JPH109668A - 風呂・給湯装置 - Google Patents

風呂・給湯装置

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JPH109668A
JPH109668A JP18282596A JP18282596A JPH109668A JP H109668 A JPH109668 A JP H109668A JP 18282596 A JP18282596 A JP 18282596A JP 18282596 A JP18282596 A JP 18282596A JP H109668 A JPH109668 A JP H109668A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保温モードの動作中に圧力センサ等の水位セ
ンサの異常検出を行うことが可能で、正確な水位キープ
動作と自動湯張り動作を行える風呂・給湯装置を提供す
る。 【解決手段】 浴槽水位を検出する圧力センサ13を設
け、その検出水位と、データ格納部25に格納した浴槽水
位Pと浴槽水量QとのP−Q関係データに基づき、設定
水位まで浴槽への湯張りを行う装置において、湯張り後
の保温モードの動作中に圧力センサ13の出力を水位監視
部24で監視し、水位変化が許容変化値を越えたときに、
P−Qデータ補正部26により、その水位変化前後の予め
与えられる設定時間中に水位変動が生じたか否かを判断
し、設定時間中に水位変動が生じていないときには水位
変化分だけ前記P−Q関係データを水位変化方法に補正
し、動作制御部23により補正後のP−Q関係データに基
づいて湯張りおよび水位キープ動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風呂の自動湯張り
機能を備えた風呂・給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給湯源の給湯熱交換器で作り出した湯を
追い焚き循環路に送り込み、この追い焚き循環路を介し
て浴槽内に落とし込んで自動湯張りを行う、いわゆる湯
張りモードの制御機能をもった風呂・給湯装置としての
湯張り機能付き給湯器が広く採用されている。
【0003】図16には、この種の湯張り機能付給湯器の
配管システムが示されている。同図において、風呂バー
ナ6の上側に追い焚き熱交換器7が設けられ、その追い
焚き熱交換器7の入口側には管路17の一端側が接続さ
れ、管路17の他端側は循環ポンプ18の吐出側に接続され
ている。この管路17には通水の温度を検出するサーミス
タ等の風呂温度センサ9が設けられている。
【0004】循環ポンプ18の吸込側には追い焚き循環路
14の戻り管15が接続されており、循環口である戻り管15
の戻り口側(入口側)は浴槽1の側壁に循環金具2を介
して接続されている。この戻り管15には通水を検知して
オン信号を出力する流水検出センサとしての追い焚き流
水スイッチ16が設けられている。追い焚き熱交換器7の
出口側には追い焚き循環路14の往管20の入口側が接続さ
れており、往管20の出口側は循環金具2を介して浴槽側
壁に接続されている。
【0005】なお、図16では、配管システムが分かり易
いように、往管20の出口側を戻り管15の戻り口側よりも
下側に示したが、往管20の出口側と戻り管15の戻り口側
とは、ほぼ同じ高さとなるように、循環金具2に取り付
け配設してもよい。
【0006】給湯バーナ4の上側には給湯源としての給
湯熱交換器5が設けられ、この給湯熱交換器5の入口側
には給水管11が接続され、この給水管11は水道等の水供
給源に接続されており、この給水管11にはメインの流量
センサ10が介設されている。給湯熱交換器5の出口側に
は給湯管12が接続されており、この給湯管12は台所等の
所望の給湯場所に導かれている。
【0007】前記給湯管12には湯張り用通路としての湯
張り用管21が分岐されており、この湯張り用管21には、
注湯制御弁としての注湯電磁弁24と、湯張りの流量を検
出する流量検出センサ19とが設けられている。また、湯
張り用管21には、注湯電磁弁24よりも下流側に、浴槽水
位を検出する水位検出センサとしての圧力センサ13が設
けられている。なお、図中、33はガス管、42は入水温度
センサ、43は出湯温度センサをそれぞれ示している。
【0008】この湯張り機能付給湯器の給湯運転と、追
い焚き運転と、注湯湯張り運転とは制御装置34によって
行われており、この制御装置34にはリモコン35が接続さ
れている。このリモコン35の水位設定ボタン等により、
設定水位を指定して湯張りを行うことにより、指定した
設定水位の湯張りが可能となっている。
【0009】この種の湯張り機能付給湯器では、リモコ
ン35により湯張りの設定水位と設定温度を指定し、リモ
コン35の自動運転スイッチがオンされると、注湯電磁弁
24が開けられ、給水管11から水が給湯熱交換器5に入り
込む。この給水管11の通水をメインの流量センサ10が検
出することにより給湯バーナ4が燃焼し、この燃焼火力
でもって給湯熱交換器5を通る水が熱せられて湯にな
り、この湯は湯張り用管21を通って追い焚き循環路14内
に入り、さらにこの追い焚き循環路14の戻り管15と往管
20を通して浴槽1内に注湯される。
【0010】通常、給湯熱交換器5からの湯の落とし込
みは予め与えられた所定の水量ずつ断続的に行われ、こ
の断続の湯の落とし込みが終了する毎に、循環ポンプ18
が短時間だけ起動され、追い焚き流水スイッチ16の信号
により、浴槽1の水位が循環金具の高さ位置に達したか
否かが判断される。追い焚き流水スイッチ16からオン信
号が加えられたときに、浴槽水位が循環金具2に達した
ものと判断され、次に、指定された設定水位の水量が一
気に落とし込まれて指定した設定水位の湯張りが終了す
る。
【0011】この注湯湯張り動作を的確に行うために、
制御装置34は、湯張りの条件データを作成記憶する動作
を行う記憶モードのシーケンスプログラムをもち、この
シーケンスプログラムに従って記憶モードの湯張り動作
を制御する。また、制御装置34は、この記憶モードの動
作によって作成記憶された湯張りの条件データを用い
て、実際の湯張りを行う実行モードのシーケンスプログ
ラムも内蔵しており、このシーケンスプログラムに従い
実際に湯張りを行う制御をする。
