JPH1099304A - 運動強度測定装置、および運動機械の運動負荷制御装置 - Google Patents

運動強度測定装置、および運動機械の運動負荷制御装置

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JPH1099304A
JPH1099304A JP8256326A JP25632696A JPH1099304A JP H1099304 A JPH1099304 A JP H1099304A JP 8256326 A JP8256326 A JP 8256326A JP 25632696 A JP25632696 A JP 25632696A JP H1099304 A JPH1099304 A JP H1099304A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 生体の運動強度を正確に測定する運動強度測
定装置、及び生体の運動について高い効率が得られると
同時に過度の負担を与えない運動負荷制御装置の提供。 【解決手段】 運動強度算出手段82により、生体の平
均血圧値EBPME ANと脈拍数PRとの積を運動強度値
MPRP(=EBPME ANxPR)として算出する。こ
の平均血圧値は、例えば1拍当たりの血圧波形の積分値
を1拍の周期で除した値、即ち血圧波形の面積の重心の
高さとなる。心臓の血液送出作業量或いは1拍当たりの
血管内に血液を送出する力の大きさに比較的正確に対応
するので、生体の運動負荷を正確に表す運動強度値が測
定される。運動負荷調節手段90により、運動強度が目
標運動強度値MPRPM となるようにエルゴメーターの
負荷を調節することにより、生体の運動について高い効
率が得られ、同時に過度の負担を生体に与えない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体の運動強度を測定
する運動強度測定装置、および、運動機械の負荷を調節
する運動負荷制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エルゴメータ、トレッドミルなど、生体
の運動に関連して機械的に作動させられることにより生
体に負荷を与える運動負荷装置が知られている。運動療
法などのために、そのような運動機械を用いて生体に運
動負荷を与えるに際しては、運動処方により決定された
運動強度を所定時間継続させることが行われていた。こ
の運動強度は、たとえば脈拍数と最高血圧値との積PR
P(Pressure Rate Product )により表されるとともに
その目標値PRPM が決定され且つその目標値PRPM
の維持時間が決定される。上記脈拍数と最高血圧値との
積PRPは、運動負荷或いは労作強度とも称されるもの
であり、脈拍数或いは血圧値単独で運動強度を表す場合
に比較して、生体の運動強度を正確に表すことができ
る。このため、従来の運動負荷機械の制御装置では、生
体の実際の運動強度PRPが逐次求められ、上記目標運
動強度PRPM と実際の運動強度PRPとが一致するよ
うに運動機械の負荷が制御され、それが所定の維持時間
継続されるようになっている。たとえば、特公平7−4
7053号公報に記載された装置がそれである。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記運動強度PR
Pは、最高血圧値と脈拍数との積から算出されるのであ
るが、最高血圧値は、単に血圧波形の最上点の圧力値を
示すものであってその圧波形の面積すなわち血液送出作
業量には正確に対応し得ないものであるから、必ずしも
生体すなわち心臓の負荷を正確に示しているとは言えな
い変数である。このため、その最高血圧値から得られた
運動強度PRPでは、生体の運動強度を充分な精度で示
すことができなかった。また、生体の運動効率を高める
ために、前記目標運動強度PRPM は、たとえば無酸素
性作業閾値ATとして知られる生体の有酸素運動と無酸
素運動との境界の付近となる大きさに設定される場合が
多いが、上記のような運動強度PRPを用いて目標運動
負荷PRPM と一致するように運動機械の負荷を制御す
る場合には、必ずしも生体の運動効率を高めることがで
きなかったり、過度の負担を生体に与えたりするという
問題があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、生体の運動強度
を正確に表すことができる運動強度を測定する運動強度
測定装置、および生体の運動について高い効率が得られ
ると同時に過度の負担を生体に与えたりすることのない
運動機械の運動負荷制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】上記目的を達成す
るための本第1発明の運動強度測定装置の要旨とすると
ころは、生体の運動強度を測定する装置であって、(a)
前記生体の平均血圧値を決定する平均血圧値決定手段
と、(b) 前記生体の脈拍数を決定する脈拍数決定手段
と、(c) 前記平均血圧値決定手段により決定された前記
生体の平均血圧値と前記脈拍数決定手段により決定され
た脈拍数との積を運動強度値として算出する運動強度算
出手段とを、含むことにある。
【0006】
【第1発明の効果】このようにすれば、運動強度算出手
段により、平均血圧値決定手段により決定された前記生
体の平均血圧値と脈拍数決定手段により決定された脈拍
