JPH1097092A - 被記録材再生方法及び装置 - Google Patents

被記録材再生方法及び装置

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JPH1097092A
JPH1097092A JP27141596A JP27141596A JPH1097092A JP H1097092 A JPH1097092 A JP H1097092A JP 27141596 A JP27141596 A JP 27141596A JP 27141596 A JP27141596 A JP 27141596A JP H1097092 A JPH1097092 A JP H1097092A
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JP
Japan
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recording material
peeling
heating
image forming
toner
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Pending
Application number
JP27141596A
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English (en)
Inventor
Toru Maruyama
徹 丸山
Masatoshi Saito
正敏 斉藤
Toshiaki Tokita
才明 鴇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表裏両面に画像形成物質が付着した被記録材
から該画像形成物質を表裏同時に良好に剥離除去するこ
との可能な被記録材再生方法及び装置を提供する。 【解決手段】 上記剥離ユニット300で転写紙1に対
して行う加熱、加圧、相対変位付与による作用が、転写
紙1の両面に付着したトナーTに表裏それぞれ等しく作
用するような構成を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置によって表面に像形
成物質が付着した被記録材から像形成物質を取り除き、
被記録材を再利用可能な状態に再生する被記録材再生方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真法、熱転写法、ホットメ
ルト・インクを用いるインクジェット法、印刷法などの
ような画像形成方法を用いたプリンターや複写機、印刷
機が普及し、紙が大量に使用されている。ところが、被
記録材として一般に用いられる紙は木材より得られるパ
ルプを原料とするため、紙を大量に消費することは森林
の伐採、地球環境の悪化につながることになり、社会問
題となりつつある。更に、これらの画像形成方法により
画像形成された被記録材が大量に廃棄され、ごみの処分
が困難になるという問題も生じている。
【0003】先に本出願人は、特開平7−13383号
公報において、少なくとも一部がセルロース繊維を主成
分とした紙質層で構成された被記録材を用い、この被記
録材に水を含む液体を含浸させ、紙質層と画像形成物質
との接着力を弱めた状態で、被記録材を剥離部材を圧接
せしめ紙質層から画像形成物質を剥離する方法を提案し
た。この方法は、普通紙の上に形成された画像を剥離し
再生できる点、安全性に問題がない等の点で優れた方法
である。
【0004】しかしながら、上記方法においては、被記
録材の再生のために水を含む液体(画像除去促進液)の
付与が必要であるため、種々の不具合が発生する恐れが
あった。具体的には、水に濡れた紙は腰が弱くなるた
め、トナーの付着している画像部の面積比率が大きい画
像の再生を行った場合に被記録材と剥離部材との分離が
困難となり、紙ジャムが発生したり、被記録材にシワが
発生したりする。また、画像形成物質を転写するための
加熱温度が高いことや、被記録材を再利用するに当たっ
て余剰な水分を乾燥する必要があることで、多量のエネ
ルギーが必要となる。さらに、画像除去促進液に含有さ
れる水により紙が膨潤し、仕上がった紙全体の寸法が変
化して、再利用時の不具合を生じる。
【0005】そこで、本出願人は、特開平8−4426
0号公報において、水分を透過しないシール部材により
像保持体と剥離部材とを密封又は密着挟持させ、像保持
体からの水分蒸発が実質的に生じない状態にしている。
そして、この像保持体からの水分蒸発が実質的に生じな
い状態で、少なくとも像保持体及び像形成物質を加熱し
て像形成物質を可塑化あるいは軟化させ、像保持体と剥
離部材とを複数回圧接させることにより、あるいは、上
記像保持体からの水分蒸発が実質的に生じない状態で、
複数回像保持体と剥離部材との間にズレが生じさせるこ
とにより、可塑化あるいは軟化した像形成物質を像保持
体から剥離部材へと転写させている。この方法により、
上記不安定化液の必要量を低減させ、再生エネルギーの
低減、処理速度の高速化、像保持体搬送の信頼性の向
上、像保持体のサイズ変化の低減、装置の小型化、大量
の不安定化液が蒸発するために発生する装置内外のトラ
ブルの回避、像形成物質の転写剥離の際に像保持体の一
部が像形成物質とともに剥離してしまうことによる像保
持体の表面の荒れの防止等を達成できる。
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年特に環
境保全、森林資源の保護の観点から被記録材の有効活用
を図るため、被記録材の表裏両面に画像を形成して利用
することが一般的になってきた。
【0006】そこで、例えば、特願平5−239075
号等の明細書においては、剥離手段に、像保持体を挟持
するように一対のローラやベルトを設け、その両ローラ
又は両ベルトの表面部を、像保持体上の像形成物質に対
して該像保持体と該像形成物質との間の付着力よりも大
きい接着力を有する接着材質で形成したものが記載され
ている。これによれば、両面に画像を形成した像保持体
を一度装置本体にセットするだけで、像保持体の両面か
ら像形成物質を除去することができる。
【0007】図3に、現在開発中の片面除去用の被記録
材再生装置としてのトナー除去装置を、被記録材の両面
からトナーを除去できるように改良したトナー除去装置
の一例を示す。このトナー除去装置は、従来被記録材の
画像形成面を下に向けた状態で像形成物質を除去するト
ナー除去装置を、被記録材の両面に剥離部材を接触さ
せ、該剥離部材に被記録材上の像形成物質を剥離転写す
るように改良したものである。このトナー除去装置は、
積載状態で収容されているトナー像が形成された被記録
材としての転写紙1を一枚づつ分離給送する図示しない
給紙ユニットと、給紙ユニットから送られてきた転写紙
1に液保持部材で不安定化液(以下、「液」という)を
付与する液付与手段としての図示しない液付与ユニット
と、液が供給された転写紙1からトナーTを剥離して除
去する剥離手段としての剥離ユニット300と、トナー
Tが剥離された転写紙1を乾燥・仕上げする乾燥ユニッ
ト400等を備えている。
【0008】転写紙1は、上記液付与ユニットで液が付
与された後、剥離ユニット300に送られ、剥離ベルト
306a、306b間に搬送される。該剥離ベルト30
6a、306bは、図示しないハロゲンランプなどの発
