JPH1097927A - コイル部品 - Google Patents

コイル部品

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JPH1097927A
JPH1097927A JP8251251A JP25125196A JPH1097927A JP H1097927 A JPH1097927 A JP H1097927A JP 8251251 A JP8251251 A JP 8251251A JP 25125196 A JP25125196 A JP 25125196A JP H1097927 A JPH1097927 A JP H1097927A
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JP
Japan
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coil
case
gap
guide member
wound
Prior art date
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Application number
JP8251251A
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English (en)
Inventor
Kazumi Kobayashi
一三 小林
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TDK Corp
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はコイル部品に関し、小型で高周波イ
ンピーダンス特性の良好なコイルを、簡単、かつ低コス
トで容易に製作できるようにする。 【解決手段】平角導線2を用い、平角導線2の面が対向
するようにスパイラル状に巻いたコイルを有するコイル
部品において、コイルは平角導線2を密着して巻いた少
なくとも2ヵ所の密着巻部6−1、6−2を有し、かつ
密着巻部6−1、6−2の間には、平角導線2の対向す
る面と面の間にギャップを有するギャップ部7が設けて
ある。また、前記コイルを収納するケース15を備え、
ケース15は、前記コイルをケース15に挿入する際に
ギャップ部7をガイドしてコイルの位置決めを行うガイ
ド部材16を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズフィルタ、
トランス、コモンモードチョークコイル等の各種コイル
部品、特に、平角導線を用いて巻いた高周波用のコイル
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面に基づいて従来例を説明す
る。図5は従来例の説明図であり、A図は例1、B図は
例2を示す。従来、例えば、図5に示したようなコイル
部品が知られていた(実願平3−39409号、実開平
4−131919号参照)。
【0003】図5のA図に示した例1は、コモンモード
チョークコイルの例であり、コイルを平角導線2で密着
巻きし、このコイルを2つ並べてそれらの中空部内にU
形磁芯1を両側から挿入したものである。ところで、例
1のような密着巻きコイルは高周波インピーダンス特性
が悪い、という問題点があった。そこで、例2のような
構成のコイル部品が開発されていた。
【0004】すなわち、図5のB図に示した例2では、
ボビン3の外周面に平角導線2をスパイラル状に巻装す
るが、この場合、ボビン3の外周面に平角導線2の厚み
より大きめのピッチのスパイラル溝4を設けておき、こ
のスパイラル溝4に、平角導線2の少なくとも一端面を
嵌め込んで位置決めする。このように、平角導線2の対
向する面と面の間を前記スパイラル溝4の間隔で開ける
(スペースを確保する)ことにより、浮遊容量を低減
し、より高い高周波インピーダンスを確保できるように
したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :例1のコイルは平角導線2を密着巻きしているの
で、高周波インピーダンス特性が悪い。
【0006】(2) :例2のコイルは、ボビンに設けたス
パイラル溝4により平角導線2を所定の間隔を開けて巻
いたものであり、高周波インピーダンス特性は良好であ
る。しかし、このようなコイルは、長さが長くなり、コ
アを用いた場合、コア足長も大きくしなければならな
