JPH1090877A - ペリクル貼付装置 - Google Patents

ペリクル貼付装置

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JPH1090877A
JPH1090877A JP26114996A JP26114996A JPH1090877A JP H1090877 A JPH1090877 A JP H1090877A JP 26114996 A JP26114996 A JP 26114996A JP 26114996 A JP26114996 A JP 26114996A JP H1090877 A JPH1090877 A JP H1090877A
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reticle
pellicle
rectangular frame
pressing
pressing plate
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JP26114996A
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Akimitsu Ebihara
明光 蛯原
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ペリクルを一面に張り渡した矩形形
状のフレームをレチクルに貼り付けるペリクル貼付装置
に関し、大きさの異なる複数の矩形フレームに対して押
圧板を交換せずにペリクルをレチクルに貼付することの
できるペリクル貼付装置を提供することを目的とする。 【解決手段】表面にペリクルが張り渡され、裏面の各辺
部に接着領域が形成された矩形フレームを把持して、レ
チクルに接触させた接着領域を押圧して矩形フレームを
レチクルに圧着する圧着部50の押圧板36は、テーブ
ル51上に設けられ、矩形フレームの各辺部の接着領域
の長さに対応して押圧領域の長さを変更できるようにス
ライダー72a〜72d上にスライド可能に設けられた
複数の圧着板52a〜52dを有するように構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペリクルを一面に
張り渡した矩形形状のフレームをレチクルに貼り付ける
ペリクル貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の集積度は飛躍的に高
まり、例えばメモリにあっては64Mビットメモリや2
56Mビットメモリの開発が進められており、素子の高
集積度に対する要求がさらに強くなってきている。ま
た、液晶表示装置にあっては、表示領域の大型化高精細
化に伴い表示画素の微細化が進んできている。これら半
導体装置あるいは液晶表示装置の製造にはフォトリソグ
ラフィ技術が用いられ、投影型露光装置を用いてフォト
マスクやレチクル(以下レチクルと言う)上のパターン
を基板に露光転写する工程が含まれている。しかしなが
ら上述のような素子の高集積化、微細化が進んでくる
と、レチクルに付着した異物(ゴミ)の像が上記露光工
程において基板上に露光されてしまうことを原因とする
素子の欠陥が生じやすくなってくる。このため、レチク
ル表面(特にパターン形成面)に異物が付着しないよう
に従来より、レチクルの表面から一定の高さ(5〜9m
m程度)に光学的に安定した透明な高分子薄膜(ペリク
ル)を張り渡すようにしている。
【0003】このペリクルを片面に張り渡した矩形フレ
ームを図8に示す。図8において、ペリクル100は矩
形形状の矩形フレーム102の表面全面に均一に張り渡
されている。矩形フレーム102の裏面側の各辺には、
レチクルに貼り付けるための接着剤層104が形成され
ている。図示は省略したが、通常レチクルに貼付される
までは接着剤層104表面はライナーで被覆されてい
る。また、矩形フレーム102及び接着剤層104の高
さhを所定の長さ(5〜9mm程度)にすることによ
り、矩形フレーム102をレチクルに貼付した際仮にペ
リクル100上に異物が付着したとしても異物の像が感
光基板上で焦点を結ばないようにしている。矩形フレー
ム102の長手方向の両側面には2ヶ所ずつ合計4ヶ所
の円錐形の凹部126が設けられている。後述するペリ
クル貼付装置に設けられた把持ピンをこの凹部126に
挿入することにより矩形フレーム102がペリクル貼付
装置に把持されるようになっている。
【0004】次に、表面にペリクル100が張り渡さ
れ、裏面の各辺に接着剤層104が形成された矩形フレ
ーム102(以下、特に断らない限り単に矩形フレーム
102と略称する)をレチクルに貼付する従来のペリク
ル貼付方法及び貼付装置を図6を用いて簡単に説明す
る。まず2本のアーム110、120が取り付けられた
ポスト108及び、矩形フレーム102が収納されたケ
ース116を複数格納したライブラリ114がテーブル
106上に設置されている。アーム110先端部には、
矩形フレーム102を把持してレチクルに押し当てる圧
着部の押圧板112が鉛直下方に向かって取り付けられ
ている。アーム120先端部には、レチクル124を載
置するレチクル載置台122が鉛直上方に向かって取り
付けられている。ケース116から取り出された矩形フ
レーム102は、図中矢印Aの如く図示しない移動手段
により移動され、押圧板112において図示しない把持
ピンを矩形フレームの凹部126に挿入してより把持し
た後、アーム110、120を図中矢印Bの如く鉛直方
向に移動させることによりレチクル124に押しつけら
れて貼付される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、半導体装置の製
造における露光工程では、基板上に複数の回路パターン
