JPH1088186A - 非イオン界面活性剤およびそれを用いた液体洗浄剤組成物 - Google Patents

非イオン界面活性剤およびそれを用いた液体洗浄剤組成物

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JPH1088186A
JPH1088186A JP8244357A JP24435796A JPH1088186A JP H1088186 A JPH1088186 A JP H1088186A JP 8244357 A JP8244357 A JP 8244357A JP 24435796 A JP24435796 A JP 24435796A JP H1088186 A JPH1088186 A JP H1088186A
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JP
Japan
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nonionic surfactant
mols
ethylene oxide
alcohol
surfactant
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JP8244357A
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Fukunobu Mayuzumi
福信 黛
Nobuya Okuyama
伸弥 奥山
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DKS Co Ltd
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Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄力に優れ、かつ、任意の濃度において、容
易に均質な液性を有する水溶液が得られ、従来の非イオ
ン界面活性剤のように洗浄成分として配合比率に制限を
受けない非イオン界面活性剤を提供する。 【解決手段】下記の一般式(1)で表される非イオン界
面活性剤である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非イオン界面活性
剤、詳しくは、広範囲の水溶液濃度において非ゲル性透
明溶液が得られ、液体洗浄剤、特に濃縮タイプの液体洗
浄剤の配合成分に使用される非イオン界面活性剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の衣料用液体洗剤、台所用液体洗浄
剤等の家庭用洗浄剤には、界面活性剤として、直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸
ナトリウム等のアニオン界面活性剤、アルキルアミンオ
キシド、アルキルジメチル酢酸ベタイン等の両性界面活
性剤、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテル等の非イオン界面活性剤が配合され
ている。
【0003】このうち、上記非イオン界面活性剤である
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルは主要な洗浄剤
成分の一つであり、従来から、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル(例えば、特開昭62−146999号
公報、特開平3−185096号公報)、高級アルコ
ールの、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの
ブロック付加物(例えば、特開昭53−58508号公
報、特開昭59−164743号公報)、高級アルコ
ールの、プロピレンオキシドとエチレンオキシドのラン
ダム付加物(例えば、特開平7−303825号公報)
が使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非
イオン界面活性剤、およびは、これを液体洗浄剤
に配合する場合、特定の広い濃度領域において溶液がゲ
ル化するという欠点を有するため、溶解に長時間を要し
たり、ゲルが形成しないよう系全体を加熱して混合する
必要があった。さらに、一般には配合比率が全体の約4
0重量%以下に制限されたり、あるいは、常温で溶液で
あっても低温での液性を保持するために、洗浄効力に関
与しないトルエンスルホン酸ナトリウム、キシレンスル
ホン酸ナトリウムや、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿
素等のハイドロトロープ剤を配合しなければならないと