い。その結果、大型の部品となり、インダクタンスLの
特性が悪くなる。更に、例2では、ボビンにスパイラル
状の溝を設ける必要があり、ボビンの製作に手間と時間
がかかり、かつ巻線作業にも手間と時間がかかり、コス
トアップの原因ともなる。
【0007】本発明は、このような従来の課題を解決
し、小型で高周波インピーダンス特性の良好なコイル
を、簡単、かつ低コストで容易に製作できるようにする
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、A図はコイル、B図はコモンモードチョーク
コイルを示す。本発明は前記の目的を達成するため、次
のように構成した。
【0009】(1) :平角導線2を用い、平角導線2の面
が対向するようにスパイラル状に巻いたコイルを有する
コイル部品において、前記コイルは、平角導線2を密着
して巻いた密着巻部6−1、6−2を少なくとも2ヵ所
に有し、かつ前記密着巻部6−1、6−2の間には、平
角導線2の対向する面と面の間にギャップを有するギャ
ップ部7が設けてある。
【0010】(2) :前記コイルを収納するケース15を
備え、ケース15は、前記コイルをケース15に挿入す
る際に前記ギャップ部7をガイドしてコイルの位置決め
を行うガイド部材16を備えている。
【0011】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。 (1) :図1のA図に示したコイルは、平角導線2を使用
し、この平角導線2の面が対向するようにスパイラル状
に巻いたコイルであり、このコイルには、2つの密着巻
部6−1、6−2と、ギャップ長gの1つのギャップ部
7が形成されている。このように、平角導線2を使用
し、かつ2個の密着巻部6−1、6−2と1ヵ所のギャ
ップ部7を形成するだけで済むので、製作が簡単で小型
化できると共に、十分良好な高周波インピーダンス特性
が得られる。
【0012】(2) :図1のB図に示したコモンモードチ
ョークコイルは、A図に示したコイルを2個使用する
が、コイルの巻き方向が逆のコイルを使用する。すなわ
ち、A図のコイルと同じ方向に巻いた第1のコイル10
と、前記第1のコイル10とは巻き方向が逆である第2
のコイル11とを使用する。
【0013】そして、第1のコイル10及び第2のコイ
ル11の中空部に、絶縁板13を介して2つのU型フェ
ライトコア12を両側から挿入することで、コモンモー
ドチョークコイルを構成する。この場合、ケース15に
はガイド部材16が設けてあり、このガイド部材16を
挟んで、密着巻部6−1、6−2を位置決めすると共
に、ギャップ部7のギャップ長gがガイド部材16によ
り一定に設定され、かつ保持される。
【0014】このコモンモードチョークコイルにおいて
も、各コイルは、平角導線2を使用し、かつ2個の密着
巻部6−1、6−2と1ヵ所のギャップ部7を形成する
だけで済むので、製作が簡単で小型化できると共に、十
分良好な高周波インピーダンス特性が得られる。また、
ガイド部材16を設けたので、コイルの位置決めが簡単
にできると共に、ギャップ部7のギャップ長gを常に一
定に保持することができるので、良好で安定した高周波
インピーダンス特性が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は実施の形態の説明図(その
1)であり、A図は例1、B図は例2、C図は例3を示
す。図3は実施の形態の説明図(その2)であり、A図
は例4、B図は高周波インピーダンス特性図を示す。図
4はコイル部品の組み立て方法説明図であり、A図はコ
モンモードチョークコイルの平面図、B図はA図のM−
N線断面図、C図はA図のX−Y線断面図を示す。以
下、発明の実施の形態を図2〜図4に基づいて説明す
る。
【0016】§1:例1の説明・・・図2のA図参照 以下、図2のA図に基づいて例1を説明する。例1は、
例えば、コモンモードチョークコイルのような高周波用
のコイル部品として利用されるコイルの例であり、平角
導線2を使用し、この平角導線2の面が対向するように
スパイラル状に巻いたものである。
【0017】前記コイルには、平角導線2を密着して巻
いた2つの密着巻部6−1、6−2が形成され、その間
にギャップ長gの1つのギャップ部7が形成されてい
る。すなわち、2個の密着巻部6−1、6−2と、1つ
のギャップ部7により1つのコイルを構成したものであ
る。前記ギャップ長gとしては、g=0.5mm〜1.