を積層させるために多数枚のレチクルが用いられる。こ
れらのレチクルのガラス基板は大きさ、厚さがそれぞれ
異なる場合があり、またレチクル上に形成した回路パタ
ーン領域の形状もそれぞれ異なる場合が多いので、レチ
クル上のペリクルを貼付する領域及びレチクルからペリ
クルまでの高さは、レチクルによってそれぞれ異なって
いた。従って、それぞれのレチクルに応じて矩形フレー
ム102の大きさや、厚さがそれぞれ異なる種々の矩形
フレーム102が用いられる。従って、上述のような従
来のペリクル貼付装置においては、種々の大きさ、厚さ
の矩形フレーム102に対応してそれらを把持、押圧で
きる複数種類の押圧板112を準備する必要が生じる。
そして、異なる矩形フレーム102が用いられる度に、
押圧板112を交換する必要が生じている。
【0006】また、レチクルのガラス基板の厚さが薄い
場合には、レチクルのパターン形成面の裏面に付着した
異物の像が露光されてしまわないように、レチクル裏面
(非パターン面)にもペリクルを張り渡す必要が生じ
る。そのような場合には、例えば図6に示した従来のペ
リクル貼付装置のアーム120側のレチクル載置台12
2の代わりに鉛直上方に向けて押圧台を設けて矩形フレ
ーム102を把持させ、当該矩形フレーム102の上に
レチクル124を載置してからアーム110、120を
図中矢印Bの如く鉛直方向に移動させて押圧することに
よりレチクル124の両面にペリクルを貼付するように
している。
【0007】しかしながら図7に示すように、上方の押
圧板112に把持された矩形フレーム102と、下方の
押圧板112’に把持された矩形フレーム102’上の
レチクル124とが平行な位置関係を保ちながら押圧さ
れないときには、レチクル124の両面でのペリクルの
張り渡される位置がずれてしまうのに加えて、矩形フレ
ーム102、102’が均一に押圧されないので接着剤
層104がずれながら接着されてしまいレチクル124
のガラス面に余計な応力が生じて歪みを生じさせ、ガラ
ス面の平面度が悪化するという問題も生じる。レチクル
124のガラス面の平面度が悪化するとその表面に描画
された回路パターンにも歪みが生じるため適正な露光結
果が得られなくなるという問題も生じる。図7におい
て、レチクル124から両押圧板112、112’の回
転中心までの距離がt=30mmであるとし、貼付位置
ずれ量を0.1mm以内に収めようとすれば、矩形フレ
ーム102とレチクル124との相対的な傾きは0.0
95°(=tan-1(0.1/(30+30)))以下
にしなければならないが、このような微小角度内に両押
圧板を調整するには多大な技術的困難が伴う。
【0008】本発明の目的は、大きさの異なる複数の矩
形フレームに対して圧着部の押圧板を交換せずにペリク
ルをレチクルに貼付することのできるペリクル貼付装置
を提供することにある。また本発明の目的は、レチクル
に矩形フレームを貼付する際の位置ずれ量を低減させる
ことができるペリクル貼付装置を提供することにある。
さらに本発明の目的は、レチクルに矩形フレームを貼付
する際に生じるレチクルの歪みを低減させることができ
るペリクル貼付装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に一実施の形態を表す図1乃至図5に対応付けて説明す
ると、請求項1記載の発明は表面にペリクルが張り渡さ
れ、裏面の各辺部に接着領域が形成された矩形フレーム
を把持して、レチクルに接触させた接着領域を押圧して
矩形フレームをレチクルに押圧する押圧部(36)を有
し、ペリクルをレチクルに貼り付けるペリクル貼付装置
であって、押圧部(36)は、矩形フレームの大きさに
対応して押圧領域の長さを変更する変更機構(52a〜
52d、72a〜72d、80a〜80d、84a〜8
4d、84a’〜84d’)を有している。
【0010】請求項2記載の発明は、変更機構が複数の
圧着板(52a〜52d、80a〜80d)から構成さ
れており、この複数の圧着板(52a〜52d、80a
〜80d)が同一平面内を移動して押圧領域の大きさを
変更している。請求項3記載の発明は、押圧部(36)
が支持部により支持され、当該支持部は、矩形フレーム
の4辺で画定される面の中心位置を含む近傍領域内を回
転中心として押圧部(36)を微小角度回転可能に支持
している。
【0011】請求項4記載の発明は、支持部(40)が
複数の柱状支持部材(98a、98b)から構成された
リンク構造を有している。また請求項5記載の発明は、
支持部(40)が、複数の柱状支持部材(98a、98
b)を有し、当該複数の柱状支持部材は弾性材料で形成
されている。
【0012】本発明によれば、押圧部(36)が矩形フ
レームの大きさに対応して押圧領域の大きさを変更する
変更機構を有するようにしたので、大きさの異なる複数
の矩形フレームに対して、押圧部を交換せずにペリクル
をレチクルに貼付することができるようになる。また本
発明によれば、押圧部を支持部により支持し、当該支持
部は、矩形フレームの4辺で画定される面の中心位置を
含む近傍領域内を回転中心として押圧部を微小角度回転
可能に支持するようにしたので、レチクルに矩形フレー
ムを貼付する際のずれ量を低減させることができるよう
になる。さらに本発明によれば、支持部が複数の柱状支
持部材から構成されたリンク構造とし、あるいは支持部
が複数の柱状支持部材を有し、当該複数の柱状支持部材
を弾性材料で形成するようにしたので、矩形フレームが
レチクルの傾きにならうことができ、レチクルに矩形フ
レームを貼付する際に生じるレチクルの歪みを低減させ
ることができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によるペリク
ル貼付装置を図1乃至図5を用いて説明する。初めに本
実施の形態によるペリクル貼付装置の概略構成を図1に
