JPH1087329A - Ti系複合金属酸化膜形成用塗布液及びこれを用いて形成した誘電体薄膜 - Google Patents

Ti系複合金属酸化膜形成用塗布液及びこれを用いて形成した誘電体薄膜

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JPH1087329A
JPH1087329A JP26028596A JP26028596A JPH1087329A JP H1087329 A JPH1087329 A JP H1087329A JP 26028596 A JP26028596 A JP 26028596A JP 26028596 A JP26028596 A JP 26028596A JP H1087329 A JPH1087329 A JP H1087329A
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alkoxide
forming
oxide film
metal oxide
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JP26028596A
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Yoshihiro Sawada
佳宏 澤田
Akira Hashimoto
晃 橋本
Tetsuya Aisaka
哲彌 逢坂
Ichiro Koiwa
一郎 小岩
Mitsuro Mita
充郎 見田
Takao Kanehara
隆雄 金原
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 表面モホロジーがよく緻密な膜が形成可能
で、保存安定性、取り扱い性に優れたTi系複合金属酸
化膜形成用塗布液及びこれを用いた誘電体薄膜の提供。 【解決手段】 (イ)(a)M金属アルコキシドとTi
アルコキシド、(b)MTi複合アルコキシド、及び
(c)前記(a)又は(b)のβ−ジケトン金属錯体化
物の中から選ばれる少なくとも1種の化合物と、(ロ)
無水カルボン酸類及びジカルボン酸モノエステル類の中
から選ばれる少なくとも1種の化合物とを反応させて得
られる有機金属化合物を含有してなる、下記一般式
(I) MTiO3 (I) (式中、MはCa、Ba、Srの中から選ばれる少なく
とも1種の金属元素を表す)で表されるTi系複合金属
酸化膜形成用塗布液、及びこの塗布液を用いて基板上に
形成された誘電体薄膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面形状(表面モ
ホロジー)がよく、緻密な膜が形成可能で、かつ保存安
定性、取り扱い性に優れたTi系複合金属酸化膜形成用
塗布液及びこれを用いて形成した誘電体薄膜に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、SrTiO3、BaTiO3、(B
a・Sr)TiO3等のTi系複合金属酸化膜の誘電体
膜を電子・半導体・電気光学分野に対して応用すること
が検討されており、特に、高・強誘電性を利用した半導
体メモリーや、MMIC(Microwave Monolithic IC)
用キャパシタ等への適用が試みられている。
【0003】これら複合金属酸化膜の形成方法として
は、スパッタ法、CVD法等のドライプロセス法や、ゾ
ル−ゲル法、MOD法等の塗布型被膜形成法等が挙げら
れるが、構成する金属酸化物成分が多いことから、ドラ
イプロセス法による薄膜形成方法は、高価な装置を必要
としコストがかかること、所望の複合金属酸化物の組成
制御並びに基板上の広い範囲において膜厚を均一にする
ことが難しいこと等の理由により、特に大口径のウェー
ハ基板への適用は困難とされている。これに対し塗布型
被膜形成法は、高価な装置を必要とせず、成膜コストが
比較的安価で、しかも所望の複合金属酸化物の組成制御
やその管理も容易で、大口径ウェーハ基板に対しても広
い範囲において均一な膜厚の被膜を形成することが可能
なため有望視されている。
【0004】この塗布型被膜形成法に使用されるTi系
複合金属酸化膜形成用塗布液としては、Tiと、Tiと
ともに複合金属を形成する他の金属元素、例えばCa、
Ba、Sr等の長鎖アルキル基を有する金属カルボン酸
塩(金属セッケン)を、芳香族系溶媒に溶解して調製し
たMOD型塗布液(G.M.Vest & S.Singaram, "Mat. Re
s.Soc. Symp. Proc.", Vol. 60, pp. 35-43,(1986),
E.Fujii et al., "IEDMDigest of Technical Papaers",
pp.267-270,(1992)) や、上記の金属元素の金属アルコ
キシドを利用した塗布液が報告されている。
【0005】前者のMOD型塗布液は、各金属カルボン
酸塩を構成する2−エチルヘキサン酸塩が炭素原子数8
の長鎖の有機基を有するため、塗布液全体に占める有機
分の含有量が多くなり、塗布→焼成→結晶化処理時に有
機成分焼失による膜減り性が高く、得られる膜がポーラ
スとなり、また、被膜の表面形状(表面モホロジー)も
良好でなく、サブミクロン、ハーフミクロンの超LSI
素子への適用が困難である。また、この塗布液を用いて
薄膜を形成する場合、適正な電気特性を得るためには8
00℃の高温で2度焼きしなければならず、半導体製造
プロセスの面からも問題がある。さらに、このような一
塩基酸の長鎖のカルボン酸金属塩(金属セッケン)は、
一般に極性溶媒に難溶性であるため、キシレン、トルエ
ン等の芳香族系溶媒が用いられるが、これら芳香族系溶
媒を用いた場合、溶媒が外部に揮散、消失しないよう塗
布液をガラスや金属製の容器に保管する必要がある。し
かし、ガラスや金属製の容器は、その内壁から金属成分
が塗布液中に滲出するおそれがあり、金属不純物の混入
を嫌う半導体製造分野においては好ましくない。このよ
うなことから、液中へ混入する金属不純物の少なさ、ま
た衝撃に対する取り扱い性の容易さ、コスト等の点から
ポリエチレン製又はポリプロピレン製の容器の使用が好
ましく、これらの容器を用いても溶媒の揮散が少ない溶
媒の利用が望まれている。また、上記の芳香族系溶剤は
人体に対する影響が高く、その使用方法、管理方法等が
著しく制限される傾向にある。
【0006】一方、前記の一塩基酸の長鎖のカルボン酸
金属塩に代えて短鎖のカルボン酸金属塩を用いた場合
は、実用的な有機溶媒にはほとんど不溶であり、金属の
低級アルコキシド化合物も、一部の極性溶媒に溶解する
ものの、空気中の水分により容易に加水分解するため、
保存安定性に欠け、再現性が悪く実用的ではない。
【0007】他方、後者の金属アルコキシドを利用した
塗布液は、金属アルコキシドが水分に対して非常に活性
