JPH1090557A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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Publication number
JPH1090557A
JPH1090557A JP26356896A JP26356896A JPH1090557A JP H1090557 A JPH1090557 A JP H1090557A JP 26356896 A JP26356896 A JP 26356896A JP 26356896 A JP26356896 A JP 26356896A JP H1090557 A JPH1090557 A JP H1090557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
ferrule
fiber
fixed
displacement absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26356896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Takizawa
和宏 瀧澤
Yoshio Kikuchi
佳夫 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP26356896A priority Critical patent/JPH1090557A/ja
Publication of JPH1090557A publication Critical patent/JPH1090557A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光コネクタの無研磨組立の場合、フェルール
10のファイバ穴120の大部分に接着剤40が充填さ
れておらず、又特にフェルール本体12がジルコニア製
のSC型の場合、光ファイバ22との線膨張係数の開き
が大きく、高温になると、光ファイバ22の先端が端面
122から引込んだ状態になる。そのため光ファイバ2
2の先端間に隙間が生じ、接続損失が大きくなる。 【解決手段】 フェルール10後部のフランジ部14内
に、弾性に富む材料からなる変位吸収体50を固定し、
光ファイバ22を、変位吸収体50のみに固定するとと
もに、先端をフェルール前端面122より若干突出さ
せ、以上のように構成したフェルールを突合わせたと
き、光ファイバ22が変位吸収体50を弾性変形させな
がら後退できるようにする。これにより、上記課題は解
決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばFC型、
SC型等として知られている、円筒形フェルールを例え
ば割スリーブで軸合せする方式の単心光コネクタに関
し、特にそれらのフェルールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のように、円筒形フェルールを割ス
リーブで軸合せする方式の単心光コネクタには、FC型
コネクタがあり、さらにこれから派生したもので、同寸
法のジルコニア製フェルールを使用し、かつ着脱作業が
簡単なプッシュオン型としたSC型コネクタ等がある。
なお、これらのコネクタについては、JIS C597
3(F04形単心光ファイバコネクタ)等で制定され、
アダプタ、プラグ、レセプタクル等のコネクタ形状を呈
する。
【0003】図2にそれらの共通の概念図を示した。高
精度に加工された円筒形フェルール10の中心に設けて
あるファイバ穴120内に、光ファイバ22が挿入され
かつ固定される。そのようにされたフェルール10が、
アダプタ(図示略)の割りスリーブ30の両側から挿入
され、突合わせ接続される。
【0004】上記のフェルール10の部分だけを、図3
に示した。改めて説明すると、10はフェルールの全体
であり、前部が本体12で、後部がステンレス製のフラ
ンジ部14で、これらは一体になっている。本体12と
フランジ部14の中心軸に沿ってファイバ穴120,1
40がひとつながりに設けられている。組立は、ファイ
バ穴120,140内に光ファイバ22を挿入し、接着
剤40又はフランジ部14のかしめにより固定し、端面
122を研磨することにより行われる。
【0005】ところで、組立時間の短縮を目的に、無研
磨での組立が提案され一部実用化されている。この場合
は、図4のように、予め先端研磨済みのフェルール10
の後方(主としてフランジ部14の部分)で光ファイバ
22を接着剤40又はかしめにより固定し、光ファイバ
22端面とフェルール10の端面122とが一致するよ
うにカットする。あるいは、カット後に、光ファイバ2
2端面とフェルール10の端面122とが一致するよう
に固定する。この場合は、ファイバ穴120の大部分に
接着剤40が充填されない(これに対して図3の研磨方
式の場合は、接着剤が先端からにじみ出してきても研磨
除去できるため、ファイバ穴120の全体に接着剤40
