JPH09132676A - ゴムシートおよびその接合方法 - Google Patents

ゴムシートおよびその接合方法

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JPH09132676A
JPH09132676A JP7314831A JP31483195A JPH09132676A JP H09132676 A JPH09132676 A JP H09132676A JP 7314831 A JP7314831 A JP 7314831A JP 31483195 A JP31483195 A JP 31483195A JP H09132676 A JPH09132676 A JP H09132676A
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JP
Japan
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rubber
sheet
ethylene
polyolefin resin
polyolefin
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JP7314831A
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Nobuo Nakabayashi
延郎 中林
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Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
Kureha Elastomer Co Ltd
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Publication date
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    • B29C66/40General aspects of joining substantially flat articles, e.g. plates, sheets or web-like materials; Making flat seams in tubular or hollow articles; Joining single elements to substantially flat surfaces
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    • B29C66/10Particular design of joint configurations particular design of the joint cross-sections
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常のゴムシートと同様のゴム状弾性を
示し、しかも熱接着が可能であって、その熱接着の際に
接着剤を塗布する必要がなく、また接合面に溶融が生じ
ないゴムシートを提供する。 【解決手段】 ゴム、加硫剤、助剤、カーボンブラック
およびその他の添加剤からなるゴム組成物にポリオレフ
ィン系樹脂を添加してシート状に成形し、加硫して得ら
れたゴムシートにおいて、ゴムとしてポリオレフィン系
樹脂に対して相溶性を有するゴムを、加硫剤として有機
過酸化物を、ポリオレフィン系樹脂として有機過酸化物
加硫が可能で、かつ官能基を有するポリオレフィン系樹
脂をそれぞれ用い、該ポリオレフィン系樹脂の添加量を
ゴム組成物100重量部につき10〜30重量部に設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱接着が可能な
ゴムシートおよび該ゴムシートの熱接着による接合方法
に関するものであり、防水シート、ルーフィングおよび
防草シート等として広く利用することができる。
【0002】
【従来の技術】防水シート、ルーフィングおよび防草シ
ート等にゴムシートを使用することが知られているが、
ゴムシートは、成形・加硫時の大きさが施工現場の広さ
