JPH1099273A - 視線検出装置及び光学機器 - Google Patents

視線検出装置及び光学機器

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JPH1099273A
JPH1099273A JP8279919A JP27991996A JPH1099273A JP H1099273 A JPH1099273 A JP H1099273A JP 8279919 A JP8279919 A JP 8279919A JP 27991996 A JP27991996 A JP 27991996A JP H1099273 A JPH1099273 A JP H1099273A
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line
accumulation
image sensor
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JP8279919A
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Akihiko Nagano
明彦 長野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽光下の明るい環境においても、精度の良
い視線検出を行えるようにする。 【解決手段】 イメージセンサで得られた画像の明るさ
や蓄積モードに応じて、照明手段の点灯時期と消灯時期
とを設定するようにしている(#132→#135、#
132→#133→#135、又は、#133→#13
4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ等を
観察する観察者の視線を検出する視線検出装置及び該視
線検出装置を有するカメラ等の光学機器の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファインダを覗く観察者の視
線を検出し、その視線情報に基づいて撮影レンズの自動
焦点調節等の機能を制御するカメラが市販されている。
【0003】この種のカメラに搭載される視線検出装置
は、観察者の眼球を赤外発光ダイオード(以下、IRE
Dと記す)で照明し、その反射光を受光光学系を介して
CCD等のイメージセンサで受光して得られた眼球像を
画像,演算処理して観察者の視線情報を検出している。
【0004】観察者の視線情報は、観察者の眼球を照明
した照明光による角膜反射像の位置と瞳孔の中心位置と
のずれより算出され、その詳細については特開平2−2
64633号公報に開示されている。
【0005】ところで、観察者がメガネをかけていると
眼球を照明する照明光の一部が該メガネのレンズで反射
して受光光学系を介してイメージセンサに到達する場合
がある。観察者の眼球像の特徴的部分、すなわち角膜反
射像と虹彩,瞳孔の存在する領域にメガネのレンズによ
る反射像が発生しないようなIREDの配置方法を本出
願人は特開平6−86758号公報において開示してい
る。
【0006】しかしながら、観察者のメガネのかけ方に
よって該メガネのレンズによる反射像がイメージセンサ
の視野の周辺部に発生する場合があり、その強度は眼球
からの反射光に比べて大きいため、イメージセンサの電
荷が飽和することによってスミアが発生し、結果的に視
線検出ができない場合がある。
【0007】そこで、従来メガネのレンズによる反射像
の強度を相対的に弱めるためにイメージセンサの蓄積時
間に対するIREDの点灯時間が短くなるように該IR
EDの点灯方法が設定されていた。
【0008】図9はライン数がnのイメージセンサの蓄
積信号に対するIREDの点灯信号の関係を示した図で
ある。
【0009】同図(a)はイメージセンサの蓄積信号
(YV)で、nライン分の蓄積開始信号を発した後の所
定時間経過後(蓄積時間に相当する時間後)に各ライン
の蓄積終了信号が発せられている。同図(b)はIRE
Dの点灯信号(IRED ON)を示している。
【0010】同図から明らかなように、IREDは第n
ラインの蓄積開始と同時に点灯され、第1ラインの蓄積
終了とともに消灯するように設定されている。例えば、
イメージセンサの蓄積時間を約15[ms]に設定する
と、IREDの点灯時間は約13[ms]に設定され
る。この時間差約2[ms]は、第1ラインの蓄積開始
と第nラインの蓄積開始の時間差に相当する。
【0011】このように、眼球像に対してメガネのレン
ズによる反射像の強度を相対的に弱めるようにIRED
の点灯方法を設定することにより、メガネのレンズの反
