JPH1098540A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】受信側ファクシミリ装置では受信記録画に発信
元情報を記録できない。 【解決手段】発信電話番号通知機能を有する加入者線交
換機１からファクシミリ装置２Ａに着信すると、加入者
線交換機１からの変調された発信電話番号はＮＣＵ２１
を通してモデム２２によって復調される。モデム２２で
復調された発信電話番号ｂは発信電話番号記憶部２３に
記憶される。そして、通常のファクシミリ通信に移行し
て受信動作に入る。ファクシミリ装置２Ａは発信元情報
の設定かどうかをチェックし、発信元情報の設定でなけ
れば、発信元情報付加部２４はモデム２２により復調さ
れた受信画像データａに発信電話番号記憶部２３から読
み出された発信電話番号ｂを付加する。そして、発信電
話番号ｂが付加された受信画像データｅは記録部２５に
送られ、記録部２５はこの受信画像データｅを記録する
ことにより、受信記録画に発信電話番号ｂが記録され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はファクシミリ装置に
関し、特に発信電話番号通知サービス機能を有する交換
機からの着信時に発信元情報を記録する機能を有するフ
ァクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のファクシミリ装置では、ＩＴＵ−
Ｔ勧告Ｔ．３０においてオプションに規定されている送
信端末識別ＴＳＩ情報に基づいて発信元情報として受信
画データに記録させていた。

【０００３】または、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｔ．３０に記載さ
れている非標準命令ＮＳＳ情報を使用し、各メーカごと
の非標準モードとして同じメーカの同級機種間の通信時
にのみ、発信側ファクシミリ装置にあらかじめ登録して
ある発信元情報を受信側ファクシミリ装置に通知するこ
とにより、発信元情報を受信記録画に記録させていた。

【０００４】図４は従来のファクシミリ装置の一例を示
すブロック図である。

【０００５】図４を参照すると、一般公衆回線網を通し
て加入者線交換機１と接続されるファクシミリ装置４
は、一般公衆回線網とインタフェースして網制御を行う
網制御装置（ＮＣＵ）４１と、ＮＣＵ４１からの変調さ
れた受信画像データ，ＴＳＩ情報，ＮＳＳ情報を復調す
るモデム４２と、モデム４２によって復調されたＴＳＩ
情報，ＮＳＳ情報ｈを復調された受信画像データａに付
加する情報付加部４３と、ＴＳＩ情報，ＮＳＳ情報ｈが
付加された受信画像データｉを記録する記録部４４とか
ら構成され、ファクシミリ手順によって通知されるＴＳ
Ｉ情報，ＮＳＳ情報を使用して受信記録画に発信元情報
を付加している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】この従来のファクシミ
リ装置では、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｔ．３０に規定されている
ＴＳＩ情報に基づいて発信元情報として受信画データに
記録するか、または、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｔ．３０に記載さ
れている非標準命令ＮＳＳ情報を使用し、各メーカごと
の非標準モードとして同じメーカの同級機種間の通信時
のみ発信側ファクシミリ装置にあらかじめ登録してある
発信元情報を受信側ファクシミリ装置に通知することに
より、発信元情報を受信記録画に記録させていた。

【０００７】しかしながら、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｔ．３０に
おいてＴＳＩ情報はオプション扱いとなっていたため、
これを送出しないファクシミリ装置があり、この場合に
は受信側ファクシミリ装置は発信元情報を確認する手段
が無かった。

【０００８】また、ＴＳＩ情報に発信元情報を記録する
機能を有するファクシミリ装置であっても、ユーザが発
信元情報をＴＳＩ情報，ＮＳＳ情報に登録していないこ
とがあるので、これらのファクシミリ装置では、受信側
に発信元情報が通知されなかった。したがって、受信側
が発信元情報の記録機能を有するファクシミリ装置であ
っても、受信記録画に発信元情報を記録することができ
ないという問題点があった。

【０００９】さらに、非標準命令ＮＳＳ情報は各メーカ
ごとの非標準モードとして使用されており、非標準機能
のため同じメーカでも下位機種にはついていないことが
あるので、同メーカの同級機種間の通信以外の場合に
は、受信記録画に発信元情報を記録することができない
という問題点があった。

