JPH1095878A - 磨硝子調射出成形用樹脂組成物 - Google Patents

磨硝子調射出成形用樹脂組成物

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JPH1095878A
JPH1095878A JP27405096A JP27405096A JPH1095878A JP H1095878 A JPH1095878 A JP H1095878A JP 27405096 A JP27405096 A JP 27405096A JP 27405096 A JP27405096 A JP 27405096A JP H1095878 A JPH1095878 A JP H1095878A
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JP
Japan
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weight
flow rate
melt flow
parts
lubricant
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JP27405096A
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Masayoshi Horikoshi
政良 堀越
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面状態を損なうことなく、磨り硝子調の表
面を有する射出成型品を与えるポリオレフィン系樹脂組
成物を得ること。 【解決手段】 メルトフローレート(230℃ 21.
18N)20〜70g/10分のポリプロピレン系樹脂
100重量部、メルトフローレート(190℃21.1
8N)0.05〜0.50g/10分の高密度ポリエチ
レン樹脂65〜250重量部、滑剤0.3〜3.0重量
部からなる射出成形用ポリオレフィン系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形用ポリオレ
フィン系樹脂組成物に関する。さらに詳しくはポリプロ
ピレン系樹脂に特定のメルトフローレートを有する高密
度ポリエチレン樹脂と滑剤を特定量配合してなる射出成
形用ポリオレフィン系樹脂組成物であって、成形品とし
た時に得られる成形品の表面外観が磨硝子調で射出成形
により発生する縞模様のない艶消し状の優れた成形品を
与える射出成形用ポリオレフィン系樹脂組成物に関す
る。
【0011】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂を使用して低光沢
性の成形品を得る方法としては、ポリプロピレン樹脂に
ポリエチレン樹脂を混合する技術として特公平6第13
625号公報「低光沢性ブロー成形用樹脂組成物」、特
開昭62第277450号公報「ポリオレフィン樹脂組
成物」等に開示されている。射出成形用としてはタルク
で代表される無機充填剤を添加した組成物で表面艶消し
性を増す方法か成型品表面にシボをつける方法か若しく
は、特開昭62−第277450号公報に示されるポリ
プロピレン樹脂とポリエチレン樹脂の混合物による方法
が知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、射出成
形で磨硝子模様の表面外観良好な成形品を得ようとした
場合、公知の組成物ではメルトフローレートが低いため
射出成形は不可能であり、仮に高圧射出により射出成形
が可能な場合でも成形品表面に縞模様が発生し優れた表
面外観を有する磨硝子模様の射出成形品は得られない。
射出成形で磨硝子模様の成形品を得るためにはメルトフ
ローレートの高いポリプロピレン樹脂とメルトフローレ
ート(190℃ 21.18N)0.5g/10分以下
のポリエチレン樹脂の混合物使用が必要であるが、この
混合物はポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂のメル
トフローレート格差が大きく、混じり難いため成形品表
面に樹脂流れムラによる縞模様が発生し、優れた磨硝子
模様の表面外観を有する成形品が得られない欠点があ
る。
【0013】射出成形品を磨硝子模様の表面外観に仕上
げるためには、金型表面にシボマークをつける方法が有
効であるが、金型加工が必要であり、金型制作費が高く
なる欠点がある。タルクに代表される無機充填剤を添加
したポリオレフィン樹脂組成物を用いるのも有効な方法
であり、成形品表面の磨硝子模様はかなり満足されるも
のの該組成物を用いた射出成形品にあっては、無機充填
剤の形状に起因するウエルド部(金型内で溶融樹脂が合
