JPH1098357A - 可変周波数発生方法及び発振器、並びに遅延セル - Google Patents

可変周波数発生方法及び発振器、並びに遅延セル

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JPH1098357A
JPH1098357A JP9162607A JP16260797A JPH1098357A JP H1098357 A JPH1098357 A JP H1098357A JP 9162607 A JP9162607 A JP 9162607A JP 16260797 A JP16260797 A JP 16260797A JP H1098357 A JPH1098357 A JP H1098357A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振周波数を広範囲で可変できるようにす
る。 【解決手段】 発振器は奇数段の反転ゲートで構成さ
れ、それぞれの反転ゲートは、反転増幅器1、2、電流
ミラー構成の2対のトランジスタ、及びフィードバック
用トランジスタ11、12を含んでいる。入力信号in
が高電位になると遅延時間の後に出力信号extが低電
位になるが、トランジスタ11、12のフィードバック
作用により、出力信号が制御信号contrのレベルに
よって定まるヒステリシスを有するので、制御信号のレ
ベルを調整することにより、遅延時間を可変できる。こ
れにより、発振器の周波数を可変できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直列に接続された
奇数個の反転セルからなるループによって実現される可
変周波数発振器に関する。このループにおける反転セル
中のいくつかは、可変遅延セルである。遅延時間の制御
は、周波数の値に直接的に作用する。このタイプのセル
は、信号の同期などの他の応用例にも用いることができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術においては、制御信号により前
縁を変動させることにより、セルの出力信号の状態を、
入力信号の状態に対して変化させている。前縁が急峻で
あれば、短い遅延時間を得ることが可能になる。前縁の
勾配がなだらかであれば、長い遅延時間を得ることがで
きる。これにより、発振信号を得ることができ、該発振
信号の周期の半分がそれぞれのセルの遅延時間の和に等
しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば1GHz以上の
高周波を得るためには、このタイプのセルには欠点があ
る。その理由は、電圧及び温度の製造上の公差及び偏差
の問題を回避するのに十分な周波数変動レンジを維持し
ながら、ループにおけるセルの数を減少させることは困
難であるからである。実際に、入力信号が反転する前
に、セルの出力信号が十分に低い又は高いレベルに到達
することを保証するのには、セルの数を最小にする必要
がある。従って、それぞれのセルに内在する遅延時間を
加算することによって得られる最小の周期により、得る
ことが可能な周波数の最大値が限定される。上記したよ
うな従来例の問題点に鑑み、本発明の目的は、所望の範
囲内で変動可能な高周波発振を生じさせることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】可変周波数信号を得るた
めに、本発明による方法では、反転された信号をそれ自
身に対して奇数回だけループ・バックし、遅延時間は制
御信号によって制御する。そして、反転された信号の反
転は、大きさが制御信号の関数であるヒステリシスを有
するようにすることを特徴とする方法である。また、本
発明は、可変遅延セルを提供し、該セルにおいては、極
値状態(電源電位Vdd及び接地電位)に近い2つの状
態の間の遷移(変化)時間は、所望の範囲内で制御され
る遅延時間がどのようなものであっても、例えば、1か
ら16の範囲であっても、最小となる。本発明は、制御
信号によって制御されるゲインを有する反転増幅器を用
いて、入力信号に対して可変な遅延時間を有するように
抽出される信号を取得するセルであって、この抽出され
た信号がゲイン値に対して負帰還として作用し、それに
よって、信号の状態変化の際にヒステリシスが生じるよ
うにした、セルを提供する。本発明の様々な修正は、以
下の説明から、添付の図面を参照することにより、明ら
かとなるであろう。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、従来技術による発振器を
示している。この発振器は、奇数個の反転ゲート16、
21、22、23、24から構成され、それぞれのゲー
トの入力は、その前のゲートの出力によって与えられ、
最初のゲート16の入力は、最後のゲート24の出力に
よって与えられている。ゲート21、22、23、24
はそれぞれ、入力信号inの反転された反転出力信号e
xtを出力する反転ゲート(インバータ)である。ゲー
ト21、22、23、24はそれぞれ、制御信号con
trによって制御される可変利得(ゲイン)回路25、
26、27、28を有する。ゲインは、入力信号inの
急峻な前縁(front raide)の降下に続いて生じる出力
信号extの一時的な継続時間によって表される。出力
信号extの立上り時間を示す正の勾配を有する第1の
部分と、出力信号extの安定状態を示すゼロの勾配を
有する第2の部分とは、区別することができる。制御信
号contrによって、第1の部分の勾配を変動させる
ことができる。制御信号contrが小さい(弱い)場
合は、緩やかな勾配を得ることが可能になり、制御信号
contrが大きい(強い)と、急峻な勾配を得ること
が可能になる。勾配が緩やかになるにつれて、入力信号
inに対する出力信号extの遅延時間τは長くなる。
従って、制御信号contrを変動させることによっ
て、それぞれの反転ゲート21、22、23、24の遅
延時間を変動させることが可能である。図1の例では、
4つの同一の反転ゲートが用いられ、したがって、ゲー
ト21に入力される信号inは、制御信号contrに
よって制御されて4τの遅延時間の後に、ゲート16に
再び入力される。ゲート16は、NANDゲートであ
り、その一方の入力には、発振器を始動させる始動信号
ENが供給される。ゲート16の内在的な遅延時間を
τ’とすると、始動信号ENを1に設定することによっ
て、ゲート21に入力される信号inを、遅延時間T=
