JPH1094359A - 煎餅圧延型抜機の団子戻りコンベアー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 余剰団子が煎餅生地上に落下せず、ロス又は
生産性の低下を招くことが皆無になり、生地の目視がし
やすく生産工程管理上の素早い形状や品質の確認が行
え、型抜ロールの交換が簡単にできる煎餅圧延型抜機の
団子戻りコンベアーの提供。 【解決手段】 煎餅圧延型抜機１の団子戻りコンベアー
９において、煎餅生地搬送コンベアー５の搬送方向途中
に設けた型抜ロール６より先方に適度の高さの位置から
適度の角度を有して団子戻りコンベアーを重設してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、煎餅を製造するた
めの煎餅生産用機械装置における煎餅圧延型抜機の団子
戻りコンベアーに関し、特に煎餅生地に成形する前の段
階における状態である米を原料とした団子を２本の圧延
ロールによって一定の厚さのシート状に圧延した後、回
転する型抜ロールによって所定の煎餅生地形状に成形さ
れるが、この型抜ロールによりシート状の団子から煎餅
生地を型抜きした後の残りの孔空形状になったシート状
の余剰団子を再利用して型抜ロールにより煎餅生地とし
て成形するために、前記の余剰団子を再度２本の圧延ロ
ールへ戻すための団子戻りコンベアーに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の煎餅を製造するための煎餅生産機
械装置における煎餅圧延型抜機は、煎餅生地に成形する
前の段階における状態である米を原料とした団子を、団
子移送コンベアーによって、２本の圧延ロールに送られ
一定の厚さのシート状に圧延された後、回転する型抜ロ
ールによって所定の煎餅生地の形状に型抜き成形され、
該煎餅生地は略水平に配列された煎餅生地搬送コンベア
ーにより次工程である乾燥工程へと移送される。

【０００３】他方このシート状に圧延された団子は、型
抜ロールによって煎餅生地を型抜きした後の残りの孔空
形状になったシート状の余剰団子となり、該余剰団子は
煎餅生地搬送コンベアーの進行方向とは逆の進行方向
で、かつ、煎餅生地搬送コンベアー上に配置された型抜
ロール頭上に適度の角度を設けた団子戻りコンベアーに
よって再び２本の圧延ロールに戻され再利用される。

【０００４】本発明は団子戻りコンベアーの進行方向を
煎餅生地搬送コンベアーの進行方向と同じ進行方向でか
つ煎餅生地搬送コンベアー上の型抜ロール頭上に適度の
角度を設けた位置に配列することにより、切断されやす
い孔空形状の余剰団子が切断された場合においても、余
剰団子が煎餅生地上に落下せず、従来技術における如く
余剰団子の落下によるロス又は生産性の低下を招くこと
が皆無になり、また、該団子戻りコンベアーが煎餅生地
搬送コンベアー上の型抜ロール頭上に重ならないような
配設となるため、型抜ロール直後の生地の目視がしやす
く生産工程管理上の素早い形状や品質の確認が行え、併
せて生地形状変更に伴う型抜ロールの交換を行う場合に
あっても、該団子戻りコンベアーを取り外したりする手
間も省略され、人的労力が軽減され時間短縮も図られる
ものを提供するものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の煎餅圧延型抜機
の団子戻りコンベアーにおいて、型抜ロールによって煎
餅生地を型抜きした残りの孔空形状になったシート状の
余剰団子は、煎餅生地搬送コンベアーの進行方向とは逆
の進行方向で、かつ、煎餅生地搬送コンベアー上の型抜
ロール頭上に適度の角度を設けた団子戻りコンベアーに
よって再び２本の圧延ロールに戻され再利用されるわけ
であるが、剥離した際余剰団子は孔空形状のために切断
されやすく人的意志を問わず切断された場合、煎餅生地
上に落下したりするためのロス又は生産性の低下を招く
原因となっていた。

【０００６】また、該団子戻りコンベアーが煎餅生地搬
送コンベアー上の型抜ロール頭上に重なるような配設と
なるため、型抜ロール直後の生地の目視がしにくく生産
工程管理上の素早い形状の品質確認が行えなかった。併
せて生地形状変更に伴う型抜ロールの交換も団子戻りコ
ンベアーにより交換の容易性も妨げられていた。

