JPH1087647A - テトロン酸誘導体の製造方法 - Google Patents

テトロン酸誘導体の製造方法

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JPH1087647A
JPH1087647A JP23482697A JP23482697A JPH1087647A JP H1087647 A JPH1087647 A JP H1087647A JP 23482697 A JP23482697 A JP 23482697A JP 23482697 A JP23482697 A JP 23482697A JP H1087647 A JPH1087647 A JP H1087647A
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general formula
formula
tetronic acid
reaction
acid
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JP23482697A
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Walter Dr Brieden
ブリーデン ヴァルター
Josef Dr Schroeer
シュレーアー ヨーゼフ
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Lonza AG
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Lonza AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D307/34Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般式 【化18】 のテトロン酸誘導体の新規な製造方法を提供する。 こ
のテトロン酸誘導体は、(+)−ビオチン、または医薬
的に、または農薬として活性を示す化合物を製造するた
めの重要な中間体である。 【解決手段】 4−ハロ酢酸エステルを塩基と反応さ
せ、中間に生成したテトロン酸に対してジアゾ化または
ニトロソ化のどちらかを行ない、生成したテトロン酸を
場合によってはさらにアミンハロゲン化水素酸塩と反応
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一般式
【0002】
【化11】
【0003】(式中、R1 はヒドロキシルまたはフェニ
ルアミノであり、R2 はオキソまたはNR1であって、
1は上記した意味を有する。)のテトロン酸誘導体の
新規な製造方法に関する。
【0004】テトロン酸誘導体は、とりわけ(+)−ビオ
チンまたはそのほかの医薬としてまたは農薬として活性
を有する化合物を製造するための重要な中間体である。
ビタミンHとしても知られる(+)−ビオチンは、とり
わけ、医薬的に適用されるほか、動物飼料への添加物と
しても使用される。
【0005】(+)−ビオチン製造のための、種々の合成
法が発表されている。 テトロン酸から出発する(+)−
ビオチンの全合成法として、たとえばEP−A0270
076およびEP−A0273270に発表された方法
は、工業的な重要性を取得した。 この全合成法の出発
物質としては、EP−A0153615に従い、4−ク
ロロ酢酸エステルから出発して、スルフリルクロライド
を用いた塩素化により2,4−ジクロロ酢酸エステルを
得、加熱処理および閉環によって3−クロロテトロン酸
を得、最後にクロロテトロン酸の水素化によってテトロ
ン酸を得ることが可能である。 上記EP−A0270
076に従う場合、その後のジアゾ化は、さらに第四段
階に至って実施することができるだけである。
【0006】上記した出発物質の調製は、一方において
複雑であり、他方において、スルフリルクロライドを使
用する塩素化工程を含むため、環境上の問題を含んでい
るという弱点がある。
【0007】本発明の目的は、それゆえ、このような不
利益を含まない製造方法を開発することにある。
【0008】この目的は、請求項1に従う新規な方法に
よって達成される。
【0009】本発明の方法によるときは、第一工程にお
いて、一般式
【0010】
【化12】
【0011】(式中、R4はC1-6アルキル基であり、X
はハロゲン原子である。)の4−ハロ酢酸エステルを、