4τ+τ’の後に反転した状態で、ゲート21に入力す
ることが可能になる。これによって、非安定状態が生じ
て、信号inは、1/(2T)の周波数で振動すること
になる。反転ゲートの数を増加させることにより、Tの
値は大きくなり、従って、周波数は低くなる。反転ゲー
トの数が一定の場合は、制御信号contrを低くする
と低い周波数を、制御信号contrを高くすると高い
周波数を得ることが可能である。
【0006】反転ゲート21に入力される入力信号in
はまた、2つの直列接続のインバータ19、20を介し
て出力され、それによって、所望の周波数で振動する信
号Uを外部に出力することが可能になる。図1の発振器
においては、その周波数は、カスケード接続されたゲー
トの数とそれぞれのゲートの最小の遅延時間とによっ
て、決定される。この発振器の周波数を増加させるため
には、ゲートの数を最小値までに(すなわち、3つまで
か、又は1つの可変遅延ゲート21だけに)減少させる
ように試みることが可能である。制御信号contrが
最大の場合には、最大の周波数を得ることが可能であ
る。図1の回路に類似する回路である、反転ゲート2
1、22がNANDゲート16の入力に戻されている回
路でシミュレーションすれば、周波数の可変範囲は限定
されていることが明らかである。調整のためにさらに周
波数を減少させることは困難である。制御信号cont
rの値がその最大値の3分の1まで減少しても、周波数
はそれほど変動しないことが、シミュレーションによっ
て明白になっている。制御信号contrの値が更に減
少すると、回路は発振を停止する。この現象は、ゲート
21の実質的な遅延時間では、入力信号inが反転され
る前に、信号が最大又は最小の値に到達することは不可
能であるからである。回路の閉ループ・ゲインが1未満
になると、回路は発振を停止する。
【0007】図2aは、MOSトランジスタを有する反
転セルの例を示しており、得られる出力信号extは、
入力信号inに対して遅延時間τを有する。PMOSト
ランジスタ1は、ソースが電位Vddに接続され、ドレ
インが入力信号inの端子に接続され、ドレインがノー
ド4に接続され、該ノード4から出力信号extが出力
される。NMOSトランジスタ2は、ドレインがノード
4に接続され、ゲートが入力信号inの端子に設定さ
れ、ソースがノード5に接続されている。NMOSトラ
ンジスタ3は、ドレインがノード5に接続され、ソース
が接地電位に接続され、ゲートが所定の正の値を有する
制御信号contrの端子に接続されている。
【0008】トランジスタ1、2は、同一の電流/電圧
特性を有するようにサイズが決められている。入力信号
inが接地電位に近づくと、トランジスタ1はオンにな
り、トランジスタ2はオフになる。このような安定状態
で、ノード4はVddに等しい電位まで充電される。入
力信号inが電位Vddに近づくと、トランジスタ1は
オフになり、トランジスタ2はオンになる。制御信号c
ontrの値は、トランジスタ3がオンとなるのに十分
な程度に正である。そしてこのような状態で安定する
と、ノード4は接地電位に等しい電位に放電される。
【0009】入力信号inが電位Vddに近接する高レ
ベルから接地電位に近接する低レベルに変化すると、ト
ランジスタ1のゲート・ソース電圧は、そのドレイン・
ソース電圧と等しくなり、トランジスタ2のゲート・ソ
ース電圧はゼロになり、従って、トランジスタ2をオフ
にする。トランジスタ1のドレインとソースとの間に電
流路が確立され、それにより、ノード4を高レベルの電
位値Vddまで充電し、その前縁(立上がり縁)は、非
飽和状態において、トランジスタ1の電流/電圧特性の
関数である最大の立ち上がりf1を有する。入力信号i
nが低レベルであると、出力信号extは高レベルに到
達する。従って、トランジスタ1及び2は、最小時定数
フィルタτ1に1次のオーダーで類する伝達関数を有す
る反転増幅器として動作する。
【0010】入力信号inが接地電位に近接する値から
電位Vddに近接する値に変化すると、トランジスタ1
のゲート・ソース電圧Vgsはゼロになるのでトランジ
スタ1はオフになるが、トランジスタ2のゲート・ソー
ス電圧Vgsはそのドレイン・ソース電圧Vdsに等し
くなるので、トランジスタ2は不飽和状態となる。トラ
ンジスタ3のドレイン・ソース電圧Vdsは制御信号c
ontrの電位値よりも高いが、トランジスタ3は、飽
和状態となって、トランジスタ2のドレイン・ソース間
に電流を流す。該電流は、与えられたゲート・ソース電
圧に対する電流・電圧特性の関数、すなわち、制御信号
contrの値の関数となる。これにより、トランジス
タ3の飽和状態が解除される(非飽和状態になる)ま
で、ノード4を、低レベルまで電圧ランプ(電圧勾配)
に従って放電する。したがって、ノード4は、時定数τ
2で接地電位値に達するまで、放電を続ける。入力信号
inの高レベルに対しては、出力信号extは低レベル
となる。トランジスタ1、2、3は、スイッチングの開
始時において、ランプ(勾配)と類似する伝達関数を有
する反転増幅器として振る舞う。制御信号contrが
Vddに近接してイると、トランジスタ3は飽和状態で
は実際に機能せず、伝達関数は、大きさがτ1である最
小時定数フィルタに第1のオーダーにおいて類似する。
制御信号contrが低ければ低いほど、トランジスタ
3の飽和電流は低くなり、従って、ランプ部分は長く、
緩やかになる。出力信号extは、入力信号inの立上
りと対比すると、立下りにおいて遅延時間τを有する。
遅延時間τは、勾配が緩やかであると、すなわち、制御
信号contrが小さければ小さいほど、大きくなる。
従って、制御信号contrの値を調整することによっ
て、図2aのセルの遅延時間を調整することが可能であ
る。
【0011】トランジスタ2のソースを直接に接地し、
トランジスタ3をトランジスタ1のソースと電位Vdd
との間に接続される、同様な電流/電圧特性を有するP
MOSトランジスタに置き換えることによって、入力信
号の立下りに対する出力信号extの立上り時に、遅延
時間τが得られる。トランジスタ3を置き換えたこのP
MOSトランジスタのゲートの制御信号contrの値
が接地電位に近接していればいるほど、遅延時間τが短
くなり、PMOSトランジスタのゲート上の信号con
trの値が電位Vddに近接していればいるほど、遅延
時間τが長くなる。図2aに関連して説明した上記2つ
の回路は各々、立上り縁と立下り縁とにおいて非対称で
あるという特性を有する。
【0012】図2bには、信号extの立上り縁と立下
