JPH1089394A - ばね組み合わせ体 - Google Patents

ばね組み合わせ体

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JPH1089394A
JPH1089394A JP8246668A JP24666896A JPH1089394A JP H1089394 A JPH1089394 A JP H1089394A JP 8246668 A JP8246668 A JP 8246668A JP 24666896 A JP24666896 A JP 24666896A JP H1089394 A JPH1089394 A JP H1089394A
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spring
piece
pieces
ring
worm wheel
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JP8246668A
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Michitoku Murase
道徳 村瀬
Hitoshi Ishikawa
均 石川
Toshihiko Ishida
俊彦 石田
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Togo Seisakusho Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Togo Seisakusho Corp
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Publication date
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    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
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    • G05G5/005Means for preventing, limiting or returning the movements of parts of a control mechanism, e.g. locking controlling member for preventing unintentional use of a control mechanism
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    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
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    • E05F15/40Safety devices, e.g. detection of obstructions or end positions
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16F1/18Leaf springs
    • F16F1/26Attachments or mountings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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    • F16F3/02Spring units consisting of several springs, e.g. for obtaining a desired spring characteristic with springs made of steel or of other material having low internal friction
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16F7/02Vibration-dampers; Shock-absorbers with relatively-rotatable friction surfaces that are pressed together
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 二つの自由端が離間可能に突き当てられた環
状のばね体を提供すること。 【解決手段】 二つの帯状ばね片2,3をほぼ円形状に
