JP2007010697A - ペリクル装着装置、ペリクル装着方法及びパターン基板の製造方法 - Google Patents

ペリクル装着装置、ペリクル装着方法及びパターン基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
異なるサイズのマスクに対してペリクルを装着することができるペリクル装着装置及びペリクル装着方法、並びにパターン基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】
本発明の一態様にかかるペリクル装着装置100は、枠状のペリクルフレームに設けられたペリクルを、マスクに装着するペリクル装着装置であって、ベースプレート3と、ベースプレート3に対して脱着可能に設けられた脱着フレーム4と、脱着フレーム4が取り付けられたベースプレートを回転させる回転機構10と、脱着フレーム4の外側に配置され、ペリクルフレームの対向する2辺においてペリクルフレームをマスクに押圧する押圧機構5と、押圧機構5を脱着フレーム4に対して近づけるよう移動させるスライド機構9とを備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明はペリクルをマスクに装着するペリクル装着装置及びペリクル装着方法並びにそれを用いたパターン基板の製造方法に関する。
半導体装置や液晶表示装置などの製造工程において、半導体ウエハあるいは液晶表示装置用基板上に光を照射してパターンを形成するリソグラフィー工程がある。このリソグラフィー工程では、例えば矩形状のフォトマスク基板に形成されたパターンに光を照射し、フォトマスク基板を透過した光をウエハ等の半導体基板上で結像させて、ウエハ等の半導体基板上のレジスト剤を感光させることにより、ウエハ上に所定のパターンを転写する。
上記のパターン転写処理を行う際、フォトマスク基板上に形成されたパターンに異物が付着すると、異物が光を吸収したり、光を屈折させてしまうため、転写したパターンに異常が発生する。これによって、配線の絶縁不良や短絡などの不良原因となり、半導体装置や液晶表示装置などの性能が悪化し、製造の歩留りが低下するという問題があった。これを防止するため、一般に、フォトマスク基板に形成されたパターンを、ペリクルにより保護する方法が採られている。
通常、フォトマスク基板に形成されたパターン領域の外側を囲むように配置されたペリクルフレームにペリクルが張設されている。ペリクルフレームはフォトマスク基板の形状に対応しており、矩形の外周を有する枠状に設けられている。ペリクルは、ペリクルフレームにより保持され、フォトマスク基板のパターン形成面と所定の間隔を置いて張設される。この場合、異物はフォトマスク基板のパターン面に直接付着することなく、ペリクル膜上に捕らえられる。露光時に、焦点をフォトマスク基板上に合わせておけば、ペリクル膜上の異物はウエハ上で結像することがなく、転写とは無関係になる。
フォトマスクに対してペリクルを装着する工程について簡単に説明する。額縁状のペリクルフレームのフォトマスク側の面には接着層が設けられている。そして、ペリクルが張設されたペリクルフレームをフォトマスクに対して仮貼りした状態とする。この状態で、ペリクルフレームをフォトマスクに対して押し当てる。これにより、ペリクルフレームに設けられた接着層がフォトマスクとを接着する。従って、ペリクルをフォトマスクに装着することができる。
ペリクルを装着する工程では、ペリクルフレーム全体をマスクに対して均一に押し当てる必要がある。すなわち、一定の押圧で、ペリクルフレームをフォトマスクに対して押し付ける。また、フレームの端面に複数のプレッシャーを配設し、多点押圧するペリクル装着装置が開示されている(特許文献1)。
半導体装置や表示装置の露光工程では、複数のパターンを形成するため、複数枚のフォトマスクが用いられる。これらのフォトマスクは、大きさや厚みが異なる場合がある。さらには、外形の同じフォトマスクであっても、形成パターン領域の形状が異なる場合がある。従って、フォトマスクに応じてペリクルフレームの大きさや、厚さが異なるものとなる。
このような異なるサイズのフォトマスクに対してペリクルを装着する場合、ペリクル装着装置に対して複数種類の押圧板が必要となってしまう。さらに、異なるペリクルフレーム毎に押圧板を交換する必要があり、作業効率が低下するという問題点がある。この問題対するペリクル貼付装置が開示されている(特許文献2)。この、ペリクル貼付装置では、矩形フレームの大きさに応じて押圧領域を変更させる変更機構を有している。
特開昭62−38468号公報 特開平10−90877号公報
しかしながら、上記のペリクル貼付装置では、押圧領域を変化させているため、押圧領域を広範囲に変化させようとした場合、構造が複雑になってしまうという問題点があった。さらには、液晶表示装置の製造工程では、近年の液晶表示装置の基板サイズの大型化に伴い、1辺が1m以上のフォトマスクが用いられるようになっている。このような大型のマスクに対して、ペリクルを貼り付ける場合、装置が大型化してしまうという問題点があった。よって、フォトマスクの大型化に伴い、装置の構造がよる複雑化するという問題点があった。
上記のように、従来のペリクル装着装置では、様々な大きさのフォトマスクを装着する場合、装置構成が複雑化、大型化するという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、フォトマスク又はペリクルフレームのサイズが異なる場合であっても、簡易な構成でマスクに対してペリクルを装着することができるペリクル装着装置及びペリクル装着方法並びにそれを用いてパターン基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかるペリクル装着装置は、枠状のペリクルフレームに設けられたペリクルを、前記ペリクルフレームに設けられた接着層を介して、マスクに装着するペリクル装着装置であって、ベースプレートと、前記ベースプレートに対して脱着可能な脱着フレームであって、前記ペリクルフレームに対応した形状を有し、前記フォトマスクが載置される脱着フレームと、前記脱着フレームが取り付けられた前記ベースプレートを回転させる回転機構と、前記脱着フレームの外側に配置され、前記ペリクルフレームの少なくとも1辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧する押圧機構と、前記押圧機構を前記脱着フレームに対して近づけるよう移動させる移動機構とを備えるものである。これにより、マスク又はペリクルフレームのサイズが異なる場合であっても、簡易な構成でペリクルを装着することができる。
本発明の第2の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、前記押圧機構が前記ペリクルフレームの対向する2辺に対してそれぞれ設けられているものである。これにより、ペリクルの装着時間を短縮することができ、生産性を向上することができる。
本発明の第3の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、
前記押圧機構が前記脱着フレーム側の側面に設けられた位置決めパッドを備え、前記位置決めパッドが前記脱着フレームに対して当接している状態で前記押圧機構が前記ペリクルフレームを押圧するものである。これにより、確実のペリクルを装着することができる。
本発明の第4の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、
前記押圧機構が、前記ペリクルフレームの上から当該ペリクルフレームを前記マスクに対して押圧する押圧パッドを有する押圧ブロックと、前記押圧ブロックに取り付けられ、前記ペリクルフレームの外側において前記ベースプレート上の吸着面に対して吸着する吸着パッドとを備え、前記吸着パッドの内外の圧力差に基づいて前記押圧パッドが前記ペリクルフレームを押圧するものである。これにより、簡易な構成で確実にペリクルを装着することができる。
本発明の第5の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、
枠状のペリクルフレームに設けられたペリクルを、前記ペリクルフレームに設けられた接着層を介して、マスクに装着するペリクル貼付装置であって、ベースプレートと、前記ベースプレートに対して脱着可能な脱着フレームであって、前記ペリクルフレームに対応した形状を有し、前記フォトマスクが載置される脱着フレームと、前記ベースプレート上に移動可能に設けられた押圧ブロックであって、前記ペリクルフレームの上から当該ペリクルフレームを前記マスクに対して押圧する押圧パッドを有する押圧ブロックと、前記押圧ブロックに取り付けられ、前記ペリクルフレームの外側において前記ベースプレート上の吸着面に対して吸着する吸着パッドと、前記吸着パッドと前記吸着面との間の空間を排気する排気手段とを備え、前記吸着パッドの内外の圧力差に基づいて前記押圧パッドが前記ペリクルフレームを押圧するものである。これにより、マスク又はペリクルフレームのサイズが異なる場合であっても、簡易な構成でペリクルを確実に装着することができる。
本発明の第6の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、押圧ブロックが前記ペリクルフレームの辺に沿って複数配列され、前記複数の押圧ブロックを連結する連結部材をさらに備えるものである。これにより、ペリクルフレームや接着層の厚みが不均一である場合でも、確実に装着することができる。
本発明の第7の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、前記ベースプレートに前記脱着プレートを位置決めする位置決め手段が形成され、前記位置決め手段が前記複数の押圧ブロックの前記吸着パッドの間に対応する位置に設けられているものである。これにより、様々なサイズの脱着フレームを用いた場合でも、吸着パッドでのリークを防ぐことができるため、確実に装着することができる。