【００１０】本発明の目的は、送信相手がＴＳＩ情報，
ＮＳＳ情報を送出しない装置またはＴＳＩ情報，ＮＳＳ
情報に発信元情報が登録されていない装置からの発信の
ときでも、受信記録画に発信元情報が記録可能となり、
２つ以上の発信元から送られてきた受信記録画が混在し
ていても、その判別を行い易くしたファクシミリ装置を
提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】第１の発明によれば、発
信電話番号通知サービス機能を有する加入者線交換機と
通信を行うファクシミリ装置において、発信電話番号通
知により受信した発信電話番号を同じ通信による受信画
像データの発信元情報として受信記録画に記録する手段
を備えることを特徴とするファクシミリ装置が得られ
る。

【００１２】そしてその実施態様として、前記加入者線
交換機から受信した変調された発信電話番号を復調する
モデムと、このモデムにより復調された発信電話番号を
記憶する発信電話番号記憶部と、前記モデムからの前記
受信画像データに前記発信元情報を付加する発信元情報
付加部と、前記発信元情報が付加された前記受信画像デ
ータを記録する記録部とを備えることを特徴とするファ
クシミリ装置が得られる。

【００１３】また、第２の発明によれば、発信電話番号
通知サービス機能を有する加入者線交換機と通信を行う
ファクシミリ装置において、発信電話番号通知により受
信した発信電話番号に対応するあらかじめ登録されてい
る発信元情報を同じ通信による受信画像データの発信元
情報として受信記録画に記録する手段を備えることを特
徴とするファクシミリ装置が得られる。

【００１４】そしてその実施態様として、前記加入者線
交換機から受信した発信電話番号を記憶する発信電話番
号記憶部と、あらかじめ登録された前記発信元情報を記
憶する発信元情報記憶部と、前記発信電話番号記憶部か
ら通知された前記発信電話番号を前記発信元情報記憶部
から選択された発信元情報に変換する通知発信電話番号
変換部と、この通知発信電話番号変換部で変換された前
記発信元情報を前記受信画像データに付加する発信元情
報付加部と、前記発信元情報が付加された前記受信画像
データを記録して受信記録画とする記録部とを備えるこ
とを特徴とするファクシミリ装置が得られる。

【００１５】なお、第２の発明において、前記発信元情
報の登録はワンタッチダイヤル機能および短縮ダイヤル
機能の番号の登録を含むものとしても良い。

【００１６】

【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。

【００１７】図１は第１の発明のファクシミリ装置の一
実施形態を示すブロック図、図２は第２の発明のファク
シミリ装置の一実施形態を示すブロック図、図３は図
１，図２におけるファクシミリ装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。

【００１８】第１の発明の一実施形態のファクシミリ装
置は、発信電話番号通知により加入者交換機から受信し
た発信電話番号を同じ通信による受信画像データの発信
元情報として受信画像データに記録する手段を備えてい
る。

【００１９】すなわち、図１を参照すると、一般公衆回
線網を通して加入者線交換機１と接続されるファクシミ
リ装置２Ａは、一般公衆回線網とインタフェースして網
制御を行う網制御装置（ＮＣＵ）２１と、加入者線交換
機１からの発信電話番号通知により受信した変調された
発信電話番号を復調するモデム２２と、モデム２２によ
り復調された発信電話番号ｂを記憶する発信電話番号記
憶部２３と、モデム２２からの復調された受信画像デー
タａに発信電話番号記憶部２３から読み出した発信電話
番号ｂを発信元情報として付加する発信元情報付加部２
４と、発信電話番号が付加された受信画像データｅを記
録する記録部２５とを備えている。

【００２０】次に、図１に示した本実施形態の動作につ
いて図３を併用して説明する。

【００２１】発信電話番号通知機能を有する加入者線交
換機１からファクシミリ装置２Ａに着信すると（ステッ
プＳ３１）、加入者線交換機１からの変調された発信電
話番号は受信されて（Ｓ３２）、ＮＣＵ２１を通してモ
デム２２に入力され、モデム２２によって復調される。

【００２２】モデム２２で復調された発信電話番号ｂは
発信電話番号記憶部２３に記憶される（Ｓ２３）。そし
て、通常のファクシミリ通信に移行して受信動作に入る
（Ｓ２４） ここで、ファクシミリ装置２Ａは発信元情報の設定かど
うかをチェックし、発信元情報の設定でなければ（Ｓ３
５でＮＯ）、モデム２２により復調された受信画像デー
タａは発信元情報付加部２４において、発信電話番号記
憶部２３から読み出された発信電話番号ｂが付加される
（Ｓ３７）。