に比べて遙に小さいため、施工の現場で多数枚のゴムシ
ートを縦横に継ぎ足す必要があった。そのため、従来
は、多数枚のゴムシートを施工現場に広げ、その縁を重
ねて接着剤で接着していたが、この従来方法はゴムシー
トの縁に接着剤を塗布するという面倒な作業を必要とし
た。
【0003】一方、熱融着が可能なシートとして、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル等のポ
リオレフィン系樹脂をシート化したものが知られてい
る。このポリオレフィン系樹脂シートは、引張強度およ
び引裂強度等の機械的特性に優れているが、ゴム状弾性
に乏しく、シートに穴が開いた際の復元性に欠けると共
に、熱融着時に変形し、また温度変化によって硬さ変化
や膨張収縮が起こる等の問題があった。なお、熱融着性
を有し、しかも常温でゴム状弾性を示すものとして、熱
可塑性エラストマーが知られているが、この熱可塑性エ
ラストマーは、常温でゴム状弾性を示すとはいっても、
その弾性は通常のゴムに比べると不十分であり、しかも
熱融着時には、ポリオレフィン系樹脂シートと同様に変
形し、温度変化によって硬さが変化する等の問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、通常のゴ
ムシートと同様のゴム状弾性を示し、しかも熱接着が可
能であって、その熱接着の際に接着剤を塗布する必要が
なく、また接合面に溶融が生じないゴムシートおよび該
ゴムシートの接合方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のゴムシート
は、ゴム、加硫剤、助剤、カーボンブラックおよびその
他の添加剤からなるゴム組成物にポリオレフィン系樹脂
を添加してシート状に成形し、加硫して得られたゴムシ
ートにおいて、上記のゴムが上記のポリオレフィン系樹
脂に対して相溶性を有するゴムであり、上記の加硫剤が
有機過酸化物であり、上記のポリオレフィン系樹脂が有
機過酸化物加硫が可能で、かつ官能基を有するポリオレ
フィン系樹脂であり、該ポリオレフィン系樹脂の添加量
がポリオレフィン系樹脂を除くゴム組成物100重量部
につき10〜30重量部であることを特徴とする。
【0006】ゴムに樹脂を添加すると、その添加量にも
よるが、上記樹脂の軟化点または融点以上の温度では、
加硫ゴムであっても可塑度が上昇し、外力によって変形
し、また樹脂的性質が現れて硬くなり、ゴム状弾性が損
なわれるが、この発明では、加硫剤として有機過酸化物
を、またゴムとしてポリオレフィン系樹脂に対して相溶
性のゴムをそれぞれ用い、しかもこのポリオレフィン系
樹脂が官能基を有するので、ポリオレフィン系樹脂がゴ
ムと良好に混合されて絡み合い、かつゴムと共加硫して
三次元網目構造を形成する。したがって、得られたゴム
シートは、ポリオレフィン系樹脂の軟化点以下の温度で
も、硬化することなくゴム状弾性を高度に保持する。
【0007】そして、上記2枚のゴムシートを上下に重
ね、加圧下で温度300〜400℃に加熱すると、強固
に接合される。その理由は、明らかではないが、接着後
に該接着部の温度が上昇しても、接着力が高度に維持さ
れ、再加熱によって剥離したり、変形したりすることが
ない等の点から、熱融着のみによるものではなく、ゴム
シート内に残留する有機過酸化物およびポリオレフィン
系樹脂の加硫による軟化点の上昇および共加硫が上記の
熱融着に加わるためと考えられる。ただし、ポリオレフ
ィン系樹脂の添加量がゴム組成物の100重量部につき
10重量部未満では接着力が不十分になり、反対に30
重量部を超えると、ゴムシートのゴム状弾性が損なわ
れ、シートに穴が開いた際、その穴を発生させた原因を
除いても穴が塞がらない。
【0008】この発明で使用するゴムは、上記のポリオ
レフィン系樹脂に対して相溶性を有するゴムであり、エ
チレンプロピレン系ゴム、エチレンメチルアクリレート
系ゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエ
ンゴムまたは臭素化イソブチレンイソプレンゴムが例示
され、用途に応じて選択される。例えば、エチレンプロ
ピレン系ゴムおよびエチレンメチルアクリレート系ゴム