数との積が運動強度値として算出される。この平均血圧
値は、たとえば1拍当たりの血圧波形の積分値を1拍の
周期で除した値、すなわち血圧波形の面積の重心の高さ
であることから、心臓の血液送出作業量或いは1拍当た
りの血管内に血液を送出する力の大きさに比較的正確に
対応するものであるので、生体の運動負荷を正確に表す
運動強度値が得られる。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】また、上記目的を
達成するための本第2発明の運動負荷制御装置の要旨と
するところは、生体の運動に関連して機械的に作動させ
られる運動機械において、その生体の運動強度を逐次決
定し且つ生体の運動期間においてその運動強度が最適運
動強度と一致するようにその運動機械の負荷を調節する
運動負荷制御装置であって、(a) 前記生体の平均血圧値
を決定する平均血圧値決定手段と、(b) 前記生体の脈拍
数を決定する脈拍数決定手段と、(c) 前記平均血圧値決
定手段により決定された前記生体の平均血圧値と前記脈
拍数決定手段により決定された脈拍数との積を前記運動
強度として算出する運動強度算出手段とを、含むことに
ある。
【0008】
【第2発明の効果】このようにすれば、運動強度算出手
段により、平均血圧値決定手段により決定された前記生
体の平均血圧値と脈拍数決定手段により決定された脈拍
数との積が運動強度値として算出される。この運動強度
値が前記最適強度となるように前記運動機械の負荷が調
節される。上記の平均血圧値は、たとえば1拍当たりの
血圧波形の積分値を1拍の周期で除した値、すなわち血
圧波形の面積の重心の高さであって心拍出量と末梢血管
抵抗との積であることから、心臓の血液送出作業量或い
は1拍当たりの血管内に血液を送出する力の大きさに比
較的正確に対応するものである。従って、生体の運動負
荷を正確に表す運動強度が得られるとともに、その運動
強度が最適強度となるように運動機械の負荷が調節され
ることにより、生体の運動について高い効率が得られる
と同時に過度の負担を生体に与えたりすることがない。
【0009】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記生体の運動
期間の初期区間においてその生体に付与する負荷を上昇
させる初期負荷上昇手段と、前記初期負荷上昇手段によ
る負荷の上昇に伴って発生する前記運動強度の増加の折
点に基づいて目標運動強度値を決定する目標運動強度値
決定手段と、その目標運動強度値決定手段により目標運
動強度値が決定されると、前記初期負荷上昇手段による
負荷の上昇を停止させ、その目標運動強度値に実際の運
動強度が追従するように前記運動機械の負荷を調節する
運動負荷調節手段とが、さらに含まれる。このようにす
れば、初期負荷上昇手段により生体の運動期間の初期区
間においてその生体に付与する負荷が上昇させるに伴っ
て、運動強度値算出手段により算出された運動強度値の
増加の折点が発生すると、目標運動強度値決定手段によ
り、その折点に基づいて目標運動強度値が決定される。
そして、運動負荷調節手段により、前記初期負荷上昇手
段による負荷の上昇が停止させられ、その目標運動強度
値に実際の運動強度が追従するように前記運動機械の負
荷が調節されるので、生体の運動の実行毎に、生体にそ
れほど負担を強いることなく最適な目標運動強度が決定
され、その目標運動強度が付与されるように運動機械の
負荷が制御される。また、このように、個々の生体に最
大まで負荷を与えることがないので、生体に苦痛を強い
ることがなく、疾患を有する生体に対しても運動療法が
可能となるとともに、生体が運動を行う日の体調に適合
した最適の負荷すなわち無酸素運動の初期或いは有酸素
運動の最大強度の運動が付与される。
【0010】また、好適には、前記運動負荷制御装置に
は、前記初期負荷上昇手段による負荷の上昇に伴う、前
記運動強度値の増加の折点を判定する折点判定手段が含
まれ、前記目標運動強度値決定手段は、予め設定された
補正値をその折点に対応する運動強度値から差し引くこ
とにより、その折点に対応する運動強度値よりも低い目
標運動強度値を決定するものである。上記予め設定され
た補正値は、予め設定された一定値であってもよいが、
好適には、予め決定された関係から生体の年齢、性別、
運動能力などに基づいて決定された値である。このよう
にすれば、目標運動強度値が運動強度値の増加の折点に
対応する値よりも低い値に設定されるので、上記折点に
対応する値を目標運動強度値とする場合に比較して、生
体の反応の遅れにより目標運動強度値が実際値より高く
なることが補償され、最適な目標運動強度値が決定され
る。
【0011】また、好適には、前記運動負荷制御装置に
は、前記生体に運動負荷が付与されてからの経過時間が
予め設定された判断基準時間に到達したことに基づいて
その生体に対する運動負荷の付与の終了を判定する運動
負荷終了判定手段と、その運動負荷終了判定手段により
前記生体に対する運動負荷の付与の終了が判定される
と、その生体に対する運動負荷を予め設定された軽減手
順で軽減する運動負荷終了処理手段とが含まれる。この
ようにすれば、運動負荷終了判定手段により、生体に対
する運動負荷の付与が終了したことが判定されると、運
動負荷終了処理手段により、その生体に対する運動負荷
が予め設定された軽減手順で自動的に軽減されるので、
クーリングダウンの不足に起因する不都合が生体に発生