であるため、取り扱い中あるいは保存中に徐々に空気中
の水分を吸収して増粘、ゲル化、またはパーティクルの
発生がみられる傾向にあり、やはり好ましくない。また
保存安定性の良好なものとしてエタノールアミン類をゾ
ル安定化剤として添加したゾル−ゲル型塗布液(特開平
8−91841号公報)が報告されているが、結晶化の
ための焼成温度が高く、また塗布液の毒性が強く好まし
くない。
【0008】特開昭59−195504号公報、特開平
7−37422号公報、特開平8−7649号公報で
は、金属アルコキシドとβ−ジケトン類又はβ−ジケト
ン金属錯体化物を含有するゾル−ゲル型塗布液が加水分
解性を有し、しかも保存安定性が良好であると報告して
いるが、それでも加水分解率を高くすると増粘、ゲル化
が進行し保存安定性が低下するため、加水分解による塗
布液全体の無機化(メタロキサン結合による無機結合
性)を十分に進めることができず、この場合も上記した
ように塗布→焼成→結晶化処理時に有機成分焼失による
膜減り、膜表面の粗面化、膜内部のポーラス性が強く、
好ましくない。
【0009】このような現況にあって、被膜形成密度が
高く良質な膜を形成するために、被膜形成時に有機成分
焼失が少なく、また実用的な有機溶媒に可溶で、保存安
定性に優れた塗布液の実現が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その課題は、実用的な有機溶媒に
可溶な有機金属化合物を含有する、緻密な膜が形成可能
で、取り扱い性、保存安定性、再現性に優れたTi系複
合金属酸化膜形成用塗布液を得ること、並びにこの塗布
液を用いて誘電体薄膜を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、Ti系複合金属酸化
膜を形成するために、特定の金属に対応するアルコキシ
ド、金属錯体等と、無水カルボン酸、グリコール、β−
ジケトン、ジカルボン酸モノエステル等とを反応させて
得られる有機金属化合物を含有する塗布液を用いること
により、実用的な有機溶媒に対する溶解性及び塗布液の
保存安定性を向上させることができるという知見を得、
これらに基づいて本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち本発明は、下記一般式(I)
【0013】
【化8】MTiO3 (I) (式中、MはCa、Ba、Srの中から選ばれる少なく
とも1種の金属元素を表す)で表されるTi系複合金属
酸化膜を形成するための塗布液であって、 (イ)(a)M金属アルコキシドとTiアルコキシド、
(b)MTi複合アルコキシド、及び(c)前記(a)
又は(b)のβ−ジケトン金属錯体化物の中から選ばれ
る少なくとも1種の化合物と、 (ロ)無水カルボン酸類及びジカルボン酸モノエステル
類の中から選ばれる少なくとも1種の化合物とを反応さ
せて得られる有機金属化合物を含有するTi系複合金属
酸化膜形成用塗布液を提供するものである。
【0014】また本発明は、上記塗布液中に含有される
上記有機金属化合物に、さらに (ハ)グリコール類を反応させて得られる有機金属化合
物を含有するTi系複合金属酸化膜形成用塗布液を提供
するものである。
【0015】また本発明は、上記(イ)成分と (ニ)β−ジケトン類とを反応させ、これにより得られ
た反応生成物にさらに (ホ)グリコール類、無水カルボン酸類、及びジカルボ
ン酸モノエステル類の中から選ばれる少なくとも1種を
反応させて得られる有機金属化合物を含有するTi系複
合金属酸化膜形成用塗布液を提供するものである。
【0016】さらに本発明では、上述した各塗布液中の
有機金属化合物に (ヘ)無水カルボン酸類、ジカルボン酸モノエステル
類、β−ジケトン類、及びグリコール類の中から選ばれ
る少なくとも1種をさらに反応させて得られる有機金属
化合物を含有するTi系複合金属酸化膜形成用塗布液を
提供するものである。
【0017】上記各塗布液は、有機金属化合物を水又は
水と酸触媒を用いて加水分解処理したものを使用するこ
とにより、塗布液全体に占める有機成分の含有量を低減
させることができる。
【0018】さらに本発明は、上記Ti系複合金属酸化
膜形成用塗布液を用いて形成してなる誘電体薄膜を提供
するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の塗布液に配合使用される
(イ)(a)成分のM金属アルコキシドとしては、M
(OR)2(ここで、Mは上記で定義したとおりであ
り;Rは炭素原子数1〜6のアルキル基を表す)で表さ
れる単一組成の金属アルコキシド、部分金属アルコキシ
ド、異種M金属どうしの複合金属アルコキシド、または
これらの金属アルコキシドの多量体などが挙げられる。
また、TiアルコキシドとしてはTi(OR’)
4(R’は炭素原子数1〜6のアルキル基を表す)で表
されるものが好ましく用いられる。
【0020】(イ)(b)成分のMTi複合アルコキシ
ドは、MTi(OR)2(OR’)4(ここで、Mは上記
で定義したとおりであり;R、R’はそれぞれ独立に炭
素原子数1〜6のアルキル基を表す)で表されるものが
好ましく用いられる。
【0021】これらM金属、Tiとアルコキシドを形成
する化合物としては、下記一般式(II)
【0022】
【化9】R1OH (II) (式中、R1は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の炭
化水素基を表す)で表されるアルコール類が好ましく用
いられる。これらアルコール類としては、具体的には、
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、
アミルアルコール、シクロヘキサノール、メチルシクロ
ヘキサノール等が例示される。
【0023】(イ)(c)成分は、上記(a)又は
(b)のβ−ジケトン金属錯体化物である。該β−ジケ
トン金属錯体化物を形成するβ−ジケトン類、及び
(ニ)、(ヘ)成分におけるβ−ジケトン類としては、
下記一般式(III)
【0024】
【化10】R2COCR3HCOR4 (III) (式中、R2は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の炭
化水素基を表し;R3はH又はCH3を表し;R4は炭素
原子数1〜6のアルキル基又はアルコキシル基を表す)
で表されるβ−ケトエステルを含むβ−ジケトンの中か
ら選ばれる少なくとも1種が好適に用いられる。本発明
で用いられるβ−ジケトンとしては、具体的には、例え
ばアセチルアセトン、3−メチル−2,4−ペンタンジ
オン、ベンゾイルアセトン等を挙げることができる。ま
たβ−ケトエステルとしては、例えばアセト酢酸エチ
ル、マロン酸ジエチル等を挙げることができる。これ以
外の錯体形成剤も適用可能ではあるが、ジピバロイルメ
タンやそのTHF付加体、さらに焼成後、金属ハロゲン