射像によるスミアの発生を防止している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、視線検出装
置を搭載したカメラは太陽光下でも使用される。そのた
め、視線検出装置は観察者の眼球近傍の明るさを検出し
てイメージセンサの蓄積時間を適正な値に設定するよう
になっている。すなわち、観察者の眼球近傍の明るさが
明るくなると、イメージセンサが飽和しないように蓄積
時間が短くなるように設定される。
【0013】しかしながら、上記の様に眼球像に対して
メガネのレンズによる反射像の強度を相対的に弱めるよ
うにIREDの点灯方法を制御するものにおいては、イ
メージセンサの蓄積時間を短くすると必然的にIRED
の点灯時間も短くなり、その結果IREDの照明光によ
る眼球像、特に角膜反射像の強度が小さくなって検出が
できなくなるという欠点があった。
【0014】(発明の目的)本発明の目的は、太陽光下
の明るい環境においても、精度の良い視線検出を行うこ
とのできる視線検出装置及び光学機器を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、観察者の眼球を照明する照明手段と、該
照明手段の点灯,消灯時期を設定する照明設定手段と、
眼球からの反射光を受光する受光手段と、該受光手段で
得られた眼球像より観察者の視線を求める演算手段とを
備えた視線検出装置において、前記受光手段の一部はエ
リア型のイメージセンサから構成され、前記照明設定手
段は、前記イメージセンサの第n1 番目のラインの蓄積
開始信号を前記照明手段の点灯時期と設定し、第n2
目のラインの蓄積終了信号を前記照明手段の消灯時期と
設定するようにしている。
【0016】更に詳述すると、前記照明設定手段は、前
記受光手段で得られた画像の明るさや前記イメージセン
サの蓄積モードや観察者の画像の瞳孔の位置に基づい
て、前記照明手段の点灯時期と消灯時期とを設定するよ
うにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1〜図5は本発明の実施の第1の形態に
係る図であり、先ず本発明の実施の第1の形態に係る視
線検出装置を有する一眼レフカメラの概略構成につい
て、図1を用いて説明する。
【0019】図1において、1は撮影レンズであり、便
宜上2枚のレンズ1a,1bで示したが、実際は多数の
レンズから構成されている。2は主ミラーで、観察状態
と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去さ
れる。3はサブミラーで、主ミラー2を透過した光束を
カメラボディの下方へ向けて反射する。4はシャッタ、
5は感光部材で、銀塩フィルムあるいはCCDやMOS
型等の固体撮像素子あるいはビディコン等の撮像管より
成っている。
【0020】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6
c,2次結像レンズ6d,絞り6e,複数のCCDから
成るラインセンサ6f等から構成されている周知の位相
差方式を採用している。同図の焦点検出装置6は、観察
画面内の複数の領域を焦点検出可能なように構成されて
いる。
【0021】7は撮影レンズ1の予定結像面に配置され
たピント板、8はファインダ光路変更手段であるペンタ
ダハプリズム、9と10は観察画面内の被写体輝度を測
定する為に結像レンズと測光センサで、結像レンズ9は
ペンタダハプリズム8内の反射光路を介してピント板7
と測光センサ10を共役に関係付けている。
【0022】11は、光分割手段であるダイクロイック
ミラー16と同様、ペンタダハプリズム8の射出面後方
に配された接眼レンズであり、観察者の眼によるピント
板7の観察に使用される。上記の光分割手段であるダイ
クロイックミラー16は、可視光を透過し赤外光を反射
する特性を有している。12は受光レンズ、14はCC
D等の光電素子列を2次元的に配したイメージセンサ
で、受光レンズ12に関して所定の位置にある観察者の
眼の虹彩近傍と共役になるように配置されている。
【0023】13a〜13dは各々観察者の眼の照明光
源であるところのIREDで、接眼レンズ11の下方に
配置されている。
【0024】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDであり、該スーパー
インポーズ用LED21から発光された光は投光用プリ
ズム22、主ミラー2で反射してピント板7の表示部に
設けた微小プリズムアレー7aで垂直方向に曲げられ、
ペンタダハプリズム8,ダイクロイックミラー16,接
眼レンズ11を通って観察者の眼に達する。そこでピン