【0012】図17には、前記シーケンスプログラムに従
って行われる記憶モードでの湯張り動作がフローチャー
トにより示されており、以下、このフローチャートに基
づいて、図16に示したようなシステム構成を有する湯張
り機能付き給湯器の動作を説明する。まず、図17のステ
ップ101 で、リモコン35等に設けられている自動スイッ
チをオンすると、ステップ102 で、図14に示す如く、最
初にaリットル(例えば40リットル)の呼び水が浴槽1
に落とし込まれ、次に、ステップ103 で、循環ポンプ18
を短時間駆動させたときに、ステップ104 で、追い焚き
流水スイッチ16がオフとなることを確認する。なお、オ
フとならないときには記憶エラーとなる。
【0013】次に、ステップ105 で、予め定められた所
定量の注湯、すなわち、図14に示す単位水量のbリット
ル(例えば10リットル又は浴槽1が大きい場合には20リ
ットル)の湯水を断続的に落とし込む動作が行われ、こ
の単位水量の湯水が落とし込まれた後に、ステップ106
で、循環ポンプ18の短時間の駆動が行われて、ステップ
107 で、追い焚き流水スイッチ16がオンとなるか否かが
判断される。
【0014】そして、浴槽水位が循環金具2を越えた水
位に達して、追い焚き循環路14の湯水循環の検知が最初
に行われたときには、ステップ108 で、このときの水位
を圧力の値Pa として、圧力センサ13により検出する。
制御装置34は、この検出水位値を追い焚き循環路14の浴
槽1への接続部(戻り管15の戻り口)よりも少し上側の
基準水位として決定し、その浴槽水量(最初に流水検出
センサが流水を検出するまでに浴槽1に注湯された積算
流量)を浴槽1の基準水量QA として決定する。
【0015】次に、ステップ109 で、cリットル(例え
ば30リットル又は浴槽1が大きい場合には60リットル)
の注湯が行われ、ステップ110 で、このときの浴槽1の
水位を圧力のPb として、圧力センサ13により検出す
る。そして、ステップ111 で、cリットル/(Pb −P
a )の演算により、浴槽1の開口面積Sを計算し、例え
ば図13の実線に示すような湯張りの条件データ、すなわ
ち、浴槽水位(P)と浴槽水量(Q)とのP−Q関係デ
ータを作成して記憶する。なお、同図において、PS
設定水位、QS は設定水位に対応する水量を示してい
る。
【0016】次に、ステップ112 で、浴槽水位が設定水
位未満か否かの判断を行い、浴槽水位が設定水位未満の
ときには、ステップ113 で設定水位までの注湯を行い、
その後、ステップ114 で、圧力センサ13による圧力検出
を行うことにより浴槽水位を検出し、浴槽水位が設定水
位となるまでこの動作を繰り返す。また、ステップ112
で、浴槽水位が設定水位以上と判断されたときには、ス
テップ115 で、循環ポンプ18を駆動し、ステップ116 〜
118 までの動作により、浴槽湯温が設定温度となるよう
にし、沸き上げブザーを鳴らす。
【0017】一方、実行モードでの動作は、例えば図10
に示されるフローチャートに基づいて行われる。まず、
同図のステップ301 で、実行モードでの自動スイッチが
オンされると、ステップ302 で循環ポンプ18の駆動が行
われ、ステップ303 で、追い焚き流水スイッチ16がオフ
となることが確認され、ステップ304 に進む。ステップ
304 では、10リットルといった少量の注湯が行われ、ス
テップ305 での循環ポンプ18の駆動と、ステップ306 で
の追い焚き流水スイッチ16のオフ確認が順次行われ、追
い焚き流水スイッチ16がオフのときにはステップ307 に
進む。なお、ステップ303 で、追い焚き流水スイッチ16
がオンとなったときおよび、ステップ306 で、追い焚き
流水スイッチ16がオンとなったときにはステップ315 に
進み、ステップ315 での追い焚きおよび、ステップ316
での圧力検出後にステップ317 に進む。
【0018】ステップ307 では、記憶モードの動作によ
って作成されたP−Q関係データに基づいて、図15に示
すように、浴槽水位が追い焚き循環路16の戻り管15の戻
り口よりも下側となるようにXリットルの注湯が行われ
る。そして、ステップ308 での循環ポンプ18の駆動と、
ステップ309 での追い焚き流水スイッチ16のオフ確認が
順次行われ、追い焚き流水スイッチ16がオフのときに
は、ステップ310 に進む。なお、追い焚き流水スイッチ
16がオンのときにはステップ315 に進む。
【0019】ステップ310 では、前記P−Q関係データ
に基づいて、図15に示すように、浴槽水位が戻り管15の
戻り口よりも少し上側の水位となるようなYリットルが
求められ、Yリットルの注湯が行われる。そして、この
注湯後に、ステップ311 で、圧力センサ13によって、前
記基準水位に対応するA点水位(図15)の圧力検出が行
われる。その後、ステップ312 で、循環ポンプ18の駆動
が行われ、ステップ313 で、追い焚き流水スイッチ16が
オンとなることが確認される。
【0020】そして、前記ステップ310 〜313 までの動
作が1回以上繰り返し行われ、ステップ313 で、追い焚
き流水スイッチ16のオン信号を確認されたときには、ス
テップ314 で、圧力センサ補正(水位センサ補正)が行
われる。
【0021】この圧力センサ補正は、図11のフローチャ
ートに基づいて行われるものであり、まず、同図のステ
ップ401 で、循環口上までの注湯が1回か否かの判断が
行われる。そして、この注湯が1回のときにはステップ
402 へ進み、それ以外のきには、図10のステップ317 へ
進んで圧力センサ補正は行わないことになる。図11のス
テップ402 では、図10のステップ311 で検出したA点水
位(基準水位の実測検出水位)が、前記記憶モードの動
作時検出した基準水位Pa (P−Q関係データ上の基準
水位に対応する水位データ)に対して予め与えられた許
容範囲を外れたか否か、すなわち、|A点水位−Pa
は許容範囲を越えたか否かの判断を行い、A点水位と基
準水位Pa との差(|A点水位−Pa |)が許容範囲を
越えたときには、ステップ403 に進み、この差が許容範
囲を越えないときには、図10のステップ317 へ進む。
【0022】図11のステップ403 では、|A点水位−P
a |が許容範囲を越えたのは、連続して同方向に2回
(設定回数)か否かを判断し、同方向に2回のときに
