JPH1096398A - 止水シートに対するレリーフバルブの取付構造 - Google Patents

止水シートに対するレリーフバルブの取付構造

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JPH1096398A
JPH1096398A JP8272943A JP27294396A JPH1096398A JP H1096398 A JPH1096398 A JP H1096398A JP 8272943 A JP8272943 A JP 8272943A JP 27294396 A JP27294396 A JP 27294396A JP H1096398 A JPH1096398 A JP H1096398A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 貫通孔4aと雄ネジ部を有する円筒状部
材4bを備えた第一板状部材4の円筒状部材4bの先端
側を止水シート1の適宜位置に開設された透孔1aに挿
通させ、更に円筒状部材4bの先端側を第二板状部材5
の貫通孔5aに挿通させて第二板状部材5より突出させ
ると共に、第一板状部材4と止水シート1との間に第
一,第二止水部材6,7を介装し、円筒状部材4bの突
出先端部にナット部材8を螺着締結して、止水シート1
を第一,第二止水部材6,7を介して第一,第二板状部
材4,5とで挟圧保持し、更に、円筒状部材4bの突出
先端部に接続部材9を取り付けると共に、その先端側に
レリーフバルブを取り付ける。 【効果】 止水シートにかかる水圧をレリーフバルブの
開閉によって調整するに当たり、現場施工であってもレ
リーフバルブの取付けを容易に行なうことができ、ま
た、取付け部分の水密性を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一次覆工コンクリ
ートと二次覆工コンクリートとの間に介装される止水シ
ートに対するレリーフバルブの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】山等を
貫通するトンネルの場合、トンネルの外周すべてを止水
シート(防水シート)で覆うウォタータイト構造が採用
されており、このような構造の場合、トンネル周辺の水
圧を設定水圧に保つために、一次覆工コンクリートと二
次覆工コンクリートとの間に介装される止水シートにレ
リーフバルブを取り付けて、一次覆工コンクリート側か
らの湧水をレリーフバルブによって外部に排出すること
ができるように止水シートにレリーフバルブを取り付け
る手段が求められている。
【0003】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
で、止水シートにレリーフバルブをその止水性を損なう
ことなく容易に取り付けることができる止水シートに対
するレリーフバルブの取付構造を提供することを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、トンネルの一次覆工コンクリートと二次覆
工コンクリートとの間に介装され、一次覆工コンクリー
ト側からの湧水が二次覆工コンクリート側に漏出するこ
とを防止する止水シートに、常時は閉塞され、上記湧水
による止水シートへの水圧が所定圧力以上に増大した場
合に開放してこの湧水を外部に排出するレリーフバルブ
を取り付ける止水シートに対するレリーフバルブの取付
構造であって、第一の板状部材に貫通孔を形成すると共
に、この貫通孔の周縁部に外周面に雄ネジ部を有する円
筒状部材を突設し、この円筒状部材の先端側を上記止水
シートの所定箇所に開設した透孔に一次覆工コンクリー
ト側より二次覆工コンクリート側に挿通させると共に、
更に第二の板状部材に穿設した貫通孔に挿通させてこの
第二の板状部材より突出させ、かつ上記止水シートと第
一板状部材との間に上記円筒状部材を取り囲むように止
水部材を介装し、上記円筒状部材の突出先端部に内周面
に上記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成されたナット
部材を螺着締結して、上記止水シートを上記止水部材を
介して第一板状部材と第二板状部材とで挟圧保持し、更
に、上記円筒状部材の突出先端部に接続部材を取り付け
ると共に、その先端側にレリーフバルブを取り付けてな
ることを特徴とする止水シートに対するレリーフバルブ
の取付構造を提供する。
【0005】即ち、本発明の止水シートに対するレリー
フバルブの取付構造は、第一板状部材の円筒状部材を止
水シートの所定箇所に開設した透孔に挿通させ、更に第
二板状部材の貫通孔に挿通させて第二板状部材より突出
させると共に、止水シートと第一板状部材との間に止水
部材を介装して、更に第二板状部材の円筒状部材が第二
板状部材より突出した突出先端部にナット部材を螺着締
結して、止水シートを止水部材を介して第一板状部材と