ト板7の焦点検出領域に対応する位置にこの微小プリズ
ムアレー7aを枠状に形成し、これを各々に対応したス
ーパーインポーズ用LED21によって照明する。これ
によって不図示の焦点検出領域(測距点)を表示させて
いる。
【0025】31は撮影レンズ1内に設けた絞り、32
は絞り駆動回路108(図2にて後述)を含む絞り駆動
装置、33はレンズ駆動回路110(図2にて後述),
レンズ駆動用モータ,駆動ギヤ等から成るレンズ駆動装
置であり、レンズ駆動回路110はカメラ側からのレン
ズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆動用モータを所定量
駆動させ、撮影レンズ1の合焦レンズ1aを合焦位置に
移動させている。37は公知のカメラとレンズとのイン
ターフェイスとなるマウント接点である。
【0026】図2は、図1に示した一眼レフカメラのカ
メラ本体に内蔵された電気的構成のうちの要部を示すブ
ロック図である。
【0027】カメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュ
ータの中央処理装置(以下、CPUと記す)100に
は、センサ駆動回路101,IRED駆動回路102,
測光回路103,焦点検出回路104,信号入力回路1
05,LCD駆動回路106,LED駆動回路107,
絞り駆動回路108,シャッタ制御回路109、及び、
レンズ駆動回路110が接続されている。また、撮影レ
ンズ1内に配置された絞り駆動回路108とレンズ駆動
回路110とは図1で示したマウント接点37を介して
信号の伝達が為される。
【0028】CPU100には、記憶手段としてEEP
ROM100aが付随している。IRED駆動回路10
2は、IRED13a〜13dを点灯制御して観察者の
眼球を照明する。
【0029】センサ駆動回路101は、イメージセンサ
14の蓄積制御を行うとともに該イメージセンサ14か
らの眼球像の出力をA/D変換し、この画像信号をCP
U100に送信する。
【0030】CPU100は眼球像を画像処理して角膜
反射像と虹彩と瞳孔の境界を抽出し、さらに角膜反射像
と瞳孔の中心位置のずれから観察者の視線情報を算出す
る。測光回路103は、測光センサ10からの出力を増
幅後、対数圧縮,A/D変換し、各センサの輝度情報と
してCPU100に送っている。
【0031】ラインセンサ6fは画面内の複数の焦点検
出領域に対応した公知のCCDラインセンサである。焦
点検出回路104はこれらラインセンサ6fから得た電
圧をA/D変換し、CPU100に送っている。
【0032】信号入力回路105は、不図示のシャッタ
レリーズボタンの第1ストローク(スイッチSW−1)
と第2ストローク(スイッチSW−2)の信号入力を検
知してCPU100にその信号を送信している。
【0033】LCD駆動回路106は、液晶表示素子L
CDを表示駆動させるための回路で、CPU100から
の信号に従い、絞り値,シャッタ秒時,設定した撮影モ
ード等の表示をファインダLCD24に表示させてい
る。LED駆動回路107は、照明用LED25とスー
パーインポーズ用LED21を点灯,点滅制御する。
【0034】絞り駆動回路108は、撮影レンズ1の絞
り31が所定の大きさになるように絞り駆動装置32を
制御している。シャッタ制御回路109は、通電すると
シャッタ幕4を走行させて、感光部材5に所定光量を露
光させる。
【0035】本発明の視線検出装置を構成する照明手段
は、観察者の眼球を照明するIRED13a〜13d、
これらIREDを駆動するIRED駆動回路102とか
ら構成されている。また、受光手段は、眼球からの反射
光を受光する接眼レンズ11,ダイクロイックミラー1
6,受光レンズ12,イメージセンサ14を制御するセ
ンサ駆動回路101とから構成されている。
【0036】また、演算手段は、CPU100,記憶手
段であるEEPROM100aとから構成されている。
又選択手段は、CPU100から構成されている。
【0037】次に、上記視線検出装置を有したカメラの
動作について、図3のフローチャートに基づいて説明を
行う。
【0038】観察者がカメラを起動させると、CPU1
00は信号入力回路105を介して視線検出装置の動作
状態を設定するための不図示のモード選択ダイヤルの設
定状態を確認する(#100)。
【0039】モード選択ダイヤルが視線のキャリブレー
ションモードに設定されていれば(#100)、CPU
100は観察者の視線と注視目標を一致させるための視
線のキャリブレーションを実行する(#101)。視線
のキャリブレーション方法については、特開平6−34
874号公報に開示されている。