【０００７】本発明は、上記の問題点を克服し解決する
ために鋭意研究をした結果、団子戻りコンベアーの進行
方向を煎餅生地搬送コンベアーの進行方向と同じ進行方
向でかつ、煎餅生地搬送コンベアー上の型抜ロール頭上
に適度の角度を設けた位置に配列することにより、切断
されやすい孔空形状の余剰団子が切断された場合におい
ても、余剰団子が煎餅生地上に落下せず、ロス又は生産
性の低下を招くことが皆無になり、また、該団子戻りコ
ンベアーが煎餅生地搬送コンベアー上の型抜ロール頭上
に重ならないような配設となるため、型抜ロール直後の
生地の目視がしやすく生産工程管理上の素早い形状や品
質の確認が行え、併せて生地形状変更に伴う型抜ロール
の交換を行う場合にも、該団子戻りコンベアーを取り外
したりする手間も省略され、人的労力が軽減され時間短
縮も図られるものを提供することを目的するものであ
る。

【課題を解決するための手段】

【０００８】本発明は上記課題を解決するために、煎餅
圧延型抜機の団子戻りコンベアーにおいて、煎餅生地搬
送コンベアーの搬送方向途中に設けた型抜ロールより先
方に適度の高さの位置から適度の角度を有して団子戻り
コンベアーを重設してなるものである。

【０００９】さらにまた、煎餅圧延型抜機の団子戻りコ
ンベアーにおいて、煎餅生地搬送コンベアーによるシー
ト状に圧延した団子の搬送方向途中に設けた型抜ロール
により型抜きしてなるシート状の余剰団子を、前記型抜
ロールより先方でかつ煎餅生地搬送コンベアーに対し適
度の高さの位置から適度の角度を有して前記煎餅生地搬
送コンベアーの進行方向と同一方向に重設した団子戻り
コンベアーへ移送可能に設けてなるものである。

【００１０】本発明は、該団子戻りコンベアーの進行方
向を煎餅生地搬送コンベアーの進行方向と同じ進行方向
でかつ煎餅生地移送コンベアーの略終端位置から適度の
角度を設けた位置に配設することにより、任意数のコン
ベアー（図示せず）を介して再び２本の圧延ロールに団
子が戻り再利用される。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明は、煎餅圧延型抜機の団子
戻りコンベアーにおいて、煎餅生地搬送コンベアーの搬
送方向途中に設けた型抜ロールより先方において、工場
内における配置上の支障にならない程度の前記煎餅生地
搬送コンベアー上の高さ１〜３ｍ以内の適度の高さの位
置から余剰団子が、その自重により団子戻りコンベアー
から滑り落ちることなく、円滑に移送できる程度の仰角
５〜１５度程度範囲内の適度の角度を有して、団子戻り
コンベアーを重設してなり、該団子戻りコンベアーの進
行方向を煎餅生地搬送コンベアーの進行方向と同じ進行
方向でかつ煎餅生地移送コンベアーの略終端位置から適
度の角度を設けた位置に配設することにより、任意数の
コンベアー（図示せず）を介して再び２本の圧延ロール
に団子が戻り再利用される。

【００１２】このように、団子戻りコンベアーを、煎餅
生地搬送コンベアーの進行方向に配設した型抜ロールよ
り先方において、該煎餅生地搬送コンベアート同じ進行
方向に適度の高さの位置から適度の角度において重設し
てなるものであるから、切断されやすい孔空形状の余剰
団子が切断された場合においても、余剰団子が煎餅生地
上に落下しないように働くものである。

【００１３】煎餅圧延型抜機の団子戻りコンベアーにお
いて、煎餅生地搬送コンベアーによるシート状に圧延し
た団子の搬送方向途中に設けた型抜ロールにより型抜き
してなるシート状の余剰団子を、前記型抜ロールより先
方でかつ煎餅生地搬送コンベアーに対し適度の高さの位
置から適度の角度を有して前記煎餅生地搬送コンベアー
の進行方向と同一方向に重設した団子戻りコンベアーへ
移送可能に設けてなるものである。

【００１４】このように、団子戻りコンベアーが、煎餅
生地搬送コンベアー上の型抜ロール頭上に重設されず、
しかも、型抜ロール直後の生地の目視がしやすい煎餅生
地搬送コンベアーの進行方向と同一方向で、かつ、団子
の搬送方向に対して型抜ロールより先方の位置におい
て、前記団子戻りコンベアーが重設されているから、煎
餅の生産工程管理上の素早い煎餅生地の形状や品質の目
視により確認が行え、併せて煎餅生地形状変更に伴う型
抜ロールの交換を行う場合にも、従来技術の場合のよう
に、いちいち団子戻りコンベアーを取り外したりする手
間も省略され、その分人的労力が軽減され時間短縮も図
られるように働くものである。