0mmの範囲において良好な高周波インピーダンス特性
が得られるが、好ましくはg=1.0mm程度である。
【0018】なお、前記密着巻部6−1と密着巻部6−
2は1本の平角導線2を使用して巻いたものであり、こ
れらの間は平角導線2により接続されている。このよう
な構成により、十分良好な高周波インピーダンス特性が
得られる。
【0019】§2:例2の説明・・・図2のB図参照 以下、図2のB図に基づいて例2を説明する。例2は、
前記例1と同様に、コモンモードチョークコイルのよう
な高周波用のコイル部品として利用されるコイルの例で
あり、平角導線2を使用し、前記平角導線2の面が対向
するようにスパイラル状に巻いたコイルである。
【0020】前記コイルには、平角導線2を密着して巻
いた3つの密着巻部6−1、6−2、6−3が形成さ
れ、前記密着巻部6−1と6−2の間、及び前記密着巻
部6−2と6−3との間には、それぞれギャップ長gの
2つのギャップ部7−1、7−2が形成されている。前
記ギャップ長gとしては、g=0.5mm〜1.0mm
の範囲において良好な高周波インピーダンス特性が得ら
れるが、好ましくは1.0mm程度である。
【0021】すなわち、3個の密着巻部6−1、6−
2、6−3と、2つのギャップ部7−1、7−2により
1つのコイルを構成したものである。なお、前記密着巻
部6−1、6−2、6−3は1本の平角導線2を使用し
て巻いたものであり、これらの間は平角導線2により接
続されている。このような構成により、十分良好な高周
波インピーダンス特性が得られる。
【0022】§3:例3の説明・・・図2のC図参照 以下、図2のC図に基づいて例3を説明する。例3は、
前記例1のコイルを2個使用してコモンモードチョーク
コイルを構成した例である。例3では、例1に示したコ
イルを2個使用するが、コイルの巻き方向が逆のコイル
を使用する。すなわち、例1と同じ方向に巻いた第1の
コイル10と、前記第1のコイル10とは巻き方向が逆
である第2のコイル11とを使用する。
【0023】そして、前記第1のコイル10、及び第2
のコイル11の中空部に、絶縁板13を介して2つのU
型フェライトコア12を両側から挿入することで、コモ
ンモードチョークコイルを構成する。この場合にも、前
記第1のコイル10と、第2のコイル11には、それぞ
れ2つの密着巻部6−1、6−2と、1つのギャップ部
7が形成されている。
【0024】§4:例4の説明・・・図3のA図参照 以下、図3のA図に基づいて例4を説明する。例4は、
前記例3のコモンモードチョークコイルをケースに組み
込んだ例である。例4では、前記例3のコモンモードチ
ョークコイルをケース15に組み込むが、そのままケー
ス15に組み込むと、外部からの振動等により、密着巻
部6−1、6−2が移動してギャッブ部7のギャップ長
gが変動することがある。このような場合、高周波イン
ピーダンス特性などが変化し、良好な特性が維持できな
くなる。
【0025】そこで、例4では、ケース15にガイド部
材16を設けてコイルの位置決め、すなわち、密着巻部
6−1、6−2の位置決めを行うことにより、ギャツプ
部7のギャップ長gが変化しないようにする。この場
合、ガイド部材16はケース15の底部から上方に向け
て突出した板状(或いは壁)のものであり、例えば、ケ
ース15と絶縁性の樹脂により一体的に製作する。
【0026】また、前記ガイド部材16の厚みは、前記
ギャップ部7のギャップ長gと略同じであって、前記ガ
イド部材16にコイルのギャップ部7が挿入できる寸法
に設定されている。そして、コイルのギャップ部7にガ
イド部材16が挿入できる位置で、コイルをケース15
の上側からケース15内へ押し込んだ場合、ギャップ部
7がガイド部材16に嵌まり、かつ2つの密着巻部6−
1、6−2がガイド部材16を挟んで対向するように位
置決めされる。このため、外部からの振動等によりコイ
ルが移動できなくなる。
【0027】また、前記ガイド部材16には、U型フェ
ライトコア12の下側の一部が挿入可能な大きさの半円
形の凹部が所定間隔で2ヵ所に形成されており、前記凹
部に絶縁板13とU型フェライトコア12の一部が載る
ように構成されている。このようにすれば、第1、第2
のコイル10、11の各密着巻部6−1、6−2は、ガ
イド部材16により正確に位置決めされ、ギャップ部7
のギャップ長gも一定に保持される。
【0028】このため、外部からの振動等によりコイル
が移動できなくなり、ギャップ部7のギャップ長gが変
化しないので、コイルの高周波インピーダンス特性は常