【0040】一方、モード選択ダイヤルが通常の撮影モ
ードに設定されていれば、CPU100は、視線のキャ
リブレーションを行うモードに設定されていないことを
認識し(#100)、さらに信号入力回路105を介し
てシャッタレリーズボタンの第1ストロークの状態、つ
まりスイッチSW−1の状態を確認する(#102)。
スイッチSW−1がOFF状態であれば、CPU100
は該スイッチSW−1がONされるまで待機する(#1
02)。
【0041】観察者によってスイッチSW−1がONさ
れれば(#102)、CPU100は記憶手段であるE
EPROM100aから観察者の視線のキャリブレーシ
ョンデータを読み出す(#103)。引き続き、観察者
の視線の検出を実行する(#104)。本発明の視線検
出装置の視線検出動作を示したのが図4であり、以下、
この図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0042】まずCPU100は、受光手段の一部を構
成するセンサ駆動回路101に信号を送ってイメージセ
ンサ14を駆動し、観察者の眼球像を前もって撮像する
(#130)。このとき、照明手段による観察者の眼球
への照明は行われない。CPU100は、イメージセン
サ14の出力より眼球周辺の明るさを測定して、本番の
撮像時の蓄積モード,蓄積時間,IREDの電流値を決
定する(#131)。
【0043】さらに照明設定手段であるCPU100
は、イメージセンサ14で撮像された画像の明るさが所
定の明るさより明るいと判定すると(#132)、照明
手段であるIRED駆動回路102にIRED制御信号
を送信し、さらにIRED駆動回路102はIRED1
3がイメージセンサ14の各ラインが蓄積中に点灯する
ように制御する(#135)。また、このとき受光手段
であるセンサ駆動回路101はイメージセンサ14を外
光除去モードで短い蓄積時間で蓄積制御する(#13
5)。外光除去モードでのイメージセンサ14の駆動方
法については、特開平6−148513号公報に開示さ
れている。
【0044】センサ駆動回路101によるイメージセン
サ14の蓄積信号(YV)のタイミングチャートを示し
たのが図5(a)で、このときのIRED駆動回路10
2によるIRED13の点灯信号(IRED ON)を
示したのが図5(c)である。
【0045】図5(a),(c)から明らかなように、
照明設定手段であるCPU100は、IRED13の点
灯時期をイメージセンサ14の第1ライン(請求項1記
載の第n1 番目のラインに相当する)の蓄積開始信号に
同期するように設定し、該IRED13の消灯時期をイ
メージセンサ14の第nライン(請求項1記載の第n2
番目のラインに相当する)の蓄積終了信号に同期するよ
うに設定している。
【0046】その結果、イメージセンサ14の各ライン
の蓄積中にわたってIRED13が点灯するために角膜
反射像の強度は強くなり、その検出が可能になるととも
に、イメージセンサ14の蓄積時間は短く設定されてい
るため、メガネのレンズの反射像によるスミアは発生し
ない。
【0047】一方、照明設定手段であるCPU100
は、イメージセンサ14で撮像された画像の明るさが所
定の明るさより暗いと判定すると(#132)、さらに
イメージセンサ14の蓄積モードを確認する。イメージ
センサ14の蓄積モードが通常の蓄積モードに設定され
ていると(#133)、CPU100は照明手段である
IRED駆動回路102にIRED制御信号を送信し、
さらにIRED駆動回路102はIRED13がイメー
ジセンサ14の全ラインが蓄積中に点灯するように制御
する(#134)。また、このとき受光手段であるセン
サ駆動回路101はイメージセンサ14を通常の蓄積モ
ードで蓄積制御する(#134)。
【0048】センサ駆動回路101によるイメージセン
サ14の蓄積信号(YV)のタイミングチャートを示し
たのが図5(a)で、このときのIRED駆動回路10
2によるIRED13の点灯信号(IRED ON)を
示したのが図5(b)である。
【0049】図5(a),(b)から明らかなように、
照明設定手段であるCPU100は、IRED13の点
灯時期をイメージセンサ14の第nライン(請求項1記
載の第n1 番目のラインに相当する)の蓄積開始信号に
同期するように設定し、該IRED13の消灯時期をイ
メージセンサ14の第1ライン(請求項1記載の第n2
番目のラインに相当する)の蓄積終了信号に同期するよ
うに設定している。
【0050】その結果、イメージセンサ14の全ライン
が蓄積中のみIRED13が点灯するために該IRED
13の点灯時間はイメージセンサ14の蓄積時間に比べ
