JPH1090649A - 液晶表示装置の駆動方式 - Google Patents

液晶表示装置の駆動方式

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JPH1090649A
JPH1090649A JP24639796A JP24639796A JPH1090649A JP H1090649 A JPH1090649 A JP H1090649A JP 24639796 A JP24639796 A JP 24639796A JP 24639796 A JP24639796 A JP 24639796A JP H1090649 A JPH1090649 A JP H1090649A
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JP
Japan
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liquid crystal
line
lines
state
scanning
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JP24639796A
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Inventor
Yoshio Miyazaki
吉雄 宮崎
Shigeki Matsuo
茂樹 松尾
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な駆動信号波形を用いずに液晶のメモリー
性を利用して1ライン当たりの書込時間を長くし、フリ
ッカーが生じない表示を行う。 【解決手段】全走査線を2ライン(m=2)毎のn個の
グループに分割し、最初の1フレームで奇数番目のライ
ンを書込時間T2 づつずらして順次走査していき、次の
1フレームで偶数番目のラインを書込時間T2 づつずら
して順次走査していく。最初の1フレームで走査された
奇数番目のライン上の画素の表示状態は、次の1フレー
ムにおける偶数番目のラインの走査が終了し、再び奇数
番目のラインの走査が開始されるまで、双安定型LCD
のメモリー性によって保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カイラルネマチッ
ク液晶を用いた液晶表示装置を単純マトリクス駆動法に
より、水平方向の走査線を線順次駆動する方式に関し、
特にメモリ性を有する双安定型の装置の駆動方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサ及びTVセット用の表示装置として、ツイス
トネマチック(TN)型液晶又はスーパーツイストネマ
チック(STN)型液晶を用いた液晶表示装置(以下L
CDという)が知られている。これらの装置では、液晶
がメモリー性をもたず、そのため各画素に薄膜トランジ
スタ(TFT)等のアクティブ素子を設けたアクティブ
マトリックス駆動法により駆動するか、あるいは水平方
向の走査線を線順次駆動する単純マトリックス駆動法
(マルチプレックス駆動法)により駆動されていた。
【0003】そして、液晶にメモリー性を付与するため
に、ネマチック液晶にカイラル物質を添加し、電圧を印
加する前の初期状態における液晶の捩じれ角を90°,
180°等としてパルス電圧の波高値及び持続時間を制
御することにより、フレデリクス転移後の2つの準安定
状態(例えば、捩じれ角0°の状態と捩じれ角360°
の状態)のいずれかに緩和させ、高精細表示を可能とし
た双安定型の装置が提案されている。
【0004】その具体例として、2つの準安定状態間の
スイッチングに関して実用的な駆動方式が特開平6−2
30751号に開示され、また駆動信号波形を工夫する
ことにより液晶に対する信号の書込時間の短縮を行うこ
とが特開平7−248485号に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の駆動方式においては、線順次駆動で1画面走査時間
(1フレーム)の短縮には限界があり、また駆動信号波
形が複雑になっていた。例えば、特開平7−24848
5号では、フレデリクス転移を生じさせるリセットパル
スを印加し、次いで液晶のバックフロー後の挙動を制御
し2つの準安定状態のいずれかを選択させるために、適
切な遅延時間をおいてパルス幅の短い補助パルスを印加
し、更にその補助パルスの前又は後に所定のインターバ
ルを置いて選択パルスを印加するという複雑な駆動を行
って、1ライン(走査線)の走査時間を短縮化してい
た。このような複雑な駆動を行うために、駆動回路が複
雑で高価なものとなっていた。
【0006】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は複雑な駆動信号波形を用い
