JPH1092877A - 半導体素子搭載用基板とその製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体素子搭載用基板とその製造方法および半導体装置

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JPH1092877A
JPH1092877A JP24437496A JP24437496A JPH1092877A JP H1092877 A JPH1092877 A JP H1092877A JP 24437496 A JP24437496 A JP 24437496A JP 24437496 A JP24437496 A JP 24437496A JP H1092877 A JPH1092877 A JP H1092877A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子と半導体素子搭載用基板との膨張
係数の差によるバンプの破壊を防止し、接合部の電気的
信頼性の向上を図る。 【解決手段】 搭載用基板1は、電極12が形成された
基板本体11上に、半導体素子を電極12とバンプ接合
することにより搭載するためのもので、基板本体11上
に、電極12の厚みよりも厚く絶縁層13が形成される
とともに、絶縁層13の電極12の直上位置に電極12
の上面に接触しかつ表面が外部に臨む導電体溜14が設
けられてなる。この導電体溜14は、塑性変形が可能な
導電材料からなる。また搭載用基板1と、導電体溜14
とバンプとの接合によって搭載された半導体素子とによ
って半導体装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子搭載用
基板とその製造方法および半導体装置に関し、特にバン
プを有しフェイスダウンで接合を行ういわゆるフリップ
チップを搭載するための半導体素子搭載用基板とその製
造方法、およびフリップチップを備えた半導体装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体素子の実装方法としては、
半導体素子をモールド樹脂で被覆することによって形成
した、いわゆるモールドパッケージを用いる方法が知ら
れている。一方、近年では、半導体装置の高集積化、高
速化等の進展に伴って、半導体素子の高密度実装が要求
されており、この要求にしたがって高密度実装が可能
な、ベアチップを基板に直接実装する技術が脚光を浴び
ている。特にベアチップ実装の中でも、ワイヤーボンデ
ィングよりも高密度な実装が可能になるフェースダウン
ボンディングとして、図6に示すようにはんだバンプ5
1を用いて半導体素子52と基板53上の電極54とを
接合するフリップチップボンディングが注目されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バンプを用
いた接合によって基板上に半導体素子を搭載した半導体
装置では、半導体素子の動作/休止によって接合部に周
期的な温度変化(温度サイクル)がかかる。そして、半
導体素子の熱膨張係数と基板の熱膨張係数との違いか
ら、上記温度サイクルによって接合部に繰り返しストレ
スが加わる。特に、半導体素子がシリコンからなり、基
板がガラスエポキシ基板からなる場合、シリコンの膨張
係数が3ppm/℃、ガラスエポキシ基板の膨張係数が
15ppm/℃というように膨張係数の差が大きい。そ
のため、図6に示すように半導体素子52および基板5
3がそれぞれ膨張収縮した際の寸法の変化(図中矢印で
示す)が大きく異なって、温度サイクルで接合部55に
加わるストレスが大になる。この結果、化学結合されて
いるバンプ接合では、バンプ51に金属疲労が起き、ク
ラック56等の破壊を生じて接合部55の電気的信頼性
が低下するといった不具合が発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る半導体素子搭載用基板は、電極が形成さ
れた基板本体上に、半導体素子をその電極とバンプ接合
することにより搭載するためのものであって、基板本体
上に、上記電極の厚みよりも厚く絶縁層が形成されると
ともに、絶縁層の電極の直上位置にこの電極の上面に接
触しかつ表面が外部に臨む導電体溜が設けられてなるも
のである。そしてこの導電体溜が、塑性変形が可能な導
電材料からなるものである。
【0005】この発明では、導電体溜が塑性変形可能な
導電材料からなるので、半導体素子のバンプを導電体溜
と接合した場合に、半導体素子の動作/休止による温度
サイクルによって、半導体素子搭載用基板と半導体素子