て短くなり、メガネのレンズの反射像によるスミアは発
生しない。このとき、イメージセンサ14の蓄積時間は
比較的長いため、角膜反射像は検出可能である。
【0051】観察者の眼球像がイメージセンサ14によ
って撮像されると、センサ駆動回路101はイメージセ
ンサ14からの眼球像出力をA/D変換し、この画像信
号をCPU100に送信する。演算手段であるCPU1
00は、眼球像を画像処理して角膜反射像と虹彩と瞳孔
の境界を抽出し、さらに角膜反射像と瞳孔の中心位置の
ずれから観察者の視線情報を算出する(#136)。
【0052】このとき、観察者の視線を検出するのに失
敗したら(#137)、CPU100はイメージセンサ
14の蓄積モード,蓄積時間、及び、IREDの電流値
を再設定する(#138)。前回眼球像を撮像した際、
イメージセンサ14の蓄積モードが通常の蓄積モードに
設定されていたら外光除去モードで制御されるように設
定される。
【0053】引き続き照明設定手段であるCPU100
は、イメージセンサ14で前回撮像された画像の明るさ
が所定の明るさより暗いと判定すると(#132)、さ
らにイメージセンサ14の蓄積モードを確認する。この
とき、イメージセンサ14の蓄積モードが外光除去モー
ドに設定されているため(#133)、CPU100は
照明手段であるIRED駆動回路102にIRED制御
信号を送信し、さらにIRED駆動回路102はIRE
D13がイメージセンサ14の各ラインが蓄積中に点灯
するように制御する(#135)。また、このとき受光
手段であるセンサ駆動回路101はイメージセンサ14
を外光除去モードで短い蓄積時間で蓄積制御する(#1
35)。
【0054】センサ駆動回路101によるイメージセン
サ14の蓄積信号(YV)のタイミングチャートを示し
たのが図5(a)で、このときのIRED駆動回路10
2によるIRED13の点灯信号(IRED ON)を
示したのが図5(c)である。
【0055】図5(a),(c)から明らかなように、
照明設定手段であるCPU100は、IRED13の点
灯時期をイメージセンサ14の第1ライン(請求項1記
載の第n1 番目のラインに相当する)の蓄積開始信号に
同期するように設定し、該IRED13の消灯時期をイ
メージセンサ14の第nライン(請求項1記載の第n2
番目のラインに相当する)の蓄積終了信号に同期するよ
うに設定している。
【0056】その結果、イメージセンサ14の各ライン
の蓄積中にわたってIRED13が点灯するために角膜
反射像の強度は強くなり、その検出が可能になるととも
に、イメージセンサ14の蓄積時間は短く設定されてい
るため、メガネのレンズの反射像によるスミアは発生し
ない。
【0057】観察者の眼球像がイメージセンサ14によ
って撮像されると、センサ駆動回路101はイメージセ
ンサ14からの眼球像出力をA/D変換しこの画像信号
をCPU100に送信する。演算手段であるCPU10
0は、眼球像を画像処理して角膜反射像と虹彩と瞳孔の
境界を抽出し、さらに角膜反射像と瞳孔の中心位置のず
れから観察者の視線情報を算出する(#136)。
【0058】このとき、観察者の視線を検出するのに成
功したら(#137)、メインのルーチンに復帰する
(#139)。
【0059】図3に戻り、演算手段であるCPU100
は検出された観察者の視線情報と視線のキャリブレーシ
ョンデータによりピント板7上の注視点を算出する(#
105)。
【0060】さらに、CPU100は前記注視点座標よ
り最寄りの焦点検出領域を選択する(#106)。
【0061】引き続きCPU100は焦点検出回路10
4に信号を送信して観察者の視線情報に基づいて選択さ
れた焦点検出領域の焦点検出を実行する(#107)。
選択された焦点検出領域の焦点状態が合焦していなけれ
ば(#108)、CPU100はレンズ駆動回路110
に焦点調節信号を送信して撮影レンズ1のレンズ駆動を
行う(#114)。焦点調節信号に対応したレンズ駆動
が実行されると(#114)再度焦点検出が実行される
(#115)。
【0062】選択された焦点検出領域の焦点状態が合焦
していれば(#108)、CPU100はLED駆動回
路107に信号を送信してファインダ内に合焦表示を行
う(#109)。ファインダ視野内に合焦表示が行われ
るため、観察者は撮影レンズが所望の焦点検出領域にお
いて合焦していることが確認できる。
【0063】また、CPU100は測光回路103に信
号を送信して測光を行う。このとき、撮影画面内の分割
された領域の測光値に観察者の視線情報に基づいた重み
付けを行って露光値が決定される(#110)。
【0064】引き続きスイッチSW−1がONされてい
れば(#111)、シャッタレリーズボタンの第2スト