【００２３】そして、発信電話番号ｂが付加された受信
画像データｅは記録部２５に送られ、記録部２５はこの
受信画像データｅを記録することにより（Ｓ３８）、受
信記録画に発信電話番号ｂが記録される。

【００２４】次に、第２の発明の一実施形態について説
明する。

【００２５】第２の発明の一実施形態のファクシミリ装
置は、発信電話番号通知により受信した発信電話番号に
対応するあらかじめ登録されている発信元情報を同じ通
信による受信画像データの発信元情報として受信画像デ
ータに記録する手段を備えている。

【００２６】すなわち、図２を参照すると、一般公衆回
線網を通して加入者線交換機１と接続されるファクシミ
リ装置２Ｂは、一般公衆回線網とインタフェースして網
制御を行うＮＣＵ２１と、加入者線交換機１からの発信
電話番号通知により受信した変調された発信電話番号を
復調するモデム２２と、モデム２２により復調された発
信電話番号ｂを記憶する発信電話番号記憶部２３と、あ
らかじめ登録された発信元情報を記憶する発信元情報記
憶部２７と、発信電話番号記憶部２３から通知された発
信電話番号ｃを発信元情報記憶部２７から選択された発
信元情報ｆに変換する通知発信電話番号変換部２６と、
この通知発信電話番号変換部２６で変換された発信元情
報ｄをモデム２２により復調された受信画像データａに
付加する発信元情報付加部２４と、発信元情報ｄが付加
された受信画像データｇを記録して受信記録画とする記
録部２５とを備えている。

【００２７】次に、図２に示した本実施形態の動作につ
いて図３を併用して説明する。

【００２８】発信電話番号通知機能を有する加入者線交
換機１からファクシミリ装置２Ｂに着信すると（Ｓ３
１）、加入者線交換機１からの変調された発信電話番号
は受信されて（Ｓ３２）、ＮＣＵ２１を通してモデム２
２に入力され、モデム２２によって復調される。

【００２９】モデム２２で復調された発信電話番号ｂは
発信電話番号記憶部２３に記憶される（Ｓ２３）。そし
て、通常のファクシミリ通信に移行して受信動作に入る
（Ｓ２４） ここで、ファクシミリ装置２Ｂは発信元情報の設定かど
うかをチェックし、発信元情報の設定であれば（Ｓ３５
でＹＥＳ）、通知発信電話番号変換部２６は発信電話番
号記憶部２３に記憶された発信電話番号ｃに対応する発
信元情報記憶部２７にあらかじめ登録してある発信元情
報ｆを選択し、これを発信電話番号ｃから変換された発
信元情報ｄとして発信元情報付加部２４に送る（Ｓ３
６）。

【００３０】発信元情報付加部２４はモデム２２により
復調された受信画像データａに通知発信電話番号変換部
２６から送られてきた発信元情報ｄを付加して（Ｓ３
７）受信画像データｇを出力する。

【００３１】そして、発信元情報ｄが付加された受信画
像データｇは記録部２５に送られ、記録部２５はこの受
信画像データｇを記録することにより（Ｓ３８）、受信
記録画に発信元情報ｄが記録される。

【００３２】なお、上記第２の発明の実施形態で説明し
た発信元情報の登録は、ワンタッチダイヤル機能や短縮
ダイヤル機能等の番号の登録を含んでいる。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように第１の発明は、発信
電話番号通知サービス機能を有する加入者線交換機と通
信を行うファクシミリ装置において、発信電話番号通知
により受信した発信電話番号を同じ通信による受信画像
データの発信元情報として受信画像データに記録する手
段を備えることにより、そしてその実施態様として、上
記加入者交換機から受信した変調された発信電話番号を
復調するモデムと、このモデムにより復調された発信電
話番号を記憶する発信電話番号記憶部と、モデムからの
受信画像データに発信元情報を付加する発信元情報付加
部と、発信元情報が付加された受信画像データを記録す
る記録部とを備えることにより、ファクシミリ装置の機
種には関係なく、加入者交換機から通知される発信電話
番号を使用して受信記録画に発信電話番号や発信元情報
を記録しているので、ＴＳＩ情報を送出しないファクシ
ミリ装置または他社のファクシミリ装置からファクシミ
リ情報を受信したときでも、発信者を識別することがで
きるという効果を有する。