本発明の第8の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、前記吸着パッドの内側の圧力が、前記ペリクルフレームの角部に対応する押圧ブロックと他の押圧ブロックとで異なるように圧力を制御する圧力制御手段をさらに備えるものである。これにより、接着圧力を一定にすることができるため、確実に装着することができる。
本発明の第9の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、前記ペリクルフレームの外側に配置された押圧ブロックに対しては、前記吸着パッドの内外で圧力差がなくなるように前記圧力制御手段が圧力を制御するものである。これにより、ベースプレートに余分な負荷がかかるのを防ぐことができる。
本発明の第10の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、前記押圧パッドが前記ペリクルフレームの辺に沿った柱状に形成され、前記柱状の押圧パッドの側面で前記ペリクルフレームを押圧し、前記柱状の押圧パッドが設けられている方向と垂直な方向における当該押圧パッドの断面が前記ペリクルフレーム側において円弧状となっているものである。これにより、異物の発生を防ぐことができるとともに、接着圧力を一定にすることができる。
本発明の第11の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、前記脱着フレームの前記ベースプレート側の面に、当該脱着フレームを前記ベースプレートに対して吸着するための吸着溝が形成され、前記ベースプレートに、前記吸着溝を排気するための配管が通る貫通口が設けられ、前記脱着フレームの内側側面に設けられたコネクタを介して前記配管と前記吸着溝とが連通されているものである。これにより、脱着フレームの着脱時において、ペリクル又はマスクに異物が付着するのを防ぐことができる。
本発明の第12の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、前記ベースプレートが鉛直方向に対して15°〜30°傾斜して設けられているものである。これにより、重力によって装置に加わる負荷を軽減することができ、装置を簡易な構成にすることができる。
本発明の第13の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着装置であって、前記ペリクルフレームを介してペリクルを保持するペリクル保持具をさらに備え、前記脱着フレームに載置されたマスクに対向する位置に、前記ペリクルが保持されたペリクル保持具を移動させ、前記ペリクルフレームの接触層と前記マスクとを接触させ、前記マスクに前記ペリクルフレームを仮貼りすることを特徴とするものである。これにより、ペリクルフレームを仮貼りすることができる。
本発明の第14の態様にかかるペリクル装着方法は、枠状のペリクルフレームに設けられたペリクルを、前記ペリクルフレームに設けられた接着層を介して、マスクに装着するペリクル装着方法であって、ベースプレートに、前記ペリクルフレームに対応した形状を有する脱着フレームを取り付けるステップと、前記脱着フレームに前記ペリクルフレームが設けられた前記マスクを載置するステップと、前記ペリクルフレームの第1の辺に沿って設けられた押圧パッドを前記ペリクルフレームの前記第1の辺の押圧位置に移動させるステップと、前記押圧パッドによって、前記ペリクルフレームの前記第1の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップと、前記ペリクルフレームの前記第1の辺の隣の第2の辺が前記押圧パッドに沿う角度まで前記脱着フレームが設けられたベースプレートを回転させ、前記押圧パッドを前記ペリクルフレームの前記第2の辺の押圧位置に移動させるステップと、前記押圧パッドによって、前記ペリクルフレームの前記第2の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップとを備えるものである。マスク又はペリクルフレームのサイズが異なる場合であっても、容易にペリクルを装着することができる。
本発明の第15の態様にかかるペリクル装着方法は、上記のペリクル装着方法であって、前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップでは、吸着面に対して吸着可能に設けられた吸着パッドと前記吸着面との間の空間を排気して、前記吸着パッドの内外の圧力差に基づいて押圧するものである。これにより、確実なペリクルの装着を容易に行うことができる。
本発明の第16の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着方法であって、前記第2の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップの後に、前記ベースプレートを回転させ、前記押圧パッドを前記ペリクルフレームの前記第1の辺の押圧位置に移動させるステップと、前記第1の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップでの圧力よりも高い圧力で、前記第1の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップとをさらに備えるものである。これにより、確実にペリクルを装着することができる。
本発明の第17の態様にかかるペリクル装着方法は、枠状のペリクルフレームに設けられたペリクルを、前記ペリクルフレームに設けられた接着層を介して、マスクに装着するペリクル貼付方法であって、ベースプレートに、前記ペリクルフレームに対応した形状を有する脱着フレームを取り付けるステップと、前記脱着フレームに前記ペリクルフレームが設けられた前記マスクを載置するステップと、前記ペリクルフレームの辺に沿って設けられた押圧パッド及び前記ベースプレート上の吸着面に対して吸着する吸着パッドを備える押圧ブロックを押圧位置に移動させるステップと、前記ペリクルフレームの外側に配置されている前記吸着パッドを前記吸着面に対して吸着するステップと、前記吸着パッドの内外の圧力差に基づいて前記押圧パッドにより前記ペリクルフレームを押圧するステップとを備えるものである。これにより、異なるサイズのペリクルフレーム又はマスクを用いた場合であっても、確実なペリクルの装着を容易に行うことができる。
本発明の第18の態様にかかるペリクル装着装置は、上記のペリクル装着方法であって、 前記脱着フレームに前記マスクを載置するステップの後に、前記ペリクルフレームをペリクル保持具によって保持するステップと、前記ペリクル保持具を前記脱着フレームと対向する位置に移動するステップと、前記ペリクルフレームの前記接着層と前記マスクとを接触させて、前記マスクに前記ペリクルフレームを仮貼りするステップとを備え、前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップでは、前記マスクに仮貼りされた前記ペリクルフレームを前記押圧パッドで前記マスクに押圧するものである。これにより、ペリクルフレームを仮貼りすることができる。
本発明の第19の態様にかかるパターン基板の製造方法は、上記のペリクル装着方法によってペリクルをマスクに装着するステップと、前記ペリクルが装着されたマスクを用いて基板を露光するステップと、前記露光された基板を現像するステップとを備えるものである。これにより、生産性を向上することができる。
本発明によれば、マスク又はペリクルフレームのサイズが異なる場合であっても、簡易な構成でペリクルを装着することができるペリクル装着装置及びペリクル装着方法を提供することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。尚、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
本発明にかかるペリクル装着装置は、ペリクルフレームに張設されたペリクルをフォトマスクに装着するための装置である。通常、ペリクルフレームは、矩形状のフォトマスクに形成されたパターン領域の外側を囲むように配置されている。ペリクルフレームはフォトマスク基板の形状に対応しており、矩形の外周を有する枠状に設けられている。ペリクルは、ペリクルフレームにより保持され、フォトマスクのパターン形成面と所定の間隔を置いて張設されている。このような、枠状のペリクルフレームの下面、すなわち、フォトマスク側の面には、粘着性の接着層が設けられている。本実施の形態にかかるペリクル装着装置では、フォトマスク上に配置されたペリクルフレームを上から押圧している。これにより、粘着層を介してフォトマスクとペリクルフレームが貼り付けられる。よって、フォトマスクにペリクルを装着することができる。
本実施の形態にかかるペリクル装着装置について図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態にかかるペリクル装着装置100の構成を模式的に示す正面図であり、図1(b)はペリクル装着装置の構成を模式的に示す側面図である。ペリクル装着装置100は、架台1と、キャスター2と、ベースプレート3と、脱着フレーム4と、押圧機構5と、押圧ブロック6と、位置決め穴7と、ガイドプレート8と、スライド機構9と、回転機構10と、連結部材12と、浮上機構14と、スライドレール15とを備えている。
ベースプレート3は、例えば、正方形状の平板であり、例えば、1辺が約1600mmの大きさである。ベースプレート3は鉛直方向から傾いて配置されている。このペリクル装着装置100では、例えば、1辺が500mm〜1500mmまでのフォトマスクにペリクルを装着することができる。ここで、鉛直方向に対するベースプレート3の傾斜角度は10°〜30°とすることが好ましく、15°することがさらに好ましい。このベースプレート3の正面側には、額縁状の脱着フレーム4が取り付けられる。脱着フレーム4の内側に、ペリクルフレームが仮貼りされたフォトマスクを配置する。例えば、フォトマスクと脱着フレーム4とを嵌合し、フォトマスクを固定する。あるいは、フォトマスクを脱着フレーム4の中に載置して、その上からペリクルフレームを仮貼りしてもよい。フォトマスクも鉛直方向に対して15°〜30°傾いて配置される。本発明では、ペリクルを貼り付けるフォトマスクの大きさに応じて異なる大きさの脱着フレーム4が用いられる。ここで、ベースプレート3の鉛直方向における中心線を11とする。水平方向に沿って設けられた中心線11がフォトマスクの中心高さとなる。