回曲加工しておく。それぞれのばね片2、3のうち一端
はお互いに当接する略U字状の当接端4,5とし、他端
は円周上に位置する周端となっている。外側ばね片2に
は内側ばね片3の周端を係合させておく爪片9が切り伏
されている。これら二つのばね片2,3を内外に重ね合
わせることにより、開環方向に弾性変形が可能な一体の
リング状バネを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のばね片を組
み合わせて全体が環状をなした、ばね組み合わせ体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のパワーウインドウに
は安全装置が組み込まれており、ウインドウガラスと窓
枠の間に物が挟まったときに、ウインドウガラスの上昇
動作を停止させるようになっている。安全装置を構成す
る部品は図9に示されるようなものであり、以下に簡単
に説明する。90はウォームホイールであり、ウインド
ウガラスを昇降させるための駆動側に接続され、一方、
94はドライブシャフトであり、ウインドウガラスのレ
ギュレータ、つまり動作側に接続されている。ウォーム
ホイール90内にはゴム製のダンパ91と金属製のプレ
ート92が配置されており、ドライブシャフト94はウ
ォームホイール90とダンパ91とに対しては遊挿され
るが、プレート92に対しては一体回転可能に嵌着され
ている。
【0003】パワーウインドウを閉じるべくその駆動装
置がオンされると、ウォームホイール90が回転し、こ
れに係合しているダンパ91も回転する。ダンパ91と
プレート92とは係合片97がダンパ91の溝98に係
止していることから、ダンパ91の回転に連動してプレ
ート92も回転する。かくして、ドライブシャフト94
が回転するため、図示しないウインドウレギュレータに
よってウインドウガラスが上昇する。
【0004】ウインドウガラスが上昇する過程で、ガラ
スと窓枠上縁との間に異物が挟まったときには、モータ
に大きな制動力が作用するため、そのままではウォーム
ホイール90に歯欠け等の問題を生じさせる。しかし、
図に示すように、ダンパ91を介在させることで、モー
タロック時にはダンパ91が拡開変形して停止状態にあ
るプレート92との間に位相のずれを生じる。つまり、
ウォームホイール90の回転エネルギーの一部をダンパ
91の変形エネルギーに変換して減衰力を得、これによ
って歯欠け等の問題を解消しようというわけである。そ
して、ウォームホイール90の回転エネルギーがダンパ
91の変形エネルギーに変換され、ウォームホイール9
0に噛み合うモータ21の出力軸に設けられたウォーム
ギア(図示せず)の減衰が生じたことをウォームギヤ
(図示せず)やウォームホイール90等に設けられた適
当な検知手段によって検知し、これに基づいて制御装置
からモータに停止、さらには逆転の信号が出力され、か
くして異物の噛み込みを解消している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現状ではモ
ータはウインドウガラスが凍り付いた状態でも支障なく
昇降動作が行えるよう、その能力が設定されている。こ
のため、ダンパ91は上記したような異物の噛み込みあ
るいはウインドウガラスの閉じ切り時等、モータロック
の際の衝撃吸収に必要な減衰力が確保されねばならな
い。この対策としてダンパを大型化させるという方法で
は、省スペースが強く求められている現状では到底採用
し得ない。さらにダンパに求められる点として、繰り返
しの使用に耐えられるものであることが挙げられる。加
えて、回転エネルギーがダンパにより減衰し、図示しな
い適当な検知手段によりその回転の変動を検知し異常検
出を行うものである以上、ダンパの減衰力特性はリニア
なものであることが望ましい。
【0006】しかし、上記した従来のダンパ91はゴム
製であるため、長期間の使用により劣化したり、ゴムの
硬化が起こってしまうため、ウォームホイール90の回
転力に対する減衰力が減少して、所期の動作が確保しに
くくなるという状況が懸念された。このため、比較的早
い時期においてダンパ91の交換が必要となる。また、
ゴム製ダンパ91では小型のもので大きな反力を得るの
が困難であり、また減衰力特性が非線形である等、上記
したような使用用途におけるダンパに望まれる機能の面
からすれば、最適なものとはいい難い。
【0007】この問題を解決するためには、ダンパを金
属製ばねで作成することが考えられる。すなわち、金属
製ばねならば一般にゴムに較べて劣化が起こり難く、ま
た減衰力特性もリニアであるから、上記問題は一応は解
消可能と考えられる。
【0008】ここで、ばねを加工して安全装置内に装着