が充填される)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図4の
無研磨方式の場合、ファイバ穴120の大部分に接着剤
40が充填されていないで、光ファイバ22はファイバ
穴120内で片持式に保持され先端は自由になってい
る。そして、特にフェルール10の本体12が部分安定
化ジルコニア製のSC型コネクタの場合、セラミックの
本体12とガラス系の光ファイバ22との線膨張係数の
開きが大きく、本体12の方が2桁程度大きい。
【0007】そのため、環境温度の変化により、光ファ
イバ22の先端と端面122との間にズレが生ずる。す
なわち、組立時より高温になると、図5(a)のよう
に、光ファイバ22の先端が端面122から引っ込んだ
状態になる。また、組立時より低温になると、図5
(b)のように、光ファイバ22の先端が端面122か
ら突き出た状態になる。
【0008】図5(a)(b)とも誇張して描いてあ
る。実際に光ファイバ22の先端が引っ込んだり突出し
たりする量は極く少なく、(b)の突出する場合は、特
に量が大で限り問題はない。しかし(a)の引っ込む場
合は、光ファイバ22の先端間に隙間が生じ、接続損失
が大きくなる傾向がある。
【0009】そこで、無研磨の短時間組立方式をとりな
がら、しかも、上記の環境温度の変化に基づく、光ファ
イバ22の先端と端面122との間にズレの問題を無く
すことが求められる。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1に例示する請求項1
記載の発明のように、 フェルール10後部のフランジ部14内に、弾性に富
む材料からなる変位吸収体50を固定し、 光ファイバ22を、変位吸収体50のみに固定すると
ともに、先端をフェルール前端面122より若干突出さ
せ、 以上のように構成したフェルールを突合わせたとき、
光ファイバ22が変位吸収体50を弾性変形させながら
後退できるようにする。
【0011】上記の記載は、フェルール10の前部を本
体12と呼び、後部をフランジ部14と呼ぶ場合である
が、しかし本発明は、フェルール10の前部及び後部を
別の名称で呼ぶ場合にも適用される。しかし、以下の説
明は、前部を本体と呼び、後部をフランジ部と呼ぶ場合
について行う。
【0012】上記記載の内の「弾性に富む材料」という
のは、次の意味である。すなわち、上記のように構成し
たフェルールを突合わせたとき、光ファイバ22に、端
面122から突出する部分を引っ込ませる力が働く。こ
れはそれ程大きな力でないが、この程度の力でも弾性変
形を起こし得るものものである、ということである。し
たがって、具体的には、通常の弾性を有するものより、
ゴム弾性を有する合成ゴム(シリコーンゴム等)が、適
する。
【0013】また、光ファイバ22を変位吸収体50の
みに固定する、というのは、光ファイバ22を変位吸収
体50を介してのみフランジ部14に固定し、光ファイ
バ22を直接、本体12又はフランジ部14の内面に固
定しない、ということである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1について説明する。本体12
はジルコニア製、フランジ部14はステンレス製であ
る。フランジ部14の後面から、ファイバ穴140と同
軸に入り込む丸穴142を設ける。丸穴142内に、シ
リコーンゴムの円筒体からなる変位吸収体50を送込
み、出口をリテーナ52で押えて、フランジ部14に対
して固定する。この変位吸収体50にも中心にファイバ
穴500が設けてある。変位吸収体50のサイズは、外
径1.5mm、長さ2mmである。また、予め、ファイバ穴14
0の内面に、接着しにくくなる加工(例えばテフロン層
144形成)をしておく。
【0015】光ファイバ22をファイバ穴500,14
0,120に通して挿入し、その先端を端面122から
0.02mm程度突出させておいて、孔146から接着剤40
を流し込み、この接着剤40により光ファイバ22を変
位吸収体50に対して固定する。接着剤40は、ファイ
バ穴140の内壁にも付着するが、テフロン層144が
あるため固着せず、したがって、光ファイバ22は、変
位吸収体50に対してのみ固定されることになる。
【0016】なお、図1は、全体を模型的に描いて、フ
ァイバ穴120,140,500と光ファイバ22との
間に大きな隙間があるようにしてあるが、実際はほとん
ど無い。この先端は裸の素線部分であり、フランジ部分
は主として樹脂コーティングされた心線部分である。た
だし、素線の先端は規格内の平面となるようにカットす
ることは勿論である。端面122は無研磨である。すな
わち、光ファイバ挿入後の現場の研磨は行わない。
【0017】なお、予め変位吸収体50に光ファイバ2
2を通し、接着剤等により固定しておいてから、変位吸
収体50を光ファイバ22とともに、フランジ部14内
に、後方から挿入し、リテーナ52で固定し、接着剤4
0の流し込みをしないようにすることもできる。
【0018】[作用] (1)突合わせたとき:光ファイバ22は、フェルール
の内面とは接着されていないから、変位吸収体50を弾
性変形させながら、その先端面がフェルール10の端面