まず塩基を用いて、式
【0012】
【化13】
【0013】のテトロン酸またはその塩に変換する。
【0014】ここで、C1-6 アルキルは、好適には、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、 sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルまたはヘキ
シルおよびその異性体である。 好ましくはC1-4 アル
キル基を使用する。 ハロゲンとは、フッ素、塩素、臭
素またはヨウ素を意味すると理解すべきであり、塩素が
好ましい。 好適に使用される4−ハロ酢酸エステル
は、4−クロロ酢酸エチルである。
【0015】好適な塩基は、アルカリ金属水酸化物、た
とえばナトリウムまたはカリウムの水酸化物、アルカリ
土類金属水酸化物たとえば水酸化バリウム、または窒素
含有塩基である。
【0016】反応は、水性系を溶媒として実施すること
が、すなわち水それ自体、または水と適当な有機溶媒た
とえばテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムア
ミドまたはアセトニトリルとの混合物を用いて実施する
ことが有利である。
【0017】反応は、−20℃から100℃までの温度
において、好ましくは50℃から100℃までの温度に
おいて実施するのが好都合である。 一般式IIの4−ハ
ロ酢酸エステルは、反応混合物のpHが7〜13、好ま
しくは7〜9になるまで、塩基とともに供給することが
好ましい。
【0018】一般式III のテトロン酸またはその塩は、
単離することなく第二工程で転化させるのが有利であ
る。
【0019】第二工程においては、一般式
【0020】
【化14】
【0021】(式中、R3はフェニルアミノでありYは
酸アニオンである。)のジアゾニウム塩、または一般式
【0022】
【化15】
【0023】(式中、Yは上記した意味を有する。)の
ニトロシル化合物との反応を実施し、一般式
【0024】
【化16】
【0025】(式中、R1は前記した意味を有し、R2
オキソである。)のテトロン酸誘導体を得る。
【0026】第二工程における第一の態様で使用するジ
アゾニウム塩は、古くから知られている方法(EP−A
0270076を参照)に従って、アニリンと適当な水
性の鉱酸とを、アルカリ金属亜硝酸塩の存在下に反応さ
せることによって製造することができる。
【0027】フェニルアミノ基は、場合によっては置換
基を有することができる。 フェニル基の可能な置換基
として挙げられるものは、C1-6 アルキル、すなわち、
好適にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、 sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ルまたはヘキシルおよびその異性体、C1-6 アルコキ
シ、アリールすなわち好都合にはフェニルまたはフェノ
キシのようなアリーロキシであるか、ハロゲンまたはニ
トロである。
【0028】酸アニオンとしてのYは、好都合には、鉱
酸のアニオン、すなわちフッ素、塩素、臭素またはヨウ
素のようなハロゲンの原子、硫酸水素イオンまたはBF
4 である。 好ましいジアゾニウム塩は、アニリンと塩
酸とから製造できる、R3 がフェニルアミノであってY
が塩素であるもの、すなわちベニゼンジアゾニウムクロ
ライドである。
【0029】第二工程の変更態様を行なう場合のニトロ
シル化合物の製造は、既知の方法に従って、鉱酸の存在
下におけるアルカリ金属亜硝酸塩との反応によって実施
することができる。 好ましいニトロシル化合物は、亜
硝酸ナトリウムと塩酸とから製造されるニトロシルクロ
ライド(式IVb において、Y=Cl)である。
【0030】第二工程の反応は、好都合には、−20℃
から60℃までの、好ましくは10℃から30℃までの
温度で実施する。
【0031】第二工程の第一の態様によって得られる一
般式Iのテトロン酸誘導体、すなわちR1=フェニルア
ミノであり、R2=オキソであるものは、単離して(+)
−ビオチンの製造に使用することができる。 たとえ
ば、EP−A0270076そのほかの教示に従って、
さらに本発明の第三工程で、一般式
【0032】
【化17】
【0033】(式中、R1およびXは前記した意味を有
する。)のアミンハロゲン化水素塩と反応させて、最終
生成物に至ることができる。
