JPH108728A - 壁下地のモルタル吹付け装置 - Google Patents

壁下地のモルタル吹付け装置

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JPH108728A
JPH108728A JP18274796A JP18274796A JPH108728A JP H108728 A JPH108728 A JP H108728A JP 18274796 A JP18274796 A JP 18274796A JP 18274796 A JP18274796 A JP 18274796A JP H108728 A JPH108728 A JP H108728A
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JP
Japan
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mortar
nozzle
wall
spraying device
motor
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Application number
JP18274796A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Kitagawa
芳徳 北川
Masatoshi Yamamoto
正俊 山本
Ryoji Ueda
良司 上田
Hiroshi Takenaka
弘 竹中
Shinichiro Ishida
真一郎 石田
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NIPPON GIJUTSU CENTER KK
TOOAMI KK
Original Assignee
NIPPON GIJUTSU CENTER KK
TOOAMI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地モルタルの吹付けを自動的に行う
ことができる壁面用モルタルの吹付け装置を提供し、こ
れによって作業員の負担を軽減し、作業能率を向上し、
かつ省力化を達成する。 【解決手段】 バッテリおよび該バッテリで駆動され
る直流モータを備え、この直流モータの駆動で進退し、
かつステアリング装置を備えた自走式台車10の上方に
作業用のデッキ42を、また幅方向の片側に台車上の油
圧シリンダ56の駆動で昇降する昇降枠54をそれぞれ
設け、この昇降枠54にモルタル噴射ノズル81を、そ
の噴出方向を幅方向外側に向けて揺動自在に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物のモルタル壁を
施工する際に用いる壁下地のモルタル吹付け装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】建物のモルタル壁を施工する方法とし
て、2枚の溶接金網を数十mmの間隔で平行に接続して所
定の大きさの金網パネルとし(なお、表裏の溶接金網間
にグラスウールや発泡ポリスチレンからなる芯材パネル
または平行に配列された多数本の紙管を介在させること
もある。)、この金網パネルを壁下地として建物内に立
設した後、その表裏2枚の溶接金網間に下地モルタルを
吹付けにより充填すると共に、溶接金網を上記の下地モ
ルタルで被覆し、次いで仕上げモルタルを塗布し、手作
業で平坦に仕上げる方法が知られている。
【0003】しかしながら、従来は、モルタルの供給パ
イプおよびエアパイプが接続された重い吹付けノズルを
作業員が手に持って金網パネル(壁下地)に下地モルタ
ルを吹付けていたので、作業員の負担が大きく、かつ作
業能率が低くなり、また作業環境が非衛生的になる等の
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記下地
モルタルの吹付けを自動的に行うことができる壁下地の
モルタル吹付け装置を提供し、これによって作業員の負