り縁とを対称にすることができるセルの例が示されてい
る。この図2bのセルでは、トランジスタ1、2、3
は、図2aのセルのトランジスタ1、2、3と同様に配
列されているが、トランジスタ1のソースは電位Vdd
にではなく、中間的なノード6に接続されているという
点で、異なっている。PMOSトランジスタ7は、ソー
スが電位Vddに接続され、ドレインがノード6に接続
され、ゲートがノード8に接続されている。PMOSト
ランジスタ9は、ソースが電位Vddに接続され、ドレ
インがノード8に接続され、ゲートが自身のドレインに
接続されている。NMOSトランジスタ10は、ドレイ
ンがノード8に接続され、ソースが接地電位に接続さ
れ、ゲートがトランジスタ3のゲートと同じ電位、すな
わち制御信号contrに接続されている。トランジス
タ9は、トランジスタ7と同じ電流/電圧特性を有する
ようにサイズが決められ、トランジスタ10は、トラン
ジスタ3と同じ電流/電圧特性を有するようにサイズが
決められている。
【0013】トランジスタ7及び9のゲートがともにノ
ード8に接続されているから、これらトランジスタのゲ
ート・ソース電圧は同一であり、オン状態にあるトラン
ジスタ7のドレーン・ソース電流は、トランジスタ9の
ドレイン・ソース電流と同一であり、これらのトランジ
スタ7、9はミラー回路を構成する。ノード8の電位
は、トランジスタ9のドレイン・ソース電流がトランジ
スタ10のドレイン・ソース電流と等しくなるように、
所定の動作点になる。。トランジスタ9及び10を同じ
電流/電圧特性を有するようにサイズを決定することに
より、トランジスタ3及び7に対して同一である、制御
信号contrとドレイン・ソース電圧との関数であ
る、電流特性が得られる。従って、同じ勾配部分が、従
って、信号inの立上り又は立下りに対して、同じ遅延
時間τが、出力信号extの立上りと立下りとで観察さ
れる。
【0014】図3には、図2bと類似するセルの例が示
されているが、以下に説明するような変更が加えられて
いる。すなわち、PMOSトランジスタ11及びNMO
Sトランジスタ12が追加され、該トランジスタ11
は、ソースがノード6に接続され、ドレインが接地電位
に接続され、ゲートがノード4の電位に接続されてい
る。トランジスタ12は、ソースがノード5に接続さ
れ、ドレインが電位Vddに接続され、ゲートがノード
4に接続されている。図3のセルは、次のように動作す
る。出力信号extが電位Vddにあって安定的な高レ
ベル状態にある場合、これは、入力信号inの接地電位
における安定的な低レベル状態に対応する。この状態で
は、トランジスタ1はオンであり、トランジスタ2はオ
フである。ノード4の電位はVddであり、該電位によ
って、トランジスタ11はオフになり、従って、ノード
6の電位の値をVddに保持する。このとき、Vddで
あるノード4の電位によって、トランジスタ12はオン
になり、従って、ノード5の電位を、トランジスタ3及
び12の電流/電圧特性の関数である、電位Vddと接
地電位との間の中間的な値Viに設定する。
【0015】トランジスタ3及び12の動作は、図6及
び図7を参照することによって、よりよく理解できよ
う。これらの図には、左側にトランジスタ3の、右側に
トランジスタ12の電流/電圧特性が概略的に表されて
いる。出力信号extの安定的な高レベル状態では、ト
ランジスタ2は、オフである。縦軸に示されているドレ
イン・ソース電流Idcは、トランジスタ3とトランジ
スタ12とに対して同一である。左方向の横軸には、ト
ランジスタ3のドレイン・ソース電圧Vds3が表さ
れ、右方向の横軸には、トランジスタ12のドレイン・
ソース電圧Vds12が表されている。縦軸及び横軸によ
って区切られた上側の象限のそれぞれには、実線及び破
線で、様々な曲線がプロットされており、これらの曲線
はそれぞれ、ゲート・ソース電圧Vgsに対する、問題
となっているトランジスタのドレイン・ソース電圧Vd
sの関数としての、電流Idsの特性曲線である。これ
らの曲線は、すべてが原点に収束し、かつ、それぞれが
Vdsが大きい部分でほぼ一定となるIdsに漸近す
る。なお、Vdsは、ゲート・ソース電圧Vgsが高く
なればなるほど大きくなる。漸近的部分は、当該トラン
ジスタの飽和状態に対応する。トランジスタ3のドレイ
ンとトランジスタ12のソースとの間の電圧は一定であ
り、部分Vddによって表されている。実線の曲線は、
出力信号extの安定的な高レベル状態における電圧V
gsに対応するものである。幅がVddであり破線で示
されている矩形のIds及びVds3の軸との交点は、
ノード5における電流I5及び電圧U5を示す。
【0016】図6では、制御信号contrがVddに
近似している場合の例を示している。トランジスタ12
のゲート・ソース電位はVddであるから、電圧Vgs
は、2つのトランジスタ3及び12に対して、電圧Vd
sよりも大きいか、又は等しい。従って、トランジスタ
3及び12は、非飽和状態で動作する。図6は、同一な
特性曲線によって、トランジスタ3及び12の動作点
(I5、U5)を表している。しかし、以下に説明するよ
うに、破線で囲まれた矩形を左又は右に僅かにシフトさ
せることによって、異なる特性曲線を有するトランジス
タ3及び12に対しても、有効に動作可能である。ノー
ド5の電位よりも高い電位Vddへ変化する入力信号i
nの急峻な前縁によって、トランジスタ2は、非飽和状
態で急速にオンになり、トランジスタ1は、オフにな
る。この場合には、制御信号contrの高レベルの値
によって、トランジスタ3は、その特性曲線上のVgs
maxの位置に留まる。トランジスタ12の2つの動作
状態が、図8に示されている。図8には、2つの動作の
場合の重なりが表されている。すなわち、左方向にシフ
トされている部分Vddによって示されている第1の状
態R1の場合と、右方向にシフトされた部分Vddによ
って示されている第2の状態R2の場合とである。
【0017】第1の状態R1では、トランジスタ2がオ
ンすることにより、電流I2が流れてトランジスタ12
の電流I12に加えられ、電流I5が得られる。これは、
2つの効果を有する。第1の効果は、追加的な電流I2
を吸収するために、トランジスタ3の電圧Vds3が増
加することである。動作点は、図面の左方向に移動する
傾向を有する。第2の効果は、ノード4の電圧が低下し
て、トランジスタ12を、その電圧Vgsを低下させる
ことによって、状態R1の特性曲線に変更させることで
ある。しかし、図面から分かるように、I5−I12に等