化物を形成するヘキサフルオロアセチルアセトンなどの
錯体形成剤は、昇華性又は揮発性の高い金属錯体を形成
するため、本発明の塗布液への使用は不適当である。
【0025】(ロ)、(ホ)及び(ヘ)成分における無
水カルボン酸類としては、下記一般式(IV)
【0026】
【化11】R5(CO)2O (IV) (式中、R5は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の炭
化水素基を表す)で表される無水カルボン酸の中から選
ばれる少なくとも1種が好適に用いられる。本発明で用
いられる無水カルボン酸類としては、具体的には、例え
ば無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン
酸、無水コハク酸、無水メチルコハク酸、無水グルタル
酸、無水α−メチルグルタル酸、無水α,α−ジメチル
グルタル酸、無水トリメチルコハク酸等を挙げることが
できる。ここで、所望により無水カルボン酸類の代り
に、ジカルボン酸モノエステル類を用いてもよい。該ジ
カルボン酸モノエステルとしては、下記一般式(V)
【0027】
【化12】R6OCOR7COOH (V) (式中、R6は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の炭
化水素基を表し;R7は炭素原子数1〜6の飽和又は不
飽和の2価の炭化水素基を表す)で表されるジカルボン
酸モノエステルの中から選ばれる少なくとも1種が好適
に用いられる。このようなジカルボン酸モノエステル類
としては、例えば2塩基のカルボン酸とアルコールとを
反応させてハーフエステル化したものを用いることがで
き、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼリン酸、セバシ
ン酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、メチル
コハク酸、α−メチルグルタル酸、α、α−ジメチルグ
ルタル酸、トリメチルグルタル酸等の2塩基のカルボン
酸の少なくとも1種と、メチルアルコール、エチルアル
コール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、アミ
ルアルコール、ヘキシルアルコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル等のアルコールの少なくとも1種とを公知の
方法によりエステル化反応させて合成することができ
る。
【0028】(ハ)、(ホ)及び(ヘ)成分におけるグ
リコール類としては、下記一般式(VI)
【0029】
【化13】HOR8OH (VI) (式中、R8は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の2
価の炭化水素基を表す)で表されるグリコールの中から
選ばれる少なくとも1種が好適に用いられる。本発明で
用いられるグリコール類としては、具体的には、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペ
ンタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン等
を例示的に挙げることができる。
【0030】以上挙げたすべての化合物は、いずれも炭
素原子数が1〜6の短鎖のものであることが、塗布液の
無機性及び極性を高める点で好ましい。
【0031】本発明の塗布液は、好ましくは、上記
(イ)、(ロ)成分を配合、前記にさらに上記
(ハ)成分を配合、上記(イ)、(ニ)、及び(ホ)
成分を配合、前記〜のいずれかにさらに上記
(ヘ)成分を配合、のいずれかの態様により合成され
る。また、上記(イ)、(ロ)、(ハ)成分間の反応生
成物どうしに(ニ)成分を反応させた反応生成物、上記
(イ)、(ロ)、(ニ)成分間の反応生成物どうしに
(ハ)成分を反応させた反応生成物も本発明において好
適に使用できることはいうまでもない。
【0032】本発明の塗布液は、水又は水と酸触媒を用
いて有機金属化合物を加水分解処理するのが好ましい。
加水分解処理により、塗布膜全体に占める有機成分の含
有量を低減させることができる。
【0033】各有機金属化合物は、有機基をその構造中
に有するが、加水分解処理することにより有機基を脱離
せしめ、無機性の高いメタロキサン結合をつくることが
できる。脱離した有機基は、低沸点のアルコール等にな
り、塗布液又は被膜中に残存するが、乾燥工程において
溶媒とともに蒸発し、焼成工程前に被膜中から消失する
ため、緻密な膜の形成が可能となる。
【0034】加水分解反応は、塗布液中に水又は水と酸
触媒を添加し、20〜50℃で数時間〜数日間撹拌して
行われる。酸触媒としては、金属アルコキシドの加水分
解反応用として公知のものを挙げることができる。
【0035】加水分解反応は、塗布後、被膜表面を加湿
雰囲気に晒すことによっても行うことができ、このとき
50〜120℃で10〜60分間程度、50〜100%
の湿度下で行うことができる。
【0036】以上の条件は、被膜を用いる用途に応じ適
宜選択することができ、上記に限られるものではない。
【0037】本発明の塗布液に含有される有機金属の合
成における反応の具体的態様としては、例えば以下のも
のが例示されるが、これらに限定されるものでないこと
はもちろんである。 (1)(複合)金属アルコキシドとジカルボン酸モノエ
ステル類との反応、(2)(複合)金属アルコキシドと
無水カルボン酸類との反応、(3)(複合)金属アルコ
キシドとβ−ジケトン類との反応生成物と、グリコール
類との反応、(4)前記(1)又は(2)の反応生成物
とグリコール類との反応、(5)(複合)金属アルコキ
シドとジカルボン酸モノエステル類とβ−ジケトン類と
の反応、(6)(複合)金属アルコキシドと無水カルボ
ン酸類とβ−ジケトン類との反応、(7)前記(5)又
は(6)の反応生成物とグリコール類との反応、(8)
前記(1)〜(7)の反応生成物どうしの反応、(9)
前記(1)〜(8)の反応生成物の一部加水分解反応、
(10)複合金属アルコキシドに代えてβ−ジケトン金
属錯体化物を用いた前記(1)〜(9)の反応、(1
1)前記(1)〜(8)、(10)の反応生成物どうし
の反応、(12)前記(10)の反応生成物の一部加水
分解反応、(13)前記(11)の反応生成物の一部加
水分解反応。
【0038】上記(1)〜(8)、(10)及び(1
1)はMOD型塗布液として用いても好適であるが、よ
り好ましくは、(9)、(12)及び(13)で示すよ
うに、その残存アルコキシル基の一部を加水分解して有
機金属化合物どうしの無機結合(メタロキサン結合)性
を高めたゾル−ゲル型塗布液とした方が、塗布液全体の
無機性を向上させることができ、その結果、被膜の緻密
