JPH1099194A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

Info

Publication number
JPH1099194A
JPH1099194A JP25675396A JP25675396A JPH1099194A JP H1099194 A JPH1099194 A JP H1099194A JP 25675396 A JP25675396 A JP 25675396A JP 25675396 A JP25675396 A JP 25675396A JP H1099194 A JPH1099194 A JP H1099194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
clamp
steam
rib
pot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25675396A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tsurumaki
孝司 弦巻
Hiroshi Morota
博 諸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP25675396A priority Critical patent/JPH1099194A/ja
Publication of JPH1099194A publication Critical patent/JPH1099194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプの後部への異物侵入を防止し、クラ
ンプを常時スムーズに動作できるようにする。 【解決手段】 クランプ54の操作面58の下側を押し、ク
ランプ54の水平部59と蓋体41の爪部56との係合を解除す
る。すると、蓋体41はヒンジ軸48を中心として自動的に
開動作する。蓋体41を開けた状態では、クランプ54の後
部にある隙間57の上部が露出する。しかし、隙間57に入
り込んだ異物はリブ61により遮られ、そこから先のクラ
ンプ54の後部下側には達しなくなる。したがって、クラ
ンプ54の後部からコイルばね55周辺に異物は侵入せず、
クランプ54は常時スムーズに動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジ部に設けた
ヒンジスプリングの弾性力を利用して、クランプを押す
だけで蓋体を自動的に開けることができるいわゆるワン
タッチオープン式の炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来この種の炊飯器
は、器本体の外殻を形成する外枠の前側上部に凹み部を
設けるとともに、蓋体をワンタッチで開けるためのクラ
ンプ部を前記凹み部に設けてある。このクランプ部は、
蓋体の係合部である爪部に係脱可能で、かつ、クランプ
軸を中心に回動可能に設けられたクランプと、クランプ
に復帰力を付与するクランプバネとからなり、クランプ
を押動操作すると、クランプと蓋体の爪部との係合が解
除され、ヒンジ部に設けたヒンジスプリングの弾性力に
より、蓋体がヒンジ部を中心に自動的に開動作する構造
となっている。
【0003】ところで、上記構成のものは、クランプの
後部と器本体との間に隙間があることから、蓋体を開け
た状態では、この隙間からクランプの可動部分に米粒な
どの異物が侵入しやすく、クランプが正常に動作しなく
なって、蓋体が開かなくなる不具合が生じていた。
【0004】そこで本発明は上記問題点に鑑み、クラン
プの後部への異物の侵入を防止して、クランプを常時ス
ムーズに動作することの可能な炊飯器を提供することを
その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の炊飯器は、前記
目的を達成するために、蓋体に係合部を設ける一方、器
本体の外殻を形成する外枠の上部に回動可能なクランプ
を設け、前記クランプを押動操作するとこのクランプと
前記蓋体の係合部との係合が解除され、前記蓋体がヒン
ジ部を中心に自動的に開動作する炊飯器において、前記
クランプの後部に位置して前記外枠に異物侵入防止用の
リブを設けたものである。
