JPH1088074A - ゴムシートの接続方法 - Google Patents
ゴムシートの接続方法Info
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- JPH1088074A JPH1088074A JP26792296A JP26792296A JPH1088074A JP H1088074 A JPH1088074 A JP H1088074A JP 26792296 A JP26792296 A JP 26792296A JP 26792296 A JP26792296 A JP 26792296A JP H1088074 A JPH1088074 A JP H1088074A
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2枚のゴムシートの接続部に砂や塵埃等
の異物が混入しても漏水の恐れがなく、しかも接続部の
接着力を強くすることができるゴムシートの接続方法を
提供する。 【解決手段】 ゴム、加硫剤、助剤、カーボンブラック
その他の添加剤からなるゴム組成物をシート状に成形
し、加硫して得られたゴムシートを接着により縦横に接
続する方法において、上記ゴム組成物の混練に際しゴム
としてポリオレフィン系樹脂と混合可能なゴムを使用
し、ポリオレフィン系樹脂を除くゴム組成物100重量
部に対し上記のポリオレフィン系樹脂を15〜30重量
部配合し、上記ゴムシートの接着に溶融ゴムアスファル
トを用いる。
の異物が混入しても漏水の恐れがなく、しかも接続部の
接着力を強くすることができるゴムシートの接続方法を
提供する。 【解決手段】 ゴム、加硫剤、助剤、カーボンブラック
その他の添加剤からなるゴム組成物をシート状に成形
し、加硫して得られたゴムシートを接着により縦横に接
続する方法において、上記ゴム組成物の混練に際しゴム
としてポリオレフィン系樹脂と混合可能なゴムを使用
し、ポリオレフィン系樹脂を除くゴム組成物100重量
部に対し上記のポリオレフィン系樹脂を15〜30重量
部配合し、上記ゴムシートの接着に溶融ゴムアスファル
トを用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゴムシートの接
続方法に関し、工場で製造されたゴムシートを建物その
他の構造物の防水シートやルーフィング、または防草シ
ートとして使用するに当たり、施工現場の広さや形状に
応じて上記のゴムシートを接着により縦横に接続するの
に好適に利用される。
続方法に関し、工場で製造されたゴムシートを建物その
他の構造物の防水シートやルーフィング、または防草シ
ートとして使用するに当たり、施工現場の広さや形状に
応じて上記のゴムシートを接着により縦横に接続するの
に好適に利用される。
【0002】
【従来の技術】防水シート、ルーフィングおよび防草シ
ート等にゴムシートを使用することが知られているが、
ゴムシートは、成形・加硫時の大きさが施工現場の広さ
に比べて遙に小さいため、施工の現場で多数枚のゴムシ
ートを縦横に継ぎ足す必要があった。そのため、従来
は、多数枚のゴムシートを施工現場に広げ、その縁を重
ねて溶剤系接着剤、自然加硫型ゴム系接着剤または熱可
塑性樹脂からなる熱融着性接着剤等の接着剤で接着して
いたが、いずれの場合も上記ゴムシートの接続作業が
砂、塵埃その他の異物が付着し易い施工現場で行われる
ため、上記の異物が接着剤とゴムシートとの間に混入し
て接着が不完全となり、剥離や漏水が生じるという問題
があった。
ート等にゴムシートを使用することが知られているが、
ゴムシートは、成形・加硫時の大きさが施工現場の広さ
に比べて遙に小さいため、施工の現場で多数枚のゴムシ
ートを縦横に継ぎ足す必要があった。そのため、従来
は、多数枚のゴムシートを施工現場に広げ、その縁を重
ねて溶剤系接着剤、自然加硫型ゴム系接着剤または熱可
塑性樹脂からなる熱融着性接着剤等の接着剤で接着して
いたが、いずれの場合も上記ゴムシートの接続作業が
砂、塵埃その他の異物が付着し易い施工現場で行われる
ため、上記の異物が接着剤とゴムシートとの間に混入し
て接着が不完全となり、剥離や漏水が生じるという問題
があった。
【0003】この問題を解決するため、ゴムシートの接
着に溶融ゴムアスファルトを用いることが試みられた
が、この場合はゴムアスファルトとゴム間の接着力が低
く、そのため施工後にゴムシートの位置ずれが発生する
という問題があった。
着に溶融ゴムアスファルトを用いることが試みられた
が、この場合はゴムアスファルトとゴム間の接着力が低
く、そのため施工後にゴムシートの位置ずれが発生する
という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】請求項1〜6に記載し
た発明は、ゴムシートの接着をゴムアスファルトで行う
接続方法を改良し、2枚のゴムシートの接続部に砂、塵
埃等の異物が混入しても漏水の恐れがなく、しかも接続
部の接着力を強くすることができるゴムシートの接続方
法を提供するものである。
た発明は、ゴムシートの接着をゴムアスファルトで行う
接続方法を改良し、2枚のゴムシートの接続部に砂、塵
埃等の異物が混入しても漏水の恐れがなく、しかも接続
部の接着力を強くすることができるゴムシートの接続方
法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、ゴム、加硫剤、助剤、カーボンブラックその他の添
加剤からなるゴム組成物をシート状に成形し、加硫して
得られたゴムシートを接着により縦横に接続する方法に
おいて、上記ゴム組成物の混練に際しゴムとしてポリオ
レフィン系樹脂と混合可能なゴムを使用し、ポリオレフ
ィン系樹脂を除くゴム組成物100重量部に対し上記の
ポリオレフィン系樹脂を15〜30重量部配合し、上記
ゴムシートの接着に溶融ゴムアスファルトを用いること
を特徴とする。
は、ゴム、加硫剤、助剤、カーボンブラックその他の添
加剤からなるゴム組成物をシート状に成形し、加硫して
得られたゴムシートを接着により縦横に接続する方法に
おいて、上記ゴム組成物の混練に際しゴムとしてポリオ
レフィン系樹脂と混合可能なゴムを使用し、ポリオレフ
ィン系樹脂を除くゴム組成物100重量部に対し上記の
ポリオレフィン系樹脂を15〜30重量部配合し、上記
ゴムシートの接着に溶融ゴムアスファルトを用いること
を特徴とする。
【0006】ゴムに熱融着性を与えるために樹脂を添加
すると、その添加量にもよるが、上記樹脂の軟化点また
は融点以上の温度では、加硫ゴムであっても可塑度が上
昇し、外力によって変形し、また樹脂的性質が現れて硬
くなり、ゴム状弾性が損なわれるが、この発明では、ゴ
ムとしてポリオレフィン系樹脂と混合可能なゴムを用い
るので、ポリオレフィン系樹脂がゴムと良好に混合され
て絡み合い、かつゴムと共加硫して三次元網目構造を形
成する。したがって、得られたゴムシートは、ポリオレ
フィン系樹脂の軟化点以下の温度でも、硬化することな
くゴム状弾性を高度に保持し、かつ熱融着性を備えてい
る。
すると、その添加量にもよるが、上記樹脂の軟化点また
は融点以上の温度では、加硫ゴムであっても可塑度が上
昇し、外力によって変形し、また樹脂的性質が現れて硬
くなり、ゴム状弾性が損なわれるが、この発明では、ゴ
ムとしてポリオレフィン系樹脂と混合可能なゴムを用い
るので、ポリオレフィン系樹脂がゴムと良好に混合され
て絡み合い、かつゴムと共加硫して三次元網目構造を形
成する。したがって、得られたゴムシートは、ポリオレ
フィン系樹脂の軟化点以下の温度でも、硬化することな
くゴム状弾性を高度に保持し、かつ熱融着性を備えてい
る。
【0007】そして、成形、加硫して得られた2枚のゴ
ムシートを上下に重ね、間に溶融ゴムアスファルトの層
を挟んで圧着すると、上記2枚のゴムシートがゴムアス
ファルト層を介して強固に接合され、かつゴムシートの