担を軽減し、作業能率を向上し、かつ省力化を達成する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る壁下地の
モルタル吹付け装置は、図1に示すように、バッテリお
よび該バッテリで駆動される直流モータを備え、この直
流モータの駆動で進退し、かつステアリング装置を備え
た自走式台車10の上方に作業用デッキ42を、また幅
方向の片側に台車上の油圧シリンダ56の駆動で昇降す
る昇降枠54をそれぞれ設け、この昇降枠54にモルタ
ル噴射ノズル81を、その噴出方向を幅方向外側に向け
て揺動自在に設けたことを特徴とする。
【0006】この発明の吹付け装置は、自走式台車10
を運転することにより、任意の位置から吹付けすべき所
望の壁下地前まで自力で移動する。所望の壁下地前で
は、モルタル噴射ノズル81にモルタル用ホースでモル
タル用圧送ポンプを、またエアホースでエアコンプレッ
サをそれぞれ接続した後、自走式台車10を壁下地と平
行に走行させる水平移動と油圧シリンダ56の駆動によ
る昇降枠54の昇降運動とを組み合わせることにより、
上記の壁下地全面を噴射ノズル81でジグザグ状に走査
することができ、その際に噴射ノズル81を上下方向や
台車の前後方向に揺動させ、噴射ノズル81の先端から
モルタルを圧縮空気と共に噴射することにより、壁下地
にモルタルを均一に吹付けることができる。なお、壁下
地の入り隅のように上記のノズル81の自動運転では吹
付けできない部分に対しては、作業員がデッキ42に上
がり、上記のノズル81を外して手に持つことにより、
吹付けが可能になる。
【0007】上記のモルタル噴射ノズル81は、その向
きを上向きと下向きに変換可能に設けることができる。
例えば、昇降枠54に突設した幅方向の水平支軸64に
板状のノズル台66を垂直に固定し、このノズル台66
に揺動自在のベルクランク72を介してノズル81を、
その噴出口が水平支軸64の上方に偏心して幅方向を向
くように取付け、ノズル台66を図示の上向き位置と、
180度回転した下向き位置とで固定するためのクラン
プ装置を設けることができ、ノズル台66を180度回
転してノズル81を水平支軸64の下方の下向き位置に
固定した場合は、壁下地の下端付近に対してモルタルを
容易に吹付けることができる。
【0008】また、上記の台車10上に該台車10の幅
方向に摺動自在で所望の位置に固定可能な摺動台31を
設置し、この摺動台31上に上記の作業用デッキ42お
よび昇降枠54を設けることができ、この場合は、台車
10の位置を決めた後に上記の摺動台31を幅方向に進
退させることにより、上記のノズル81から壁下地まで
の距離を微調整することができる。
【0009】上記摺動台31の上に柱を介して上記のデ
ッキ42を固定し、上記の台車10、摺動台31および
デッキ42の側面に凹設した凹部内に昇降枠54を案内
するための前後一対の昇降用ガイド51を収めることが
できる。この場合は、昇降用ガイド51が台車10、摺
動台31およびデッキ42の側面に突出しないため、台
車10の屋内移動が容易になる。
【0010】上記デッキ42の縁には手すり44A、4
4B、44Cを着脱自在に取付けることが好ましく、こ
の場合はデッキ42に作業員が乗った際の危険防止に有
効であり、かつ外すことにより、高さが低くなって屋内
移動が容易になる。また、モルタル噴射ノズル81は、
昇降枠54に着脱自在に取付けることが好ましく、上記
ノズル81を外すことにより、吹付け装置の全幅が狭く
なり、屋内移動が一層容易になる。
【0011】この発明の吹付け装置には、床面に置いて
台車10の車輪14、19を案内するための溝付きレー
ル84を付属部品として具備させることが好ましく、モ
ルタルの吹付けを行う際に上記の溝付きレール84を壁
下地から所定の距離に壁下地と平行に置くことにより、
台車10の直線走行が容易になる。
【0012】また、上記の溝付きレール84を置く位置
を決めるための位置決めゲージを付属部品として備える
ことができ、この位置決めゲージを用いることにより、
上記溝付きレール84を所定の位置に容易に置くことが