して使用する場合に、安全装置の形状と使用される場所
を考慮して円環形状に回曲させたリング状バネを使用す
れば、これまでの安全装置に大きな変更を加えることな
く使用できるため都合が良い。また、リング状バネを使
用する場合には、ドライブシャフトに作用するトルクを
有効に利用し、製品の規格のバラツキを押さえるため
に、その初期状態では自由端同士を突き合わせて円環が
閉じているものが良い。
【0009】しかし、一枚の帯状ばねを回曲加工して閉
じた円環状としても、いわゆるスプリングバック現象に
より両端部が開環してしまう。これでは、リング状バネ
のトルクの効率的な利用が不可能となってしまう。本発
明は上記のような問題点に鑑みて創意されたものであ
り、その目的とするところは、ばね特性が安定した構造
のばね体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明は、二つ以上の帯状ばね片をつない
で全体が略円環状をなすように回曲させてなるばね組み
合わせ体であって、前記各ばね片のうち両端に位置する
ものの端部は自由端となって離間可能に突き当てられる
構成となっていることを特徴とするばね組み合わせ体で
ある。請求項2の発明は、二つのばね片を内外に重ね合
わせ全体を略円環状に回曲させてなるばね組み合わせ体
であって、両ばね片の一端側は相手側ばね片に係止する
固定端となっており、他端側は径方向に折曲げられた自
由端となって相互に突き当たり合う突き当て片が形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載のばね組み合わ
せ体である。
【0011】また、請求項3の発明は、二つのばね片が
ほぼ全周に渡って重なり合っていることを特徴とする請
求項2に記載のばね組み合わせ体である。
【0012】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、二
つ以上のばね片を組み合わせて形成されたばね組み合わ
せ体は自然状態では、自由端同士が突き当たった状態と
なっている。自然状態から自由端を拡開させると、拡開
角度に応じた復元力が得られる。従来のように単一のば
ね片を回曲させた場合にスプリングバックが原因で自由
端同士を密着させるのは困難であったのに対し、請求項
1の発明によれば、複数のばね片を組み合わせた構造で
あるため、各ばね片のスプリングバックを予め考慮して
自由端同士を密着させることが可能となる。したがっ
て、製造上の形状のばらつきが解消され、ばね特性も安
定したものとなる。
【0013】請求項2の発明によれば、内外のばね片を
互いに係止させ合うだけで一体化がなされるため、溶接
等の煩わしい固定手段を要せず、簡易な組み付けが可能
となる。請求項3の発明によれば、ばね組み合わせ体
は、二つのばね片がほぼ全周に渡って重なり合う構成と
した。このため、ばね組み合わせ体を開環すると閉環方
向のトルクが、もとのばね片に対するトルクのほぼ2倍
に安定して発揮されることとなり、ばね組み合わせ体を
利用した制御機構に組み込みやすい。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明の第1実施形態について
図1〜図6を参照しつつ説明する。まず、ばね組み合わ
せ体であるリング状バネ1自体の構成を説明すると、リ
ング状バネ1は図1A,Bに示すように、内側ばね片3
と外側ばね片2とから構成されている。これら両ばね片
2,3は共に金属製の帯状ばね片をほぼ円形状に回曲さ
せて作成されたものであり、それぞれの一端側は円周上
に位置する周端6,8となっているが、他端側は中心に
向けて折曲げられて当接片4,5が形成されており、そ
れぞれの先端は略U字状に折り返されている。
【0015】一方、外側ばね片2は内側ばね片3より僅
かに大径に形成されて内側ばね片3の外周側に密着して
重なり合うように組み付け可能である。また、両ばね片
2,3はリング状バネ1単体時での自然状態において周
端6,8と当接片4,5の対向端との間に所定の間隔
7,11が保有されている。そして、本実施形態におい
てはこの間隔7,11は内外のばね片2,3を組み合わ
せたときに両当接片4,5が圧接し合うことなく単に接
触し合うような寸法に設定されている(勿論、圧接し合
う寸法設定にすることも可能である)。さらに、内側ば
ね片3における当接片4寄りの位置には外側への段部1
0が形成されており、外側ばね片2の周端6と係合可能
となっている。そして、この段部10から当接片4にか
けては外側ばね片2の周面と同一径となるようにしてあ
り、内外ばね片2,3が組み付けられた状態では相互の
周面が段差なく突き当たり合う状態となる。また、外側
