JP2009271340A - Xyステップ露光装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マザーガラス基板を保持するステージは、露光ステージ60b−1、60b−2と、露光ステージを第1軸(X軸)方向へステップ移動させるX軸スライダー40XbのX軸と平行な両側部に設けられた基板保持ステージ70で構成され、マザーガラス基板をXYステップ移動させる機構として、上記X軸スライダーと吸着スライダー40Yb−1、40Yb−2を少なくとも具備すること。基板保持ステージは空気浮上ステージであること。露光ステージの第2軸(Y軸)方向の大きさがフォトマスクの大きさに対応した大きさであること。
【選択図】図8
Description
この際の露光は、ガラス基板のサイズと略同程度のサイズのマスク基板に、例えば、対角17インチのカラーフィルタを形成するためのマスクパターンが4面付けされたフォトマスクを用いて露光する方法が広く採用されている。4面付けされたマスクパターンの4画面全体を1回の露光で一括して行う、所謂、一括露光法である。
すなわち、大サイズのガラス基板(マザーガラス基板)に、マスクパターンが多面付けされたフォトマスクを用いた1回の露光を行い、続いて一括した現像処理を行うといった、この一括露光法による製造方法は、フォトリソグラフィ法によりカラーフィルタを製造する際の製造方法としては、廉価に大量にカラーフィルタを製造することのできる優れた製造方法といえる。
図1に示す例は、マザーガラス基板(50)に、第1露光〜第4露光の4回の露光が行われた例である。第1露光から数えて3回のステップ移動毎に、第2露光以降の各露光が行われたものである。符号(1Ex〜4Ex)は、各々第1露光〜第4露光の領域を表している。
スク(PM)が配置されている。フォトマスク(PM)は露光装置内で固定されており、X、Y、Z軸方向には移動しないようになっている。
フォトマスク(PM)の下方の露光ステージ(60)は、マザーガラス基板(50)を載置した状態でXY(2軸)のステップ移動を行うようになっている。また、Z軸方向での昇降が自在になっている。
図2(b)は、露光ステージ(60)が図2(a)の位置から、図2中、X軸左方へステップ移動をし、第2露光が行われた状態を表している。符号(2Ex)は、第2露光の領域を表している。
しかしながら、マザーガラス基板のサイズが、例えば、1500mm×1800mm程度の第6世代、或いは、例えば、2100mm×2400mm程度の第8世代へと更に大型化へと移行するのに伴い、マスクサイズの大型化も付随し、コスト高と、撓みの問題が再燃している。
1)2800mm×3000mm程度のマザーガラス基板を載置する露光ステージの加工にて、その平面度を従来の大きさの露光ステージと同等の精度を得ることは困難になるといった問題、
2)或いは、露光ステージがマザーガラス基板のサイズに対応して略2800mm×3000mm程度の大きさとなると、その重量が増大し、従来の大きさの露光ステージと同等の移動速度を達成するためには、その駆動機構が大掛かりなものとなるといった問題、
3)或いは、露光ステージが更に大型化へと移行するのに伴い、従来の大きさの露光ステージと同等の位置精度を確保することが困難になるといった問題、などが潜在している。これらの諸問題を解決した露光装置となると、つまりは、大掛かで、大幅なコスト高のものとなる。
送り具(43X)は、Y軸スライダー(40Y)をX軸方向に移動させる、例えば、ラック、送りネジ、或いは、リニアーモーターにおけるステータ(固定部)である。X軸スライダー(40X)は、X軸スライダー(40X)上のY軸スライダー(40Y)を、図3中、左右方向(X軸方向)に自在に移動させ、所定の位置に精度よく停止させるようになっている。
送り具(43Y)は、露光ステージ(60)をY軸方向に移動させる、例えば、ラック、送りネジ、或いは、リニアーモーターにおけるステータ(固定部)である。Y軸スライダー(40Y)は、Y軸スライダー(40Y)上の露光ステージ(60)を、図3中、上下方向(Y軸方向)に自在に移動させ、所定の位置に精度よく停止させるようになっている。