可能になる。なお、上記の位置決めゲージは、1本の棒
状のものでもよいが、折畳み可能に形成することによ
り、携帯が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】図2および図3において、10は
台車、11はその台枠であり、台枠11は形鋼で前後方
向(図2、3の右方を前とする)に長い長方形の板状に
作られ、その上面の前部および中央部に平坦な薄板から
なる前部カバー11aを、後部に上向きに膨らんだ薄板
からなる後部カバー11bをそれぞれ備え、台枠11の
右縁(図2の下側縁)の中央部に凹部11cが「コ」の
字形に形成されている。上記台枠11の下面前部には
(図3参照)、台板12が固定され、その下面に脚13
を介して左右一対の前輪14が、またこの前輪駆動用の
減速機付き直流モータ15および出力ギヤ15aが取付
けられ、下面中央部には上記モータ15の電源バッテリ
16が取付けられ、また下面後部には水平回転自在の左
右一対のキングピン17およびフォーク18を介して後
輪19が取付けられている。上記後輪19のフォーク1
8の上端にはアーム20が前向きに突設され、左右のア
ーム20の先端が棒状のリンク21(図2参照)で連結
される。なお、上記の前輪14および後輪19はソリッ
ドゴムタイヤを備えている。
【0014】上記左右の後輪19中、右側後輪(図2の
下側に示す後輪)19のキングピン17の上端にはスプ
ロケット22が固定され、このスプロケット22および
上記台枠11の後端部中央に立設されたステアリング軸
23の下端のスプロケット24に無端チェーン25が巻
掛けられ、上記のステアリング軸23を、その上端に固
定された幅方向の棒ハンドル26(図3参照)で水平に
回すことより、左右の後輪19の向きを変えるようにな
っている。なお、上記のステアリング軸23は、上記台
枠11の後部上面を被覆する後部カバー11b上に立設
された中空円柱27内に支持されている。また、上記ス
テアリング軸23の頂部には、上記モータ15の電源ス
イッチ、前進・後退の切替えスイッチ、速度制御スイッ
チ等を備えた操作ボックス28が設けられる。また、台
枠11の後端に運転者用ステップ29が着脱自在に取付
けられ、更に台枠11の上面前部、中央部および後部寄
りにそれぞれ幅方向に長いスライドメタル30が固定さ
れる。
【0015】上記の台枠11、前後の車輪14、19、
駆動用モータ15、バッテリ16およびステアリング機
構等からなる台車10の上に取付けられる摺動台31
は、上記の台枠11とほぼ同様な長方形の板状に形鋼で
作られ、その前後方向中間部の右縁(図2の下側縁)に
凹部31a(図2参照)が「コ」の字形に形成され、下
面の前部、中央部および後部寄りにそれぞれ固定された
幅方向に長いスライドメタル32(図3参照)が上記の
台枠11の上面の前部、中央部および後部にそれぞれ固
定された幅方向に長いスライドメタル30上に接するよ
うに載せられ、摺動台31を構成する形鋼間の後部空所
を上記台枠11上のステアリング用中空円柱28が貫通
して上方に突出する。そして、台枠11の中央部のスラ
イドメタル30の前面および後部寄りスライドメタル3
0の後面にそれぞれ摺動台31の中央部および後部寄り
にそれぞれブラケット33を介して取付けられた左右の
ガイド車輪34が転動可能に当接される。
【0016】図2〜4において、上記摺動台31を構成
する形鋼中、中央部に位置する前後2個の形鋼31b間
の中央空所の左側に左右2個のブラケット35が間にメ
ネジ付きブロック36を挟んで幅方向の直線上に配置さ
れ、ブラケット35が前記台枠11の前部カバー11a
上に固定され、ブロック36が金具37を介して上記中
央部の2個の形鋼31bに固定される。そして、ブロッ
ク36にねじ込まれたネジシャフト38が両側のブラケ
ット35に支持され、一端が左縁の形鋼31cの上面溝
31dを通じて摺動台31の外側に突出し、その突出端
にハンドル39が着脱自在に取付けられる。したがっ
て、ハンドル39を手動で回転することにより、上記の