は、図13の補正線aに示すように、前記P−Q関係デー
タの基準水位Pa を今回の検出値Pa ′に書き替え、こ
の書き替え後の基準水位に対応させて、P−Q関係デー
タを平行移動させて書き替える。なお、図11のステップ
403 で、|A点水位−Pa|が許容範囲を同方向に越え
た回数が2回ではないと判断されたとき、すなわち、許
容範囲を1回越えたときには、ステップ405 で1回目の
カウントが行われる。
【0023】以上のようにして圧力センサ補正動作が行
われると、次に、図10のステップ317 〜319 までの動作
(図17のステップ112 〜114 までの動作と同様の動作)
により設定水位まで注湯が行われ、その後、図17のステ
ップ115 〜118 までの動作と同様の動作により、浴槽湯
水温度が設定温度とされる。
【0024】また、この種の自動湯張り機能付き給湯器
において、浴槽湯水の温度を風呂の設定温度に保つ保温
モードの制御機能をもった給湯器においては、例えば図
12に示すフローチャートに基づいて保温モードの動作が
行われる。すなわち、タイマをセットしておいて例えば
30分といった予め定められた設定時間毎に、ステップ50
1 で、循環ポンプ18の駆動を行い、ステップ502 で、こ
のときの浴槽湯温の検出を行い、ステップ503 で、浴槽
検出湯温が設定温度以上か否かの判断を行う。そして、
浴槽検出湯温が設定温度未満のときには、ステップ504
で、風呂の追い焚きを行い、浴槽検出湯温が設定温度以
上となったときには、ステップ505 で、循環ポンプ18を
オフし、ステップ506 で、タイマのリセットを行う。
【0025】なお、このような保温モードの制御機能を
もった給湯器においては、一般に、浴槽水位を設定水位
に保つ保水モードの制御機能を有しており、この保水モ
ードの制御機能を備えた給湯器においては、前記保温モ
ードの動作中(例えば浴槽湯温の保温を24時間連続して
行う、いわゆる24時間風呂においては24時間)、予め定
められた設定時間毎に圧力センサ13によって検出される
検出圧力(浴槽1の検出水位)を制御装置34によって監
視し、浴槽水位が設定水位よりも予め与えられた許容範
囲を越えて小さくなったときには、足し湯を行って、浴
槽水位がほぼ設定水位となるように制御動作が行われ
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な自動湯張り器具において、湯張り動作および保水モー
ドの動作等は圧力センサ13等の水位センサによる検出水
位(検出圧力)に基づいて行われるために、水位の検出
は非常に重要であり、仮に、圧力センサ13のセンサ出力
に狂いが生じたとき(水位センサ異常のとき)には、そ
の異常検出を的確に行い、対処することが必要となる。
そこで、この異常検出および対処のために、従来は、図
10に示したように、実行モードの動作において圧力セン
サ補正を行っていた。
【0027】しかしながら、最近では、前記24時間風呂
等のような保温モードを備えた自動湯張り給湯器が普及
され、この種の風呂・給湯装置においては、例えば保温
モードの動作を長い間連続して行うようにすると、圧力
センサ13等の水位センサの異常検出等が長い間行われな
いことになり、水位センサ補正が長い間行われないこと
になる。そうすると、仮に圧力センサ13等の水位センサ
出力に狂いが生じたとしても、その状態で風呂・給湯装
置が使用されることになり、正確な水位キープ動作や自
動湯張り動作が行われずに、足し湯による湯水の溢れ等
が起こることもあり、非常に問題であった。
【0028】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、24時間風呂のような保水機
能を備えた風呂・給湯装置において、保水機能を有する
保温モードの動作が長い間連続して行われたとしても、
圧力センサ等の水位センサの異常検出を的確に行うこと
が可能であり、それにより、湯張りや水位キープ動作を
正確に行うことができる風呂・給湯装置を提供すること
にある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本第1の発明は、湯張り
モードと保温モードの制御機能をもち、浴槽水位を検出
する水位センサを備え、湯張りモードの動作において
は、予め与えられる浴槽水位(P)と浴槽水量(Q)と
のP−Q関係データに基づき設定水位まで浴槽への湯張
りを行う風呂・給湯装置において、湯張り後の保温モー
ドの動作中に水位センサの出力を監視する水位監視部
と、水位監視部により許容変化値を越えた水位変化が検
出されたときにその水位変化の前後の予め与えられる設
定時間中に水位変動が生じたか否かを判断し前記設定時
間中に水位変動が生じていないときには水位変化分だけ
前記P−Q関係データを水位変化方向に補正するP−Q
データ補正部とを有することを特徴として構成されてい
る。
【0030】また、本第2の発明は、湯張りモードと保
温モードの制御機能をもち、浴槽水位を検出する水位セ
ンサを備え、湯張りモードの動作においては、予め与え
られる浴槽水位(P)と浴槽水量(Q)とのP−Q関係
データに基づき設定水位まで浴槽への湯張りを行う風呂
・給湯装置において、湯張り後の保温モードの動作中に
水位センサの出力を監視する水位監視部と、水位監視部
により許容変化値を越えた水位変化が検出されたときに
その水位変化の前後の予め与えられる設定時間中に水位
変動が生じたか否かを判断し前記設定時間中に水位変動
が生じていないときには水位データが前記許容変化値を
越えて変化する毎に水位データを更新記憶する水位デー
タ記憶部と、保温モード動作後の次の湯張り動作時に浴
槽が空の状態から予め与えられる基準水位まで湯張りさ
れた後に水位センサの出力を検出し、基準水位の実測検
出水位がP−Q関係データ上の基準水位に対応する水位
データに対して許容範囲を外れて同じ方向にずれている
現象が湯張り動作毎に1回以上の設定回数連続的に生
じ、かつ、水位データ記憶部の水位データが前記基準水
位に対応する実測検出水位の初回のずれ検出前の保温モ
ードの動作中に更新されていたときにはP−Q関係デー
タを基準水位に対応する実測検出水位のずれ分だけずれ
方向に補正するP−Qデータ補正部とを有することを特
徴として構成されている。
【0031】さらに、前記P−Qデータ補正部は基準水