Y軸スライダー(40Y)は、図4中、左方の第1Y軸スライダー(40Y−1)と、右方の第2Y軸スライダー(40Y−2)の2基がX軸スライダー(40X)上に設けられており、また、左方の第1Y軸スライダー(40Y−1)には第1露光ステージ(60−1)が、右方の第2Y軸スライダー(40Y−2)には第2露光ステージ(60−2)が各々設けられている。
この露光エリア(EA)内にフォトマスクを配置し、フォトマスクを介した露光を露光ステージ上のマザーガラス基板(50)に与える。
X軸スライダー(40X)の作動により、第1露光ステージ(60−1)はX軸スライダ
ー(40X)の中央部に移動し、X軸スライダー(40X)及び第1Y軸スライダー(40Y−1)の作動により、第1露光ステージ(60−1)上のマザーガラス基板(50)に、その所望する多面付けの位置へ第1露光〜第4露光が与えられるように、第1露光ステージ(60−1)はステップ移動をする。
尚、第1ロボット(R−1)による第1露光ステージ(60−1)へのマザーガラス基板(50)の供給/排出の際は、第1露光ステージ(60−1)の上面に設けられたリフトピン(図示せず)を上昇させ、第1ロボットのフォークが挿入/退却するための間隔をもうけている。
図5は、第1ロボット(R−1)によって、ガラス調温部(10)上の1枚目のマザーガラス基板(50−1)が第1露光ステージ(60−1)に供給された段階を表したものである。
また、図6(d)は、第1露光ステージ(60−1)が、図6(c)の位置から、図6中、X軸左方へステップ移動(Px)をし、第4露光(4Ex)が与えられた段階を表している。
上のマザーガラス基板(50−1)は、第1ロボット(R−1)によって排出される。
上記第4露光が終了するまでの間に、ガラス調温部(10)上の2枚目のマザーガラス基板(50−2)は、第2ロボット(R−2)によって、第2露光ステージ(60−2)に供給されている。
以降、奇数枚目のマザーガラス基板(50)は第1露光ステージ(60−1)によって第1露光〜第4露光の露光が行われ、偶数数枚目のマザーガラス基板(50)は第2露光ステージ(60−2)によって第1露光〜第4露光の露光が行われる。
1)前記ガラス基板を保持するステージは、露光ステージと、該露光ステージを第1軸(X軸)方向へステップ移動させるX軸スライダーのX軸と平行な両側部に設けられた基板保持ステージで構成され、
2)ガラス基板をXYステップ移動させる機構として、上記X軸スライダーと、ガラス基板を第1軸(X軸)と直交する第2軸(Y軸)方向へステップ移動させる吸着スライダーを少なくとも具備することを特徴とするXYステップ露光装置である。
1)前記基板保持ステージは空気浮上ステージであり、下方からの空気の噴き上げによってガラス基板を一定高さに保持する空気浮上ユニット(浮上PAD)が、定盤上のX軸スライダーのX軸と平行な両側部に設けられており、
2)前記吸着スライダーは真空吸着部を備え、ガラス基板の下方より上昇してガラス基板端部の下面を吸着し、ガラス基板を第2軸(Y軸)方向へステップ移動させる機構であり、露光ステージのX軸と平行な両側部に設けられており、
3)前記露光ステージの上面部には、ガラス基板を空気浮上させる機能を備えたリフトピンが設けられ、露光ステージのX軸と平行な両周縁部には、上記真空吸着部が昇降するための切欠部が設けられていることを特徴とするXYステップ露光装置である。
図7は、本発明によるXYステップ露光装置の一例における、ガラス基板を保持するステージと、ガラス基板をXYステップ移動させる機構を示す平面図である。図7に示す露光ステージ(60b)は、X軸方向はマザーガラス基板(50)を載置する大きさを有し、Y軸方向はマザーガラス基板(50)の略1/2の大きさを有した例である。また、基板保持ステージ(70)として、空気浮上ステージを例示したものである。