と間で膨張係数の違いから寸法変化が生じると、導電体
溜が塑性変形する。よって、寸法変化によるストレスが
導電体溜に吸収される。また導電体溜は、塑性変形する
だけでその内部が破壊されないので、搭載用基板の電極
とバンプとの導通状態が常に保たれる。また、絶縁層が
電極の厚みより厚く形成されていることから、電極の直
上位置に形成された導電体溜は、表面と電極上面に接す
る裏面とを除く箇所が絶縁層で覆われた状態になってい
る。よって、電極が複数形成されており、高密度実装に
伴って電極のピッチが狭小化されても、導電体溜同士が
接触しない。
【0006】本発明に係る半導体素子搭載用基板の製造
方法は、電極が形成された基板本体上に、半導体素子を
前記電極とバンプ接合することにより搭載するための半
導体素子搭載用基板を製造する方法であって、まず基板
本体上に、電極を覆うようにして絶縁層を形成する。次
いで絶縁層に電極に達する孔を形成し、孔内に塑性変形
が可能な導電材料を供給して導電体溜を形成する。
【0007】この発明では、電極を覆うようにして基体
本体上に絶縁層を形成するため、電極の厚みよりも厚い
絶縁層が得られる。またこの絶縁層に孔を電極に達する
状態で形成することから、電極と絶縁層によって構成さ
れた孔が得られる。そしてこの孔内に塑性変形可能な導
電材料を供給して導電体溜を形成するので、電極の直上
位置に電極の上面に接触し、かつ表面が外部に臨む導電
体溜が形成されることになる。
【0008】本発明に係る半導体装置は、上記発明の半
導体素子搭載用基板と、この半導体素子搭載用基板上
に、導電体溜とバンプとの接合によって搭載された半導
体素子とから構成されるものである。
【0009】この発明では、導電体溜とバンプとの接合
によって半導体素子搭載用基板の上面に半導体素子が搭
載されるので、半導体素子の動作/休止による温度サイ
クルによって、半導体素子搭載用基板と半導体素子と間
で膨張係数の違いから寸法変化が生じても、ストレスが
導電体溜に吸収されて接合部にストレスが加わらない。
また、導電体溜が半導体素子搭載用基板に複数形成され
ても、互いに接触しないものであるため、電極が狭ピッ
チ化されても、接合部の電気的信頼性が常に保たれたも
のとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の半導体素子搭載用
基板の一実施形態を示す側断面図である。この半導体素
子搭載用基板1(以下、搭載用基板1と記す)は、例え
ばバンプを有しフェイスダウンで接合を行う半導体素子
(以下、フリップチップと記す)を搭載するためのもの
である。
【0011】図1に示すように搭載用基板1は、基板本
体11上に形成された電極12と、絶縁層13と、導電
体溜14とを備えて構成されている。基板本体11は、
通常のフリップチップ搭載用基板に用いられている材
料、例えばセラミックやガラスエポキシ、ガラスポリイ
ミド等で形成されており、上面に上記の電極12を複数
有している。電極12はそれぞれ、搭載用基板1に搭載
しようとするフリップチップのバンプと導電体溜14を
介して接合されるものであり、接合しようとするバンプ
に対応して設けられている。本実施形態では、各電極1
2は、例えば平面視略矩形状をなしかつ80μm程度の
幅に形成されている。
【0012】絶縁層13は、耐熱性を有する絶縁材料、
例えばフォトレジストや、エポキシ、ポリイミド等の樹
脂といったような絶縁材料からなるもので、基板本体1
1上に電極12の厚みより厚く形成されている。よっ
て、基板本体11上の電極12は、その一部(後述する
ごとく形成されている導電体溜14の形成部分)を除い
て絶縁層13で覆われた状態となっている。本実施形態
では、絶縁層13は50μm程度の厚さに形成されてい
る。
【0013】導電体溜14は、搭載しようとするフリッ
プチップのバンプと直接接合されるものである。この導
電体溜14は、絶縁層13の各電極12の直上位置にそ
れぞれ設けられているとともに、フリップチップのバン
プとの接合位置に対応するように設けられている。また
各導電体溜14は、電極12に接触しかつ表面が外部に
臨む状態に形成されている。
【0014】この導電体溜14は、塑性変形が可能な導
電材料からなっている。すなわち、外力により導電体溜
14の内部構造に流動を生じて永久変形が起こる、いわ
ゆる塑性流れによる変形が可能なものとなっている。こ
のような導電材料としては、例えば常温で可塑性を有す
る導電性ペースト、すなわち例えば銀(Ag)、ガリウ
ム(Ga)、パラジウム(Pd)、銅(Cu)、ニッケ
ル(Ni)等の金属粉末をエポキシ、ポリイミド等の有
機樹脂中に分散させたものが挙げられる。
【0015】さらに導電体溜14は、この導電体溜14
