JPH1086582A - 液式筆記具 - Google Patents

液式筆記具

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Publication number
JPH1086582A
JPH1086582A JP8243848A JP24384896A JPH1086582A JP H1086582 A JPH1086582 A JP H1086582A JP 8243848 A JP8243848 A JP 8243848A JP 24384896 A JP24384896 A JP 24384896A JP H1086582 A JPH1086582 A JP H1086582A
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JP
Japan
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valve
ink
port
pen
valve body
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Pending
Application number
JP8243848A
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English (en)
Inventor
Shinichi Ishikawa
真一 石川
Shohei Toyama
松平 外山
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Zebra Pen Corp
Original Assignee
Zebra Pen Corp
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/20Pencil-like cosmetics; Simple holders for handling stick-shaped cosmetics or shaving soap while in use
    • A45D40/205Holders for stick-shaped cosmetics whereby the stick can move axially relative to the holder

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インク収容部のインクの消費並びに同インク
収容部の内圧変化に対応して摺動するスライド栓を具備
してなる液式筆記具において、軸筒内の内圧の変化に全
く影響されることなく、筆記毎に所定量のインクをペン
体に安定供給する。 【解決手段】 軸筒内のインク収容部2側と摺動自在に
備えられているペン体5側とを開閉可能に区画する弁機
構と、インク収容部のインクMの消費並びに圧力変化に
対応して摺動するスライド栓22とを具備し,弁機構をペ
ン体に押されて弾性変形することにより開弁される第1
弁口6を設けた弾性部材からなる有底筒状の弁体3と、
この弁体との間にインク溜め間隙13をおいて弁体3を同
軸状に包囲する囲繞筒部4-1 の後端に、弁体の弾性作用
により閉弁される第2弁口7を開口してなる弁枠4とか
ら構成して、弁体3がペン体に押されて弾性変形するこ
とで、弁体3の第1弁口が開弁され、一方、弁体3の弁
部3-1 が弁枠4の第2弁口7に当接せしめて第2弁口7
が閉弁される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、サインペン、マー
キングペン、或いは塗布具(通称、修正具と称されてい
る)等の液式筆記具に係り、特に筆圧により後退するペ
ン体に押されて開弁せしめられる弁機構を、インク収容
部側とペン体側とを開閉可能に区画する軸筒内に備えて
なる液式筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、筆記時にペン体を用紙面に押
し付ける。つまり、筆圧によりペン体を後退させること
で、インクが直接収容されている軸筒内のインク収容部
側とペン体側とを開閉可能に区画する弁機構を開弁せし
めて、インク収容部からペン体にインクが供給される構
成の液式筆記具は数多く知られている(例えば、特公平
6−33027 号等の公報に開示されている。以下、前者の
筆記具と称する)。この前者の筆記具における弁機構
は、弁座と、この弁座に弾発部材により当接(着座)せ
しめらる弁体とをインク収容部側とペン体側とを開閉可
能に区画する軸筒内に配設してなる。然るに、弾発部材
によって弁座に当接せしめられて閉弁状態を保つ弁体
が、筆圧により後退するペン体に押されて弁座から離脱
後退することで、開弁状態となり、この開弁状態が筆記
中において常時保たれてインク収容部からペン体にイン
クが供給される様になっている。つまり、この従来の液
式筆記具の弁機構は筆記中において軸筒内のインク収容
部側とペン体側とが常時連通せしめられた状態に保たれ
てインク収容部からペン体にインクが継続的に送り出さ
れ供給される様になっている。
【0003】又、従来においては軸筒内のインク収容部
のインクが筆記により消費した場合や内圧が変化した場
合に、該インク収容部の内圧を大気圧と略等しい圧力状
態に維持するインクの消費並びに圧力変化に対応して前
後に摺動するスライド栓をインク収容部に摺動自在に備
えてなる構成の液式筆記具も知られている(特開平6−