送り具(43Xb)は、露光ステージ(60b)をX軸方向に移動させる、例えば、ラック、送りネジ、或いは、リニアーモーターにおけるステータ(固定部)である。X軸スライダー(40Xb)は、X軸スライダー(40Xb)上の露光ステージ(60b)を、図7中、左右方向(X軸方向)に自在に移動させ、所定の位置に精度よく停止させるように
なっている。
この空気浮上ユニット(浮上PAD)(71)が設けられた両側部が基板保持ステージ(70)であり、図7においては、空気の噴き上げによって、マザーガラス基板(50)の露光ステージ(60b)上以外の部分を一定高さに保持する空気浮上ステージである。
図7は、マザーガラス基板(50)の略1/2の面積が露光ステージ(60b)によって保持され、他の略1/2の面積が基板保持ステージ(空気浮上ステージ)(70)によって保持され、マザーガラス基板(50)の全面は、露光ステージ(60b)上面を基準とした水平が保たれている。
向へ移動する際の保持は、露光ステージ(60b)上にあるマザーガラス基板(50)の部分は、露光ステージ(60b)の上面部に設けられている、ガラス基板を空気浮上させる機能を備えたリフトピン(図示せず)による下方からの空気の噴き上げによって、露光ステージ(60b)上に浮上させた状態の保持がされる。露光ステージ(60b)上以外にあるマザーガラス基板(50)の部分は、基板保持ステージ(空気浮上ステージ)(70)によって浮上した状態で保持される。つまり、マザーガラス基板(50)は、その全面が浮上した状態に保持される。
上記のように、図7に示す基板保持ステージ(70)が空気を用いた空気浮上ステージであり、また、マザーガラス基板(50)のY軸方向の移動が空気による浮上した状態であることは、マザーガラス基板の移動時の裏面が固体とは非接触であるので、マザーガラス基板の移動による発塵が減少し好ましい方法といえる。
この露光エリア(EA)内にフォトマスクを配置し、フォトマスクを介した露光を露光ステージ上のマザーガラス基板(50)に与える。
X軸スライダー(40Xb)の作動により、第1露光ステージ(60b−1)はX軸スライダー(40Xb)の中央部に移動し、X軸スライダー(40Xb)及び第1吸着スライダー(40Yb−1)の作動により、マザーガラス基板(50)に、その所望する多面付けの位置へ第1露光〜第4露光が与えられるように、マザーガラス基板(50)はステップ移動をする。
尚、第1ロボット(R−1)による第1露光ステージ(60b−1)へのマザーガラス基板(50)の供給/排出の際は、第1露光ステージ(60b−1)の上面に設けられたリフトピン(図示せず)を上昇させ、第1ロボットのフォークが挿入/退却するための間隔をもうけている。
尚、本発明は、露光ステージが2基設けられたXYステップ露光装置に限定されるものではなく、露光ステージが1基設けられたXYステップ露光装置においても、前記課題は充分に達せられる。
図9は、第1ロボット(R−1)によって、ガラス調温部(10)上の1枚目のマザーガラス基板(50−1)が第1露光ステージ(60b−1)に供給された段階を表したものである。
介した第1露光(1Ex)が与えられた直後の段階を表したものである。この第1露光から数えて3回のステップ移動毎に、第2露光以降の各露光が行われる。
次に、空気浮上させた状態のマザーガラス基板(50−1)を第1吸着スライダー(40Yb−1)がY軸方向の設定された位置まで移動する。
次に、リフトピンは空気浮上を解除し、真空吸着を開始する。第1吸着スライダー(40Yb−1)の真空吸着部(45)はマザーガラス基板(50−1)端部を吸着を解除し、降下する。
第1露光ステージ(60b−1)は、第1露光〜第4露光の4回の露光が終了すると、図10(d)の位置から、図9に示す待機位置へと移動する。第1露光ステージ(60b−1)上のマザーガラス基板(50−1)は、第1ロボット(R−1)によって排出される。
上記第4露光が終了するまでの間に、ガラス調温部(10)上の2枚目のマザーガラス基板(50−2)は、第2ロボット(R−2)によって、第2露光ステージ(60b−2)に供給されている。