することが解消される。
【0012】また、好適には、前記初期負荷上昇手段
は、前記生体に対する負荷を所定の速度で連続的に上昇
させるものである。このようにすれば、生体の運動期間
の初期区間において前記生体に付与する負荷が予め設定
された速度で時間の経過に伴って増加させられるので、
段階的に上昇させられる場合に比較して、負荷の段階的
な上昇に対応する労作強度の段階的上昇がなく、折点の
判定が容易となる利点がある。
【0013】また、好適には、前記初期負荷上昇手段
は、前記生体に対する負荷を、所定の上昇幅で上昇させ
た後にその値を所定期間維持することを繰り返しながら
段階的に上昇させるものである。このようにすれば、生
体に対する負荷が一定であるときに折点が判定されるの
で、生体の反応に起因する労作強度の遅れが少なくなる
利点がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明が適用された運動負荷制
御装置の構成を説明する図であり、運動機械として機能
するよく知られたエルゴメータ6と、血圧監視装置8と
を備えている。
【0015】上記血圧監視装置8は、ゴム製袋を布製帯
状袋内に有してたとえば患者の上腕部12に巻回される
カフ10と、このカフ10に配管20を介してそれぞれ
接続された圧力センサ14、切換弁16、および空気ポ
ンプ18とを備えている。この切換弁16は、カフ10
内への圧力の供給を許容する圧力供給状態、カフ10内
を徐々に排圧する徐速排圧状態、およびカフ10内を急
速に排圧する急速排圧状態の3つの状態に切り換えられ
るように構成されている。
【0016】圧力センサ14は、カフ10内の圧力を検
出してその圧力を表す圧力信号SPを静圧弁別回路22
および脈波弁別回路24にそれぞれ供給する。静圧弁別
回路22はローパスフィルタを備え、圧力信号SPに含
まれる定常的な圧力すなわちカフ圧を表すカフ圧信号S
Kを弁別してそのカフ圧信号SKをA/D変換器26を
介して電子制御装置28へ供給する。
【0017】上記脈波弁別回路24はバンドパスフィル
タを備え、圧力信号SPの振動成分である脈波信号SM
1 を周波数的に弁別してその脈波信号SM1 をA/D変
換器29を介して電子制御装置28へ供給する。この脈
波信号SM1 が表すカフ脈波は、患者の心拍に同期して
図示しない上腕動脈から発生してカフ10に伝達される
圧力振動波である。
【0018】上記電子制御装置28は、CPU30,R
OM32,RAM34,および図示しないI/Oポート
等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されてお
り、CPU30は、ROM32に予め記憶されたプログ
ラムに従ってRAM34の記憶機能を利用しつつ信号処
理を実行することにより、I/Oポートから駆動信号を
出力して切換弁16および空気ポンプ18を制御し、表
示器36の表示内容を制御する。
【0019】圧脈波センサ38は、図2に詳しく示すよ
うに、前記カフ10が装着された患者の上腕部12の動
脈下流側の部位、たとえば手首において、容器状を成す
ハウジング44の開口端が表皮40に対向する状態で装
着バンド42により手首に着脱可能に取り付けられるよ
うになっている。圧脈波センサ38では、ハウジング4
4の内部には、ダイヤフラム46に固定された押圧部材
50が相対移動可能かつハウジング44の開口端からの
突出し可能に設けられており、これらハウジング44お
よびダイヤフラム46等によって圧力室45が形成され
ている。この圧力室45内には、空気ポンプ56から調
圧弁58を経て圧力エアが供給されるようになってお
り、これにより、押圧部材50は圧力室45内の圧力に
応じた押圧力PHDで表皮40の直下の撓骨動脈48に向
かってに押圧される。
【0020】上記押圧部材50は、たとえば、単結晶シ
リコン等から成る半導体チップの押圧面51に多数の半
導体感圧素子(図示せず)が撓骨動脈48と直交する方
向にたとえば0.2mm程度の間隔で配列されて構成され
ており、手首の表皮40の直下の撓骨動脈48に向かっ
て押圧されることにより、撓骨動脈48から表皮40を
介して伝達される圧力振動波すなわち圧脈波を1拍毎に
検出し、その圧脈波を表す圧脈波信号SM2 をA/D変
換器52を介して電子制御装置28へ供給する。
【0021】また、前記電子制御装置28のCPU30
は、ROM32に予め記憶されたプログラムに従って、
空気ポンプ56および調圧弁58へ駆動信号を出力し、
圧力室45内の圧力すなわち押圧部材50の表皮に対す
る押圧力を、撓骨動脈48の管壁の一部が平坦となる最
適押圧値PHDP を決定し且つその値を保持するように調
節する。すなわち、生体の連続血圧監視に際しては、圧
力室45内の圧力変化過程で逐次得られる圧脈波に基づ
いて押圧部材50の最適押圧力PHDP が決定され、押圧
部材50の最適押圧力PHDP を維持するように調圧弁5
8が制御される。
【0022】設定器60は、たとえばキーボードを含む
ものであり、手動操作によって入力された補正値、運動
期間などの設定値を電子制御装置28へ出力する。ま
た、時計回路62は、圧脈波、血圧値などの検出時刻を
記録するため、或いは運動期間開始時の時刻を記録し且
つその運動期間の終了を判定するために現在時刻を電子
制御装置28へ出力するものである。
【0023】エルゴメータ6は、生体の運動に関連して
駆動される運動機械すなわち運動負荷装置であって、生