熱体内蔵の加圧ローラ302a、302b、302c
と、該加圧ローラ302a、302b、302c、に対
向して千鳥状に配設された図示しないハロゲンランプな
どの発熱体内蔵の加熱ローラ303a、303b、30
3c、303dによって蛇行配置されている。そして、
転写紙1は蛇行搬送されながら、上記加圧ローラ302
a、302b、302cと、加熱ローラ303a、30
3b、303c、303dとの間に形成されたニップ部
を順次通過して加熱加圧される。また、転写紙1は上記
蛇行搬送により、ニップ部間で、剥離ベルト間、及び、
剥離ベルトと転写紙との間にそれぞれ所定の速度差、つ
まり、所定の変位が生じる。この変位の発生により、ト
ナーTを介して接触していた転写紙1と剥離ベルトとの
間にズレ応力が作用して、転写紙12と剥離ベルトとが
分離され、分離の際にトナーTは転写紙1から剥離され
て剥離ベルト側に転写される。これにより、転写紙1か
らトナーTが除去される。一方、トナーTが転写された
剥離ベルト306a、306bは、クリーニング装置3
07a、307bにより再度使用可能な状態にクリーニ
ングされる。
【0009】ところが、本発明者らの鋭意研究により、
被記録材の片面から像形成物質を除去するように構成さ
れている被記録材再生装置の上記剥離ユニットを、被記
録材の両面に剥離部材を接触させ、該剥離部材に被記録
材上の像形成物質を剥離転写するように改良したのみで
は、両面に画像が形成された転写紙から同時に良好に画
像形成物質を除去することはできないということがわか
った。これは、以下のような理由による。被記録材の片
面から像形成物質を除去するように構成されている被記
録材再生装置においては、被記録材の片面からのみ像形
成物質を良好に除去するように剥離性能が最適化されて
いる。例えば、図3の装置は本来転写紙の画像形成面を
下にしてトナーT除去を行っていた装置であり、剥離ユ
ニットにおける転写紙1の加熱条件、加圧条件、及び上
記被記録材と上記剥離部材との相対位置の変位付与条件
を上記被記録材の下面側で画像形成物質を良好に除去で
きるように最適化がなされている。具体的には、上記加
熱ローラ303a、303b、303c、303dは転
写紙1の下面に付着したトナーTを軟化させるための機
能を主機能としており、上記トナーTを加熱、軟化させ
るために必要な加熱長を、少ないローラ本数で確保する
ために上記加圧ローラに比して大径のローラが用いられ
ている。また、これに対して上記加圧ローラ302a、
302b、302cはトナーTを剥離ベルト306bに
押圧して接着させることが主機能であり、加熱は上記加
熱ローラにより加熱されたトナーTの温度低下を防止す
る程度でよく、装置の小型化のためには小径ローラを用
いる方が望ましい。これにより、転写紙の表裏で加熱条
件、加圧条件、及び上記被記録材と上記剥離部材との相
対位置の変位付与条件が異なることとなり、剥離部にお
ける転写紙の表裏への作用が互いに異なる。このため、
このような装置で被記録材の両面に剥離部材を接触さ
せ、該剥離部材に被記録材上の像形成物質を剥離転写す
るように構成したのみでは、表裏両面に画像を有する被
記録材を再生した場合に両面同時に良好に像形成物質を
除去することができなかった。そして、上記条件が被記
録材の表裏で互いに異なることにより、表裏同時に画像
形成物質を剥離、除去することができず、上記他方の面
では画像形成物質の除去が不完全となったり、被記録材
と剥離部材の分離が困難となってジャムが発生したりす
るという問題点があった。
【0010】また、被記録材上の画像形成物質の除去が
不完全な状態のまま該被記録材が除去装置内を搬送され
ると、該被記録材と接触する装置内の他の部材、例えば
搬送ローラ、乾燥ユニットの乾燥ドラム、あるいは仕上
げベルト等への画像形成物質の転写が発生し、上記部材
を汚染するという問題点もあった。さらに、該汚染され
た部材が他の被記録材に接触すると、該被記録材に画像
形成物質が再転写し、該被記録材を汚染するという問題
点もあった。
【0011】なお、以上述べた問題点は、上記剥離部材
としての剥離ベルトに被記録材を挟持した状態で蛇行搬
送する構成の装置の場合のみならず、被記録材の一方の
面と他方の面とのそれぞれに対する剥離条件が互いに異
なる装置の場合には起こりうるものである。
【0012】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、表裏両面に画像形成
物質が付着した被記録材から該画像形成物質を表裏同時
に良好に剥離除去することの可能な被記録材再生方法及
び装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像形成物質からなる画像が形成
された被記録材を、該被記録材と該像形成物質との付着
力よりも該像形成物質に対して大きい付着力を発揮し得
る剥離面を有する一対の剥離部材により、該剥離部材の
それぞれの剥離面側が上記被記録材接触するように挟持
した状態で、該被記録材に付着した像形成物質に対する
加熱、加圧、及び上記被記録材と上記剥離部材との相対
的な変位の付与のそれぞれの作用により、該像形成物質
を被記録材から剥離して該剥離部材に転写する剥離転写
工程を有する被記録材再生方法において、上記作用を、
上記被記録材の一方の面に付着した像形成物質と他方の
面に付着した像形成物質とのそれぞれに等しく付与する
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項2の発明は、像形成物質からなる画
像が形成された被記録材を、該被記録材と該像形成物質
との付着力よりも該像形成物質に対して大きい付着力を
有する剥離面を有する一対の剥離部材により、該剥離面
が上記被記録材の一方の面及び他方の面に接触するよう
に挟持した状態で被記録材を搬送する搬送手段と、該搬
送手段による搬送の過程で該被記録材に付着した像形成
物質に対する加熱を行う加熱手段と、該搬送手段による
搬送の過程で該被記録材に対する加圧を行う加圧手段
と、該搬送手段による搬送の過程で上記被記録材と上記
剥離部材との相対的な変位を付与する変位付与手段と、
を備え、上記加熱手段、加圧手段、及び、変位付与手段
のそれぞれの作用により、該像形成物質を被記録材から
剥離して該剥離部材に転写する剥離転写手段を有する被
記録材再生装置において、上記作用を、上記被記録材の
一方の面に付着した像形成物質と他方の面に付着した像
形成物質とのそれぞれに等しく付与するように上記剥離
転写手段を構成したことを特徴とするものである。
【0015】これらの被記録材再生方法及び装置におい
ては、上記被記録材に付着した像形成物質に対する加
熱、加圧、及び上記被記録材と上記剥離部材との相対的
な変位の付与のそれぞれの作用が、上記被記録材の一方
の面に付着した像形成物質と他方の面に付着した像形成
物質とのそれぞれに等しく付与される。
【0016】請求項3の発明は、請求項2の被記録材再
生装置において、上記加熱手段による上記被記録材の一
方の面に付着した像形成物質に対する加熱温度、加熱時
間、及び、上記変位付与手段により上記像形成物質に付
与する上記相対的な変位の大きさ、変位付与回数が、上
記被記録材の他方の面に付着した像形成物質に対する加
熱温度、加熱時間、及び、上記変位付与手段により上記
像形成物質に付与する上記相対的な変位の大きさ、変位
付与回数と等しくなるように、上記剥離転写手段を構成
したことを特徴とするものである。
