊り袋101中に鋼線102を配置し
たものと接合して、吊り袋101の鋼線102とインサ
ートワイヤとをオームクリップやCリング(図示せず)
によって係合する必要があった。このようなインサート
ワイヤに吊り込む工程では、シートの底面側から作業を
行なう必要があり、また非常に力仕事となって作業効率
が悪いという不都合があった。
【0003】このため、面状ファスナを用いた技術が提
案されている。即ち、座席の吊り込みパターンを溝部と
して形成し、この溝部に面状ファスナを配置して、この
面状ファスナと接合する表皮材側にも面状ファスナを取
付け、表皮材の面状ファスナとクッション材の面状ファ
スナとを接合して、吊り込みパターンを形成していた。
【0004】このとき表皮材と面状ファスナは、縫合等
により接合する技術が知られている。しかし、単にファ
スナ面をクッション材側へ向けて縫合すると、組付け時
等において、表皮材の移動により、面状ファスナが移動
して裏返しになってしまうことがある。つまり、ファス
ナ面がクッション材側の面状ファスナと接合しないこと
があり、パターンラインのよれ、曲がり等が発生してし
まい、外観上不都合であった。
【0005】このため、面状ファスナを表皮材の裏面全
体にラミネートする技術が提案されているが、吊り込み
パターン以外の部分にも面状ファスナを取り付けるため
に、コストが上昇してしまうという不都合がある。
【0006】また図7で示すような、テープ状の面状フ
ァスナ110を2カ所のステッチ120で縫合等をし
て、面状ファスナのめくれ等を防止する技術も考えられ
る。しかしこの技術では、必ずパターン形状に沿って2
本のステッチ120を行なう必要が生じてしまい、デザ
イン上の限定があり不都合であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
技術では、表皮材側の吊り込み部材を後付で行ってお
り、加工工数や組み付け工数の問題があった。
【0008】本発明の目的は、面状ファスナを用いて吊
り込みパターンを形成するときに、確実に面状ファスナ
の接合ができ、従来のような吊り込み部材を後付で行う
工数と部品点数を削減し、コストを低減することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の面状ファスナを
用いたシートの吊り込み方法は、パターン溝部が形成さ
れたクッション材と、該クッション材の前記パターン溝
部に配設された面状ファスナと、前記クッション材を被
覆する編成された表皮材と、を備え、前記クッション材
のパターン溝部に配設された面状ファスナによって前記
表皮材を吊り込みする方法である。そして前記表皮材の
クッション材と当接側の前記パターン溝部に配置される
範囲を含む部分に、前記表皮材を編成するときにループ
を編成し、該ループと前記面状ファスナとを接合して吊
り込んでなることを特徴とするものである。
【0010】上記表皮材に編成するループは、密度が2
0〜30本/cm2で、ループ長が2.0〜5.0mm
のものとすると好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】本例のクッション材20は、フレ
ームF(図6参照)等に支持されて、所定のパターン溝
部21が形成されている。このパターン溝部21には面
状ファスナ22が、ファスナ面22aを上面にして配設
されている。
【0012】上記クッション材20は表皮材10で被覆
されており、表皮材10には上記クッション材20に形
成されたパターン溝部21と整合する位置に、ループ1
4が編成されている。そして表皮材10に編成されたル
ープ14は、クッション材20に配設された面状ファス
ナ22と接合されるように、表皮材20の所定位置に予
め編成位置が決定されている。
【0013】次に、クッション材20のパターン溝部2
1に配設された面状ファスナ22と、表皮材10に設け
られたループ14とを強固に接合する。表皮材10側に
取り付けたループ14は、表皮材10から下方(クッシ
ョン材側の面状ファスナ22側)へ延出しているので、
常にあらゆる角度でクッション材20側の面状ファスナ
22と接合でき、しかも表皮材10がクッション材20
の面状ファスナ22と当接するように接合できるので、
ダレの発生が防止できて、表皮材10そのものを深く吊
り込むことができる。
【0014】そして表皮材10を編成するときに同時に
ループ14を作成するために、従来のような吊り込み部
材を後付で行う工数と部品点数を削減することができ、
コストを低減することができる。
【0015】また接合面を面状ファスナ22と当接する
ために、従来例のような2カ所での接合が不要であり、
また表皮材の裏面全体に面状ファスナを用いることがな
いので、経済的である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0017】図1乃至図5は本発明に係る一実施例を示
すものであり、図1は座席の斜視図、図2はクッション
材と表皮材との接合を示す部分説明図、図3は表皮材を
裏からみた部分説明図、図4は表皮材のループとクッシ
ョン材の面状ファスナとの接合を示す説明図、図5他の
実施例を示す接合状態の部分断面図、図6は表皮材をク
ッション材に接合するときの説明図である。
【0018】シート(座席)Sの着座部S1や背部S2
は、一般にフレームF(図6参照)とクッション材20
と表皮材10とから構成されており、表皮材10は上記
フレームやクッション材20を隠蔽してデザインと外観
を良好とすると共に着座感を高めるものである。そし
て、着座部S1や背部S2は、図1で示すように、表皮
材10の浮き上がり防止と、デザイン上の要請等のた
め、表皮材10の吊り込みを行っている。
【0019】本例のクッション材20は、フレームF等
に支持されて、所定のパターン溝部21が形成されてい
る。このパターン溝部21は、シートSのデザインを考
慮して予め設定される。このパターン溝部21には面状
ファスナ22が、ファスナ面22aを上面にして配設さ
れている。本例のパターン溝部21に配設される面状フ
ァスナ22は、合成樹脂等で構成された長尺もの(レー
ル状のファスナーを含む)から構成され、雄型をしたフ
ァスナ面21aが複数条形成されており、ファスナ面2
2aと反対側の面22bにはクッション材20との接合
が良好になるように凹凸部22cとなって形成され、ク
ッション材20に固着されている。