しい電流I2は小さいままであり、ノード4は、ゆっく
りと放電し、Vddに近接した電位レベルに留まる。ト
ランジスタ12の動作点は、電流I12を僅かに減少させ
ることによって、Vgsmaxに近接する特性曲線上に
留まる。従って、トランジスタ12は、ノード4の電位
の低下には逆に作用する負帰還を生じさせる。これによ
り、出力信号extが高レベルの値に近接して保持され
る。
【0018】第2の状態R2では、Vgsのより低い特
性曲線へのトランジスタ12の変化が加速される。動作
点を左方向へ移動させる傾向は、反転する。トランジス
タ12を飽和状態におくことによって、降伏(avalanch
e)効果が生じ、これにより、動作点は急に右方向に移
動され、トランジスタ12がオフになるまで、電圧Vd
dは電圧Vds12に急速に変更される。図8は、トラン
ジスタ3の動作点が、特性曲線の勾配が大きい部分にあ
ることを示してイる。これにより、出力信号extは、
急峻な前縁に続いて低レベルとなる。図6及び図8に示
されている動作状態は、最短の遅延時間を生じさせるも
のであるが、その理由は、電流I3が、制御信号con
trの高レベルにより、得ることのできる最大のもので
あるからである。
【0019】図7は、制御信号contrが接地電位に
近接している例を示している。トランジスタ3のゲート
・ソース電圧は、低レベルである。トランジスタ3は、
飽和状態で動作しており、大局的には、電流源のように
振る舞う。信号extの安定的な高レベル状態では、ト
ランジスタ12のゲートは、電位Vddにある。トラン
ジスタ12は、電圧Vgsの大きさが電圧Vdsと同様
であるので、非飽和状態で動作する。図7は、弱い電流
5で動作する左側の動作点を示している。電圧Vdd
のかなりの部分が、トランジスタ3によって吸収され
る。トランジスタ12のドレイン・ソース電圧は低く、
ノード5の電位はVddに近接する。
【0020】入力信号inがノード5の電位よりも高い
電位Vddへ変化するとき、その急峻な前縁によって、
トランジスタ2は不飽和状態で急速にオンになり、トラ
ンジスタ1はオフになる。この場合には、制御信号co
ntrの低レベルの値によって、トランジスタ3はほぼ
一定の電流に保持される。トランジスタ12の2つの動
作状態が、図9に示されている。図9には、2つの動作
の場合の重なりが表されている。すなわち、左方向にシ
フトされた部分Vddによって示されている第1の状態
R1の場合と、右方向にシフトされた部分Vddによっ
て示されている第2の状態R2の場合とである。
【0021】図9の第1の状態R1では、トランジスタ
2がオンすることにより、電流I2が流れてトランジス
タ12の電流I12に加えられ、電流I5が得られる。こ
れにより、2つの作用を生じる。第1の作用は、追加の
電流I2を吸収するために、トランジスタ3の電圧Vd
s3が増加することである。動作点は、図面の左方向に
移動する傾向を有する。第2の作用は、ノード4の電圧
が低下して、トランジスタ12の電圧Vgsを低下させ
ることによって、該トランジスタ12を状態R1の特性
曲線に変更することである。しかし、図面から分かるよ
うに、I5−I1 2に等しい電流I2は小さいままであり、
ノード4は、ゆっくりと放電し、Vddに近接した電位
レベルに留まる。トランジスタ12の動作点は、電流I
12を僅かに減少させることによって、Vgsmaxに近
接する特性曲線上に留まる。従って、トランジスタ12
は、ノード4の電位の低下には逆に作用する負帰還を生
じさせる。この結果、出力信号extが高レベルの値に
近接する値に維持される。信号extは、高レベルに近
似する値に、図6及び図8の例においてよりも長く留ま
るが、その理由は、トランジスタ2における電流が、ト
ランジスタ3の電流源の振る舞いに起因して、非常に小
さいからである。
【0022】第2の状態R2では、Vgsのより低い特
性曲線へのトランジスタ12の変化は、このより低い特
性曲線が原点の近傍に近ければ近いほど、そして、トラ
ンジスタ2の電流I2がトランジスタ12の電流I12
対して優勢であればあるほど、それだけ容易に加速され
る。動作点を左方向へ移動させる傾向は、反転される。
トランジスタ12を飽和状態におくことによって、降伏
効果が生じ、これにより、動作点は急に右方向に移動さ
れ、トランジスタ12がオフになるまで、電圧Vddは
電圧Vds12に急速に変更される。図9は、トランジス
タ3の動作点が特性曲線の勾配の大きな部分に近接して
いることを示している。この効果、出力信号extを急
峻な前縁に続いて低レベルする。
【0023】図7及び図9に示されている動作状態は、
長い遅延時間を生じさせるものであるが、その理由は、
弱い電流I3の結果として弱い電流I2が生じ、それによ
り、信号extの状態変化の際にヒステリシスが生じる
からである。ヒステリシスの終点において、図6及び図
8において説明した例において観察できるものに相当す
る勾配を有する急峻な前縁を伴う状態変化が生じる。対
称性のために、出力信号extの低レベルの状態から高
レベルの状態への変化に関するトランジスタ1、7、1
1の振る舞いは、信号extの高レベルの状態から低レ
ベルの状態への変化に関するトランジスタ2、3、12
の振る舞いと同様である。以下の説明は、ノード5をノ
ード6に交換し、電圧Vds3及びVds12をVds7及
びVds11に交換し、PMOSトランジスタに対する特
性曲線を扱う際にも、該当する。これまで説明した図6
〜図9は、トランジスタの完全な方程式によって与えら
れる精度のレベルで動作点を決定することを試みていな
い。その回路形態により、トランジスタ12又はトラン
ジスタ11の意義を、単純な方法で説明することが可能
になる。
【0024】図3は、図2bに示されたセルの例の改良
を表している。更に、ただ1つのトランジスタ12を用
いることにより、図2aに示されたセルの例を改良する
こともできる。簡単にいえば、これまでの説明は、次の
ように要約できる。入力信号inを低レベルの状態から
高レベルの状態に変化させることによって、トランジス
タ1はオフになり、トランジスタ2はオンになり、ノー
ド4は放電されてノード5の電位になる。トランジスタ
12は、ノード4の電位を接地電位までトランジスタ3
を介して直接的に低下させることに反するように、負帰
還を生じさせる。第1のフェーズでは、ノード5の電位
は、Viの値に近接した値に留まり、ノード4の電位は
トランジスタ12をオンのまま維持するのに十分な程度
の大きさを保持する。しかし、ノード4の電位を低下さ