流する部分)の外観悪化をきたす欠点がある。ポリプロ
ピレン樹脂にポリエチレン樹脂を混合する公知の組成物
はメルトフローレートが低いため射出成形には不適であ
り、ポリエチレン樹脂のメルトフローレートをあげると
磨硝子模様は失われ、ポリプロピレン樹脂のメルトフロ
ーレートをあげたポリエチレン樹脂との組成物は金型流
動時に流動差を生じ縞模様が発生し成形品外観を悪化さ
せ製品機能として充分満足できる成形品が得られにくい
といった欠点を有している。
【0014】本発明者はポリオレフィン系樹脂を用い無
機充填剤を添加しないで射出成形において縞模様状の外
観不良のない磨硝子模様表面性を得るため鋭意研究し
た。その結果、特定のポリプロピレン系樹脂と高密度ポ
リエチレン樹脂を配合し特定の添加剤を加えた組成物を
成形した時に得られる射出成形品の表面外観が縞模様が
なく優れた磨硝子模様表面性を与えることを見い出し、
この知見にもとづいて本発明を完成した。以上の記述か
ら明らかなように、本発明の目的は、射出成形において
成形品の表面に縞模様のない優れた磨硝子模様の表面外
観を与えるポリオレフィン系樹脂組成物を提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。メルトフローレート(230℃ 21.18N)
20〜70g/10分のポリプロピレン系樹脂100重
量部、メルトフローレート(190℃ 21.18N)
0.05〜0.50g/10分の高密度ポリエチレン樹
脂65〜250重量部、滑剤0.3〜2.0重量部から
なる射出成形用ポリオレフィン系樹脂組成物。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に用いるポリプロピレン系
樹脂はメルトフローレート(230℃ 21.18N)
20〜70g/10分のポリプロピレン系樹脂であっ
て、例えば結晶性プロピレン単独重合体、プロピレンを
主成分として、エチレン及びブテン−1との結晶性2元
若しくは3元共重合体およびこれらの混合物をあげるこ
とができる。共重合体としてはプロピレンを主とする結
晶性ポリマーなら特に制限はされない。ブロック共重合
体でもよく、ランダム共重合体でもよい。共重合体中の
エチレン含量は20重量%以下、ブテンー1含量は10
重量%以下が好ましい。本発明に用いる高密度ポリエチ
レン樹脂としては、メルトフローレート(190℃ 2
1.18N)0.05〜0.50g/10分、の高密度
ポリエチレン系樹脂であって、例えば結晶性エチレン単
独重合体、エチレンを主成分として、エチレンとプロピ
レンまたはエチレンとブテン−1との結晶性エチレン系
共重合体およびこれらの混合物である。MIが0.05
g/10分未満の高密度ポリエチレン樹脂を用いると流
動性低下をひきおこし好ましくなく、MIが0.50g
/10分以上では磨硝子模様の表面外観が発現しないの
で好ましくない。また、本発明に用いる上述の高密度ポ
リエチレン樹脂の配合量はポリプロピレン系樹脂100
重量部に対して65〜250重量部である。配合量が6
5重量部未満では成形品に良好な磨硝子調表面が得られ
ず、また、250重量部を超えると、射出成形における
流動性が低下するので好ましくない。
【0017】本発明に用いる滑剤はステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、
および試験法ASTM D566における滴点が80〜
105℃のモンタン酸ワックス、滴点100〜128℃
のPEワックス、滴点150〜160℃のPPワックス
であり、配合量は0.3〜3.0重量部、好ましくは
0.5〜1.5重量部である。0.3重量部未満では射
出成形における縞模様防止に効果が少なく、3.0重量
部を超えると逆に磨硝子調効果が得られない。
【0018】本発明の組成物には、本発明の効果を損な
わない範囲で、エチレン−プロピレンラバー、スチレン
−ブタジエンラバー、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸
ビニル共重合体およびその部分鹸化物、無機充填剤(タ
ルク、マイカ、ガラス繊維、ワラストナイト、ゼオライ
ト、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウムなど)、光安
定剤、酸化防止剤、アンチブロッキング剤、帯電防止
剤、透明化剤、造核剤、過酸化物のようなラジカル発生
剤および各種カプリング剤(シラン系、チタネート系、
ボロン系、アルミネート系)を併用することができる。
【0019】本発明の組成物は、メルトフローレート
(230℃ 21.18N)20〜70g/10分のポ
リプロピレン系樹脂、メルトフローレート(190℃