【0006】上記構成によれば、蓋体を開けた状態で
は、クランプの後部と外枠との間の隙間の上部が露出す
るが、外枠には異物侵入防止用のリブが設けられている
ので、隙間に入り込んだ米粒などの異物はリブにより遮
られ、そこから先のクランプの後部下側には達しなくな
る。したがって、クランプの後部から可動部分に異物が
侵入しなくなり、クランプは常時スムーズに動作する。
【0007】
【発明の実施形態】以下、本発明における炊飯器の一実
施例について、添付図面を参照しながら説明する。全体
の断面図である図1において、1は器本体であり、これ
は上面を開口した有底筒状の内枠2と、この内枠2を内
部に備え器本体1の外殻を形成する外枠3と、外枠3の
底側を覆う底板4とにより構成される。鍋収容部たる内
枠2はFR−PET樹脂製で、この内枠2に着脱自在に
収容される鍋5の外面形状にほぼ相似した形状に形成さ
れている。
【0008】被炊飯物である米や水が収容される鍋5
は、上面を開口した有底筒状に形成されるが、この鍋5
の外側面の上端部には、水平に外方に突出したフランジ
部6が形成されると共に、このフランジ部6を覆って鍋
取手部7が設けられる。そして、この鍋5の鍋取手部7
が内枠2の上端部に載ることにより、吊設状態に支持さ
れる。鍋5は、アルミニウムを主体にした鍋本体8と、
この鍋本体8の側面下部から底面にかけての曲面部に設
けられた鍋加熱用の磁性金属材料からなる発熱層9とを
備えている。
【0009】11は、内枠2の外側に備えられ、鍋5の発
熱層9を電磁誘導により発熱させる鍋加熱手段たる加熱
コイルである。加熱コイル11は、内枠2の外側面に鍋5
の発熱層9に対向する状態で、螺旋状に巻き付け固定さ
れる。加熱コイル11の外側には、酸化鉄などを主体にし
た高透磁率の粉末材料をプラスチック材料に混ぜたコイ
ルカバー12が装着され、加熱コイル11を内枠2に固定す
るとともに、加熱コイル11からの磁束の漏れを防止し
て、発熱層9を効率よく誘導加熱する構成となってい
る。また、13は、鍋5の発熱層9の近傍に設けられ、内
部に負特性サーミスタを備えた鍋温度検出手段たる鍋温
度センサ、14は、内枠2の外面に設けた温度ヒューズで
ある。さらに、内枠2の外側面上部には、保温用の側面
ヒータ15が設けられている。
【0010】21は、前記加熱コイル11に所定の高周波電
流を供給するためのインバータ回路部品22などを備えた
加熱基板である。この加熱基板21に搭載されるインバー
タ回路から加熱コイル11に高周波電流を供給すると、加
熱コイル11に交番磁界が発生して、磁界中にある鍋5の
発熱層9に渦電流が発生し、この渦電流がジュール熱に
変換されることにより発熱層9が発熱して、鍋5を加熱
する構成となっている。加熱基板21は、器本体1の内部
に設けられた断面がL字状の支え23によって支持され、
モータ24を備えた冷却ファン25とともに、器本体1の底
部にある底板4と支え23との間に配設される。また、支
え23は、加熱基板21の一側において直立状態に立設して
おり、この支え23の直立部には、器本体1の前面に対向
して、操作パネル26を構成するLCD27,LED28およ
び各種のスイッチ29を備えた表示操作部品30と電源回路
部品31が、基板36に搭載された状態で設けてある。そし
て、冷却ファン25に対向する底板4には、器本体1の内
部に空気を取入れる吸気口32が設けられるとともに、イ
ンバータ回路部品22および電源回路部品31の近傍に位置
して、外枠3と底板4のと間に器本体1内の空気を排出
する排気口33が設けられる。なお、34は、外枠3の下部
後側に設けられた電源コード35を巻取るコードリールで
ある。
【0011】41は、鍋5の上部開口部を開閉自在に覆う
蓋体である。この蓋体41は、ポリプロピレンなどのプラ
スチックからなる外蓋42と、外蓋42の下方に空間を形成
しつつ設けられた外蓋カバー43と、この外蓋カバー43の
下方に設けられた蓋体下面を形成する放熱板44とにより
構成され、さらに放熱板44の下方には、鍋5の上部開口
部を塞ぐ内蓋45が着脱自在に設けられる。放熱板44は、
円環状の蓋パッキン46を挾んだ状態で、外蓋カバー43の
内周部に止めねじ47を用いて取付け固定される。止めね
じ47は放熱板44の上方から螺入されることから、蓋体41