示す斜視図を用いて説明する。まず、ペリクル貼付のた
めの種々の機構が設置されているテーブル2上は所定の
クリーン度が保たれるようにほぼ密閉されて空調されて
いる。テーブル2上にはペリクル100を張り渡した矩
形フレーム102が収納されたケース(図示を省略)を
複数個格納したペリクルライブラリ4が設置されてい
る。
【0014】本実施の形態におけるペリクルライブラリ
4は、ケースを格納する複数段からなる格納棚が2列設
けられており、一方の列の棚6にはレチクルのパターン
形成領域側(表面)に貼付すべき矩形フレームが収納さ
れたケースが格納され、他方の棚8にはレチクルの裏面
(非パターン面)に貼付すべき矩形フレームが収納され
たケースが格納されている。本実施の形態においてはこ
のようにレチクルの表面及び裏面にペリクルを貼付する
場合について説明するが、レチクルの表面にのみペリク
ルを貼付する場合には全ての棚に、レチクル表面に貼付
する矩形フレームを収納するケースを格納しておけばよ
い。ペリクルを張り渡した矩形フレームは図8を用いて
既に説明したものと同様である。矩形フレーム102を
収納するケースは、矩形フレーム102を載置するケー
ストレイと、ケーストレイを上からふさぐ蓋とで構成さ
れている。矩形フレーム102はペリクル100が張り
渡された面が上方に、接着剤層104の面が下方になる
ようにケーストレイに載置されている。
【0015】テーブル2上のペリクルライブラリ4から
所定の位置に、ペリクルライブラリ4に格納された矩形
フレーム102を収納したケースを搬送するためのロボ
ット10が設けられている。ロボット10は、ポスト1
2を中心にテーブル2面に平行な面内で移動自在なアー
ム14を有し、アーム14の先端部にはペリクルライブ
ラリ4に格納されたケースを載置し、あるいは搬出する
ための2本の細い柱状のフォーク16が設けられてい
る。フォーク16はアーム14の先端部において鉛直方
向に移動可能であり、またアーム14の先端部を中心に
回転できるようになっている。所定の棚に格納されたケ
ースの下面にフォーク16を差し入れてからフォーク1
6を所定量鉛直上方に移動させてケースを持ち上げ、ケ
ースを棚から遊離させて引き出すようにしてペリクルラ
イブラリ4からケースの搬出が行われる。
【0016】ペリクルライブラリ4の側方には矩形フレ
ームが収納されたケースの蓋を真空吸着して取り外すケ
ース蓋吸着部34が設けられている。ケースをフォーク
16上に載置して搬出したロボット10は、フォーク1
6をケース蓋吸着部34の吸着部下部に移動させてケー
スの蓋を吸着させることによりケーストレイ上の矩形フ
レーム102を露出させることができる。レチクルライ
ブラリ4及びロボット10の側方のテーブル2上には直
線状に延びるガイド18が設けられており、ガイド18
上をレチクルローダ部20のポスト22が移動可能に取
り付けられている。レチクルローダ部20のポスト22
の上端部には、テーブル2の面に対して直角方向であっ
てガイド18を含む面内で回転可能なアーム24が取り
付けられている。アーム24の回転端部にはアーム24
の回転に対して常に水平を維持するように制御可能な2
本の細柱状のフォーク26が設けられている。
【0017】ガイド18の一端部側のテーブル2上に
は、ガイド18に沿ってレチクルローダ部20を移動制
御するレチクルローダ駆動部28が設けられている。レ
チクルローダ駆動部28上面には複数のレチクルを格納
したレチクルライブラリ30が設置されている。レチク
ルはパターン描画面(表面)が上方になるように格納さ
れている。レチクルローダ駆動部28によりガイド18
上を移動したレチクルローダ部20は、アーム24を所
定の回転角だけ回転させて、フォーク26をレチクルラ
イブラリ30内の所定のレチクルの下部に差し込んでか
ら所定量鉛直上方に移動させ、レチクルをレチクルライ
ブラリ30から遊離させて引き出すことができるように
なっている。
【0018】ガイド18の他端部側方のテーブル2上に
レチクルアライメント部32が設けられている。レチク
ルローダ部20によってレチクルライブラリ30から引
き出されたレチクルは、レチクルローダ部20をレチク
ルアライメント部32まで移動させてフォーク26上の
レチクルをレチクルアライメント部32に載置できるよ
うになっている。レチクルアライメント部32に載置さ
れたレチクルに所定の位置合わせが行われる。
【0019】ガイド18の側方であってロボット10の
フォーク16及びレチクルローダ部20のフォーク26
が共に到達できる位置に、矩形フレーム102をレチク
ルに圧着させる圧着部50が設けられている。圧着部5
0はテーブル2に固定されたポスト44を有し、ポスト
44の上端部には固定されたアーム46が設けられてい
る。アーム46先端部下面には押圧板支持部40を介し
て押圧板36が取り付けられている。押圧板36の鉛直
下方の面にはレチクルの表面に貼付すべき矩形フレーム
102が、本図では図示しない複数の把持ピンにより把
持されるようになっている。
【0020】ポスト44の柱状部側面からは2本のアー
ム42がテーブル2面に対して水平に延び、当該2本の
アーム42で形成される面はテーブル2の面に対してほ
ぼ平行になっている。2本のアーム42は同時にポスト
44側面を鉛直方向に上下に移動できるようになってい
る。2本のアーム42の両先端部には、両先端部を結ぶ
線を回転中心軸として回転させることができ且つ回転を
停止させて固定状態にすることができる押圧板38が設
けられている。押圧板38上にはレチクル裏面に貼付す
べき矩形フレーム102が本図では図示しない複数の把
持ピンにより把持され、その上にレチクルが載置される
ようになっている。本実施の形態によるペリクル貼付装
置では、矩形フレーム102の把持面が鉛直上方になる
ように押圧板38を回転させて固定し、押圧板38が押