ベースプレート3の正面側には、脱着フレーム4を位置決めするための位置決め穴7が形成されている。脱着プレート4に設けた位置決めピンと、ベースプレート3に設けた位置決め穴7とが嵌合して、脱着フレーム4が固定される。これにより、この位置決め穴7によって脱着フレーム4を正確な位置に配置することができる。位置決め穴7は、フォトマスクのサイズに応じて複数設けられている。図1では12つの位置決め穴7が示されている。具体的には、ベースプレート3の中心線11上に4つの位置決め穴7が図示されている。中心線11の下方に8つの位置決め穴7が図示されている。中心線11上の4つの位置決め穴7は、水平方向、すなわち横方向に沿って配設されている。また、中心線11よりも下側に配設された8つの位置決め穴7のうちの4つの位置決め穴7が鉛直方向、すなわち、縦方向に沿って配置されている。従って、中心線11の下側では、位置決め穴7が縦2列に配置されている。さらに、位置決め穴7は脱着フレーム4により隠れた位置にも配置されている。各列の位置決め穴7は等間隔に配置、形成されている。従って、本実施の形態にかかるペリクル装着装置100のベースプレート3には、各列5個、全15個の位置決め穴7が形成されている。このように、本実施の形態では、ベースプレート3には、縦方向の2列と、横方向の1列との計3列の位置決め穴7が形成されている。
ここで、異なる大きさのフォトマスクに対しては、異なる大きさの脱着フレーム4が用いられる。すなわち、フォトマスクのサイズに応じて異なる脱着フレーム4をベースプレート3に載置する。脱着フレーム4の背面側には位置決め穴7に嵌合する位置決めピンが形成されている。本実施の形態では、脱着フレーム4に3つの位置決めピンが形成されている。この3つの位置決めピンは各列1つずつの位置決め穴7と嵌合する。すなわち、額縁状の脱着フレーム4の下辺部分に2つ、左辺部分に1つの位置決めピンが形成されている。これにより、3箇所で位置決めを行なうことができる。よって、正確に脱着フレーム4の位置合わせを行なうことができる。3つの位置決め穴7に位置決めピンをそれぞれ挿入することで、ベースプレート3に対する脱着フレーム4の位置合わせを行なうことができる。
例えば、本発明にかかるペリクル装着装置で装着可能なフォトマスクサイズで最も大きいフォトマスクに対しては、最も大きい脱着フレーム4が用いられる。そして、最も大きい脱着フレーム4は、最も外側の3つの位置決め穴7により位置決めされる。すなわち、中心線11上に設けられた位置決めピンのうち最も左側に配置された位置決め穴7と、中心線11より下側に設けられた位置決めピンのうち最も下側に配置された2つの位置決め穴7によって位置決めされる。換言すると、最大の脱着フレーム4の背面側には、この3つの位置決め穴7に対応する位置に3つの位置決めピンが形成されている。一方、最も小さいフォトマスクには、最も内側の位置決め穴7に対応する大きさの脱着フレーム4が用いられる。このように、位置決め穴7を複数形成することで、フォトマスクの大きさに応じたサイズの脱着フレーム4をベースプレート3に載置することができる。すなわち、ベースプレート3には想定されるマスクサイズに対応する脱着フレーム4を装着できるよう、位置決め穴7を複数形成する。位置決め穴7の位置は、ペリクル装着装置100で装着可能なフォトマスクのサイズに応じて設定する。なお、位置決め穴7の構成は上記の位置に限られるものではない。また、1つの脱着フレームに対する位置決め穴の数は3つに限られるものでない。すなわち、位置決めを行なう箇所は2箇所でもよく、4箇所以上でもよい。
ベースプレート3の背面側にはガイドプレート8が設けられている。ガイドプレート8の幅は、ベースプレート3の幅よりも広くなっている。すなわち、ベースプレート3の左右両側に、ガイドプレート8がはみ出す構成となる。ガイドプレート8は矩形状の平板であり、ベースプレート3と平行に配置される。
さらに、ガイドプレート8の背面側には、フォトマクスの各辺に対して操作するためにフォトマスクを回転するため、ベースプレート3の回転機構10が設けられている。回転機構10は、背面側に設けられた架台1に取り付けられている。回転機構10の回転軸は、ベースプレート3の中心に位置し、ペースプレートの前面に対して垂直である。この回転機構10はベースプレート3を少なくとも90°回転させる。例えば、ガイドプレート8の中央部分には、貫通口が設けられており、ベースプレート3に回転機構10が直接取り付けられる。回転機構10には架台1に固定された固定板及び固定板とベースプレート3の間に配置されたベアリングなどを備えている。そして、モータ等の駆動手段(図示せず)を駆動することによって、ベースプレート3を回転させることができる。
回転機構10が設けられた架台1には、キャスター2が取り付けられている。これにより、ペリクル装着装置100を自在に移動させることができる。これにより、建屋内の任意の場所でペリクルを装着することができる。なお、キャスター2をロックすることにより、ペリクル装着装置100の位置を固定することも可能である。
ガイドプレート8のベースプレート3からはみ出した部分、すなわち、図2の左右両端の領域には、押圧機構5が設けられている。すなわち、このはみ出した部分が、押圧機構5を退避させる箇所となる。換言すると、ベースプレート3を回転させるときには、押圧機構5と脱着フレーム等とが干渉しないよう、押圧機構5を外側に退避させる。押圧機構5はベースプレート3の左右両側にそれぞれ設けられる。すなわち、ガイドプレート8の右側の端部近傍と、左側の端部近傍にそれぞれ押圧機構5が配置される。従って、脱着フレーム4は、2つの押圧機構5の間に配置される。押圧機構5は、脱着フレーム4の右辺及び左辺に沿って設けられている。押圧機構5のそれぞれは縦方向に沿って配置された複数の押圧ブロック6と、複数の押圧ブロック6を連結する連結部材12とを備えている。また、複数の押圧ブロック6はそれぞれ離間して配置されている。押圧機構5の長さは、装着可能なペリクルフレームのうち最大のペリクルフレームの辺の長さよりも長くなっている。換言すると、押圧ブロック6で押圧することができる領域は、ペリクルフレーム41の辺の長さよりも長くなっている。
なお、本実施の形態では、それぞれの押圧機構5には、12個の押圧ブロック6が設けられている。すなわち、縦方向に沿って12個の押圧ブロック6が配列されている。そして、12個の押圧ブロック6が連結部材12によって連結されている。連結部材12は、例えば、ロッド状又は板状の部材である。連結部材12は、水平方向における12個の押圧ブロック6の位置が同じ位置になるように、押圧ブロック6を連結している。これにより、横方向における、押圧ブロック6の内側の位置、すなわち、脱着フレーム4側の位置は一定となる。複数の押圧ブロック6はそれぞれ同じ構成を有している。押圧機構5の各押圧ブロック6はペリクルフレームを上から押圧する。これにより、ペリクルフレームに張設されたペリクルをフォトマスクに対して装着することができる。押圧ブロック6の構成については後述する。
押圧機構5の上端及び下端には、押圧機構5を移動させるためのスライド機構9が設けられている。スライド機構9は押圧機構5と脱着フレーム4の距離を変化させるよう、押圧機構5をスライドさせる。スライド機構9は、例えば、浮上機構14を介して押圧機構5の連結部材12と接続される。さらに、スライド機構9はスライドレール15を介して、ガイドプレート8の背面側に取り付けられている。このスライド機構9をモータやシリンダーなどの駆動手段(図示せず)を用いて動作させることによって、押圧機構5が横方向にスライドする。すなわち、押圧機構5がベースプレート3の表面と平行な方向にスライドする。具体的には、図1に示す位置から、左側の押圧機構5が右側に移動し、右側の押圧機構5が左側に移動する。すなわち、押圧機構5がスライド機構9によって脱着フレーム4に近づく方向に移動する。
また、スライド機構9に固定された浮上機構14は押圧ブロック6をベースプレート3から浮上させることができる。浮上機構14によって押圧ブロック6が浮上した状態で押圧機構5が移動する。これにより、押圧ブロック6がベースプレート3から離間した状態で、押圧機構5がスライドする。そして、押圧機構5によって押圧するときには、浮上機構14による浮上を停止して、押圧ブロック6をベースプレート3に接触させる。
ここで、押圧機構5が水平方向に移動した状態を図2に示す。図2は、押圧機構5が水平方向に移動した状態のペリクル装着装置100の構成を模式的に示す正面図である。押圧機構5は図2に示すように、脱着フレーム4に対応する位置まで、移動する。すなわち、脱着フレーム4の外側に配置された押圧機構5を脱着フレーム4に近づくよう移動させる。このとき、浮上機構14によって、押圧ブロック6を浮上した状態で、押圧機構5を移動させる。そして、押圧機構5を押圧位置まで移動したら浮上を停止する。その後、浮上機構14による浮上を停止して、押圧ブロック6をベースプレート3に接触させる。この状態で、押圧機構5はペリクルフレームに対する押圧動作を行なう。これにより、ペリクルフレームの対向する2辺、具体的には左辺と右辺とを一定の圧力で押圧することができる。
この押圧機構5を用いたペリクル装着の手順について説明する。まず、図1に示すように、押圧機構5をベースプレート3の外側に退避した状態で、フォトマスクサイズに応じた脱着フレーム4をベースプレート3に載置する。そして、脱着フレーム4にペリクルフレームが仮貼りされたフォトマスクを載置する。そして、浮上機構14によって押圧機構5を浮上させた状態で、押圧機構5を内側にスライド移動すると、図2に示す状態となる。そして、浮上機構14による浮上を停止して、押圧ブロック6をベースプレート3に接触させる。この状態で、押圧機構5の押圧動作を行なう。これによって、ペリクルフレームの対向する2辺、具体的には左辺と右辺とを一定の圧力で押圧することができる。ペリクルフレームをフォトマスクに対して圧着することができる。そして、押圧動作が終了したら、押圧ブロック6を浮上させる。この状態で押圧機構5を水平方向に移動する。すなわち、押圧機構5がスライド機構9によって脱着フレーム4に離れる方向に移動する。これにより、押圧機構5がベースプレート3の外側に退避され、再び、図1に示す状態になる。