【0017】請求項4の発明は、請求項3の被記録材再
生装置において、上記加熱手段として、発熱体を有する
複数の加熱部材を用い、該複数の加熱部材のそれぞれに
上記一対の剥離部材を巻き付けて上記被記録材に付着し
た像形成物質の加熱を行うように上記加熱部材及び剥離
部材を配置し、上記被記録材の一方の面側から加熱する
加熱部材の表面温度と上記剥離部材の他方を介して上記
被記録材の他方の面側から加熱する加熱部材の表面温度
とが等しく、かつ、上記被記録材の一方の面側から加熱
する加熱部材に上記剥離部材に挟持された被記録材が巻
き付く距離と、上記被記録材の他方の面側から加熱する
加熱部材に上記剥離部材に挟持された被記録材が巻き付
く距離とが等しくなるように、上記剥離転写手段を構成
したことを特徴とするものである。
【0018】この被記録材再生装置においては、上記被
記録材の一方の面側から加熱する加熱部材の表面温度と
上記被記録材の他方の面側から加熱する加熱部材の表面
温度とが等しくなることで上記被記録材の両面に付着し
た像形成物質がそれぞれ加熱される温度が互いに等しく
なり、上記被記録材の一方の面側から加熱する加熱部材
に上記被記録材が巻き付く距離と、上記被記録材の他方
の面側から加熱する加熱部材に上記被記録材が巻き付く
距離とが等しくなることで、上記被記録材の両面に付着
した像形成物質がそれぞれ加熱される時間が互いに等し
くなる。これにより、上記被記録材の表裏に対する加熱
条件が等しくなる。
【0019】請求項5の発明は、請求項2、3、又は4
の被記録材再生装置において、上記被記録材の一方の面
側からの加熱と、該被記録材の他方の面側からの加熱と
を、交互に複数回ずつ行うように上記剥離転写手段を構
成したことを特徴とするものである。
【0020】この被記録材再生装置においては、上記記
被記録材の一方の面側からの加熱と、該被記録材の他方
の面側からの加熱とを、交互に複数回ずつ行う。
【0021】請求項6の発明は、請求項3の被記録材再
生装置において、上記変位付与手段として、曲率を持つ
形状であって、上記一対の剥離部材を巻き付けるための
複数の巻き付け部材を用い、該複数の巻き付け部材のそ
れぞれに上記一対の剥離部材を、該一対の剥離部材に曲
率を与えるように巻き付けて上記被記録材と該剥離部材
とに相対的な変位を付与するように上記巻き付け部材及
び剥離部材を配置し、上記被記録材の一方の面側への巻
き付け回数と、該被記録材の他方の面側への巻き付け回
数とが等しく、かつ、上記被記録材の一方の面側への巻
き付け角度と該被記録材の他方の面側への巻き付け角度
とが等しくなるように、上記剥離転写手段を構成したこ
とを特徴とするものである。
【0022】この被記録材再生装置においては、上記被
記録材の一方の面側への巻き付け回数と、該被記録材の
他方の面側への巻き付け回数とが等しくなることで、被
記録材の両面にそれぞれ該被記録材と上記剥離部材との
相対的な変位を付与する回数が互いに等しくなる。ま
た、上記被記録材の一方の面側への巻き付け角度と該被
記録材の他方の面側への巻き付け角度とが等しくなるこ
とで、被記録材の両面にそれぞれ付与する該被記録材と
上記剥離部材との相対的な変位の大きさが互いに等しく
なる。これにより、上記被記録材の表裏に対する相対的
な変位付与条件が互いに等しくなる。
【0023】請求項7の発明は、請求項2、3、又は6
の被記録材再生装置において、上記被記録材と上記剥離
部材との相対的な変位を、同一方向で向きを交互に変え
ながら、上記被記録材の両面に複数回ずつ付与するよう
に、上記剥離転写手段を構成したことを特徴とするもの
である。
【0024】この被記録材再生装置においては、記被記
録材と剥離部材との相対的な変位を、同一方向で向きを
交互に変えながら、上記被記録材の両面に複数回ずつ付
与する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。本発明の被記録材再生方法及び装置に関する
被記録材は、通常の電子写真、熱転写法、ホットメルト
・インクを用いるインクジェット法又は印刷法などの熱
可塑性又は熱溶融性の画像形成物質が用いられ、かつ画
像形成物質が被記録材の表面上に固着されて画像が形成
されたものである。すなわち、例えば熱拡散染料転写法
や万年筆で記録した画像のように分子レベルで被記録材
に染着あるいは浸透して画像形成されたものでないこと
を意味する。
【0026】上記熱可塑性又は熱溶融性の画像形成物質
としては、具体的にはポリスチレン、ポリアクリル酸ア
ルキル、ポリメタクリル酸アルキル、スチレン−アクリ
ルニトリル共重合体、スチレン−アクリル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、ポリアミド、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)、不飽和ポリエステル、ポリ塩化ビニル、シリコー
ン樹脂などの少なくとも一つを含有するものを用いるこ
とができる。
【0027】図1は、本実施形態に係る被記録材再生装
置の概略構成図である。この装置は、被記録材から、像
形成物質としての乾式の電子写真用トナー(以下、トナ
ーという)Tを取り除き、被記録材を再生する被記録材
再生装置(以下、トナー除去装置という)の一例であ
る。このトナー除去装置は、積載状態で収容している両
面に画像が形成された被記録材1を一枚づつ分離給送す
る図示しない給紙ユニットと、給紙ユニットから送られ
てきた被記録材1に液保持部材で不安定化液(以下、
「液」という)を付与する液付与手段としての図示しな
い液付与ユニットと、液が供給された被記録材1からト
ナーTを剥離して除去する剥離手段としての剥離ユニッ
ト300と、トナーTが剥離された被記録材を乾燥・仕
上げする乾燥ユニット400等を備えている。
【0028】上記給紙ユニットは、ペーパートレーに積
載された転写紙1を、液付与ユニットに一枚づつ分離給
送するものである。その具体的な構造及び動作は電子写
真複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説
明は省略する。
【0029】上記液付与ユニットは、上記転写紙1の両
面に液付与を行うものであり、例えば、本出願人が提案
した特願平8−209313号の明細書に記載の液付与
装置を用いることができる。
【0030】上記剥離ユニット300は、複数のベルト
支持ローラ(以下、支持ローラという)301a、30
1b、301c、301d、図示しないハロゲンランプ
などの発熱体内蔵の上加熱加圧ローラ(以下、上ローラ
という)312a、312b、312c、該上ローラ3
12a、312b、312c、に対向して千鳥状に配設
した図示しないハロゲンランプなどの発熱体内蔵の下加
熱加圧ローラ(以下、下ローラという)312d、31
2e、312f、プレヒートローラ313a、313
b,入口ローラ304a、及び、分離部材305a、3
05bに掛け回された上下トナー剥離用ベルト(以下、
剥離ベルトという)306a、306bと、剥離ベルト
306a、306b表面に転写されたトナーTを除去す
るクリーニング装置307a、307bとにより構成さ
れる。
【0031】上記剥離ベルト306a、306bは、両
ベルトともに剥離部材としての機能を有する一対の無端
ベルトであり、転写紙1と接触した状態で該転写紙1を
搬送する搬送手段として、それぞれ矢印方向に駆動され