摺動台31が下面のスライドメタル32、台枠11上面
のスライドメタル30およびこのスライドメタル30に
接するガイド車輪34に案内されて台車10上を左右
(図2の上下、図4の左右)に進退し、ハンドル39の
回転を止めることにより所望の位置に固定される。
【0017】上記摺動台31の上方に4隅の柱41を介
して作業用デッキ42(図5、図6参照)が取付けられ
る。この作業用デッキ42は、前記の台枠11とほぼ同
様な長方形の板状に形鋼の組合せで作られ、その右縁
(図5の下側縁)に凹部42aが「コ」の字形に形成さ
れ、上面に踏み板42bが固定される。そして、デッキ
42の左縁と前記摺動台31の左縁とが摺動台31の摺
動用ネジシャフト38の前後に位置する2本の角柱43
aで連結され、この2本の角柱43aに複数本の横ステ
ー43bを固定して梯子43が形成される。すなわち、
デッキ42の右縁には凹部42aが、対向する左縁には
梯子43がそれぞれ設けられる。
【0018】そして、上記デッキ42の前縁および後縁
に第1手すり44Aが、左縁の梯子43取付け部よりも
前の部分および右縁の凹部42aよりも前の部分に第2
手すり44Bが、また左縁の梯子43取付け部よりも後
の部分および右縁の凹部42aよりも後の部分に第3手
すり44Cがそれぞれ着脱自在に取付けられる。これら
の手すり44A、44B、44Cは、幅以外はほぼ同様
のもので、パイプを逆U字形に曲げて作られ、各手すり
44A、44B、44Cがそれぞれ個別に左右1組の支
持金具45によってデッキ42の外周に取付けられる。
【0019】上記の支持金具45は、図7に示すよう
に、上下方向に長い板の上端にV字形の切欠き溝45a
を、下部に上下方向の長孔45bをそれぞれ形成したも
ので、デッキ42の縁から直角に突出して上記の切欠き
溝45aおよび長孔45bが手すり44A、44B、4
4Cの脚部内面と接するようにデッキ42の外周にあら
かじめ固定される。一方、手すり44A、44B、44
Cの脚部下端には上側ピン46aおよび下側ピン46b
が幅方向外向きに突設される。そして、手すり44A、
44B、44Cの上側ピン46aおよび下側ピン46b
がそれぞれ支持金具45の切欠き溝45aおよび長孔4
5bに挿入され、上側ピン46aを切欠き溝45aの底
に、また下側ピン46bを長孔45bの下端にそれぞれ
位置させた場合は、手すり44A、44B、44Cが立
てられ、この手すり44A、44B、44Cを引き上げ
て上側ピン45aを切欠き溝45aから外すと、手すり
44A、44B、44Cを下向きに倒すことができる。
【0020】なお、図6において、47は第1手すり4
4Aに固定された係止リング、48は第2手すり44B
または第3手すり44Cに固定されたフックであり、フ
ック48の先端に上から係止リング47を引っ掛けるこ
とにより、図6の左側では第1手すり44Aおよび第2
手すり44Bが互いに連結され、また右側では第1手す
り44Aおよび第3手すり44Cが互いに連結される。
また、梯子43を取付けた側の第2手すり44Bおよび
第3手すり44Cは、両者のフック48間に鎖49を掛
けて連結される。
【0021】図2および図5において、上記台車10の
台枠11の凹部11aおよび作業用デッキ42の凹部4
2aにまたがる上下方向に長い前後一対の固定溝形ガイ
ド51が前後に対向して配置され、その下端よりも若干
上の部分が摺動台31の凹部31aの前部内縁および後
部内縁に固定され、上端がデッキ42の凹部42aの前
部内縁および後部内縁に固定される。上記の前後に対向
する固定溝形ガイド51の間に上下方向に長い前後一対
の可動溝形ガイド52が前後に対向して挿入され、この
可動溝形ガイド52の外面下部に取付けた上下2個の車
輪53(図5、図8参照)が上記固定溝形ガイド51の
溝内に転動自在に挿入される。更に、上記一対の可動溝
形ガイド52の間に箱形の昇降枠54が挿入され、その
前後両面に取付けた上下2個の車輪55が上記可動溝形
ガイド52の溝内に転動自在に挿入される。
【0022】図8において、56は油圧シリンダであ
り、上記前後一対の固定溝形ガイド51の中間部に近接