圧板36側に移動するようアーム42を上昇移動させて
ペリクル100を張り渡した矩形フレーム102、10
2’をレチクルの両面に貼付する。
【0021】次に、本実施の形態によるペリクル貼付装
置の全体としての動作を説明する。まず、レチクルの表
面に貼付すべきペリクル100を張り渡した矩形フレー
ム102を圧着部50の押圧板36に把持させるため
に、ロボット10のアーム14を移動させてフォーク1
6をペリクルライブラリ4の棚6の所定の段のケース下
方に差し込んでケースをペリクルライブラリ4から搬出
する。次に、ケースが載置されたフォーク16をペリク
ルライブラリ4の側方のケース蓋吸着部34の吸着部下
部に移動させてケースの蓋を吸着させてケーストレイか
ら取り外し、ケーストレイ上の矩形フレーム102を露
出させる。
【0022】次にフォーク16を圧着部50の押圧板3
6下面にまで移動させ、矩形フレーム102の側面に設
けられてた凹部126のうち対角方向の2個の凹部12
6に押圧板36の2本の把持ピンを挿入して把持させ、
押し当てピン(図示せず)により適当な圧力で矩形フレ
ーム102の側面を押し当てることにより矩形フレーム
102に歪みが生じないように固定する。矩形フレーム
102はペリクル100を張り渡した面が押圧板36側
に、接着剤層104を形成した面が押圧板36と反対側
の鉛直下方に向くようにして把持される。なお、押圧板
36と押圧板38とは予めアーム42を下方に移動させ
てこれら作業に十分な間隔がとられている状態にしてい
る。また、本実施の形態では矩形フレーム102の接着
剤層104を被覆しているライナーを剥がす工程の説明
は省略している。矩形フレーム102が押圧板36に把
持されたら、フォーク16は下方に移動してからペリク
ルライブラリ4まで移動して、フォーク16上に残った
空のケーストレイを元の棚に格納する。
【0023】次に、レチクルの裏面に貼付すべきペリク
ルを張り渡した矩形フレーム102’を圧着部50の押
圧板38に把持させるために、ロボット10のアーム1
4を移動させてフォーク16をペリクルライブラリ4の
棚8の所定の段のケース下方に差し込んでケースをペリ
クルライブラリ4から搬出する。次に、ケースが載置さ
れたフォーク16をペリクルライブラリ4の側方のケー
ス蓋吸着部34の吸着部下部に移動させてケースの蓋を
吸着させてケーストレイから取り外し、ケーストレイ上
の矩形フレーム102’を露出させる。
【0024】一方、圧着部50の押圧板38では、押圧
板38の矩形フレーム102’を把持する側の面が下方
にくるように押圧板38を回転させる。その後、ロボッ
ト10のフォーク16を圧着部50の押圧板38下面に
まで移動させ、矩形フレーム102’の側面に設けられ
てた凹部126のうち対角方向の2個の凹部126に押
圧板38の2本の把持ピンを挿入して把持させ、押し当
てピン(図示せず)により適当な圧力で矩形フレーム1
02’の側面を押し当てることにより矩形フレーム10
2’に歪みが生じないように固定する。矩形フレーム1
02’はペリクル100を張り渡した面が押圧板38側
に、接着剤層104を形成した面が押圧板38と反対側
の鉛直下方に向くようにして把持される。フォーク16
は下方に移動してからペリクルライブラリ4に移動し
て、フォーク16上に残った空のケーストレイを元の棚
に格納する。その後、押圧板38を180°回転させて
把持した矩形フレーム102’を押圧板36の矩形フレ
ーム102に対向させる。従ってこの状態において矩形
フレーム102’の接着剤層104の面は鉛直上方に向
いている。
【0025】次に、レチクルローダ駆動部28の駆動制
御に基づきガイド18上をレチクルローダ部20のポス
ト22がレチクルライブラリ30側に移動し、ポスト2
2の上端部のアーム24を回転させて2本の細柱状のフ
ォーク26をレチクルライブラリ30の所定のレチクル
の下部に差し込んでから所定量鉛直上方に移動させ、レ
チクルをレチクルライブラリ30から遊離させて引き出
す。フォーク26上に載置されたレチクルは、レチクル
ローダ部50の移動に伴って、ガイド18の他端部側方
のレチクルアライメント部32まで移動させられてレチ
クルアライメント部32に載置されて所定の位置合わせ
が行われる。位置合わせが終了したレチクルは再びレチ
クルローダ部50のフォーク26上に載置されて、ガイ
ド18に沿って所定の位置合わせ情報に基づいて圧着部
50の下方に位置する押圧板38上にまで移動される。
フォーク26は、押圧板38上に把持され接着剤層10
4面が向いている矩形フレーム102’上にレチクルを
載置する。その後レチクルローダ部20は再びレチクル
ライブラリ30方向に移動する。
【0026】次に、レチクルを載置して矩形フレーム1
02’を把持する押圧板38はアーム42の上昇に伴っ
て、固定アーム46下部の押圧板支持部40を介して固
定された押圧板36に接近し、所定の圧力(例えば30
kgf/cm2)でレチクルの両面に矩形フレーム10
2、102’を圧着する。このようにして、レチクル両
面にペリクルが張り渡された矩形フレームが貼付され
る。
【0027】次に、本実施の形態によるペリクル貼付装
置における圧着部50の押圧板36、38の構造を図2
を用いてより詳細に説明する。図1を用いて説明したよ
うに押圧板36は押圧板支持部40に固定され、押圧板
38は押圧板36を回転可能に支持するようにした点を
除いて構成に相違はないので、以下押圧板36の構造を
例にとって説明する。図2(a)は押圧板36の正面図
(図1の鉛直下方に向いた面)であり、図2(b)はそ
の一側面図である。押圧板36の構成は大別すると、長
方形形状のテーブル51と、テーブル51上に設けられ
た、矩形フレームを把持する機構とからなる。
【0028】テーブル51上には断面凸状で直線状に延
びる4個のガイド部74a〜74dが固定されている。