体により回転駆動されるペダル64と、そのペダル64
とチェーン66を介して作動的に連結された電磁ブレー
キ68とを備えている。この電磁ブレーキ68は、たと
えば回転円板に発生させる渦電流の大きさを調節するこ
とによって回転抵抗を制御したり、或いは回転コイルに
誘導される発電電流の大きさを調節することによって回
転抵抗を制御したりする。この電磁ブレーキ68は、上
記運動機構の作動状態を変化させることにより、運動中
の生体に荷せられる負荷を変化させる運動負荷調節手段
として機能している。
【0024】図3は、上記運動負荷装置を制御する電子
制御装置28の制御機能の要部を説明する機能ブロック
線図である。図において、カフ圧制御手段70は、たと
えば図4に示す圧脈波血圧対応関係の決定のために、連
続血圧測定に先立って、すなわち上記エルゴメータ6の
使用に先立って起動させられる基準血圧測定手段72の
測定期間において、カフ10の圧迫圧力をよく知られた
測定手順に従って変化させる。たとえば、カフ圧制御手
段70は、生体の最高血圧よりも高い180mmHg程度に
予め設定された昇圧目標値までカフ10の圧迫圧力を急
速昇圧させた後、血圧決定アルゴリズムが実行される測
定区間において3mmHg/sec程度の速度で緩やかに降圧さ
せ、血圧測定が完了するとカフ10の圧迫圧力を解放さ
せる。
【0025】基準血圧測定手段72は、初期負荷上昇手
段84による負荷上昇や運動負荷調節手段90による運
動負荷制御に先立つ上記測定区間において、カフ10の
圧迫圧力が緩やかに降圧させられる過程でカフ10の圧
力振動として発生したカフ脈波の大きさの変化に基づい
て、よく知られたオシロメトリック法により生体の最高
血圧値BPSYS 、平均血圧値BPMEAN、最低血圧値BP
DIA をそれぞれ測定し、表示器36に表示させる。
【0026】圧脈波血圧対応関係決定手段74は、初期
負荷上昇手段84による負荷上昇や運動負荷調節手段9
0による運動負荷制御に先立って、基準血圧測定手段7
2により血圧値が測定されると、圧脈波センサ38によ
り検出された圧脈波の大きさPM (t) の下ピーク値P
Mminおよび上ピーク値PMmaxと、その基準血圧測定手段
72により測定された血圧値BP(最高血圧値B
SYS 、最低血圧値BPDIA )との間の圧脈波血圧対応
関係を、所定の生体について予め決定する。この対応関
係は、たとえば図4に示すものであり、EBP=α・P
M (t) +βなる式により示される。但し、αは傾きを示
す定数、βは切片を示す定数、EBPは連続的に決定さ
れる推定血圧値である。
【0027】推定血圧値決定手段76は、上記圧脈波血
圧対応関係決定手段74により決定された対応関係EB
P=f(PM )から、圧脈波センサ38により逐次検出
される圧脈波の大きさPM (t) に基づいて、推定血圧値
EBP(最高血圧値EBPSY S 、最低血圧値EB
DIA )を逐次決定し、その決定した推定血圧値EBP
を表示器36に連続的にトレンド表示させる。上記カフ
圧制御手段70、基準血圧測定手段72、圧脈波センサ
38、圧脈波血圧対応関係決定手段74、推定血圧値決
定手段76が、生体の血圧値を非浸襲で脈拍に同期して
連続的に測定する連続血圧測定手段78として機能して
いる。
【0028】平均血圧値決定手段79は、上記圧脈波血
圧対応関係決定手段74により決定された対応関係EB
P=f(PM )から、圧脈波センサ38により逐次検出
される圧脈波の大きさPM (t) に基づいて連続血圧波形
すなわち推定血圧波形EBP(t) を算出し、その推定血
圧波形EBP(t) の一周期内の平均値すなわち推定血圧
波形EBP(t) の面積の重心点の大きさ(高さ)から生
体の平均血圧値EBP MEANを決定する。
【0029】脈拍数決定手段80は、たとえば圧脈波セ
ンサ38から出力される圧脈波の周期に基づいて生体の
脈拍数PR(1/min )を算出することにより、その脈
拍周期に同期して連続的に脈拍数PRを決定する。運動
強度算出手段82は、その脈拍数決定手段80により算
出された脈拍数PRと上記平均血圧決定手段79により
決定された平均血圧値EBPMEANとの積である運動強度
MPRP(=PR×EBPMEAN:Mean Presure Rate Pr
oduct )を、脈拍周期に同期して逐次算出する。この運
動強度MPRPは生体の運動の強さを示すものであり、
運動負荷、労作強度、労作負荷と称されてもよい。
【0030】初期負荷上昇手段84は、エルゴメータ6
を用いた生体の運動期間において、たとえば図5のt0
乃至t2 に示す初期区間においてその生体に付与する負
荷を上昇させる。たとえば、初期負荷上昇手段84は、
前記生体に対する負荷を所定の速度で連続的に上昇させ
る。上記負荷の連続上昇速度或いは段階的上昇速度は、
後述の折点の判定精度が維持される範囲で最も高い値に
設定される。
【0031】目標運動強度値決定手段86は、上記初期
負荷上昇手段84による負荷の上昇に伴って増加する生
体の運動強度値MPRPの折点に基づいて目標運動強度
値MPRPM を決定する。たとえば、目標運動強度値決
定手段86は、折点判定手段88により、初期負荷上昇
手段84による負荷の上昇に伴う生体の運動強度MPR
Pの増加の折点Fが判定されると、その折点Fの発生時
点すなわち図5のt1時点に対応する運動強度MPRP
F そのままの値か、或いはそれよりも所定値低い目標運