せると、トランジスタ12の導通が低下し、これにより
ノード5の電位が低下される。第2のフェーズでは、ノ
ード4の電位は、もはや、それ以後のトランジスタ12
の導通を維持するほどには高くなく、ノード4の電位の
接地電位への低下が加速されて、トランジスタ12はオ
フになる。
【0025】トランジスタ12の負帰還作用によって、
図2bのセルにおいて観察されたものと同様の、信号e
xtの立下り前縁においてブレイクが生じる。第1のフ
ェーズでは、ノード4における高レベルの電位を維持す
る傾向があるトランジスタ12の負帰還作用のために、
立下り前縁(エッジ)は、緩やかであり、ヒステリシス
を生じる。第2のフェーズでは、トランジスタ12の負
帰還が生じることなく、また、トランジスタ3において
既に電流が確立されていることによって、立下りエッジ
は急峻である。図3において、回路の対称性のために、
既に述べたプロセスと類似の態様で、トランジスタ1、
7、11は、入力信号inが電位Vddから接地電位ま
で変化する際に、出力信号extを、接地電位から電位
Vddまで変化させる。図3のセルでは、入力信号in
の状態変化の際の出力信号extの状態変化において短
い遅延を得るために、制御信号contrにより、トラ
ンジスタ3及び7の抵抗値を低くする。従って、トラン
ジスタ11及び12による負帰還作用は弱く、これは、
これらのトランジスタの抵抗値が、トランジスタ3及び
7に対して優越しているからである。出力信号ext
は、初期状態及び最終状態の端的な電位間で、急速に変
動する。
【0026】入力信号inの状態変化の際の出力信号e
xtの状態変化における遅延時間を増加させるために、
制御信号contrにより、トランジスタ3及び7の抵
抗値を増加させる。従って、トランジスタ11及び12
によって与えられる負帰還作用は増加し、これは、これ
らのトランジスタの抵抗値のトランジスタ3及び7の抵
抗値に対しての比率が減少するためである。出力信号e
xtは、初期状態の値に近似する値により長い時間留ま
った後、最終的状態の電位に向かって急速に変動する。
従って、出力信号extが両極端な電位の間の中間的な
電位に留まる時間は、より少なくなる。状態変化の前縁
は、実質的な遅延を得る場合でも、急峻な状態に維持さ
れる。
【0027】図4は、図3のモデルに類似するセルを2
つ直列接続した例を示している。トランジスタ1、2、
3、7、11、12によって構成されるセルの出力信号
extは、トランジスタ1’、2’、3’、7’、1
1’、12’によって構成されるセルの入力信号in’
として供給される。従って、出力信号ext’によっ
て、単一のセルで得られたものの2倍の遅延時間を得る
ことが可能になる。同様にして、第3のセルの入力信号
in''が第2のセルの出力信号ext’として供給され
ることにより、単一のセルで得られたものの3倍の遅延
時間を得ることが可能になる。このように、端から端ま
でに配置されたセルの数を遅延時間に乗算することが可
能である。トランジスタ9及び10によって構成される
カレント・ミラー回路は、1段ですべてのセルの可変抵
抗値を制御するのに十分である。
【0028】図10は、図3のものと類似の態様で動作
するセルの例を示している。ただし、トランジスタ3の
代わりに、ノード5と接地電位(グランド)との間に並
列に接続された複数のトランジスタ31、32、33、
34が配置され、トランジスタ7の代わりに、ノード6
と電位Vddとの間に並列に接続された複数のトランジ
スタ71、72、73、74が配置されている点で、異
なっている。図3のアナログの制御信号contrの代
わりに、トランジスタ31、32、33、34の数に等
しいビット数で符号化されたデジタルの制御信号con
tr’が用いられる。それぞれのビットは、電位Vdd
又は接地電位に等しいバイナリ信号を、トランジスタ3
1、32、33、34のゲートに供給する。インバータ
41、42、43、44によって、それぞれのバイナリ
信号の相補信号を、トランジスタ71、72、73、7
4のゲートに送ることができる。それぞれのトランジス
タ71、72、73、74は、それぞれのトランジスタ
31、32、33、34と同じ電流/電圧特性を有する
ようにサイズが決められている。従って、トランジスタ
31、32、33、34、及びトランジスタ71、7
2、73、74は、オンになると、非飽和状態で動作
し、特性曲線は、等しい抵抗値を表す直線状の勾配線と
なっている。トランジスタ31、32、33、34の中
のデジタル制御信号contr’によってオンされたト
ランジスタにより、ノード5と接地電位の間の抵抗値が
決定される。この抵抗値は、制御信号contr’の相
補信号によってトランジスタ71、72、73、74の
間のトランジスタがオンすることにより決定される、電
位Vddとノード6との間の抵抗値に等しい。
【0029】図11は、デジタル制御信号contr’
のすべてのビットが電位Vddにある場合を示してい
る。すべてのトランジスタ31、32、33、34はオ
ンであり、ノード5と接地電位との間の抵抗値は、最小
である。これは、最大の指示係数を有する電流/電圧特
性Ids(Vds3)に対応する。図10において、ノ
ード5の電位よりも高い電位Vddへ変化する入力信号
inの急峻な前縁によって、トランジスタ2は、不飽和
状態で急速にオンになり、トランジスタ1はオフにな
る。この場合には、制御信号contr’の高レベル
(すべてのビットが1)によって、トランジスタ31、
32、33、34は、実線の特性曲線上に留まる。トラ
ンジスタ12の2つの動作状態が、図11に示されてお
り、2つの動作の場合の重なりが表されている。すなわ
ち、左方向にシフトされた部分Vddによって示されて
いる第1の状態R1と、右方向にシフトされた部分Vd
dによって示されている第2の状態R2とである。
【0030】第1の状態R1では、トランジスタ2がオ
ンすることにより、電流I2が流れてトランジスタ12
の電流I12に加えられ、電流I5(R1)が得られる。これ
は、2つの作用を奏する。第1の作用は、追加の電流I
2を吸収するために、ノード5の電圧Vds3が増加する
ことである。動作点は、図面の左方向に移動する傾向を
有する。第2の作用は、ノード4の電圧が低下して、ト
ランジスタ12の電圧Vgsを低下させることによっ
て、該トランジスタを実線で示されているように状態R
1などの特性曲線に変更することである。しかし、図面
から分かるように、I5(R1)−I12に等しい電流I2は弱
いままであり、ノード4は、ゆっくりと放電し、Vdd