ガイド部74a〜74dには各ガイド部の直線方向にス
ライド可能に、ガイド部の断面凸状に対応して断面凹状
の溝が直線状に形成されたスライダー72a〜72dが
支持されている。ガイド部74a〜74dとスライダー
72a〜72dとの各スライド面には転動体が介在し、
ガイド部とスライダーとは極めて低い摩擦力で滑らかに
スライドできるようになっている。また、スライダー7
2a〜72dは各々図示しない駆動系により駆動されて
ガイド部74a〜74d上をそれぞれスライドするよう
になっている。これらガイド部74a〜74dとスライ
ダー72a〜72dによりテーブル51上に4個のリニ
アガイドが構成されている。ガイド部74aによるスラ
イド方向の軸とガイド部74cによるスライド方向の軸
は平行に設定され、ガイド部74bとガイド部74dの
スライド方向の軸は平行であって、且つガイド部74
a、74cのスライド方向の軸に対して直角に設定され
ている。また各ガイド部は、それぞれテーブル51の各
辺端からほぼ直角にテーブル51内方に向かって延設さ
れている。これらリニアガイドにはスライダーが所定の
スライド範囲内を超えてスライドして脱落してしまわな
いように所定位置にストッパ(図示せず)が設けられて
いる。
【0029】スライダー72a〜72dの各上面には下
面の断面凹状の溝と直角方向に断面凹状の直線状のガイ
ド部が形成されている。スライダー72a〜72dの各
上面に形成されたガイド部には各ガイド部の直線方向に
スライド可能に、ガイド部の断面凹状に対応して断面凸
状の直線状スライド部76a〜76dが裏面に形成され
た圧着板52a〜52dが支持されている。スライダー
72a〜72dの上面のガイド部とスライド部76a〜
76dの各スライド面には転動体が介在し、ガイド部と
スライド部とは極めて低い摩擦力で滑らかにスライドで
きるようになっている。
【0030】圧着板52a〜52dの一端部53a〜5
3dは、表面の高さが圧着板の他の表面より低く形成さ
れており、一端部53a〜53dの表面にはガイド部7
4a〜74dにそれぞれ平行でスライド部76a〜76
dに垂直な方向に断面凹状の直線状の溝が形成されてい
る。これら一端部53a〜53dの各溝には隣接する圧
着板52のスライド部76がスライド可能に支持されて
いる。つまり、圧着板52aの一端部53aの溝は圧着
板52dのスライド部76dをスライド可能に支持する
ガイド部として機能し、圧着板52bの一端部53bの
溝は圧着板52aのスライド部76aをスライド可能に
支持するガイド部として機能し、圧着板52cの一端部
53cの溝は圧着板52bのスライド部76bをスライ
ド可能に支持するガイド部として機能し、圧着板52d
の一端部53dの溝は圧着板52cのスライド部76c
をスライド可能に支持するガイド部として機能するよう
になっている。またこの構成により、当該圧着板52a
〜52dの一端部53a〜53dのそれぞれが一端部側
に隣接する圧着板のガイド部として機能すると共に、隣
接する圧着板下部のスライダー72a〜72dの移動に
伴って、隣接する圧着板と共に当該圧着板も隣接する圧
着板下部のスライダーの移動方向に移動させられるよう
になっている。なお、圧着板52a〜52dの一端部5
3a〜53dを除く全表面が同一平面上になるように各
圧着板52a〜52dの高さは調節されている。
【0031】また、矩形フレーム102の側面の凹部1
26に挿入して矩形フレームを把持する把持ピン54a
が、スライダー72bに固定されて圧着板52b表面の
上方の所定位置に設けられている。把持ピン54aから
スライド部76bに沿って所定距離離れた圧着板52b
表面の上方の所定位置に、スライダー72bに固定され
た支持部材60を介してもう一つの把持ピン56aが設
けられている。把持ピン54a、56aは共にスライダ
ー72bに固定されているのでスライダー72bと共に
図2(a)中上下方向には移動可能であるが、圧着部5
2bからは分離されているので圧着部52bが図2
(a)中左右方向に移動しても2つの把持ピンは移動し
ない。圧着板52bに対向する圧着板52d表面の上方
の所定位置には、把持ピン54aから図2(a)中左右
方向に規格で定められた距離Aだけ離れて把持ピン54
bが設けられている。把持ピン54aに対向する位置に
は矩形フレームのフレームに変形を起こさせない程度の
圧力でフレームを押圧する支持ピン58が設けられてい
る。支持ピン58に対して把持ピン54bの反対側であ
って把持ピン56aから図2(a)中左右方向に規格で
定められた距離Bだけ離れて把持ピン56bが設けられ
ている。
【0032】これら把持ピン54b、56b及び支持ピ
ン58は支持部材62等によりスラーダー72dに取り
付けられて固定されており、スライダー72dと共に図
2(a)中上下方向には移動可能であるが、圧着部52
dからは分離されているので圧着部52dが図2(a)
中左右方向に移動してもこれらの把持ピン、支持ピンは
移動しないようになっている。所定の規格により距離A
で矩形フレームの側面にそれぞれ2個ずつ形成された凹
部126のうちの対角方向の2個の凹部126に対して
把持ピン54a、54bを挿入し、且つ支持ピン58に
よる押圧を加えた3点支持により矩形フレームは押圧板
36に把持される。別の規格に基づく距離Bで矩形フレ
ームの側面にそれぞれ2個ずつ形成された凹部126の
うちの対角方向の2個の凹部126に対しては把持ピン
56a、56bを挿入し、且つ支持ピン58による押圧
を加えた3点支持により矩形フレームは押圧板36に把
持される。また詳細な説明は省略するが、同様にスライ
ダー72cには支持部材70と共に2個の押し当てピン
68が固定され、スライダー72aには支持部材66を
介して押し当てピン64が設けられている。
【0033】さて、4枚の圧着板52a〜52dの連結
