JPH1099280A - 眼科装置 - Google Patents
眼科装置Info
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- JPH1099280A JPH1099280A JP8258193A JP25819396A JPH1099280A JP H1099280 A JPH1099280 A JP H1099280A JP 8258193 A JP8258193 A JP 8258193A JP 25819396 A JP25819396 A JP 25819396A JP H1099280 A JPH1099280 A JP H1099280A
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- slit
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- moving
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被検眼の広範囲な断層像を観察あるいは撮像
することが可能な眼科装置を提供する。 【解決手段】 移動スリット板23に形成された照明ス
リット開口23aを介して得られるスリット光が被検眼
Eに投光され結像される。この結像されたスリット像が
スリット板の撮影スリット開口23bを介して検者によ
り観察され、あるいは撮像カメラ30で撮像される。ス
リット板23が、左右に往復移動され、スリット光が被
検眼を走査する。照明スリット開口23a、撮影スリッ
ト開口23b、被検眼E、並びに撮像カメラ30は常に
共役な位置にあるので、スリット板を高速で往復移動さ
せると、検者の眼には残像として、被検眼の断層像が観
察される。このような構成では、非接触により被検眼の
水晶体あるいは角膜実質層の断層の観察ないし撮像が可
能になる。
することが可能な眼科装置を提供する。 【解決手段】 移動スリット板23に形成された照明ス
リット開口23aを介して得られるスリット光が被検眼
Eに投光され結像される。この結像されたスリット像が
スリット板の撮影スリット開口23bを介して検者によ
り観察され、あるいは撮像カメラ30で撮像される。ス
リット板23が、左右に往復移動され、スリット光が被
検眼を走査する。照明スリット開口23a、撮影スリッ
ト開口23b、被検眼E、並びに撮像カメラ30は常に
共役な位置にあるので、スリット板を高速で往復移動さ
せると、検者の眼には残像として、被検眼の断層像が観
察される。このような構成では、非接触により被検眼の
水晶体あるいは角膜実質層の断層の観察ないし撮像が可
能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科装置、更に詳
細には、被検眼の角膜あるいは水晶体の眼軸に対して垂
直な断層像を非接触式で観察あるいは撮像する眼科装置
に関する。
細には、被検眼の角膜あるいは水晶体の眼軸に対して垂
直な断層像を非接触式で観察あるいは撮像する眼科装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検眼の角膜や水晶体の断層像を
観察あるいは撮像するために、図1に示すような装置
(スリットランプ)が用いられている。図1において照
明ランプ1からの照明光がスリット2を介して結像レン
ズ3に入射し、この結像レンズによりスリット光が被検
眼Eの角膜あるいは水晶体に結像される。このスリット
像が観察レンズ5により結像面6に形成され、アイピー
ス7を用いて検者により観察される。
観察あるいは撮像するために、図1に示すような装置
(スリットランプ)が用いられている。図1において照
明ランプ1からの照明光がスリット2を介して結像レン
ズ3に入射し、この結像レンズによりスリット光が被検
眼Eの角膜あるいは水晶体に結像される。このスリット
像が観察レンズ5により結像面6に形成され、アイピー
ス7を用いて検者により観察される。
【0003】このような装置では、観察系の光軸に対し
て斜め方向からスリット光が眼内に投影されるので、水
晶体を観察系で見ると、図2のように観察される。スリ
ット光が左側から投光されるので、画面の左側に弓形の
明るい角膜反射像10並びに中央に薄明るい水晶体反射
像11がそれぞれ観察される。この観察画面では、水晶
体の前面側が左側に位置し、水晶体の後面側は右側に位
置している。もし、水晶体の前面の断層像を見ようとし
たら、スリットを右から左に(もしくは左から右に)移
動させながら、水晶体前面の像を頭に描き、頭の中で一
枚の画面を構成して断層像を得るようにする。例えば、
水晶体が混濁している場合には、光の散乱によって混濁
が光って観察される。なお、図2で、符号12、13で
示すものは、被検眼の結膜、並びに虹彩である。
て斜め方向からスリット光が眼内に投影されるので、水