の組み立て後は外部から止めねじ47が見えなくなり、外
観性が向上する。また、蓋体41を閉塞すると、蓋パッキ
ン46の下端が鍋5のフランジ部6に圧接して、この間を
シールするようになっている。
【0012】蓋体41は、器本体1を構成する外枠3の上
部後側に、ヒンジ部に相当するヒンジ軸48により軸支さ
れる。図示しないが、このヒンジ軸48には、蓋体41に対
し常時開方向への力を作用させるいわゆるねじりコイル
ばねなどの弾性部材が設けてある。一方、前記ヒンジ軸
48と反対側の外枠3の上部前側には、図2にも示すよう
に、クランプ部51を組み付けるための凹部52が形成され
ている。クランプ部51は、蓋体41を閉じた状態に保持す
るためのものであって、具体的には、クランプ軸53を中
心に回動可能に設けられる合成樹脂製のクランプ54と、
クランプ54と凹部52との間にあって、クランプ54に対し
その上部が後退する方向に復帰力を作用させるコイルば
ね55とにより構成される。また、外蓋42の外周下部に
は、蓋体41の係止部に相当する爪部56が凹部52に向けて
突出形成される。クランプ54は、凹部52の後壁面52Aと
の間に隙間57を介在させつつ、器本体1と蓋体41との間
に設けられており、器本体1から蓋体41にかけての外面
に沿って湾曲状の操作面58が形成される。また、クラン
プ54の上部には、このクランプ54自体の回動に伴い前記
爪部56に係脱する水平部59が、外蓋42の下側面にほぼ沿
って形成される。
【0013】前記クランプ軸53は、図示しないが、クラ
ンプ54の左右両側の外壁面に凸状の軸部を形成する一
方、凹部52の左右両側の内側面に孔部を設け、これらの
軸部および孔部をクランプ54の弾性変形を利用して嵌め
合わせることにより、クランプ54を外枠3の凹部52に回
動可能な状態で保持する構造となっている。また、クラ
ンプ軸53よりも下方に位置するクランプ54の下部には、
凹部52の下壁面52に向かって突出する突片60が形成され
る。61は、前記クランプ54の後方すなわち隙間57に位置
し、凹部52より上方に突出して設けられたリブである。
このリブ61は、外枠3の上部からの異物の侵入を防止す
る異物侵入防止用として、外枠3と一体的に形成されて
おり、クランプ54の回動の妨げとならないように、突片
60の先端部の移動位置に沿って、その一側面が湾曲状に
形成されている。但し、クランプ54の下部よりリブ61側
に突出する突片60の先端部とリブ61との隙間は、双方が
接触しない状態で可及的に少なくすることが好ましい。
この隙間が広すぎると、クランプ54の可動部分であるコ
イルばね55周辺に異物が侵入しやすくなり、リブ61本来
の機能を発揮しなくなる。また、リブ61は爪部56の下端
よりも低く、クランプ54のクランプ軸53と同等かそれ以
上の高さに形成されている。これは、不必要にリブ61を
高く形成することにより、例えば、クランプ54や蓋体41
に対し構造上の制約を受けたり、リブ61が破損しやすく
なる弊害をなくすためにある。
【0014】前記放熱板44は、A1050などのアルミ
材から形成され、その材厚は 0.4〜1.0mm程度でプレス
にて成形してある。また、放熱板44の中心には、蒸気通
過用の直径が10〜30mm程度の蒸気侵入口71が設けられて
いるとともに、この蒸気侵入口71の周囲には、図3にも
示してあるように、放熱板44のその他の部位よりも若干
下方に突出した着座部72が形成される。放熱板44の着座
部72には、シリコーンゴム製の蒸気口パッキン73が設け
られており、この蒸気口パッキン73の中心部には、放熱
板44の蒸気侵入口71より下方に突出する筒状の内蓋係止
部74が形成されている。一方、75は放熱板44の上面すな
わち裏面に備えた蓋ヒータたるコードヒータであり、両
面粘着テープ(図示せず)を介在したアルミ箔76にて、
放熱板44に取付け固定してある。コードヒータ75は、前
記蒸気侵入口71を中心にして放熱板44に略均等に配置さ
れており、蒸気侵入口71の近傍と、放熱板44の外周に備
えた前記蓋パッキン46の近傍に各々配設される。また、
このコードヒータ75は前記側面ヒータ15と電気的に並列
回路を構成している。そして、コードヒータ75と側面ヒ
ータ15からなる並列回路は、トライアックなどの通断電
制御素子と直列接続され、所定の通電時間制御にて炊飯