して前記摺動台31上に立設されている。この油圧シリ
ンダ56の上向きに突出するピストンロッド57の上端
は、上記前後一対の可動溝形ガイド52の上端付近にブ
ラケット58を介して取付けられた前後方向の滑車軸5
9に回転自在に連結され、その連結部の前後に滑車60
が取付けられる。そして、滑車60に巻掛けたチェーン
61の一端が前後一対の固定溝形ガイド51にまたがっ
て固定された止め金具62に接続され、他端が昇降枠5
4の裏面に固定されている接続金具63に接続される。
【0023】上記昇降枠54のほぼ中央に台車10の幅
方向と平行な水平支軸64が回転自在に、かつ幅方向外
向きに突出して設けられ、その突出端に板状の第1ノズ
ル台65が水平支軸64に対して垂直に固定され、この
第1ノズル台65の表面に第1ノズル台65と同じ形の
第2ノズル台66が重ねられ、この第1ノズル台65お
よび第2ノズル台66が後部のヒンジ67(図5、図9
参照)で開閉自在に接続される。そして、上記第1ノズ
ル台65と昇降枠54との間に第1ノズル台65の天地
を反対にする度に第1ノズル台65を固定するための回
転用クランプ68が設置され、第2ノズル台66の前部
に第1ノズル台65および第2ノズル台66を閉じた状
態に固定するための開閉用クランプ69が設けられる。
【0024】上記第2ノズル台66の表面には(図8、
図9参照)、上部の前後一対のブラケット70およびこ
のブラケット70に両端が支持された前後方向の支軸7
1によってV字形のベルクランク72が、一方の長アー
ム部72aを下向きに、他方の短アーム部72bを前下
がりに傾斜させて取付けられ、上記ブラケット70の後
方に交流駆動の変速機付きノズル用モータ73が変速機
を下にして固定される。このノズル用モータ73は、そ
の下端から上記ベルクランク72の長アーム部72aの
下端に向かう出力軸74を有し、この出力軸74に固定
されたクランクピン75が上記長アーム部72aに固定
されているガイド76の長孔76aに嵌合し、ノズル用
モータ73の回転に伴ってベルクランク72の長アーム
部72aを左右に、また短アーム部72bを上下にそれ
ぞれ揺動させる。
【0025】上記のベルクランク72には、治具77、
78によってモルタル供給用ホース79の先端筒部80
が着脱自在に取付けられ、この先端筒部80の先端に固
定されたモルタル噴射ノズル81の吐出口が前記台車1
0の幅方向外方に向けられる。なお、この吹付けノズル
81は、圧縮空気の吹込み口81aを備えており、この
吹込み口81aにエアホース(図示されていない)が接
続される。そして、前記の摺動台31上に前記の油圧シ
リンダ56を駆動するための油圧ポンプ、その駆動用交
流モータおよび油圧タンク等からなる油圧ユニット82
(図3参照)が設置される。また、図4において、83
はフラットレール、84は溝付きレールであり、モルタ
ル噴射をする際、噴射壁面から所定の距離の床面上に平
行に置かれる。
【0026】上記構造の壁下地のモルタル吹付け装置
は、第1手すり44A、第2手すり44Bおよび第3手
すり44Cを外して作業用デッキ42の縁から垂下さ
せ、油圧シリンダ56のピストンロッド57を引っ込め
て可動溝形ガイド52および昇降枠54を下降させ、か
つ第2ノズル台66を開いて第2ノズル台66上のベル
クランク72、ノズル用モータ73、モルタル噴射ノズ
ル81等を摺動台31上の後部空間に収容して吹付け装
置全体をコンパクトな形とし、後部の運転者用ステップ
29に乗った作業員がハンドル26を握って運転し、台
車10の中央部下面のバッテリ16で前部下面の直流モ
ータ15を駆動することにより、前記の金網パネル等の
壁下地が立設されている所望のモルタル吹付け箇所に運
ばれる。
【0027】上記の吹付け装置が所望の位置に到着する
と、壁下地から所定の距離にフラットレール83および
溝付きレール84を壁面と平行に置き、その上に上記の
吹付け装置を乗り入れる。この場合、溝付きレール84
の溝幅を広く設定することにより、上記の乗り入れが容
易になり、溝幅を広くしたことによる台車10の直進性