ばね片2における当接片5寄りの位置には内側への切り
伏しによって鈎状の爪片9が形成されており、内側ばね
片3の周端8と係合可能となっている。
【0016】かくして、内外のばね片2,3が組み合わ
せられたリング状バネ1は、段部10と周端6との係
合、及び爪片9と周端8との係合によって、当接片4,
5同士を離間させてリング状バネ1が閉環状態と開環状
態との間での弾性変形を行うことができるようにしてい
る。上記したリング状バネ1は例えば、自動車のパワー
ウインドウの安全装置に適用することができる。
【0017】図6は自動車のパワーウインドウの昇降装
置を示すものであり、簡単に構造を説明すると、ウイン
ドウガラス55の下端部にはリンク機構よりなるウイン
ドウレギュレータ50が接続され、このウインドウレギ
ュレータ50の屈伸変形によってウインドウガラス55
が昇降するようになっている。また、ドアパネル60内
にはウインドウレギュレータ50の駆動源となる正逆回
転可能なモータ21が内蔵され、このモータ21とウイ
ンドウレギュレータ50との間には安全装置20が介在
されてウインドウガラス55の上昇中に窓枠61との間
に異物Eの噛み込み等が生じた場合に、これに対処でき
るようになっている。
【0018】安全装置20の周辺構造は概略図5に示す
通りであり、安全装置20はモータ21を備えたハウジ
ング24のリングケース37内に収納され、ハウジング
24全体をカバー25で覆って組み込みが完了するよう
になっている。リングケース37の中央にはボス部39
が立設されており、この中心には挿通孔38が貫通して
ドライブシャフト31を挿通可能としている。ドライブ
シャフト31は軸端にピニオンギヤ35を有しており、
このピニオンギヤ35がウインドウレギュレータ50側
の図示しないギヤと噛み合うことでウインドウレギュレ
ータ50を作動させることができる。
【0019】リングケース37には、まずウォームホイ
ール22が収容され、ボス部39に対して回転可能に嵌
め込まれる。このウォームホイール22は合成樹脂材に
て形成され、図示はしないがモータ21のモータ軸に接
続されたウォームと噛み合っている。また、ウォームホ
イール22の中央部には、円盤状の膨出部28が形成さ
れており、この膨出部28とウォームホイール22の内
周縁との間にはリング状の収容溝29が形成され、前記
したリング状バネ1を収容することができるようになっ
ている。さらに、ウォームホイール22の内周縁には所
定の角度範囲にわたって外側突部27Aが突出してお
り、これに対応して膨出部28側には内側突部28Bが
形成されている。この内側突部28Bは膨出部28の外
周側を所定角度範囲ずつ対称に逃がし凹部28Aとして
切り欠くことによって形成されている。そして、これら
内外両突部27A,28Bはリング状バネ1が組み込ま
れたときには両当接片4,5によって挟み込まれ、また
逃がし凹部28Aはリング状バネ1の開環動作が図示時
計方向及び反時計方向へ行われる間、当接片4,5の先
端側の変位を案内することができる。したがって、リン
グ状バネ1は既に若干の開環状態となっていることか
ら、予圧がかけられた状態で組み込まれていることにな
る。
【0020】また、リングケース37内においてリング
状バネ1の上面にはテンションプレート23が収容され
ている。このテンションプレート23の中心には略小判
状の取付け孔32が形成され、ドライブシャフト31の
軸部において同様に略小判状に形成された接続部33に
嵌合されている。これによって、テンションプレート2
3とドライブシャフト31は一体回転可能となってい
る。また、テンションプレート23は金属製であり、そ
の外周縁の一部はほぼ直角に折曲げられて係止縁23A
が形成されている。この係止縁23Aは、図3あるいは
図4に示すように、通常の状態では内外両突部27A,
28Bの間でかつ両当接片4,5の間に位置するように
してあり、後述するようにピニオンギヤ35とウォーム
ホイール22との間で相対的な角変位を生じたときに図
4に示すように対応する側の当接片を押してリング状バ
ネ1を強制的に開環させる。
【0021】なお、図示はしないが、安全装置は上記し
たようなピニオンギヤ35とウォームホイール22との
間で相対的な角変位が生じたことを検知する手段を有し
ている。また、この検知手段は同様に図示しない制御装
置に接続され、検知手段からの検知信号に基づいてモー
タ21を直前状態から逆転させるようにしている。次に
上記のように構成された安全装置20の作用を説明す
る。図3、4には安全装置内でのリング状バネ1の作用
を示した。リング状バネ1はウォームホイール22の収
容溝29内にやや開環された状態となって装着されてい
る(図3を参照)。そして、この通常の状態では前述し