表面に砂、塵埃その他の異物が付着していても、これら
の異物はゴムアスファルトの層内に埋没するため、ゴム
シートとゴムアスファルトの界面に接着不良箇所が生じ
ることがない。ただし、ポリオレフィン系樹脂の添加量
がゴム組成物の100重量部につき15重量部未満では
接着力が不十分になり、反対に30重量部を超えると、
ゴムシートのゴム状弾性が損なわれ、シートに穴が開い
た際、ゴムシートの弾性で穴が塞がることがない。
ムシートを上下に重ね、間に溶融ゴムアスファルトの層
を挟んで圧着すると、上記2枚のゴムシートがゴムアス
ファルト層を介して強固に接合され、かつゴムシートの
表面に砂、塵埃その他の異物が付着していても、これら
の異物はゴムアスファルトの層内に埋没するため、ゴム
シートとゴムアスファルトの界面に接着不良箇所が生じ
ることがない。ただし、ポリオレフィン系樹脂の添加量
がゴム組成物の100重量部につき15重量部未満では
接着力が不十分になり、反対に30重量部を超えると、
ゴムシートのゴム状弾性が損なわれ、シートに穴が開い
た際、ゴムシートの弾性で穴が塞がることがない。
【0008】この発明で使用するゴムは、上記のポリオ
レフィン系樹脂と混合可能なゴムであり、請求項2に記
載のごとく、エチレンプロピレン系ゴム、天然ゴム、ス
チレンブタジエンゴム、イソブチレンイソプレンゴムお
よびハロゲン化イソブチレンイソプレンゴムが例示さ
れ、用途に応じて選択される。例えば、エチレンプロピ
レン系ゴムは、耐熱性、耐薬品性および耐オゾン性の向
上に有効であり、天然ゴムおよびスチレンブタジエンゴ
ムは汎用ゴムとして機械的特性に優れ、またイソブチレ
ンイソプレンゴムおよびハロゲン化イソブチレンイソプ
レンゴムは耐熱性、耐薬品性、耐オゾン性および耐バリ
ヤ性の要求される分野に適している。
レフィン系樹脂と混合可能なゴムであり、請求項2に記
載のごとく、エチレンプロピレン系ゴム、天然ゴム、ス
チレンブタジエンゴム、イソブチレンイソプレンゴムお
よびハロゲン化イソブチレンイソプレンゴムが例示さ
れ、用途に応じて選択される。例えば、エチレンプロピ
レン系ゴムは、耐熱性、耐薬品性および耐オゾン性の向
上に有効であり、天然ゴムおよびスチレンブタジエンゴ
ムは汎用ゴムとして機械的特性に優れ、またイソブチレ
ンイソプレンゴムおよびハロゲン化イソブチレンイソプ
レンゴムは耐熱性、耐薬品性、耐オゾン性および耐バリ
ヤ性の要求される分野に適している。
【0009】また、この発明で使用されるポリオレフィ
ン系樹脂は、官能基を有しないポリエチレンやポリプロ
ピレンでもよいが、官能基を有するものは同一配合量で
も接着性が良好な点で好ましく、請求項3に記載のごと
く、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン、エチレン
酢酸ビニル二元共重合体、エチレングリシジルメタクリ
レート二元共重合体、エチレングリシジルメタクリレー
ト酢酸ビニル三元共重合体およびエチレングリシジルメ
タクリレートアクリル酸メチル三元共重合体等が例示さ
れ、用途に応じて選択される。特にエチレン酢酸ビニル
二元共重合体は、汎用的に使用可能な点で最も好まし
い。
ン系樹脂は、官能基を有しないポリエチレンやポリプロ
ピレンでもよいが、官能基を有するものは同一配合量で
も接着性が良好な点で好ましく、請求項3に記載のごと
く、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン、エチレン
酢酸ビニル二元共重合体、エチレングリシジルメタクリ
レート二元共重合体、エチレングリシジルメタクリレー
ト酢酸ビニル三元共重合体およびエチレングリシジルメ
タクリレートアクリル酸メチル三元共重合体等が例示さ
れ、用途に応じて選択される。特にエチレン酢酸ビニル
二元共重合体は、汎用的に使用可能な点で最も好まし
い。
【0010】上記のゴムおよびポリオレフィン系樹脂
は、硫黄や有機過酸化物等の任意の加硫剤および助剤、
カーボンブラックその他の添加剤と共に常法にしたがっ
て混練され、シートに成形され、加硫される。得られた
ゴムシートは、単体で使用できることはもちろん、任意
のゴムと吸水性樹脂(例えば、ポリアクリル酸塩、デン
プン・アクリル酸、酢ビ・アクリル酸共重合体、ポリエ
チレンオキサイド、イソブチレン・無水マレイン酸共重
合体、PVA・無水マレイン酸共重合体、アクリル酸塩
・アクリルアミド共重合体、CMC)との混合物からな
る吸水性シートまたは補強用繊維シート(例えば、織
物、編物、不織布)のような中間シートの上下両面に積
層し、複合シートとして使用することもできる。この場
合は、未加硫の上記ゴムシートを中間シートの上下両面
に重ね、加硫により一体化する。
は、硫黄や有機過酸化物等の任意の加硫剤および助剤、
カーボンブラックその他の添加剤と共に常法にしたがっ
て混練され、シートに成形され、加硫される。得られた
ゴムシートは、単体で使用できることはもちろん、任意
のゴムと吸水性樹脂(例えば、ポリアクリル酸塩、デン
プン・アクリル酸、酢ビ・アクリル酸共重合体、ポリエ
チレンオキサイド、イソブチレン・無水マレイン酸共重
合体、PVA・無水マレイン酸共重合体、アクリル酸塩
・アクリルアミド共重合体、CMC)との混合物からな
る吸水性シートまたは補強用繊維シート(例えば、織
物、編物、不織布)のような中間シートの上下両面に積
層し、複合シートとして使用することもできる。この場
合は、未加硫の上記ゴムシートを中間シートの上下両面
に重ね、加硫により一体化する。
【0011】そして、得られた2枚のゴムシートは、縁
部が重なるように施工現場に広げて敷き、上側のゴムシ
ートを立ち上げた状態で下側のゴムシートの縁部に沿っ
て溶融ゴムアスファルトを流下し、しかるのち上側のゴ
ムシートを重ね、その上から例えばローラで3〜5 kgf
/cm2 の圧力を加えて2枚のゴムシートの縁部を間のゴ
ムアスファルト層を介して密着させ、自然冷却を行う。
なお、2枚のゴムシートの重なり幅は40〜50mmが好
ましい。また、溶融ゴムアスファルトの塗布厚みは1〜
2mm(塗布量は1200〜2400g/m2 )が好まし
く、塗布厚み(塗布量)が小さいと非接着部ができて水
洩れが生じ易く、反対に大き過ぎるとずれが生じ易くな
り、かつ不経済である。
部が重なるように施工現場に広げて敷き、上側のゴムシ
ートを立ち上げた状態で下側のゴムシートの縁部に沿っ
て溶融ゴムアスファルトを流下し、しかるのち上側のゴ
ムシートを重ね、その上から例えばローラで3〜5 kgf
/cm2 の圧力を加えて2枚のゴムシートの縁部を間のゴ
ムアスファルト層を介して密着させ、自然冷却を行う。
なお、2枚のゴムシートの重なり幅は40〜50mmが好
ましい。また、溶融ゴムアスファルトの塗布厚みは1〜
2mm(塗布量は1200〜2400g/m2 )が好まし
く、塗布厚み(塗布量)が小さいと非接着部ができて水
洩れが生じ易く、反対に大き過ぎるとずれが生じ易くな
り、かつ不経済である。
【0012】上記のように請求項1〜3に記載の発明
は、ゴムにポリオレフィン系樹脂を添加し混練するが、
請求項4に記載の発明は、成形後のゴムシートにポリオ
レフィン系樹脂のフィルムを積層して架橋するものであ
り、ゴム、架橋剤、助剤、カーボンブラックその他の添
加剤からなるゴム組成物をシート状に成形し、架橋して
得られたゴムシートを接着により縦横に接続する方法に
おいて、架橋剤として有機過酸化物を用い、シート状に
成形され、架橋される前のゴムシートの少なくとも接着
面となる部分に過酸化物架橋が可能なポリオレフィン系
樹脂からなるフィルムを重ね、加圧下で加熱して上記ゴ
ムの架橋と同時に上記フィルムを架橋させ、上記ゴムシ
ートの接着に溶融ゴムアスファルトを用いることを特徴
とする。
は、ゴムにポリオレフィン系樹脂を添加し混練するが、
請求項4に記載の発明は、成形後のゴムシートにポリオ
レフィン系樹脂のフィルムを積層して架橋するものであ