低下は、溝壁の内側に丸棒を固定して溝幅を実質的に狭
めることにより防ぐことができる。次いで、第2ノズル
台66を第1ノズル台65に重ねて両者を開閉用クラン
プ69で結合する。また、折畳み状態の第1手すり44
A、第2手すり44Bおよび第3手すり44Cを起こ
し、隣接する第1手すり44Aと第2手すり44Bまた
は第3手すり44Cとを係止リング47とフック48で
連結し、左側(梯子43側)の前後の手すり44B、4
4Cを鎖49で連結する。また、上記第2ノズル台66
上のノズル用モータ73および摺動台31上の油圧ユニ
ット82内の交流モータをそれぞれ最寄りの交流電源に
接続する。また、モルタル噴射ノズル81用のモルタル
供給ホース79およびエアホース(図示されてない)を
それぞれモルタル圧送ポンプおよびエアコンプレッサに
接続する。そして、必要に応じて台車10の左側に設け
られているハンドル39を回して摺動台31の位置を微
調整する。
【0028】準備が終わると、上記の吹付け装置を駆動
し、台車10をレール83、84に沿って移動させ、か
つモルタル噴射ノズル81を上下に揺動させながら、モ
ルタル噴射ノズル81の先端からモルタルを圧縮エアと
共に噴射し、前記の壁下地にモルタルを吹付けて塗装す
る。そして、上記の台車10に所定距離を往復させ、そ
の変換点で油圧シリンダ56のピストンロッド57を一
定距離ずつ押し上げ、昇降枠54、ノズル台65、66
を介してノズル81を上昇させることにより、壁下地の
全面にモルタルが吹付けられる。なお、モルタル噴射ノ
ズル81は、通常は図示の上向き位置に固定されるが、
壁下地の下端付近にモルタルを吹付ける場合は、第1ノ
ズル台65の裏面の回転用クランプ68を外して第2ノ
ズル台66を180度回転し、回転用クランプ68を再
固定して上記のノズル81を下向きに変更する。そし
て、上記ノズル81の自動首振りでは吹付け困難な入り
隅部等では、作業員が梯子43を利用して作業デッキ4
2に上り、ノズル81をベルクランク72から取り外
し、手持ちで吹付け作業を行う。
【0029】
【発明の効果】上記のとおり、請求項1記載の発明によ
れば、自走式台車を備えているので、任意の位置から所
望の吹付け位置まで自力で移動することができる。ま
た、吹付け位置では、自走式台車による水平運動と油圧
シリンダによる昇降枠の昇降運動との組み合わせによ
り、上記の壁下地全面を噴射ノズルでジグザグ状に走査
することができ、その際に噴射ノズルを揺動させ、噴射
ノズルの先端からモルタルを噴射することにより、壁下
地にモルタルを均一に吹付けることができる。したがっ
て、自動運転が可能になり、従来に比べて作業員の負担
が軽減され、作業能率が向上し、かつ省力化が達成され
る。しかも、台車の上方に作業用デッキを備えているの
で、必要に応じて作業員がデッキに上がり、自動吹付け
が困難な箇所に対してはノズルを手に持ち手動で吹付け
ることができる。
【0030】請求項2に記載の発明によれば、壁下地の
下端付近にモルタルを吹付ける際、ノズルの向きを上向
きから下向きに変換することにより、上記下端付近の吹
付けが容易になる。
【0031】請求項3記載の発明によれば、壁下地から
モルタル噴射ノズルまでの距離を、台車を止めたまま行
うことができ、そのため上記の距離を微調整することが
容易になる。
【0032】請求項4記載の発明によれば、吹付け作業
の際に溝付きレールを床面に置き、その上に台車の車輪
を乗り入れることができるため、台車の直線走行が容易
になる。
【0033】請求項5記載の発明によれば、上記の溝付
きレールを置く位置を正確に、かつ容易に設定すること
ができ、そのため摺動台の摺動による微調整がほとんど
不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の概要を示す斜視図であ
る。
【図2】台車および摺動台を示す水平断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】デッキ部分の平面図である。
【図6】図5の背面図である。
【図7】図6の要部の拡大図である。