にバンプが接合された場合に、その接合部分におけるバ
ンプと絶縁層13との間に遊びがある大きさに形成され
ている。例えば搭載しようとするフリップチップのバン
プが、平面視した状態で略円形に形成され、その最外径
が60nm程度であり、150nm程度のピッチで形成
されている場合、導電体溜14は平面視した状態で略円
形に形成され、バンプの最外径よりも大きい内径(例え
ば70μm程度)に形成されている。
【0016】この実施形態の搭載用基板1では、導電体
溜14が塑性変形可能な導電材料からなるので、導電体
溜14に外力が加わると導電体溜14が塑性変形を起こ
す。そのため、導電体溜14をフリップチップのバンプ
との接合に用いた場合に、フリップチップの動作/休止
による温度サイクルによって、搭載用基板1とフリップ
チップと間で膨張係数の違いから寸法変化が生じると、
導電体溜14が塑性変形する。この結果、寸法変化によ
るストレスが導電体溜14に吸収されることになるの
で、ストレスが繰り返しバンプに加わることによるバン
プの破壊を防止することができる。また導電体溜14
は、塑性変形するだけでその内部が破壊されないので、
搭載用基板1の電極12とバンプとの導通状態を常に保
つことができる。
【0017】また導電体溜14は、この導電体溜14に
バンプが接合された場合に、その接合部分におけるバン
プと絶縁層13との間に遊びがある大きさに形成されて
いる。このため、導電体溜14にバンプが接合された場
合には、バンプと絶縁層13との間に塑性変形が可能な
導電体溜14が常に存在することになるので、上記バン
プの破壊を確実に防止することができる。
【0018】さらに、絶縁層13が電極12の厚みより
厚く形成されていることから、電極12の直上位置に形
成された導電体溜14はそれぞれ、表面と電極12の上
面に接する裏面とを除く箇所が絶縁層13で覆われた状
態で設けられている。よって、高密度実装に伴って電極
12のピッチが狭小化されても、導電体溜13同士が接
触することがなく、常に導電体溜13間の絶縁性を維持
することができる。したがって、実施形態の搭載用基板
1をフリップチップの搭載用基板として用れば、安定し
た接合ができて、接合部の電気的信頼性を向上させるこ
とができる。また搭載用基板1によれば、電極12を狭
ピッチ化しても接合部の電気的信頼性を維持することが
できることから、実装の高密度化を図ることが可能にな
る。
【0019】次に、このように構成された搭載用基板1
の製造方法に基づき、本発明に係る半導体素子搭載用基
板の製造方法の一実施形態を図2を用いて説明する。ま
ず製造に先立ち、基板本体11上に電極12が形成され
たものを用意する。そして、図2(a)に示すごとく電
極12を有する基板本体11上に、例えば塗布等の方法
によって絶縁層13を形成する。この際、電極12を覆
うようにして絶縁層13を形成する。
【0020】次いで、図2(b)に示すごとく絶縁層1
3に、電極12上面に達する孔15を形成する。孔15
の形成方法としては、例えばリソグラフィ技術を用いる
方法、およびレーザ加工による方法が挙げられる。リソ
グラフィ技術を用いる方法では、絶縁層13を例えばポ
ジ型のフォトソルダーレジストで形成し、露光によって
孔15を形成する部分を感光させ、現像して孔15を形
成する。絶縁層13をネガ型のフォトソルダーレジスト
で形成し、露光によって孔15を形成する部分以外の箇
所を感光させ、現像して孔15を形成してもよい。
【0021】またレーザ加工による方法では、例えば絶
縁層13をエポキシやポリイミド樹脂で形成し、エキシ
マレーザ光を絶縁層13に照射して孔15を直接形成す
る。この方法では、レーザ光の径によって孔15の径を
調整することができる。上記いずれの方法を用いても、
絶縁層13に狭ピッチで孔15を形成することが可能で
ある。
【0022】孔15を形成した後は、図2(c)に示す
ように、塑性変形が可能な導電材料を孔15内に供給
し、導電体溜14を形成する。供給方法としては、例え
ば絶縁層13をマスクとした印刷により、孔15内に導
電材料を押し込みつつ、絶縁層13上面の余分な導電材
料をかき取るといった方法を用いることができる。な
お、各孔15内のみに確実に、効率良く導電材料を供給
できれば、その他の方法を用いることも可能である。
【0023】上記した搭載用基板1の製造方法では、電
極12を覆うようにして基体本体11上に絶縁層13を
形成するため、電極12の厚みよりも厚い絶縁層13が
得られる。またこの絶縁層13に孔15を電極12に達
する状態で形成することから、電極12と絶縁層13に
よって構成された孔15が得られる。そしてこの孔15