り、ゴム、架橋剤、助剤、カーボンブラックその他の添
加剤からなるゴム組成物をシート状に成形し、架橋して
得られたゴムシートを接着により縦横に接続する方法に
おいて、架橋剤として有機過酸化物を用い、シート状に
成形され、架橋される前のゴムシートの少なくとも接着
面となる部分に過酸化物架橋が可能なポリオレフィン系
樹脂からなるフィルムを重ね、加圧下で加熱して上記ゴ
ムの架橋と同時に上記フィルムを架橋させ、上記ゴムシ
ートの接着に溶融ゴムアスファルトを用いることを特徴
とする。
【0013】上記のゴムシートは、ポリオレフィン系樹
脂からなるフィルムがラミネートされるため、このラミ
ネート部分に熱融着性が付与され、溶融ゴムアスファル
トとの接着性が向上する。しかも、ゴムシートには熱可
塑性樹脂を配合しないので、通常のゴムシートと同様に
高度のゴム弾性を保持する。また、架橋剤として有機過
酸化物を用い、フィルム原料として過酸化物架橋が可能
なポリオレフィン系樹脂を用いるので、加圧下で加熱す
る際にゴム組成物中の有機過酸化物がフィルムに移行
し、ゴム組成物からなる成形シートとフィルムとが界面
において共架橋し、両者が強固に接着される。また、上
記フィルムの架橋によってフィルム自体の軟化点が上昇
するので、架橋終了後に温度を下げなくても、硫黄架橋
時のようにフィルムが熱盤等に粘着することがなく、フ
ィルムのラミネートされたゴムシートを熱盤の間から容
易に取出すことができる。
脂からなるフィルムがラミネートされるため、このラミ
ネート部分に熱融着性が付与され、溶融ゴムアスファル
トとの接着性が向上する。しかも、ゴムシートには熱可
塑性樹脂を配合しないので、通常のゴムシートと同様に
高度のゴム弾性を保持する。また、架橋剤として有機過
酸化物を用い、フィルム原料として過酸化物架橋が可能
なポリオレフィン系樹脂を用いるので、加圧下で加熱す
る際にゴム組成物中の有機過酸化物がフィルムに移行
し、ゴム組成物からなる成形シートとフィルムとが界面
において共架橋し、両者が強固に接着される。また、上
記フィルムの架橋によってフィルム自体の軟化点が上昇
するので、架橋終了後に温度を下げなくても、硫黄架橋
時のようにフィルムが熱盤等に粘着することがなく、フ
ィルムのラミネートされたゴムシートを熱盤の間から容
易に取出すことができる。
【0014】そして、上記のように成形、架橋して得ら
れた2枚のゴムシートを上下に重ね、フィルムがラミネ
ートされた部分の間に溶融ゴムアスファルトの層を挟ん
で圧着すると、上記2枚のゴムシートがゴムアスファル
ト層を介して強固に接合され、かつゴムシートの表面に
砂その他の異物が付着していても、これらの異物はゴム
アスファルトの層内に埋没するため、ゴムシートとゴム
アスファルトの界面に接着不良箇所が生じることがな
い。
れた2枚のゴムシートを上下に重ね、フィルムがラミネ
ートされた部分の間に溶融ゴムアスファルトの層を挟ん
で圧着すると、上記2枚のゴムシートがゴムアスファル
ト層を介して強固に接合され、かつゴムシートの表面に
砂その他の異物が付着していても、これらの異物はゴム
アスファルトの層内に埋没するため、ゴムシートとゴム
アスファルトの界面に接着不良箇所が生じることがな
い。
【0015】この請求項4記載の発明で用いるゴムは、
有機過酸化物で架橋が可能なゴムであり、請求項5に記
載のごとく、エチレンプロピレン系ゴム、天然ゴム、ス
チレンブタジエンゴムおよび臭素化イソブチレンイソプ
レンゴム等が好ましく、用途に応じて適当に選択され、
有機過酸化物、助剤、カーボンブラック、軟化剤その他
の添加剤と常法にしたがって混練される。例えば、エチ
レンプロピレン系ゴムは耐熱性、耐薬品性および耐オゾ
ン性の要求される分野に用いられ、天然ゴムおよびスチ
レンブタジエンゴムは汎用ゴムとして機械的特性の要求
される分野に用いられ、臭素化イソブチレンイソプレン
ゴムは耐熱性、耐薬品性、耐オゾン性および耐バリヤ性
等の要求される分野に用いられる。
有機過酸化物で架橋が可能なゴムであり、請求項5に記
載のごとく、エチレンプロピレン系ゴム、天然ゴム、ス
チレンブタジエンゴムおよび臭素化イソブチレンイソプ
レンゴム等が好ましく、用途に応じて適当に選択され、
有機過酸化物、助剤、カーボンブラック、軟化剤その他
の添加剤と常法にしたがって混練される。例えば、エチ
レンプロピレン系ゴムは耐熱性、耐薬品性および耐オゾ
ン性の要求される分野に用いられ、天然ゴムおよびスチ
レンブタジエンゴムは汎用ゴムとして機械的特性の要求
される分野に用いられ、臭素化イソブチレンイソプレン
ゴムは耐熱性、耐薬品性、耐オゾン性および耐バリヤ性
等の要求される分野に用いられる。
【0016】この場合、架橋剤は有機過酸化物に限定さ
れるが、この有機過酸化物は一般に使用されるゴム用有
機過酸化物であればよく、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジメチル2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプ
ロピル)ベンゼン等が例示され、特にジアルキルパーオ
キサイドが好ましい。なお、上記有機過酸化物の配合量
は、周知の一般配合量でよい。
れるが、この有機過酸化物は一般に使用されるゴム用有
機過酸化物であればよく、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジメチル2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプ
ロピル)ベンゼン等が例示され、特にジアルキルパーオ
キサイドが好ましい。なお、上記有機過酸化物の配合量
は、周知の一般配合量でよい。
【0017】この請求項4記載の発明で使用されるフィ
ルムは、過酸化物架橋が可能なポリオレフィン系樹脂か
らなるフィルムであればよく、この樹脂としては請求項
6に記載のごとく、ポリエチレン、変性ポリエチレン、
エチレン酢酸ビニル二元共重合体、エチレングリシジル
メタクリレート二元共重合体およびエチレングリシジル
メタクリレート酢酸ビニル三元共重合体等が例示される
が、高密度ポリエチレンのように軟化点の高いもの程、
接着後の温度上昇時における接着力保持率が高くなる。
そして、ラミネートの際の架橋によって軟化点が上昇す
ることにより、温度上昇時の接着力が一層向上する。な
お、上記フィルムの厚みは20〜50μmが好ましく、
20μm未満ではゴム組成物からなる成形シートにフィ
ルムを重ねる際の作業性が悪く、反対に50μm超では
熱盤で架橋する際にフィルム表面の架橋が不十分とな
り、そのため架橋作業の終了時にフィルム表面が熱盤に
粘着して剥離困難になる。
ルムは、過酸化物架橋が可能なポリオレフィン系樹脂か
らなるフィルムであればよく、この樹脂としては請求項
6に記載のごとく、ポリエチレン、変性ポリエチレン、
エチレン酢酸ビニル二元共重合体、エチレングリシジル
メタクリレート二元共重合体およびエチレングリシジル
メタクリレート酢酸ビニル三元共重合体等が例示される
が、高密度ポリエチレンのように軟化点の高いもの程、
接着後の温度上昇時における接着力保持率が高くなる。
そして、ラミネートの際の架橋によって軟化点が上昇す
ることにより、温度上昇時の接着力が一層向上する。な
お、上記フィルムの厚みは20〜50μmが好ましく、
20μm未満ではゴム組成物からなる成形シートにフィ
ルムを重ねる際の作業性が悪く、反対に50μm超では
熱盤で架橋する際にフィルム表面の架橋が不十分とな
り、そのため架橋作業の終了時にフィルム表面が熱盤に
粘着して剥離困難になる。
【0018】上記のフィルムは、ゴムシートの片面また
は表裏両面の全面に積層することができるが、ゴムシー
トの接続を考慮して縁部のみに積層する方が経済的であ
る。この場合、フィルムの幅は50〜60mmが好まし
く、50mm未満では剥離し易く、反対に60mm超では不
経済となる。なお、このテープ状フィルムは、縁部の片