性を向上させることができる点で好ましい。
【0039】ゾル−ゲル型塗布液とした場合、(イ)成
分の(複合)金属アルコキシド、β−ジケトン金属錯体
化物等に(ロ)成分のジカルボン酸モノエステル、また
は無水カルボン酸を反応させ、さらにここに所望により
(ハ)成分を反応させたものは、保存安定性が良好で、
取り扱い性、再現性に優れ好ましい。
【0040】好ましい他の形態は、(イ)成分の(複
合)金属アルコキシド、β−ジケトン金属錯体化物等に
(ニ)成分のβ−ジケトン類を反応させ、次いで(ハ)
成分のグリコール類を反応させて得られたものであり、
これは、加水分解反応による無機化をかなり行った場合
においても塗布液の保存安定性等が保持される。
【0041】通常、塗布液中で加水分解反応を行うと、
塗布液の保存安定性が損なわれ、増粘、ゲル化等の現象
を引き起こすが、上記したものは、そのような条件下で
あっても非常に保存安定性に優れる。
【0042】また(ハ)成分であるグリコール類は、
(イ)成分と、(ロ)又は(ニ)成分との反応生成物に
対して作用させることが重要であり、(イ)成分と
(ハ)成分とを先に反応させた場合には、塗布液の保存
安定性に顕著な効果はみられない。
【0043】本発明の塗布液は、上述した反応生成物を
酸素原子を分子中に有する溶媒に溶解してなる。該溶媒
としては、例えばアルコール系溶媒、多価アルコール系
溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶
媒、低級カルボン酸系溶媒等を挙げることができる。
【0044】アルコール系溶媒としては、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、アミルアルコ
ール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール
等が例示される。
【0045】多価アルコール系溶媒としては、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノアセトエステル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノアセテート、プロピ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノアセテート、ジプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、メトキシブタノール等が例示される。
【0046】エーテル系溶媒としては、メチラール、ジ
エチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、ジアミルエーテル、ジエチルアセタール、ジヘキシ
ルエーテル、トリオキサン、ジオキサン等が例示され
る。
【0047】ケトン系溶媒としては、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、メチルアミルケトン、メチルシクロヘキシル
ケトン、ジエチルケトン、エチルブチルケトン、トリメ
チルノナノン、アセトニトリルアセトン、ジメチルオキ
シド、ホロン、シクロヘキサノン、ダイアセトンアルコ
ール等が例示される。
【0048】エステル系溶媒としては、ギ酸エチル、酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸シクロヘキシ
ル、プロピオン酸メチル、酪酸エチル、オキシイソ酪酸
エチル、アセト酢酸エチル、乳酸エチル、メトキシブチ
ルアセテート、シュウ酸ジエチル、マロン酸ジエチル等
が例示される。
【0049】低級カルボン酸系溶媒としては、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、吉草酸等が例示される。
【0050】その他の溶媒としては、N−メチル−2−
ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド等の窒素系
の溶媒を挙げることができる。
【0051】上記の溶媒は、単独若しくは2種以上を混
合した形で用いることができる。
【0052】また、芳香族炭化水素系溶媒に対しても、
本発明の有機金属化合物は良好な溶解性を示すが、前述
したように、これらの溶媒はその使用方法、管理方法等
が著しく制限される傾向にあり好ましくない。
【0053】上記した種々の溶媒は、オープンスピン塗
布法、密閉スピン塗布法、ミスト化塗布のLSM−CV
D法、ディッピング法等の塗布条件の違いにより、その
ときどきに応じて最も好ましいものを用いることができ
る。
【0054】以上のごとく、本発明によれば、特定の金
属アルコキシドをカルボキシル化、β−ジケトン化、キ
レート化等の処理により、極性を有し、しかも安定性に
優れた有機金属化合物の合成に成功し、該化合物を用い
て塗布液とすることにより、加水分解性が向上するとと
もに、実用的な極性溶媒の適用が可能となった。その結
果、塗布液中でゾル−ゲル法による縮合重合反応を十分
に進行させることができ、塗布液全体の無機化を高める
ことができた。
【0055】特に、特定の金属アルコキシドと、無水カ
ルボン酸又はジカルボン酸のモノエステル類との反応、
又はβ−ジケトン類とグリコール類との反応により、塗
布液の保存安定性が向上した。
【0056】また、上記ゾル−ゲル法(加水分解処理)
による無機化が不十分な塗布液、又は全く加水分解処理
を行わないMOD型塗布液であっても、親水性(極性)
が向上した被膜であるために、基板への被膜形成時にお
いて、被膜の焼成前に該被膜を加湿雰囲気中に一定時間
晒すことにより、被膜の加水分解縮重合による無機化を
行うことができ、もって緻密な膜の形成が可能である。
【0057】まず本発明の塗布液を基板上ヘ、スピンナ
ー法、ディップ法等の公知の塗布法により塗布し、50
〜150℃の温度で乾燥を行い、次いで200〜700
℃の温度で仮焼成を行う。好ましくは、塗布から仮焼成
までの操作を数回繰り返して行い、所望の膜厚に設定す
る。次いで700〜800℃の高温で本焼成を行い、結
晶構造をもった誘電体薄膜を形成する。加湿雰囲気下に
よる加水分解反応は、上述の仮焼成の前に、湿度50〜
100%、好ましくは70〜100%で、50〜120
℃、10〜60分で行うことができる。
【0058】前記した塗布液中での加水分解処理は、過
剰に行われると塗布液の増粘ゲル化、又は経時変化を引
き起こすおそれがあるため、上記の被膜形成時の加水分
解処理による方法も有効である。
【0059】なお、従来技術で挙げた長鎖の有機基を有
するカルボン酸金属塩からなるMOD型の塗布液を用い
て、前記と同様に被膜形成時に加水分解処理を行った場
合、反応は不均一、又はほとんど進行せず、被膜の高密
度化に限界がある。
【0060】また、上記一般式(I)で表されるTi系