【００１５】次ぎに本発明について実施例に基づき説明
するが、これらは本発明を限定するものではない。

【００１６】

【実施例】以下に本発明の実施例を示す図面に基づいて
説明する。本発明は、煎餅圧延型抜機１は団子３を圧延
する１対の圧延ロール４、煎餅生地１０をおくる煎餅生
地搬送コンベアー５、型抜ロール６及び余剰団子８を返
送する団子戻りコンベアー９によって構成される。団子
３は団子移送コンベアー２によって１対の圧延ロール４
上に送られる。１対の圧延ロール４は同じ形状で水平で
平行にかつ所望の厚さを得られるように間隔を適度に調
整可能な機構を有する。１対の圧延ロール４によって任
意の厚さのシート状に延ばされた団子７は煎餅生地搬送
コンベアー５によって搬送され型抜ロール６によって煎
餅生地１０の形状に型抜き成形される。

【００１７】型抜ロール６は、略筒状の形態を有してお
りその表面を任意の形状によって仕切られている。該型
抜ロール６は生地搬送コンベアー５上に任意の距離に位
置し、円周方向と煎餅生地搬送コンベアー５の進行方向
とを同期せしめるものとするように配設せしめる。

【００１８】型抜きされた煎餅生地１０は生地搬送コン
ベアー５を通り乾燥工程１１のコンベアー又は乾燥機専
用の枠に移載せしめられる。他方の余剰団子８は型抜ロ
ール６によって煎餅生地１０と分離され団子戻りコンベ
アー９によって返送され、再度一対の圧延ロール４上に
送られ、再度シート状に圧延された団子７に形成され、
型抜ロール６ヘ搬送されて該型抜ロール６により煎餅生
地１０に型抜き成形される。また団子戻りコンベアー９
は煎餅生地搬送コンベアー５の型抜ロール６の先方から
前記煎餅生地搬送コンベアー５と同じ方向に進み、適度
の角度を有して重設する位置に配設される。

【００１９】

【発明の効果】本発明は上記の如く構成したから、型抜
きロールによって煎餅生地を成形せしめた、他方の孔空
形状の余剰団子が団子戻りコンベアーに移載又は移送途
中において切断されことが激減され、万が一切断された
場合においても煎餅生地上に落下することは皆無にな
り、生産性の向上に大きく寄与することを実現した。

【００２０】さらに団子戻りコンベアーが煎餅生地搬送
コンベアーの型抜ロール上に重設されないことにより型
抜直後の煎餅生地の品質確認を容易にせしめ、かつ型抜
ロールの取り替え作業時間の短縮及び労力を激減した効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の煎餅圧延型抜機の構成を示す側面図であ
る。

【図２】本発明の煎餅圧延型抜機の構成を示す側面図で
ある。

【符号の説明】

１ 煎餅生地圧延型抜機 ２ 団子搬送コンベアー ３ 団子 ４ 圧延ロール ５ 煎餅生地搬送コンベアー ６ 型抜ロール ７ シート状に圧延された団子 ８ 余剰団子 ９ 団子戻りコンベアー １０ 煎餅生地 １１ 乾燥工程

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 煎餅圧延型抜機の団子戻りコンベアーに
   おいて、煎餅生地搬送コンベアーの搬送方向途中に設け
   た型抜ロールより先方に適度の高さの位置から適度の角
   度を有して団子戻りコンベアーを重設してなることを特
   徴とする煎餅圧延型抜機の団子戻りコンベアー。
2. 【請求項２】 煎餅圧延型抜機の団子戻りコンベアーに
   おいて、煎餅生地搬送コンベアーによるシート状に圧延
   した団子の搬送方向途中に設けた型抜ロールにより型抜
   きしてなるシート状の余剰団子を、前記型抜ロールより
   先方でかつ煎餅生地搬送コンベアーに対し適度の高さの
   位置から適度の角度を有して前記煎餅生地搬送コンベア
   ーの進行方向と同一方向に重設した団子戻りコンベアー
   へ移送可能に設けてなることを特徴とする煎餅圧延型抜
   機の団子戻りコンベアー。