面のみに積層してもよいが、両面に積層した方が接続の
場合に表裏を考慮する必要がなく、接続が容易になる。
は表裏両面の全面に積層することができるが、ゴムシー
トの接続を考慮して縁部のみに積層する方が経済的であ
る。この場合、フィルムの幅は50〜60mmが好まし
く、50mm未満では剥離し易く、反対に60mm超では不
経済となる。なお、このテープ状フィルムは、縁部の片
面のみに積層してもよいが、両面に積層した方が接続の
場合に表裏を考慮する必要がなく、接続が容易になる。
【0019】上記のゴムシートは、ポリオレフィン系樹
脂をゴム組成物に混合したものと同様に、ゴムシート単
体で使用することができると共に、任意のゴムと吸水性
樹脂との混合物からなる吸水性シートまたは補強用繊維
シートのような中間シートの上下両面に積層し、複合シ
ートとして使用することもできる。そして、得られた2
枚のゴムシートは、上記同様に縁部が重なるように施工
現場に広げて敷き、上側のゴムシートを立ち上げた状態
で下側のゴムシートの縁部に沿って溶融ゴムアスファル
トを流下し、しかるのち上側のゴムシートを重ね、加圧
し、自然冷却を行う。
脂をゴム組成物に混合したものと同様に、ゴムシート単
体で使用することができると共に、任意のゴムと吸水性
樹脂との混合物からなる吸水性シートまたは補強用繊維
シートのような中間シートの上下両面に積層し、複合シ
ートとして使用することもできる。そして、得られた2
枚のゴムシートは、上記同様に縁部が重なるように施工
現場に広げて敷き、上側のゴムシートを立ち上げた状態
で下側のゴムシートの縁部に沿って溶融ゴムアスファル
トを流下し、しかるのち上側のゴムシートを重ね、加圧
し、自然冷却を行う。
【0020】
実施形態1 EPDM、硫黄、助剤、カーボンブラックおよびその他
の添加剤からなるゴム組成物100重量部に付き、エチ
レン酢酸ビニル二元共重合体を15〜30重量部添加
し、混練した後、厚み2mm程度のシートに成形し、次い
でプレス機(温度164℃、プレス圧力20 kgf/c
m2 )で20分間プレスして加硫ゴムシートを得る。得
られた2枚のゴムシートの縁を約40〜50mmの幅で、
かつ一方の表面に他方の裏面が接するように重ね、しか
るのち上側のゴムシートを立上げ、下側のゴムシートの
縁部に沿って温度180〜200℃の溶融ゴムアスファ
ルトを流下して厚み1〜2mmのゴムアスファルト層を形
成し、しかるのち上側のゴムシートを重ね、その上から
ローラを用い圧力3〜5 kgf/cm2 で押さえて2枚のゴ
ムシートを接続する。
の添加剤からなるゴム組成物100重量部に付き、エチ
レン酢酸ビニル二元共重合体を15〜30重量部添加
し、混練した後、厚み2mm程度のシートに成形し、次い
でプレス機(温度164℃、プレス圧力20 kgf/c
m2 )で20分間プレスして加硫ゴムシートを得る。得
られた2枚のゴムシートの縁を約40〜50mmの幅で、
かつ一方の表面に他方の裏面が接するように重ね、しか
るのち上側のゴムシートを立上げ、下側のゴムシートの
縁部に沿って温度180〜200℃の溶融ゴムアスファ
ルトを流下して厚み1〜2mmのゴムアスファルト層を形
成し、しかるのち上側のゴムシートを重ね、その上から
ローラを用い圧力3〜5 kgf/cm2 で押さえて2枚のゴ
ムシートを接続する。
【0021】なお、上記のEPDMは、NR、SBR、
IIRまたはハロゲン化IIRのいずれかで置換しても
よい。また、上記のエチレン酢酸ビニル二元共重合体
は、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン、エチレン
グリシジルメタクリレート二元共重合体、エチレングリ
シジルメタクリレート酢酸ビニル三元共重合体またはエ
チレングリシジルメタクリレートアクリル酸メチル三元
共重合体のいずれかで置換することができる。
IIRまたはハロゲン化IIRのいずれかで置換しても
よい。また、上記のエチレン酢酸ビニル二元共重合体
は、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン、エチレン
グリシジルメタクリレート二元共重合体、エチレングリ
シジルメタクリレート酢酸ビニル三元共重合体またはエ
チレングリシジルメタクリレートアクリル酸メチル三元
共重合体のいずれかで置換することができる。
【0022】実施形態2 EPDM、有機過酸化物、助剤、カーボンブラック、軟
化剤その他の添加剤からなるゴム組成物を混練し、厚み
2mm程度のシートに成形し、この成形シートの左右の縁
部の上下両面にエチレン酢酸ビニル二元共重合体からな
る幅50〜60mm、厚み20〜50μmのテープ状フィ
ルムを重ね、更にその上下両面にジュラルミン板を重
ね、これらをプレス機の下熱盤上に置き、プレス機を閉
じた後、温度164℃、プレス圧力20 kgf/cm2 で2
0分間プレスして架橋ゴムシートを得る。得られた2枚
のゴムシートの縁を約40〜50mmの幅で、かつ一方の
表面に他方の裏面が接するように重ね、しかるのち上側
のゴムシートを立上げ、下側のゴムシートの縁部に沿っ
て温度180〜200℃の溶融ゴムアスファルトを流下
して厚み1〜2mmのゴムアスファルト層を形成し、しか
るのち上側のゴムシートを重ね、その上からローラを用
い圧力3〜5 kgf/cm2 で押さえて2枚のゴムシートを
接続する。
化剤その他の添加剤からなるゴム組成物を混練し、厚み
2mm程度のシートに成形し、この成形シートの左右の縁
部の上下両面にエチレン酢酸ビニル二元共重合体からな
る幅50〜60mm、厚み20〜50μmのテープ状フィ
ルムを重ね、更にその上下両面にジュラルミン板を重
ね、これらをプレス機の下熱盤上に置き、プレス機を閉
じた後、温度164℃、プレス圧力20 kgf/cm2 で2
0分間プレスして架橋ゴムシートを得る。得られた2枚
のゴムシートの縁を約40〜50mmの幅で、かつ一方の
表面に他方の裏面が接するように重ね、しかるのち上側
のゴムシートを立上げ、下側のゴムシートの縁部に沿っ
て温度180〜200℃の溶融ゴムアスファルトを流下
して厚み1〜2mmのゴムアスファルト層を形成し、しか
るのち上側のゴムシートを重ね、その上からローラを用
い圧力3〜5 kgf/cm2 で押さえて2枚のゴムシートを
接続する。
【0023】なお、上記のEPDMは、天然ゴム、スチ
レンブタジエンゴムまたは臭素化イソブチレンイソプレ
ンゴムのいずれかで置換することができる。また、上記
のエチレン酢酸ビニル二元共重合体からなるフィルム
は、ポリエチレン、変性ポリエチレン、エチレングリシ
ジルメタクリレート二元共重合体またはエチレングリシ
ジルメタクリレート酢酸ビニル三元共重合体のいずれか
からなるフィルムで置換することができる。
レンブタジエンゴムまたは臭素化イソブチレンイソプレ
ンゴムのいずれかで置換することができる。また、上記
のエチレン酢酸ビニル二元共重合体からなるフィルム
は、ポリエチレン、変性ポリエチレン、エチレングリシ
ジルメタクリレート二元共重合体またはエチレングリシ
ジルメタクリレート酢酸ビニル三元共重合体のいずれか
からなるフィルムで置換することができる。
【0024】
【実施例】種々のゴムおよび樹脂を用いてゴムシートの
試験片を作り、ゴムアスファルトに対する接着力を試験
した。なお、配合量の「重量部」は「部」と、「実施
例」は「実」と、「比較例」は「比」とそれぞれ略記し
た。
試験片を作り、ゴムアスファルトに対する接着力を試験
した。なお、配合量の「重量部」は「部」と、「実施
例」は「実」と、「比較例」は「比」とそれぞれ略記し
た。
【0025】ゴムその他の配合剤(ただし、樹脂を除
く)としては下記のものを用いた。 EPDM:出光DSM社販売、商品名:ケルタン57
8、C2 量:65重量%、第3成分:ENB SBR:日本合成ゴム社製、商品名:JSR1500、