たように当接片4,5は閉環する方向の予圧をもって内
外両突部27A,28Bに当接している。
【0022】例えば、下死点位置にあるウインドウガラ
ス55を上昇させるべく、モータ21を回転駆動させる
と、ウォームホイール22が回転する。すると、ウォー
ムホイール22内に取り付けられたリング状バネ1は通
常状態のままテンションプレート23に作用するため、
テンションプレート23はウォームホイール22と共転
する。したがって、これに伴ってドライブシャフト31
もまた一体に回転し、ウインドウレギュレータ50を介
してウインドウガラス55が上昇する。こうしてパワー
ウインドウの作動中に異常がなければ、ウインドウガラ
ス55はリング状バネ1を開環方向に変位することなく
昇降する。
【0023】さて、次にウインドウガラス55の上昇時
に異常が起こったときの状態を詳細に説明する。図6は
ウインドウガラス55を上昇させているときに、ウイン
ドウガラス55の上端と窓枠61との間に誤って異物E
が挟まれている様子を示したものである。
【0024】異物Eが挟まれるとウインドウレギュレー
タ50が上昇を続けられなくなり、これに伴ってドライ
ブシャフト31の回転が制動される。するとドライブシ
ャフト31と一体となって回転運動していたテンション
プレート23も回転を停止する。一方、モータ21はこ
の間もそれまでの回転を続けようとするため、ウォーム
ホイール22は回転運動を続ける。すると、ウォームホ
イール22とテンションプレート23の回転運動にずれ
を生じ、同時にウォームホイール22とピニオンギヤ3
5との間の位相のずれを生じる。このずれは図示しない
検知手段によって検知され、これに基づいて制御装置は
モータ21を停止しさらには一定時間逆転させてウイン
ドウガラス55を下降させて異物の噛み込みの事態を解
消する。
【0025】また、位相のずれを生じる際には、ウォー
ムホイール22の回転に連れて係止縁23Aが対応する
側の当接片(図4では当接片5)を押してさらに開環さ
せる。このとき、当接片5は凹部28Aに設定された角
度範囲内で移動する。このときにもリング状バネ1は許
容角度範囲内にあるように設計されているため、リング
状バネ1が閉環方向に付勢する力はその開環角度にほぼ
比例したものが得られ、異物の噛み込み時等、モータ2
1に大きな制動力が作用する場合にも、それに伴う衝撃
力がこのリング状バネ1によって吸収され、ウォームホ
イール22の歯欠けの問題を確実に回避することができ
る。
【0026】なお、ウインドウガラス55を下降させて
いるときに異常状態が発生した場合にも、上記と同様の
動作(但し、安全装置20は逆方向に回転している)が
行われてウインドウガラス55を上昇させる。
【0027】このように本発明によるリング状バネ1
は、二つの帯状ばね片2,3の当接片4,5同士を当接
させる構造とした。単一のばねをリング状に回曲させて
も、スプリングバックによって自由端同士を同一平面上
で当接させる構造とすることは困難であるが、本実施形
態のようにしてスプリングバックを考慮しつつ2つのば
ね片2,3を組み合わせることでこれを可能にした。こ
のように閉環した形状とすることで、製造上の形状のば
らつきが解消され、ばね特性が安定したものとなる。
【0028】また、2つのばね片2,3を係止させるだ
けで一体化できるため、簡易に組み付けることができ
る。さらに、2つのばね片2,3がほぼ全周にわたって
重なり合う構造であるため、小型でありながらばね定数
が一枚のばね片で構成された場合と比較してほぼ2倍の
ものを得ることができる。さらに、本実施形態のものは
ゴム製のものに比較して耐久性に優れ、長期間に渡って
安定した特性を発揮する、という効果も得られる。
【0029】<第2実施形態>次に本発明の第2実施形
態について、図7および8を参照しつつ説明する。な
お、本実施形態と第1実施形態との相違は、内側ばね片
12の周端13の構造のみであるため、その他の同一箇
所には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態の
内周バネ12の周端13部分は、周の内側方向に向かっ
て僅かに偏向した構造とされている(図7B参照)。一
方、外側ばね片14には、第1実施形態における爪片は
切り起こされていない。これに代えて、内側ばね片12
の周端13が当接する当接片5の折返し先端をその分長
めに形成して当接端5Aとしている(図7A参照)。上
記のように構成された内側ばね片12と外側ばね片14
を組み合わせてリング状バネ15とすると、図8に示す
ように、内側ばね片12の周端13の先端が、外側ばね
片14の当接端5Aに当たるようになっている。
【0030】このような構成としても、第1実施形態と