21.18N)0.05〜0.50g/10分の高密度
ポリエチレン樹脂、滑剤および上述の各種添加剤の所定
量を通常の混合装置、例えばヘンシェルミキサー(商品
名)、スーパーミキサー、リボンブレンダー、タンブラ
ーミキサー、バンバリーミキサー、などを用いて混合
し、単軸、もしくは2軸の押出機、ロールなどで溶融混
練温度160〜300℃、好ましくは180〜250℃
で溶融混練ペレタイズすることによって得ることができ
る。
【0020】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例および比較例で用いた評価
方法は次の方法によった。 1)メルトフローレート(230℃ 21.18N):
JISK6758に準拠。 2)メルトフローレート(190℃ 21.18N):
JISK6760に準拠。 3)光沢度:縦50mm、横50mm、厚み2mmの試
験片を射出成形により作成し、JISZ8741に準拠
して鏡面光沢度を60゜の入射角で測定した。4)磨硝
子模様:光沢度を上述の方法で測定し光沢度20%未満
を磨硝子模様良好、光沢度20%以上を磨硝子模様不良
として評価した。 5)表面外観:射出成形法により作成した縦150m
m、横150mm、厚み2mmの試験片のメルトフラク
チャー、縞模様の有無を観察し評価した。
【0021】実施例1〜4、比較例1〜4 実施例1〜4ではポリプロピレン系樹脂として、メルト
フローレート(230℃ 21.18N)20g/10
分のプロピレン単独重合体のペレット100重量部に、
メルトフローレート(190℃ 21.18N)0.0
5g/10分のエチレン単独重合体ペレット65〜25
0重量部と滑剤1重量部を、後述の第1表に記載の配合
割合でタンブラーミキサーに入れ、10分間混合したの
ち、該混合物を口径45mmの単軸押し出し機を用い
て、溶融混練温度220℃で押し出しペレタイズした。
また、比較例1〜4では、ポリプロピレン系樹脂とし
て、メルトフローレート(230℃ 21.18N)2
0g/10分のプロピレン単独重合体のペレット100
重量部に、メルトフローレート(190℃ 21.18
N)0.05g/10分のエチレン単独重合体ペレット
65〜250重量部を、後述の第1表に記載の配合割合
でタンブラーミキサーに入れ、10分間混合したのち、
実施例1〜4に準拠して溶融混練しペレタイズした。実
施各例および比較各例で得られたペレットを用いて所定
の試験片をそれぞれ作成し、光沢度、磨硝子模様、表面
外観の評価を行った。その結果をまとめて第1表に示し
た。
【0022】
【表1】
【0023】実施例5〜8、比較例5〜8 実施例5〜8ではポリプロピレン系樹脂として、メルト
フローレート(230℃ 21.18N)70g/10
分のプロピレン単独重合体のペレット100重量部に、
メルトフローレート(190℃ 21.18N)0.0
5g/10分のエチレン単独重合体ペレット65〜25
0重量部と滑剤1重量部を、後述の第2表に記載の配合
割合でタンブラーミキサーに入れ、10分間混合したの
ち、該混合物を口径45mmの単軸押し出し機を用い
て、溶融混練温度220℃で押し出しペレタイズした。
また、比較例5〜8では、ポリプロピレン系樹脂とし
て、メルトフローレート(230℃ 21.18N)7
0g/10分のプロピレン単独重合体のペレット100
重量部に、メルトフローレート(190℃ 21.18
N)0.05g/10分のエチレン単独重合体ペレット
65〜250重量部を、後述の第2表に記載の配合割合
でタンブラーミキサーに入れ、10分間混合したのち、
実施例5〜8に準拠して溶融混練しペレタイズした。実
施各例および比較各例で得られたペレットを用いて所定
の試験片をそれぞれ作成し、光沢度、磨硝子模様、表面
外観の評価を行った。その結果をまとめて第2表に示し
た。
【0024】
【表2】
【0025】比較例9〜19 実施効果を明らかにするために比較例9〜19の試験を
行った。ペレット化は後述の第3表、第4表に記載の配
合割合でタンブラーミキサーに入れ、10分間混合した
のち、比較例1〜4に準拠して溶融混練しペレタイズし
た。比較例9〜11はポリプロピレン系樹脂として、メ
ルトフローレート(230℃ 21.18N)20g/
10分のプロピレン単独重合体のペレット100重量部
に、比較例9ではMI0.05g/10分のエチレン単
独重合体を添加しないで塩酸吸収剤1重量部を、比較例
10ではメルトフローレート(190℃ 21.18
N)0.05g/10分のエチレン単独重合体ペレット
45重量部と滑剤1重量部を、比較例11ではメルトフ
ローレート(190℃ 21.18N)0.05g/1
0分のエチレン単独重合体ペレット300重量部と滑剤
1重量部を混合した。