スチレン量:23.5重量% 天然ゴム:加商社販売、商品名:RSS#1ライト 臭素化IIR:日本合成ゴム社製、商品名:ブロモブチ
ル2244 IIR:日本ブチル社製「JSRブチル268」 亜鉛華:白水化学社製、商品名:3号亜鉛華 ステアリン酸:花王社製、商品名:ルナックS−20 ジクミルパーオキサイド:日本油脂社製、商品名:パー
クミルD−40 硫黄:鶴見化学工業社製、商品名:金華印沈降硫黄 MBTS:三新化学社製、商品名:サンセラ−DM−G TMTD:三新化学社製、商品名:サンセラ−TT−G CBS:三新化学社製、商品名:サンセラ−CM−G HAFブラック:旭カーボン社製、商品名:旭#70 FEFブラック:旭カーボン社製、商品名:旭#60 SRF−LSブラック:旭カーボン社製、商品名:旭#
35 炭酸カルシウム:日東粉化社製、商品名:ノーベライト
A パラフィン系プロセスオイルA:出光興産社製、商品
名:ダイアナプロセスPw380 パラフィン系プロセスオイルB:出光興産社製、商品
名:ダイアナプロセスPw90 ナフテン系プロセスオイル:日本石油社製、商品名:コ
ウモレックス2号
く)としては下記のものを用いた。 EPDM:出光DSM社販売、商品名:ケルタン57
8、C2 量:65重量%、第3成分:ENB SBR:日本合成ゴム社製、商品名:JSR1500、
スチレン量:23.5重量% 天然ゴム:加商社販売、商品名:RSS#1ライト 臭素化IIR:日本合成ゴム社製、商品名:ブロモブチ
ル2244 IIR:日本ブチル社製「JSRブチル268」 亜鉛華:白水化学社製、商品名:3号亜鉛華 ステアリン酸:花王社製、商品名:ルナックS−20 ジクミルパーオキサイド:日本油脂社製、商品名:パー
クミルD−40 硫黄:鶴見化学工業社製、商品名:金華印沈降硫黄 MBTS:三新化学社製、商品名:サンセラ−DM−G TMTD:三新化学社製、商品名:サンセラ−TT−G CBS:三新化学社製、商品名:サンセラ−CM−G HAFブラック:旭カーボン社製、商品名:旭#70 FEFブラック:旭カーボン社製、商品名:旭#60 SRF−LSブラック:旭カーボン社製、商品名:旭#
35 炭酸カルシウム:日東粉化社製、商品名:ノーベライト
A パラフィン系プロセスオイルA:出光興産社製、商品
名:ダイアナプロセスPw380 パラフィン系プロセスオイルB:出光興産社製、商品
名:ダイアナプロセスPw90 ナフテン系プロセスオイル:日本石油社製、商品名:コ
ウモレックス2号
【0026】また、ポリオレフィン系樹脂として下記の
ものを用いた。 A:変性ポリエチレン(融点120℃、三井石油化学社
製「アドマーNF−300」) B:変性ポリプロピレン(融点160℃、住友化学工業
社製「ボンドファーストG」) C:エチレン酢酸ビニル二元共重合体(融点75℃、昭
和電工社製「FL14−1」) D:エチレングリシジルメタクリレート二元共重合体
(融点105℃、住友化学工業社製「ボンドファースト
2C」) E:エチレングリシジルメタクリレート酢酸ビニル三元
共重合体(融点95℃、住友化学工業社製「ボンドファ
ースト7B」) F:エチレングリシジルメタクリレートアクリル酸メチ
ル三元共重合体(融点52℃、住友化学工業社製「ボン
ドファースト7M」) G:ポリエチレン(融点120℃) H:ポリプロピレン(融点160℃)
ものを用いた。 A:変性ポリエチレン(融点120℃、三井石油化学社
製「アドマーNF−300」) B:変性ポリプロピレン(融点160℃、住友化学工業
社製「ボンドファーストG」) C:エチレン酢酸ビニル二元共重合体(融点75℃、昭
和電工社製「FL14−1」) D:エチレングリシジルメタクリレート二元共重合体
(融点105℃、住友化学工業社製「ボンドファースト
2C」) E:エチレングリシジルメタクリレート酢酸ビニル三元
共重合体(融点95℃、住友化学工業社製「ボンドファ
ースト7B」) F:エチレングリシジルメタクリレートアクリル酸メチ
ル三元共重合体(融点52℃、住友化学工業社製「ボン
ドファースト7M」) G:ポリエチレン(融点120℃) H:ポリプロピレン(融点160℃)
【0027】実施例1〜8および比較例1 EPDM100部、亜鉛華5部、ステアリン酸1部、F
EFブラック40部、SRF−LSブラック43部、プ
ロセスオイルA30部、ジクミルパーオキサイド11部
(合計230部)に対し種々の樹脂を添加した配合ゴム
をそれぞれ1バッチに付き3.45〜4.485kgず
つ、使用樹脂の融点よりも高い温度の14インチロール
で混練し、それぞれ同じ温度の14インチロールで幅5
00mm、厚さ2.0mmにシーティングし、次いでプレス
加硫(加硫温度164℃、圧力20kgf/cm2 、加硫時
間20分)を行い、厚み1.9mm、縦・横400mmの正
方形の試験片を作成した。
EFブラック40部、SRF−LSブラック43部、プ
ロセスオイルA30部、ジクミルパーオキサイド11部
(合計230部)に対し種々の樹脂を添加した配合ゴム
をそれぞれ1バッチに付き3.45〜4.485kgず
つ、使用樹脂の融点よりも高い温度の14インチロール
で混練し、それぞれ同じ温度の14インチロールで幅5
00mm、厚さ2.0mmにシーティングし、次いでプレス
加硫(加硫温度164℃、圧力20kgf/cm2 、加硫時
間20分)を行い、厚み1.9mm、縦・横400mmの正
方形の試験片を作成した。
【0028】図1において、下方に位置する厚さ2mmの
ジュラルミン板11上に上記の試験片12を乗せ、この
試験片12上にシリコーンゴムからなる厚さ4mm、内法
寸法250×250mmの枠ゲージ13を置き、この枠ゲ
ージ13の内側空所に温度180℃の溶融ゴムアスファ
ルト14を1〜2mm程度盛り上がる程度に流し込み、そ
の上にポリエステル繊維からなる縦・横400mm、目付
量280g/m2 の不織布15(東洋紡績社製「ボンデ
ンVN−300」)を重ね、更にその上に上記同様のジ
ュラルミン板11を乗せ、これらをプレス機(図示され
ていない)の下熱盤と上熱盤との間に挟み、温度180
℃、圧力10 kgf/cm2 で15分間加熱し、次いで室温
下、圧力4 kgf/cm2 で10分間冷却した。
ジュラルミン板11上に上記の試験片12を乗せ、この
試験片12上にシリコーンゴムからなる厚さ4mm、内法
寸法250×250mmの枠ゲージ13を置き、この枠ゲ
ージ13の内側空所に温度180℃の溶融ゴムアスファ
ルト14を1〜2mm程度盛り上がる程度に流し込み、そ
の上にポリエステル繊維からなる縦・横400mm、目付
量280g/m2 の不織布15(東洋紡績社製「ボンデ
ンVN−300」)を重ね、更にその上に上記同様のジ
ュラルミン板11を乗せ、これらをプレス機(図示され
ていない)の下熱盤と上熱盤との間に挟み、温度180
℃、圧力10 kgf/cm2 で15分間加熱し、次いで室温
下、圧力4 kgf/cm2 で10分間冷却した。
【0029】しかるのち、枠ゲージ13を外してゴムア
スファルト14の層で接着されているゴムシートの試験
片12と不織布15を取出し、幅1インチ、長さ200
mmの短冊形に切断し、剥離試験機(島津製作所製「オー
トグラフP−100」)を用いて測定した。ただし、剥
離方法は180度剥離とし、ゴムシートおよび不織布の
各一端をチャックに挟み、引張り速度を50mm/分に、
測定温度を24℃にそれぞれ設定して試験し、接着力
2.5 kgf/インチ以上を可とし、2.5 kgf/インチ
未満を不可と判定した。
スファルト14の層で接着されているゴムシートの試験
片12と不織布15を取出し、幅1インチ、長さ200
mmの短冊形に切断し、剥離試験機(島津製作所製「オー
トグラフP−100」)を用いて測定した。ただし、剥
離方法は180度剥離とし、ゴムシートおよび不織布の
各一端をチャックに挟み、引張り速度を50mm/分に、
測定温度を24℃にそれぞれ設定して試験し、接着力
2.5 kgf/インチ以上を可とし、2.5 kgf/インチ
未満を不可と判定した。