ロークの状態、つまりスイッチSW−2の状態を確認す
る(#112)。該スイッチSW−2がOFF状態であ
れば(#112)、再びスイッチSW−1の状態の確認
を行い(#111)、該スイッチSW−1がOFF状態
であれば(#111)、そのまま初期状態に戻る。
【0065】また、スイッチSW−2がONされたなら
ば(#112)、CPU100は絞り駆動回路108に
信号を送信して絞り31を所定の開口に設定するととも
に、シャッタ制御回路109に信号を送信しシャッタ幕
を走行させて撮影を行う(#113)。
【0066】カメラのシャッタレリーズ動作が終了する
と(#113)、初期状態に戻る。
【0067】(実施の第2の形態)図6〜図8は本発明
の実施の第2の形態に係る図であり、更に詳しくは、図
6はこの実施の第2の形態における視線検出装置の視線
検出動作を示すフローチャート、図7は眼球像を説明す
る為の図、図8はIRED駆動信号のタイミングチャー
トである。尚、カメラの概略図、電気的構成を示すブロ
ック図、カメラの視線検出以外の動作についは、上記実
施の第1の形態と同様である為、これらについては省略
する。
【0068】観察者がカメラのシャッタレリーズボタン
の第1ストロークを行い、スイッチSW−1がONする
と、視線検出を実行する(#104)。以下、図6のフ
ローチャートに従ってこの視線検出動作について説明す
る。
【0069】まずCPU100は、受光手段の一部を構
成するセンサ駆動回路101に信号を送ってイメージセ
ンサ14を駆動し、観察者の眼球像を前もって撮像す
る。このとき、照明手段による観察者の眼球への照明は
行われない。図7は、イメージセンサ14に投影された
眼球像の説明図である。瞳孔に対して虹彩の反射像は強
く出力される。
【0070】観察者の眼球像がイメージセンサ14によ
って撮像されると、センサ駆動回路101はイメージセ
ンサ14からの眼球像出力をA/D変換し、この画像信
号をCPU100に送信する。照明設定手段であるCP
U100は、眼球像を画像処理して虹彩と瞳孔の境界を
抽出して瞳孔の存在する範囲(図7の第n−xライン〜
第n−yライン)が推定される(#140)。
【0071】さらにCPU100は、照明手段であるI
RED駆動回路102にIRED制御信号を送信し、さ
らにIRED駆動回路102はIRED13がイメージ
センサ14の瞳孔の存在する各ラインが蓄積中に点灯す
るように制御する(#141)。また、このとき受光手
段であるセンサ駆動回路101はイメージセンサ14を
所定の蓄積モードで所定時間蓄積制御する(#14
1)。
【0072】センサ駆動回路101によるイメージセン
サ14の蓄積信号(YV)のタイミングチャートを示し
たのが図8(a)で、このときのIRED駆動回路10
2によるIRED13の点灯信号(IRED ON)を
示したのが図8(b)である。
【0073】図8(a),(b)から明らかなように、
照明設定手段であるCPU100は、IRED13の点
灯時期をイメージセンサ14の第n−xライン(請求項
1記載の第n1 番目のラインに相当する)の蓄積開始信
号に同期するように設定し、IRED13の消灯時期を
イメージセンサ14の第n−yライン(請求項1記載の
第n2 番目のラインに相当する)の蓄積終了信号に同期
するように設定している。
【0074】その結果、イメージセンサ14の瞳孔の存
在する各ラインの蓄積中にわたってIRED13が点灯
するために虹彩の反射強度は強くなり、また瞳孔の近傍
に存在する角膜反射像の強度は強くなり、その検出が可
能になるとともに、メガネのレンズの反射像が発生する
領域(ライン)のIRED点灯時間はイメージセンサ1
4の蓄積時間に比べて短く設定されているため、メガネ
のレンズの反射像によるスミアは発生しない。
【0075】観察者の眼球像がイメージセンサ14によ
って撮像されると、センサ駆動回路101はイメージセ
ンサ14からの眼球像出力をA/D変換し、この画像信
号をCPU100に送信する。演算手段であるCPU1
00は、眼球像を画像処理して角膜反射像と虹彩と瞳孔
の境界を抽出し、さらに角膜反射像と瞳孔の中心位置の
ずれから観察者の視線情報を算出する(#142)。
【0076】このとき、観察者の視線を検出するのに成
功したらメインのルーチンに復帰する(#143)。
【0077】上記実施の各形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係は既に述べた通りであるが、本発明は、こ
れら実施の各形態の構成に限定されるものではなく、請
求項で示した機能、又は実施の形態がもつ機能が達成で
きる構成であればどのようなものであってもよいことは