晶体を観察系で見ると、図2のように観察される。スリ
ット光が左側から投光されるので、画面の左側に弓形の
明るい角膜反射像10並びに中央に薄明るい水晶体反射
像11がそれぞれ観察される。この観察画面では、水晶
体の前面側が左側に位置し、水晶体の後面側は右側に位
置している。もし、水晶体の前面の断層像を見ようとし
たら、スリットを右から左に(もしくは左から右に)移
動させながら、水晶体前面の像を頭に描き、頭の中で一
枚の画面を構成して断層像を得るようにする。例えば、
水晶体が混濁している場合には、光の散乱によって混濁
が光って観察される。なお、図2で、符号12、13で
示すものは、被検眼の結膜、並びに虹彩である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の装置では、被検眼の角膜あるいは水晶体の断層像を
得るのに検者が頭の中でスリット光の投光ごとに得られ
た各断層像を一枚の画面に合成しなければならない、と
いう極めて困難な過程が必要になる。しかもこの場合に
は当然にその1枚の合成断層像を撮影できないという問
題点がある。
来の装置では、被検眼の角膜あるいは水晶体の断層像を
得るのに検者が頭の中でスリット光の投光ごとに得られ
た各断層像を一枚の画面に合成しなければならない、と
いう極めて困難な過程が必要になる。しかもこの場合に
は当然にその1枚の合成断層像を撮影できないという問
題点がある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、被検眼の広範囲な断層像を観察あ
るいは撮像することが可能な眼科装置を提供することを
課題とする。
めになされたもので、被検眼の広範囲な断層像を観察あ
るいは撮像することが可能な眼科装置を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の眼科装置は、被
検眼内に移動するスリット光を投光し結像させる投光系
と、被検眼内に結像されたスリット像を観察する観察系
と、前記スリット像と共役な位置に移動可能な移動スリ
ットとを設け、前記スリット像と共役な位置に移動スリ
ットを移動させ、移動スリットを通過するスリット像を
観察することを特徴とする。
検眼内に移動するスリット光を投光し結像させる投光系
と、被検眼内に結像されたスリット像を観察する観察系
と、前記スリット像と共役な位置に移動可能な移動スリ
ットとを設け、前記スリット像と共役な位置に移動スリ
ットを移動させ、移動スリットを通過するスリット像を
観察することを特徴とする。
【0007】このような構成では、眼軸に対して垂直な
断層面の像の観察が可能になり、例えば、非接触で角膜
実質層の観察が可能になる。また、水晶体の断層面の観
察により詳細な白内障診断が可能になる。
断層面の像の観察が可能になり、例えば、非接触で角膜
実質層の観察が可能になる。また、水晶体の断層面の観
察により詳細な白内障診断が可能になる。
【0008】好ましくは、移動するスリット光は、投光
系に設けられた移動スリットにより形成され、この投光
系に設けられた移動スリットと、スリット像と共役な位
置に移動可能な移動スリットは同期して移動される。ス
リット光の移動により被検眼を広範囲に走査でき、また
観察用のスリットがスリット光の移動と同期して移動さ
れるので、広範囲の断層像の観察が可能になる。
系に設けられた移動スリットにより形成され、この投光
系に設けられた移動スリットと、スリット像と共役な位
置に移動可能な移動スリットは同期して移動される。ス
リット光の移動により被検眼を広範囲に走査でき、また
観察用のスリットがスリット光の移動と同期して移動さ
れるので、広範囲の断層像の観察が可能になる。
【0009】また、本発明の眼科装置は、被検眼内に移
動するスリット光を投光し結像させる投光系と、被検眼
内に結像されたスリット像を撮像する撮像カメラと、前
記移動するスリット光の移動と同期してスリット像と共
役な位置に移動可能な移動スリットとを設け、前記撮像
カメラは、移動スリットを通過するスリット像を順次撮
像することを特徴とする。
動するスリット光を投光し結像させる投光系と、被検眼
内に結像されたスリット像を撮像する撮像カメラと、前
記移動するスリット光の移動と同期してスリット像と共
役な位置に移動可能な移動スリットとを設け、前記撮像
カメラは、移動スリットを通過するスリット像を順次撮
像することを特徴とする。
【0010】好ましくは、撮像カメラから得られるスリ
ット像のビデオ画像を記録するためにメモリが設けられ
る。このメモリの容量を小さくするために、スリット光
の移動に応じて順次得られる各ビデオ画像の論理演算
(和演算)結果がメモリに記録される。このように、メ
モリには各スリット像に対応する画像で上書きされた画
像が記録され、スリット光の移動に応じて被検眼の広い
範囲の断層像がメモリに格納されることになり、断層写