に近接した電位レベルに留まる。トランジスタ12の動
作点は、電流I12を僅かに減少させることによって、V
gsmaxに近接する特性曲線上に留まる。従って、ト
ランジスタ12は、ノード4の電位の低下には逆に作用
する負帰還作用を生じさせる。この結果、出力信号ex
tが高レベルの値に近接する値に維持される。
【0031】第2の状態R2では、Vgsのより低い特
性曲線へのトランジスタ12の変化が加速される。電流
12を指示する実線で示された特性曲線R2から、I
5(R2)−I12の差は増加していることは、明らかであ
る。動作点を左方向へ移動させる傾向は反転する。トラ
ンジスタ12を飽和状態におくことによって、降伏効果
が生じ、これにより、動作点は急に右方向に移動され、
トランジスタ12がオフになるまで、電圧Vddは電圧
Vds12に急速に変更される。これにより、出力信号e
xtが、急峻な前縁に続いて低レベルになる。図11に
示されている動作状態は、最短の遅延時間を生じさせる
ものであるが、その理由は、電流I5が、制御信号co
ntr’の高レベル(すべてのビットが1)により得る
ことのできる最大のものであるからである。トランジス
タ12の負帰還作用によって生じるヒステリシスの大き
さは、小さい。
【0032】図12は、制御信号contr’の1ビッ
トだけが電位Vddにある場合を示している。トランジ
スタ31、32、33、34の中の1つだけがオンにな
り、ノード5と接地電位との間の見かけの抵抗値は最大
である。これは、最小の指示係数を有する電流/電圧特
性Ids(Vds3)に対応する。ノード5の電位より
も高い電位Vddへ変化する際の入力信号inの急峻な
前縁によって、トランジスタ2は不飽和状態で急速にオ
ンになり、トランジスタ1はオフになる。この場合に
は、デジタル制御信号contr’の低レベルの値によ
って、トランジスタ31、32、33、34は、低い指
示係数を有する実線で示される直線状の特性曲線Ids
(Vds3)の上に留まる。トランジスタ12の2つの
動作状態が、図12に示され、2つの動作状態の重なり
が表されている。すなわち、左方向にシフトされた部分
Vddによって示されている第1の状態R1と、右方向
にシフトされた部分Vddによって示されている第2の
状態R2とである。
【0033】第1の状態R1では、トランジスタ2がオ
ンすることにより、電流I2が流れてトランジスタ12
の電流I12に加えられ、電流I5が得られる。これは、
2つの作用を奏する。第1の作用は、追加の電流I2
吸収するために、接地電位とノード5との間の電圧Vd
s3が上昇することである。動作点は、図面の左方向に
移動する傾向を有する。第2の作用は、ノード4の電圧
が低下して、トランジスタ12の電圧Vgsを低下させ
ることによって、該トランジスタを状態R1の特性曲線
に変更することである。しかし、図面から分かるよう
に、I5−I12に等しい電流I2は弱いままであり、ノー
ド4は、ゆっくりと放電しVddに近接した電位レベル
に留まる。トランジスタ12の動作点は、電流I12を僅
かに減少させることによって、Vgsmaxに近接する
特性曲線上に留まる。従って、トランジスタ12は、ノ
ード4の電位の低下には逆に作用する負帰還作用を生じ
させる。これにより、出力信号extが高レベルの値に
近接する値に維持される。出力信号extは、高い値に
図11の例においてよりも長く維持されるが、その理由
は、トランジスタ2の電流が、ノード5の高レベルの電
圧に起因して、非常に小さいからである。
【0034】第2の状態R2では、Vgsのより低い特
性曲線へのトランジスタ12の変化は、このより低い特
性曲線が原点の近傍にあればあるほど、そして、トラン
ジスタ2の電流I2がトランジスタ12の電流I12に対
して優勢であればあるほど、それだけ容易に加速され
る。動作点を左方向へ移動させる傾向は、反転される。
トランジスタ12を飽和状態におくことによって、降伏
効果が生じ、これにより、動作点は急に右方向に移動さ
れ、トランジスタ12がオフになるまで、電圧Vddは
電圧Vds12に急速に変更される。ノード5のほとんど
すべての電流がトランジスタ2に流れることは、図12
から明らかである。これにより、出力信号extが、急
峻な前縁に続いて低レベルの値になる。図12に示され
ている動作状態は、長い遅延時間を生じさせることがで
きるものであるが、その理由は、小さい電流I3の結果
小さい電流I2が流れ、それにより、出力信号extの
状態変化の際にヒステリシスが生じるからである。ヒス
テリシスの終点においては、図11において説明した例
におけると同様な勾配を有する急峻な前縁部を伴う状態
変化が生じる。
【0035】図10の回路の対称性のため、出力信号e
xtが低レベル状態から高レベル状態へ変化する際のト
ランジスタ1、71、72、73、74、11の振る舞
いは、出力信号extが高レベル状態から低レベル状態
へ変化する際のトランジスタ2、31、32、33、3
4、12の振る舞いと同一である。以上の説明は、ノー
ド5をノード6に交換し、電圧Vds3及びVds12を
Vds7及びVds11に交換し、PMOSトランジスタ
に対する特性曲線を扱う際にも合致する。図11及び図
12の説明は、トランジスタの完全な方程式によって与
えられる精度のレベルで動作点を決定することを意図し
ていない。その概略形態により、トランジスタ12又は
トランジスタ11の意義を、単純な方法で説明すること
が可能になる。
【0036】図5は、本発明による可変周波数発振器の
例を示している。このタイプの発振器は、直列に接続さ
れた奇数個のインバータによって構成されており、最後
のインバータの出力が、最初のものの入力にループ結合
されている。最初のインバータは、NANDゲート16
によって実現されている。第2及び第3のインバータ
は、可変の遅延時間τを有するセル14及び15によっ
て実現されている。セル15の出力は、ゲート16の第
1の入力にループ結合されている。始動信号ENが、発
振器を始動させるためにゲート16の第2の入力に与え
られる。信号ENが0(低レベル)であるときには、ゲ
ート16の出力は1であり、セル14の出力は0であ
り、ゲート15の出力は1であり、ゲート16の出力は
1に留まる。ゲート16、14、15の状態は安定して
おり、回路は発振を生じない。始動信号ENが1(高レ
ベル)に上昇すると、ゲート16の出力は0に低下し、
セル14の出力は遅延時間τを伴って1に上昇し、セル
15の出力は遅延時間τを伴って0に低下する。ゲート
16の出力がその入力の一方の状態変化の際に遅延時間