は、耐熱性、耐薬品性および耐オゾン性の向上に有効で
あり、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエン
ゴムは汎用ゴムとして機械的特性に優れ、また臭素化イ
ソブチレンイソプレンゴムは耐熱性、耐薬品性、耐オゾ
ン性および耐バリヤ性の要求される分野に適している。
【0009】また、この発明で使用されるポリオレフィ
ン系樹脂は、有機過酸化物加硫が可能で、かつ官能基を
有するポリオレフィン系樹脂であり、エチレンアクリル
酸エチル共重合体、エチレンアクリル酸メチル共重合
体、エチレンアクリル酸エステル無水マレイン酸共重合
体およびエチレン酢酸ビニル共重合体が例示され、用途
に応じて選択される。例えば、エチレン酢酸ビニル共重
合体は汎用的に用いられ、エチレンアクリル酸エチル共
重合体やエチレンアクリル酸メチル共重合体は柔軟性や
耐寒性の向上に有効であり、エチレンアクリル酸エステ
ル無水マレイン酸共重合体は柔軟性および耐寒性に加え
て相溶性の向上に有効である。そして、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体は、エチレンアクリル酸エチル共重合体、
エチレンアクリル酸メチル共重合体またはエチレンアク
リル酸エステル無水マレイン酸共重合体との併用も可能
である。
【0010】なお、上記のゴムシートは、単体で使用で
きることはもちろん、任意のゴムと吸水性樹脂(例え
ば、ポリアクリル酸塩、デンプン・アクリル酸、酢ビ・
アクリル酸共重合体、ポリエチレンオキサイド、イソブ
チレン・無水マレイン酸共重合体、PVA・無水マレイ
ン酸共重合体、アクリル酸塩・アクリルアミド共重合
体、CMC)との混合物からなる吸水性シートまたは補
強用繊維シート(例えば、織物、編物、不織布)のよう
な中間シートの上下両面に積層し、複合シートとして使
用することもできる。この場合は、未加硫の上記ゴムシ
ートを中間シートの上下両面に重ね、加硫により一体化
する。
【0011】上記ゴムシートの接合方法に係る発明は、
上記2枚のゴムシートの縁部を重ね合わせ、その重ね合
わせ部を加熱、加圧することを特徴とする。この接合に
は、従来の熱融着に使用されていた熱融着装置をそのま
ま使用することができる。例えば、施工現場に広げた2
枚のゴムシートの裏面同志を合わせて施工面から起立さ
せ、移動可能な小型のプレス機(特開平4−62140
号公報参照)を用いて加熱と加圧を同時に行ってもよ
く、また一方のゴムシートの表面に他方のゴムシートの
裏面を重ね、上側ゴムシートの縁部を立上げながら接合
すべき上下の両面に熱風を吹付けて加熱し、しかるのち
再び重ねて加圧してもよい。
【0012】上記の接合に際し、加熱温度、加圧力、加
圧時間等はゴムシートの厚みに応じて設定されるが、プ
レス機を使用し、例えば厚み2mmのゴムシートを2枚重
ねて接合する場合、プレス温度は160〜180℃が、
プレス圧力は4〜10kgf /cm2 が、またプレス時間は
5〜8分がそれぞれ好ましい。すなわち、プレス温度が
160℃未満であったり、プレス圧力が4kgf /cm2
満であったり、またプレス時間が5分未満であったりし
た場合は接着不良になり易い。反対に、プレス温度が1
80℃を超えるとゴムの老化や変形が生じ、またプレス
圧力が10kgf/cm2 を超えると変形の恐れがあり、ま
たプレス時間が8分を超えると作業工数の浪費となる。
【0013】一方、熱風加熱の場合、熱風温度は300
〜400℃が、圧力は8〜15kgf/cm2 が、また加圧
時間は0.5〜1分がそれぞれ好ましい。上記の熱風温
度が300℃未満であったり、圧力が8kgf /cm2 未満
であったり、また加圧時間が0.5分未満であったりし
た場合は、接着不良になり易い。反対に、熱風温度が4
00℃を超えるとゴムの老化や変形が生じ、圧力が15
kgf /cm2 を超えると変形の恐れがあり、また加圧時間
が1分を超えると作業工数の浪費となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施形態1 EPDM、有機過酸化物、助剤、カーボンブラックおよ
びその他の添加剤からなるゴム組成物100重量部に付
き、エチレン酢酸ビニル共重合体を10〜30重量部添