真として1枚の画像を撮像することが可能になる。
ット像のビデオ画像を記録するためにメモリが設けられ
る。このメモリの容量を小さくするために、スリット光
の移動に応じて順次得られる各ビデオ画像の論理演算
(和演算)結果がメモリに記録される。このように、メ
モリには各スリット像に対応する画像で上書きされた画
像が記録され、スリット光の移動に応じて被検眼の広い
範囲の断層像がメモリに格納されることになり、断層写
真として1枚の画像を撮像することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。
いて本発明を詳細に説明する。
【0012】図3には、本発明の1実施形態になる眼科
装置が図示されている。ハロゲンランプ21からの照明
光は、コンデンサレンズ22を介して移動スリット板2
3に形成された照明スリット開口23aを照明し、照明
スリット開口23aを通過したスリット光が照明レンズ
24により被検眼Eの水晶体Ecに結像される。21〜
24の光学素子で照明系ないし投光系が構成される。
装置が図示されている。ハロゲンランプ21からの照明
光は、コンデンサレンズ22を介して移動スリット板2
3に形成された照明スリット開口23aを照明し、照明
スリット開口23aを通過したスリット光が照明レンズ
24により被検眼Eの水晶体Ecに結像される。21〜
24の光学素子で照明系ないし投光系が構成される。
【0013】一方、観察ないし撮像系は、撮影レンズ2
5、移動スリット板23の撮影(観察)スリット開口2
3b、ビームスプリッター26、アイピース27、リレ
ーレンズ28、ミラー29、撮像カメラ(CCDカメ
ラ)30等で構成される。投光系で被検眼の水晶体Ec
に結像されたスリット光の像は、撮影レンズ25により
ほぼ撮影スリット開口23bの位置に結像され、これが
ビームスプリッタ26及びアイピース27を介して検者
に観察されるとともに、ビームスプリッタ26で反射し
た光がリレーレンズ28、ミラー29に導かれて撮像カ
メラに入射しスリット像の撮像が行なわれる。
5、移動スリット板23の撮影(観察)スリット開口2
3b、ビームスプリッター26、アイピース27、リレ
ーレンズ28、ミラー29、撮像カメラ(CCDカメ
ラ)30等で構成される。投光系で被検眼の水晶体Ec
に結像されたスリット光の像は、撮影レンズ25により
ほぼ撮影スリット開口23bの位置に結像され、これが
ビームスプリッタ26及びアイピース27を介して検者
に観察されるとともに、ビームスプリッタ26で反射し
た光がリレーレンズ28、ミラー29に導かれて撮像カ
メラに入射しスリット像の撮像が行なわれる。
【0014】図4には、スリット板23の構成が詳細に
図示されている。スリット板23には、上述したよう
に、照明スリット開口23aと撮影スリット開口23b
が形成されており、このスリット板は上下の固定レール
32、32’に摺動自在に取り付けられている。スリッ
ト板23には、上記両開口23a、23bの他に縦溝2
3cが形成されており、この縦溝23cにピン33が嵌
合している。ピン33の他端はモーター35により回転
されるクランク34に固定されている。モーター35が
給電されると、クランク34が回転し、この回転がピン
33とスリット板23の縦溝23cとの嵌合によりスラ
イド板23の左右の往復移動に変換され、スリット板2
3はレール32、32’に案内されて左右に高速に往復
移動する。
図示されている。スリット板23には、上述したよう
に、照明スリット開口23aと撮影スリット開口23b
が形成されており、このスリット板は上下の固定レール
32、32’に摺動自在に取り付けられている。スリッ
ト板23には、上記両開口23a、23bの他に縦溝2
3cが形成されており、この縦溝23cにピン33が嵌
合している。ピン33の他端はモーター35により回転
されるクランク34に固定されている。モーター35が
給電されると、クランク34が回転し、この回転がピン
33とスリット板23の縦溝23cとの嵌合によりスラ
イド板23の左右の往復移動に変換され、スリット板2
3はレール32、32’に案内されて左右に高速に往復
移動する。
【0015】スリット板23の照明スリット開口23
a、撮影スリット開口23b、被検眼(水晶体)Ec、
並びに撮像カメラ30はそれぞれ共役な位置にあり、ハ
ロゲンランプ21を点灯すると、その白色光がコンデン
サレンズ22を通り、照明用スリット開口23aを照明
する。照明レンズ24により、スリット像が被検眼の水
晶体Ecに結像される。結像されたスリット像は、撮影
レンズ25により撮影スリット開口23b近辺に結像さ
れ、撮影スリット開口23bを通過した像がビームスプ
リッタ26、アイピース27を介して検者により観察さ
れる。
a、撮影スリット開口23b、被検眼(水晶体)Ec、
並びに撮像カメラ30はそれぞれ共役な位置にあり、ハ
ロゲンランプ21を点灯すると、その白色光がコンデン