に安定した良好なものになる。
【0029】§5:高周波インピーダンス特性の説明・
・・図3のB図参照 以下、図3のB図に基づいて、高周波インピーダンス特
性を説明する。図3のB図において、横軸は周波数f
(MHZ )、縦軸はコイルのインピーダンスZ(KΩ)
を示す。前記実施の形態で説明した各例のコイルについ
て、高周波インピーダンス特性を求めるための実験を行
い、図示の特性を得た。図示特性曲線中、は図5のA
図に示した従来の例1(平角導線2を密着巻きしたコイ
ル)の特性であり、は本発明の実施の形態の例1、例
3、例4に示したコイルのギャップ長gをg=1.0m
mに設定した場合の特性である。は本発明の実施の形
態の例1、例3、例4に示したコイルのギャップ長gを
g=0.5mmに設定した場合の特性である。なお、前
記図5のB図に示した従来の例2のコイルでもの特性
とほぼ同じ特性が得られた。
【0030】この実験結果から明らかなように、前記図
5のA図に示した従来の例1のコイルでは、密着巻きコ
イルを使用しているため、で示したように高周波イン
ピーダンス特性が悪い(インピーダンス値が小さい)。
これに対して、前記実施の形態で説明した例1、例3、
例4のコイルは、、で示したように高周波インピー
ダンス特性が良好(高周波帯でのインピーダンス値が大
きい)である。特に、に示した特性は良好であり、図
5のB図に示した従来の例2の特性とほぼ同じ特性が得
られた。
【0031】なお、前記ギャップ長gをg=1.0mm
以上に設定しても、g=1.0mmの場合の特性と殆ど
同じであり、インピーダンスZの値が飽和してそれ以上
良好な特性は得られなかった。すなわち、良好な高周波
インピーダンス特性が得られるギャップ長gの範囲は、
g=0.5mm〜1.0mmの範囲であり、好ましくは
1.0mmであることが分かった。そして、g=1.0
mm以上では、インピーダンス値が飽和し、それ以上良
好な特性は得られなかった。更に、g=0.5以下では
の特性に近づき、良好な特性が得られなかった。
【0032】本発明の実施の形態の例1、例3、例4で
示したように、少なくとも2個の密着巻部6−1、6−
2と、少なくとも1ヵ所のギャップ部7を形成するだけ
で、前記従来の例2のように、ボビン3を使用して各巻
線毎に一定のスペースを開けたコイルとほぼ同等の高周
波インピーダンス特性が得られることが分かった。
【0033】§6:例4のコイル部品組み立て方法の説
明・・・図4参照 以下、図4に基づいて、例4のコイル部品(コモンモー
ドチョークコイル)の組み立て方法の1例について説明
する。コイル部品を組み立てた場合、図4のA図に示し
たように、ケース15内に、第1、第2のコイル10、
11の各密着巻部6−1、6−2がガイド部材16を挟
んで配置されており、前記ガイド部材16により、ギャ
ップ部7のギャップ長gが一定に保持されている。この
ような配置で第1、第2のコイルをケースに組み込む場
合、例えば、次のようにして組み込む。
【0034】この場合、図4のB図に示したように、前
記ガイド部材16には、ほぼ半円形の凹部17を所定の
間隔で2ヵ所に設けておき、これらの凹部17に、絶縁
板13を介してU型フェライトコア12のほぼ下半分を
載せて位置決めするようにしておく。また、図4のC図
に示したように、ガイド部材16には、少なくとも前記
凹部17の周辺部(両側)に、断面がほぼ三角形で、先
端の尖ったギャップ設定部18を設けておく。
【0035】そして、全体を平角導線2により密着巻き
した1つのコイルを用意し、このコイルの中空部に絶縁
板13を介してU型フェライトコア12を挿入する。そ
の後、前記コイルをケース15の上側から押し込む。こ
の時、前記ギャップ設定部18の位置に前記コイルの中
央部を置き、人手、或いは作業機械等により前記コイル
を上から下方向(ケース15の底方向)へ向けて押し込
む。
【0036】この時、前記コイルの中央部がギャップ設
定部18により左右に分けられ、ガイド部材16の下側
(底側)で所定のギャップ長gが自動的に設定されると
共に、2つの密着巻部6−1、6−2が自動的に位置決
めされる。このようにして前記例4のようなコモンモー
ドチョークコイルが組み立てられる。
【0037】§7:その他の組み立て方法の説明 以下、例4のコイル部品を組み立てる際のその他の組み
立て方法について説明する。前記例4のコイル部品(コ
モンモードチョークコイル)は、図4に示した組み立て
方法の他に、次のようにしても組み立てが可能である。