いう問題点を有していた。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、洗浄力に優れ、かつ、任意の濃度において、容
易に均質な液性を有する水溶液が得られ、従来の非イオ
ン界面活性剤のように洗浄成分として配合比率に制限を
受けない非イオン界面活性剤と、これを用いた優れた洗
浄力を有する液体洗浄剤組成物の提供をその目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、下記の一般式(1)で表される非イオン
界面活性剤を第1の要旨とし、この非イオン界面活性剤
を含有する液体洗浄剤組成物を第2の要旨とする。
【0007】
【化2】
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて詳しく説明する。
【0009】本発明の非イオン界面活性剤は、前記一般
式(1)で表されるものであって、炭素数10〜18の
脂肪族系高級アルコールに、まず特定の平均付加モル数
のエチレンオキシドをブロック付加し、ついで、特定の
平均付加モル数のプロピレンオキシドをブロック付加反
応させることによって得られる。すなわち、本発明の非
イオン界面活性剤は、上記高級アルコールに、特定の平
均付加モル数のエチレンオキシドおよび特定の平均付加
モル数のプロピレンオキシドが、この順序でブロック付
加されたものでなければならない。
【0010】上記炭素数10〜18の脂肪族系高級アル
コールとしては、飽和または不飽和の第一級高級アルコ
ール、第二級高級アルコール、第三級高級アルコールで
あって、天然油脂を原料とする天然アルコールや石油原
料から得られる合成アルコールがあげられる。上記合成
アルコールは、分枝を有するアルコールと直鎖状アルコ
ールのいずれであってもよいが、一般的には両者の混合
物であり、通常、直鎖状アルコールを50重量%以上含
有するものである。また、これら高級アルコールにおい
て、その炭素数は一定のもの、または異なる炭素数の高
級アルコールの混合物のいずれであってもよい。そし
て、これら高級アルコールのうち、好ましくは炭素数1
0〜18の飽和一級アルコールがあげられる。
【0011】上記高級アルコールの具体例としては、n
−デシルアルコール、n−ドデシルアルコール、n−ト
リデシルアルコール、n−ヘキサデシルアルコール、n
−オクタデシルアルコール等があげられる。また、天然
油脂由来のヤシアルコール、パームアルコール、パーム
核油アルコールや、合成アルコールの、オキソアルコー
ル〔ドバノール(三菱化学社製)、オキソコール(日産
化学社製)、ダイヤドール(三菱化学社製)〕、チーグ
ラーアルコール〔ALFOL(VISTAケミカル社
製)〕、天然還元アルコール〔カルコール(花王社
製)、コノール(新日本理化社製)〕等も使用できる。
【0012】本発明の、一般式(1)で表される非イオ
ン界面活性剤は、公知の方法により、製造することがで
きる。しかし、広範囲の濃度領域においてゲルを形成し
ないものを得るために、アルキレンオキシドの付加反応
に用いる触媒が、アルカリ金属塩の水酸化物、あるい
は、アルコラートに限定される。これら触媒の具体例と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラー
ト、ナトリウム−n−ブチラート、カリウムメチラー
ト、リチウムメチラート等があげられる。また、触媒の
使用量は、アルキレンオキシドの付加反応に供されるア
ルキレンオキシドと上記高級アルコールとのモル比によ
って適宜に設定されるが、通常、高級アルコールの量に
対して、0.2〜8重量%に設定することが好ましく、
より好ましくは0.5〜6重量%である。
【0013】そして、本発明の非イオン界面活性剤は、
上記触媒を用いて、例えば、つぎのようにして製造する
ことができる。まず、炭素数10〜18の高級アルコー
ルに、上記触媒を加え、昇温した後、窒素雰囲気下、エ
チレンオキシドをブロック付加反応させる。ついで、プ
ロピレンオキシドをブロック付加反応させた後、系を中
和することにより製造することができる。
【0014】上記製造工程において、高級アルコールに
対するエチレンオキシドのブロック付加反応工程、さら
に、プロピレンオキシドのブロック付加反応工程の条件
としては、一般的に、温度100〜180℃、圧力1〜
10kg/cm2 に設定することが好ましい。
【0015】上記高級アルコールに対する、エチレンオ
キシドの平均付加モル数(m)は8〜30モル、プロピ
レンオキシドの平均付加モル数(n)は4〜15モルで
あり、かつ両者のモル数の比(n/m)は、n/m=
0.3〜1.0に設定される。好ましくは、エチレンオ
キシドの平均付加モル数(m)は10〜25モル、プロ
ピレンオキシドの平均付加モル数(n)は6〜12モ
ル、かつ両者のモル数の比(n/m)は、n/m=0.