時と保温時に放熱板44および内枠2を加熱構成になって
いる。なお、77は放熱板44の温度を検出する蓋温度検出
手段たる蓋温度センサ、78は止めねじ47により取付け固
定され、コードヒータ75から蓋体41内部への輻射熱を遮
断する遮熱板である。蓋温度センサ77は負特性サーミス
タからなり、遮熱板78の下部に配置されるセンサ押え79
により、蓋体41の内部にて押圧状態で保持される。
【0015】前記内蓋45は、例えばA1050などのア
ルミ材から形成され、その材厚は 0.4〜 1.0mm程度でプ
レスにて成形してある。内蓋45の表面は、所定の形状に
成形した後、あるいはプレス成形前に、バフ仕上げし金
属光沢を出して外観性を向上させ、かつ、おねば(澱粉
が溶けた湯水)の付着が目立ちにくいようにする。な
お、バフ仕上げはプレス成形前に予め板材の状態で加工
したものを使用してもよい。要は、光沢を出すことによ
りおねばが付着しにくいようにし、かつ、汚れが容易に
洗い流せる効果が得られればよい。内蓋45の略中心に
は、放熱板44の蒸気侵入口71とほぼ同じ直径が10〜30mm
程度の孔81を設けているが、その他の部分には孔を設け
ていない。
【0016】内蓋45の蓋体41への取付けは、孔81に蒸気
口パッキン73の内蓋係止部74を嵌入することにより行な
う。このとき孔81は円板状の内蓋45の中心に設けてある
ので、ユーザーは取付け方向に気を付ける必要がない。
また、蓋体41に取付けたときの内蓋45の外周部45Aは、
鍋5の上部開口部よりも低く、かつ、鍋5の上部内面と
の隙間が可及的に小さくなるように(1〜3mm程度)位
置している。そして、内蓋45の外周部45Aよりもさらに
外側に蓋パッキン46が位置することにより、炊飯中に鍋
5内から発生するおねばが、蓋パッキン46に付着するこ
とを防止している。しかも、内蓋45の外周部45Aと鍋5
との間には僅かな隙間が開いているので、炊飯中や保温
中に蓋パッキン46周辺が極端に冷えることを防止でき、
蓋パッキン46に露が溜まるなどの不具合を一掃できる。
【0017】85は、蓋体41のほぼ中心部に設けられた蒸
気口であって、この蒸気口85は、前記放熱板44の蒸気侵
入口71からの蒸気が入るように構成してある。具体的に
は、蒸気侵入口71の上部に位置して、外蓋42の上面に直
径約70mm程度の孔86を設けるとともに、孔86の周囲およ
び上部を覆う着脱自在な蒸気口カバー88と、この蒸気口
カバー88の内部に上下動可能に備えた着脱自在な有底筒
状のバケット89が主な構成部品となっている。蓋体41の
内部には、前記孔86の外周部に位置して外蓋42から下方
に延出した筒状の縦リブ90が形成されており、この縦リ
ブ90の下端に蒸気口パッキン73の円筒外周部73Aを嵌入
することによって、縦リブ90の下端と放熱板44の裏面と
の隙間を、蒸気口パッキン73で密閉状態にシールしてあ
る。また、蒸気口カバー88にはその上面から下方に延出
した縦リブ91を有し、この縦リブ91の下端が蒸気口パッ
キン73の円環部73Bに密着することにより、蒸気口カバ
ー88内から外部への蒸気漏れを防止する構造となってい
る。蒸気口カバー88の上部には複数の蒸気放出口92が設
けられているとともに、縦リブ91の上部には凸部93が部
分的に形成されており、この凸部93が前記縦リブ90の最
上部内面に係合することにより、蒸気口カバー88が蒸気
口85の孔86内に装着される。
【0018】一方、バケット89は、その底部に形成した
膨出部94の底面が、蒸気口パッキン73の上面に載置さ
れ、蒸気侵入口71にほぼ対向する膨出部94の最下部に、
バケット89の内部に溜まったおねばを流し戻すための直
径が1〜2mm程度の戻し孔95が設けられている。そし
て、この戻し孔95は、シリコーンゴムなどの弾性材料か
らなる逆止弁96により、下側から塞がれた状態になって
いる。また、バケット89の上部開口部には、バケット89
の内外を連通する複数の連通孔97を備えた仕切り板98を
設けてある。さらに、バケット89の外側面と蒸気口カバ
ー88の縦リブ91との間には、蒸気放出口92に連通する蒸
気通過口99が形成される。
【0019】次に、上記構成につきその作用を説明する
と、蓋体41を開ける場合は、コイルばね55の付勢力に抗
してクランプ54の操作面58の下側を押し、クランプ54の