【0026】比較例12〜14はポリプロピレン系樹脂
として、メルトフローレート(230℃ 21.18
N)70g/10分のプロピレン単独重合体のペレット
100重量部に、比較例12ではメルトフローレート
(190℃ 21.18N)0.05g/10分のエチ
レン単独重合体を添加しないで滑剤1重量部を、比較例
13ではメルトフローレート(190℃ 21.18
N)0.05g/10分のエチレン単独重合体ペレット
45重量部と滑剤1重量部を、比較例14ではメルトフ
ローレート(190℃ 21.18N)0.05g/1
0分のエチレン単独重合体ペレット300重量部と滑剤
1重量部を混合した。比較例15ではポリプロピレン系
樹脂として、メルトフローレート(230℃21.18
N)20g/10分のプロピレン単独重合体のペレット
100重量部に、メルトフローレート(190℃ 2
1.18N)0.05g/10分のエチレン単独重合体
100重量部と滑剤0.2重量部を、比較例16ではポ
リプロピレン系樹脂としてメルトフローレート(230
℃21.18N)70g/10分のプロピレン単独重合
体100重量部にメルトフローレート(190℃ 2
1.18N)0.05g/10分のエチレン単独重合体
ペレット100重量部と滑剤0.2重量部を、比較例1
7〜19ではポリプロピレン系樹脂として、メルトフロ
ーレート(230℃ 21.18N)20g/10分の
プロピレン単独重合体のペレット100重量部に、比較
例17では、メルトフローレート(190℃ 21.1
8N)1.0g/10分のエチレン単独重合体ペレット
100重量部と滑剤1.0重量部を、比較例18では、
メルトフローレート(190℃ 21.18N)1.5
g/10分のエチレン単独重合体ペレット100重量部
と滑剤1.0重量部を、比較例19ではメルトフローレ
ート(190℃ 21.18N)5.0g/10分のエ
チレン単独重合体ペレット100重量部と滑剤1.0重
量部を混合した。
【0027】比較各例で得られたペレットを用いて所定
の試験片をそれぞれ作成し、光沢度、磨硝子模様、表面
外観の評価を行った。その結果について比較例9〜17
を第3表に、18,19を第4表に示した。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】実施例9,10 ポリプロピレン系樹脂として、メルトフローレート(2
30℃ 21.18N)20g/10分のプロピレン単
独重合体のペレット100重量部に、実施例9ではメル
トフローレート(190℃ 21.18N)0.05g
/10分のエチレン単独重合体100重量部と滑剤2.
5重量部を混合し、実施例10ではポリプロピレン系樹
脂としてメルトフローレート(230℃ 21.18
N)70g/10分のプロピレン単独重合体にメルトフ
ローレート(190℃21.18N)0.05g/10
分のエチレン単独重合体100重量部と滑剤2.5重量
部を混合した。
【0031】実施例11,12 ポリプロピレン系樹脂として、メルトフローレート(2
30℃ 21.18N)20g/10分のプロピレン単
独重合体のペレット100重量部に、実施例11ではメ
ルトフローレート(190℃ 21.18N)0.05
g/10分のエチレン−プロピレン共重合体100重量
部と滑剤1.0重量部を、実施例12ではメルトフロー
レート(190℃ 21.18N)0.05g/10分
のエチレン−ブテン−1共重合体100重量部と滑剤
1.0重量部を混合した。
【0032】実施例13〜15 ポリプロピレン系樹脂として、メルトフローレート(2
30℃ 21.18N)20g/10分のプロピレン単
独重合体のペレット100重量部に、実施例13ではメ
ルトフローレート(190℃ 21.18N)0.05
g/10分のエチレン単独重合体100重量部と滑剤
0.3重量部を混合し、実施例14ではメルトフローレ
ート(190℃ 21.18N)0.05g/10分の
エチレン単独重合体100重量部と滑剤0.5重量部を
混合し、実施例15ではメルトフローレート(190℃
21.18N)0.05g/10分のエチレン単独重
合体100重量部と滑剤0.7重量部を混合した。実施
各例で得られたペレットを用いて所定の試験片をそれぞ
れ作成し、光沢度、磨硝子模様、表面外観の評価を行
い、その結果を第4表に示した。
【0033】比較例20、実施例16、17 ポリプロピレン系樹脂として、メルトフローレート(2
30℃ 21.18N)20g/10分のプロピレン単
独重合体のペレット100重量部に、比較例20ではメ
ルトフローレート(190℃ 21.18N)0.05
g/10分のエチレン単独重合体100重量部と滑剤の
ステアリン酸カルシウム0.2重量部を、実施例16で
はメルトフローレート(190℃ 21.18N)0.