図1に示す状態で、ベースプレート3を90°回転させる。ここでは、ベースプレート3の中心を回転中心として回転させている。また、半時計周りに、ベースプレート3を90°回転させている。これにより、図3に示す状態になる。中心線11上に配置されていた位置決め穴7が中心線11の下側に配置され、中心線11より下側に配置されていた位置決め穴7が右側半分に配置される。すなわち、15個の位置決め穴7は、縦1列、横2列に配置される。ここでは、押圧機構5を退避させているため、ベースプレート3を回転させても、押圧機構5と脱着フレーム等とが接触しない。
この状態で、押圧機構5をペリクルフレームに近づけるよう移動する。すなわち、スライド機構9によって、右側の押圧機構5を左方向に移動し、左側の押圧機構5を右方向に移動する。これにより、図4に示す状態となる。この状態では、図2に示す状態と同様に、脱着フレーム4に対応する位置まで、移動する。そして、浮上機構14による浮上を停止して、押圧ブロック6をベースプレート3に接触させる。その後、押圧機構5によってペリクルフレームに対する押圧動作を行なう。これにより、ペリクルフレームの対向する2辺を一定の圧力で押圧することができる。なお、図2の状態と図4の状態では、ベースプレート3が90°回転している。すなわち、図2に示す状態では、上側と下側に配置されたペリクルフレームの上辺と下辺が、図4に示す状態になると、右側と左側に配置される。よって、図2に示す状態で押圧される2辺と図4に示す状態で押圧される2辺は異なる2辺である。換言すると、ベースプレート3を90°回転させているため、ペリクルフレームの隣の辺が押圧される。2回の押圧動作でペリクルフレームの全4辺を押圧することができる。これにより、ペリクルフレームの全周に対して均一な圧力を加えることができる。そして、再度、押圧機構5を外側に移動させて、図3に示す状態とする。これにより、ペリクルが装着されたフォトマスクを取り出すことができる。
このように、2辺ずつ押圧する構成を用いることによって、装置構成を簡易なものとすることができる。特に、1辺が1m以上になるような大型のフォトマスクに対して好適である。また、フォトマスクを傾斜した状態で貼り合わせているため、フォトマスクの大型化に伴う装置の設置スペースの増大を低減することができる。
なお、発塵を防ぐため、脱着フレーム4をベースプレート3に対して真空吸着により固定することが好ましい。これにより、固定時の発塵によるペリクル及びフォトマスクの汚染を防ぐことができる。すなわち、ネジ等を用いて機械的な接触により固定した場合、脱着フレームの取付時及び取り外し時に、接触部から発塵が生じてしまうおそれがある。このような発塵が生じた場合、フォトマスク及びペリクルに異物が付着してしまう。これを防ぐため、本実施の形態では、真空吸着によって脱着フレーム4を固定することができる。また、真空吸着によって固定することにより、脱着時間を短縮することができる。これにより、処理時間を短縮することができ、生産性を向上することができる。
次に、脱着フレーム4を真空吸着でベースプレート3に取り付けるための構成について図5及び図6を用いて説明する。図5は、脱着フレーム4を取付面側の構成、すなわち、ベースプレート3側から見た時の構成を示す平面図である。図6はベースプレート3に取り付けられた脱着フレーム4の構成を示す断面図である。21は位置決めピン、22は吸着溝、23はOリング、25は配管接続部、26は接続配管、27は配管接続部、28は真空配管、29はバルブ、30は真空ポンプ、32は貫通口である。
脱着フレーム4の取付面側には真空吸着を行なうための吸着溝22が形成されている。吸着溝22は額縁状の脱着フレーム4の上側、下側、左側及び右側にそれぞれ設けられている。それぞれの吸着溝22の周りには、吸着溝22を囲むようにOリング23が配設されている。Oリング23は脱着フレーム4に設けられたOリング溝に嵌め込まれる。脱着フレーム4には、吸着溝22及びOリング23がそれぞれ4つ設けられている。
図6に示すように脱着フレーム4の上面側には段差が設けられている。脱着フレーム4はその内側が低い下段になっており、外側が高い上段になっている。下段の上面にフォトマスクが載置される。従って、内側の下段の上面がフォトマスクの載置面となる。また、上段の側面によって、フォトマスクの横方向の位置が規制される。すなわち、脱着フレーム4の上段の内周面の位置は、フォトマスク40の大きさに応じて設定される。なお、図5に示すように上段の側面をテーパ形状としてもよい。
また、枠状の脱着フレーム4の内側側面には、配管接続部25が配設されている。そして、4つの内側側面には、それぞれ2つの配管接続部25が設けられている。それぞれの吸着溝22からその近傍の配管接続部25までの間が、脱着フレーム内部において連通している。そして、各配管接続部25は隣の側面の配管接続部25と接続配管26を介して接続されている。これにより、4つの吸着溝22の全てが接続配管26を介して連通する。
さらに、脱着フレーム4の内側側面には、配管接続部27が設けられている。配管接続部27はフォトマスクを載置する載置面よりもベースプレート3側に設ける。これにより、配管接続部27がフォトマスクに干渉するのを防ぐことができる。脱着フレーム4の内部において、吸着溝22から配管接続部27までの間が連通している。配管接続部27には、真空配管28が接続されている。配管接続部27には、真空配管28に対する取付、取り外しを容易に行うことができるものを用いる。これにより、脱着フレーム4の脱着時の真空配管8の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。よって、脱着フレーム4を容易に脱着することができ、作業性を向上することができる。ベースプレート3には、真空配管28を通すための貫通口32が設けられている。貫通口32はベースプレート4の中央近傍に形成され、脱着フレーム4の内側に配置する。また、貫通口32は、どの大きさの脱着プレート4に対しても内側になる位置に形成する。すなわち、貫通口32は位置決め穴7よりも内側に形成する。また、貫通口32を回転軸の中央近傍に形成することによって、ベースプレート3の回転時において真空配管29に発生する張力を低減することができる。ベースプレート3の背面側から表面側に真空配管28を配設することができる。貫通口32を通過した真空配管28は、バルブ29を介して真空ポンプ30と接続されている。バルブ29を開けることによって、吸着溝22からエアが排気される。
脱着フレームの取付手順及び取外し手順について説明する。図6に示すように、ベースプレート3の位置決め穴7と脱着フレームの背面側に設けられた位置決めピン21とを嵌合させる。これにより、ベースプレート3に対する脱着フレームの位置合わせが行なわれる。位置決めピン21と位置決め穴7とを嵌合させた状態で、配管接続部27に真空配管28を取り付ける。真空配管28を取り付けたらバルブ29を開けて真空ポンプ30で排気する。これにより、吸着溝22の空気が排気され、脱着フレーム4をベースプレート3に吸着させることができる。これにより、脱着フレーム4がベースプレート3に対して固定される。そして、吸着したまま、ペリクルの装着を行なう。
ペリクルの装着が終了したら、バルブ29を閉めて、吸着を停止する。そして、吸着溝22を大気圧として、真空配管28を配管接続部27から取り外す。これにより、脱着フレーム4をベースプレート3から取り外すことができる。さらに、異なるサイズの脱着フレーム4を用いる場合は、同じ手順で、異なるサイズの脱着フレーム4を取り付ける。このようにして、脱着フレーム4の着脱が行なわれる。
本実施の形態では、吸着溝22を4箇所に設けているため、脱着フレーム4をベースプレート3に対して均一に吸着することができる。これにより、脱着フレーム4のフォトマスクを載置する載置面を平坦にすることができ、ペリクルフレームの高さを均一にすることができる。よって、ペリクルフレーム全体を均一に加圧することができる。さらに、ベースプレート3に貫通口を設けることによって、真空配管28をフォトマスクの背面側から通すことができる。よって、脱着フレーム4の内側に真空配管28を設けた場合でも、背面側から排気することができる。この構成では、ペリクルの前面側に吸着するための構造物が配置されないため、ペリクルに異物が付着するのを防ぐことができる。
なお、位置決めピン21と位置決め穴7との接触による発塵を防ぐため、位置決めピン21は、位置決め穴7よりも若干小さくする。すなわち、位置決めピン21と位置決め穴7との間にクリアランスを設ける。また、位置決め穴7には、ベースプレート3よりも硬い材質からなるブッシュを埋め込んでもよい。もちろん、上記の構成以外の構成で、脱着フレーム4を固定してもよい。
次に、押圧機構5に設けられた押圧ブロック6の構成について図7及び図8を用いて説明する。図7は、押圧ブロック6の構成を示す側面断面図である。図7では、押圧ブロック6がペリクルフレームを押圧するときの構成を示している。また、図7は浮上機構14による浮上を停止した状態を示している。図8は押圧ブロック6のベースプレート側の構成を示す平面図である。すなわち、図8は背面側から押圧ブロック6を見た時の構成を示している。
上記のように、ベースプレート3の上には、脱着フレーム4が取り付けられている。この脱着フレーム4には、フォトマスク40が載置されている。脱着フレーム4上のフォトマスク40には、接着層42を介してペリクルフレーム41が仮貼りされている。ペリクルフレーム41の上面には、ペリクル43が張設されている。すなわち、ペリクルフレーム41の下面には接着層42、上面にはペリクル43が設けられている。ペリクルフレーム41はフォトマスク40のパターン形成領域の外側に配設されている。