る。また、上記上ローラ312a、312b、312c
は上記剥離ベルト306a、306bによる転写紙搬送
経路を挟んで上側に、上記下ローラ312d、312
e、312fは上記転写紙搬送経路を挟んで下側に配設
され、上記剥離ベルト306a、306bを蛇行張架し
ている。
【0032】また、上記上ローラ312a、312b、
312cと上記下ローラ312d、312e、312f
との間には、バネ308a、308b、308cなどの
付勢手段により圧力が加えられ、ニップ部が形成されて
いる。上記プレヒートローラ313a、313bは上記
一対の剥離ベルト306a、306bに挟持した転写紙
上のトナーTを該剥離ベルト306a、306bに加圧
接着するにあたり、予め該トナーTを加熱し軟化状態に
するためのものである。図示の装置においては上記2つ
のプレヒートローラ313a、313bのうち、転写紙
搬送方向上流側のプレヒートローラ(以下、必要に応じ
て上プレヒートローラという)313aは転写紙1の上
面側(以下、表面側という)からの加熱を行い、転写紙
搬送方向下流側のプレヒートローラ(以下、必要に応じ
てしたプレヒートローラという)313bは転写紙1の
下面側(以下、裏面側という)からの加熱を行う。な
お、上記プレヒートローラ313a、313bは、必要
に応じて複数対にすることが可能である。また、上記上
下ローラ312a、312b、312c、312d、3
12e、312f、及びプレヒートローラ313a、3
13bは、図示しないサーミスタなどの温度検出素子に
より表面温度が検出され、該検出結果に基づいて図示し
ない温度制御手段により所定の表面温度に調節される。
トナーT像が形成された転写紙12は、上記加圧ローラ
312a、312b、312c及び上記加熱ローラ31
3a、313b、313c、313dにより剥離ベルト
306a、306bを介して加熱、及び、加圧される。
【0033】上記剥離ベルトを構成する剥離部材は被記
録材上の画像形成物質と接着して被記録材から画像形成
物質を剥離・転写するための部材であり、剥離部材を構
成する材料としては、画像形成物質とある程度以上の接
着性を有し、加熱温度に対する耐熱性を有することが必
要である。その材料例としては、イソプレンゴム、ネオ
プレンゴム、クロロプレンゴム、シリコンゴム、ブタジ
エンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴム、天然ゴム、エポキ
シ樹脂、アルキド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブ
チル尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル化メラミンホル
ムアルデヒド樹脂、アミノ樹脂、テンペンフェノール樹
脂、フェノールエーテル樹脂、フェノール樹脂などのフ
ェノール系熱硬化樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体、ポリフッ化ビニリデン、ビニル共重合体ポリビニル
ブチラール、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのビニ
ル系重合体、ポリブチルアクリレート、ポリメタクリル
酸、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂、ポ
リイミド、6・6‐ナイロン、6−ナイロンなどのボリ
アミド、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレー
ト、芳香族ポリエステルなどのポリスチレン、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリエーテル
ニトリル、アラミド、などの熱可塑性あるいは熱硬化性
の合成樹脂、ニッケル、鉄、アルミニウムなどの金属及
びその酸化物、Ni銅、ステンレス、Fe−Ni合金、
Co−Al合金、インコネル、ジュラルミン等の金属合
金等が挙げられる。
【0034】上述の有機高分子化合物は、単独で用いて
もよく、また、酸化チタン粒子、シリカ粒子、カーボン
粒子などの添料を含有させることもでき、例えばセラミ
ックス材料などがある。上記各材料は、単独でも使用可
能であるが、耐久性及び剥離特性を向上させるために、
積層したり、アロイ化したり、グラスファイバー、ウィ
スカー、カーボン、シリカ、酸化チタンなどの他の添加
剤を加えるなどにより複合して用いることもできる。画
像の除去特性及び耐久性から好ましい剥離部材の材料例
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリエーテル
ニトリル、アラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、ステンレススチール、ニッケル、アルマイトが挙げ
られる。また、剥離部材は、所定の移動領域を移動する
ため、シート状に形成されていることが望ましい。
【0035】上記クリーニング装置307a、307b
は、剥離ベルト306a、306b表面に転写されたト
ナーTを除去するクリーニング手段としての回転ブラシ
ローラ309a、309bを備え、これにより剥離ベル
トを繰り返し使用可能な状態にする。この回転ブラシロ
ーラ309a、309bとして、スパイラル状の刃を有
するローラ、ループ状に金属や有機ポリマーの細線を巻
き付けたたわし状の表面を有するローラ、或いは、金属
や有機ポリマーのワイヤーを有するローラなどを用いる
ことが望ましい。また、クリーニング手段としては、回
動可能なローラに限定されず、金属、セラミックス、或
いは、有機ポリマーからなる固定ブレードを用いてもよ
い。
【0036】上記構成の剥離ユニット300において、
転写紙1は、上記液付与ユニットで液が付与された後、
上下剥離ベルト306a、306b間に搬送される。そ
して、1対の剥離ベルト306a,306bが密着して
いる部分において、転写紙1は、剥離ベルト306a,
306bで挟持されながら、まずプレヒートローラ31
3a、313bにより該転写紙1の表面及び裏面に付着
しているトナーTが順次加熱され、所定の温度に達して
軟化する。そして、上下ローラ312a、312b、3
12c、312d、312e、312fによる蛇行搬送
部に進入し、複数のニップ部を順次通過する。該ニップ
部において、上記転写紙1表裏の軟化したトナーTは所
定の圧力でそれぞれ押圧され、該トナーTに接する剥離
ベルト306a、306b表面に接着する。また、この
ニップ部通過の間に、転写紙1は千鳥状に配設された上
記上下312a、312b、312c、312d、31
2e、312fの形状にしたがって順次逆方向に湾曲す
るため、ニップ部間では、上剥離ベルトの剥離面と下剥
離ベルトの剥離面との間、及び、剥離ベルトと転写紙と
の間にそれぞれ所定の速度差、つまり、所定の相対的な
変位が生じる。この相対的な変位の発生については後に
詳述する。この相対的な変位の発生により、トナーTを
介して接触していた転写紙1と剥離ベルトとの間にズレ
応力が作用して、転写紙12と剥離ベルトとが分離さ
れ、分離の際にトナーTは転写紙12から剥離されて剥
離ベルト側に転写される。これにより、転写紙12から
トナーTが除去される。一方、トナーTが転写された剥
離ベルト306a、306bは、クリーニング装置30
7a、307bにより再度使用可能な状態にクリーニン