第二板状部材とで挟圧保持することによって、止水シー
トの透孔を突出する円筒状部材の周縁部から一次覆工コ
ンクリート側からの湧水が二次覆工コンクリート側へ漏
出することを防ぐことができる。
【0006】そして、二次覆工コンクリート打設前、又
は打設後に、円筒状部材の突出先端部に接続部材を取り
付けると共に、その先端側にレリーフバルブを取り付け
ることによって、レリーフバルブを止水シートの止水性
を損なうことなく取り付けることができ、このレリーフ
バルブを常時は閉塞しておき、一次覆工コンクリート側
からの湧水による止水シートへの水圧が所定圧力以上に
増大した場合に開放して湧水を外部に排出することによ
って、止水シートへの水圧を下げることができる。
【0007】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明を図面を
参照して、更に詳細に説明する。図1は、本発明の止水
シートに対するレリーフバルブの取付構造の一構成例を
説明するものである。このレリーフバルブの取付構造の
場合、止水シート1は、トンネル地山に打設された一次
覆工コンクリート面に予め張設された透水性シート2に
接着剤等の適宜手段で接着することによって、止水シー
ト1と透水性シート2とを積層した防水シート3を構成
するものであり、止水シート1を張設する際に、レリー
フバルブの取付構造が構成される。
【0008】即ち、上記レリーフバルブの取付構造は、
貫通孔4aと雄ネジ部を有する円筒状部材4bを備えた
第一板状部材4の円筒状部材4bの先端側を止水シート
1の適宜位置に開設された透孔1aに一次覆工コンクリ
ート側より二次覆工コンクリート側に挿通させて第一板
状部材4を透水性シート2との間に介在するように取り
付け、更に円筒状部材4bの先端側を第二板状部材5の
貫通孔5aに挿通させて第二板状部材5より突出させる
と共に、第一板状部材4と止水シート1との間にリング
状の第一止水部材6と第二止水部材7とを介装し、円筒
状部材4bの突出先端部に内周面に上記雄ネジ部と螺合
する雌ネジ部が形成されたナット部材8を螺着締結し
て、止水シート1を第一止水部材6と第二止水部材7を
介して第一板状部材4と第二板状部材5とで挟圧保持
し、更に、円筒状部材4bの突出先端部に、先端側に図
示しないレリーフバルブが取り付けられる接続部材9を
取り付けたものである。
【0009】ここで、止水シート1としては、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体等の
合成樹脂シートが好適であり、またその厚さは0.3〜
6mmとすることが好ましい。そして、図1に示す構成
例の場合、この止水シート1には、透水性シート2が積
層一体化される。この透水性シート2は、シート状網状
体2aを緩衝性シート2bに積層することによって一次
覆工コンクリートと二次覆工コンクリートとの間に圧力
調整可能な空隙を設けたものであるが、本発明の場合、
空隙形成のために必ずもこのような透水性シート2を積
層する必要はなく、例えば止水シート自体をコルゲート
状又はエンボス状のものとすることによって上記のよう
な空隙を形成することができる。また、空隙形成を目的
として透水性シートを積層する場合、透水性シートの構
成はシート状網状体2aを緩衝性シート2bに積層した
ものに制限されず、例えば透水性シート2が不織布等か
らなる緩衝性シート2bのみによって構成したり、上記
シート状網状体2aに代えてコルゲート状又はエンボス
状に形成されたシートを積層することによっても空隙を
設けることができる。但し、上記シート状網状体2aを
緩衝性シート2bに積層したものを使用すれば、好適な
空隙を一次覆工コンクリートと二次覆工コンクリートと
の間に設けることができるのみならず、湧水中の土砂を
効果的に取り除くことができ、このような土砂によって
緩衝性シート2bの透水性が低下したり、上記空隙が塞
がれることがないので好適である。
【0010】即ち、図1に示す構成例の場合、一次覆工
コンクリートに張設された透水性シート2に止水シート
1を積層一体化して防水シート3を張設した後、二次覆
工コンクリートを打設することによって、一次覆工コン
クリートと二次覆工コンクリートとの間に止水シート1
を介して上記透水性シート2による空隙を形成し、この
空隙に溜まる一次覆工コンクリート側からの湧水を後述
するように上記止水シート1に取り付けられたレリーフ
バルブから外部に排出することによって、一次覆工コン
クリートと二次覆工コンクリートとの間にかかる水圧を
調整することができる。この場合、図1に示すように、
第一板状部材4は透水性シート2と止水シート1との間
に介装され、一次覆工コンクリート側からの湧水等は透
水性シート2を通過した後にレリーフバルブに流れ込む
ように構成されるので、透水性シート2は湧水中の土砂
等を濾過する役目も果たすものであり、このような役割
を考慮すれば、上記透水性シート2をそのシート状網状