押圧ブロック6は、本体ブロック51と、本体ブロック51に固定された吸着パッド52と、支点パッド53と、吸引コネクタ54と、吸引配管55と、吸引口56と、位置決めブロック58と、位置決めパッド59、押圧パッド60とを備えている。
本体ブロック51はペリクルフレーム41の外側に設けられた脱着フレーム4の上をまたぐように配置されている。すなわち、本体ブロック51は脱着フレーム4の外側から内側に突出している。この本体ブロック51の突出した部分の先端の下側には、押圧パッド60が取り付けられている。すなわち、本体ブロック51の内側には、押圧パッド60が設けられている。押圧パッド60は例えば、テフロン(登録商標)からなる半円柱状の部材である。また、押圧パッド60は、直径10mmの半円柱状とすることができる。本体ブロック51の突出した部分の先端の下側には、押圧パッド60を嵌め込むための凹部が形成されている。押圧パッド60は、ペリクルフレーム41の上に位置する。そして、押圧パッド60の下面が、ペリクルフレーム41に設けられたペリクル43と接触している。この押圧パッド60がペリクル43が設けられたペリクルフレーム41をフォトマスク40に対して押圧する。押圧パッド60は、約125mmの長さである。すなわち、一つの押圧ブロック6がペリクルフレーム41の約125mmの領域を押圧する。もちろん、押圧パッド60の形状は半円柱状に限られるものではなく、例えば、円柱状であってもよい。すなわち、柱状の押圧パッド60が設けられている方向と垂直な方向における当該押圧パッド60の断面がペリクルフレーム側において円弧状となっていればよい。
そして、脱着フレーム41の外側において本体ブロック51には、位置決めパッド59を有する位置決めブロック58が設けられている。位置決めブロック58及び位置決めパッド59は、押圧パッド60よりも下に配置されている。位置決めパッド59及び位置決めブロック58はベースプレート3と離間して形成されている。位置決めブロック58は脱着フレーム4の外側に位置するように設けられている。そして、位置決めパッド59の内側側面が脱着フレーム4の外側側面に当接するように配置されている。すなわち、位置決めパッド59の内側側面が脱着フレーム4と当接する当接面となる。押圧機構5の移動時には、位置決めパッド59が脱着フレーム4の外側側面と当接するまで移動させる。換言すると、押圧機構5の移動中に位置決めパッド59の当接面が脱着フレーム4の外側側面と当接すると移動が停止する。そして、当接している状態で押圧動作を行なう。これにより、押圧ブロック6を正確に位置決めしていた状態で、押圧動作を行なうことができる。すなわち、位置決めパッド59の当接面から押圧パッド60までの横方向の距離は一定であるので、この距離に基づいて脱着フレーム4の外形を設定する。これにより、ペリクルフレーム41上に押圧パッド60を配置することができる。よって、枠状のペリクルフレーム41の幅方向の中心を押圧することができる。位置決めパッド59は、例えば、ウレタンなどの弾性体としてもよい。これにより、位置決めパッド59が脱着フレーム4との衝突による衝撃を緩和するためのクッション層として機能する。
このように脱着フレーム4の外周面の位置はペリクルフレーム41の大きさに応じて変化する。脱着フレーム4の内周面の位置は、フォトマスク40の大きさに応じて変化する。従って、脱着フレーム4を複数用意することにより、様々な大きさのフォトマスク40に対してペリクルフレーム41を貼着することができる。さらに、脱着フレーム4の外周面の位置を変化させることにより、同じ大きさのフォトマスク40であっても、異なる位置にペリクルフレーム41を貼着することができる。すなわち、同じ大きさのフォトマスク40であっても、形成パターンが異なる場合、フォトマスク上の異なる位置にペリクルフレーム41を貼着する必要がある。この場合、ペリクルフレーム41の貼着位置に応じて脱着フレーム4の外形を異なる大きさにすればよい。これにより、押圧ブロック6が静止する位置が変化するため、フォトマスク40の端辺から押圧パッド60までの距離が変化する。従って、同じ大きさのフォトマスク40に対して、ペリクルフレーム41を異なる位置に貼着することができる。脱着フレーム4の枠の幅をフォトマスク40のペリクルフレーム装着位置に応じて変化させる。
さらに、ベースプレート3から、押圧パッド60までの高さは一定であるため、フォトマスク40及びペリクルフレーム41の厚みに応じて、脱着フレーム4の厚みを変化させる。すなわち、フォトマスク40とペリクルフレーム41との厚みの和が大きくなった場合、脱着フレーム4の下段の高さを低くする。これにより、載置面が下がり、ベースプレート3の上面からペリクルフレーム41までの高さを一定にすることができる。よって、様々な厚みのフォトマスク40及びペリクルフレーム41に対して、ペリクル43を装着することができる。
このようにフォトマスク40の大きさに応じて、脱着フレーム4の内側の大きさを設定し、ペリクルフレーム41の大きさに応じて、脱着フレーム4の外側の大きさを設定し、フォトマスク40及びペリクルフレーム41の厚みの合計に応じて、脱着フレーム4の厚みを設定する。これにより、様々なタイプのフォトマスク40及びペリクルフレーム41に対して、ペリクル43を装着することができる。
脱着フレーム41の外側において本体ブロック51の下方には、吸着パッド52が設けられている。吸着パッド52は、位置決めブロック58の外側に位置する。すなわち、吸着パッド52は、ペリクルフレーム41及び脱着フレーム4の外側に配置される。吸着パッド52は、例えば、ゴムなどからなる吸盤状のパッドである。また、吸着パッド52は直径110mm程度の円形とすることができる。吸着パッド52は、ベースプレート3に対して略接触している。吸着パッド52の上側には、本体ブロック51に吸引口56が設けられている。吸引口56は吸着パッド52と連通している。さらに吸引口56の上には、吸引コネクタ54が取り付けられている。吸引コネクタ54は吸引配管55に接続されている。また、吸引コネクタ54は外側からの吸引配管55を接続するため、L字型に設けられている。吸引配管55は、押圧機構5の移動を阻害にしないようにたわみを持って設けられている。吸引配管55の一端は、真空ポンプ(図示せず)に接続されている。従って、吸引配管55から、吸引コネクタ54及び吸引口56を介して、吸着パッド52とベースプレート3の間の空間を排気することができる。これにより、吸着パッド52が変形して、ベースプレート3上の吸着面に対して吸着する。なお、隣接する吸着パッド52の間に、図1に示す位置決め穴7が配置されるようにする。これにより、吸着パッド52が設けられている領域と設けられていない領域の境界に位置決め穴7が配置されるのを防ぐことができる。よって、吸引時に、位置決め穴7からの空気のリークを防ぐことができ、所定の圧力で押圧することができる。
本体ブロック51の下側には支点パッド53が設けられている。すなわち、支点パッド53は、吸着パッド52の外側に配置される。すなわち、支点パッド53と押圧パッド60の間に、吸着パッド52が配置される。支点パッド53の下面は、ベースプレート3と接触している。支点パッド53は、図8に示すように、本体ブロック51の角近傍の2点に設けられている。すなわち、支点パッド53は本体ブロック51の両端に配置されるよう、離間して設けられている。ここで、本体ブロック51に設けられた2つの支点パッド53と吸着パッド52とがベースプレート3と接触する。また、押圧パッド60はペリクルフレーム41の上に張設されたペリクル43と接触する。
このように、外側から支点パッド53、吸着パッド52、押圧パッド60の順番で配置する。そして、支点パッド53及び吸着パッド52は下面がベースプレート3と接触し、押圧パッド60は下面がペリクルフレーム上のペリクル43と接触する。ここで、吸着パッド52とベースプレート3との間の空気を排気して、吸着パッド52をベースプレート3に吸着させた場合について考える。本体ブロック51の吸着パッド52の上の位置には、大気圧によって矢印の方向に力が加わる。従って、大気圧によって本体ブロック51が上から押圧される。すなわち、押圧ブロック6がベースプレート3に対して押し付けられる。
ここで、ベースプレート3と接する支点パッド53は、高さが略一定であるため、支点パッド53の位置が支点となる。吸着パッド52の上に力が加わるため、吸着パッド52の位置が力点となる。これにより、押圧パッド60の位置が作用点となる。従って、押圧パッド60には、ペリクルフレーム41を押す力が発生する。このように、真空吸引することにより、大気の力を利用して、ペリクルフレームを押圧することができる。すなわち、吸着パッド52の内外の圧力差に基づいて押圧する。具体的には、吸着パッド52の外側は、雰囲気の圧力、すなわち、大気圧となっており、吸着パッド52の内側は、排気により減圧状態となっている。従って、吸着パッド52と吸着面との間の空間と、大気圧との圧力差に基づいて押圧パッド60に力が加わる。このように、大気圧を利用して押圧することができる。よって、圧縮気体によるプレッシャーで押圧した場合に比べて、より高い接着圧力を容易に得ることができる。さらには、大型のフォトマスク40に対しても、簡易な構成で押圧することができる。また、支点パッド53を2つ設けることにより、均一に押圧することができる。例えば、接着層42に段差がある場合でも、均一に押圧することができる。
上記のように吸着パッド52を吸着して、押圧動作を行なう。押圧動作が終了したら、吸着パッド52を大気圧に戻す。そして、浮上機構14によって、ペリクル43及びペリクルフレーム41から押圧パッド60を離間させる。そして、スライド機構9によって押圧機構5を移動して、押圧機構5をベースプレート3の外側に退避させる。そして、ベースプレート3を90°回転させ、ペリクルフレーム41の隣の辺に対して同様に押圧動作を行なう。