位に対応する実測検出水位のずれ方向と水位データ記憶
部で更新された水位データの水位変更方向とが同方向の
ときのみP−Q関係データを補正する構成としたことも
本第2の発明の特徴的な構成とされている。
【0032】さらにまた、前記P−Q関係データを補正
するP−Qデータ補正部の代わりに、P−Q関係データ
を補正するときと同じタイミングで水位センサの出力を
その変化分(ずれ分)だけ修正する方向に補正する水位
センサ出力補正部を設けたことも本第1、第2の発明の
特徴的な構成とされている。
【0033】上記構成の本第1の発明において、湯張り
後の保温モードの動作中に、水位監視部によって水位セ
ンサの出力が監視され、許容変化値を越えた水位変化が
検出されときには、その水位変化の前後の予め与えられ
る設定時間中に水位変動が生じたか否かの判断が行わ
れ、前記設定時間中に水位変動が生じていないときに
は、予め与えられる浴槽水位(P)と浴槽水量(Q)と
のP−Q関係データが、P−Qデータ補正部によって前
記水位変化分だけ水位変化方向に補正される。
【0034】このように、本第1の発明においては、湯
張り後の保温モードの動作中に、水位センサ出力の監視
が行われてP−Q関係データの補正が行われるために、
たとえ保温モードの動作が連続して長く行われたとして
も、P−Q関係データ補正等による水位センサ補正が的
確に行われることになり、上記課題が解決される。
【0035】また、上記構成の本第2の発明において
も、上記本第1の発明と同様に、水位監視部による水位
センサ出力の監視が行われて水位変化および水位変動の
検出が行われ、この水位データが許容変化値を越えて変
化する毎に、水位データ記憶部によって水位データの更
新記憶が行われ、この記憶データに基づいて、P−Q関
係データの補正等による水位センサ補正が行われるため
に、上記課題が解決される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。まず、本発明に係る風呂・給湯装置
の第1実施形態例について説明する。本実施形態例の風
呂・給湯装置は、従来例と同様に、図16に示したような
システム構成を備えた自動湯張り機能付き給湯器であ
り、湯張りモードと保温モードの制御機能を有してい
る。本実施形態例が従来例と異なる特徴的なことは、図
1に示す本実施形態例に特有な制御回路を制御装置34に
設け、保温モードの動作中に圧力センサ補正動作を行う
ように構成したことである。この制御回路は、同図に示
すように、動作制御部23、水位監視部24、データ格納部
25、P−Qデータ補正部26、時計機能27を有して構成さ
れており、圧力センサ13に接続されている。
【0037】動作制御部23は、予め与えられるシーケン
スプログラムに従って、湯張りモードの動作や保温モー
ドの動作制御を行うものであり、本実施形態例において
も、記憶モードでの自動湯張り動作制御は従来例と同様
であるので、その説明は省略する。なお、記憶モードで
の動作時に作成されるP−Q関係データは、データ格納
部25に格納され、動作制御部23は、データ格納部25に格
納したP−Q関係データに基づいて実行モードでの自動
湯張り動作および保温モードの動作制御を行う。
【0038】水位監視部24は、湯張り後の保温モードの
動作時に、水位センサとしての圧力センサ13の出力を監
視するものであり、圧力センサ13の検出圧力を検出水位
として監視し、この検出水位値を時々刻々とP−Qデー
タ補正部26に加える。また、水位監視部24には、予め水
位変化の許容変化値が与えられており、圧力センサ13に
よる検出水位がこの許容変化値を越えたときには、水位
変化信号をP−Qデータ補正部26に加える。
【0039】P−Qデータ補正部26は、時計機構27によ
って検出される時間を取り込み、さらに、水位監視部24
から加えられる圧力センサ13の検出水位の値と水位変化
信号とを受けて、水位監視部24により許容変化値を越え
た水位変化が検出されたとき(水位変化信号が加えられ
たとき)にその水位変化の前後の予め与えられる設定時
間中に水位変動が生じたか否かを判断し、前記設定時間
中に水位変動が生じていないときには、水位変化分だ
け、データ格納部25に格納されているP−Q関係データ
を水位変化方向に補正するものである。
【0040】具体的には、例えば、水位監視部により監
視される水位が、例えば図4の特性線aに示すように、
許容変化値を越えた変化値ΔP0 だけ変化したときに、
その前後の予め与えられる設定時間tA ,tB 中に水位
変動が生じているか否かを判断し、水位変動が生じてい
ないときには、圧力センサ13の異常(センサ出力に狂い
が生じている)と判断されるため、図3に示すように、
水位変化ΔP0 分だけP−Q関係データを水位変化方向
に平行移動させて補正する。また、図4の特性線bに示
すように、許容変化値を越えた水位変化が検出されて
も、その前後の設定時間tA ,tB 中に水位変動が生じ
ているときには、圧力センサ13の異常ではなく、例えば
風呂の利用者による浴槽湯水の汲み出し等によって浴槽
水位変化が生じたものと考えられるために、P−Qデー
タ補正部26による前記P−Q関係データの補正は行われ
ないことになる。
【0041】前記動作制御部23は、P−Q関係データの
補正が行われたときには、補正後のデータに基づいて前
記動作制御を行う。
【0042】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、次に、本実施形態例の自動湯張り機能付き給湯器に
おける保温モードでの制御動作について、図5に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。まず、同図のステッ
プ202 で、自動湯張り後の保温モードの動作が開始され
ると、ステップ204 で、圧力センサ13による浴槽水位検
出が行われてこの圧力センサ13の出力が水位監視部24に
よって監視され、ステップ205 で、検出水位変化の有無
が判断され、水位変化があるときにはステップ206 に進
む。
【0043】ステップ206 では、この水位変化は、水位
監視部24に与えられている前記許容変化値を越えたか否
かの判断が行われ、水位変化が許容変化値を越えたとき
には、ステップ207 で、P−Qデータ補正部26により、
この水位変化の前後の設定時間tA ,tB 中に水位変動