体2a側が一次覆工コンクリートに対向するように張設
すると、湧水中に大量に土砂が含まれるトンネル内に長
期に亙って使用してもシート状網状体2a、緩衝性シー
ト2b内に土砂が堆積して空隙を塞ぐこともなく、透水
性シート2の透水性、濾過機能を維持することができる
ので好適である。
【0011】ここで、シート状網状体2aは、ポリアミ
ド、ポリエステル又はポリエチレン,ポリプロピレンの
ようなポリオレフィン等の合成樹脂細線、ポリ塩化ビニ
ル等の合成樹脂で被覆した金属線、又は金属線などの線
状体の多数が相互に交差しながら水平方向ならびに厚み
方向に不規則に方向を変えて一方から他方に延びてお
り、これら多数の連続線状体が各々の交差点で少なくと
も一部で相互に接着したうねり状凹凸を有する網状シー
トに形成されてなるものであり、かかる形状を保持する
保形性と剛性とを有するものである。
【0012】この場合、このシート状網状体2aを構成
する線状体の太さは0.5〜3mmとすることが好適で
あり、またシート状網状体2aの網目の大きさは0.1
〜20mm、特に1〜10mmとすることが好ましい。
さらに、シート状網状体2aの高さ、即ち上側に最も高
いうねりの頂部と下側に最も高いうねりの頂部との間の
間隔は1〜30mm、特に2〜10mmとすることが好
適であり、シート状網状体2aの網状体密度としては2
00〜700g/m2程度のものを用いることができ
る。
【0013】また、緩衝性シート2bとしては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂製
不織布が好適に用いられ、特に繊維表面にケバが立たな
いものが好適である。この場合、不織布の繊維密度に特
に限定はないが、土砂が通過しにくいものが好ましく、
そのためには10〜300g/m2程度のものが好適で
ある。なお、透水性シート2を緩衝性シートのみによっ
て構成する場合、上記と同様の合成樹脂製不織布であっ
て、その繊維密度が100〜2000g/m2、厚みが
20mm程度のものが好適に用いられる。
【0014】なお、シート状網状体2aと緩衝性シート
2bとは、熱接着、接着剤、ニードルパンチ法等の適宜
手段で一体化することができ、この場合、全面的に接着
してもよいが、防水シートの取り扱い性を良好ならしめ
るために両者を部分的に接合して一体化してもよい。
【0015】止水シート1に上記透水性シート2を積層
して防水シート3とする場合、シート展張前に止水シー
ト1と透水性シート2とを一体化しておくこともできる
が、本取付構造の場合、取り付けの作業性を考慮すると
別張りすることが好ましく、上述したように施工現場に
おいて止水シート1と透水性シート2とを一体化する際
に、止水シート1に第一板状部材4を取り付けることが
望ましい。そして、止水シート1と透水性シート2と
は、透水性シート2の緩衝性シート2bと止水シート1
とを接着剤等の適宜手段で一体化することができ、この
場合、第一板状部材4を取り付ける部分の周辺を除いて
全面的に接着してもよいが、防水シートの取り扱い性を
良好ならしめるために両者を部分的に接合して一体化し
てもよい。
【0016】なお、本構成例の場合、止水シート1を現
場に搬送する前に、レリーフバルブを取付ける位置に透
孔1aを開設しておいてもよいが、レリーフバルブを取
付けるのに好適な位置は現場の状況によって異なるの
で、止水シート1を現場に搬送した後に、現場の状況に
合わせて止水シートを一次覆工コンクリートに張設され
た透水性シート2に接着一体化して張設する前、又は張
設した後に、止水シート1の適宜位置に透孔1aをパン
チ等によって開設することが望ましい。
【0017】そして、上記止水シート1の展張時に取り
付けられる第一板状部材4としては、ステンレス,アル
ミ,鉄等の金属やこれら金属を亜鉛等でめっきしためっ
き金属等の金属材料、ポリ塩化ビニル,高密度ポリエチ
レン等の剛性合成樹脂などからなる正方形又は円形の板
状部材が好適であり、長期に亙って水にさらされること
を考慮すれば、これらの中でもステンレスが特に好適で
ある。また、その大きさは100×100mm又はφ1
00mm程度、厚さは3〜10mm程度のものを用いる
と好適である。また、この第一板状部材4の貫通孔4a
の周縁部に突設される円筒状部材4bは、第一板状部材
4と同一材料とすれば、第一板状部材4との溶接性、接
着性が良好となり、その一体化が容易となるので好適で
ある。なお、第一板状部材4と円筒状部材4bとを一体
成形することもできる。
【0018】第二板状部材5は、上記第一板状部材4と
その材料、板形状がそれぞれ異なっていてもよいが、同
様の材料、板形状からなることが望ましく、また、その
貫通孔5aは、上記円筒状部材4bの先端側が挿通でき
るように、その孔径が円筒状部材4bの外径よりも大径
に形成されている。
【0019】そして、第一板状部材4と止水シート1と
の間に介装されるリング状の第一止水部材6及び第二止