内に塑性変形可能な導電材料を供給して導電体溜14を
形成するので、電極12の直上位置に電極12の上面に
接触し、かつ表面が外部に臨む導電体溜14を形成する
ことができる。
【0024】したがって、この方法によれば、上記実施
形態の搭載用基板1を製造することができるので、上記
実施形態と同様、導電体溜14とフリップチップのバン
プとを接合した場合に、安定した接合が可能になり、ま
た電極12の狭ピッチ化を進めても接合部の電気的信頼
性を維持できるいった効果が得られる。
【0025】ところで、このように製造される搭載用基
板1に、フリップチップを搭載する場合には、図3に示
すように、まずフリップチップ2のバンプ21と導電体
溜14とを位置合わせする。そして、バンプ21を導電
体溜14に押し込むようにして接合する。この押し込み
では、接合が確実になるようにフリップチップ2を搭載
用基板1に向けて、あるいは搭載用基板1をフリップチ
ップ2に向けて軽く加圧してもよい。
【0026】なお、前述したように導電体溜14の内径
はバンプ21の最外径より大きく形成されていることか
ら、上記接合では、常にバンプ21と絶縁層13との間
に導電材料が存在し、導電体溜14との接合部分におけ
るバンプ21と絶縁層13との間に遊びがある状態にな
る。以上の方法によって、導電体溜14とバンプ21と
の接合によって搭載用基板1の上面に搭載されたフリッ
プチップ2と、搭載用基板1とからなる、本発明の半導
体装置の一実施形態である図4に示す半導体装置3が得
られる。
【0027】この半導体装置3では、導電体溜14とバ
ンプ21との接合によって搭載用基板1の上面にフリッ
プチップ2が搭載されるので、フリップチップの動作/
休止による温度サイクルによって、搭載用基板1とフリ
ップチップと間で膨張係数の違いから寸法変化が生じて
も、ストレスが導電体溜14に吸収されて接合部31に
ストレスが加わらない。そのため、バンプ21の金属疲
労による破壊を防止することができる。また導電体溜1
4は、塑性変形するだけでその内部が破壊されないの
で、半導体装置3は搭載用基板1の電極12とバンプ2
1との導通状態が常に保持されたものとなる。
【0028】また導電体溜14との接合部分におけるバ
ンプ21と絶縁層13との間に遊びがある状態で導電体
溜14とバンプ21とが接合されているので、上記バン
プ21の破壊を確実に防止することができる。またバン
プ21と、互いに接触することがない導電体溜14との
接合によって搭載用基板1にフリップチップ2が搭載さ
れているので、電極12のピッチが狭小化されていて
も、接合部31の電気的信頼性が保たれる。したがっ
て、この実施形態によれば、接合部31の電気的信頼性
が高く、しかも実装が高密度化された半導体装置3を実
現できる。
【0029】なお、本実施形態では、例えば図1に示す
ように絶縁層13が電極12上面の周縁部を覆ってお
り、導電体溜14がこれよりも電極12上面の中心側に
形成されている場合について述べたが、本発明において
絶縁層は電極の厚みよりも厚く形成され、導電体溜は絶
縁層の電極の直上位置にこの電極の上面に接触しかつ表
面が外部に臨むように形成されていればよく、上記構造
に限定されない。
【0030】例えば図5に示すごとく、電極12上面の
周縁部を覆わず電極12を囲むようにして絶縁層13が
形成され、この絶縁層13の電極12の直上位置に電極
12の上面と側面とに接触しかつ表面が外部に望むよう
に導電体溜14が形成された構造であってもよい。この
ような構造とする場合には、例えば図2(a)に示す基
板本体11上への絶縁層13の形成後、例えばリソグラ
フィ技術によって、図5に示すごとく電極12上面に達
しかつ電極12の周辺にて基板本体11に達する、つま
り電極12の幅よりも径が大きい孔15を絶縁層13に
形成する。そして孔15内に塑性変形可能な導電材料を
供給して導電体溜14を形成すればよい。また本発明の
半導体素子搭載用基板とその製造方法および半導体装置
は、本実施形態に限られることなく、本発明の主旨に反
しない限り、寸法等を適宜変更可能であるのは言うまで
もない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る半導体
素子搭載用基板では、塑性変形可能な導電材料からなる
導電体溜を備えているので、半導体素子のバンプを導電
体溜と接合した場合に、半導体素子の動作/休止による
温度サイクルで、半導体素子搭載用基板と半導体素子と
間で膨張係数の違いからストレスがバンプに加わって破
壊されることを防止することができる。また導電体溜
は、塑性変形するだけでその内部が破壊されない。よっ