以降、奇数枚目のマザーガラス基板(50)は第1露光ステージ(60b−1)によって第1露光〜第4露光の露光が行われ、偶数数枚目のマザーガラス基板(50)は第2露光ステージ(60b−2)によって第1露光〜第4露光の露光が行われる。
るフォトマスクの大きさに対応した大きさであることを特徴としている。図7に示す例では、露光ステージ(60b−1、60b−2)の大きさは、X軸方向はマザーガラス基板(50)を載置する大きさを有し、Y軸方向はマザーガラス基板(50)の略1/2の大きさを有したものとし、また、露光エリア(EA)の大きさは、X軸、Y軸方向で共にマザーガラス基板(50)の略1/2、つまり、面積で略1/4の大きさのものとした。
すなわち、製造するカラーフィルタの大きさ(1基の液晶表示装置に対応した大きさ)としては、数種の大きさに適用できる。
10・・・ガラス調温部
20・・・ベース台
30・・・定盤
40X・・・X軸スライダー
40Xb・・・本発明におけるX軸スライダー
40Y・・・Y軸スライダー
40Yb・・・吸着スライダー
40Yb−1・・・第1吸着スライダー
40Yb−2・・・第2吸着スライダー
40Y−1・・・第1Y軸スライダー
40Y−2・・・第2Y軸スライダー
41X、41Y・・・ベッド
42X、42Y・・・スライドガイド
43X、43Y・・・送り具
44・・・スライダー
45・・・真空吸着部
50・・・マザーガラス基板
50−1、50−2・・・1枚目、2枚目のマザーガラス基板
54・・・塗膜
60・・・露光ステージ
60−1・・・第1露光ステージ
60−2・・・第2露光ステージ
60b・・・本発明における露光ステージ
60b−1・・・本発明における第1露光ステージ
60b−2・・・本発明における第2露光ステージ
70・・・基板保持ステージ(空気浮上ステージ)
71・・・空気浮上ユニット(浮上PAD)
EA・・・露光エリア
G1・・・近接露光の間隔
PM・・・フォトマスク
Px・・・X軸方向のステップ移動
Py・・・Y軸方向のステップ移動
R−1、R−2・・・第1ロボット、第2ロボット
Claims (4)
- ガラス基板をXYステップ移動させるXYステップ露光装置において、
1)前記ガラス基板を保持するステージは、露光ステージと、該露光ステージを第1軸(X軸)方向へステップ移動させるX軸スライダーのX軸と平行な両側部に設けられた基板保持ステージで構成され、
2)ガラス基板をXYステップ移動させる機構として、上記X軸スライダーと、ガラス基板を第1軸(X軸)と直交する第2軸(Y軸)方向へステップ移動させる吸着スライダーを少なくとも具備することを特徴とするXYステップ露光装置。 - 1)前記基板保持ステージは空気浮上ステージであり、下方からの空気の噴き上げによってガラス基板を一定高さに保持する空気浮上ユニット(浮上PAD)が、定盤上のX軸スライダーのX軸と平行な両側部に設けられており、
2)前記吸着スライダーは真空吸着部を備え、ガラス基板の下方より上昇してガラス基板端部の下面を吸着し、ガラス基板を第2軸(Y軸)方向へステップ移動させる機構であり、露光ステージのX軸と平行な両側部に設けられており、
3)前記露光ステージの上面部には、ガラス基板を空気浮上させる機能を備えたリフトピンが設けられ、露光ステージのX軸と平行な両周縁部には、上記真空吸着部が昇降するための切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のXYステップ露光装置。 - 前記露光ステージの第2軸(Y軸)方向の大きさが、用いるフォトマスクの大きさに対応した大きさであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のXYステップ露光装置。
- 前記露光ステージとして、第1露光ステージと第2露光ステージの2基が設けられたことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3記載のXYステップ露光装置。
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