4〜0.9である。すなわち、エチレンオキシドの平均
付加モル数が8モル未満では、引き続きプロピレンオキ
シドをブロック付加すると水溶性に劣るようになり、洗
浄力が劣化する。一方、30モルを超えると水溶液にし
た場合、ゲルを形成する濃度領域が広くなり好ましいも
のではない。また、エチレンオキシドをブロック付加反
応した後に、付加反応させるプロピレンオキシドの平均
付加モル数は4〜15であり、かつ、両者のモル比(n
/m)が0.3未満では、水溶液にした場合ゲルを形成
する濃度領域が広くなり、一方、1.0を超えると洗浄
力が急激に低下する。したがって、エチレンオキシドお
よびプロピレンオキシドの各々の平均付加モル数と、さ
らにこれらモル数の比(n/m)が上記数値範囲にある
もののみ、本発明では非イオン界面活性剤として有効で
あるといえる。
【0016】そして、このようして得られる本発明の非
イオン界面活性剤は、前記一般式(1)で表されるもの
である。さらに、この一般式(1)中の繰り返し単位で
ある、(C2 4 O)m部分、つまり、エチレンオキシ
ド付加部分が下記の不等式(A)を満たすよう、広い付
加モル分布で高級アルコールに付加していることが必要
である。具体的には下記の不等式(A)に示すように、
ナロー度が25〜50重量%の範囲でなければならな
い。この不等式の意味するところは、例えば、エチレン
オキシドの付加モル数n=20のものが最も多いもので
ある(nMAX)とすると、エチレンオキシド付加モル
数18〜22のものが、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル〔不等式(A)における式(2)で表される化合
物〕中、25〜50重量%を占めることを意味する。
【0017】
【数1】
【0018】すなわち、ナロー度が上記範囲外、例え
ば、50重量%(以下「%」と略す)を超えると、ゲル
を形成し易くなり、25%未満では、非イオン界面活性
剤の製造が困難になるからである。
【0019】本発明の非イオン界面活性剤は、液性安定
性と洗浄力に優れることが求められる。すなわち、エチ
レンオキシドから誘導された非イオン界面活性剤の水溶
液は、温度を上げると、親水基であるポリオキシエチレ
ン基のエーテル酸素への脱水和により二つの液相を生成
し、不均質となる曇り点現象が生起し、洗浄力が劣化す
る。このことから、本発明の非イオン界面活性剤の特性
として、この非イオン界面活性剤の0.5%水溶液の曇
り点が25℃以上であることが好ましい。上記非イオン
界面活性剤の0.5%水溶液の曇り点は、ISO(国際
規格)1065測定法Aに準じて測定することができ
る。
【0020】従来の非イオン界面活性剤高濃度水溶液
は、種々のミセル構造をとり、流動性がないゲル状態を
形成し、このゲル状態の領域は非イオン界面活性剤濃度
と温度に依存することが知られている。本発明の非イオ
ン界面活性剤は、任意の濃度でしかも広い温度範囲で透
明かつ均質な流動性を有する液性を保持する。この均質
な液性を保持することのできる温度は、実際の使用上、
より好適な非イオン界面活性剤の使用では少なくとも5
〜50℃の範囲となり、その温度範囲は最も狭くても1
5〜40℃の範囲である。すなわち、本発明の非イオン
界面活性剤は、常温において任意の濃度に溶解するた
め、配合比率に関して制限を受けにくく、しかも極めて
容易に溶解することが可能である。また、本発明の非イ
オン界面活性剤の水溶液を希釈する場合、その希釈過程
においてゲル化しないという特長を有する。
【0021】本発明の非イオン界面活性剤は、特にこの
非イオン界面活性剤を主成分とする衣料用洗剤、食器用
洗剤あるいは台所用洗剤等の配合成分としてのみなら
ず、一般洗浄剤、精練剤、防錆剤、金属脱脂剤、脱墨剤
等の工業用活性成分としても使用される。
【0022】そして、本発明の非イオン界面活性剤を含
有する上記衣料用洗剤、食器用洗剤あるいは台所用洗剤
等に代表される液体洗浄剤は、従来より慣用されている
各種成分を配合することにより製造される。これら配合
成分の具体例としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン
界面活性剤、両性界面活性剤等の各種界面活性剤、ニト
リロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、クエン酸
塩、ポリアクリル酸塩等のキレート剤、炭酸塩、ケイ酸
塩等の無機ビルダー、パラトルエンスルホン酸ナトリウ
ム、エタノール、プロピレングリコール等のハイドロト
ロープ剤、酵素、蛍光剤、色素、香料、除菌剤等があげ
られる。
【0023】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0024】
【実施例1】コノール20PP(天然還元アルコール)
〔分子量188、ラウリルアルコール(新日本理化社
製)〕188g(1.0モル)と、水酸化カリウム1.
7gをオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内を窒
素置換した後、攪拌しながら90℃に昇温し、真空度−
76cmHgで1時間攪拌を行った。つぎに、温度12
0±10℃、圧力3kg/cm2 に維持して、エチレン
オキシド352g(8.0モル)を導入し約6時間反応
させた。さらに、液導入後、圧力が下がりきるまで約
0.5時間反応させた。
【0025】このようにして得られたポリオキシエチレ
ンラウリルエーテルのエチレンオキシドの平均付加モル
数は8.0であり、また、そのエチレンオキシドの付加
モル分布を示すナロー度は、下記の式(a)から48%
であった。
【0026】
【数2】
【0027】つぎに、プロピレンオキシド232g
(4.0モル)を導入し約3時間反応させ、さらに圧力
が一定になるまで約1.5時間反応させた後、70℃に
冷却し酢酸で中和することにより、前記一般式(1)で
表される非イオン界面活性剤〔式(1)において、m=
8、n=4〕を得た。得られた非イオン界面活性剤は水
酸基価が72.5mgKOH/g、0.5%水溶液の曇
り点は44.5℃であった。
【0028】
【実施例2〜10、比較例1〜9】コノール20PP
(天然還元アルコール)に対するエチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドの平均付加モル数を下記の表1に示す
割合(コノール20PP1モルに対する各アルキレンオ
キシドの付加モル数)で用い、実施例1と同様の反応工
程に従って非イオン界面活性剤を合成した。合成された
各非イオン界面活性剤の前記一般式(1)中のm,nの
各値は、表1のアルキレンオキシドの付加モル数の各値
である。また、エチレンオキシド付加モル分布を示すナ
ロー度も実施例1と同様、式(a)にて算出し下記の表
1に併せて示した。
【0029】
【表1】
【0030】このようにして得られた各非イオン界面活
性剤の曇り点を、ISO 1065測定法Aに準じて測
定し、その結果を下記の表2に示した。さらに、各非イ
オン界面活性剤の水酸基価も下記の表2に併せて示し
た。
【0031】
【表2】
【0032】上記表2の結果から、全実施例品は曇り点
が25℃以上であって、低温ハンドリング性の改善が実
現する。
【0033】
【実施例11〜14】上記実施例1で用いた、原料アル
コールであるコノール20PPと、触媒である水酸化カ
リウムを下記の表3に示す高級アルコールおよび触媒に
それぞれ代えた。また、各高級アルコール1モルに対す
る各アルキレンオキシドの付加モル数を、下記の表3に
示す割合で用いた。それ以外は、実施例1と同様の反応
工程を経由することによって非イオン界面活性剤を合成
した。また、エチレンオキシド付加モル分布を示すナロ
ー度を下記の表3に併せて示した。
【0034】なお、下記の表3において、高級アルコー
ルのトリデカノールは、日産化学社製のn−トリデシル
アルコール(オキソアルコール)であり、カルコール4
098は花王社製のミリスチルアルコールを98%以上
含有する天然アルコールであり、カルコール1098は
花王社製のデシルアルコールを98%以上含有する天然
アルコールである。
【0035】
【表3】
【0036】このようにして得られた各非イオン界面活
性剤の曇り点を、前記と同様、ISO 1065 測定
法Aに準じて測定し、その結果を下記の表4に示した。
さらに、各非イオン界面活性剤の水酸基価も下記の表4
に併せて示した。
【0037】
【表4】
【0038】上記表4の結果から、全実施例品は曇り点
が25℃以上であって、低温ハンドリング性の改善が実
現する。
【0039】〔非ゲル形成評価〕非ゲル形成評価(液性
評価)として、各非イオン界面活性剤を用い、濃度10
%、20%、40%、60%、80%、90%の各水溶
液を、5℃、25℃、40℃および50℃の各温度雰囲
気下、7日間放置し、その外観を目視により観察し評価
した。その結果、透明の液状のものを○、不透明の液状
のものを△、ゲル状ないしは固体に変化したものを×と