【図8】ノズル取付け部の側面図である。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【符号の説明】
10:台車 11:台枠 11c:凹部 14:前輪 15:減速機付き直流モータ 16:電源バッテ
リ 19:後輪 21:リンク 23:ステアリング軸 26:ステアリン
グ用棒ハンドル 29:運転者用ステップ 31:摺動台 31a:凹部 38:ネジシャフ
ト 39:摺動用ハンドル 41:柱 42:作業用デッキ 42a:凹部 42b:踏み板 43:梯子 44A、44B、44C:手すり 45:支持金具 47:係止リング 48:フック 49:鎖 51:固定溝形ガ
イド 52:可動溝形ガイド 53、55:車輪 54:昇降枠 56:油圧シリン
ダ 57:ピストンロッド 60:滑車 61:滑車用チェーン 64:水平支軸 65:第1ノズル台 66:第2ノズル
台 67:ヒンジ 68、69:クラ
ンプ 72:ベルクランク 73:ノズル用モ
ータ 74:出力軸 75:クランクピ
ン 76:ガイド 79:モルタル供
給ホース 81:モルタル噴射ノズル 82:油圧ユニッ
ト 83:フラットレール 84:溝付きレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 良司 兵庫県姫路市東延末4丁目73番地 株式会 社日本技術センター内 (72)発明者 竹中 弘 兵庫県姫路市東延末4丁目73番地 株式会 社日本技術センター内 (72)発明者 石田 真一郎 兵庫県姫路市東延末4丁目73番地 株式会 社日本技術センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリおよび該バッテリで駆動される
    直流モータを備え、この直流モータの駆動で進退し、か
    つステアリング装置を備えた自走式台車の上方に作業用
    デッキを、また幅方向の片側に台車上の油圧シリンダの
    駆動で昇降する昇降枠をそれぞれ設け、この昇降枠にモ
    ルタル噴射ノズルを、その噴出方向を幅方向外側に向け
    て揺動自在に設けたことを特徴とする壁下地のモルタル
    吹付け装置。
  2. 【請求項2】 モルタル噴射ノズルが昇降枠に鉛直面内
    で回転自在のノズル台を介して偏心位置に設けられ、上
    記ノズルの向きが上向きおよび下向きに変換可能に形成
    された請求項1に記載の壁下地のモルタル吹付け装置。
  3. 【請求項3】 台車上に該台車の幅方向に摺動自在で所
    望の位置に固定可能な摺動台が設置され、この摺動台に
    作業用デッキおよび昇降枠が設けられた請求項1または
    2に記載の壁下地のモルタル吹付け装置。
  4. 【請求項4】 床面に置いて台車の車輪を案内するため
    の溝付きレールを付属部品として備えている請求項1な
    いし3のいずれかに記載の壁下地のモルタル吹付け装
    置。
  5. 【請求項5】 溝付きレールを置く位置を設定するため
    の位置決めゲージを付属部品として備えている請求項4
    に記載の壁下地のモルタル吹付け装置。
JP18274796A 1996-06-24 1996-06-24 壁下地のモルタル吹付け装置 Pending JPH108728A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087595A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Shimadzu Corp 移動式x線撮影装置
CN105032656A (zh) * 2015-07-24 2015-11-11 苏州市大力电器有限公司 一种经济实用的液压缸用喷漆架
CN106238251A (zh) * 2016-08-30 2016-12-21 山东龙泉管道工程股份有限公司 可移动预应力钢筒混凝土管自动防腐设备

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