グされ、除去されたトナーTはケース内に収容される。
【0037】上記乾燥ユニット400は、加熱ランプ4
01内蔵の例えばアルミからなる乾燥ドラム402と、
通気性が良く表面平滑性の高い仕上げベルト403とに
より構成されている。仕上げベルト403は、乾燥ドラ
ム402に部分的に圧接するように支持ローラ404a
〜404dに掛け渡されている。上記剥離ユニット30
0から排出された転写紙1は、乾燥ドラム402と仕上
げベルト403との間に挟持された状態で搬送され、転
写紙内部の水分を蒸発させて乾燥される。これにより、
転写紙1内部の余分な水分が蒸発するとともに、両面か
らの加熱圧接により転写紙表面が平滑な状態になる。な
お、この種の乾燥ユニットに代えて又は加えて、加熱ロ
ーラ対を用いたり、熱風ファンや赤外線ランプを用いた
りしてもよい。
【0038】上記乾燥ユニット400を通過した転写紙
1は、紙搬送ガイド405を介して図示しない排出ユニ
ットに排出される。
【0039】ここで、上記上剥離ベルトの剥離面と下剥
離ベルトの剥離面との間に生じる相対的な変位について
説明する。図2は、上下ローラ312a、312dの拡
大図である。剥離ベルト306a、306bは、表裏両
面にトナーTが付着した転写紙1を挟持した状態で上記
上下ローラ312a、312dに巻き付き、屈曲してい
る。図中符号R1は上ローラ312aに巻き付き屈曲し
ている上剥離ベルト306aのトナーに接する剥離面の
曲率半径、符号R2は上ローラ312aに巻き付き屈曲
している下剥離ベルト306aのトナーに接する剥離面
の曲率半径、符号R3は下ローラ312dに巻き付き屈
曲している上剥離ベルト306aのトナーに接する剥離
面の曲率半径、符号R4は下ローラ312dに巻き付き
屈曲している下剥離ベルト306aのトナーに接する剥
離面の曲率半径である。また、図中符号aは上剥離ベル
ト306aの剥離面の上ローラ312aへの巻き付き始
めの点、符号bは上剥離ベルト306aの剥離面の上ロ
ーラ312aへの巻き付き終わりの点、符号cは下剥離
ベルト306bの剥離面の上ローラ312aへの巻き付
き始めの点、符号dは下剥離ベルト306bの剥離面の
上ローラ312aへの巻き付き終わりの点、図中符号e
は上剥離ベルト306aの剥離面の下ローラ312dへ
の巻き付き始めの点、符号fは上剥離ベルト306aの
剥離面の下ローラ312dへの巻き付き終わりの点、符
号gは下剥離ベルト306bの剥離面の下ローラ312
dへの巻き付き始めの点、符号hは下剥離ベルト306
bの剥離面の下ローラ312dへの巻き付き終わりの点
である。また、符号θ1は上下剥離ベルト306a、3
06bの上ローラ312aへの巻き付け角度(°)、符
号θ2は上下剥離ベルト306a、306bの下ローラ
312dへの巻き付け角度(°)である。ここで、上記
a点からb点まで上記上剥離ベルト306aの剥離面が
移動する距離をL1とし、上記c点からd点まで上記下
剥離ベルト306dの剥離面が移動する距離をL2とす
ると、
【数1】L1=R1・π・θ1/180
【数2】L2=R2・π・θ1/180 となる。ここで、各剥離ベルトの線速度をvとし、上記
上剥離ベルト306aの剥離面上の点が上記a点からb
点まで移動するのに要する時間をt1とすると、t1=
L1/vとなる。そして、上記上剥離ベルト306aの
剥離面上の点がa点を通過すると同時にc点を通過した
下剥離ベルト306bの剥離面上の点がt1の間に移動
する距離もL1であることから、この下剥離ベルト30
6bの剥離面上の点はd点まで到達せず、
【数3】L2−L1=(R2−R1)π・θ1/180 だけ手前の点に位置することとなる。これにより、上下
剥離ベルト306a、306b間で数3で表される大き
さの相対変位が発生することとなる。ここで、R2−R
1は剥離ベルトに挟持されたトナーTの厚みと転写紙1
の厚みとの和である。従って、上記相対変位の大きさは
上ローラ312aへの巻き付け角度によって決定され
る。
【0040】さらに、下ローラ312dへの剥離ベルト
の巻き付けにおいて、上記e点からf点まで上記下剥離
ベルト306bの剥離面が移動する距離をL3とし、上
記g点からh点まで上記上剥離ベルト306aの剥離面
が移動する距離をL4とすると、
【数4】L3=R3・π・θ2/180
【数5】L4=R4・π・θ2/180 となる。ここで、上記下剥離ベルト306bの剥離面上
の点が上記e点からf点まで移動するのに要する時間を
t2とすると、t2=L3/vとなる。そして、上記下
剥離ベルト306bの剥離面上の点がe点を通過すると
同時にg点を通過した上剥離ベルト306aの剥離面上
の点がt2の間に移動する距離もL3であることから、
この上剥離ベルト306aの剥離面上の点はh点まで到
達せず、
【数6】L4−L3=(R4−R3)π・θ2/180 だけ手前の点に位置することとなり、上ローラ312a
への巻き付け時とは逆向きに、数6で表される大きさの
相対変位が上下剥離ベルト306a、306b間で発生
することとなる。この場合も、R4−R3は、剥離ベル
トに挟持されたトナーTの厚みと転写紙1の厚みとの和
であり、相対変位の大きさは下ローラ312dへの巻き
付け角度により決まる。このような相対変位を繰り返し
発生させることにより、上記トナーTと転写紙1との間
で繰り返し進行方向にせん断する力が作用し、被記録材
から画像形成物質の剥離・除去が可能となる。
【0041】以上、剥離ユニット300において、蛇行
搬送する上下剥離ベルト306a、306bに挟持され
た転写紙1に、加熱、加圧、及び相対変位の付与を行う
ことにより、転写紙1からトナーTが除去される。一
方、トナーTが転写された剥離ベルト306a、306
bは、クリーニング装置307a、307bにより再度
使用可能な状態にクリーニングされ、除去されたトナー
Tはケース内に収容される。
【0042】本実施形態においては、上記剥離ユニット
300で転写紙1に対して行う加熱、加圧、相対変位付
与による作用が、転写紙1の両面に付着したトナーTに
表裏それぞれ等しく作用するような構成を採用してい
る。以下、この構成について詳しく説明する。まず、上
記剥離ベルト306a、306bは一定速度で駆動され
ており、上剥離ベルト306aを介して転写紙1の表面
側を加熱するプレヒートローラ313aへの剥離ベルト
306a、306bの巻き付け角度、該プレヒートロー
ラ313aのローラ径、及びローラ表面温度は、下剥離
ベルト306bを介して上記転写紙1の裏面側を加熱す
るプレヒートローラ313bへの剥離ベルト306a、
306bの巻き付け角度、該プレヒートローラ313b
のローラ径、及びローラ表面温度と等しくなるように構
成されている。これにより、転写紙1の表面側からの加
熱温度と該転写紙1の裏面側からの加熱温度とが等しく
なるとともに、転写紙1の表面側からの加熱時間と該転
写紙1の裏面側からの加熱時間が等しくなる。よって、
上記プレヒートローラ313a、313bによる転写紙
1上のトナーTへの加熱昇温作用が表裏で互いに等しく
なり、該トナーTの軟化状態において表裏で差が生じる
のを防止することができる。 (以下、余白)
【0043】また、上ローラ312a、312b、31
2cと、下ローラ312d、312e、312fについ
ても、上記上剥離ベルト306aを介して転写紙1の表
面側から加熱加圧する上ローラ312a、312b、3
12cそれぞれへの剥離ベルト306a、306bの巻