【0038】(1) :全体を平角導線2により密着巻きし
た1つのコイルを用意し、このコイルの中央部に治具を
差し込み、ギャップ部7のギャップ長gを設定する。そ
の後、前記コイルの中空部に絶縁板13を介してU型フ
ェライトコア12を挿入する。この作業により、2つの
密着巻部6−1、6−2を形成すると共に、ギャップ部
7のギャップ長gを設定する。次に、前記コイルをケー
ス15に挿入することで、2つの密着巻部6−1、6−
2をガイド部材16により位置決めする。
【0039】(2) :先ず、巻線機により平角導線2で密
着巻きしてコイルを形成するが、この巻線作業の途中
で、平角導線2の送りピッチを変えてギャップ部7を形
成する。これをケース15に組み込み、前記例4のコイ
ル部品を得る。
【0040】(他の実施の形態)以上実施の形態につい
て説明したが、本発明は次のようにしても実施可能であ
る。
【0041】(1) :前記コイル部品は、コモンモードチ
ョークコイルに限らず、高周波用のトランス、ノイズフ
ィルタ等にも同様に適用可能である。 (2) :前記実施の形態の例2のコイルを使用して、例4
のようなコモンモードチョークコイルを構成することも
可能である。
【0042】(3) :ガイド部材16はケース15と一体
に製作しても良いが、ケース15とは別に製作し、その
後ケース15に固着しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :本発明のコイル部品には、少なくとも2個の密着
巻部の間にギャップ部が設けてあるので、コモンモード
チョークコイル等の高周波用コイル部品に適用した場
合、図5のA図に示した従来の例1のように、全体を密
着巻きしたコイルに比べ、高周波インピーダンス特性が
改善される。
【0044】(2) :本発明のコイル部品は、少なくとも
2個の密着巻部と1箇所のギャップ部が設けてあるの
で、前記図5のB図に示した従来の例2のように、ボビ
ンを使用して各巻線間に一定のスペースを確保して巻い
た場合に比べても、高周波インピーダンス特性は同等で
あり、かつ、コイル部品の製作が容易で、小型化が可能
になる。
【0045】(3) :本発明は、ボビンを使用する必要が
ない。すなわち、図5のB図に示した従来の例2のよう
にボビンに平角導線を巻く必要がないので、作業性が改
善されると共に、コイル部品のコストダウンが可能にな
る。
【0046】(4) :ケースにコイルを収納してコモンモ
ードチョークコイル等のコイル部品を構成する場合、ケ
ースにガイド部材を設けておくことにより、コイルの位
置決めとギャップ部の設定が簡単にできる。また、ガイ
ド部材は簡単な構造であり、かつケース内に設けておく
ので、コイル部品が大きくならずに済む。更に、コイル
をケースに収納するのも簡単であり、小型で安価なコイ
ル部品を簡単に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態の説明図(その1)である。
【図3】実施の形態の説明図(その2)である。
【図4】実施の形態におけるコイル部品の組み立て方法
説明図である。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】
2 平角導線 10 第1のコイル 11 第2のコイル 12 U型フェライトコア 13 絶縁板 15 ケース 16 ガイド部材 17 凹部 18 ギャップ設定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平角導線を用い、前記平角導線の面が対向
    するようにスパイラル状に巻いたコイルを有するコイル
    部品において、 前記コイルは、前記平角導線を密着して巻いた密着巻部
    を少なくとも2ヵ所に有し、かつ前記密着巻部の間に
    は、前記平角導線の対向する面と面の間にギャップを有
    するギャップ部が設けてあることを特徴としたコイル部
    品。
  2. 【請求項2】前記コイルを収納するケースを備え、前記
    ケースは、前記コイルをケースに挿入する際に前記ギャ
    ップ部をガイドしてコイルの位置決めを行うガイド部材
    を備えていることを特徴とした請求項1記載のコイル部
    品。
JP8251251A 1996-09-24 1996-09-24 コイル部品 Pending JPH1097927A (ja)

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