【0034】第二工程の変更態様を実施した結果得られ
た一般式Iのテトロン酸誘導体、すなわちR1=ヒドロ
キシルであり、R2=オキソであるものは、一般に単離
することなく直接、本発明の製造方法の第三工程におい
て、一般式VIのアミノハロゲン化水素酸塩と反応させ
る。
【0035】好都合には、ヒドロキシルアミン塩酸塩ま
たはフェニルヒドラジン塩酸塩を、一般式VIのアミンハ
ロゲン化水素酸塩として使用する。 反応は一般に、第
二工程の溶媒の系内で進めるか、または溶媒をとりかえ
て適当な有機溶媒、たとえばメタノール、エタノールま
たはプロパノールのような脂肪族アルコール、好ましく
はエタノール中で進める。 反応温度は、−20℃から
100℃の間で変化させることができる。
【0036】目的生成物の単離は常法に従って、たとえ
ば濾過により行なうことができる。
【0037】[実施例1] 3−フェニルアゾテトロン酸の製造 4−クロロ酢酸エチル2.2696g(13.8mmol)と
水酸化ナトリウム1.1030g(27.6mmol)の水
/THF=2:1の30ml中の溶液を1時間、反応混合
物がpH8に至るまで環流させた。 ついで、40mlの
水でうすめた。アニリン1.2844g(13.8mmo
l)を、−10℃で、中濃度の水性塩酸7ml(約16%
濃度)中に滴状にして加え、ついで亜硝酸ナトリウム
0.9514g(13.9mmol)の水3ml中の溶液を加
えた。 10分後、この淡黄色の透明な溶液に対して、
同じ温度で、飽和の酢酸ナトリウム水溶液を、色が強い
黄色に変るのが観察されるまで添加した。 溶液は色が
変るとともに不透明になった。
【0038】この反応剤を、あらかじめ用意した、−1
0℃に冷却した4−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン
ナトリウム塩溶液(テトロン酸ナトリウム溶液)に、滴
状にして加えた。 この操作の間に、濃い黄橙色の沈で
ん物が析出した。 冷却浴をとり除き、混合物が室温ま
で温まるにまかせた。 続いて5分間30℃に温め、濾
過した。 沈でん物を、まず各回30mlの水で2回、つ
いで氷冷したメタノール/水=1:1の20mlで1回、
洗浄した。 生成物を真空中50℃において、18時間
乾燥した。 1.97gの3−フェニルアゾテトロン酸
が得られた。
【0039】収率:70%1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ:4.70
(d,2H);7.36(m,1H);7.48(m,
2H);7.58(m,2H);13.12(br,
s,0.5H);14.00(br,s,0.5H)。
【0040】[実施例2] 3−フェニルアゾテトロン酸の製造 1996.0gの水を10リットルの二重ジャケットつ
き撹拌装置中に導入し、環流させた。 それと同時に、
164.60gの4−クロロ酢酸エチル(1.00mmo
l)および226.60gの30%水酸化ナトリウム水
溶液(2.00mmol)を、「ドシマート(Dosimat)」
を用いて、60分間かけて水中に量り入れた。
【0041】添加後、90分間を費して、混合物を96
℃から8℃に冷却した(液のpHは9.7)。 つい
で、0.5gの酢酸を用いて、pHを7.2に調整し
た。 溶液は、わずか緑色に変化した(テトロン酸ナト
リウム溶液)。
【0042】ジアゾニウム塩溶液を製造するために、1
92.60gの水と232.80gの32%塩酸を最初に
0℃で導入し、ついで混合物を93.72g(1.00mm
ol)のアニリンで、温度が0℃を超えないようにして処
理した。 白い懸濁液が、この間に生成した。 69.
40g(1.00mmol)の亜硝酸ナトリウムの100.3
gの水溶液を、この懸濁液に添加して、温度が−10℃
と0℃の間に保たれるようにした。 その結果生成した
溶液を0℃で10分間撹拌し、281gの10%酢酸ナ
トリウム溶液を加えて緩衝化した。
【0043】このジアゾニウム塩溶液を、冷いテトロン
酸ナトリウム溶液に、5℃で、5分間かけて量り入れ
た。 黄色い固体が直ちに析出し、それを、5℃で30
分間撹拌した後に濾過して、727gの水と500gの
冷メタノールで洗浄した。 黄色い生成物を、真空中、
50℃において乾燥した。
【0044】収量:最初の濾過により、標題生成物17
8.8g(収率87.5%)。 母液から標題生成物
7.5g(収率3.6%)。
【0045】[実施例3] 0.5M−テトロン酸ナトリウム溶液の製造 1620gの水を2リットルの二重ジャケットつき撹拌