き付け角度、該上ローラ312a、312b、312c
それぞれのローラ径、及びローラ表面温度は、上記下剥
離ベルト306bを介して上記転写紙1の裏面側を加熱
加圧する下ローラ312d、312e、312fそれぞ
れへの剥離ベルト306a、306bの巻き付け角度、
該下ローラ312d、312e、312fそれぞれのロ
ーラ径、及びローラ表面温度と互いに等しくなるように
構成されている。この構成により、まず、転写紙1の表
面側からの加熱温度と該転写紙1の裏面側からの加熱温
度とが等しくなる。また、転写紙1の表面側の上ローラ
への巻き付け距離と該転写紙1の裏面側の下ローラへの
巻き付け距離とが等しくなるので該転写紙1の表面側か
らの加熱時間と該転写紙1の裏面側からの加熱時間とが
等しくなる。よって、転写紙1の表裏それぞれのトナー
Tに対してそれぞれ一回ずつ上記上下ローラによる転写
紙1上のトナーTへの加熱を行うときの加熱条件が表裏
で互いに等しくなる。また、前述のように、上下ローラ
への巻き付け時に発生する相対変位は互いに逆向きであ
り、該相対的な変位の大きさは巻き付け角度により決ま
る。上記構成により、転写紙1の表面側への巻き付け角
度と転写紙1の裏面側への巻き付け角度とは等しいの
で、転写紙1の表面側への巻き付けにより転写紙の表裏
に与える相対変位と、転写紙1の裏面側への巻き付けに
より転写紙の表裏に与える相対変位とは、互いに逆向き
で大きさが同じになる。よって、転写紙1の表裏それぞ
れのトナーTに対してそれぞれ一回ずつ上記上下ローラ
による転写紙1上のトナーTへの相対変位付与を行うと
きの該相対変位付与条件が表裏で互いに等しくなる。ま
た、上記バネ308a、308b、308cにより上ロ
ーラ312a、312b、312cと上記下ローラ31
2d、312e、312fとの間のニップ部では転写紙
に圧力が加えられるが、このとき該転写紙厚み方向には
均一に加圧力が発生するので、転写紙1上のトナーTへ
の加圧条件は表裏で互いに等しくなる。そして、上ロー
ラと下ローラとは同じ個数ずつ設置されており、上記転
写紙1表面のトナーTへの加熱、加圧、相対変位の付与
は、該転写紙1裏面のトナーTへの加熱、加圧、相対変
位の付与と等しい回数ずつ行われる。よって、上記上下
ローラ312a、312b、312c、312d、31
2e、312fにより転写紙1に対して行う加熱、加
圧、相対変位付与による作用が、転写紙1の両面に付着
したトナーTに表裏それぞれ等しく作用する。
【0044】なお、図示の例では、上下ローラ312
a、312b、312c、312d、312e、312
f全ての上記巻き付け角度、ローラ径、ローラ表面温度
が互いに等しくなるように構成されているが、3つの上
ローラ312a、312b、312cの上記巻き付け角
度、ローラ径、ローラ表面温度が互いに異なるように構
成し、かつ、上記3つの上ローラのそれぞれが3つの下
ローラ312d、312e、312fのいずれかと上記
巻き付け角度、ローラ径、ローラ表面温度が互いに等し
くなるように構成してもよい。例えば、3つの上ローラ
312a、312b、312cの上記巻き付け角度、ロ
ーラ径、ローラ表面温度が互いに異なるように構成し、
上ローラ312aの上記巻き付け角度、ローラ径、ロー
ラ表面温度と下ローラ312dの上記巻き付け角度、ロ
ーラ径、ローラ表面温度とが等しく、かつ、上ローラ3
12bの上記巻き付け角度、ローラ径、ローラ表面温度
と下ローラ312eの上記巻き付け角度、ローラ径、ロ
ーラ表面温度とが等しく、かつ、上ローラ312bの上
記巻き付け角度、ローラ径、ローラ表面温度と下ローラ
312eの上記巻き付け角度、ローラ径、ローラ表面温
度とが等しくなるような構成が採用できる。
【0045】また、上記上下ローラ312a、312
b、312c、312d、312e、312fにより転
写紙1に対して行う加熱、加圧、相対変位付与による作
用が、転写紙1の両面に付着したトナーTに表裏それぞ
れ等しく作用するように構成すれば、上記上ローラ31
2a、312b、312cの上記巻き付け角度、ローラ
径、ローラ表面温度が、下312d、312e、312
fの上記巻き付け角度、ローラ径、ローラ表面温度と互
いに異なる構成であってもよい。例えば、加熱について
説明すると、加熱温度と加熱時間とが表裏で互いに異な
っていても、該加熱により表裏それぞれに与えられる熱
量が等しければ、転写紙1の表裏に加熱作用を等しく付
与することはできる。しかしながら、少なくとも、複数
の上ローラのそれぞれが複数の下ローラのいずれかと上
記巻き付け角度、ローラ径、ローラ表面温度が互いに等
しくなるように構成する方が、設計が容易となるので望
ましい。
【0046】また、本実施形態においては、上記上ロー
ラ312a、312b、312cと下ローラ312d、
312e、312fとを千鳥状に配設することで、転写
紙1の表面と裏面が交互に複数回ずつ加熱される。これ
により、一方の面の加熱を連続して行った後に他方の面
の加熱を行う場合に比して、上記一方の面の加熱を行う
際に他方の面の温度が剥離に適さない温度にまで低下す
るのを防止することができる。また、複数回ずつ加熱さ
れることで、加熱むらが平均化され、良好にトナーTを
加熱することができる。
【0047】また、本実施形態においては、上記上ロー
ラ312a、312b、312cと下ローラ312d、
312e、312fとを千鳥状に配設することで、転写
紙1上の表裏に付着したトナーに対して、これと対応す
る剥離ベルト306a、306bとの相対的な変位を進
行方向において交互に向きを変えながら与える。これに
より、同じ向きに連続して相対的な変位を付与する場合
に比して、転写紙1にシワが生じにくく、該転写紙1の
繊維に負担がかかりにくいので紙むけなどの不具合も防
止することができる。また、上記転写紙1上の表裏に付
着したトナーのそれぞれに対して複数回ずつ作用させる
ことで、微小面積ずつ繰り返し剥離を行うことができ、
良好にトナーTを剥離することができる。
【0048】以上、本実施形態によれば、プレヒートロ
ーラ313a、313b、上下ローラ312a、312
b、312c、312d、312e、312fにより転
写紙1に対して行う加熱、加圧、相対変位付与による作
用が、転写紙1の両面に付着したトナーTに表裏それぞ
れ等しく作用する。よって、転写紙1の両面からトナー
Tを同時に良好に剥離除去することができる。また、転
写紙1の両面から良好にトナーを剥離することができる
ので、転写紙1の一方の面で画像形成物質の除去が不完
全となったり、転写紙1と剥離ベルトとの分離が困難と
なってジャムが発生したりすることがない。また、転写
紙1の一方の面で画像形成物質の除去が不完全となるこ
とがないので、転写紙1に接触する部材を汚染したり、
該汚染に起因する他の転写紙の汚染が発生したりするこ
とがない。また、上記転写紙の両面からトナーを良好に
除去するように構成されているので、片面にのみトナー
が付着している転写紙1を再生する場合でも、該転写紙
の表裏識別及び揃えの作業が不要であり、操作性が向上
する。
【0049】また、本実施形態によれば、上下プレヒー
トローラ313a、313b、上下ローラ312a、3
12b、312c、312d、312e、312fによ
る上記転写紙表面に付着したトナーTに対する加熱温
度、加熱時間、及び、上記トナーTに付与する上記相対
的な変位の大きさ、変位付与回数が、上記転写紙裏面に
付着したトナーTに対する加熱温度、加熱時間、及び、