押圧ブロック6が下方向に押される力は、吸着パッド52の大きさと圧力差によって決まる。また、押圧パッド60がペリクルフレーム41を押す力は、支点から力点までの距離及び支点から作用点までの距離によって変化する。さらには、押圧ブロック6の下側に配置されるペリクルフレーム41の長さ及び幅によって、接着圧力が変化する。よって、所望の接着圧力を得ることができるよう、これらの値を考慮して設計する。例えば、支点から力点までの距離と、支点から作用点までの距離の比を1:2とする。また、真空吸着パッドと大気との圧力差を−90kPaとする。このようにすることにより、所望の圧力で押し付けることができる。もちろん、圧力及び距離は、上記の値に限るものではない。
押圧パッド60は、半円柱の側面、すなわち、断面が半円状の曲面でペリクルフレーム41と接触する。これにより、押圧パッド60をペリクル43に対して線接触させることができる。すなわち、押圧パッド60とペリクルフレーム41上のペリクル43とが接触する領域は、押圧パッド60に沿った線状となる。さらに、押圧することにより接着層42が薄くなった場合でも、線接触のまま、押圧している。すなわち、押圧によって接着層42の高さが変わり、本体ブロック51の傾きが変わった場合でも、押圧パッド60は線状にペリクル43と接触する。よって、本体ブロック51の傾きが変わった場合でも、ペリクル43上で、押圧パッド60が滑るのを防ぐことができる。これにより、ペリクル43が破損し、フォトマスク40やペリクル43に異物が付着するのを防ぐことができる。
このように12個の押圧ブロック6にセグメントされた押圧機構5によって、ペリクルフレーム41を押圧している。これにより、ペリクルフレームや、接着層の厚みの非均一性からくる歪みがあった場合でも、容易に一定の圧力で押し付けることができる。
本発明では、様々な大きさのペリクルフレーム41を分割された押圧ブロック6によって押圧している。従って、押圧ブロック6によって押圧している領域が異なる。そのため、本発明では、押圧ブロック6毎に異なる圧力で押し付けるための構成を有している。このための構成について図9を用いて説明する。図9は吸着パッド52の圧力を調整するための圧力調整手段の構成を模式的に示す図である。71は真空ポンプ、72はレギュレータ、73はバルブである。
本実施の形態では、ペリクルフレーム41の1辺に対応する押圧機構5が12個の押圧ブロック6にセグメントされている。そして、各押圧ブロック毎に、2系統の排気ラインを設けられている。すなわち、吸引配管55は、途中で、吸引配管55aと吸引配管55bに分岐されている。そして、吸引配管55aは、バルブ73aを介して、レギュレータ72aに接続されている。一方、吸引配管55bはバルブ73bを介して、レギュレータ72bに接続されている。バルブ73は、例えば電磁弁であり、独立して開閉制御することができる。また、レギュレータ72a、72bは、真空用のレギュレータであり、吸引圧力を所定の値に設定することができる。また、レギュレータ72aとレギュレータ72bは異なる圧力に設定する。レギュレータ72a及びレギュレータ72bは、真空ポンプ71に接続されている。従って、バルブ73a、73bの開閉を切り替えることにより、レギュレータ72a又はレギュレータ72bで設定された圧力で、吸引することができる。
ここで、ペリクルフレーム41の角部に対応する押圧ブロック6を押圧ブロック6aとする。また、押圧ブロック6aよりも内側の押圧ブロック6を押圧ブロック6bとし、押圧ブロック6aよりも外側の押圧ブロック6を押圧ブロック6cとする。すなわち、上から1、2、11、12番目の押圧ブロック6が押圧ブロック6cとなり、上から3、10番目の押圧ブロック6が押圧ブロック6aとなり、上から4−9番目の押圧ブロック6が押圧ブロック6bとなる。押圧ブロック6bの下には、ペリクルフレーム41の角部と角部の間の部分が配置される。すなわち、押圧ブロック6bの下には枠状のペリクルフレーム41の直線状の部分が配置される。押圧ブロック6cの下には、ペリクルフレーム41が配置されない。押圧機構5の長さは、装着可能なペリクルフレームのうち最も大きいペリクルフレームよりも長くなっているため、押圧ブロック6のうちの一部の押圧ブロック6cはペリクルフレーム41の外側にはみ出している。
ペリクルフレーム41を均一に押圧するため、押圧ブロック6aに対しては、バルブ73aを開けて、バルブ73bを閉じる。一方、押圧ブロック6bについては、バルブ73bを開けて、バルブ73aを閉じる。これにより、押圧ブロック6aの吸着パッド52は、レギュレータ72aで設定される圧力で吸引され、押圧ブロック6bの吸着パッド52はレギュレータ72bで設定される圧力で吸引される。ペリクルフレーム41のコーナー部分では、その他の部分と下側に配置される形状が異なる。従って、押圧ブロック6aと押圧ブロック6bとでは、下側に配置されるペリクルフレーム41の面積が異なる。接着圧力を均一にするため、ペリクルフレーム41のコーナー部分に対応する押圧ブロック6aは、押圧ブロック6bと異なる吸引圧力を設定する。これにより、押圧ブロック6a及び押圧ブロック6bを同じ押圧にすることができる。すなわち、角部分に対応する押圧ブロック6aの接着圧力と辺部分に対応する押圧ブロック6bの接着圧力とを同じにするため、吸引圧力を別々に設定する。なお、押圧ブロック6cの下にはペリクルフレーム41が配置されないので、押圧ブロック6cに対しては、バルブ73a及びバルブ73bを閉じる。すなわち、押圧ブロック6cに設けられた吸着パッド52は大気圧となる。これにより、ベースプレートに余分な負荷がかかるのを防ぐことができる。
次に上記のレギュレータ72a及びレギュレータ72bの圧力の設定について図10を用いて説明する。図10はペリクルフレーム41上に配置された押圧ブロック6a及び押圧ブロック6bの構成を模式的に示す上面図である。例えば、図10に示すように押圧ブロック6aの下側に配置されるペリクルフレーム41の長さをAとし、押圧ブロック6bの下側に配置されるペリクルフレーム41の長さをBとする。ここで、ペリクルフレーム41の長さは、押圧ブロック6bの下に配置されているペリクルフレーム41の方向に沿った方向の長さとする。すなわち、押圧ブロック6aの押圧パッド60がペリクルフレーム41と接する長さがAとなり、押圧ブロック6bの押圧パッド60がペリクルフレーム41と接する長さがBとなる。
ここで、レギュレータ72a、72bの圧力は、長さAと長さBの比に基づいたものとする。具体的には、大気圧と吸引配管55bとの差圧が、大気圧と吸引配管55aとの差圧のB/A倍になるようにする。よって、吸引配管55bの圧力は、吸引配管55aよりも大気圧に近くなるよう設定される。これにより、押圧ブロック6の押圧をペリクルフレーム41の位置によらず一定にすることができる。このように、ペリクルフレーム41の角部に対応する押圧ブロック6aの吸着パッド52の吸引力を他の押圧ブロック6bの吸着パッド52の吸引力よりも弱くすることで、ペリクルフレーム41の対向する2辺での押圧を均一にすることができる。よって、確実にペリクルを装着することができる。
さらに、レギュレータ72を用いることによって、容易に接着圧力を調整することができる。すなわち、自由に接着圧力を変化させることができる。よって、接着圧力を例えば、0.3MPaに容易に設定することができる。さらに、接着層の材質が変わった場合でも、適切な接着圧力で接着することができる。
本発明では、押圧機構5をスライド移動させる際に、押圧ブロック6をベースプレート3から離間することが好ましい。これにより、移動時の摺動によって生じる発塵を防ぐことができる。このための構成について図11を用いて説明する。図11は押圧ブロック6に取り付けられた浮上機構14の構成を示す側面図である。図11(a)は、押圧ブロック6をベースプレート3に接触させた状態を示しており、図11(b)は押圧ブロック6を浮上させた状態を示している。なお、押圧ブロック6の構成については、図7及び図8に示したものと同様の構成であるため、説明を省略する。また、吸引配管55及び吸引コネクタ54の構成については省略して図示している。
図11(a)に示すように、平行リンク機構81とロータリーシリンダ84とを備えている。平行リンク機構81は2枚の板バネ82を備えている。2枚の板バネ82は互いに平行になるように連結されている。さらに板バネ82は、押圧ブロック6の上部に固定された支柱83に取り付けられている。すなわち、押圧ブロック6には、支柱83を介して平行リンク機構81が取り付けられている。さらに、支柱83には、連結部材12が取り付けられている。連結部材12は例えば、複数の押圧ブロック6を連結する円柱状の連結シャフトである。
連結部材12には、スライド機構9に取り付けられたロータリーシリンダ84が接続されている。そして、ロータリーシリンダ84は、連結部材12を所定の角度だけ回転させることができる。例えば、ロータリーシリンダ84を矢印の方向に回転させると、図11(b)に示す状態となる。ここで、ロータリーシリンダ84はスライド機構9に取り付けられているため、回転の前後で、ベースプレート3の表面とロータリーシリンダ84の回転軸との距離は一定となる。また、板バネ82の支柱83と反対側の端部と、ベースプレート3の表面との距離も一定になっている。したがって、ロータリーシリンダ84を回転させると、連結部材12を上方向、すなわち、ベースプレート3から離す方向に力が加わる。これにより、押圧ブロック6がベースプレート3から浮上する。すなわち、押圧ブロック6の支点パッド53及び吸着パッド52がベースプレート3から離間する。さらに、平行リンク機構81が設けられているため、ベースプレート3の表面と平行になっている。このように、押圧機構5の移動時には、浮上機構14によって、押圧ブロック6をベースプレート3から浮上させることができる。なお、図11に示した構成は、浮上機構14の一例であり、押圧ブロック6を浮上させるための構成は上記のものに限られるものではない。
本実施の形態では、脱着フレーム4に載置されたフォトマスク40の上からペリクルフレーム41を仮貼りすることも可能である。すなわち、ペリクルフレーム41が設けられていないフォトマスク40を脱着フレーム4上に載置して、ペリクル装着装置100において、ペリクルフレーム41を仮貼りすることも可能である。このための構成について図12を用いて説明する。図12は、本発明にかかるペリクル装着装置100において、脱着フレーム4上のフォトマスク40に対してペリクルフレーム41を仮貼りするときの構成を示す斜視図である。