【0020】また上記クッション材20は表皮材10で
被覆されている。本例の表皮材10は織物或いは編み物
から編成されて構成されており、上記クッション材20
に形成されたパターン溝部21と整合する位置にはルー
プ14が延出するように編成されている。そして表皮材
10に編成されたループ14は、クッション材20に配
設された面状ファスナ22と接合されるように、表皮材
20の所定位置に予め編成位置が決定されている。
【0021】本例の表皮材10は、公知のコンピュータ
横編機を使用して編成しており、この表皮材10の編成
のときに、上記所定位置(つまり吊り込みパターンに合
わせた位置)の裏面側に、ループ14が延出するように
して、編成される。
【0022】本例の表皮材10に編成するループ14
は、密度が20〜30本/cm2で、ループ14の長が
2.0〜5.0mmのものとすると好適である。このよ
うなループ14の密度及び長さについては、量産経験上
ループ14の密度については、クッション材20側に配
設された面状ファスナ22との接合強度を維持するため
には、20本/cm2では表皮材との接合強度が弱く、
吊り込み部における剥離の不都合の可能性が否定でき
ず、また30本/cm2では、接合強度が強すぎたり、
ループ14が密集しすぎて面状ファスナ22との接合が
うまくいかないという不都合が生じるのを防止するため
である。
【0023】またループ14の長さについては、クッシ
ョン材20側に溝を付ける場合は、図4及び図5で示す
ように、溝の深さ及び浅さに対応してループ14を長さ
を調整するためであるが、5.0mm以上であると、表
皮材10にシワやダレが生じてしまうため好ましくな
く、2.0mm以下では、クッション材20側の面状フ
ァスナ22との接合が、量産作業効率上、良好ではない
ためである。なお本例におけるループ14は、1平方セ
ンチメートルあたり4列,6本で構成しており、24本
/cm2で構成している。またループ長は、伸張したと
きで4mmであり通常の状態では3mmのものを用いて
いる。
【0024】次に、クッション材20のパターン溝部2
1に配設された面状ファスナ22と、表皮材10に編成
されたループ14とを接合するが、図5で示すようなク
ッション材20側の溝が深い場合の接合は、本例では図
6で示すように、押圧治具30によって行なう。本例の
押圧治具30は、パターン溝部21の形状に合うように
且つパターン溝部21より若干小さく形成された凸部3
1を備えており、凸部31の先端側は先細りに形成され
ている。
【0025】この押圧治具30を用いて、クッション材
20を被覆した表皮材10側からクッション材20側へ
押圧する。これにより図2で示すように、表皮材10側
のループ14と、クッション材20側の面状ファスナ2
2とが強固に接合する。なお溝の浅い場合等において
は、表皮材10のループ14を面状ファスナ22の位置
と整合させて、上からおさえることにより接合すること
ができる。
【0026】以上のように構成されているので、表皮材
10側に編成されたループ14は、常にあらゆる角度で
クッション材20側の面状ファスナ22と接合でき、し
かも表皮材10がクッション材20の面状ファスナ22
と当接するように接合できるので、ダレの発生を防止で
きて、深く吊り込むことができる。また従来例のような
表皮材に後付で面状ファスナを取り付けること自体が不
要であるので、2カ所での接合の問題もなく、さらに表
皮材の裏面全体に面状ファスナを用いることがないの
で、経済的である。従来の面状ファスナを用いた吊り込
みのための装置を、そのまま利用できるので、非常に経
済的であり、その実用的価値は絶大である。
【0027】
【発明の効果】本発明では、上述のように、表皮材のク
ッション材と当接側の前記パターン溝部に配置される範
囲を含む部分に、前記表皮材を編成するときにループを
編成し、該ループと前記面状ファスナとを接合して吊り
込んだ構成としているために、表皮材を編成するときに
同時にループを作成するために、従来のような吊り込み
部材を後付で行う工数と部品点数を削減することがで
き、コストを低減することができる。
【0028】また面状ファスナを用いて吊り込みパター
ンを形成するときに、表皮材をクッション材に被覆する
ときにどのような状態となっても表皮材側の面状ファス
ナであるループ面が、常にクッション材側の面状ファス
ナと向き合った状態となり、確実に面状ファスナの接合
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る座席の斜視図である。
【図2】クッション材と表皮材との接合を示す部分説明
図である。
【図3】表皮材を裏からみた部分説明図である。
【図4】表皮材のループとクッション材の面状ファスナ
との接合を示す説明図である。
【図5】他の実施例を示す接合状態の部分断面図であ
る。
【図6】表皮材をクッション材に接合するときの説明図
である。
【図7】従来例を示す断面説明図である。
【図8】従来例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
10 表皮材 14 ループ 20 クッション材 21 パターン溝部 22 面状ファスナ 22a ファスナ面 F フレーム S シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターン溝部が形成されたクッション材
    と、該クッション材の前記パターン溝部に配設された面
    状ファスナと、前記クッション材を被覆する編成された
    表皮材と、を備え、前記クッション材のパターン溝部に
    配設された面状ファスナによって前記表皮材を吊り込み
    する方法であって、前記表皮材のクッション材と当接側
    の前記パターン溝部に配置される範囲を含む部分に、前
    記表皮材を編成するときにループを編成し、該ループと
    前記面状ファスナとを接合して吊り込んでなることを特
    徴とする面状ファスナを用いたシートの吊り込み方法。
  2. 【請求項2】 前記表皮材に編成するループは、密度が
    20〜30本/cm2で、ループ長が2.0〜5.0m
    mのものを用いていることを特徴とする請求項1記載の
    面状ファスナを用いたシートの吊り込み方法。
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