装置に導入し、環流させた。
【0046】それと同時に、164.40gの4−クロ
ロ酢酸エチル(1.00mmol)と266.60gの30
%水酸化ナトリウム溶液(2.00mmol)とを、沸騰し
ている水中に、ドシマートを用いて、60分間かけて量
り入れた。
【0047】添加後、混合物を96℃から22℃に直接
冷却し、水を加えて、2リットルの容積(0.5Mのテ
トロン酸ナトリウム溶液)に正確にうすめた。
【0048】13C−NMR(H2O,DMSO挿入)
δ:194.47(C2);183.14(C4);8
0.34(C3);70.95(C5);56.58
(EtOH);15.99(EtOH)。
【0049】[実施例4] 3−ヒドロキシ−2−オキソ−4−フェニルヒドラゾン
−テトラヒドロフランの製造 30mlのテトロン酸ナトリウム(30mmol)の溶液を室
温で導入し、そこへ、2.07gの亜硝酸ナトリウム
(30mmol)を加えて溶解した。 6mlの5M塩酸(3
0mmol)を上記の透明な溶液中に、30分間かけて量り
入れた。 温度は、20℃から25℃の間に維持した。
塩酸を添加した後、混合物を室温でさらに15分間撹
拌した。 この溶液を、5.20gのフェニルヒドラジ
ン塩酸塩(36mmol)を60mlの水中に懸濁した冷たい
液に、0℃で、35分間かけて添加した。 オレンジ色
の固体がこの間に析出した。 添加後、混合物を0℃に
おいてさらに2時間、追加的に撹拌し、固体を濾別して
少量の水で洗浄してから、真空中で40℃において乾燥
した。
【0050】収量:標題生成物4.70g(収率64
%) 融点:191.0℃−191.5℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:5.00(s,2
H,CH2);6.90(t,1H,CHar);7.2
2(d,2H,CHar);7.29(t,2H,C
ar);10.03(s,1H,NH);13.28
(s,1H,NOH)。
【0051】[実施例5] 3,4−ビス[ヒドロキシイミノ]−2−オキソテトラ
ヒドロフランの製造 まず、50mlのテトロン酸ナトリウム溶液(25mmol)を
室温で導入し、ついで、3.45gの亜硝酸ナトリウム
をその中に溶解した。 10mlの5M塩酸(50mmol)
を、30分かけてこの透明な溶液に量り入れた。 温度
は20℃から25℃の間に維持した。 塩酸を添加した
後、混合物を室温でさらに15分間、追加的に撹拌し
た。 この溶液を、室温で、6.85gのヒドロキシア
ミン塩酸塩(100mmol)の水70ml中の溶液中に、3
5分間かけて添加した。 室温でさらに2.5時間撹拌
したところ、ベージュ色の固体が析出した。 混合物を
0℃に冷却して、析出した固体を濾別し、少量の水で洗
浄してから、真空中、40℃で乾燥した。
【0052】収量:標題化合物1.40g(収率38
%) 融点:169.8℃−170.2℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:4.98(s,2
H,CH2);12.40(s,1H,NOH);1
3.90(s,1H,NOH)。
【0053】[実施例6] 2−オキソ−3,4−ビス[フェニルヒドラジン]テト
ラヒドロフランの製造 4.08g(20mmol)のフェニルアゾテトロン酸、1
1.56g(80mmol)のフェニルヒドラジン塩酸塩、
5.60g(69mmol)の酢酸ナトリウムおよび200
mlのエタノールを導入し、混合物を環流温度に7時間加
熱した。 その結果生成した、濃い赤色をした懸濁液を
室温まで冷却し、濾過した。 赤色がかった嵩高な固体
を5回、50mlの水で洗浄し、最後にさらに2回、50
mlのエタノールで洗浄した。 赤い固体を真空乾燥オー
ブン中、40℃で乾燥した。
【0054】収量:標題化合物5.21g(収率88
%)1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
2.40(s,1H,NH);10.10(s,1H,
NH);7.44(m,2H,CHarom.);7.38
(m,4H,CHarom.);7.20(d,2H,CH
arom.);7.12(t,1H,CHarom.);6.94
(t,1H,CHarom.);5.18(s,2H,CH
arom.).13 C−NMR(100MHz,DMSO−d6)δ:1
66.05(C2);143.76(C4);142.