サレンズ22を通り、照明用スリット開口23aを照明
する。照明レンズ24により、スリット像が被検眼の水
晶体Ecに結像される。結像されたスリット像は、撮影
レンズ25により撮影スリット開口23b近辺に結像さ
れ、撮影スリット開口23bを通過した像がビームスプ
リッタ26、アイピース27を介して検者により観察さ
れる。
【0016】このとき、撮影スリット開口23bが無け
れば、通常のスリットランプと同様であるから、図2と
同じような像が観察される。即ち、左からスリット光を
水晶体に投影しているため、画面の左側に弓形の明るい
角膜反射像で得られ、一方、画面の中央に薄明るく見え
る水晶体の像が得られる。薄明るい像のうち、水晶体の
前面反射像が左に位置し、水晶体の後面反射像が右に位
置する。
れば、通常のスリットランプと同様であるから、図2と
同じような像が観察される。即ち、左からスリット光を
水晶体に投影しているため、画面の左側に弓形の明るい
角膜反射像で得られ、一方、画面の中央に薄明るく見え
る水晶体の像が得られる。薄明るい像のうち、水晶体の
前面反射像が左に位置し、水晶体の後面反射像が右に位
置する。
【0017】しかし、撮影スリット開口23bが存在す
るので、図5(A)〜(C)に示すように撮影スリット
開口23bを抜けた像だけが観察される。例えば水晶体
前面側で観察光軸と撮影光軸が一致するように、本体を
被検眼に対して配置すれば、水晶体の像の前面部40を
スリット状に観察できる。角膜反射像41あるいは水晶
体後面像42は完全にカットされる。このままでは、水
晶体の前面の全体を把握することができないので、モー
ター35を駆動することにより照明スリット開口23a
と撮影スリット開口23bを同時に左右に往復移動させ
る。図5(A)〜(C)に示すように、時刻t1〜t3の
経過に従い被検眼のスリット状の明るい部分(40)が
スリット板23の移動に同期して左右に移動するが、こ
れに合わせて撮影スリット開口23bも移動する。従っ
て、被検眼、照明スリット開口、撮影スリット開口は常
に共役関係を保ったままとなる。スリット板23が高速
で往復移動すると検者の眼には残像として、水晶体前面
の断層像43が観察される。この状態が図5(D)に図
示されている。
るので、図5(A)〜(C)に示すように撮影スリット
開口23bを抜けた像だけが観察される。例えば水晶体
前面側で観察光軸と撮影光軸が一致するように、本体を
被検眼に対して配置すれば、水晶体の像の前面部40を
スリット状に観察できる。角膜反射像41あるいは水晶
体後面像42は完全にカットされる。このままでは、水
晶体の前面の全体を把握することができないので、モー
ター35を駆動することにより照明スリット開口23a
と撮影スリット開口23bを同時に左右に往復移動させ
る。図5(A)〜(C)に示すように、時刻t1〜t3の
経過に従い被検眼のスリット状の明るい部分(40)が
スリット板23の移動に同期して左右に移動するが、こ
れに合わせて撮影スリット開口23bも移動する。従っ
て、被検眼、照明スリット開口、撮影スリット開口は常
に共役関係を保ったままとなる。スリット板23が高速
で往復移動すると検者の眼には残像として、水晶体前面
の断層像43が観察される。この状態が図5(D)に図
示されている。
【0018】被検眼のスリット像は、アイピース27を
介して観察されるとともに、リレーレンズ28でリレー
されミラー29で反射されて撮像カメラ30の撮像面
(CCD)面上に結像される。撮像カメラの映像信号を
モニターで観察すれば、図5(D)と同じ観察像をモニ
ターを使って見ることができる。しかし、静止画像とし
て記録するには、撮像カメラのビデオレートより高速に
スリット板23を動かす必要があり、実現が困難である
ので、以下の方法で静止画像を得るようにする。
介して観察されるとともに、リレーレンズ28でリレー
されミラー29で反射されて撮像カメラ30の撮像面
(CCD)面上に結像される。撮像カメラの映像信号を
モニターで観察すれば、図5(D)と同じ観察像をモニ
ターを使って見ることができる。しかし、静止画像とし
て記録するには、撮像カメラのビデオレートより高速に
スリット板23を動かす必要があり、実現が困難である
ので、以下の方法で静止画像を得るようにする。
【0019】スリット板23をビデオレートより遅い移
動速度で移動しながら、撮像カメラでビデオ画像を逐次
撮影し、メモリに記録しておく。記録された映像は、図
5に示すように時間毎にスリット像の位置が移動してお
り、この全ての映像を重ね合わせることにより1枚の映
像を取得する。
動速度で移動しながら、撮像カメラでビデオ画像を逐次
撮影し、メモリに記録しておく。記録された映像は、図
5に示すように時間毎にスリット像の位置が移動してお
り、この全ての映像を重ね合わせることにより1枚の映
像を取得する。
【0020】ただし、ビデオ映像を記録しておくメモリ
容量を少なくするために、図6に示すように、1画面