複合金属酸化膜のM金属元素の組成は、本発明の塗布液
の適用箇所、条件によって種々変化し、適用デバイスの
種類(FRAM用、DRAM用、MFS用、MFIS
用、MFMIS用等)や、使用上、下部電極の種類、厚
さ、組み合わせ、バリヤ層の種類、厚さ、さらにシード
レイヤーの有無(配向膜)等、そのときどきに応じた適
正組成比を選ぶことができる。
【0061】本発明は、実用的な有機溶媒を用い、保存
安定性がよく、高密度で良質なTi系複合金属酸化膜を
形成することができる塗布液の調製を目的としたもので
ある。
【0062】それぞれの有機金属化合物の配合量、残留
アルコキシ基の種類と量、カルボニル基配合割合、錯体
化度合、加水分解率や、縮合重合度合、複合アルコキシ
化度合等は、本発明の塗布液が用いられる用途、条件
(乾燥、焼成時における温度、時間、雰囲気、昇温方法
など)等によって幾通りにも選択可能であるため、以下
の実施例に示す本発明の態様は、これら多くの適用分野
に対するほんの一例に過ぎず、本発明はこれら実施例に
よってなんら限定されるものでない。
【0063】
【実施例】
[合成例1] 塗布液1の合成 (Baアルコキシド、Srアルコキシド、Tiアルコキ
シドと無水カルボン酸との反応により得られる塗布液の
合成)金属Ba100gとメトキシエタノール(以下
「ME」と記す)644.32gとを反応させて得られ
たBa(OCH2CH2OCH32溶液の204.45g
を室温(24℃)で撹拌した。
【0064】無水マレイン酸39.22gをME100
gに溶解し、これを上記の溶液中に滴下したところ、液
温が50℃まで上昇した。滴下終了後、80℃で3時間
撹拌を行い、次いで放冷してBa金属溶液1を得た。
【0065】金属Sr50gとME404.84gとを
反応させて得られたSr(OCH2CH2OCH32溶液
の159.42gを24℃で撹拌した。
【0066】無水マレイン酸39.22gをME100
gに溶解し、これを上記の溶液中に滴下し、Ba金属溶
液1と同様にしてSr金属溶液1を得た。
【0067】99%のTi(O−i−C37457.
42g中に、無水マレイン酸39.22gをME100
gに溶解した溶液を24℃で滴下し、Ba金属溶液1と
同様にしてTi金属溶液1を得た。
【0068】Ba金属溶液1を120.30g、Sr金
属溶液1を44.80g、Ti金属溶液1を98.32
gとり、これを混合撹拌し、次いで加熱し80℃で3時
間撹拌を行った。その後ME282.28gを加え、撹
拌しながら室温(24℃)まで放冷し、塗布液1を得
た。
【0069】[合成例2] 塗布液2の合成 (Baアルコキシド、Tiアルコキシドとジカルボン酸
モノエステルとの反応により得られる塗布液の合成)M
E200g中に無水マレイン酸78.44gを投入し、
次いで加熱し80℃で3時間撹拌を行った。その後、室
温(24℃)まで放冷し、マレイン酸のモノメトキシエ
チルエステル溶液278.44gを得た。
【0070】上記のマレイン酸のモノメトキシエチルエ
ステル溶液139.22gとME140gを混合し、こ
れを合成例1で得たBa(OCH2CH2OCH32溶液
の204.48g中に室温(24℃)で滴下し、合成例
1と同様にして加熱、放冷を行い、Ba金属溶液2を得
た。
【0071】上記のマレイン酸のモノメトキシエチルエ
ステル溶液139.22gとME200gを混合し、こ
れを99%のTi(O−i−C37457.42g中
に室温(24℃)で滴下し、合成例1と同様にして加
熱、放冷を行い、Ti金属溶液2を得た。
【0072】Ba金属溶液2を241.85g、Ti金
属溶液2を198.32gとり、これをME26.19
gと混合撹拌し、次いで加熱し80℃で1時間撹拌を行
った。その後室温(24℃)まで放冷し、塗布液2を得
た。
【0073】[合成例3] 塗布液3の合成 (SrTi複合アルコキシドと無水カルボン酸との反応
により得られる塗布液の合成)ME104.53gと9
9%のTi(O−n−C49434.78gを混合撹
拌し、これに合成例1で得たSr(OCH2CH2OCH
32溶液の79.71gを室温(24℃)で添加した。
次いで加熱し80℃で10時間撹拌を行い、その後室温
(24℃)まで放冷し、SrTi複合金属溶液1を得
た。
【0074】ME120gに無水マレイン酸58.84
gを溶解し、これをSrTi複合金属溶液1の436.
56g中に少量ずつ滴下した。次いで加熱し80℃で3
時間撹拌を行い、その後室温(24℃)まで放冷し、S
rTi複合金属溶液2を得た。SrTi複合金属溶液2
の307.7gをME151.05gで希釈し、1時間
混合撹拌し、塗布液3を得た。
【0075】[合成例4] 塗布液4の合成 (Baのβ−ジケトン錯体、Srのβ−ジケトン錯体、
Tiアルコキシドの無水カルボン酸反応物との反応によ
り得られる塗布液の合成)エタノール240g、3−メ
トキシブタノール91g、アセト酢酸ブチルエステル5
6.85gを混合し、65℃に維持した。そこに金属B
a30gを小片ずつ投入後、75℃で3時間撹拌し、そ
の後室温(24℃)まで放冷し、Ba金属溶液3を得
た。
【0076】金属Baの代わりに金属Srを用いて同様
に反応を行い、Sr金属溶液2を得た。
【0077】酢酸ブチルエステル92.93gと無水マ
レイン酸58.84gを混合し、これを99%のTi
(O−i−C37457.42g中に室温(24℃)
で滴下、撹拌した。次いで加熱し、80℃で3時間反応
を行った後、室温(24℃)まで放冷し、Ti金属溶液
3を得た。
【0078】Ba金属溶液3の267.86gとSr金
属溶液2の87.9gとを混合し、これをTi金属溶液
3の209.18g中に室温(24℃)で少量ずつ滴
下、撹拌した。次いで加熱し70℃で3時間反応を行っ
た後、室温(24℃)まで放冷し、BaSrTi複合金
属溶液1を得た。
【0079】得られた溶液の100gをエタノール5
4.55gで希釈し、1時間撹拌して塗布液4を得た。
【0080】[合成例5] 塗布液5の合成 (BaSrTi複合アルコキシドとβ−ジケトン及びグ
リコールとの反応により得られる塗布液の合成)ME7
30.72gと99%のTi(O−n−C494 27
5.04gとを混合撹拌し、そこへ合成例1で得たBa
(OCH2CH2OCH32溶液572.56g、Sr
(OCH2CH2OCH32溶液191.28gを混合し
たものを室温(24℃)で滴下した。次いで加熱し80
℃で10時間反応を行った後、室温(24℃)まで放冷
し、BaSrTi複合金属溶液2を得た。
【0081】ME80gとアセト酢酸エチルエステル7
8.08gとを混合し、これをBaSrTi複合金属溶
液2中に少量ずつ室温(24℃)で滴下した。その後加
熱し80℃で3時間反応を行った後、室温(24℃)ま
で放冷し、BaSrTi複合金属溶液3を得た。
【0082】ME40gとプロピレングリコール15.