13;139.34(2Cipso);129.70;12
9.41;123.57;120.81;114.5
1;112.80(10CHarom.);122.43
(C3);65.04(C5)。
【0055】[実施例7] 4−ヒドロキシイミノ−2−オキソ−3−フェニルヒド
ラゾンテトラヒドロフランの製造 4.08g(20mmol)のフェニルアゾテトロン酸、5.
60g(80mmol)のヒドロキシルアミン塩酸塩、5.
60g(69mmol)の酢酸ナトリウムおよび200mlのエ
タノールを導入し、これらの混合物を環流温度に3時間
加熱した。 その結果生成する黄色い懸濁液を室温まで
冷却し、溶媒を「ロータベーパー(Rotavapor)」中で
蒸留除去した。 その残渣に100mlの水を加え、固体
を濾過分離した。 50mlの水でさらに3回洗浄し、黄
色い固体を温いまま200mlのエタノールから再結晶さ
せた。 母液を冷却し、析出した固体を濾過分離して5
0mlのエタノールで洗浄し、真空乾燥オーブン中、40
℃で乾燥した。
【0056】収量:標題化合物2.41g(収率55
%)1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
2.32(s,1H,OHまたはNH);11.64
(s,1H,OHまたはNH);7.44(t,2H,
CHarom.);7.34(d,2H,CHarom.);7.
16(t,1H,CHarom.);5.06(s,2H,
CH2O).13 C−NMR(100MHz,DMSO−d6)δ:1
65.49(C2);151.74(C4);141.
70(Cipso);129.65;124.31;11
4.80(5CHarom.);120.87(C3);6
4.31(C5)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1はヒドロキシルまたはフェニルアミノであ
    り、R2はオキソまたは基NR1であり、ここでR1は上
    記の意味を有する。)のテトロン酸誘導体の製造方法で
    あって、一般式 【化2】 (式中、R4はC1-6アルキル基であって、Xはハロゲン
    原子である。)の4−ハロ酢酸エステルを、第一工程に
    おいて塩基の存在下に、式 【化3】 のテトロン酸またはその塩に変換し、それを第二工程に
    おいて、一般式 【化4】 のジアゾニウム塩(式中、R3はフェニルイミノであり
    Yは酸アニオンである。)または一般式 【化5】 のニトロシル化合物(式中、Yは上記した意味を有す
    る。)と反応させて、一般式 【化6】 (式中、R1は前記した意味を有し、R2はオキソであ
    る。)のテトロン酸誘導体とし、それを単離するか、ま
    たはさらに第三工程で一般式 【化7】 (式中、R1およびXは前記した意味を有する。)のア
    ミンハロゲン化水素酸塩と反応させることを特徴とする
    テトロン酸誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 使用する塩基がアルカリ金属水酸化物で
    あることを特徴とする請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】 第一工程において、反応を−20℃から
    100℃の温度において行ない、反応混合物が7〜13
    のpHを示すに至るまで、一般式IIのハロ酢酸エステル
    を塩基と同時に供給することを特徴とする請求項1また
    は2の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式III のテトロン酸誘導体を単離し
    ないことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 第二工程において、反応を−20℃から
    60℃の温度で実施することを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかの製造方法。
  6. 【請求項6】 第三工程において、反応を−20℃から
    100℃の温度で実施することを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれかの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載した一般式Iのテトロン
    酸誘導体において、R1 がフェニルアミノであり、R2
    がオキソであるものの製造方法であって、一般式 【化8】 (式中、R4はC1-6アルキル基であり、Xはハロゲン原
    子である。)の4−ハロ酢酸エステルを、第一工程にお
    いて、塩基の存在下に、一般式 【化9】 のテトロン酸またはその塩に変換し、第二工程におい
    て、これを一般式 【化10】 (式中、R3はフェニルイミノでありYは酸アニオンで
    ある。)のジアゾニウム塩と反応させて目的化合物とす
    ることを特徴とする製造方法。
JP23482697A 1996-09-04 1997-08-29 テトロン酸誘導体の製造方法 Pending JPH1087647A (ja)

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