122と一致する位置まで後退することができる。した
がって、コネクタ接続には何ら支障は無い。むしろ、フ
ランジ部14が元の形状に戻ろうとする力が、光ファイ
バ22の突合わせ面に常時作用して、良好な接続を保持
するのに役立つ。
【0019】(2)高温の場合:組立時より高温になる
と、上記図5(a)の場合のように、光ファイバ22の
先端は、フェルール10に対して後退しようとするが、
上記のように光ファイバ22には、弾性体からなる変位
吸収体50の元の形状に戻ろうとする力が常時働いてい
るので、端面122から引っ込んで隙間を生ずるような
ことは無い。
【0020】[実験例]125μm径のSM型光ファイバに
適用した場合で、穴径は125〜126μm以内である。上記
実施形態で述べた本発明品の試験結果を次ぎに述べる。
比較対象は図4の従来の無研磨品である。 ・−20℃〜+60℃の温度サイクルによる接続損失変動:
本発明品は0.2dB以下であったが、従来品は0.5dB以上で
あった。 ・60℃、500時間高温放置接続損失の経時変化:この場
合も本発明品は0.2dB以下であったが、従来品は0.5dB以
上であった。 ・接続点1箇所あたりの損失:本発明品は、従来品と比
較して差異はなかった。 ・−20℃〜+60℃の温度サイクルによる加速劣化試験
(10サイクルによる接続損失変動を測定):本発明品は
0.2dB以下であったが、従来品は0.5dB以上であった。 ・500回の着脱による接続損失の再現性:本発明品は、
従来品と比較して差異はなかった。
【0021】
【発明の効果】特にSC型コネクタの組立において、無
研磨による拘束組立方式をとっても、接続特性の変化防
止、高信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタのフェルールの説明図。
【図2】FC型及びSC型光コネクタの概念図(本発明
と従来技術に共通)。
【図3】従来の研磨方式によるコネクタ組立の説明図。
【図4】従来の無研磨方式によるコネクタ組立の説明
図。
【図5】従来の無研磨組立光コネクタにおける、温度変
化に伴う光ファイバ22の挙動の説明図。
【符号の説明】
10 フェルール 12 フェルール本体 120 ファイバ穴 122 端面 14 フランジ部 140 ファイバ穴 142 丸穴 144 テフロン層 146 孔 20 光ファイバ心線 22 光ファイバ 40 接着剤 50 変位吸収体 500 ファイバ穴 52 リテーナ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェルールに設けてあるファイバ穴内に
    光ファイバが挿入されかつ固定されており、そのように
    された前記フェルールが突合わせ接続される方式の光コ
    ネクタにおいて、前記フェルールの後部内に、弾性に富
    む材料からなる変位吸収体が固定され、前記光ファイバ
    が、前記変位吸収体のみに固定されているとともに、先
    端を前記フェルール前端面より若干突出させていること
    を特徴とする、光コネクタ。
JP26356896A 1996-09-12 1996-09-12 光コネクタ Pending JPH1090557A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26356896A JPH1090557A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 光コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

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JP26356896A JPH1090557A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 光コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1090557A true JPH1090557A (ja) 1998-04-10

Family

ID=17391364

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26356896A Pending JPH1090557A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 光コネクタ

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JP (1) JPH1090557A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002182071A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Shinko Electric Ind Co Ltd 多芯コネクタ

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