【0030】樹脂の種類、添加量および接着力を表1に
示す。なお、表中の「a」は、表示接着力でゴムアスフ
ァルトが材料破壊したことを意味する。
示す。なお、表中の「a」は、表示接着力でゴムアスフ
ァルトが材料破壊したことを意味する。
【0031】 表1 実1 実2 比1 実3 実4 実5 実6 実7 実8 樹脂の種類 A B C C C C D E F 配合(部) 46 46 29.9 34.5 57.5 69 46 34.5 57.5 〃(対ゴム組成物)20 20 13 15 25 30 20 15 25 接着力(kgf/インチ)2.9a 3.0a 2.1 2.7 3.6a 3.8a 3.1a 2.6 3.5a
【0032】実施例9〜14および比較例2、3 実施例1のジクミルパーオキサイド11部に代えて硫黄
1部を添加し、更に炭酸カルシウムを7部、CBSを2
部、TMTDを1部添加する以外は実施例1と同様にし
て試験片を作り、接着力を測定した。その結果を表2に
示す。
1部を添加し、更に炭酸カルシウムを7部、CBSを2
部、TMTDを1部添加する以外は実施例1と同様にし
て試験片を作り、接着力を測定した。その結果を表2に
示す。
【0033】 表2 比2 実9 実10 実11 比3 実12 実13 実14 樹脂の種類 − A B C C D E F 配合(部) − 46 34.5 69 29.9 34.5 46.0 57.5 〃(対ゴム組成物)− 20 15 30 13 15 20 25 接着力(kgf/インチ)1.1 3.0a 2.6 3.8a 2.0 2.7 3.2a 3.5a
【0034】実施例15〜20および比較例4、5 SBR100部、亜鉛華5部、ステアリン酸1部、HA
Fブラック40部、SRF−LSブラック41部、ナフ
テン系プロセスオイル35部、ジクミルパーオキサイド
8部(合計230部)に対し種々の樹脂を添加して実施
例1と同様にゴムシートの試験片を作り、接着力を測定
した。結果を表3に示す。
Fブラック40部、SRF−LSブラック41部、ナフ
テン系プロセスオイル35部、ジクミルパーオキサイド
8部(合計230部)に対し種々の樹脂を添加して実施
例1と同様にゴムシートの試験片を作り、接着力を測定
した。結果を表3に示す。
【0035】 表3 実15 実16 実17 比4 実18 実19 実20 比5 樹脂の種類 A B C C D E F − 配合(部) 46 34.5 69.0 29.9 46.0 57.5 57.5 − 〃(対ゴム組成物)20 15 30 13 20 25 25 − 接着力(kgf/インチ)2.9a 2.6 3.3a 1.9 3.0a 3.2a 3.2a 0.7
【0036】実施例21〜26および比較例6、7 実施例15のジクミルパーオキサイド8部に代えて硫黄
1.5部を添加し、更に炭酸カルシウムを4部、MBT
Sを2部、TMTDを0.5部添加し、その他は上記同
様にして試験片を作り、接着力を測定した。その結果を
表4に示す。
1.5部を添加し、更に炭酸カルシウムを4部、MBT
Sを2部、TMTDを0.5部添加し、その他は上記同
様にして試験片を作り、接着力を測定した。その結果を
表4に示す。
【0037】 表4 比6 実21 実22 実23 比7 実24 実25 実26 樹脂の種類 − A B C C D E F 配合(部) − 46 34.5 69 29.9 46 57.5 57.5 〃(対ゴム組成物)− 20 15 30 13 20 25 25 接着力(kgf/インチ)0.8 3.0a 2.6 3.4a 2.0 3.0a 3.3a 3.1a
【0038】実施例27、28および比較例8、9 天然ゴム100部、亜鉛華5部、ステアリン酸1部、F
EFブラック40部、SRF−LSブラック40部、ナ
フテン系プロセスオイル35部、ジクミルパーオキサイ
ド9部(合計230部)に対し樹脂C(エチレン酢酸ビ
ニル二元共重合体)を種々の割合で添加して前記同様に
ゴムシートの試験片を作り、接着力を測定した。結果を
表5に示す。
EFブラック40部、SRF−LSブラック40部、ナ
フテン系プロセスオイル35部、ジクミルパーオキサイ
ド9部(合計230部)に対し樹脂C(エチレン酢酸ビ
ニル二元共重合体)を種々の割合で添加して前記同様に
ゴムシートの試験片を作り、接着力を測定した。結果を
表5に示す。
【0039】 表5 実27 実28 比8 比9 樹脂の種類 C C C C 配合(部) 69 34.5 29.9 − 〃(対ゴム組成物) 30 15 13 − 接着力(kgf/インチ) 4.0a 2.8 2.1 1.1
【0040】実施例29〜34および比較例10 実施例25のジクミルパーオキサイド9部に代えて硫黄
2部を添加し、更に炭酸カルシウムを5部、CBSを2
部添加し、また樹脂の種類を変え、加硫条件を151℃
で15分に変更する以外は上記同様にして試験片を作
り、接着力を測定した。その結果を表6に示す。
2部を添加し、更に炭酸カルシウムを5部、CBSを2
部添加し、また樹脂の種類を変え、加硫条件を151℃
で15分に変更する以外は上記同様にして試験片を作
り、接着力を測定した。その結果を表6に示す。
【0041】 表6 比10 実29 実30 実31 実32 実33 実34 樹脂の種類 − A B C D E F 配合(部) − 46 34.5 69 57.5 46 46 〃(対ゴム組成物)− 20 15 30 25 20 20 接着力(kgf/インチ)1.0 3.3a 2.7 4.1a 3.9a 3.6a 3.5a
【0042】実施例35〜40および比較例11、12 臭素化IIR100部、亜鉛華5部、ステアリン酸1
部、FEFブラック40部、SRF−LSブラック43
部、パラフィン系プロセスオイルB30部、ジクミルパ
ーオキサイド11部(合計230部)に対し種々の樹脂
添加し、実施例1と同様にゴムシートの試験片を作り、
接着力を測定した。結果を表7に示す。
部、FEFブラック40部、SRF−LSブラック43
部、パラフィン系プロセスオイルB30部、ジクミルパ
ーオキサイド11部(合計230部)に対し種々の樹脂
添加し、実施例1と同様にゴムシートの試験片を作り、
接着力を測定した。結果を表7に示す。
【0043】 表7 実35 実36 実37 比11 実38 実39 実40 比12 樹脂の種類 A B C C D E F − 配合(部) 46 34.5 69 29.9 46 46 57.5 − 〃(対ゴム組成物)20 15 30 13 20 20 25 − 接着力(kgf/インチ)3.4a 3.8a 4.1a 2.3 3.6a 3.5a 4.0a 1.4
【0044】実施例41〜43および比較例13、14 実施例33のジクミルパーオキサイド11部に代えて硫
黄1部を添加し、更に炭酸カルシウムを8部、MBTS
を1部、TMTBを1部添加し、その他は上記同様にし
て試験片を作り、接着力を測定した。その結果を表8に
示す。
黄1部を添加し、更に炭酸カルシウムを8部、MBTS
を1部、TMTBを1部添加し、その他は上記同様にし
て試験片を作り、接着力を測定した。その結果を表8に
示す。
【0045】 表8 比13 実41 比14 実42 実43 樹脂の種類 − C C D E 配合(部) − 69 29.9 57.5 46 〃(対ゴム組成物)− 30 13 25 20 接着力(kgf/インチ)1.6 4.1a 2.2 4.0a 3.5a
【0046】実施例44〜49および比較例15、16 IIR100部、亜鉛華5部、ステアリン酸1部、FE
Fブラック40部、SRF−LSブラック43部、パラ
フィン系プロセスオイルB30部、炭酸カルシウム7.
5部、硫黄1.5部、MBTS1部およびTMTD1部
(合計230部)に対し種々の樹脂を添加して実施例1
と同様にゴムシートの試験片を作り、接着力を測定し
た。結果を表9に示す。
Fブラック40部、SRF−LSブラック43部、パラ
フィン系プロセスオイルB30部、炭酸カルシウム7.