水部材7は、いずれもステンレス,アルミ,鉄等の金属
やこれら金属を亜鉛等でめっきしためっき金属等の金属
材料、ポリ塩化ビニル,高密度ポリエチレン等の剛性合
成樹脂などからなるものが好適である。これらの止水部
材6,7は、第一板状部材4と一体成形すると、高い水
密性が得られるのでより好適である。また、一体成形し
ない場合は、第一板状部材4と同一材料とすれば、第一
板状部材4との熱溶着、溶接性、接着性が良好となり、
容易に一体化できるので好適である。また、その形状
は、上記円筒状部材4bを取り囲むことができる形状で
あればよいが、特に円形リング状又は角形リング状部材
とすると、ナット部材8の締め付け圧力が均一にかかる
ので好適である。そして、第一止水部材6の内径は、円
筒状部材4bの外径よりも大径であり、第二止水部材7
の内径は、第一止水部材6の外径よりも大径であり、か
つその外径が第一板状部材4の径よりも小径であるが、
この場合、リングの大きさが小さい程、ナット部材8の
締め付け圧力が集中して水密性に優れるものとなる。な
お、図1に示す構成例では、止水部材として、第一止水
部材6及び第二止水部材7とからなる二重の止水部材を
介装させているが、本発明の場合、第一止水部材6のみ
を介装させることもできる。但し、止水部材による水密
性を確実にするためには、上記構成例のように二重の止
水部材を使用することが望ましく、さらに第一止水部材
6と第二止水部材7との間に形成される空間に水膨潤性
ゴム等を充填するとより効果的である。
【0020】次に、ナット部材8は、上述したように、
円筒状部材4bの突出先端部に螺着締結して、止水シー
ト1を第一止水部材6と第二止水部材7を介して第一板
状部材4と第二板状部材5とで挟圧保持するものであ
り、このようなナット部材8としては、公知の材質から
なるものを適宜選定することができる。ここで、本発明
の場合、円筒状部材4bの外周面に形成された雄ネジ部
にナット部材8を螺着締結した後、ゆるみを防止するこ
とが望ましく、この場合、ナット部材8は、上記材質の
中でも円筒状部材4bと同一の材料からなるものを使用
すれば、これらを溶着や接着等の手段によって固定する
ことが容易となるので好適である。
【0021】そして、ナット部材8より突出した円筒状
部材4bの突出先端部に取り付けられる接続部材9は、
その先端側に図示しないレリーフバルブを取り付けられ
るものであれば、その形状、材質は特に制限されるもの
ではなく、その形状としては、例えば図1に示すよう
に、その一端側(後端側)の内周面に円筒状部材4bの
雄ネジ部に螺合する雌ネジ部9aを有し、他端側(先端
側)に図示しないレリーフバルブへの接続部を有するも
のを使用することができ、また、その材質としては、公
知の材質からなるものを適宜選定することができ、この
ような材質の中でもレリーフバルブを水密に接続するこ
とを考慮すれば、金属等のように硬い材質からなるもの
が好適である。なお、図示しない接続部にレリーフバル
ブを取り付ける手段は、特に制限されず、適宜手段によ
ってレリーフバルブを固着することができ、また、接続
部材9とレリーフバルブとが一体化されていてもよい。
レリーフバルブは、二次覆工コンクリート打設後にコン
クリートから突出する接続部材9の先端に取り付けても
よく、また、二次覆工コンクリート打設前に予め接続部
材9先端に取り付けておいてもよい。そして、接続部材
9を取り付けた後に、二次覆工コンクリートを打設する
が、レリーフバルブが二次覆工コンクリート打設前に予
め接続部材9先端に取り付けられている場合は、レリー
フバルブがコンクリートから突出するように打設し、ま
た、打設後にレリーフバルブを取り付ける場合は、接続
部材9先端がコンクリートから突出するように打設す
る。
【0022】上記レリーフバルブ取付構造によれば、常
時はレリーフバルブを閉塞して一次覆工コンクリート側
からの湧水が二次覆工コンクリート側に漏出することを
防止すると共に、湧水による止水シート1への水圧が所
定圧力以上に増大した場合は、レリーフバルブを開放し
てこの湧水を外部に排出することができるので、例えば
上記レリーフバルブ取付構造によりレリーフバルブをト
ンネルの長さ方向に沿って1個/10.5m程度の間隔
で止水シート1に取り付けて、設定圧力以上の水圧が発
生した時に一次覆工コンクリート側からの水をレリーフ
バルブから排水溝等に流出させることによって、トンネ
ルの長さ方向において止水シートにかかる水圧の圧力調
整を行なうことができる。
【0023】ここで、上記レリーフバルブ取付構造の場
合、止水シート1に透孔1aを開設し、止水シート1、
第二板状部材5から第一板状部材4の円筒状部材4bを
突出させ、この円筒状部材4bにナット部材8を螺合締
結することによって、止水シート1を止水部材6,7を
介して第一板状部材4と第二板状部材5とで挟圧保持す
ることができ、更にナット部材8から突出した円筒状部