関係が上述の様になっていることから、本実施の形態に
おける圧着板52a〜52dは不図示の制御装置(CP
U)により同一平面上に矩形形状を保ったまま、縦横の
辺の長さを任意に変化させることができるようになり、
任意の大きさの矩形形状の圧着領域を形成することがで
きるようになる。例えば、不図示の制御装置(CPU)
は、スライダー72aを図示しない駆動系により駆動し
て図2(a)において左方向に所定量スライドさせたと
きに、スライダー72a上の圧着板52aも左方向に同
じ量だけ移動する。圧着板52aのスライダー72aに
よる移動は圧着板52dを何ら拘束しないが、一端部5
3bが図中左右方向において圧着板52aに拘束されて
いる圧着板52bは圧着板52aの移動に随伴して左方
向に所定量移動する。
【0034】一方圧着板52bの他端部側は圧着板52
cの一端部53cを拘束せずに自由に図中左側に延びる
ことができる。こうすることにより、不図示の制御装置
(CPU)は、矩形形状を維持させながら図中の上下の
辺の長さ、即ち圧着板52b、52dの圧着領域を短く
させることができるようになる。また、この構成によれ
ば、矩形形状の各辺を形成する圧着領域が重なり合わず
に同一平面内に任意の矩形形状の圧着領域を形成するこ
とができるので、矩形フレームをレチクルに圧着させる
際に均一な押圧力で圧着させる圧着領域を得ることがで
きるようになる。なお、圧着板52aに着目して説明し
たが、他の圧着板52b〜52dについても同様の動作
が可能であるので、例えば4個のスライダー72a〜7
2dのそれぞれに設けられた駆動系をそれぞれ同時に駆
動してスライダー72a〜72d上の圧着部52a〜5
2dを同時に移動させて所望の各辺の長さの矩形圧着領
域を短時間で容易に得ることが可能になる。例えば、テ
ーブル51の中心部を常に矩形の圧着領域の中心にしよ
うとする場合には、スライダー72aとスライダー72
cを向きが反対で同量の移動量でスライドさせ、スライ
ダー72bとスライダー72dについても向きが反対で
同量の移動量でスライドさせるようにすればよい。
【0035】次に、本実施の形態によるペリクル貼付装
置における圧着部50の押圧板36、38の他の構造の
例を図3を用いて説明する。図3においては、説明を簡
略化するために押圧板36のテーブル51上の圧着板と
リニアガイド及びスライダーのみを示している。図3に
示す押圧板36では、長方形のテーブル51の角部に4
個の移動テーブル82a〜82dが設けられている点に
特徴を有している。4個の移動テーブル82a〜82d
はそれぞれ図示しない駆動系を備え、それぞれ2個一組
のリニアガイド84a、84a’〜84d、84d’に
よりスライドできるようになっている。図中の移動テー
ブル82aは、リニアガイド84a、84a’により図
中上下方向にスライド可能であり、移動テーブル82a
の対角に位置する移動テーブル82cも移動テーブル8
2aの移動方向と平行に図中上下方向にスライド可能に
なっている。図中の移動テーブル82bは、リニアガイ
ド84b、84b’により図中左右方向にスライド可能
であり、移動テーブル82bの対角に位置する移動テー
ブル82dも移動テーブル82bの移動方向と平行に図
中左右方向にスライド可能になっている。
【0036】移動テーブル82a〜82d上にはそれぞ
れ2個のリニアガイド86a〜86d、及び88a〜8
8dが設けられている。移動テーブル82a上のリニア
ガイド86a、88a及び、移動テーブル82c上のリ
ニアガイド86c、88cは図中左右方向にスライド可
能になっており、移動テーブル82b上のリニアガイド
86b、88b及び、移動テーブル82d上のリニアガ
イド86d、88dは図中上下方向にスライド可能にな
っている。
【0037】移動テーブル82aから移動テーブル82
bに差し渡された圧着板80aの一端部は移動テーブル
82aのリニアガイド86aに接続され、他端部は移動
テーブル82bのリニアガイド88bに接続されてい
る。同様に、移動テーブル82bから移動テーブル82
cに差し渡された圧着板80bの一端部は移動テーブル
82bのリニアガイド86bに接続され、他端部は移動
テーブル82cのリニアガイド88cに接続されてい
る。また、移動テーブル82cから移動テーブル82d
に差し渡された圧着板80cの一端部は移動テーブル8
2cのリニアガイド86cに接続され、他端部は移動テ
ーブル82dのリニアガイド88dに接続されている。
さらに、移動テーブル82dから移動テーブル82aに
差し渡された圧着板80dの一端部は移動テーブル82
dのリニアガイド86dに接続され、他端部は移動テー
ブル82aのリニアガイド88aに接続されている。な
お、圧着板82a〜82dの表面は同一面内にあるよう
に高さの調整がなされている。
【0038】このように4枚の圧着板80a〜80dの
連結関係が上述の様になっているので、本実施の形態に
おける圧着板80a〜80dも図2に示した圧着板52
a〜52dと同様に、不図示の制御装置(CPU)によ
り同一平面上に矩形形状を保ったまま縦横の辺の長さを
任意に変化させることができるようになり、任意の大き
さの矩形形状の圧着領域を形成することができるように
なる。例えば、不図示の制御装置(CPU)は、移動テ
ーブル82aを図示しない駆動系により駆動して図中上
方向に所定量スライドさせると、移動テーブル82aの
移動に伴って圧着板80a及び圧着板80dを上方向に
同じ移動量だけ移動するように制御する。圧着板80a
の他端部は停止している移動テーブル82b上をリニア
ガイド88bにより上方向に自由にスライドでき、圧着
板80dの一端部は停止している移動テーブル82d上
をリニアガイド86dにより上方向に自由にスライドで
きる。こうすることにより、矩形形状を維持させながら
図中の上下方向の辺の長さ、即ち圧着板80a、80c