τ’を伴ってその状態を変化させると、ゲート16の出
力は、遅延時間τ’後に1に上昇する。信号ENが1で
ある限りは、ゲート16の出力は、遅延時間2τに、そ
の入力に到達する。これは、遅延時間2τ+τ’を伴っ
てゲート16の出力を反転させる効果を有する。周期T
=2τ+τ’でゲート16の出力信号を反転させること
により、2Tを1周期とする発振が生じ、結局、1/
(2T)の周波数でのループ発振が生じる。ゲート16
の出力はまた、インバータ17の入力に接続されてお
り、その出力は、インバータ18に接続される。インバ
ータ18の出力により、ゲート16の出力の鏡像である
信号Uを取得することが可能になる。
【0037】セル14及び15の遅延時間は、制御信号
contrによって制御され、手段17及び18によ
り、入力される信号の前縁部を変動させるために時間プ
ロフィールを制御することによって実行される。この時
間プロフィールは、2つの部分に分かれる。第1のヒス
テリシス部分Hは、抽出された信号を、それ以前の状態
に維持する傾向を有する。第2の前縁部Fは、抽出され
た信号を急速に新たな状態に変化させる。図3又は図4
の場合には、手段17及び18は、図2に示した改良が
満足できるものであれば、トランジスタ3及び12によ
って構成される。立上り及び立下りにおける対称な振る
舞いを望むならば、手段17及び18は、トランジスタ
9及び10が接続されているトランジスタ3、7、1
1、12によって構成されるが、これらは、いくつかの
セルで共通である。この場合の制御信号contrは、
アナログ信号である。図10の場合には、図2aの改良
が満足できるものであれば、手段17、18は、トラン
ジスタ31、32、33、34、12の中のトランジス
タによって構成される。立上り及び立下りにおける対称
な振る舞いを望むならば、手段17及び18は、インバ
ータ41、42、43、44が接続されているトランジ
スタ31、32、33、34、71、72、73、7
4、11、12によって構成される。図4のモデルによ
る図10のセルのカスケード接続に関しては、インバー
タ41、42、43、44は、複数のセルに対して共通
である。制御信号はデジタル制御信号contr’、こ
れは、応用例によっては、ノイズに対して信頼性が高い
という利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の発振器を表している回路図である。
【図2】a及びbは、図1に示した発振器を実現するの
に用いられる遅延セルを表す回路図である。
【図3】本発明による遅延セルの第1の例を表す回路図
である。
【図4】本発明によるカスケード接続されたセルの回路
図である。
【図5】本発明による発振器を表す回路図である。
【図6】遅延セルの第1の例に対する様々なゲート電圧
値に対するMOSトランジスタの電流/電圧特性を表す
グラフである。
【図7】遅延セルの第1の例に対する様々なゲート電圧
値に対するMOSトランジスタの電流/電圧特性を表す
グラフである。
【図8】遅延セルの第1の例に対する様々なゲート電圧
値に対するMOSトランジスタの電流/電圧特性を表す
グラフである。
【図9】遅延セルの第1の例に対する様々なゲート電圧
値に対するMOSトランジスタの電流/電圧特性を表す
グラフである。
【図10】本発明による遅延セルの第2の例を表す回路
図である。
【図11】遅延セルの第2の例に対する様々なゲート電
圧値に対するMOSトランジスタの電流/電圧特性を表
すグラフである。
【図12】遅延セルの第2の例に対する様々なゲート電
圧値に対するMOSトランジスタの電流/電圧特性を表
すグラフである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号(contr、contr’)
    によって制御される遅延時間Tだけ遅延されかつ奇数回
    反転された入力信号(in)を、それ自体にループ・バ
    ックすることによって、可変周波数信号(U)を生成す
    る方法において、 入力信号(in)を反転することによって得られた反転
    出力信号(ext)が、入力信号(in)の状態変化の
    際の制御信号(contr、contr’)の関数であ
    る大きさを有するヒステリシスを有することを特徴とす
    る可変周波数発生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、反転出力
    信号(ext)は、入力信号(in)から得られ、その
    際のゲイン(17、18)は、制御信号(contr、
    contr’)によって制御されることを特徴とする可
    変周波数発生方法。
  3. 【請求項3】 制御信号(contr、contr’)
    によって制御される可変周波数発振器であって、反転ゲ
    ートの入力(in)にはその前段の反転ゲートの出力
    (ext)が入力され、最初の反転ゲート(14)の入
    力には最後の反転ゲート(16)の出力が入力される、
    奇数個の反転ゲート(14、15、16)を含む可変周
    波数発振器において、 少なくとも1つの反転ゲート(14、15)は、制御信
    号(contr、contr’)の関数として変更可能
    なゲイン(17、18)を有するセルによって構成さ
    れ、前記入力における信号変化に対して、前記出力にお
    いて急峻な前縁の後に続くヒステリシスを生じさせるこ
    とを特徴とする可変周波数発振器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の可変周波数発振器におい
    て、セルが、 高電位ノード(6)と低電位ノード(5)との間に接続
    され、出力が出力ノード(4)に接続された反転増幅器
    (1、2)と、 低電位ノード(5)の電位よりも低い固定電位に接続さ
    れたソースと、低電位ノード(5)に接続されたドレイ
    ンと、アナログ形式の制御信号(contr)が供給さ
    れるゲートとを有するトランジスタ(3)と、 高電位ノード(6)の電位よりも高い固定電位に接続さ
    れたソースと、低電位ノード(5)に接続されたドレイ
    ンと、出力ノード(4)に接続されたゲートとを有する
    トランジスタ(12)とを備えることを特徴とする可変
    周波数発振器。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の可変周波数発振