材4bにレリーフバルブを取り付ける接続部材9を取り
付けることによって、止水シート1にレリーフバルブを
その止水性を損なうことなく取り付けることができるの
で、レリーフバルブの取付施工が容易である。従って、
上記のように現場の状況に合わせてレルーフバルブの取
り付け位置を設定して、現場施工する場合に特に好適で
あり、また、第一止水部材6、第二止水部材7をナット
部材8の螺合によって押圧するので、取付部における水
密性が確保されて止水シート1の止水性を確実に維持す
ることができる。ここで、上述したように第一止水部材
6と第二止水部材7との間に水膨潤性ゴム等を充填して
おくと、仮に第二止水部材7の水密性が損なわれ、第一
止水部材6の水密性が第二止水部材7によって補強され
なくなったとしても、そこから浸入した水によって水膨
潤性ゴム等が膨潤するので、第一止水部材6による水密
性を補強することができる。
【0024】なお、本発明の止水シートに対するレリー
フバルブの取付構造は、上記構成に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差
し支えない。
【0025】
【発明の効果】本発明の止水シートに対するレリーフバ
ルブの取付構造によれば、止水シートにかかる水圧をレ
リーフバルブの開閉によって調整するに当たり、止水シ
ートに透孔を開設し、板状部材を配設した後、ネジ部材
を螺合することによって、止水シートにレリーフバルブ
を取付けるので、現場施工であってもレリーフバルブの
取付けを容易に行なうことができ、また、止水部材によ
って、取付け部分の水密性を確保することができる。従
って、本発明の止水シートに対するレリーフバルブの取
付構造は、施工現場の状況に合わせてレリーフバルブの
取付け位置を設定し、現場施工する場合に特に好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一構成例を説明する止水シートに対す
るレリーフバルブの取付構造の断面図である。
【符号の説明】
1 止水シート 1a 透孔 4 第一板状部材 4a 貫通孔 4b 円筒状部材 5 第二板状部材 5a 貫通孔 6,7 止水部材 8 ナット部材 9 接続部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの一次覆工コンクリートと二次
    覆工コンクリートとの間に介装され、一次覆工コンクリ
    ート側からの湧水が二次覆工コンクリート側に漏出する
    ことを防止する止水シートに、常時は閉塞され、上記湧
    水による止水シートへの水圧が所定圧力以上に増大した
    場合に開放してこの湧水を外部に排出するレリーフバル
    ブを取り付ける止水シートに対するレリーフバルブの取
    付構造であって、第一の板状部材に貫通孔を形成すると
    共に、この貫通孔の周縁部に外周面に雄ネジ部を有する
    円筒状部材を突設し、この円筒状部材の先端側を上記止
    水シートの所定箇所に開設した透孔に一次覆工コンクリ
    ート側より二次覆工コンクリート側に挿通させると共
    に、更に第二の板状部材に穿設した貫通孔に挿通させて
    この第二の板状部材より突出させ、かつ上記止水シート
    と第一板状部材との間に上記円筒状部材を取り囲むよう
    に止水部材を介装し、上記円筒状部材の突出先端部に内
    周面に上記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成されたナ
    ット部材を螺着締結して、上記止水シートを上記止水部
    材を介して第一板状部材と第二板状部材とで挟圧保持
    し、更に、上記円筒状部材の突出先端部に接続部材を取
    り付けると共に、その先端側にレリーフバルブを取り付
    けてなることを特徴とする止水シートに対するレリーフ
    バルブの取付構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014047464A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Hazama Ando Corp コンクリート構造物の防食保護面の金物取付構造及び方法
JP2014062436A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Ohbayashi Corp 排水装置
CN106401618A (zh) * 2016-09-30 2017-02-15 北京城建集团有限责任公司 富水砂卵石地层深埋暗挖车站的盆形冻结止水系统
JP2018091011A (ja) * 2016-12-01 2018-06-14 藤森工業株式会社 トンネル用空気抜き・止水装置及びトンネル施工方法

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