図12に示すようにペリクルフレーム41が仮貼りされていないフォトマスク40を脱着フレーム4に載置する。脱着フレーム4の上側には、枠状のペリクル保持具91が配置されている。ペリクル保持具91はペリクル43が張設されたペリクルフレーム41を保持している。すなわち、ペリクル保持具91はペリクルフレーム41を介してペリクル43を保持している。ペリクル保持具91は、脱着フレーム4と略同じ大きさで設けられている。ペリクル保持具91は、ペリクルフレーム41に対応した大きさの開口を備えている。この開口の内側にペリクル43が張設されたペリクルフレーム41が配設される。フレーム状のペリクル保持具91は、ペリクルフレーム41の側面を把持する。例えば、ペリクル保持具91はペリクルフレーム41の外側側面に設けられた溝に挿入するためのフック等を備えている。このフックをペリクルフレームの対向する2側面に設けられた溝に挿入して、ペリクルフレームを係止する。これにより、ペリクルフレーム41が、ペリクル保持具91によって保持される。あるいは、ペリクルフレーム41の外側側面に突起を設け、ペリクル保持具91でこの突起を把持することによって、ペリクルフレーム41を保持してもよい。
この状態で、ペリクル保持具91を脱着フレーム4と対向する位置に移動させる。ペリクル保持具91の脱着プレート側の面には、位置決めピン92が設けられている。位置決めピン92はペリクル保持具91の四隅近傍にそれぞれ設けらている。また、脱着フレーム4の表面側には、この位置決めピン92に対応する位置に位置決め穴93が設けられている。すなわち、位置決め穴93は脱着フレーム4の4つの角の近傍にそれぞれ設けられている。位置決め穴93と位置決めピン92とを嵌合することにより、ペリクル保持具91を脱着フレーム4に対して位置決めすることができる。これにより、ペリクルフレーム41をフォトマスク40と対向する位置に移動することができる。そして、位置決めピン92を位置決め穴93に挿入することで、ペリクルフレーム41の接着層がフォトマスク40の表面に接触する。これにより、ペリクルフレーム41がフォトマスク40に対して仮貼りされる。
そして、上述の手順で、ペリクルフレーム41をフォトマスク40に対して押圧し、ペリクル40を装着する。なお、ペリクル保持具91の開口をペリクルフレーム41よりも大きくすることによって、ペリクル保持具91をペリクルフレーム41に取り付けたまま、ペリクル40を装着することができる。この場合、ペリクル保持具91は、押圧機構5等と接触しないような形状として、押圧の妨げにならないようにする。なお、脱着フレーム4に位置決めピン92を設け、ペリクル保持具91に位置決め穴93を設けてもよい。このように、位置決めピン92又は位置決め穴93を形成することで、正確に位置合わせを行なうことができる。よって、正確に仮貼りすることができる。このように、本発明にかかるペリクル装着装置100によって、ペリクルフレーム41の仮貼りから、押圧までを行なうことができる。
本発明にかかるペリクル装着装置100は、フォトマスク及びペリクルフレームに応じた脱着フレーム4を回転するベースプレートに取り付け、押圧機構5によって対向する2辺毎にペリクルフレーム41をフォトマスク40に対して押圧している。このため、簡易な構成で様々なタイプのフォトマスクに対しペリクルを装着することができる。これにより、大きさの異なるペリクルフレームのみならず、厚みが異なるフォトマスク及びペリクルフレームに対しても利用することができる。さらには、接着層の厚みが異なる場合についても利用することができる。すなわち、フォトマスク40とペリクルフレーム41の大きさ、並びに、ペリクルフレーム41、フォトマスク40及び接着層42の合計の厚さに応じて、脱着フレーム4の形状を変化させればよい。このように、様々なタイプのフォトマスク40に対してペリクル43を装着することができる。
さらに、本発明にかかるペリクル装着装置100は、ベースプレート3上に配置される吸着パッド52を備えている。そして、吸着パッド52によってベースプレート3との間の空気を吸引し、大気の力によってペリクルフレーム41を押圧している。すなわち、大気圧と吸引圧力との圧力差によって、ペリクルフレーム41を押圧している。これにより、簡易な構成で高い接着圧力を得ることができる。すなわち、圧縮空気あるいは、機械的な力等によって押圧する場合に比べて、単純な構成で高い接着圧力を得ることができる。よって、装置の低コスト化を図ることができる。
また、本発明にかかるペリクル装着装置100では、人手を介さずに、ペリクル43を装着することができる。よって、ペリクル装着時においてフォトマスク40やペリクル43に付着する異物の数を低減することができる。よって、異物の付着等による生産性の低下を防ぐことができる。
なお、図1では押圧機構5が対向する2辺に設けられている構成について説明したが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、ベースプレートを270°以上回転可能とすることにより、1つの押圧機構5で全周を押圧することができる。もちろん、押圧機構5は、脱着フレーム4の上側又は下側に設けても良い。しかしながら、押圧機構5は、横方向に配置することが好ましい。すなわち、押圧機構5を上方向に移動させる場合、重力によって負荷がかかるため、大きな駆動力が必要となる。この場合、押圧機構5をスライドさせるために、より大型のモータ等が必要となってしまう。従って、押圧機構5を脱着フレーム4の横方向に配置して、水平方向にスライド移動させることにより、装置のコストを低減することができる。
さらに、各辺の押圧を2回以上に分けることも可能である。例えば、所望の押圧力を0.3MPaとした場合、図2に示す状態で、まず0.15MPaで押圧し、次に、ベースプレート3を90°回転させて図3に示す状態とする。そして、押圧機構5を移動して、図4に示す状態とし、0.15MPaで押圧する。これにより、全周が0.3MPaの半分の0.15MPaで押圧される。そして、今度は、図2に示す状態で、0.3MPaで押圧する。さらに。図4に示す状態で0.3MPaで押圧する。このように、一つに辺に対して、1回目の押圧では弱い接着圧力と、2回目の押圧では、高い接着圧力として押圧する。これにより、ペリクルフレーム41をより均一に押圧することができる。よって、確実にペリクルを装着することができる。
また、ベースプレート3を傾斜させることで、装置の床面に対する投影面積を小さくすることができる。よって、フットプリントを小さくすることができる。また、ベースプレート3を傾斜させることによって、ベースプレート3の回転時や、フォトマス40の載置時において、フォトマスクが前面側に倒れるのを防ぐことができる。傾斜させることによって、重力による各構造物のたわみを低減することができる。例えば、重力による連結部材12やベースプレート3などのたわみが低減される。これにより、重力による装置の変形を軽減することができ、装置の軽量化、小型化を図ることができる。
なお、上記の構成では、ベースプレート3に位置決め穴7を設け、脱着フレーム4に位置決めピン21を設けて位置決めを行なったが、これに限るものではない。例えば、ベースプレートに位置決めピン21を設け、脱着プレート4に位置決め穴7を設けれも良い。この場合も、位置決めピン21が隣接する吸着パッド52の間に配置されるようにする。すなわち、脱着フレーム4を位置決めするための位置決めピンや位置決め穴などの位置決め手段を吸着パッド52の間に対応する位置に配置する。これにより、吸着パッド52のリークや、移動時の接触等を防ぐことができる。よって、確実に吸着することができ、圧力を安定させることができる。
上記のペリクル43付きフォトマスク40は半導体あるいは液晶表示装置などの表示装置に用いられるパターン基板の製造に好適である。例えば、上記のペリクル43付きフォトマスク40を用いて感光性樹脂が塗布された基板を露光する。そして、現像を行い、感光性樹脂をパターニングする。これにより、感光性樹脂パターンが形成されたパターン基板を製造することができる。さらに、感光性樹脂をレジストとして、感光性樹脂層の下側に形成された導電層などをエッチングする。これにより、配線パターンを形成することができる。もちろん、これ以外の既知の方法でパターン基板を製造することも可能である。よって、生産性よくパターン基板の生産性を向上することができる。
本発明にかかるペリクル装着装置の構成を示す図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の構成を示す正面図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の構成を示す正面図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の構成を示す正面図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の脱着フレームの構成を示す背面図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の脱着フレームの構成を示す側面断面図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の押圧ブロックの構成を示す側面断面図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の押圧ブロックの構成を示す背面図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の押圧ブロックの排気系の構成を模式的に示す図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の押圧ブロックとペリクルフレームの構成を示す上面図である。 本発明にかかるペリクル装着装置の押圧ブロックの浮上機構の構成を示す側面図である。 本発明にかかるペリクル装着装置において、脱着フレーム上のフォトマスクに対してペリクルフレームを仮貼りするときの構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 架台、2 キャスター、3 ベースプレート、4 脱着フレーム、5 押圧機構、