動強度値MPRPM を決定する。所定値低い目標運動強
度値MPRPMを決定する場合には、目標運動強度値決
定手段86は、たとえば予め求められた関係から生体の
年齢、性別、運動能力などに基づいて予め設定された補
正値ΔPRPを上記の折点Fに対応する運動強度値MP
RPF から差し引くことにより目標運動強度値MPRP
M を決定する。或いは、目標運動運動値決定手段86
は、前記初期区間において生体に負荷が付与されてから
その生体の血圧値或いは脈拍数が変化するまでの遅れ時
間に対応する値ΔPRPを上記折点Fに対応する運動運
動値MPRPF から差し引くことにより目標運動強度値
MPRPM を決定する。
【0032】ここで、前記折点判定手段88は、運動強
度MPRPが折点Fに対応する値を越えた後の数拍程度
の後において、折点Fが、その数拍程度の後の時点たと
えば図5のt2 時点よりも数拍前の時点たとえば図5の
1 時点に発生したことを速やかに判定するものであ
る。たとえば、折点判定手段88は、初期負荷上昇手段
84による負荷の上昇区間において運動強度算出手段8
2により逐次算出される運動強度MPRPn の回帰直線
KLを求め、この回帰直線KLを中心として決定された
所定の判断基準範囲たとえば+10%の範囲を越える運
動強度MPRPnが連続して予め設定された所定数検出
されたことにより折点Fを決定する。たとえば図6の時
間軸と運動強度値軸とから成る二次元直交座標におい
て、破線に示す判断基準範囲を越える2以上の連続する
運動強度MPRPm+1 、MPRPm+2が検出された場合
には、その運動強度MPRPm+1 またはそれより1つ前
の運動強度MPRPm の発生時刻tF2またはtF1に折点
Fが発生したと判定され、その発生時刻tF2またはtF1
における回帰直線KL上の値F2 またはF1 が折点Fと
して判定される。
【0033】運動負荷調節手段90は、初期負荷上昇手
段84により負荷が上昇させられる初期負荷上昇区間に
おいて、その負荷の上昇に伴う生体の運動強度MPRP
の増加の折点Fが折点判定手段88により判定される
と、その初期負荷上昇手段84による負荷の上昇を停止
させた後、それに引き続いて直ちに、前記目標運動強度
値決定手段86により決定された目標運動強度値MPR
M に実際の運動強度MPRPが追従するようにすなわ
ち一致するように前記エルゴメータ6の負荷を調節す
る。図5のt2 乃至t3 区間はこの状態を示している。
なお、図5の破線は、上記初期負荷上昇手段84の上昇
が停止されず、連続して負荷が上昇させられた場合の運
動強度MPRPの増加方向を示している。
【0034】運動負荷終了判定手段92は、生体に運動
負荷が付与されてからの経過時間T ELが、たとえば運動
処方に従って生体を運動させるために予め設定された判
断基準時間TS に到達したことに基づいてその生体に対
する運動負荷の付与の終了を判定する。運動負荷終了処
理手段94は、その運動負荷終了判定手段92により生
体に対する運動負荷の付与の終了が判定されると、その
生体に対する運動負荷を予め設定された軽減手順で軽減
する。この軽減手順は、予め設定された順序で負荷が段
階的に軽減されるか、或いは、予め設定された減少速度
で連続的に減少させられる。図5のt3 乃至t4 区間は
この状態を示している。
【0035】図7は、上記電子制御装置28の制御作動
の要部を説明するフローチャートである。図のステップ
S1(以下、ステップを省略する。)では、図示しない
操作釦の操作によって運動負荷装置の起動が行われたか
否かが判断される。このS1の判断が否定された場合は
待機させられるが、肯定された場合は、エルゴメータ6
を用いて生体が運動を開始した状態であるので、前記初
期負荷上昇手段84に対応するS2において、図5のt
0 乃至t2 の初期負荷上昇区間に示すように、運動負荷
が所定の速度で上昇させられる。
【0036】次いで、S3において、生体の脈拍数PR
および連続血圧波形EBP(t) が読み込まれた後、平均
血圧値決定手段79に対応するS4において、連続血圧
波形EBP(t) の一周期T内の平均値(ΣEBP(t) /
T)を算出することにより生体の平均血圧値EBPMEAN
が決定される。次いで、前記運動強度算出手段82に対
応するS5において運動強度MPRP(=PR×EBP
MEAN)が算出される。この運動強度MPRPは、心筋の
負荷の指標として用いられるものであり、酸素消費量に
相関するものである。そして、前記折点判定手段88に
対応するS6において、時間軸と労作強度値軸とから成
る二次元直交座標において、初期負荷上昇区間において
増加させられる運動強度MPRPの折点Fが発生したか
否かが判断される。
【0037】当初は上記S6の判断が否定されることか
ら、上記S2以下が繰り返し実行される。しかし、図5
のt2 時点に示すように、S6において折点Fの発生が
判断されると、S7乃至S9が実行されて初期負荷上昇
手段84に対応するS2の実行が停止される。先ず、前
記目標運動強度値決定手段86に対応するS7におい
て、折点Fの発生時点すなわち図5のt1 時点に対応す
る運動強度MPRPF よりも所定値ΔPRPだけ低い目
標運動強度値MPRPM を決定する。次いで、S8にお
いて、経過時間TELを計数するためのカウンタCTEL
計数が許可される。そして、前記運動負荷調節手段90
に対応するS9において、たとえば図8に示す運動負荷
調節ルーチンが実行されることにより、上記目標運動強