同様な効果を得ることができる。さらに、この実施形態
では、爪片を切り伏し形成する必要がないので容易に形
成することができる。また、リング状バネ15は第1実
施形態に比べると、周端13が当接端5Aに当たるた
め、より二枚の円環状に近い形状を構成している。つま
り、リング状バネ片15が開環方向に変形したときに復
帰変形しようとする力は、開環角度に対してよりリニア
な特性を持つようになっている。
【0031】なお、本発明は次のように変更して実施す
ることも可能である。 本実施形態では、本発明によるばね組み合わせ体を自
動車のパワーウインドの安全装置のみに使用している
が、衝撃吸収等が要求される箇所に広く使用できる。 帯状ばね片は二つのものに限らず複数個のものを係合
したり、溶接して環状としても良い。 当接端の折曲げ方向は、円の外周方向でも良い。ま
た、本実施形態の当接片の形状以外にも様々な形状のも
のを使用できる。 本発明の課題を解決するためには、予めスプリングバ
ック現象を見込んで、単一の帯状ばねの端部を図9,1
0に示すように加工して回曲させて環状ばねとしても良
い。
【0032】図9は単一の帯状ばね片70の両端部分を
帯幅の半幅の舌片73,74としたものである。各々の
舌片73,74の先端部分は略U字状に加工されてい
る。舌片73,74はスプリングバック現象を考慮して
両端部で上下逆に設けられているため、帯状ばね片70
を回曲成形した当接片71,72が接する程度に設計し
ておくことができる。また、図10では帯状ばね片80
の両端部分を帯幅の3分の1等分して、一端側は中央部
分を残した細片84、他端側は中央部分を切り落とした
二枚の細片83としてある。三枚の細片83,84の端
部は略U字状の当接片81,82とされている。このよ
うな構成としても帯状ばね片80を回曲形成して環状ば
ねとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは第1実施形態における外側ばね片の側面
図,Bは同実施形態における内側ばね片の側面図
【図2】同実施形態において外側ばね片と内側ばね片を
組み付けたときの側面図
【図3】同実施形態においてパワーウインドウの安全装
置内でリング状バネが通常動作しているときの様子を示
す側断面図
【図4】同実施形態においてパワーウインドウの安全装
置内でリング状バネが開環状態に移行したときの様子を
示す側断面図
【図5】同実施形態におけるパワーウインドウの安全装
置の分解斜視図
【図6】同実施形態における自動車ドアと安全装置等の
取付関係を示す側断面図
【図7】Aは第2実施形態における外側ばね片の側面
図,Bは同実施形態における内側ばね片の側面図
【図8】同実施形態における外側ばね片と内側ばね片を
組み付けたときの側面図
【図9】単一のばね片を回曲して環状ばねとしたときの
斜視図
【図10】単一のばね片を回曲して環状ばねとしたとき
の斜視図
【図11】従来のパワーウインドウの安全装置の分解斜
視図
【符号の説明】
1,15…リング状バネ(ばね組み合わせ体) 2,14…外側ばね片 3,12…内側ばね片 4…当接片(自由端、突き当て片) 5…当接片(自由端、突き当て片) 6…(外側ばね片の)周端(固定端) 8,13…(内側ばね片の)周端(固定端)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 俊彦 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つ以上の帯状ばね片をつないで全体が
    略円環状をなすように回曲させてなるばね組み合わせ体
    であって、 前記各ばね片のうち両端に位置するものの端部は自由端
    となって離間可能に突き当てられる構成となっているこ
    とを特徴とするばね組み合わせ体。
  2. 【請求項2】 二つのばね片を内外に重ね合わせ全体を
    略円環状に回曲させてなるばね組み合わせ体であって、 両ばね片の一端側は相手側ばね片に係止する固定端とな
    っており、他端側は径方向に折曲げられた自由端となっ
    て相互に突き当たり合う突き当て片が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のばね組み合わせ体。
  3. 【請求項3】 二つのばね片がほぼ全周に渡って重なり
    合っていることを特徴とする請求項2に記載のばね組み
    合わせ体。
JP8246668A 1996-09-18 1996-09-18 ばね組み合わせ体 Pending JPH1089394A (ja)

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