が生じたか否かの判断が行われる。そして、例えば図4
の特性線aに示したように、設定時間tA ,tB 中に水
位変動が生じていないときには、ステップ208 で、P−
Qデータ補正部26によるP−Q関係データの補正が、例
えば図3に示した如く、補正前のP−Q関係データの水
位変化方向への平行移動によって行われる。なお、この
P−Q関係データの補正により、補正後のP−Q関係デ
ータにおいては、水量QS に対応する水位がPS ′とな
るため、動作制御部23は圧力センサ13によって検出され
る検出水位がPS ′のときに設定水位であると判断する
ことができる。そして、このP−Q関係データ補正後
に、図5のステップ209 へ進む。
【0044】なお、同図のステップ205 で、水位変化が
ないと判断されたときや、ステップ206 で、その水位変
化が前記許容変化値以下であると判断されたときや、ス
テップ207 で、水位変化前後の設定時間tA ,tB 中に
水位変動が生じたと判断されたときには、いずれも前記
P−Q関係データの補正は行われずにステップ209 へ進
む。
【0045】ステップ209 では、圧力センサ13による検
出圧力(検出水位)が設定水位以上か否かの判断が行わ
れ、設定水位未満のときには、ステップ210 で足し湯が
行われた後、ステップ204 に戻り、一方、ステップ209
で、圧力センサ13による検出水位が設定水位以上である
と判断されたときには、ステップ211 へ進む。そして、
ステップ211 で、例えば30分といった予め与えられた時
間が経過したことが確認されるまでは、前記ステップ20
4 〜211 までの動作が繰り返し行われ、ステップ211
で、30分経過したことが確認されたときには、図12のス
テップ501 へ進み、浴槽湯水の保温動作が行われる。
【0046】なお、図6には、本実施形態例における実
行モードでの自動湯張り動作のフローチャートが示され
ており、同図において、図10に示した従来例の自動湯張
り機能付き給湯器における実行モードでの自動湯張り動
作と同様の動作には同一のステップ番号が付してある
が、本実施形態例では、前記の如く、保温モードの動作
中にP−Q関係データの補正を行って水位センサ補正を
行うために、実行モードでの自動湯張り動作時には水位
センサ補正は行わない。
【0047】また、図10に示したように、従来の自動湯
張り機能付き給湯器においては、図10のステップ307 〜
313 までに示したように、循環口の下までのXリットル
の注湯と、循環口の上までのYリットルの注湯とに分け
て基準水位となるA点水位までの注湯を行ったが、本実
施形態例では、実行モードでの自動湯張り動作時に水位
センサ補正を行わないため、図6のステップ306 での追
い焚き流水スイッチオフ確認動作の後に、同図のステッ
プS1で、図7に示すような循環口の上(戻り管15の戻
り口の上)までのZリットルの注湯を一気に行う。そし
て、その後、ステップS2で、循環ポンプ18を起動し、
ステップS3で、追い焚き流水スイッチ16がオンされた
ときには、ステップ316 に進むようにしており、その
後、ステップ316 〜321 までの動作により、従来例とほ
ぼ同様の湯張りおよび追い焚き動作を行う。
【0048】本実施形態例によれば、上記動作により、
湯張り後の保温モードの動作中に圧力センサ13の出力を
監視し、その水位変化が予め与えられた許容変化値を越
え、かつ、その水位変化前後の予め与えられる設定時間
A ,tB 中に水位変動が生じていないときには、圧力
センサ13の異常、すなわち、圧力センサ13による検出圧
力に狂いが生じたと判断するために、保温モードの動作
が長い間連続して行われた場合にも、圧力センサ13の異
常検出を的確に行うことができる。
【0049】そして、本実施形態例によれば、前記の如
く、保温モードの動作中に圧力センサ13の検出圧力に狂
いが生じたと判断されたときには、この狂いによって生
じたと判断される水位変化分だけP−Q関係データを水
位変化方向に補正することにより、圧力センサ13の検出
出力に応じて補正したP−Q関係データに基づいて、動
作制御部23による自動湯張り動作および保温モード動作
を正確に行うことができる。
【0050】さらに、本実施形態例によれば、実行モー
ドでの湯張り動作時に水位センサ補正を行わないため
に、従来の実行モードでの自動湯張り動作における循環
口下までの注湯動作を省略し、循環口の上側までの注湯
を一気に行うことができるために、実行モードでの湯張
り動作を簡略化することができる。
【0051】図2には、本発明に係る風呂・給湯装置の
第2実施形態例に特有な制御回路の要部構成が示されて
いる。本実施形態例の風呂・給湯装置も、上記第1実施
形態例の風呂・給湯装置と同様のシステム構成を備えた
自動湯張り機能付き給湯器であり、図2において、上記
第1実施形態例と同一名称部分には同一符号が付してあ
る。
【0052】同図に示すように、本実施形態例の特有な
回路は、動作制御部23、水位監視部24、データ格納部2
5、水位データ記憶部28、P−Qデータ補正部26、時計
機構27を有して構成されており、P−Qデータ補正部26
にはカウンタ回路30が設けられている。また、本実施形
態例でも、圧力センサ13が接続されている。
【0053】動作制御部23、水位監視部24、データ格納
部25の構成および機能は、上記第1実施形態例と同様で
あるので、その重複説明は省略する。なお、本実施形態
例では、水位監視部24は、圧力センサ13による検出圧力
(検出水位)値を水位データ記憶部28、P−Qデータ補
正部26に加え、また、圧力センサ13によって前記許容変
化値を越えた水位変化が検出されたときには水位変化信
号をP−Qデータ補正部26に加えると共に、この水位変
化信号を水位データ記憶部28に加える。
【0054】水位データ記憶部28は、水位監視部24から
加えられる水位変化信号を受けて、時計機構27により検
出される時間に基づき、上記第1実施形態例のP−Qデ
ータ補正部26と同様に、水位変化前後の予め与えられる
設定時間tA ,tB 中に水位変動が生じたか否かを判断
し、設定時間tA ,tB 中に水位変動が生じていないと
きには、水位データが許容変化値を越えて変化する毎に
水位データを更新記憶するものである。なお、この更新
記憶の方法は適宜設定されるものであり、例えば、1つ
のメモリ部を有し、水位データが更新される毎に更新前