度値MPRPM と実際の運動強度MPRPとが一致する
ようにエルゴメータ6の負荷が調節される。図5のt2
時点はこの状態を示している。
【0038】図8において、平均血圧値決定手段79に
対応するSB1では、推定血圧波形EBP(t) が読み込
まれるとともにその推定血圧波形EBP(t) の1周期内
の平均が算出されることにより平均血圧値EBPMEAN
決定されるとともに、前記脈拍数決定手段80に対応す
るSB2では、1拍毎に決定される脈拍数PRが算出さ
れる。次いで、前記運動強度算出手段82に対応するS
B3では、上記平均血圧値EBPMEANおよび脈拍数PR
に基づいて実際の運動強度MPRP(=PR×EBP
MEAN)が算出される。次いで、SB4では、前記S7に
おいて決定された目標運動強度値MPRPM が読み込ま
れる。そして、SB5乃至SB8において、実際の運動
強度MPRPが目標運動強度値MPRPM と一致するよ
うにエルゴメータ6の電磁ブレーキ68が制御される。
すなわち、SB5では、実際の運動強度MPRPが目標
運動強度値MPRPM を上回ったか否かが判断される。
このSB5の判断が否定された場合には、実際の運動強
度MPRPが未だ目標運動強度値MPRPM に到達して
いないので、SB6において、前回のサイクルにおける
電磁ブレーキ68の仕事(消費した運動エネルギ)Wに
所定の変化値ΔWを加算することにより増加させられる
が、上記SB5の判断が肯定された場合は、実際の運動
強度MPRPが目標運動強度値MPRPM を上回ってい
るので、SB7において、前回のサイクルにおける電磁
ブレーキ68の仕事Wから所定の変化値ΔWを差し引く
ことにより減少させられる。そして、SB8では、上記
のようにして変化させられた仕事Wが電磁ブレーキ68
により行われるように、その励磁コイルの励磁電流すな
わち電磁ブレーキ68の制動トルクが調節される。
【0039】続いて、SB9では、生体の異常が判定さ
れる。たとえば、脈拍数決定手段80により算出された
脈拍数PRが予め設定された判断基準値を越えたか否か
が判断される。上記SB9の判断が肯定された場合は、
SB10において生体の異常を示す異常表示が表示器3
6において行われるとともに、SB11において電磁ブ
レーキ68の仕事Wすなわちエルゴメータ6の回転抵抗
が零とされ、本ルーチンおよび図7のルーチンが終了さ
せられる。しかし、上記SB9の判断が否定される場合
は、本ルーチンが終了させられ、図7のS10以下が実
行される。
【0040】図7に戻って、前記運動負荷終了判定手段
92に対応するS10では、前記経過時間TELが、たと
えば運動処方に従って生体を運動させるために予め設定
された判断基準時間TS に到達したか否かが判断され
る。当初はこのS10の判断が否定されるので、S11
においてカウンタCTELの計数内容TELに「1」が加算
されることによりその計数内容TELが更新された後、前
記S9以下が繰り返し実行される。しかし、上記S9の
判断が肯定されると、前記運動負荷終了処理手段94に
対応するS12において、運動負荷終了処理すなわちク
ーリングダウンが実行され、生体に付与されていた負荷
が所定の軽減手順で軽減される。図5のt 3 乃至t4
間はこの状態を示している。
【0041】上述のように、本実施例によれば、運動強
度算出手段82(S5、SB3)により、平均血圧値決
定手段79(S4、SB1)により決定された生体の平
均血圧値EBPMEANと脈拍数決定手段80(S3、SB
2)により決定された脈拍数PRとの積が運動強度値M
PRP(=EBPMEAN×PR)として算出される。この
平均血圧値EBPMEANは、たとえば1拍当たりの血圧波
形の積分値を1拍の周期で除した値、すなわち血圧波形
の面積の重心の高さであることから、心臓の血液送出作
業量或いは1拍当たりの血管内に血液を送出する力の大
きさに比較的正確に対応するものであるので、生体の運
動負荷を正確に表す運動強度値MPRPが測定される。
【0042】また、本実施例の運動負荷制御装置では、
上記運動強度MPRPが最適強度である目標運動強度値
MPRPM となるようにエルゴメータ6の負荷が調節さ
れることにより、生体の運動について高い効率が得られ
ると同時に過度の負担を生体に与えたりすることがな
い。
【0043】また、本実施例の運動負荷制御装置では、
初期負荷上昇手段84(S2)により生体の運動期間の
初期区間においてその生体に付与する負荷が上昇するに
伴って、運動強度算出手段82(S5)により算出され
た運動強度MPRPの増加の折点Fが発生すると、目標
運動強度値決定手段86(S7)により、その折点Fに
基づいて目標運動強度値MPRPM が決定される。そし
て、運動負荷調節手段90(S9)により、上記初期負
荷上昇手段84による負荷の上昇が停止させられ、その
目標運動強度値MPRPM に実際の運動強度MPRPが
追従するようにエルゴメータ6の負荷が調節されるの
で、生体の運動の実行毎に、生体にそれほど負担を強い
ることなく最適な目標負荷が決定され、その目標負荷が
付与されるように運動負荷装置の負荷が制御される。ま
た、このように、個々の生体に最大まで負荷を与えるこ
とがないので、生体に苦痛を強いることがなく、疾患を
有する生体に対しても運動療法が可能となるとともに、
生体が運動を行う日の体調に適合した最適の負荷すなわ
ち無酸素運動の初期或いは有酸素運動の最大強度の運動
が付与される。