加し、混練した後、厚み2mm程度のシートに成形し、次
いでプレス機(温度164℃、プレス圧力20 kgf/cm
2 )で20分間プレスして加硫ゴムシートを得る。得ら
れた2枚のゴムシートの縁を約50mmの幅で、かつ一方
の表面に他方の裏面が接するように重ね、しかるのち重
ね合わせ縁部に沿って市販の熱風自動融着機(パーカー
コーポレーション社販売、商品名「ライスターX−84
型」)を移行させながら上下の縁部を接着する。すなわ
ち、上記熱風自動融着機の移動に伴い、上側のゴムシー
トの縁部を立上げて上下のゴムシートの対向面に温度3
00〜400℃の熱風を吹付け、しかるのち上下のゴム
シートの縁部を再び重ね、ローラを用い8〜15kgf /
cm2 の圧力で加圧し、接着する。
【0015】実施形態2 実施形態1のEPDMに代えてSBRを用いる以外は、
実施形態1と同様にして加硫ゴムシートを製造し、得ら
れた2枚のゴムシートを実施形態1と同様に接着する。
【0016】実施形態3 実施形態1のEPDMに代えて天然ゴムを用いる以外
は、実施形態1と同様にして加硫ゴムシートを製造し、
得られた2枚のゴムシートを実施形態1と同様に接着す
る。
【0017】実施形態4 実施形態1のEPDMに代えて臭素化IIRを用いる以
外は、実施形態1と同様にして加硫ゴムシートを製造
し、得られた2枚のゴムシートを実施形態1と同様に接
着する。
【0018】
【実施例】後記の表1〜4に示すように、実施例1〜9
および比較例A〜Mの配合ゴムをそれぞれ1バッチに付
き3.6〜4.6kgずつ温度75〜85℃の14インチ
ロールで混練し、温度65〜75℃の14インチロール
で幅500mm、厚さ2.0±0.1mmにシーティング
し、次いでプレス加硫(加硫温度164℃、圧力20kg
f/cm2 、加硫時間20分)を行い、縦・横400mmの
正方形で、厚み1.9±0.1mmの試験片を作成した。
ただし、加硫剤に硫黄を使用した比較例では加硫温度を
151℃、加硫時間を15分にそれぞれ設定した。
【0019】得られた2枚の試験片を市販の熱風自動融
着機(パーカーコーポレーション社販売、商品名「ライ
スターX−84型」)で全面接着した。接着条件は、熱
風温度350℃、接着速度0.7m/分に設定した。
【0020】上記の試験片について、熱接着の接着力、
熱プレスによる変形度および穴開き後の復元性を試験
し、表1ないし表4の配合表に併記した。ただし、試験
方法は下記のとおりとした。なお、表中の「EVA(対
ゴム組成物)」は、EVAを除くゴム組成物の合計量
(100重量部)に対するEVAの添加量(重量部)で
ある。
【0021】接着力 上記の熱接着で得られた2枚重ねの試験片を幅1イン
チ、長さ200mmに切断して測定試料とし、剥離試験機
(島津製作所製、商品名「オートグラフP−100」)
を用いて接着力を測定した。ただし、剥離方法は180
度剥離とし、引張り速度は50mm/分、測定温度は23
℃および60℃の二種類に設定した。そして、23℃に
おける接着力は8 kgf/インチ以上を可とし、8 kgf/
インチ未満を不可と判定し、60℃における接着力は2
kgf/インチ以上を可とし、2 kgf/インチ未満を不可
と判定した。
【0022】変形度 加硫後の試験片を縦・横350mmの正方形に裁断し、得
られた測定試料をプレス機(プレス温度179℃、プレ
ス圧力10 kgf/cm2 )で10分間プレスした。図1に
おいて、10は一辺長が350mmの測定試料であり、上
記のプレスにより各辺が鎖線11で示すように膨らんだ
とき、中間点の脹らみの大きさSを変形度とし、この変
形度Sが3mm未満を可と判定し、3mm以上を不可と判定
した。
【0023】復元性 図2に示すように、前記の加硫で得られた一辺長400
mmの試験片15を2枚の孔開き鉄板16、16の間に挟
み、鉄板16の中心孔17から覗く試験片15に錐18
を突き刺し、10分後に抜き取り、次いで室温下で24
時間放置した後、錐18の突き刺しで生じた穴(裂け
目)の塞がり程度を目視で観察し、穴が塞がって隙間の
ない場合を可(〇)と判定し、図3のように隙間19が
生じた場合を不可(×)と判定した。ただし、鉄板16
は、厚みtが10mmのものを使用し、中心孔17の直径