のデータを消去して新しいデータに書き替えるものであ
ってもよいし、複数のメモリ部を有し、各メモリ部に順
々に水位データを記憶し、全てのメモリ部が一杯になっ
たときには古いデータから消去して順に書き替えるタイ
プのものであってもよい。
【0055】P−Qデータ補正部26は、本実施形態例で
は、保温モード動作後の次の湯張り動作時にP−Qデー
タ補正を行うものであり、保温モード動作後の次の実行
モードでの湯張り動作時に、浴槽1が空の状態から予め
与えられる基準水位まで湯張りされた後に、圧力センサ
13の出力を検出する。そして、それによって検出される
基準水位の実測検出水位(A点水位の実測値)が、記憶
モードの動作時に作成されてデータ格納部25に記憶され
ているP−Q関係データ上の基準水位に対応する水位デ
ータに対して許容範囲を外れて同じ方向にずれている現
象が、湯張り動作毎に例えば2回といった1回以上の設
定回数連続的に生じ、かつ、水位データ記憶部28の水位
データが基準水位に対応する実測検出水位の初回のずれ
検出前の保温モードの動作中に更新されていたときに
は、P−Q関係データを基準水位に対応する実測検出水
位のずれ分だけずれ方向に補正するものである。
【0056】なお、本実施形態例では、P−Qデータ補
正部26は、基準水位に対応する実測検出水位のずれ量と
水位データ記憶部28で更新された水位データの水位変更
方向とが同方向のときのみP−Q関係データを補正する
構成と成している。
【0057】具体的には、P−Qデータ補正部26は、保
温モード動作後の次の実行モードでの湯張り動作時に検
出される基準水位の実測検出水位(例えばPa ′)が、
P−Q関係データ上の基準水位に対応する水位データ
(例えばPa )よりも小さく(Pa >Pa ′)、その差
が許容範囲を外れていて、しかも、このずれ検出前の保
温モードの動作中に水位データ記憶部28の水位データが
水位を小さくする方向に変更されていたときには、P−
Q関係データを例えば図3に示すように、浴槽水量に対
する浴槽水位が小さくなる方向に補正する。また、その
逆に、前記水位Pa ′,Pa の関係が、Pa ′>Pa
なり、かつ、このずれ検出前の保温モードの動作中に、
水位データ記憶部28によって水位を大きくする方向に水
位データが補正されていたときには、前記とは逆に、浴
槽水量に対する浴槽水位が大きくなる方向にP−Q関係
データの平行移動を行ってデータ補正を行う。
【0058】なお、このようなP−Qデータ補正部26に
よるP−Q関係データの補正に際し、カウンタ回路30
は、実行モードでの湯張り動作時に、基準水位の実測検
出水位が、P−Q関係データ上の基準水位に対応する水
位データに対して許容範囲を外れて同方向へずれた回数
をカウントする。
【0059】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、次に本実施形態例の自動湯張り機能付き給湯器にお
ける保温モードでの動作および実行モードでの自動湯張
り動作について説明する。なお、本実施形態例において
も、記憶モードでの自動湯張り動作は、上記第1実施形
態例および従来例と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0060】本実施形態例においては、保温モードの動
作は、図8に示すフローチャートに基づいて行われるも
のであり、同図において、図5に示した上記第1実施形
態例における保温モードでの動作と同様の動作には同一
のステップ番号が付してある。図8に示すように、本実
施形態例における保温モードの動作は、上記第1実施形
態例における保温モードの動作とほぼ同様に行われる
が、本実施形態例では、保温モードの動作中にP−Q関
係データの補正は行われずに、その代わり、まず、図8
のステップ202 での保温開始後に、ステップ203 で、こ
のときの基準水位を基準とした水位(通常は実行モード
での湯張り動作後の水位であるので、例えば、図3のP
K に示すような、基準水位から設定水位までの水位とな
る)が保温キープ水位として水位データ記憶部28に記憶
される。
【0061】そして、その後、ステップ204 〜207 まで
の動作が上記第1実施形態例と同様にして行われ、ステ
ップ207 で、設定時間tA ,tB 中に水位変動が生じて
いないと判断されたときには、ステップSA で、水位デ
ータ記憶部28により、前記ステップ203 で記憶した保温
キープ水位の更新記憶が行われる。この更新記憶された
保温キープ水位のデータは、保温モード動作後の次の実
行モードでの湯張り動作時の圧力センサ補正(P−Q関
係データ補正)に備えられるものであり、以下、図8の
ステップ209 以降の動作は、上記第1実施形態例と同様
に行われる。
【0062】次に、本実施形態例の実行モードでの自動
湯張り動作について説明する。本実施形態例における実
行モードでの自動湯張り動作は、従来例と同様に、図10
に示したフローチャートに基づいて行われるものであ
り、本実施形態例における実行モードでの自動湯張り動
作が従来例における実行モードでの自動湯張り動作と異
なることは、図10のステップ314 での圧力センサ補正動
作を、本実施形態例では図9に示すフローチャートに基
づいて行うようにしたことである。なお、図9におい
て、図11に示した従来の自動湯張り機能付き給湯器にお
ける圧力センサ補正動作と同様の動作には同一のステッ
プ番号を付してある。
【0063】図9に示すように、本実施形態例でも、ス
テップ401 〜403 までの動作が従来例と同様にして行わ
れ、本実施形態例では、図9のステップ403 で、|A点
水位−Pa |が許容範囲を越えたのが連続して同方向に
2回(設定回数)となったと判断されたとき、すなわ
ち、P−Qデータ補正部26のカウンタ回路30によるカウ
ント数が2回となったときには、ステップSB で、この
許容範囲を越えた方向(すなわち、基準水位に対応する
実測検出水位のずれ方向)は、前記保温モードでの動作
時に水位データ記憶部28によって更新記憶された水位更
新方向と同方向か否かの判断が行われる。そして、前記
ずれ方向と保温キープ水位の更新方向とが同方向のとき
にのみ、ステップ404 に進み、P−Q関係データの補正
が行われ、前記ずれ方向と保温キープ水位の更新方向と
が異なるときにはP−Q関係データの補正は行われずに