水平部59と蓋体41の爪部56との係合を解除する。する
と、ヒンジ軸48の内部に設けた弾性部材の付勢力によ
り、蓋体41はヒンジ軸48を中心として自動的に開動作す
る。蓋体41を開けた状態では、クランプ54の後部にある
隙間57の上部が露出するが、外枠3の凹部52には異物侵
入防止用のリブ61が形成されているので、隙間57に入り
込んだ米粒などの異物はリブ61により遮られ、そこから
先のクランプ54の後部下側には達しない。したがって、
クランプ54の後部から可動部分であるコイルばね55周辺
に異物が侵入しなくなり、クランプ54は常時スムーズに
動作する。
【0020】また、炊飯中は、鍋5を加熱することによ
って、鍋5内の被炊飯物から蒸気が発生するが、このと
きの蒸気圧はバケット89の最下部にある逆止弁96を上方
に押し上げる。そのため、戻し孔95が逆止弁96により塞
がれて、戻し孔95からの蒸気の侵入が防止される。ま
た、前記鍋5内の蒸気圧がさらに高くなると、バケット
89全体が蒸気口パッキン73より上方に持ち上げられ、鍋
5内に発生する蒸気とおねばは、内蓋45の孔81から蒸気
口パッキン73の内蓋係止部74内を通過して、放熱板44の
蒸気侵入口71側に流れて行き、バケット89の底部から蒸
気通過口99を通過して、蒸気口カバー88の上部下面およ
び蒸気放出口92の壁面に衝突する。すると、ここで蒸気
とおねばは分離し、比重の大きいおねばが連通孔97を通
過して、バケット89の内部に収容される一方、比重の軽
い蒸気は蒸気放出口92より外部に放出される。
【0021】その後、炊飯が進み、むらしに移行して鍋
5への加熱量が減少すると、鍋5内の温度は低下して負
圧になる。すると、それまで上方に押し上げられていた
逆止弁96は下方に引っ張られるように変形し、バケット
89の最下部に位置する戻し孔95は開口状態となるため、
炊飯中にバケット89内に溜まったおねばが戻し孔95から
鍋5内に回収される。このように、炊飯中において蒸気
とおねばは、内蓋45に形成した蒸気通過用の孔81から、
直接蒸気口85内の蒸気通過口99に取り込まれるため、内
蓋45と放熱板44との間に蒸気とおねばが侵入せず、この
部分が汚れることはない。勿論、放熱板44の外周部に設
けてある蓋パッキン46にも、蒸気やおねばによる汚れが
付着せず、放熱板44や蓋パッキン46を毎回拭き取る手間
を省略して、清掃性を向上させることができる。ユーザ
ーは炊飯をした後、通常は鍋5と内蓋45と蒸気口85(蒸
気口カバー88とバケット89との組立て体)とを炊飯器か
ら取り外して個々に洗うだけでよい。
【0022】以上のように上記実施例によれば、蓋体41
に係合部である爪部56を設ける一方、器本体1の外殻を
形成する外枠3の上部に回動可能なクランプ54を設け、
クランプ54を押動操作するとこのクランプ54と蓋体41の
爪部56との係合が解除され、蓋体41がヒンジ部であるヒ
ンジ軸48を中心に自動的に開動作する炊飯器において、
クランプ54の後部に位置して外枠3に異物侵入防止用の
リブ61を設けてある。したがって、このリブ61により、
クランプ54の後部への異物の侵入を防止して、クランプ
54を常時スムーズに動作することが可能になる。
【0023】また、このような構成において、リブ61を
外枠3と一体的に形成すれば、部品点数の増加になら
ず、コストの上昇を抑えることができる。また、本実施
例では、リブ61が爪部56の下端よりも低く、かつ、クラ
ンプ54のクランプ軸53と同等かそれ以上の高さに形成し
てあるので、クランプ54や蓋体41に対し構造上の制約を
受けることが少なく、また、リブ61が破損しにくくな
る。
【0024】ところで、近年主流である内蓋のない炊飯
器は、内蓋を着脱する手間がなく、また、内蓋を清掃す
る必要がないので、使い勝手が良いという利点がある。
しかし、実際は、内蓋のある炊飯器に比べて蓋体下面を
形成する放熱板の汚れがひどく、本当に使い勝手がよく
なっているとはいい難い。特に、炊き込みご飯を炊飯し
た後の油汚れや、玄米を炊飯した後の玄米表皮のカスの
こびり付きは、濡れた布巾などで拭き取るだけでは、完
全に汚れを除去できない。しかも、こうした放熱板の汚
れを放置しておくことは衛生上好ましくなく、逆に、洗
剤を放熱板に付けて汚れを落とした場合には、蓋体に装