て、半導体素子のバンプと導電体溜との安定した接合を
行うことができる。また絶縁層が電極の厚みより厚く形
成されていることから、高密度実装に伴って電極のピッ
チが狭小化されても、導電体溜同士が接触することがな
く、常に導電体溜間の絶縁性を維持することができる。
したがって、この半導体素子搭載用基板を半導体装置の
製造に用いれば、接合部の電気的信頼性の向上と実装の
高密度化とを図ることができる。
【0032】また本発明に係る半導体素子搭載用基板の
製造方法によれば、上記発明の半導体素子搭載用基板を
製造することができるので、上記発明と同様、導電体溜
と半導体素子のバンプとの安定した接合を行うことが可
能になり、また電極の狭ピッチ化を進めても、接合部の
電気的信頼性を維持できるいった効果が得られる。
【0033】また本発明に係る半導体装置では、導電体
溜とバンプとの接合によって半導体素子搭載用基板の上
面に半導体素子が搭載されてなるため、半導体素子の動
作/休止による温度サイクルで、半導体素子搭載用基板
と半導体素子と間で膨張係数の違いからバンプにストレ
スが加わることを防止できる。また導電体溜が、半導体
素子搭載用基板に複数形成されても互いに接触しないも
のであり、電極のピッチが狭小化されていても、接合部
の電気的信頼性が保たれるので、この発明によれば、接
合部の電気的信頼性が高く、しかも半導体素子が高密度
実装された半導体装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体素子搭載用基板の一実施形
態を示す側断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明に係る半導体素子搭
載用基板の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図3】半導体素子搭載用基板への半導体素子の搭載方
法の一例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る半導体装置の一実施形態を示す側
断面図である。
【図5】実施形態の変形例を示す側断面図である。
【図6】本発明の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 搭載用基板 2 フリップチップ 3 半導体
装置 11 基板本体 12 電極 13 絶縁層 1
4 導電体溜 15 孔 21 バンプ 31 接合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極が形成された基板本体上に、半導体
    素子を前記電極とバンプ接合することにより搭載するた
    めの半導体素子搭載用基板であって、 前記基板本体上に、前記電極の厚みよりも厚く絶縁層が
    形成されるとともに、該絶縁層の前記電極の直上位置に
    該電極の上面に接触しかつ表面が外部に臨む導電体溜が
    設けられてなり、 該導電体溜は、塑性変形が可能な導電材料からなること
    を特徴とする半導体素子搭載用基板。
  2. 【請求項2】 電極が形成された基板本体上に、半導体
    素子を前記電極とバンプ接合することにより搭載するた
    めの半導体素子搭載用基板を製造する方法であって、 前記基板本体上に、前記電極を覆うようにして絶縁層を
    形成する工程と、 前記絶縁層に、前記電極に達する孔を形成する工程と、 前記孔内に塑性変形が可能な導電材料を供給して導電体
    溜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体素
    子搭載用基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 電極が形成された基板本体に、前記電極
    の厚みよりも厚く絶縁層が形成されるとともに、該絶縁
    層の前記電極の直上位置に、該電極の上面に接触しかつ
    表面が外部に臨む導電体溜が設けられてなり、かつ該導
    電体溜が塑性変形が可能な導電材料からなる半導体素子
    搭載用基板と、 前記半導体素子搭載用基板上に、前記導電体溜とバンプ
    との接合によって搭載された半導体素子とからなること
    を特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記導電体溜は、該導電体溜との接合部
    分におけるバンプと前記絶縁層との間に遊びがある大き
    さに形成されていることを特徴とする請求項3記載の半
    導体装置。
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