(1フレーム)分のメモリ50を予め用意しておく。ス
リット位置の異なる新規画面を記録する前に、メモリ画
面と新規画面の和の演算を行い、その結果をメモリ50
に入れる。これを順次繰り返せば、スリット位置の異な
る画面の全ての重ね合わせ(和演算)が得られる。
容量を少なくするために、図6に示すように、1画面
(1フレーム)分のメモリ50を予め用意しておく。ス
リット位置の異なる新規画面を記録する前に、メモリ画
面と新規画面の和の演算を行い、その結果をメモリ50
に入れる。これを順次繰り返せば、スリット位置の異な
る画面の全ての重ね合わせ(和演算)が得られる。
【0021】このようにして、従来のスリットランプで
は得られない混濁した水晶体の断層画像が得られる。し
かも、この場合、角膜反射像(41)等の迷光はスリッ
トにより効果的にカットできるので、鮮明な良質な画像
が得られ、特に白内障の診断などに非常に有効である。
は得られない混濁した水晶体の断層画像が得られる。し
かも、この場合、角膜反射像(41)等の迷光はスリッ
トにより効果的にカットできるので、鮮明な良質な画像
が得られ、特に白内障の診断などに非常に有効である。
【0022】図7には、本発明による眼科装置を用いて
被検眼の角膜Ekの観察が行なわれる例が図示されてい
る。角膜の観察は、水晶体の観察と異なり、撮影倍率が
高いが、原理的には同様にして行なわれる。即ち、スリ
ット照明光51により角膜Ekが斜めから照明され、角
膜実質の断層面Edに結像されたスリット像が撮影レン
ズ25でスリット板23に結像され、その一部が観察ス
リット開口23bを通過し、アイピース27を介して検
者により観察される。スリット板23を移動させると、
スリット照明光51が動き、同時に観察スリット開口2
3bが移動する。そのため、破線矢印のように角膜の断
層面Edを像として観察できる。しかも、角膜表面(涙
表面)の鏡面反射光52は観察スリット開口23bを通
過できないので、ノイズの少ない画像が得られる。な
お、符号53は、被検眼の前房水を示す。
被検眼の角膜Ekの観察が行なわれる例が図示されてい
る。角膜の観察は、水晶体の観察と異なり、撮影倍率が
高いが、原理的には同様にして行なわれる。即ち、スリ
ット照明光51により角膜Ekが斜めから照明され、角
膜実質の断層面Edに結像されたスリット像が撮影レン
ズ25でスリット板23に結像され、その一部が観察ス
リット開口23bを通過し、アイピース27を介して検
者により観察される。スリット板23を移動させると、
スリット照明光51が動き、同時に観察スリット開口2
3bが移動する。そのため、破線矢印のように角膜の断
層面Edを像として観察できる。しかも、角膜表面(涙
表面)の鏡面反射光52は観察スリット開口23bを通
過できないので、ノイズの少ない画像が得られる。な
お、符号53は、被検眼の前房水を示す。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、被検
眼内に結像された移動するスリット像と共役な位置に移
動スリットを移動させ、移動スリットを通過するスリッ
ト像を観察ないし撮像するようにしているので、簡単な
構成で被検眼の広範囲の断層像を観察ないし撮影するこ
とが可能になる。
眼内に結像された移動するスリット像と共役な位置に移
動スリットを移動させ、移動スリットを通過するスリッ
ト像を観察ないし撮像するようにしているので、簡単な
構成で被検眼の広範囲の断層像を観察ないし撮影するこ
とが可能になる。
【図1】従来のスリットランプの光学的な構成を示す光
学図である。
学図である。
【図2】図1の構成で観察される被検眼の像を説明する
説明図である。
説明図である。
【図3】本発明による眼科装置の光学的な構成を示す光
学図である。
学図である。
【図4】移動スリット板の構成を示す斜視図である。
【図5】観察される被検眼の像を説明する説明図であ
る。
る。
【図6】撮像される被検眼の像を格納するメモリを示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図7】角膜の断層像を観察する場合の例を示す説明図
である。
である。
21 ハロゲンランプ 22 コンデンサレンズ 23 スリット板 23a 照明スリット開口 23b 撮影(観察)スリット開口 24 照明レンズ 25 撮影レンズ 26 ビームスプリッタ 27 アイピース 28 リレーレンズ 29 ミラー 30 撮像カメラ
Claims (10)
- 【請求項1】 被検眼内に移動するスリット光を投光し
結像させる投光系と、 被検眼内に結像されたスリット像を観察する観察系と、 前記スリット像と共役な位置に移動可能な移動スリット
とを設け、 前記スリット像と共役な位置に移動スリットを移動さ
せ、移動スリットを通過するスリット像を観察すること
を特徴とする眼科装置。 - 【請求項2】 前記移動するスリット光は、投光系に設