ずに液晶のメモリー性を利用して1ライン当たりの書込
時間を長くし、従ってフリッカーが生じないフレーム周
波数で駆動可能とし、また駆動回路を複雑化せずに低価
格なものとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って本発明の液晶表示
装置の駆動方式は、電圧無印加時の非起動状態で所定の
捩じれ角を有し、電圧印加により非起動状態からフレデ
リクス転移状態に移行し、その後フレデリクス転移状態
とは異なる2つの準安定状態へと選択的に変化し得るカ
イラルネマチック液晶を用いた液晶表示装置を単純マト
リクス駆動法により駆動する方式であって、全走査線を
m個(mは2以上の整数)のライン毎の複数のグループ
に分割し、各グループのmL 番目(mL は1≦mL ≦m
なる整数)のラインを順次走査し次いで各グループの走
査すべきラインをシフトしていくことにより、全走査線
を走査することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜4により説明す
る。図1及び図2は2n(nは1以上の整数)個の全走
査線を2ライン(m=2)毎のn個のグループに分割し
た場合の駆動信号波形の波形図を示し、図1は駆動状態
にある奇数(mL =1)番目のラインの波形図、図2は
駆動状態にある偶数(mL =2)番目のラインの波形
図、図3は従来の駆動信号波形の波形図、図4はLCD
の基本構成の断面図である。
【0009】図1に示すように、最初の1フレームで奇
数番目のラインを書込時間T2 づつずらして順次走査し
ていき、次に図2に示すように、各グループの走査すべ
きラインを偶数番目のものにシフトし、次の1フレーム
で偶数番目のラインを書込時間T2 づつずらして順次走
査していく。このとき、最初の1フレームで走査された
奇数番目のライン上の画素の表示状態は、次の1フレー
ムにおける偶数番目のラインの走査が終了し、再び奇数
番目のラインの走査が開始されるまで、双安定型LCD
のメモリー性によって保持される。
【0010】上記のように走査することで、各画素の書
込時間T2 はフレーム周波数をfとするとT2 =2/
(2nf)となり、図3に示すような、通常の線順次走
査を行った場合の書込時間T1 =1/(2nf)の2倍
となり、カイラルネマチック液晶はその程度の期間では
準安定状態が保持されるため、複雑な駆動信号波形を用
いて書込時間の短縮を行う必要はない。このとき、例え
ば、f=60Hz,1フレーム=16.7ms,2n=
240本,T1 =69.4μsとすれば、T2 =13
8.9μs,1フレーム=33.4msとなる。尚、カ
イラルネマチック液晶の準安定状態は液晶の粘度等によ
り若干変化するが、400〜700ms程度維持される
ことが判明した。従って、その期間内であれば書込時間
を長くすることができる。
【0011】また、全走査線を3ライン以上(m≧3)
毎にグループ化して、同様に駆動することができ、例え
ば3ライン毎にグループ化した場合、その書込時間T3
はT3 =3T1 となり通常の3倍となるが、上記と同様
に準安定状態が保持され表示が維持される。
【0012】従って、カイラルネマチック液晶の準安定
状態のメモリー時間、即ち(1画面を完成するために要
する時間)=(通常の1フレーム期間)×mが、カイラ
ルネマチック液晶の準安定状態が保持できる最長時間
(400〜700ms)以内であれば、mをいくらでも
大きく設定でき、1画面の走査が終了するまでに画素の
表示状態は維持される。
【0013】本発明において、各グループにおいて1番
目(mL =1)から順に走査する必要はなく、m番目
(最後のライン)から逆に走査するか、途中から走査し
ていってもよい。また、全ライン(走査線)数がmによ
り割り切れることが好ましいが、割り切れない場合であ
っても、いずれか1つのグループをm個未満としそのグ
ループの走査を不足分だけ省略してもよい。
【0014】尚、図1におけるリセットパルスは液晶を
フレデリクス転移させるためのスイッチングパルスに相
当し、選択パルスは信号線(図示せず。画面上下方向に
設けられた電極線)から入力された信号パルスと重畳さ
れて形成され、各画素によってその波高値が異なるが、
図1〜図3においては、簡単のため1種類の選択パルス
を描いた。また、一般的に、リセットパルスのパルス幅
は約1ms、波高値は35〜40V程度であり、選択パ
ルスのパルス幅は100〜400μm、波高値は3〜5
V程度である。
【0015】かくして、本発明は、書込時間を長くして
も画素の表示状態が維持されるため、フリッカーを発生
させずに画面を表示でき、また複雑な駆動信号波形を用
いて書込時間の短縮を行う必要がないという作用効果を
有する。
【0016】更に、本発明に係わるLCDの基本構成及
び基本動作を、図4を用いて以下に説明する。2枚のガ