Dは40mmとした。図3において、鎖線の円17aは、
鉄板16の中心孔17の縁を示す。また、錐18の直径
dを30mmとし、先端のテーパー部18aの長さaを5
2mmとした。
【0024】配合剤としては下記のものを用いた。 EPDM(出光DSM社販売、商品名:ケルタン57
8、C2 量:65重量%、第3成分:ENB) 臭素化IIR(日本合成ゴム社製、商品名:ブロモブチ
ル2244) SBR(日本合成ゴム社製、商品名:JSR1500、
スチレン量:23.5重量%) 天然ゴム(加商社販売、商品名:RSS#1ライト) 亜鉛華(白水化学社製、商品名:3号亜鉛華) ステアリン酸(花王社製、商品名:ルナックS−20) ジクミルパーオキサイド(日本油脂社製、商品名:パー
クミルD−40) 硫黄(鶴見化学工業社製、商品名:金華印沈降硫黄) MBTS(三新化学社製、商品名:サンセラ−DM−
G) TMTD(三新化学社製、商品名:サンセラ−TT−
G) CBS(三新化学社製、商品名:サンセラ−CM−G) HAFブラック(旭カーボン社製、商品名:旭#70) FEFブラック(旭カーボン社製、商品名:旭#60) SRF−LSブラック(旭カーボン社製、商品名:旭#
35) MTブラック(Vanderbilt社製、商品名:サーマックス
MT) 炭酸カルシウム(日東粉化社製、商品名:ノーベライト
A) パラフィン系プロセスオイルA(出光興産社製、商品
名:ダイアナプロセスPw380) パラフィン系プロセスオイルB(出光興産社製、商品
名:ダイアナプロセスPw90) ナフテン系プロセスオイル(日本石油社製、商品名:コ
ウモレックス2号) EVA(昭和電工社製、商品名:FL14−1、酢酸ビ
ニル量:20重量%)
【0025】 表1 1 2 3 A B C D 配合(重量部) EPDM 100 100 100 100 100 100 100 亜鉛華 5 5 5 5 5 5 5 ステアリン酸 1 1 1 1 1 1 1 FEFブラック 40 40 40 40 40 40 40 MTブラック 43 43 43 43 43 43 43 炭酸カルシウム − − − − − 7 7 プロセスオイルA 30 30 30 30 30 30 30 ジクミルパーオキサイド 11 11 11 11 11 − − 硫黄 − − − − − 1 1 CBS − − − − − 2 2 TMTD − − − − − 1 1 EVA 23 46 69 11.5 80.5 69 46 〃 (対ゴム組成物) (10) (20) (30) (5) (35) (30) (20) 性能 接着力( kgf/インチ) 温度23℃ 10.8 13.6 17.0 7.0 18.2 12.4 9.0 温度60℃ 2.6 3.4 4.0 1.4 4.3 0.2 0.2 変形度 1.6 2.0 2.6 1.6 3.5 4.2 3.7 復元性 〇 〇 〇 〇 × × 〇
【0026】 表2 4 5 E F G 配合(重量部) SBR 100 100 100 100 100 亜鉛華 5 5 5 5 5 ステアリン酸 1 1 1 1 1 HAFブラック 40 40 40 40 40 SRF−LSブラック 41 41 41 41 41 ナフテン系プロセスオイル 35 35 35 35 35 炭酸カルシウム − − − − 4 ジクミルパーオキサイド 8 8 8 8 − 硫黄 − − − − 1.5 MBTS − − − − 2 TMTD − − − − 0.5 EVA 46 69 11.5 80.5 69 〃 (対ゴム組成物) (20) (30) (5) (35) (30) 性能 接着力( kgf/インチ) 温度23℃ 13.0 15.8 7.2 16.5 12.0 温度60℃ 3.2 3.8 1.0 4.0 0.1 変形度 1.8 2.6 1.4 3.4 3.8 復元性 〇 〇 〇 × ×