けられた移動スリットにより形成されることを特徴とす
る請求項1に記載の眼科装置。 - 【請求項3】 前記投光系に設けられた移動スリット
と、スリット像と共役な位置に移動可能な移動スリット
は同期して移動されることを特徴とする請求項2に記載
の眼科装置。 - 【請求項4】 前記投光系の光軸と観察系の光軸が異な
ることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項
に記載の眼科装置。 - 【請求項5】 前記スリット像と共役な位置に移動可能
な移動スリットを通過するスリット像がアイピースを用
いて観察されることを特徴とする請求項1から4までの
いずれか1項に記載の眼科装置。 - 【請求項6】 前記スリット像と共役な位置に移動可能
な移動スリットを通過するスリット像を撮像するビデオ
カメラが設けられることを特徴とする請求項1から5ま
でのいずれか1項に記載の眼科装置。 - 【請求項7】 前記移動するスリット光の移動に応じて
得られるスリット像のビデオ画像を順次重ね書きするこ
とによりビデオ画像が出力されることを特徴とする請求
項6に記載の眼科装置。 - 【請求項8】 前記移動するスリット光の移動に応じて
得られるスリット像のビデオ画像を記録するメモリを設
け、スリット光の移動に応じて順次得られるビデオ画像
の論理演算結果をメモリに記録することを特徴とする請
求項6または7に記載の眼科装置。 - 【請求項9】 被検眼内に移動するスリット光を投光し
結像させる投光系と、 被検眼内に結像されたスリット像を撮像する撮像カメラ
と、 前記移動するスリット光の移動と同期してスリット像と
共役な位置に移動可能な移動スリットとを設け、 前記撮像カメラは、移動スリットを通過するスリット像
を順次撮像することを特徴とする眼科装置。 - 【請求項10】 前記撮像カメラから得られるスリット
像のビデオ画像を記録するメモリを設け、順次得られる
各ビデオ画像の論理演算結果をメモリに記録することを
特徴とする請求項9に記載の眼科装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8258193A JPH1099280A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 眼科装置 |
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JP8258193A JPH1099280A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 眼科装置 |
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JPH1099280A true JPH1099280A (ja) | 1998-04-21 |
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ID=17316810
Family Applications (1)
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JP8258193A Pending JPH1099280A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 眼科装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH1099280A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006033171A1 (ja) * | 2004-09-22 | 2006-03-30 | Takagi Seiko Co., Ltd. | 眼科用検査装置 |
WO2009102064A1 (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-20 | National University Corporation NARA Institute of Science and Technology | 白内障検査装置、白内障検査方法、および白内障判定プログラム |
JP2016159073A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | 株式会社トプコン | 細隙灯顕微鏡 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP8258193A patent/JPH1099280A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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