    器において、セルが、 高電位ノード(6)と低電位ノード(5)との間に接続
    され、出力が出力ノード(4)に接続された反転増幅器
    (1、2)と、 高電位ノード(6)の電位よりも高い固定電位に接続さ
    れたソースと、高電位ノード(6)に接続されたドレイ
    ンと、アナログ形式の制御信号(contr)が供給さ
    れるゲートとを有するトランジスタ(7)と、 低電位ノード(5)の電位よりも低い固定電位に接続さ
    れたソースと、高電位ノード(6)に接続されたドレイ
    ンと、出力ノード(4)に接続されたゲートとを有する
    トランジスタ(11)とを備えることを特徴とする可変
    周波数発振器。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の可変周波数発振器におい
    て、セルが、 高電位ノード(6)と低電位ノード(5)との間に接続
    され、出力が出力ノード(4)に接続された反転増幅器
    (1、2)と、 それぞれが、低電位ノード(5)の電位よりも低い固定
    電位に接続されたソースと、低電位ノード(5)に接続
    されたドレインと、1ビットのデジタル形式の制御信号
    (contr’)が供給されるゲートとを有する複数の
    トランジスタ(31、32、33、34)と、 高電位ノード(6)の電位よりも高い固定電位に接続さ
    れたソースと、高電位ノード(5)に接続されたドレイ
    ンと、出力ノード(4)に接続されたゲートとを有する
    トランジスタ(12)とを備えることを特徴とする可変
    周波数発振器。
  7. 【請求項7】 請求項3または6に記載の可変周波数発
    振器において、セルが、 高電位ノード(6)と低電位ノード(5)との間に接続
    され、出力が出力ノード(4)に接続された反転増幅器
    (1、2)と、 それぞれが、高電位ノード(6)の電位よりも高い固定
    電位に接続されたソースと、高電位ノード(6)に接続
    されたドレインと、1ビットのデジタル形式の制御信号
    (contr’)が供給されるゲートとを有する複数の
    トランジスタ(71、72、73、74)と、 低電位ノード(5)の電位よりも低い固定電位に接続さ
    れたソースと、高電位ノード(6)に接続されたドレイ
    ンと、出力ノード(4)に接続されたゲートとを有する
    トランジスタ(11)とを備えることを特徴とする可変
    周波数発振器。
  8. 【請求項8】 ゲインが制御信号(contr、con
    tr’)によって制御される反転増幅器によって、入力
    信号(in)に対して可変遅延時間τを有する出力信号
    (ext)を得るセルにおいて、 出力信号(ext)は、前記ゲインに対して負帰還作用
    することにより、出力信号(ext)の状態変化にヒス
    テリシスを生じさせることを特徴とするセル。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のセルにおいて、 高電位ノード(6)と低電位ノード(5)との間に接続
    され、出力ノード(4)から出力信号(ext)を供給
    する反転増幅器(1、2)と、 低電位ノード(5)の電位よりも低い固定電位に接続さ
    れたソースと、低電位ノード(5)に接続されたドレイ
    ンと、アナログ形式の制御信号(contr)が供給さ
    れるゲートとを有するトランジスタ(3)と、 高電位ノード(6)の電位よりも高い固定電位に接続さ
    れたソースと、低電位ノード(5)に接続されたドレイ
    ンと、出力ノード(4)に接続されたゲートとを有する
    トランジスタ(12)とを備えることを特徴とするセ
    ル。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載のセルにおい
    て、 高電位ノード(6)と低電位ノード(5)との間に接続
    され、出力ノード(4)から出力信号(ext)を供給
    する反転増幅器(1、2)と、 高電位ノード(6)の電位よりも高い固定電位に接続さ
    れたソースと、高電位ノード(6)に接続されたドレイ
    ンと、アナログ形式の制御信号(contr)が供給さ
    れるゲートとを有するトランジスタ(7)と、 低電位ノード(5)の電位よりも低い固定電位に接続さ
    れたソースと、高電位ノード(6)に接続されたドレイ
    ンと、出力ノード(4)に接続されたゲートとを有する
    トランジスタ(11)とを備えることを特徴とするセ
    ル。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のセルにおいて、 高電位ノード(6)と低電位ノード(5)との間に接続
    され、出力ノード(4)から出力信号(ext)を供給
    する反転増幅器(1、2)と、 それぞれが、低電位ノード(5)の電位よりも低い固定
    電位に接続されたソースと、低電位ノード(5)に接続
    されたドレインと、1ビットのデジタル形式の制御信号
    (contr’)が供給されるゲートとを有する複数の
    トランジスタ(31、32、33、34)と、 高電位ノード(6)の電位よりも高い固定電位に接続さ
    れたソースと、低電位ノード(5)に接続されたドレイ
    ンと、出力ノード(4)に接続されたゲートとを有する
    トランジスタ(12)とを備えることを特徴とするセ
    ル。
  12. 【請求項12】 請求項8または11記載のセルにおい
    て、 高電位ノード(6)と低電位ノード(5)との間に接続
    され、出力ノード(4)から出力信号(ext)を供給
    する反転増幅器(1、2)と、 それぞれが、低電位ノード(6)の電位よりも高い固定
    電位に接続されたソースと、低電位ノード(6)に接続
    されたドレインと、1ビットのデジタル形式の制御信号
    (contr’)が供給されるゲートとを有する複数の
    トランジスタ(71、72、73、74)と、 低電位ノード(5)の電位よりも低い固定電位に接続さ
    れたソースと、高電位ノード(6)に接続されたドレイ
    ンと、出力ノード(4)に接続されたゲートとを有する
    トランジスタ(11)とを備えることを特徴とするセ
    ル。
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