【0044】また、本実施例の運動負荷制御装置には、
初期負荷上昇手段84(S2)による負荷の上昇に伴
う、運動強度MPRPの増加の折点Fを判定する折点判
定手段88(S6)が含まれ、目標運動強度値決定手段
86(S7)は、予め設定された補正値ΔPRPをその
折点Fに対応する運動強度MPRPF から差し引くこと
により、その折点Fに対応する労作強度値PRPF より
も低い目標運動強度値MPRPM を決定するものであ
る。また、上記予め設定された補正値ΔPRPは、予め
設定された一定値であってもよいが、好適には、予め決
定された関係から生体の年齢、性別、運動能力などに基
づいて決定された値である。このため、目標運動強度値
MPRPM が運動強度値MPRPの増加の折点Fに対応
する値MPRPF よりも低い値に設定されるので、上記
折点Fに対応する値MPRPF を目標運動強度値MPR
M とする場合に比較して、生体の反応の遅れにより目
標労作強度値が実際値より高くなることが補償され、最
適な目標労作強度値が決定される。
【0045】また、本実施例の運動負荷制御装置には、
生体に運動負荷が付与されてからの経過時間TELが予め
設定された判断基準時間TS に到達したことに基づいて
その生体に対する運動負荷の付与の終了を判定する運動
負荷終了判定手段92(S10)と、その運動負荷終了
判定手段92により前記生体に対する運動負荷の付与の
終了が判定されると、その生体に対する運動負荷を予め
設定された軽減手順で軽減する運動負荷終了処理手段9
4(S12)とが含まれる。このため、運動負荷終了判
定手段92により生体に対する運動負荷の付与が終了し
たことが判定されると、運動負荷終了処理手段94によ
り、その生体に対する運動負荷が予め設定された軽減手
順で自動的に軽減されるので、クーリングダウンの不足
に起因する不都合が生体に発生することが解消される。
【0046】また、本実施例の初期負荷上昇手段84
は、生体に対する負荷を所定の速度で連続的に上昇させ
るものであることから、生体の運動期間の初期区間にお
いて前記生体に付与する負荷が予め設定された速度で時
間の経過に伴って増加させられるので、段階的に上昇さ
せられる場合に比較して、負荷の段階的な上昇に対応す
る労作強度の段階的上昇がなく、折点の判定が容易とな
る利点がある。
【0047】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0048】たとえば、前述の実施例の目標運動強度値
決定手段86は、折点Fに対応する運動強度MPRPF
と、他の方式により決定された運動強度たとえば交感神
経の活動が副交感神経を上まわったときに決定された運
動強度MPRPN との平均値に基づいて、目標運動強度
値MPRPM を決定するものであってもよい。
【0049】また、前述の実施例の平均血圧値決定手段
79は、連続血圧波形EBP(t) から生体の平均血圧値
EBPMEANを算出するものであったが、たとえば、カフ
10から得られる脈波が最大振幅であるときのカフ圧を
平均血圧値として決定するものであってもよい。
【0050】また、前述の実施例において、初期負荷上
昇手段84は、生体に対する負荷を、所定の速度で連続
的に増加させるものでなく、所定の上昇幅で上昇させた
後にその値を所定期間維持することを繰り返しながら段
階的に上昇させるものでもよい。このようにすれば、生
体に対する負荷が一定であるときに折点が判定されるの
で、生体の反応に起因する労作強度の遅れが少なくなる
利点がある。
【0051】また、前述の実施例においては、脈拍数P
Rおよび平均血圧値EBPMEANが1拍毎に決定されると
ともに、運動強度MPRPも1拍毎に算出されていた
が、必ずしも1拍毎でなくてもよく、運動強度MPRP
は数拍毎に算出されるものでもよいのである。
【0052】また、前述の実施例の経過時間TELは、折
点Fが判定された時点t2 からの経過時間であったが、
初期負荷上昇区間が開始される時点t1 からの経過時間
であってもよい。要するに、生体に運動負荷が付与され
てからの経過時間であればよいのである。
【0053】また、前述の実施例の圧脈波血圧対応関係
は一次式であったが、圧脈波センサ38が動脈の管壁を
平坦に保持するように押圧されない場合には、二次以上
の多項式が用いられてもよい。
【0054】また、前述の基準血圧測定手段72は、カ
フ圧が徐々に降下させられる過程のカフ脈波の変化に基
づいて基準血圧値を決定するものであったが、徐々に昇
圧させられる過程のカフ脈波の変化に基づいて基準血圧
値を決定するものであってもよい。また、その基準血圧
測定手段72は、所謂オシロメトリック法に従い、カフ
10の圧迫圧力に伴って変化する圧脈波の大きさの変化
状態に基づいて血圧値を決定するものであったが、カフ
10の圧迫部から発生するコロトコフ音の発生および消
滅に基づいて生体の血圧値を測定するものであっても差
し支えない。また、基準血圧測定手段72は、直接法に
よる血圧測定装置、超音波ドプラーを利用して脈波を検
出し、その脈波の変化に基づいて血圧を測定する装置な
ど、カフ10を用いないで血圧を測定するものであって
もよい。
【0055】また、前述の実施例では、運動機械として
エルゴメータ6が用いられていたが、それに代えて、た
とえば図9に示すようなトレッドミル100が用いられ
得る。このトレッドミル100は、基台102に設けら
れた無端ベルト104が電動モータ106によって回転