着した放熱板を取り外して洗い流すことができないの
で、洗剤が放熱板に残る可能性が十分あり、炊飯中に残
存した洗剤がご飯に流れ込む虞れがある。これは放熱板
だけでなく、放熱板の外周にある蓋パッキンにも同様の
ことがいえる。
【0025】こうした問題の解決策としては、放熱板
の表面にフッ素コーティングなどを施して、汚れを付き
にくくかつ取れやすくする。蓋体をヒンジ部から取り
外せるようにして蓋体全体を洗えるようにする。以上の
方法が実用化されている。しかし、解決策では、結局
は布巾などを用いて汚れを拭き取る必要があり、ユーザ
ーは炊飯の毎に衛生的な布巾を用意しなければならな
い。また、拭き取りだけでは衛生的に不安をもつユーザ
ーもいる。さらに、蓋パッキンの汚れについては何等解
決されていない。一方、解決策では、ヒンジ部の構造
が複雑になるとともに、蓋体内部への水の侵入を防止す
る何等かの対策が必要になり、コスト高を招く問題を生
じる。
【0026】そこで、本実施例では、このような問題に
鑑み、構造を複雑化させることなく、蓋体下面の放熱板
や蓋パッキンの汚れを無くして、清掃性および衛生面を
改善した炊飯器を提供することを目的としている。そし
てこれは、鍋5と、鍋5の上部開口部を覆う蓋体41と、
蓋体41に設けた蒸気口85の蒸気放出口92と、蓋体41の下
面に装着し着脱可能な内蓋45とを備え、内蓋45に蒸気通
過用の孔81を形成するとともに、この孔81と前記蒸気口
85の蒸気放出口92とを直接連通するように構成すること
で達成される。
【0027】つまり、このような構成により、炊飯中に
鍋5内から発生する蒸気とおねばは、内蓋45に形成した
蒸気通過用の孔81から、直接蒸気口85内に取り込まれ、
この蒸気口85内にて蒸気とおねばが分離して、蒸気だけ
が蒸気放出口92より外部に放出される。したがって、鍋
5の上部開口部を塞ぐ内蓋45と放熱板44との間に蒸気や
おねばは侵入せず、この部分が汚れることはない。ま
た、放熱板44の外周部に設けた蓋パッキン46にも、蒸気
やおねばによる汚れが付着しないので、ユーザーは放熱
板44や蓋パッキン46を毎回拭き取る必要がなく清掃性が
よい。さらに、鍋5からのおねばが直接付着する内蓋45
は、蓋体41に対し着脱可能に設けてあるので、内蓋45単
体を丸洗いすることができ、衛生的である。また、放熱
板44には汚れが付着せず、清掃のために蓋体41をヒンジ
部であるヒンジ軸48から取り外す必要がなくなるので、
構造の複雑化によるコスト高を解消することができる。
【0028】なお、実施例では加熱コイル11を用いた電
磁誘導加熱式の炊飯器について説明してあるが、シーズ
ヒータなどで加熱する構成の炊飯器であっても、同様の
作用,効果を発揮する。また、蒸気口85の構成は、本実
施例のものに限定されることはない。
【0029】また、このような構成において、本実施例
では前記内蓋45の孔81が鍋5の上部開口部の略中心に位
置しているので、内蓋45を蓋体41に装着する際に方向性
を気にする必要がなくなり、着脱を容易に行なうことが
できる。また、ユーザーのご使用によるトラブルも未然
に防げるという効果もある。
【0030】さらに、本実施例では、内蓋45の外周部45
Aは、鍋5の上部開口部よりも低く形成されており、さ
らに、蓋体41の下面にある放熱板44の外周部に設けら
れ、蓋体41の閉塞時に鍋5の上端部に接触する弾性材料
からなる蓋パッキン46が、内蓋45の外周部45Aよりもさ
らに外側に位置しているので、炊飯中に鍋5内で発生し
たおねばが、内蓋45の外周部45Aに達しても、これより
も外側上方にある蓋パッキン46には付着しない。また、
炊飯中や保温中に蓋パッキン46周辺が極端に冷えること
を防止でき、蓋パッキン46に露が溜まりにくくなる効果
が得られる。
【0031】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、本実施例では、蓋体41の閉塞
時に、蓋体41の爪部56とクランプ54の水平部59が係合す
るように構成してあるが、例えば、蓋体に鉤状の凹み部
を設け、ここにクランプの凸部が係合するように構成し
てもよく、蓋体とクランプとの係合構造はどのようなも
のであってもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の炊飯器は、蓋体に係合部を設け