上記トナーTに付与する上記相対的な変位の大きさ、変
位付与回数と等しくなるように構成したので、上記加熱
温度、加熱時間、及び、上記トナーTに付与する上記相
対的な変位の大きさ、変位付与回数が、上記転写紙1の
表面に付着したトナーTと裏面に付着したトナーTとで
異なり、かつ、上記加熱、加圧、変位付与による作用が
表裏で等しくなるように構成する場合に比して設計が容
易である。
【0050】また、本実施形態によれば、上下プレヒー
トローラ313a、313b、上下ローラ312a、3
12b、312c、312d、312e、312fを用
い、該複数のローラのそれぞれに一対の剥離ベルトを巻
き付けて上記転写紙1に付着したトナーTの加熱を行っ
ており、上記転写紙1の表面側から加熱するローラの表
面温度と上記転写紙裏面側から加熱するローラの表面温
度とを等しく、かつ、上記転写紙1の表面側から加熱す
る上プレヒートローラ及び上ローラに上記上剥離ベルト
306aを介して上記転写紙1が巻き付く距離と、上記
転写紙1糊面側から加熱する下プレヒートローラ及び下
ローラに上記下剥離ベルト306bを介して上記転写紙
1が巻き付く距離とを等しくすることで、上記転写材の
表裏に対する加熱条件が互いに等しくなる。従って、簡
単な構造で上記転写材の表裏に対する加熱条件を互いに
等しくなるように設定することができる。
【0051】また、本実施形態によれば、転写紙1の表
面と裏面とが交互に複数回ずつ加熱されるので、一方の
面の加熱を連続して行った後に他方の面の加熱を行う場
合に比して、上記一方の面の加熱を行う際に他方の面の
温度が剥離に適さない温度にまで低下するのを防止する
ことができる。また、複数回ずつ加熱されることで、加
熱むらが平均化され、良好にトナーTを加熱することが
できる。
【0052】また、本実施形態によれば、上下プレヒー
トローラ313a、313b、上下ローラ312a、3
12b、312c、312d、312e、312fを用
い、該複数のローラのそれぞれに一対の剥離ベルトを巻
き付けて転写紙1と該一対の剥離ベルトとの間に相対的
な付与を行っており、上記転写紙1の表面側への巻き付
け回数と、該転写紙1の裏面側への巻き付け回数とを等
しく、かつ、上記転写紙1の表面側への巻き付け角度と
該転写紙1の裏面側への巻き付け角度とを等しくするこ
とで、上記転写材の表裏に対する相対的な変位付与条件
が互いに等しくなる。従って、簡単な構造で上記転写材
の表裏に対する相対的な変位付与条件を互いに等しくな
るように設定することができる。
【0053】また、本実施形態によれば、転写紙1の表
裏に与える相対的な変位を、同一方向で向きを交互に変
えながら付与する。これにより、同じ向きに連続して相
対的な変位を付与する場合に比して、転写紙1にシワが
生じにくく、該転写紙1の繊維に負担がかかりにくいの
で紙むけなどの不具合も防止することができる。また、
転写紙1の両面に複数回ずつ作用させることで、微小面
積ずつ繰り返し剥離を行うことができ、良好にトナーT
を剥離することができる。
【0054】なお、転写紙1と上記一対の剥離ベルトと
の相対的な変位を付与するには、上記複数のローラにベ
ルトを巻き付けるような構成のみならず、例えば、上記
一対の剥離ベルト間で周期的に相対的な速度差が生じる
ような構成を採用してもよい。そして、上記転写紙1の
表裏で等しく相対的な変位が付与されるように上記相対
的な速度差を設定すればよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1乃至7の発明によれば、上記被
記録材に付着した像形成物質に対する加熱、加圧、及び
上記被記録材と上記剥離部材との相対的な変位の付与の
それぞれの作用が、上記被記録材の一方の面に付着した
像形成物質と他方の面に付着した像形成物質とのそれぞ
れに等しく付与される。よって、被記録材の両面から像
形成物質を同時に良好に剥離除去することができるとい
う優れた効果がある。また、被記録材の両面から良好に
像形成物質を剥離することができるので、被記録材の一
方の面で画像形成物質の除去が不完全となったり、被記
録材と剥離部材との分離が困難となってジャムが発生し
たりすることがない。また、被記録材の一方の面で画像
形成物質の除去が不完全となることがないので、該被記
録材に接触する部材を汚染したり、該汚染に起因する他
の被記録材の汚染が発生したりすることがない。また、
上記被記録材の両面からトナーを良好に除去するように
構成されているので、被記録材の片面にのみトナーが付
着している場合でも、該被記録材の表裏識別及び揃えの
作業が不要であり、操作性が向上するという効果があ
る。
【0056】特に、請求項3の発明によれば、上記加熱
手段による上記被記録材の一方の面に付着した像形成物
質に対する加熱温度、加熱時間、及び、上記変位付与手
段により上記像形成物質に付与する上記相対的な変位の
大きさ、変位付与回数が、上記被記録材の他方の面に付
着した像形成物質に対する加熱温度、加熱時間、及び、
上記変位付与手段により上記像形成物質に付与する上記
相対的な変位の大きさ、変位付与回数と等しくなるよう
に構成したので、上記加熱温度、加熱時間、及び、上記
トナーTに付与する上記相対的な変位の大きさ、変位付
与回数が、上記転写紙1の表面に付着したトナーTと裏
面に付着したトナーTとで異なり、かつ、上記加熱、加
圧、変位付与による作用が表裏で等しくなるように構成
する場合に比して設計が容易であるという優れた効果が
ある。
【0057】また、請求項4の発明によれば、上記被記
録材の一方の面側から加熱する加熱部材の表面温度と上
記被記録材の他方の面側から加熱する加熱部材の表面温
度とが等しくなり、かつ、上記被記録材の一方の面側か
ら加熱する加熱部材に上記被記録材が巻き付く距離と、
上記被記録材の他方の面側から加熱する加熱部材に上記
被記録材が巻き付く距離とが等しくなることで、上記被
記録材の表裏に対する加熱条件が等しくなる。従って、
簡単な構造で上記被記録材の表裏に対する加熱条件を互
いに等しくなるように設定することができるという優れ
た効果がある。
【0058】また、請求項5の発明によれば、上記被記
録材の一方の面側からの加熱と、該被記録材の他方の面
側からの加熱とを交互に行うので、一方の面の加熱を連
続して行った後に他方の面の加熱を行う場合に比して、
上記一方の面の加熱を行う際に他方の面の温度が剥離に
適さない温度にまで低下するのを防止することができ、
かつ、複数回ずつ加熱されるので、加熱むらが平均化さ
れ、良好に像形成物質を加熱することができるという優
れた効果がある。
【0059】また、請求項6の発明によれば、上記被記
録材の一方の面側への巻き付け回数と、該被記録材の他
方の面側への巻き付け回数とが等しくなり、かつ、上記
被記録材の一方の面側への巻き付け角度と該被記録材の
他方の面側への巻き付け角度とが等しくなることで、上
記被記録材の表裏に対する相対的な変位付与条件が互い
に等しくなる。従って、簡単な構造で上記被記録材の表
裏に対する相対的な変位付与条件を互いに等しくなるよ
うに設定することができるという優れた効果がある。
【0060】特に、請求項7の発明によれば、上記被記
録材と剥離部材との相対的な変位を、同一方向で向きを
交互に変えながら付与するので、同じ向きに連続して相
対的な変位を付与する場合に比して、被記録材にシワが
生じにくく、該被記録材の繊維に負担がかかりにくいの
で紙むけなどの不具合も防止することができるととも