5部、硫黄1.5部、MBTS1部およびTMTD1部
(合計230部)に対し種々の樹脂を添加して実施例1
と同様にゴムシートの試験片を作り、接着力を測定し
た。結果を表9に示す。
【0047】 表9 実44 実45 実46 比15 実47 実48 実49 比16 樹脂の種類 A B C C D E F − 配合(部) 46 34.5 69 29.9 57.5 46 57.5 − 〃(対ゴム組成物)20 15 30 13 25 20 25 − 接着力(kgf/インチ)3.4a 2.8 4.3a 2.3 3.9a 3.5a 3.9a 1.4
【0048】上記の表1〜9に示すように、実施例1〜
49は、いずれも接着力が大きく、2.5 kgf/インチ
以上であった。これに対し、ポリオレフィン系樹脂の配
合を無くしたり少なくしたりした比較例1〜16は、い
ずれも接着力が劣り、2.5kgf/インチに満たなかっ
た。
49は、いずれも接着力が大きく、2.5 kgf/インチ
以上であった。これに対し、ポリオレフィン系樹脂の配
合を無くしたり少なくしたりした比較例1〜16は、い
ずれも接着力が劣り、2.5kgf/インチに満たなかっ
た。
【0049】実施例50〜53および比較例17、18 EPDM100部、亜鉛華5部、ステアリン酸1部、F
EFブラック40部、SRF−LSブラック43部、パ
ラフィン系プロセスオイルB30部、ジクミルパーオキ
サイド11部の配合ゴムを1バッチに付き4.6〜4.
66kgずつ温度60〜70℃の14インチロールで混練
し、同じ温度の14インチロールで未加硫ゴムシート
(幅500mm、厚さ2.0mm)を成形し、これを縦横4
00mmの正方形に裁断し、この未加硫のゴムシートを厚
さ2mmのジュラルミン板上に乗せた厚さ1.8mm、内法
寸法が縦横400mmの枠ゲージに収め、その上に未加硫
ゴムシートと同じ大きさのポリオレフィン系樹脂フィル
ムおよび上記同様のジュラルミン板を順に重ね、これら
をプレス機の上下の熱盤間に挟み、温度164℃、圧力
20 kgf/cm2 で20分間の熱プレスを行ってフィルム
がラミネートされたゴムからなる縦横400mm、厚さ2
mmの試験片を得た。ただし、比較例18は、実施例50
のジクミルパーオキサイド11部に代えて硫黄を1部添
加し、更に炭酸カルシウムを7部、CBSを2部、TM
TDを1部添加し、他は実施例50と同様にしたもので
ある。
EFブラック40部、SRF−LSブラック43部、パ
ラフィン系プロセスオイルB30部、ジクミルパーオキ
サイド11部の配合ゴムを1バッチに付き4.6〜4.
66kgずつ温度60〜70℃の14インチロールで混練
し、同じ温度の14インチロールで未加硫ゴムシート
(幅500mm、厚さ2.0mm)を成形し、これを縦横4
00mmの正方形に裁断し、この未加硫のゴムシートを厚
さ2mmのジュラルミン板上に乗せた厚さ1.8mm、内法
寸法が縦横400mmの枠ゲージに収め、その上に未加硫
ゴムシートと同じ大きさのポリオレフィン系樹脂フィル
ムおよび上記同様のジュラルミン板を順に重ね、これら
をプレス機の上下の熱盤間に挟み、温度164℃、圧力
20 kgf/cm2 で20分間の熱プレスを行ってフィルム
がラミネートされたゴムからなる縦横400mm、厚さ2
mmの試験片を得た。ただし、比較例18は、実施例50
のジクミルパーオキサイド11部に代えて硫黄を1部添
加し、更に炭酸カルシウムを7部、CBSを2部、TM
TDを1部添加し、他は実施例50と同様にしたもので
ある。
【0050】ポリオレフィン系樹脂フィルムとして下記
のものを使用した。 M 低密度ポリエチレンフィルム(三井石油化学社製
「ミラソン50μフィルム」) N 高密度ポリエチレンフィルム(三井石油化学社製
「ハイゼックス25μフィルム」) O エチレン酢酸ビニル二元共重合体フィルム(ヒロダ
イン工業社製「7573T 」、厚さ30μm) P エチレン酢酸ビニルグリシジルメタクリレート三元
共重合体フィルム(住友化学工業社製「ボンドファース
ト7B50μフィルム」)
のものを使用した。 M 低密度ポリエチレンフィルム(三井石油化学社製
「ミラソン50μフィルム」) N 高密度ポリエチレンフィルム(三井石油化学社製
「ハイゼックス25μフィルム」) O エチレン酢酸ビニル二元共重合体フィルム(ヒロダ
イン工業社製「7573T 」、厚さ30μm) P エチレン酢酸ビニルグリシジルメタクリレート三元
共重合体フィルム(住友化学工業社製「ボンドファース
ト7B50μフィルム」)
【0051】得られた試験片のフィルム面に対するゴム
アスファルトの接着力を実施例1と同様の方法で試験し
た。使用したフィルムの種類、ゴムアスファルトに対す
るフィルムの接着力および熱プレス終了時のジュラルミ
ン板に対するフィルムの剥離性(ただし、ジュラルミン
板を手で剥離できたものを可とし、ジュラルミン板にフ
ィルムが接着して剥離不能なものを不可とした。)を下
記の表10に示す。なお、表中の「a」は、表示接着力
でゴムアスファルトが材料破壊したことを意味する。
アスファルトの接着力を実施例1と同様の方法で試験し
た。使用したフィルムの種類、ゴムアスファルトに対す
るフィルムの接着力および熱プレス終了時のジュラルミ
ン板に対するフィルムの剥離性(ただし、ジュラルミン
板を手で剥離できたものを可とし、ジュラルミン板にフ
ィルムが接着して剥離不能なものを不可とした。)を下
記の表10に示す。なお、表中の「a」は、表示接着力
でゴムアスファルトが材料破壊したことを意味する。
【0052】 表10 実50 実51 実52 実53 比17 比18 フィルムの種類 M N O P − M 接着力(kgf/インチ) 4.8a 4.7a 4.8a 5.2a 1.0 4.5a 剥離性 可 可 可 可 可 不可
【0053】実施例54〜57および比較例19、20 SBR100部、亜鉛華5部、ステアリン酸1部、HA
Fブラック40部、SRF−LSブラック41部、ナフ
テン系プロセスオイル35部、ジクミルパーオキサイド
8部の配合ゴムを用いる以外は実施例50と同様にして
試験片を作り、同様に試験した。ただし、実施例57は
ジクミルパーオキサイドの配合量を11部に増加した。
また、比較例20は、ジクミルパーオキサイド8部に代
えて硫黄を1.5部添加し、更に炭酸カルシウム4部、
MBTS2部、TMTD0.5部をそれぞれ添加した。
結果を下記の表11に示す。
Fブラック40部、SRF−LSブラック41部、ナフ
テン系プロセスオイル35部、ジクミルパーオキサイド
8部の配合ゴムを用いる以外は実施例50と同様にして
試験片を作り、同様に試験した。ただし、実施例57は
ジクミルパーオキサイドの配合量を11部に増加した。
また、比較例20は、ジクミルパーオキサイド8部に代
えて硫黄を1.5部添加し、更に炭酸カルシウム4部、
MBTS2部、TMTD0.5部をそれぞれ添加した。
結果を下記の表11に示す。
【0054】 表11 実54 実55 実56 実57 比19 比20 フィルムの種類 M N O P − M 接着力(kgf/インチ) 4.9a 4.8a 5.0a 5.2a 0.7 4.7a 剥離性 可 可 可 可 可 不可
【0055】実施例58〜61および比較例21、22 天然ゴム100部、亜鉛華5部、ステアリン酸1部、F
EFブラック40部、SRF−LSブラック40部、ナ
フテン系プロセスオイル35部、ジクミルパーオキサイ
ド9部の配合ゴムを用いる以外は実施例50と同様にし
て試験片を作り、同様に試験した。ただし、実施例61
は、ジクミルパーオキサイドの配合量を11部に増加し
た。また、比較例22は、ジクミルパーオキサイドに代
えて硫黄を2部添加し、更に炭酸カルシウムを5部、M
BTSを2部、TMTDを2部それぞれ添加した。結果
を下記の表12に示す。
EFブラック40部、SRF−LSブラック40部、ナ
フテン系プロセスオイル35部、ジクミルパーオキサイ
ド9部の配合ゴムを用いる以外は実施例50と同様にし
て試験片を作り、同様に試験した。ただし、実施例61
は、ジクミルパーオキサイドの配合量を11部に増加し
た。また、比較例22は、ジクミルパーオキサイドに代
えて硫黄を2部添加し、更に炭酸カルシウムを5部、M
BTSを2部、TMTDを2部それぞれ添加した。結果
を下記の表12に示す。
【0056】 表12 実58 実59 実60 実61 比21 比22 フィルムの種類 M N O P − M 接着力(kgf/インチ) 4.7a 5.0a 4.9a 5.0a 1.1 4.8a 剥離性 可 可 可 可 可 不可
【0057】実施例62〜65および比較例23、24 臭素化IIR100部、亜鉛華5部、ステアリン酸1
部、FEFブラック40部、SRF−LSブラック43
部、パラフィン系プロセスオイルB30部、ジクミルパ
ーオキサイド11部の配合ゴムを用いる以外は実施例5
0と同様にして試験片を作り、同様に試験した。ただ
し、比較例24は、ジクミルパーオキサイドに代えて硫
黄を1部添加し、更に炭酸カルシウムを8部、MBTS
を1部、TMTDを1部それぞれ添加した。結果を下記
の表13に示す。
部、FEFブラック40部、SRF−LSブラック43
部、パラフィン系プロセスオイルB30部、ジクミルパ
ーオキサイド11部の配合ゴムを用いる以外は実施例5
0と同様にして試験片を作り、同様に試験した。ただ
し、比較例24は、ジクミルパーオキサイドに代えて硫
黄を1部添加し、更に炭酸カルシウムを8部、MBTS
を1部、TMTDを1部それぞれ添加した。結果を下記