駆動されるようになっており、無端ベルト104上に位
置する生体が走行させられることにより運動負荷が与え
られるようになっている。この電動モータ106は、た
とえば前記電子制御装置28からの指令に従ってその回
転速度を変化させることにより生体の走行運動の負荷を
変化させられる。
【0056】その他、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である運動負荷制御装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の圧脈波センサおよび押圧力制御
装置を詳しく説明する図である。
【図3】図1の実施例において、電子制御装置の制御機
能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図3の圧脈波血圧対応関係決定手段により決定
される対応関係を例示する図である。
【図5】図1の実施例において、電子制御装置により制
御される運動負荷を示すタイムチャートである。
【図6】図3の折点判定手段による折点判定方式を説明
する図である。
【図7】図1の実施例において、電子制御装置の制御作
動の要部を説明するフローチャートである。
【図8】図7のステップS8の運動負荷フィードバック
制御を詳しく説明するフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施例における運動負荷装置であ
るトレッドミルを説明する図である。
【符合の説明】
6:エルゴメータ(運動機械) 79:平均血圧値決定手段 80:脈拍数決定手段 82:運動強度算出手段 84:初期負荷上昇手段 86:目標運動強度値決定手段 88:折点判定手段 90:運動負荷調節手段 92:運動負荷終了判定手段 94:運動負荷終了処理手段 100:トレッドミル(運動機械)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の運動強度を測定する装置であっ
    て、 前記生体の平均血圧値を決定する平均血圧値決定手段
    と、 前記生体の脈拍数を決定する脈拍数決定手段と、 前記平均血圧値決定手段により決定された前記生体の平
    均血圧値と前記脈拍数決定手段により決定された脈拍数
    との積を運動強度値として算出する運動強度算出手段と
    を、含むことを特徴とする運動強度測定装置。
  2. 【請求項2】 生体の運動に関連して機械的に作動させ
    られる運動機械において、該生体の運動強度を逐次決定
    し且つ該生体の運動期間において該運動強度が最適運動
    強度と一致するように該運動機械の負荷を調節する運動
    負荷制御装置であって、 前記生体の平均血圧値を決定する平均血圧値決定手段
    と、 前記生体の脈拍数を決定する脈拍数決定手段と、 前記平均血圧値決定手段により決定された前記生体の平
    均血圧値と前記脈拍数決定手段により決定された脈拍数
    との積を前記運動強度として算出する運動強度算出手段
    とを、含むことを特徴とする運動機械の運動負荷制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記運動期間の初期区間において前記生
    体に付与する負荷を上昇させる初期負荷上昇手段と、 前記初期負荷上昇手段による負荷の上昇に伴って発生す
    る前記運動強度の増加の折点に基づいて目標運動強度値
    を決定する目標運動強度値決定手段と、 該目標運動強度値決定手段により目標運動強度値が決定
    されると、前記初期負荷上昇手段による負荷の上昇を停
    止させ、該目標運動強度値に実際の運動強度が追従する
    ように前記運動機械の負荷を調節する運動負荷調節手段
    とを、含む請求項2の運動機械の運動負荷制御装置。
  4. 【請求項4】 前記初期負荷上昇手段による負荷の上昇
    に伴って発生する運動強度の増加の折点を判定する折点
    判定手段を含み、前記目標運動強度値決定手段は、予め
    設定された補正値を該折点に対応する運動強度値から差
    し引くことにより、該折点に対応する運動強度値よりも
    低い目標運動強度値を決定するものである請求項3の運
    動機械の運動負荷制御装置。
  5. 【請求項5】 前記生体に運動負荷が付与されてからの
    経過時間が予め設定された判断基準時間に到達したこと
    に基づいて該生体に対する運動負荷の付与の終了を判定
    する運動負荷終了判定手段と、該運動負荷終了判定手段
    により前記生体に対する運動負荷の付与の終了が判定さ
    れると、該生体に対する運動負荷を予め設定された軽減
    手順で軽減する運動負荷終了処理手段とを含むものであ
    る請求項1乃至3のいずれかの運動機械の運動負荷制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397178B1 (ko) * 2001-02-06 2003-09-06 주식회사 오투런 인공지능형 운동기구 제어시스템 및 방법
KR20040019209A (ko) * 2002-08-27 2004-03-05 김종현 운동자의 운동 조건에 따라 자동 조작되는 유산소 헬스기구

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