ラス基板5の液晶側の面には、ITO等からなる透明電
極層4、絶縁層3、ポリイミド膜等からなる配向層2が
順次形成され、一方、外側の面には偏光板6が配置され
る。そして、2枚のガラス基板5間にカイラルネマチッ
ク液晶1を挟持し、ガラス基板5の周辺部をエポキシ樹
脂等からなるシール部7によってシールする。8,9は
2つの配向膜2の配向方向を示し、カイラルネマチック
液晶1の初期状態の捩じれ角を180°に設定してい
る。この初期状態の捩じれ角は、90°,0°等任意の
角度に設定できる。
【0017】ここで、液晶の捩じれ角が180°である
電圧無印加時の非起動状態あるいは初期状態に、フレデ
リクス転移を起こすための大きな電圧(リセット電圧)
を印加すると、カイラルネマチック液晶1層中央部の液
晶分子はガラス基板5に対してほぼ垂直に立ち、その後
印加電圧を徐々に下げると約1秒でガラス基板5に平行
な状態へ緩和する(捩じれ角0°で、ユニホーム状態と
いう)。このとき、印加電圧を急激に降下若しくは遮断
した場合、液晶分子は電圧を徐々に下げた場合と逆の方
向に動き(バックフロー)、捩じれ角360°のツイス
ト状態に緩和する。
【0018】そこで、リセット電圧印加後に適当な電圧
が印加されれば、バックフローしかけてユニホーム状態
へ緩和する。その適当な電圧の値又は持続時間が所定の
しきい値よりも大きいとユニホーム状態へ、しきい値よ
りも小さいと360°のツイスト状態に緩和する。例え
ば図1の1番目のライン(1)に印加された電圧パルス
の場合、最初の大きなパルスがリセットパルスで、次の
選択パルスの波高値を所定のしきい値より大きくする
か、しきい値以下とすることにより、ユニホーム状態か
360°のツイスト状態のいずれかの準安定状態に緩和
させる。
【0019】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更は何等差し支えない。
【0020】
【発明の効果】本発明は、全走査線をm個のライン毎の
複数のグループに分割し、各グループのmL 番目のライ
ンを順次走査し、走査すべきラインをシフトしていくこ
とにより、1画素当たりの書込時間をm倍に長くでき、
カイラルネマチック液晶の準安定状態によるメモリー性
により、フリッカーのない表示ができるという効果を有
する。また、複雑な駆動信号波形を用いて1フレームを
短縮する必要もなく、その結果、書込時間の短い液晶を
探索する手間も省けるので、液晶材料の選択の幅が広が
り、また複雑な駆動回路を構成する必要もないので、低
コストで装置を作製できるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動信号の波形図で、全走査線を2ラ
イン(m=2)毎のn個のグループに分割した場合の、
駆動状態にある奇数(mL =1)番目のラインの波形
図。
【図2】図1の場合における駆動状態にある偶数(mL
=2)番目のラインの波形図。
【図3】従来の駆動信号の波形図。
【図4】LCDの基本構成の断面図。
【符号の説明】
1:カイラルネマチック液晶 2:配向層 4:透明電極層 5:ガラス基板 6:偏光板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧無印加時の非起動状態で所定の捩じ
    れ角を有し、電圧印加により非起動状態からフレデリク
    ス転移状態に移行し、その後フレデリクス転移状態とは
    異なる2つの準安定状態へと選択的に変化し得るカイラ
    ルネマチック液晶を用いた液晶表示装置を単純マトリク
    ス駆動法により駆動する方式であって、全走査線をm個
    (mは2以上の整数)のライン毎の複数のグループに分
    割し、各グループのmL 番目(mL は1≦mL ≦mなる
    整数)のラインを順次走査し次いで各グループの走査す
    べきラインをシフトしていくことにより、全走査線を走
    査することを特徴とする液晶表示装置の駆動方式。
JP24639796A 1996-09-18 1996-09-18 液晶表示装置の駆動方式 Pending JPH1090649A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6791658B2 (en) * 2000-09-12 2004-09-14 Canon Kabushiki Kaisha Liquid crystal device
JP5056843B2 (ja) * 2007-03-08 2012-10-24 富士通株式会社 液晶表示素子及びその駆動方法、及びそれを用いた電子ペーパー
WO2015025772A1 (ja) * 2013-08-23 2015-02-26 シャープ株式会社 液晶表示装置

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