して下記の表5〜表7に示した。
【0040】また、各非イオン界面活性剤を用い、下記
の組成割合となるように台所用洗剤を調製した。
【0041】 〔台所用洗剤の調製〕 各非イオン界面活性剤 20% ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(25%) 36% ラウリルジメチルアミンオキシド(35%) 14% ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 6% 水 24%
【0042】そして、この調製した台所用洗剤を用い、
JIS−K−3362(リーナッツ改良法)により洗浄
試験を行い、下記の式にて汚垢除去率(%)を求め洗浄
力を評価した。その結果を下記の表5〜表7に示した。
【0043】
【数3】汚垢除去率(%)=〔(B−C)/(B−
A)〕×100 A:モデル汚れガラス片(6枚1組)に汚垢を付着する
前の重量 B:モデル汚れガラス片(6枚1組)に汚垢を付着した
後の重量 C:モデル汚れガラス片(6枚1組)に汚垢を付着した
ものの洗浄後の重量
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】上記表5〜表7において、全実施例品の液
性評価結果に関しては、10〜90%濃度で、実施例
2,3,6,10品において、温度50℃で分離が生じ
たが、5℃、25℃および40℃ではいずれも外観に変
化がなく透明な液状が保たれ良好な結果が得られた。ま
た、汚垢除去率は全て95%以上と高く洗浄力に関して
も優れたものであることがわかる。これに対して、比較
例のなかでも、特に比較例4,6品は汚垢除去率が低
く、また全比較例品の液性評価結果からは、5℃、25
℃、40℃および50℃の温度条件では、10〜90%
の幅広い濃度領域において透明な液状が得られる領域が
狭く実施例品と比べて液性に劣ることが明らかである。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明は、前記一般式
(1)で表される特殊な構造を有する非イオン界面活性
剤である。このため、洗浄力に優れ、任意の水溶液濃度
において均質な液性を有することから、洗浄成分として
その配合比率に制限を受けない極めて有用な非イオン界
面活性剤であるといえる。
【0049】そして、本発明の非イオン界面活性剤とし
ては、炭素数10〜18の飽和一級アルコールから誘導
されたものが好ましく、その特性として0.5%水溶液
の曇り点が25℃以上であることが効果の点から望まし
いものであるといえる。
【0050】したがって、本発明の非イオン界面活性剤
を含有して得られた液体洗浄剤組成物は、その広い使用
濃度領域においてゲル化が生じず均質なものとなり、し
かも優れた洗浄力を備えている。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1)で表される非イオン
    界面活性剤。 【化1】
  2. 【請求項2】 上記一般式(1)で表される非イオン界
    面活性剤が、炭素数10〜18の飽和一級アルコールか
    ら誘導されたものである請求項1記載の非イオン界面活
    性剤。
  3. 【請求項3】 上記一般式(1)で表される非イオン界
    面活性剤の0.5重量%水溶液の曇り点が25℃以上で
    ある請求項1または2記載の非イオン界面活性剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の非
    イオン界面活性剤を含有することを特徴とする液体洗浄
    剤組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515805A (ja) * 2007-01-11 2010-05-13 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド アルコキシレート混合物界面活性剤
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