る一方、器本体の外殻を形成する外枠の上部に回動可能
なクランプを設け、前記クランプを押動操作するとこの
クランプと前記蓋体の係合部との係合が解除され、前記
蓋体がヒンジ部を中心に自動的に開動作する炊飯器にお
いて、前記クランプの後部に位置して前記外枠に異物侵
入防止用のリブを設けたものであり、クランプの後部へ
の異物の侵入を防止して、クランプを常時スムーズに動
作することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の全体断面図で
ある。
【図2】同上クランプ部周辺の断面図である。
【図3】同上蒸気口周辺の断面図である。
【符号の説明】
1 器本体 3 外枠 41 蓋体 48 ヒンジ軸(ヒンジ部) 54 クランプ 56 爪部(係合部) 61 リブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体に係合部を設ける一方、器本体の外
    殻を形成する外枠の上部に回動可能なクランプを設け、
    前記クランプを押動操作するとこのクランプと前記蓋体
    の係合部との係合が解除され、前記蓋体がヒンジ部を中
    心に自動的に開動作する炊飯器において、前記クランプ
    の後部に位置して前記外枠に異物侵入防止用のリブを設
    けたことを特徴とする炊飯器。
JP25675396A 1996-09-27 1996-09-27 炊飯器 Pending JPH1099194A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25675396A JPH1099194A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25675396A JPH1099194A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 炊飯器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1099194A true JPH1099194A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17296974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25675396A Pending JPH1099194A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1099194A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012125394A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012125394A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3244471B2 (ja) 電気鍋
JP4033264B2 (ja) 誘導加熱調理器
JPH1099194A (ja) 炊飯器
JPH08322711A (ja) 電磁炊飯器
JP7475965B2 (ja) 炊飯器
JP2007029403A (ja) 炊飯器
JP3589209B2 (ja) 電気炊飯器
JP2000041835A (ja) 保温釜
JP3538749B2 (ja) 炊飯器
JP3398952B2 (ja) 調理器
JP3343899B2 (ja) 炊飯器
JP2000041836A (ja) 炊飯器
JP3239352B2 (ja) ジャー炊飯器
JP6395545B2 (ja) 加熱調理器及びシステムキッチン
CN214231014U (zh) 料理机
JP4000981B2 (ja) 炊飯器
JPH1199070A (ja) 調理器具
JP3375248B2 (ja) 調理器
JP3329153B2 (ja) ジャー炊飯器
JPH08187165A (ja) 炊飯器
JPS6331203B2 (ja)
JP2023154308A (ja) 加熱調理器
JPH11137422A (ja) 炊飯器
JPH119445A (ja) 炊飯器
JP3550684B2 (ja) 炊飯器