に、上記相対的な変位を上記被記録材の両面に複数回ず
つ付与することで微小面積ずつ繰り返し剥離を行うの
で、良好にトナーTを剥離することができるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るトナー除去装置の概略構成を示
す正面図。
【図2】同装置の上下ローラ312a、312dの拡大
図。
【図3】従来の片面除去用のトナー除去装置を、被記録
材の両面から該被記録材上の像形成物質を剥離部材に剥
離転写するように改良したトナー除去装置の概略構成
図。
【符号の説明】
1 転写紙 300 剥離ユニット 306a、306b 上下剥離ベルト 312a、312b、312c 上ローラ 312d、312e、312f 下ローラ 313a、313b プレヒートローラ 400 乾燥ユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像形成物質からなる画像が形成された被記
    録材を、該被記録材と該像形成物質との付着力よりも該
    像形成物質に対して大きい付着力を発揮し得る剥離面を
    有する一対の剥離部材により、該剥離部材のそれぞれの
    剥離面側が上記被記録材接触するように挟持した状態
    で、該被記録材に付着した像形成物質に対する加熱、加
    圧、及び上記被記録材と上記剥離部材との相対的な変位
    の付与のそれぞれの作用により、該像形成物質を被記録
    材から剥離して該剥離部材に転写する剥離転写工程を有
    する被記録材再生方法において、 上記作用を、上記被記録材の一方の面に付着した像形成
    物質と他方の面に付着した像形成物質とのそれぞれに等
    しく付与することを特徴とする被記録材再生方法。
  2. 【請求項2】像形成物質からなる画像が形成された被記
    録材を、該被記録材と該像形成物質との付着力よりも該
    像形成物質に対して大きい付着力を有する剥離面を有す
    る一対の剥離部材により、該剥離面が上記被記録材の一
    方の面及び他方の面に接触するように挟持した状態で被
    記録材を搬送する搬送手段と、該搬送手段による搬送の
    過程で該被記録材に付着した像形成物質に対する加熱を
    行う加熱手段と、該搬送手段による搬送の過程で該被記
    録材に対する加圧を行う加圧手段と、該搬送手段による
    搬送の過程で上記被記録材と上記剥離部材との相対的な
    変位を付与する変位付与手段と、を備え、上記加熱手
    段、加圧手段、及び、変位付与手段のそれぞれの作用に
    より、該像形成物質を被記録材から剥離して該剥離部材
    に転写する剥離転写手段を有する被記録材再生装置にお
    いて、 上記作用を、上記被記録材の一方の面に付着した像形成
    物質と他方の面に付着した像形成物質とのそれぞれに等
    しく付与するように上記剥離転写手段を構成したことを
    特徴とする被記録材再生装置。
  3. 【請求項3】請求項2の被記録材再生装置において、 上記加熱手段による上記被記録材の一方の面に付着した
    像形成物質に対する加熱温度、加熱時間、及び、上記変
    位付与手段により上記像形成物質に付与する上記相対的
    な変位の大きさ、変位付与回数が、上記被記録材の他方
    の面に付着した像形成物質に対する加熱温度、加熱時
    間、及び、上記変位付与手段により上記像形成物質に付
    与する上記相対的な変位の大きさ、変位付与回数と等し
    くなるように、上記剥離転写手段を構成したことを特徴
    とする被記録材再生装置。
  4. 【請求項4】請求項3の被記録材再生装置において、 上記加熱手段として、発熱体を有する複数の加熱部材を
    用い、該複数の加熱部材のそれぞれに上記一対の剥離部
    材を巻き付けて上記被記録材に付着した像形成物質の加
    熱を行うように上記加熱部材及び剥離部材を配置し、上
    記被記録材の一方の面側から加熱する加熱部材の表面温
    度と上記剥離部材の他方を介して上記被記録材の他方の
    面側から加熱する加熱部材の表面温度とが等しく、か
    つ、上記被記録材の一方の面側から加熱する加熱部材に
    上記剥離部材に挟持された被記録材が巻き付く距離と、
    上記被記録材の他方の面側から加熱する加熱部材に上記
    剥離部材に挟持された被記録材が巻き付く距離とが等し
    くなるように、上記剥離転写手段を構成したことを特徴
    とする被記録材再生装置。
  5. 【請求項5】請求項2、3、又は4の被記録材再生装置
    において、 上記被記録材の一方の面側からの加熱と、該被記録材の
    他方の面側からの加熱とを、交互に複数回ずつ行うよう
    に上記剥離転写手段を構成したことを特徴とする被記録
    材再生装置。
  6. 【請求項6】請求項3の被記録材再生装置において、 上記変位付与手段として、曲率を持つ形状であって、上
    記一対の剥離部材を巻き付けるための複数の巻き付け部
    材を用い、該複数の巻き付け部材のそれぞれに上記一対
    の剥離部材を、該一対の剥離部材に曲率を与えるように
    巻き付けて上記被記録材と該剥離部材とに相対的な変位
    を付与するように上記巻き付け部材及び剥離部材を配置
    し、上記被記録材の一方の面側への巻き付け回数と、該
    被記録材の他方の面側への巻き付け回数とが等しく、か
    つ、上記被記録材の一方の面側への巻き付け角度と該被
    記録材の他方の面側への巻き付け角度とが等しくなるよ
    うに、上記剥離転写手段を構成したことを特徴とする被
    記録材再生装置。
  7. 【請求項7】請求項2、3、又は6の被記録材再生装置
    において、 上記被記録材と上記剥離部材との相対的な変位を、同一
    方向で向きを交互に変えながら、上記被記録材の両面に
    複数回ずつ付与するように、上記剥離転写手段を構成し
    たことを特徴とする被記録材再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1283111A3 (en) * 2001-07-31 2003-05-02 Ricoh Company, Ltd. Image forming material, method and device for removing images, and image forming process and apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1283111A3 (en) * 2001-07-31 2003-05-02 Ricoh Company, Ltd. Image forming material, method and device for removing images, and image forming process and apparatus
EP1677161A3 (en) * 2001-07-31 2008-09-17 Ricoh Company, Ltd. Method and device for removing images, and image forming process and apparatus

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