言うまでもない。
【0078】(変形例)本発明は、一眼レフカメラに適
用した例を述べているが、ビデオカメラや電子スチルカ
メラ等の映像装置にも適用可能である。更には、ディス
プレイを有する機器や操作パネルを有する機器(ディス
プレイや操作パネルを注視するオペレータ等の視線検出
に用いることが可能なため)等にも適用可能である。そ
の他の光学機器や他の装置、更には構成ユニットとして
も適用することができるものである。
【0079】また、本発明は、以上の実施の各形態、又
はそれらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよ
い。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エリア型のイメージセンサで得られた画像の明るさ、前
記イメージセンサの蓄積モード、若しくは、観察者の画
像の瞳孔の位置に基づいて、照明手段の点灯時間と消灯
時間とを設定するようにしている為、太陽光下の明るい
環境においても、精度の良い視線検出を行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係る一眼レフカメラの
光学的配置を示す図である。
【図2】図1の一眼レフカメラの電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1の一眼レフカメラの一連の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の実施の第1の形態に係る一眼レフカメ
ラの視線検出動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の第1の形態において蓄積時間と
IRED点灯時間と関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】本発明の実施の第2の形態に係る一眼レフカメ
ラの視線検出動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の第2の形態においてイメージセ
ンサに投影された眼球像の説明図である。
【図8】本発明の実施の第2の形態において蓄積時間と
IRED点灯時間と関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図9】従来の一眼レフカメラの視線検出時における蓄
積時間とIRED点灯時間と関係を示すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
13a〜13d IRED 14 イメージセンサ 100 CPU 100a EEPROM 101 センサ駆動回路 102 IRED駆動回路 105 信号入力回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の眼球を照明する照明手段と、該
    照明手段の点灯,消灯時期を設定する照明設定手段と、
    眼球からの反射光を受光する受光手段と、該受光手段で
    得られた眼球像より観察者の視線を求める演算手段とを
    備えた視線検出装置において、 前記受光手段の一部はエリア型のイメージセンサから構
    成され、前記照明設定手段は、前記イメージセンサの第
    1 番目のラインの蓄積開始信号を前記照明手段の点灯
    時期と設定し、第n2 番目のラインの蓄積終了信号を前
    記照明手段の消灯時期と設定することを特徴とする視線
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記照明設定手段は、前記受光手段で得
    られた画像の明るさに基づいて、前記照明手段の点灯時
    期と消灯時期とを設定することを特徴とする請求項1記
    載の視線検出装置。
  3. 【請求項3】 前記照明設定手段は、前記イメージセン
    サの蓄積モードに基づいて、前記照明手段の点灯時期と
    消灯時期とを設定することを特徴とする請求項1記載の
    視線検出装置。
  4. 【請求項4】 前記照明設定手段は、前記受光手段で得
    られた画像より求まる前記観察者の画像の瞳孔の位置に
    基づいて、前記照明手段の点灯時期と消灯時期とを設定
    することを特徴とする請求項1記載の視線検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の視線検出装置を具備した
    ことを特徴とする光学機器。
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