【００３４】また、第２の発明は、発信電話番号通知サ
ービス機能を有する加入者線交換機と通信を行うファク
シミリ装置において、発信電話番号通知により受信した
発信電話番号に対応するあらかじめ登録されている発信
元情報を同じ通信による受信画像データの発信元情報と
して受信画像データに記録する手段を備えることによ
り、そして、その実施態様として、上記加入者線交換機
から受信した発信電話番号を記憶する発信電話番号記憶
部と、あらかじめ登録された発信元情報を記憶する発信
元情報記憶部と、発信電話番号記憶部から通知された発
信電話番号を発信元情報記憶部から選択された発信元情
報に変換する通知発信電話番号変換部と、この通知発信
電話番号変換部で変換された発信元情報を受信画像デー
タに付加する発信元情報付加部と、発信元情報が付加さ
れた受信画像データを記録して受信記録画とする記録部
とを備えることにより、ファクシミリ装置の発信元情報
とは関係なく加入者交換機から通知される発信電話番号
に対応するあらかじめ登録してある発信元情報を使用す
れば、発信側ファクシミリ装置に発信元情報が登録され
ていなくても、受信記録画に発信元情報が記録されると
いう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の発明のファクシミリ装置の一実施形態を
示すブロック図である。

【図２】第２の発明のファクシミリ装置の一実施形態を
示すブロック図である。

【図３】図１，図２におけるファクシミリ装置の動作を
説明するためのフローチャートである。

【図４】従来のファクシミリ装置の一例を示すブロック
図である。

【符号の説明】

１ 加入者線交換機 ２Ａ，２Ｂ，４ ファクシミリ装置 ２１，４１ 網制御装置（ＮＣＵ） ２２，４２ モデム ２３ 発信電話番号記憶部 ２４ 発信元情報付加部 ２５，４４ 記録部 ２６ 通知発信電話番号変換部 ２７ 発信元情報記憶部 ４３ 情報付加部 ａ 受信画像データ ｂ，ｃ 発信電話番号 ｄ，ｆ 発信元情報 ｅ 発信電話番号ｂが付加された受信画像データ ｇ 発信元情報ｄが付加された受信画像データ ｈ ＴＳＩ情報，ＮＳＳ情報 ｉ ＴＳＩ情報，ＮＳＳ情報ｈが付加された受信画像
データ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発信電話番号通知サービス機能を有する
   加入者線交換機と通信を行うファクシミリ装置におい
   て、発信電話番号通知により受信した発信電話番号を同
   じ通信による受信画像データの発信元情報として受信記
   録画に記録する手段を備えることを特徴とするファクシ
   ミリ装置。
2. 【請求項２】 前記加入者線交換機から受信した変調さ
   れた発信電話番号を復調するモデムと、このモデムによ
   り復調された発信電話番号を記憶する発信電話番号記憶
   部と、前記モデムからの前記受信画像データに前記発信
   元情報を付加する発信元情報付加部と、前記発信元情報
   が付加された前記受信画像データを記録する記録部とを
   備えることを特徴とする請求項１記載のファクシミリ装
   置。
3. 【請求項３】 発信電話番号通知サービス機能を有する
   加入者線交換機と通信を行うファクシミリ装置におい
   て、発信電話番号通知により受信した発信電話番号に対
   応するあらかじめ登録されている発信元情報を同じ通信
   による受信画像データの発信元情報として受信記録画に
   記録する手段を備えることを特徴とするファクシミリ装
   置。
4. 【請求項４】 前記加入者線交換機から受信した発信電
   話番号を記憶する発信電話番号記憶部と、あらかじめ登
   録された前記発信元情報を記憶する発信元情報記憶部
   と、前記発信電話番号記憶部から通知された前記発信電
   話番号を前記発信元情報記憶部から選択された発信元情
   報に変換する通知発信電話番号変換部と、この通知発信
   電話番号変換部で変換された前記発信元情報を前記受信
   画像データに付加する発信元情報付加部と、前記発信元
   情報が付加された前記受信画像データを記録して受信記
   録画とする記録部とを備えることを特徴とする請求項３
   記載のファクシミリ装置。
5. 【請求項５】 前記発信元情報の登録はワンタッチダイ
   ヤル機能および短縮ダイヤル機能の番号の登録を含むこ
   とを特徴とする請求項３または４記載のファクシミリ装
   置。