05g/10分のエチレン単独重合体100重量部と滑
剤のステアリン酸カルシウム0.5重量部を、実施例1
7ではメルトフローレート(190℃ 21.18N)
0.05g/10分のエチレン単独重合体100重量部
と滑剤のステアリン酸カルシウム1重量部を混合した。
【0034】比較例21、実施例18、19 ポリプロピレン系樹脂として、メルトフローレート(2
30℃ 21.18N)20g/10分のプロピレン単
独重合体のペレット100重量部に、比較例21ではメ
ルトフローレート(190℃ 21.18N)0.05
g/10分のエチレン単独重合体100重量部と滑剤の
ステアリン酸マグネシウム0.2重量部を、実施例18
ではメルトフローレート(190℃ 21.18N)
0.05g/10分のエチレン単独重合体100重量部
と滑剤のステアリン酸マグネシウム0.5重量部を、実
施例19ではメルトフローレート(190℃ 21.1
8N)0.05g/10分のエチレン単独重合体100
重量部と滑剤のステアリン酸マグネシウム1重量部を混
合した。実施各例で得られたペレットを用いて所定の試
験片をそれぞれ作成し、光沢度、磨硝子調、表面外観の
評価を行った。その結果を第5表に示した。
【0035】
【表5】
【0036】第1表から明らかなように、本発明の組成
物を用いた実施例1〜8で得られた成形品は、良好な磨
硝子模様で表面外観の優れたものであるが、本発明の範
囲からはずれた滑剤未添加の比較例1〜8の組成物で得
られた成形品は磨硝子模様は得られるが表面外観は不良
であり、また第3表に示す比較例9〜14は本発明の滑
剤を添加しているが高密度ポリエチレン樹脂の配合量が
本発明の範囲を超えるため、得られた成形品の表面外観
は良好であるが磨硝子模様が得られない。第3表の比較
例15,16から明らかなように、滑剤が本発明の添加
量未満であれば表面外観の改善はなく、第3表の比較例
17、第4表の比較例18,19から高密度ポリエチレ
ン樹脂のMIが本発明の範囲を超えた場合も得られた成
形品の表面外観は良好であるが磨硝子模様が得られな
い。第4表の実施例9,10から明らかなように、滑剤
が本特許の範囲を超えても樹脂組成物が本特許範囲内で
あれば効果に変化はなく、実施例11,12でエチレン
の共重合体を使用しても本発明の効果は損なわれること
はない。また実施例13から15であきらかなように滑
剤が本特許範囲内であれば磨硝子模様、表面外観の効果
は損なわれることなく、第5表の実施例16,17,1
8,19で滑剤の種類が変わっても本特許の配合範囲内
であれば磨硝子模様、表面外観ともに良好であり、実施
例20,21のように滑剤が本特許の添加量未満であれ
ば表面外観が悪化することが確認された。以上の記述か
ら明らかなように、本発明の組成物を用いた射出成形品
は良好な磨硝子模様と表面外観性を有する成形品であ
り、自動車製品、家電製品、日用家庭品などの射出成形
品に優れた表面外観性をあたえ、高級感のある成形品が
得られる。
【0037】
【発明の効果】上述したように本発明のポリオレフィン
系共重合体は射出成形した場合、得られた成型品はメル
トフラクチャー、縞模様などの外観上の欠陥のなく、且
つ磨硝子調の表面を呈しており、特定用途における実用
上の価値は大である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトフローレート(230℃ 21.
    18N)20〜70g/10分のポリプロピレン系樹脂
    100重量部、メルトフローレート(190℃ 21.
    18N)0.05〜0.50g/10分の高密度ポリエ
    チレン樹脂65〜250重量部、滑剤0.3〜3.0重
    量部からなる射出成形用ポリオレフィン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン系樹脂が、結晶性プロピ
    レン単独重合体、プロピレンを主成分としたエチレン及
    びブテン−1との結晶性2元若しくは3元共重合体であ
    る請求項1に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 高密度ポリエチレン樹脂が、エチレン単
    独重合体、エチレンを主成分としたプロピレンあるいは
    ブテン−1のいずれかからなる共重合体である請求項1
    に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。。
  4. 【請求項4】 滑剤が、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
    酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムから選ばれた
    1種若しくは2種以上である請求項1に記載のポリオレ
    フィン系樹脂組成物。
JP27405096A 1996-09-25 1996-09-25 磨硝子調射出成形用樹脂組成物 Pending JPH1095878A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008540769A (ja) * 2005-05-12 2008-11-20 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 光沢の少ない熱成形押出しシート材

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