22gとを混合し、これをBaSrTi複合金属溶液3
の600.48g中に少量ずつ室温(24℃)で滴下し
た。その後室温(24℃)で1時間撹拌を行った後、7
日間、室温(24℃)で静置し熟成させ、BaSrTi
複合金属溶液4を得た。
【0083】得られた溶液の100gをME64.84
gで希釈し、1時間撹拌して塗布液5を得た。
【0084】[合成例6] 塗布液6の合成 (BaSrTi複合アルコキシドと無水カルボン酸及び
グリコールとの反応により得られる塗布液の合成)ME
200g中に無水マレイン酸78.44gを溶解させ、
これを合成例5で得られたBaSrTi複合金属溶液2
の436.56g中へ室温(24℃)で少量ずつ滴下し
た。その後加熱し80℃で3時間反応を行い、室温(2
4℃)まで放冷し、BaSrTi複合金属溶液5を得
た。
【0085】ME80gとプロピレングリコール30.
44gとを混合し、これをBaSrTi複合金属溶液5
の1163.24g中に少量ずつ室温(24℃)で滴下
した。その後室温(24℃)で1時間撹拌を行った後、
7日間、室温(24℃)で放置し熟成させ、BaSrT
i複合金属溶液6を得た。
【0086】得られた溶液の318.42gをME22
7.28gで希釈し、1時間撹拌して塗布液6を得た。
【0087】[合成例7] 塗布液7の合成 (BaSrTi複合アルコキシドと無水カルボン酸、グ
リコール及びβ−ジケトンとの反応により得られる塗布
液の合成)ME200gとアセト酢酸エチルエステル2
6.02gとを混合し、これを合成例6で得られたBa
SrTi複合金属溶液6の636.84g中へ室温(2
4℃)で少量ずつ滴下した。その後加熱し80℃で3時
間反応を行い、室温(24℃)まで放冷し、BaSrT
i複合金属溶液7を得た。
【0088】得られた溶液の431.43gをME11
4.27gで希釈し、1時間撹拌して塗布液7を得た。
【0089】[合成例8] 塗布液8の合成 (Baアルコキシド、Srアルコキシド、Tiアルコキ
シドと無水カルボン酸との反応及び加水分解反応により
得られる塗布液の合成)水3.60gとME278.6
8gとを混合し、これを合成例1で得たBa金属溶液1
を120.30g、Sr金属溶液1を44.80g、T
i金属溶液1を98.32gとり混合した混合溶液中に
撹拌しながら室温(24℃)で少量ずつ滴下した。滴下
後室温(24℃)で1時間撹拌を続け、同じく室温(2
4℃)で7日間静置し、熟成させ塗布液8を得た。
【0090】[合成例9] 塗布液9の合成 (Baアルコキシド、Tiアルコキシドとジカルボン酸
モノエステルとの反応及び加水分解反応により得られる
塗布液の合成)水3.60gとME22.59gとを混
合し、これを合成例2で得たBa金属溶液2を241.
85g、Ti金属溶液2を198.32gとり混合した
混合溶液中に撹拌しながら室温(24℃)で少量ずつ滴
下した。滴下後室温(24℃)で1時間撹拌を続け、同
じく室温(24℃)で7日間静置し、熟成させ塗布液9
を得た。
【0091】[合成例10] 塗布液10の合成 (SrTi複合アルコキシドと無水カルボン酸との反応
及び加水分解反応により得られる塗布液の合成)水3.
60gとME147.45gとを混合し、これを合成例
3で得たSrTi複合金属溶液2の307.7g中に撹
拌しながら室温(24℃)で少量ずつ滴下した。滴下後
室温(24℃)で1時間撹拌を続け、同じく室温(24
℃)で7日間静置し、熟成させ塗布液10を得た。
【0092】[合成例11] 塗布液11の合成 (Baのβ−ジケトン錯体、Srのβ−ジケトン錯体、
Tiアルコキシドの無水カルボン酸反応物との反応及び
加水分解反応により得られる塗布液の合成)水3.60
gとエタノール150.48gとを混合し、これを合成
例4で得たBaSrTi複合金属溶液1の282.47
g中に撹拌しながら室温(24℃)で少量ずつ滴下し
た。滴下後室温(24℃)で1時間撹拌を続け、同じく
室温(24℃)で7日間静置し、熟成させ塗布液11を
得た。
【0093】[合成例12] 塗布液12の合成 (BaSrTi複合アルコキシドとβ−ジケトン、グリ
コールとの反応及び加水分解反応により得られる塗布液
の合成)水3.60gとME214.24gとを混合
し、これを合成例5で得たBaSrTi複合金属溶液4
の327.85g中に撹拌しながら室温(24℃)で少
量ずつ滴下した。滴下後室温(24℃)で1時間撹拌を
続け、同じく室温(24℃)で7日間静置し、熟成させ
塗布液12を得た。
【0094】[合成例13] 塗布液13の合成 (BaSrTi複合アルコキシドと無水カルボン酸、グ
リコールとの反応及び加水分解反応により得られる塗布
液の合成)水3.60gとME223.6gとを混合
し、これを合成例6で得たBaSrTi複合金属溶液6
の318.42g中に撹拌しながら室温(24℃)で少
量ずつ滴下した。滴下後室温(24℃)で1時間撹拌を
続け、同じく室温(24℃)で7日間静置し、熟成させ
塗布液13を得た。
【0095】[合成例14] 塗布液14の合成 (BaSrTi複合アルコキシドと無水カルボン酸、グ
リコール、β−ジケトンとの反応及び加水分解反応によ
り得られる塗布液の合成)水3.60gとME110.