図10のステップ317 へ進む。
【0064】本実施形態例によれば、上記第1実施形態
例と同様に、湯張り後の保温モードの動作中に圧力セン
サ13の出力を監視して圧力センサ13によって検出される
検出水位変化が水位監視部24に与えられている許容変化
値を越え、かつ、この水位変化前後の予め与えられる設
定時間tA ,tB 中に水位変動が生じていないときに
は、圧力センサ13の出力に狂いが生じていると判断する
ために、保温モードの動作中に圧力センサ13の異常検出
を的確に行うことができる。
【0065】そして、本実施形態例によれば、保温モー
ドの動作中に保温キープ水位をもち、前記のように圧力
センサ13の異常検出が行われたときには、この保温キー
プ水位を更新し、保温モードの動作後の次回の実行モー
ドでの自動湯張り動作時にP−Q関係データの補正によ
る水位センサ補正を行うために、P−Q関係データを的
確に補正することが可能となり、自動湯張り動作および
水位キープ動作を正確に行うことができる。
【0066】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記第2実施形態例では、P−Qデータ補正部26は、図
9のステップSB の動作を行うことにより、基準水位に
対応する実測検出水位のずれ方向と水位データ記憶部28
で更新された水位データの水位更新方向とが同方向のと
きのみP−Q関係データを補正する構成としたが、P−
Qデータ補正部26は、前記ずれ方向と保温キープ水位の
更新方向とが異なる方向であっても、基準水位の実測検
出水位がP−Q関係データ上の基準水位に対応する水位
データに対して許容範囲を外れて同じ方向にずれている
現象が湯張り動作毎に1回以上の設定回数連続的に生
じ、かつ、この初回のずれ検出前の保温モードの動作中
に水位データ記憶部28の水位データが更新されていたと
きにはP−Q関係データの補正を行うようにしてもよ
い。
【0067】なお、このようなときには、図9のステッ
プSB の動作の代わりに、例えば、保温キープ水位の更
新が行われたか否かを判断する動作を行うことになる。
【0068】また、このようなP−Q関係データの補正
に際し、水位データ記憶部28の水位データ更新が行わ
れ、かつ、実行モードでの湯張り動作時に検出される基
準水位の実測検出水位がP−Q関係データ上の基準水位
に対応する水位データに対して許容範囲を外れて同じ方
向にずれている現象が起こる回数が2回となったときに
P−Q関係データの補正を行う代わりに、前記現象が起
こる回数が1回以上の別の設定回数連続的に生じたとき
にP−Q関係データの補正を行うようにしてもよい。
【0069】さらに、図1,2の破線に示すように、P
−Qデータ補正部26の代わりに、P−Q関係データを補
正するときと同じタイミングで圧力センサ13等の水位セ
ンサの出力をその変化分(ずれ分)だけ修正する方向に
補正する水位センサ出力補正部29を設け、この水位セン
サ出力補正部29によって補正した水位センサ出力に基づ
いて、動作制御部23による湯張りモードの制御動作およ
び保温モードの制御動作を行うようにしてもよい。
【0070】さらに、本発明の風呂・給湯装置は、必ず
しも図16に示したようなシステム構成を有する自動湯張
り機能付き給湯器とするとは限らず、圧力センサ13等の
浴槽水位検出用の水位センサを備え、湯張りモードと保
温モードの制御機能をもった風呂・給湯装置であれば、
そのシステム構成は適宜設定されるものである。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、湯張り後の保温モード
の動作中に水位センサの出力を監視し、検出される水位
変化が許容変化値を越えたときにその水位変化前後の予
め与えられる設定時間中に水位変動が生じたか否かを判
断するようにしたものであるから、例えば浴槽湯水の汲
み出し等による水位変動が生じていないにもかかわら
ず、水位変化が許容変化値を越えたときには、水位セン
サの出力に狂いが生じたものであると的確に判断するこ
とができる。
【0072】そして、本発明によれば、このように、保
温モードの動作中に、水位センサの異常検出を的確に行
うことができるために、この検出結果に基づいて、例え
ば本第1の発明においては、保温モードの動作中に予め
与えられた浴槽水位と浴槽水量とのP−Q関係データを
前記水位変化分だけ水位変化方向に補正することによ
り、水位センサの出力に応じてP−Q関係データの補正
を行い、この補正後のP−Q関係データに基づいて正確
な湯張り動作および水位キープ動作を行うことができ
る。
【0073】また、本第2の発明においては、前記判断
結果に基づいて、保温モード中に水位データの更新記憶
を行い、この更新が行われ、かつ、次回の湯張り動作時
に基準水位の実測検出水位がP−Q関係データ上の基準
水位に対応する水位データに対して許容範囲を外れて同
じ方向にずれている現象が設定回数連続的に生じたとき
にP−Q関係データを前記ずれ量分だけずれ方向に補正
することにより、上記本第1の発明と同様に、水位セン
サの出力に応じて的確にP−Q関係データを補正し、こ
の補正後のデータに基づいて正確な湯張り動作および水
位キープ動作を行うことができる。
【0074】さらに、本第2の発明において、−Qデー
タ補正部は基準水位に対応する実測検出水位のずれ方向
と水位データ記憶部で更新された水位データの水位変更
方向とが同方向のときのみP−Q関係データを補正する
構成としたものにおいては、前記ずれ方向と水位データ
の水位更新方向とが同方向のときのみP−Q関係データ
を補正することにより、より一層確実に、水位センサの
検出出力のずれに応じた正確な湯張り動作および水位キ
ープ動作を行うことができる。
【0075】さらに、前記P−Q関係データを補正する
P−Qデータ補正部の代わりに、P−Q関係データを補
正するときと同じタイミングで水位センサの出力をその
変化分(ずれ分)だけ修正する方向に補正する水位セン
サ出力補正部を設けた本発明によれば、P−Q関係デー
タの補正の代わりに、水位センサ出力をそのずれ分だけ
修正する方向に補正することにより、この補正後のセン
サ出力を利用して、予め与えられたP−Q関係データに
基づく湯張り動作および水位キープ動作を正確に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風呂・給湯装置の第1実施形態例