【0027】 表3 6 7 H I J 配合(重量部) 天然ゴム 100 100 100 100 100 亜鉛華 5 5 5 5 5 ステアリン酸 1 1 1 1 1 FEFブラック 40 40 40 40 40 SRF−LSブラック 42 42 42 42 42 ナフテン系プロセスオイル 35 35 35 35 35 炭酸カルシウム − − − − 3 ジクミルパーオキサイド 7 7 7 7 − 硫黄 − − − − 2 CBS − − − − 2 EVA 46 69 11.5 80.5 69 〃 (対ゴム組成物) (20) (30) (5) (35) (30) 性能 接着力( kgf/インチ) 温度23℃ 13.0 16.2 6.4 17.2 14.0 温度60℃ 3.1 4.4 1.0 4.6 0.2 変形度 2.5 2.8 1.7 3.9 4.3 復元性 〇 〇 〇 〇 ×
【0028】 表 4 8 9 K L M 配合(重量部) 臭素化IIR 100 100 100 100 100 亜鉛華 5 5 5 5 5 ステアリン酸 1 1 1 1 1 FEFブラック 40 40 40 40 40 SRF−LSブラック 43 43 43 43 43 パラフィン系プロセスオイルB 30 30 30 30 30 炭酸カルシウム − − − − 8 ジクミルパーオキサイド 11 11 11 11 − 硫黄 − − − − 1 MBTS − − − − 1 TMTD − − − − 1 EVA 23 69 11.5 80.5 69 〃 (対ゴム組成物) (10) (30) (5) (35) (30) 性能 接着力( kgf/インチ) 温度23℃ 9.8 14.6 6.2 15.0 11.0 温度60℃ 2.8 3.8 1.2 4.1 0.2 変形度 2.0 2.7 1.8 4.0 4.6 復元性 〇 〇 〇 × ×
【0029】上記の表1ないし4に示すとおり、この発
明の実施例1〜9は、いずれも接着力、変形度および復
元性に優れていた。これに対し、表1に示す比較例Aは
EVAの添加量が過少のため接着力が不足し、比較例B
はEVAの添加量が過剰のため変形度および復元性が悪
く、また比較例C、Dは硫黄加硫であるため60℃での
接着力がおよび変形度が劣り、特にEVAが多い目の比
較例Cは復元性も劣っていた。
【0030】また、表2において、比較例EはEVAが
過少であるため接着力が劣り、比較例FはEVAが反対
に過剰であるため、変形度および復元性が劣り、比較例
Gは硫黄加硫であるため、60℃での接着力、変形度お
よび復元性のすべてが劣っていた。
【0031】また、表3において、比較例HはEVAが
過少であるため接着力が劣り、比較例IはEVAが反対
に過剰であるため、変形度が劣り、比較例Jは硫黄加硫
であるため、60℃での接着力、変形度および復元性の
すべてが劣っていた。
【0032】また、表4において、比較例KはEVAが
過少であるため接着力が劣り、比較例LはEVAが反対
に過剰であるため、変形度および復元性が劣り、比較例
Mは硫黄加硫であるため、60℃での接着力、変形度お
よび復元性のすべてが劣っていた。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ゴムおよび加硫
剤その他の添加剤からなるゴム組成物にポリオレフィン
系樹脂を添加してシート状に成形し、加硫して得られた
ゴムシートであって、上記のゴムがポリオレフィン系樹
脂に対して相溶性を有し、加硫剤が有機過酸化物であ
り、ポリオレフィン系樹脂が有機過酸化物加硫が可能
で、かつ官能基を有しており、該ポリオレフィン系樹脂
の添加量をゴム組成物の10〜30重量部に設定したも
のであるから、通常のゴムシートと同様のゴム状弾性を
示し、しかも熱接着が可能であって、その熱接着の際に
接着剤を塗布する必要がなく、また接合面に溶融が生じ
ない。したがって、防水シート、ルーフィング、防草シ
ートとして使用するに当たり、施工現場で単に縁部を重
ねて加熱下で加圧するだけで容易に接合することができ
る。
【0034】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載されたゴムシートにおいて、ゴムとしてエチレンプ
ロピレン系ゴム、エチレンメチルアクリレート系ゴム、
天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴムま
たは臭素化イソブチレンイソプレンゴムのいずれかを選
択使用したものであるから、熱接着性が一層向上し、特
にエチレンプロピレン系ゴムおよびエチレンメチルアク
リレート系ゴムを選択した場合は、ゴムシートの耐熱