67gとを混合し、これを合成例7で得たBaSrTi
複合金属溶液7の431.43g中に撹拌しながら室温
(24℃)で少量ずつ滴下した。滴下後室温(24℃)
で1時間撹拌を続け、同じく室温(24℃)で7日間静
置し、熟成させ塗布液14を得た。
【0096】[比較合成例1] 比較塗布液1の合成 (BaSrTi複合アルコキシドをアルコールに溶解し
て得られる塗布液の合成)合成例5で得たBaSrTi
複合金属溶液2の221.2g中にME324.5gを
投入し、室温(24℃)で1時間撹拌を続け比較塗布液
1を得た。
【0097】[比較合成例2] 比較塗布液2の合成 (BaSrTi複合アルコキシドとグリコール及びβ−
ジケトンとの反応により得られる塗布液の合成)ME5
0gとプロピレングリコール7.61gとを混合し、こ
れを合成例5で得たBaSrTi複合金属溶液2の22
1.2g中に少量ずつ室温(24℃)で滴下した。その
後室温(24℃)で1時間撹拌を行った後、7日間、室
温(24℃)で静置し熟成させた。
【0098】次いでME50gとアセト酢酸エチルエス
テル26.03gとを混合した溶液を少量ずつ室温(2
4℃)で滴下した。その後加熱し80℃で3時間反応を
行った後、室温(24℃)まで放冷しBaSrTi複合
金属溶液8を得た。
【0099】得られた溶液をME190.87gで希釈
し、室温(24℃)で1時間撹拌を続け比較塗布液2を
得た。
【0100】[比較合成例3] 比較塗布液3の合成 (BaSrTi複合アルコキシドの加水分解反応により
得られる塗布液の合成)水3.60gとME320.9
gとを混合し、これを合成例5で得たBaSrTi複合
金属溶液2の221.2g中に撹拌しながら室温(24
℃)で少量ずつ滴下した。滴下後室温(24℃)で1時
間撹拌を続け、同じく室温(24℃)で7日間静置し、
熟成させ比較塗布液3を得た。
【0101】[比較合成例4] 比較塗布液4の合成 (BaSrTi複合アルコキシドとグリコール、β−ジ
ケトンとの反応及び加水分解反応により得られる塗布液
の合成)水3.60gとME187.27gとを混合
し、これを比較合成例2で得たBaSrTi複合金属溶
液8の354.83g中に撹拌しながら室温(24℃)
で少量ずつ滴下した。滴下後室温(24℃)で1時間撹
拌を続け、同じく室温(24℃)で7日間静置し、熟成
させ比較塗布液4を得た。
【0102】[比較合成例5] 比較塗布液5の合成 (Ba、Sr、Tiの各2−エチルヘキサン酸塩をトル
エンに溶解して得られる塗布液の合成)99%のTi
(O−i−C374 143.56g中に室温(24
℃)でトルエン50gを投入し撹拌混合した。これにト
ルエン61.63g、2−エチルヘキサン酸144.2
1gの混合液を投入し撹拌混合した。次いで加熱し80
〜110℃の温度範囲において5時間還流を行ったとこ
ろ、トルエン、イソプロピルアルコールの混合液約80
gが留去した。次いで室温(24℃)まで冷却し、収量
319.4g、濃度12.5重量%(TiO2 換算)の
Ti金属溶液4を得た。
【0103】8重量%(Ba換算)の2−エチルヘキサ
ン酸バリウム塩のトルエン溶液(和光純薬(株)製)1
20.14g、2重量%(Sr換算)の2−エチルヘキ
サン酸ストロンチウム塩のトルエン溶液(和光純薬
(株)製)131.43g、トルエン16gを混合し、
これを上記のTi金属溶液4に投入し、次いで加熱して
110℃で5時間還流を行った。
【0104】得られた溶液を室温(24℃)まで冷却
し、これをトルエン32.59gで希釈し、室温(24
℃)で1時間撹拌を続け比較塗布液5を得た。
【0105】(実施例1) 誘電体薄膜1の形成 上記合成例1により調製された塗布液1を用いて、下記
により保存安定性の評価を行った。
【0106】また、この塗布液1を6インチSiウェー
ハ基板上に4000rpmで30秒間回転塗布し、14
0℃で30分間乾燥を行った後、400℃で30分間仮
焼成した。この塗布〜仮焼成の工程を5回繰り返した後
に、800℃で30分間本焼成を行い、誘電体薄膜を形
成した。膜厚は2300Åであった。さらにこの誘電体
薄膜を用いて、下記により膜質の評価を行った。 〔保存安定性試験〕塗布液をポリエチレン製の容器に入
れ空気下で密閉し、25℃で30日間保管して、増粘、
異物発生したものを×、変化がみられなかったものを○
とし、120日間保管して変化がみられなかったものを
◎とした。 〔膜質評価〕SEM(走査型電子顕微鏡)を用いて膜の
表面形状及び断面を観察した結果、粗面及びポーラスだ
ったものを×、やや粗面及びややポーラスだったものを
○、均一及び緻密だったものを◎とした。
【0107】結果を表1に示す。
【0108】(実施例2〜14) 誘電体薄膜2〜14
の形成 上記合成例2〜14で調製された塗布液2〜14を用い
た以外は、実施例1と同様にして誘電体薄膜を形成し
た。また上記基準により塗布液の保存安定性、薄膜の膜
質評価を行った。結果を表1に示す。
【0109】(比較例1〜5) 薄膜1’〜5’の形成 上記比較合成例1〜5で調製された比較塗布液1〜5を
用いた以外は、実施例1と同様にして誘電体薄膜を形成
した。また上記基準により比較塗布液の保存安定性、薄
膜の膜質評価を行った。結果を表1に示す。
【0110】なお、比較塗布液1〜4を用いた場合、塗
布後、被膜に曇りを生じるケースが多く、また同じロッ
トの液を用いても電気特性にバラツキが出て、再現性が
とれなかった。
【0111】
【表1】
【0112】(実施例15〜28) 誘電体薄膜15〜
28の形成 実施例1における400℃、30分間の仮焼成工程の前
に、70℃で2時間、80〜90%加湿の恒温器に入
れ、基板上において加水分解処理を行い、後は同様にし
て、誘電体薄膜15〜28を形成した。また上記基準に
より薄膜の膜質評価を行った。結果を表2に示す。
【0113】(比較例6〜10) 薄膜6’〜10’の
形成 上記比較合成例1〜5で調製された比較塗布液1〜5を
用いた以外は、実施例15〜28と同様にして仮焼成前
に加湿雰囲気下に晒す工程を入れて誘電体薄膜を形成し
た。また上記基準により薄膜の膜質評価を行った。結果
を表2に示す。
【0114】
【表2】
【0115】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、表
面形状(表面モホロジー)がよく、緻密な膜が形成可能
で、かつ保存安定性、取り扱い性に優れたTi系複合金
属酸化膜形成用塗布液が提供される。さらに、該塗布液
を用いることにより、低コストで被膜密度、表面モホロ