の制御部要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る風呂・給湯装置の第2実施形態例
の制御部要部構成を示すブロック図である。
【図3】上記第1、第2実施形態例の風呂・給湯装置に
よって行われるP−Q関係データ補正動作の説明図であ
る。
【図4】上記第1、第2実施形態例の風呂・給湯装置水
位センサ出力監視動作によって検出される浴槽水位の時
間的変化の例を示すグラフである。
【図5】上記第1実施形態例の風呂・給湯装置によって
行われる保温モードの動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】上記第1実施形態例の風呂・給湯装置によって
行われる実行モードでの湯張り動作を示すフローチャー
トである。
【図7】図6に示した実行モードでの自動湯張り動作時
の注湯水量を示す説明図である。
【図8】上記第2実施形態例の風呂・給湯装置における
保温モードでの動作を示すフローチャートである。
【図9】上記第2実施形態例の風呂・給湯装置における
実行モードでの動作中の水位センサ補正(圧力センサ補
正)動作を示すフローチャートである。
【図10】上記第2実施形態例の風呂・給湯装置および従
来例の風呂・給湯装置における実行モードでの自動湯張
り動作を示すフローチャートである。
【図11】従来の風呂・給湯装置における実行モードでの
動作中の水位センサ補正(圧力センサ補正)動作を示す
フローチャートである。
【図12】従来の風呂・給湯装置における保温モードの動
作を示すフローチャートである。
【図13】従来の風呂・給湯装置におけるP−Q関係デー
タの補正動作の一例を示す説明図である。
【図14】風呂・給湯装置の記憶モードでの自動湯張り動
作中の注湯水量の一例を示す説明図である。
【図15】風呂・給湯装置における実行モードでの自動湯
張り動作中の注湯水量の一例を示す説明図である。
【図16】一般的な風呂・給湯装置としての自動湯張り機
能付き給湯器のシステム構成図である。
【図17】風呂・給湯装置の記憶モードでの自動湯張り動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 浴槽 13 圧力センサ 23 動作制御部 24 水位監視部 25 データ格納部 26 P−Qデータ補正部 27 時計機構 28 水位データ記憶部 29 水位センサ出力補正部 30 カウンタ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯張りモードと保温モードの制御機能を
    もち、浴槽水位を検出する水位センサを備え、湯張りモ
    ードの動作においては、予め与えられる浴槽水位(P)
    と浴槽水量(Q)とのP−Q関係データに基づき設定水
    位まで浴槽への湯張りを行う風呂・給湯装置において、
    湯張り後の保温モードの動作中に水位センサの出力を監
    視する水位監視部と、水位監視部により許容変化値を越
    えた水位変化が検出されたときにその水位変化の前後の
    予め与えられる設定時間中に水位変動が生じたか否かを
    判断し前記設定時間中に水位変動が生じていないときに
    は水位変化分だけ前記P−Q関係データを水位変化方向
    に補正するP−Qデータ補正部とを有する風呂・給湯装
    置。
  2. 【請求項2】 湯張りモードと保温モードの制御機能を
    もち、浴槽水位を検出する水位センサを備え、湯張りモ
    ードの動作においては、予め与えられる浴槽水位(P)
    と浴槽水量(Q)とのP−Q関係データに基づき設定水
    位まで浴槽への湯張りを行う風呂・給湯装置において、
    湯張り後の保温モードの動作中に水位センサの出力を監
    視する水位監視部と、水位監視部により許容変化値を越
    えた水位変化が検出されたときにその水位変化の前後の
    予め与えられる設定時間中に水位変動が生じたか否かを
    判断し前記設定時間中に水位変動が生じていないときに
    は水位データが前記許容変化値を越えて変化する毎に水
    位データを更新記憶する水位データ記憶部と、保温モー
    ド動作後の次の湯張り動作時に浴槽が空の状態から予め
    与えられる基準水位まで湯張りされた後に水位センサの
    出力を検出し、基準水位の実測検出水位がP−Q関係デ
    ータ上の基準水位に対応する水位データに対して許容範
    囲を外れて同じ方向にずれている現象が湯張り動作毎に
    1回以上の設定回数連続的に生じ、かつ、水位データ記
    憶部の水位データが前記基準水位に対応する実測検出水
    位の初回のずれ検出前の保温モードの動作中に更新され
    ていたときにはP−Q関係データを基準水位に対応する
    実測検出水位のずれ分だけずれ方向に補正するP−Qデ
    ータ補正部とを有する風呂・給湯装置。
  3. 【請求項3】 P−Qデータ補正部は基準水位に対応す
    る実測検出水位のずれ方向と水位データ記憶部で更新さ
    れた水位データの水位変更方向とが同方向のときのみP
    −Q関係データを補正する構成とした請求項2記載の風
    呂・給湯装置。
  4. 【請求項4】 P−Q関係データを補正するP−Qデー
    タ補正部の代わりに、P−Q関係データを補正するとき
    と同じタイミングで水位センサの出力をその変化分(ず
    れ分)だけ修正する方向に補正する水位センサ出力補正
    部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は
    請求項3記載の風呂・給湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009275959A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Mitsubishi Electric Corp 給湯機
JP2021050869A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 給湯機および給湯機制御方法

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