の表13に示す。
【0058】 表13 実62 実63 実64 実65 比23 比24 フィルムの種類 M N O P − M 接着力(kgf/インチ) 5.0a 4.9a 4.8a 5.0a 1.4 4.8a 剥離性 可 可 可 可 可 不可
【0059】上記の表10ないし表13に示すように、
フィルムをラミネートした実施例50〜65は、接着力
が大きく、かつ剥離性が良好であった。これに対して比
較例17、19、21、23は、ラミネートを省略した
ため、接着力が劣り、また比較例18、20、22、2
4は、架橋剤に硫黄を用いたため、熱プレス時の剥離性
が悪く、実用性に欠けていた。
フィルムをラミネートした実施例50〜65は、接着力
が大きく、かつ剥離性が良好であった。これに対して比
較例17、19、21、23は、ラミネートを省略した
ため、接着力が劣り、また比較例18、20、22、2
4は、架橋剤に硫黄を用いたため、熱プレス時の剥離性
が悪く、実用性に欠けていた。
【0060】
【発明の効果】請求項1ないし6記載の発明は、ゴムシ
ートをゴムアスファルトで接続するものであるから、接
続作業が容易であり、ゴムシートの接続部に砂その他の
異物が混入しても接続不良が生じることはなく、異物の
混入等に伴う接続部からの漏水を防ぐことができ、接続
作業が容易であることとあいまち、防水シートやルーフ
ィング、防草シートの施工現場における接続に好適に使
用することができる。
ートをゴムアスファルトで接続するものであるから、接
続作業が容易であり、ゴムシートの接続部に砂その他の
異物が混入しても接続不良が生じることはなく、異物の
混入等に伴う接続部からの漏水を防ぐことができ、接続
作業が容易であることとあいまち、防水シートやルーフ
ィング、防草シートの施工現場における接続に好適に使
用することができる。
【0061】特に請求項1〜3に記載の発明は、ゴムシ
ートを構成するゴムとしてポリオレフィン系樹脂と混合
可能なゴムを使用し、ポリオレフィン系樹脂を除くゴム
組成物100重量部に対し上記のポリオレフィン系樹脂
を15〜30重量部添加するので、ゴムアスファルトに
対する接着性が良好であり、しかもゴムシートのゴム弾
性が失われない。
ートを構成するゴムとしてポリオレフィン系樹脂と混合
可能なゴムを使用し、ポリオレフィン系樹脂を除くゴム
組成物100重量部に対し上記のポリオレフィン系樹脂
を15〜30重量部添加するので、ゴムアスファルトに
対する接着性が良好であり、しかもゴムシートのゴム弾
性が失われない。
【0062】また、請求項4〜6に記載された発明は、
ゴムシートに過酸化物架橋が可能なポリオレフィン系樹
脂フィルムを積層して架橋させるので、ゴムアスファル
トに対する接着性が一層向上すると共に、プレス架橋の
際にフィルムが熱盤に粘着することなく容易に剥離する
ことができ、しかもゴムシートのゴム弾性が失われな
い。
ゴムシートに過酸化物架橋が可能なポリオレフィン系樹
脂フィルムを積層して架橋させるので、ゴムアスファル
トに対する接着性が一層向上すると共に、プレス架橋の
際にフィルムが熱盤に粘着することなく容易に剥離する
ことができ、しかもゴムシートのゴム弾性が失われな
い。
【図1】剥離試験用試験片の作り方を説明する斜視図で
ある。
ある。
11:ジュラルミン板 12:ゴムシートの試験片 13:枠ゲージ 14:ゴムアスファルト 15:不織布
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23/16 C08L 23/16
Claims (6)
- 【請求項1】 ゴム、加硫剤、助剤、カーボンブラック
その他の添加剤からなるゴム組成物をシート状に成形
し、加硫して得られたゴムシートを接着により縦横に接
続する方法において、上記ゴム組成物の混練に際しゴム
としてポリオレフィン系樹脂と混合可能なゴムを使用
し、ポリオレフィン系樹脂を除くゴム組成物100重量
部に対し上記のポリオレフィン系樹脂を15〜30重量
部配合し、上記ゴムシートの接着に溶融ゴムアスファル
トを用いることを特徴とするゴムシートの接続方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載されたゴムシートの接続
方法において、ゴムがエチレンプロピレン系ゴム、天然
ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソブチレンイソプレ
ンゴムまたはハロゲン化イソブチレンイソプレンゴムの
いずれかであるゴムシートの接続方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載されたゴムシー
トの接続方法において、ポリオレフィン系樹脂が変性ポ
リエチレン、変性ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル
二元共重合体、エチレングリシジルメタクリレート二元
共重合体、エチレングリシジルメタクリレート酢酸ビニ
ル三元共重合体またはエチレングリシジルメタクリレー
トアクリル酸メチル三元共重合体のいずれかであるゴム
シートの接続方法。 - 【請求項4】 ゴム、架橋剤、助剤、カーボンブラック
その他の添加剤からなるゴム組成物をシート状に成形
し、架橋して得られたゴムシートを接着により縦横に接
続する方法において、架橋剤として有機過酸化物を用
い、シート状に成形され、架橋される前のゴムシートの
少なくとも接着面となる部分に過酸化物架橋が可能なポ
リオレフィン系樹脂からなるフィルムを重ね、加圧下で
加熱して上記ゴムの架橋と同時に上記フィルムを架橋さ
せ、上記ゴムシートの接着に溶融ゴムアスファルトを用
いることを特徴とするゴムシートの接続方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載されたゴムシートの接続
方法において、ゴムがエチレンプロピレン系ゴム、天然
ゴム、スチレンブタジエンゴムまたは臭素化イソブチレ
ンイソプレンゴムのいずれかであるゴムシートの接続方
法。 - 【請求項6】 請求項4または5に記載されたゴムシー
トの接続方法において、ポリオレフィン系樹脂がポリエ
チレン、変性ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル二元共
重合体、エチレングリシジルメタクリレート二元共重合
体またはエチレングリシジルメタクリレート酢酸ビニル
三元共重合体のいずれかであるゴムシートの接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26792296A JPH1088074A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | ゴムシートの接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26792296A JPH1088074A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | ゴムシートの接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088074A true JPH1088074A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17451487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26792296A Pending JPH1088074A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | ゴムシートの接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1088074A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015529712A (ja) * | 2012-08-02 | 2015-10-08 | バテグ グミテヒノロギー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトBATEGU Gummitechnologie GmbH & Co KG | 難燃性ポリマー組成物 |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP26792296A patent/JPH1088074A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015529712A (ja) * | 2012-08-02 | 2015-10-08 | バテグ グミテヒノロギー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトBATEGU Gummitechnologie GmbH & Co KG | 難燃性ポリマー組成物 |
US10053585B2 (en) | 2012-08-02 | 2018-08-21 | Bategu Gummitechnologie Gmbh | Flame-retardant polymer composition |
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