ジーの向上した誘電体薄膜を形成することが可能となっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 逢坂 哲彌 東京都新宿区大久保3−4−1 早稲田大 学理工学総合研究センタ内 (72)発明者 小岩 一郎 東京都港区虎ノ門1丁目7番地12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 見田 充郎 東京都港区虎ノ門1丁目7番地12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 金原 隆雄 東京都港区虎ノ門1丁目7番地12号 沖電 気工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】MTiO3 (I) (式中、MはCa、Ba、Srの中から選ばれる少なく
    とも1種の金属元素を表す)で表されるTi系複合金属
    酸化膜を形成するための塗布液であって、 (イ)(a)M金属アルコキシドとTiアルコキシド、
    (b)MTi複合アルコキシド、及び(c)前記(a)
    又は(b)のβ−ジケトン金属錯体化物の中から選ばれ
    る少なくとも1種の化合物と、 (ロ)無水カルボン酸類及びジカルボン酸モノエステル
    類の中から選ばれる少なくとも1種の化合物とを反応さ
    せて得られる有機金属化合物を含有してなる、Ti系複
    合金属酸化膜形成用塗布液。
  2. 【請求項2】 上記有機金属化合物に、 (ハ)グリコール類をさらに反応させて得られる有機金
    属化合物を含有してなる、請求項1記載のTi系複合金
    属酸化膜形成用塗布液。
  3. 【請求項3】 下記一般式(I) 【化2】MTiO3 (I) (式中、MはCa、Ba、Srの中から選ばれる少なく
    とも1種の金属元素を表す)で表されるTi系複合金属
    酸化膜を形成するための塗布液であって、 (イ)(a)M金属アルコキシドとTiアルコキシド、
    (b)MTi複合アルコキシド、及び(c)前記(a)
    又は(b)のβ−ジケトン金属錯体化物の中から選ばれ
    る少なくとも1種の化合物と、 (ニ)β−ジケトン類との反応生成物に、 (ホ)グリコール類、無水カルボン酸、及びジカルボン
    酸モノエステル類の中から選ばれる少なくとも1種をさ
    らに反応させて得られる有機金属化合物を含有してな
    る、Ti系複合金属酸化膜形成用塗布液。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の有
    機金属化合物に、 (ヘ)無水カルボン酸類、ジカルボン酸モノエステル
    類、β−ジケトン類、及びグリコール類の中から選ばれ
    る少なくとも1種をさらに反応させて得られる有機金属
    化合物を含有してなる、Ti系複合金属酸化膜形成用塗
    布液。
  5. 【請求項5】 上記(イ)成分においてM金属アルコキ
    シド、Tiアルコキシドを形成する化合物が下記一般式
    (II) 【化3】R1OH (II) (式中、R1は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の炭
    化水素基を表す)で表されるアルコール類の中から選ば
    れる少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれか1
    項に記載のTi系複合金属酸化膜形成用塗布液。
  6. 【請求項6】 上記(イ)成分においてβ−ジケトン金
    属錯体化物を形成するβ−ジケトン類、及び上記
    (ニ)、(ヘ)成分におけるβ−ジケトン類が下記一般
    式(III) 【化4】R2COCR3HCOR4 (III) (式中、R2は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の炭
    化水素基を表し;R3はH又はCH3を表し;R4は炭素
    原子数1〜6のアルキル基又はアルコキシル基を表す)
    で表されるβ−ジケトン類の中から選ばれる少なくとも
    1種である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のTi
    系複合金属酸化膜形成用塗布液。
  7. 【請求項7】 上記(ロ)、(ホ)及び(ヘ)成分にお
    ける無水カルボン酸類が下記一般式(IV) 【化5】R5(CO)2O (IV) (式中、R5は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の炭
    化水素基を表す)で表される無水カルボン酸類の中から
    選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載のTi系複合金属酸化膜形成用塗布液。
  8. 【請求項8】 上記(ロ)、(ホ)及び(ヘ)成分にお
    けるジカルボン酸モノエステル類が下記一般式(V) 【化6】R6OCOR7COOH (V) (式中、R6は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の炭
    化水素基を表し;R7は炭素原子数1〜6の飽和又は不
    飽和の2価の炭化水素基を表す)で表されるジカルボン
    酸モノエステル類の中から選ばれる少なくとも1種であ
    る、請求項1〜7のいずれか1項に記載のTi系複合金
    属酸化膜形成用塗布液。
  9. 【請求項9】 上記(ハ)、(ホ)及び(ヘ)成分にお
    けるグリコール類が下記一般式(VI) 【化7】HOR8OH (VI) (式中、R8 は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の炭
    化水素基を表す)で表されるグリコール類の中から選ば
    れる少なくとも1種である、請求項1〜8のいずれか1
    項に記載のTi系複合金属酸化膜形成用塗布液。
  10. 【請求項10】 有機金属化合物が水又は水と酸触媒を
    用いて加水分解処理されてなる、請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載のTi系複合金属酸化膜形成用塗布液。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の塗布液を基板上に塗布し、焼成してなる、誘電体薄
    膜。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の塗布液を基板上に塗布し、加湿雰囲気中に晒した後、
    焼成してなる、誘電体薄膜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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