の圧着領域を短くさせることができるようになる。
【0039】また、この構成によれば、矩形形状の各辺
を形成する圧着板が重なり合わずに同一平面内に任意の
矩形形状の圧着領域を形成することができるので、矩形
フレームをレチクルに圧着させる際に均一な押圧力で圧
着させる圧着領域を得ることができるようになる。な
お、圧着板80aに着目して説明したが、他の圧着板8
2b〜82dについても同様の動作が行われるので、例
えば4個の移動テーブル82a〜82dのそれぞれに設
けられた駆動系をそれぞれ同時に駆動して移動テーブル
82a〜82d上の圧着部80a〜80dを同時に移動
させて所望の各辺の長さの矩形圧着領域を短時間で容易
に得ることが可能になる。例えば、テーブル51の中心
部を常に矩形の圧着領域の中心にしようとする場合に
は、移動テーブル82aと移動テーブル82cを向きが
反対で同量の移動量でスライドさせ、移動テーブル82
bと移動テーブル82dについても向きが反対で同量の
移動量でスライドさせるようにすればよい。
【0040】次に、本実施の形態によるペリクル貼付装
置における圧着部50の押圧板支持部40の構造を図4
を用いて説明する。図4は押圧板36を支持した押圧板
支持部40の横断面を示している。図4の押圧板支持部
40は、押圧板36の支持位置より離れた位置に当該押
圧板36の回転中心(リモートセンタ:RC)を形成し
た点に特徴を有している。本実施の形態においては、押
圧板36上面側の圧着板(図示せず)表面、即ちペリク
ルを張り渡した矩形フレームの中心位置近傍にリモート
センタがくるように、支持部材本体90と押圧板36裏
面の支持位置に接続固定された固定部94との間に例え
ば真鍮、アルミニウム、ステンレススチールなどの弾性
材料からなる複数の柱状の支持部材92が設けられてい
る。複数の柱状の支持部材92はその支持方向の軸が押
圧板36の表面に対して所定の角度で斜方向に放射状に
設けられており、各軸の延長線が集束する位置にリモー
トセンタが形成される。支持部材92と支持部材本体9
0、及び固定部94と支持部材本体90との間には所定
幅の間隙96が形成されている。間隙96の幅は、押圧
による柱状の支持部材92のたわみ量、及びそれに伴う
固定部94と支持部材本体90間の変位量を考慮して決
められている。
【0041】このように押圧板36の支持位置より離れ
た位置であって押圧板36上に把持した被圧着物である
矩形フレームの中心位置に押圧板36の回転中心RCが
形成されるので、対向する押圧板38が微小な傾きを持
って押圧板36に当接したとしても、その傾きにより生
じる押圧板36の回転は、押圧板36の押圧板支持部4
0による支持位置ではなく、リモートセンタ即ち矩形フ
レームの中心位置を回転中心として回転することができ
るようになる。従って、押圧板36の回転による矩形フ
レームの位置の変動を最小限に抑えることができるよう
になり、貼付位置のずれを最小限に抑えたペリクル貼付
を実現することができるようになる。本実施の形態によ
る押圧板支持部40によれば、押圧板36と押圧板38
との間に相対的な傾きが1.76度あったとしても、レ
チクルと矩形フレームの貼付の位置ずれは14μmしか
生じない。
【0042】また、対向する押圧板38が微小な傾きを
持って押圧板36に当接し、押圧板38上の矩形フレー
ム及びその上面のレチクルと押圧板36上の矩形フレー
ムとに相対的な傾きが生じている状態で圧着しても、押
圧時における圧力を受けて弾性材料からなる柱状の支持
部材92が弾性変形してたわむので押圧板36が押圧板
38の傾きにならうことができ、均一の圧力でレチクル
と矩形フレームを押圧して圧着させることができるよう
になる。従って、矩形フレームの接着剤層がずれながら
レチクルのガラス基板面に圧着されることがなくなるの
でレチクルに殆ど歪みを生じさせずにペリクルを貼付で
きるようになる。
【0043】次に、本実施の形態によるペリクル貼付装
置における圧着部50の押圧板支持部40の他の構造の
例を図5を用いて説明する。図5は押圧板36を支持し
た押圧板支持部40の横断面を示している。図5の押圧
板支持部40は、図4で説明した押圧支持部40と同様
に、押圧板36の支持位置より離れた位置に当該押圧板
36の回転中心(リモートセンタ:RC)を形成した点
に特徴を有していると共に、図4の押圧支持部40が弾
性材料を用いた複数の柱状の支持部材による弾性変形を
利用して押圧板36を回転させるのに対して、複数の柱
状の支持部材によりリンク機構を構成して押圧板36を
回転させる点に特徴を有している。
【0044】本実施の形態においては、押圧板36上面
側の圧着板に把持された、ペリクルを張り渡した矩形フ
レーム102の中心位置近傍にリモートセンタがくるよ
うに、支持部材本体90と押圧板36裏面との間に複数
の柱状の支持部材98aが設けられている。複数の柱状
の支持部材98aはその支持方向の軸が押圧板36の表
面に対して所定の角度で斜方向に放射状に設けられてお
り、各軸の延長線が集束する位置にリモートセンタが形
成される。各支持部材98aの一端部は支持部材本体9
0の節部100で回動自由に連結され、他端部は押圧板
36の節部100で回動自由に連結されている。従って
この構成により、アーム46に固定された支持部材本体
90側の各節部100を各回転中心とし、支持部材98
aの軸方向の腕の長さを半径とする図中破線で示す円周
上を各支持部材98a端部が移動可能なリンク機構が形
成されている。従って、対向する押圧板38が微小な傾
きを持って押圧板36aの位置で矩形フレーム102a
に当接して、押圧板が押圧板36bの位置まで回転する
と共に矩形フレームも102bに示す位置に回転した場
合、リンク機構の2つの支持部材98aは98bの位置
にまで回転移動して節部100aが100bの位置に変
位するが、当該回転によるリモートセンタ即ち矩形フレ