6 押圧ブロック、7 位置決め穴、8 ガイドプレート、9 スライド機構、
11 中心線、12 連結部材、14 浮上機構、21 位置決めピン、22 吸着溝、
23 Oリング、25 配管接続部、26 接続配管、27 配管接続部、
28 真空配管、29 バルブ、30 真空ポンプ、32 貫通口、
40 フォトマスク、41 ペリクルフレーム、42 接着層、43 ペリクル、
51 本体ブロック、52 吸着パッド、53 支点パッド、54 吸引コネクタ、
55 吸引配管、56 吸引口、58 位置決めブロック、59 位置決めパッド、
60 押圧パッド、71 真空ポンプ、72 レギュレータ、73 バルブ、
81 平行リンク機構、82 板バネ、83 支柱、84 ロータリーシリンダ
91 ペリクル保持具、92 位置決めピン、93 位置決め穴

Claims (19)

  1. 枠状のペリクルフレームに設けられたペリクルを、前記ペリクルフレームに設けられた接着層を介して、マスクに装着するペリクル装着装置であって、
    ベースプレートと、
    前記ベースプレートに対して脱着可能な脱着フレームであって、前記ペリクルフレームに対応した形状を有し、前記マスクが載置される脱着フレームと、
    前記脱着フレームが取り付けられた前記ベースプレートを回転させる回転機構と、
    前記脱着フレームの外側に配置され、前記ペリクルフレームの少なくとも1辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧する押圧機構と、
    前記押圧機構を前記脱着フレームに対して近づけるよう移動させる移動機構とを備えるペリクル装着装置。
  2. 前記押圧機構が前記ペリクルフレームの対向する2辺に対してそれぞれ設けられている請求項1に記載のペリクル装着装置。
  3. 前記押圧機構が前記脱着フレーム側の側面に設けられた位置決めパッドを備え、前記位置決めパッドが前記脱着フレームに対して当接している状態で前記押圧機構が前記ペリクルフレームを押圧する請求項1又は2に記載のペリクル装着装置。
  4. 前記押圧機構が、
    前記ペリクルフレームの上から当該ペリクルフレームを前記マスクに対して押圧する押圧パッドを有する押圧ブロックと、
    前記押圧ブロックに取り付けられ、前記ペリクルフレームの外側において前記ベースプレート上の吸着面に対して吸着する吸着パッドとを備え、
    前記吸着パッドの内外の圧力差に基づいて前記押圧パッドが前記ペリクルフレームを押圧する請求項1、2又は3に記載のペリクル装着装置。
  5. 枠状のペリクルフレームに設けられたペリクルを、前記ペリクルフレームに設けられた接着層を介して、マスクに装着するペリクル貼付装置であって、
    ベースプレートと、
    前記ベースプレートに対して脱着可能な脱着フレームであって、前記ペリクルフレームに対応した形状を有し、前記マスクが載置される脱着フレームと、
    前記ベースプレート上に移動可能に設けられた押圧ブロックであって、前記ペリクルフレームの上から当該ペリクルフレームを前記マスクに対して押圧する押圧パッドを有する押圧ブロックと、
    前記押圧ブロックに取り付けられ、前記ペリクルフレームの外側において前記ベースプレート上の吸着面に対して吸着する吸着パッドと、
    前記吸着パッドと前記吸着面との間の空間を排気する排気手段とを備え、
    前記吸着パッドの内外の圧力差に基づいて前記押圧パッドが前記ペリクルフレームを押圧するペリクル装着装置。
  6. 押圧ブロックが前記ペリクルフレームの辺に沿って複数配列され、
    前記複数の押圧ブロックを連結する連結部材をさらに備える請求項4又は5に記載のペリクル装着装置。
  7. 前記ベースプレートに前記脱着プレートを位置決めする位置決め手段が形成され、
    前記位置決め手段が前記複数の押圧ブロックの前記吸着パッドの間に対応する位置に設けられている請求項6に記載のペリクル装着装置。
  8. 前記吸着パッドの内側の圧力が、前記ペリクルフレームの角部に対応する押圧ブロックと他の押圧ブロックとで異なるように、圧力を制御する圧力制御手段をさらに備える請求項6又は7に記載のペリクル装着装置。
  9. 前記ペリクルフレームの外側に配置された押圧ブロックに対しては、前記吸着パッドの内外で圧力が等しくなるように前記圧力制御手段が圧力を制御する請求項8に記載のペリクル装着装置。
  10. 前記押圧パッドが前記ペリクルフレームの辺に沿った柱状に形成され、前記柱状の押圧パッドの側面で前記ペリクルフレームを押圧し、前記柱状の押圧パッドが設けられている方向と垂直な方向における当該押圧パッドの断面が前記ペリクルフレーム側において円弧状となっている請求項4乃至9のいずれかに記載のペリクル装着装置。
  11. 前記脱着フレームの前記ベースプレート側の面に、当該脱着フレームを前記ベースプレートに対して吸着するための吸着溝が形成され、
    前記ベースプレートに、前記吸着溝を排気するための配管が通る貫通口が設けられ、
    前記脱着フレームの内側側面に設けられたコネクタを介して前記配管と前記吸着溝とが連通されている請求項1乃至10のいずれかに記載のペリクル装着装置。
  12. 前記ベースプレートが鉛直方向に対して15°〜30°傾斜して設けられている請求項1乃至11のいずれかに記載のペリクル装着装置。
  13. 前記ペリクルフレームを介してペリクルを保持するペリクル保持具をさらに備え、
    前記脱着フレームに載置されたマスクに対向する位置に、前記ペリクルが保持されたペリクル保持具を移動させ、前記ペリクルフレームの接触層と前記マスクとを接触させ、前記マスクに前記ペリクルフレームを仮貼りすることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のペリクル装着装置。
  14. 枠状のペリクルフレームに設けられたペリクルを、前記ペリクルフレームに設けられた接着層を介して、マスクに装着するペリクル装着方法であって、
    ベースプレートに、前記ペリクルフレームに対応した形状を有する脱着フレームを取り付けるステップと、
    前記脱着フレームに前記マスクを載置するステップと、
    前記ペリクルフレームの第1の辺に沿って設けられた押圧パッドを前記マスクに設けられた前記ペリクルフレームの前記第1の辺の押圧位置に移動させるステップと、
    前記押圧パッドによって、前記ペリクルフレームの前記第1の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップと、
    前記ペリクルフレームの前記第1の辺の隣の第2の辺が前記押圧パッドに沿う角度まで前記脱着フレームが設けられたベースプレートを回転させ、前記押圧パッドを前記ペリクルフレームの前記第2の辺の押圧位置に移動させるステップと、
    前記押圧パッドによって、前記ペリクルフレームの前記第2の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップとを備えるペリクル装着方法。
  15. 前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップでは、吸着面に対して吸着可能に設けられた吸着パッドと前記吸着面との間の空間を排気して、前記吸着パッドの内外の圧力差に基づいて押圧する請求項14に記載のペリクル装着方法。
  16. 前記第2の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップの後に、前記ベースプレートを回転させ、前記押圧パッドを前記ペリクルフレームの前記第1の辺の押圧位置に移動させるステップと、
    前記第1の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップでの圧力よりも高い圧力で、前記第1の辺において前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップとをさらに備える請求項14又は15に記載のペリクル装着方法。
  17. 枠状のペリクルフレームに設けられたペリクルを、前記ペリクルフレームに設けられた接着層を介して、マスクに装着するペリクル貼付方法であって、
    ベースプレートに、前記ペリクルフレームに対応した形状を有する脱着フレームを取り付けるステップと、
    前記脱着フレームに前記ペリクルフレームが設けられた前記マスクを載置するステップと、
    前記ペリクルフレームの辺に沿って設けられた押圧パッドと、前記ベースプレート上の吸着面に対して吸着する吸着パッドとを備える押圧ブロックを押圧位置に移動させるステップと、
    前記ペリクルフレームの外側において前記吸着パッドを前記吸着面に対して吸着するステップと、
    前記吸着パッドの内外の圧力差に基づいて前記押圧パッドにより前記ペリクルフレームを押圧するステップとを備えるペリクル装着方法。
  18. 前記脱着フレームに前記マスクを載置するステップの後に、
    前記ペリクルフレームをペリクル保持具によって保持するステップと、
    前記ペリクル保持具を前記脱着フレームと対向する位置に移動するステップと、
    前記ペリクルフレームの前記接着層と前記マスクとを接触させて、前記マスクに前記ペリクルフレームを仮貼りするステップとを備え、
    前記ペリクルフレームを前記マスクに押圧するステップでは、前記マスクに仮貼りされた前記ペリクルフレームを前記押圧パッドで前記マスクに押圧する請求項14乃至17のいずれかに記載のペリクル装着方法。
  19. 請求項14乃至18のいずれかに記載のペリクル装着方法によってペリクルをマスクに装着するステップと、
    前記ペリクルが装着されたマスクを用いて基板を露光するステップと、
    前記露光された基板を現像するステップとを備えるパターン基板の製造方法。
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