性、耐薬品性および耐オゾン性が向上し、また天然ゴ
ム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴムを選択し
た場合は、汎用ゴムとして機械的特性に優れ、また臭素
化イソブチレンイソプレンゴムを選択した場合は、耐熱
性、耐薬品性、耐オゾン性および耐バリヤ性が向上す
る。
【0035】請求項3に記載された発明は、請求項1ま
たは2に記載されたゴムシートにおいて、ポリオレフィ
ン系樹脂としてエチレンアクリル酸エチル共重合体、エ
チレンアクリル酸メチル共重合体、エチレンアクリル酸
エステル無水マレイン酸共重合体またはエチレン酢酸ビ
ニル共重合体のいずれかを選択使用したものであるか
ら、特に接着性が向上する。
【0036】請求項4に記載された発明は、請求項1な
いし3のいずれかに記載された2枚のゴムシートの縁部
を重ね合わせ、その重ね合わせ部を加圧下で加熱するこ
とを特徴とするゴムシートの接合方法であるから、上記
のゴムシートを防水シート、ルーフィングまたは防草シ
ート等に使用する場合、その多数枚を施工現場に広げて
縦・横に継ぎ足す際に接着剤を塗布する必要がなく、従
来の熱融着に用いられていた熱融着機を用いて容易に接
合することができ、かつ接合部が従来の熱融着部に比べ
て耐熱性に優れ、夏期においても剥離することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴムシートの変形度を説明する平面図である。
【図2】ゴムシートに孔を開けた際の断面図である。
【図3】ゴムシートの孔の回復度を説明する平面図であ
る。
【符号の説明】
10:変形度の測定試料 11:変形した測定試料の辺 15:回復度測定用の試験片 16:鉄板 17:中心孔 18:錐 18a:テーパー部 19:隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/16 LCY C08L 23/16 LCY C09J 5/00 JGV C09J 5/00 JGV // B29K 21:00 23:00 B29L 7:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム、加硫剤、助剤、カーボンブラック
    およびその他の添加剤からなるゴム組成物にポリオレフ
    ィン系樹脂を添加してシート状に成形し、加硫して得ら
    れたゴムシートにおいて、上記のゴムが上記のポリオレ
    フィン系樹脂に対して相溶性を有するゴムであり、上記
    の加硫剤が有機過酸化物であり、上記のポリオレフィン
    系樹脂が有機過酸化物加硫が可能で、かつ官能基を有す
    るポリオレフィン系樹脂であり、該ポリオレフィン系樹
    脂の添加量がポリオレフィン系樹脂を除くゴム組成物1
    00重量部につき10〜30重量部であることを特徴と
    するゴムシート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたゴムシートにおい
    て、ゴムがエチレンプロピレン系ゴム、エチレンメチル
    アクリレート系ゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチ
    レンブタジエンゴムまたは臭素化イソブチレンイソプレ
    ンゴムのいずれかであるゴムシート。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載されたゴムシー
    トにおいて、ポリオレフィン系樹脂がエチレンアクリル
    酸エチル共重合体、エチレンアクリル酸メチル共重合
    体、エチレンアクリル酸エステル無水マレイン酸共重合
    体またはエチレン酢酸ビニル共重合体のいずれかである
    ゴムシート。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載され
    た2枚のゴムシートの縁部を重ね合わせ、その重ね合わ
    せ部を加圧下で加熱することを特徴とするゴムシートの
    接合方法。
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