ーム102の中心位置はほとんど変化しないので、矩形
フレーム102の位置の変動を最小限に抑えることがで
き、貼付位置のずれを最小限に抑えたペリクル貼付を実
現することができるようになる。
【0045】また、対向する押圧板38が微小な傾きを
持って押圧板36に当接し、押圧板38上の矩形フレー
ム及びその上面のレチクルと押圧板36上の矩形フレー
ムとに相対的な傾きが生じている状態で圧着しても、押
圧時における圧力を受けてリンク機構を構成する柱状の
支持部材98aが回転して押圧板36が押圧板38の傾
きにならうことができ、均一の圧力でレチクルと矩形フ
レームを押圧して圧着させることができるようになる。
従って、矩形フレームの接着剤層がずれながらレチクル
のガラス基板面に圧着されることがなくなるのでレチク
ルに殆ど歪みを生じさせずにペリクルを貼付できるよう
になる。
【0046】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、大きさの
異なる複数の矩形フレームに対して押圧部を交換せずに
ペリクルをレチクルに貼付することができるようにな
る。また本発明によれば、レチクルに矩形フレームを貼
付する際のずれ量を低減させることができるようにな
る。さらに本発明によれば、レチクルに矩形フレームを
貼付する際に生じるレチクルの歪みを低減させることが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるペリクル貼付装置を
示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における圧着部50の押圧
板36、38の構造を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における圧着部50の押圧
板36、38の他の構造の例を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態における圧着部50の押圧
板支持部40の構造を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における圧着部50の押圧
板支持部40の他の構造の例を説明する図である。
【図6】従来のペリクル貼付装置を示す図である。
【図7】ペリクル貼付の際の矩形フレームの位置ずれを
示す図である。
【図8】ペリクルを貼付した矩形フレームを示す斜視図
である。
【符号の説明】
2 テーブル 4 ペリクルライブラリ 6、8 棚 10 ロボット 12 ポスト 14 アーム 16 フォーク 18 ガイド 20 レチクルローダ部 22 ポスト 24 アーム 26 フォーク 28 レチクルローダ駆動部 30 レチクルライブラリ 32 レチクルアライメント部 34 ケース蓋吸着部 36、38 押圧板 40 押圧板支持部 42 アーム 44 ポスト 46 アーム 50 圧着部 51 テーブル 52 圧着板 53 一端部 54、56 把持ピン 58 支持ピン 60、62 支持部材 64 押し当てピン 66 支持部材 68 押し当てピン 70 支持部材 72 スライダー 74 ガイド部 76 直線状スライド部 80 圧着板 82 移動テーブル 84、86、88 リニアガイド 90 支持部材本体 92 支持部材 94 固定部 96 空隙 98 支持部材 100 ペリクル 102 矩形フレーム 104 接着剤層 106 テーブル 108 ポスト 110 アーム 112 押圧板 114 ライブラリ 116 ケース 120 アーム 124 レチクル 126 凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にペリクルが張り渡され、裏面に接着
    領域が形成された矩形フレームを把持して、前記接着領
    域をレチクルに押圧して前記矩形フレームを前記レチク
    ルに押圧する押圧部を有し、前記ペリクルを前記レチク
    ルに貼り付けるペリクル貼付装置であって、 前記押圧部は、前記矩形フレームの大きさに対応して押
    圧領域を変更する変更機構を有していることを特徴とす
    るペリクル貼付装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のペリクル貼付装置におい
    て、 前記変更機構は、複数の圧着板から構成されており、当
    該複数の圧着板が同一平面内を移動して前記押圧領域の
    大きさを変更することを特徴とするペリクル貼付装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のペリクル貼付装置
    において、 前記押圧部は支持部により支持され、当該支持部は、前
    記矩形フレームの4辺で画定される面の中心位置を含む
    近傍領域内を回転中心として前記押圧部を微小角度回転
    可能に支持することを特徴とするペリクル貼付装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のペリクル貼付装置におい
    て、 前記支持部は、複数の柱状支持部材から構成されたリン
    ク構造を有していることを特徴とするペリクル貼付装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のペリクル貼付装置におい
    て、 前記支持部は、複数の柱状支持部材を有し、当該複数の
    柱状支持部材は弾性材料で形成されていることを特徴と
    するペリクル貼付装置。
JP26114996A 1996-09-11 1996-09-11 ペリクル貼付装置 Withdrawn JPH1090877A (ja)

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