24195 号の公報に開示されている。以下、後者の筆記具
と称する)。因みに、インク収容部の内圧変化は放置さ
れた状態において軸筒を伝わってくる外気温度、或いは
筆記中に軸筒を伝わってくる使用者の体温等によりイン
ク収容部のインクが膨脹、そしてインクの消費に応じて
生じる空気交換によるインク収容部に入り込んだ空気が
膨脹して内圧が上昇したり、或いはその逆の作用を受け
た場合には低下すると言った様に温度等に左右されて起
こるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、前者の筆記具
の弁機構のように筆記中において、インク収容側とペン
体側とが常時連通せしめた状態(弁体が弁座から離脱せ
しめた開弁状態)になっていると、上記した様にインク
収容部の内圧変化、特に内圧上昇がした場合にインク収
容部のインクが過剰にペン体側に押し出されてペン体か
ら吹き出すインクのボタ落ちが発生する等の不具合を有
する。
【0005】一方、後者の筆記具においてはスライド栓
の前後の摺動によりインク収容部の内圧を大気圧に略等
しく維持する事ができることから、前者の筆記具に比べ
てインクのボタ落ち発生を防ぐ事ができる。しかし乍
ら、スライド栓は軸筒の内面と液密性、つまりシール性
を保った状態で摺動するものであることから、どうして
も軸筒内面との摺動抵抗(摩擦力)によりインク収容部
の内圧変化に対応した敏速な摺動を望むことはできな
い。そのために、筆記中において前者の筆記具と同様に
開弁状態にあるペン体を保持するスライドホルダの開口
からインク収容部の内圧がペン体側に伝わる要素が残さ
れている。従って、この後者の筆記具においてもインク
収容部からインクが過剰にペン体側に押し出される虞れ
があることから、インクの過剰供給によるボタ落ち発生
を確実に防ぐことはできないものであった。
【0006】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、インク収容部のインク
の消費並びに同インク収容部の内圧変化に対応して摺動
するスライド栓を具備してなる液式筆記具において、軸
筒内の内圧の変化、特に内圧上昇に全く影響されること
なく、筆記毎に所定量(適量)のインクをペン体に安定
供給することができる様にした弁機構を備えた液式筆記
具を提供することにある。
【0007】
【課題を達成するための手段】課題を達成するために本
発明は、インクを収容する軸筒内のインク収容部側と軸
筒の先端に軸方向に摺動自在に備えられているペン体側
とを開閉可能に区画する弁機構と、軸筒の後部側に液密
性を持って摺動自在に備えられて、前記インク収容部の
インクの消費並びに同インク収容部の圧力変化に対応し
て摺動するスライド栓とを具備してなる。そして、前記
弁機構をペン体の後端側を挿入保持し得る内径で前端を
開口すると共に、筆圧により後退するペン体に押されて
軸方向に弾性変形するその弾性作用により開弁される第
1弁口を設けた弾性部材からなる有底筒状の弁体と、こ
の弁体との間に適宜のインク溜め間隙をおいて該弁体を
同軸状に包囲する内径と長さで前端を開口する囲繞筒部
の後端に、弁体の前記弾性作用により閉弁される第2弁
口を開口してなる弁枠とから構成したことである。又、
上記弁体の閉鎖された後端部を弁体の軸方向の弾性作用
により弁枠の第2弁口に当接せしめて該第2弁口を閉弁
する弁部として、この弁部と第2弁口の開口座部との離
間距離を 0.1〜2.0mm に設定したことである。又、上記
弁体の内面と、この弁体内に挿入内在するペン体の後部
側外面との隙間を0.05〜1.0mm に設定したことである。
斯る技術的手段によれば、筆圧によりペン体が後退する
と、後退するペン体に押されて弁体は後端の弁部が弁体
の第2弁口に当接(着座)する該第2弁口との離間距離
0.1〜2.0mm の範囲内で軸方向に弾性変形せしめる。こ
の時、弁体が弾性変形した分、インク収容部の容積が減
少されて内圧が上昇するが、その圧力上昇に対応して摺
動するスライド栓の動きにより補償されると共に弁体の
当接により第2弁口が閉弁され、インク収容部側と弁体
の第1弁口を介してペン体側と連通する弁体回りのイン
ク溜め間隙との流通は遮断される。それにより、インク
収容部の圧力上昇分がスライド栓の動きにより補償され
なくとも、第2弁口の閉弁により弁体回りのインク溜め
間隙とインク収容部側との連通が遮断されることから、
インク収容部の圧力はペン体側に一切伝わらない。従っ
て、インク収容部側の圧力に一切影響されることなく、
インク溜め間隙のインクが弁体の弾性作用により開弁せ
しめられた第1弁口を通してペン体に供給される。この
時、インク溜め間隙からペン体へのインクの供給は弁体
内に挿入内在するペン体の後部側と弁体の筒壁との間が
隙間0.05〜1.0mm の範囲に抑えられていることから、該
隙間0.05〜1.0mm の範囲内で第1弁口からペン体に亘り
作用する毛細管力により行われる。そして、ペン体から
筆圧が解除されると、ペン体は弁体が弾性変形する前の
元の状態に戻るその復帰作用(復元力)により前進状態
(突出状態)まで前進押し戻されると共に第1弁口は閉
弁せしめられる。一方、弁枠の第2弁口は弁体の弁部の
離脱により開弁される。それにより、弁体回りのインク
溜め間隙とインク収容部側とが連通され、インク溜め間
隙には第2弁口を通してインク収容部からインクが新に
貯溜される。この時、スライド栓はインク溜め間隙にイ
ンクが貯溜されることで消費した分、それに対応して摺
動する。
【0008】又、上記弁枠は囲繞筒部の第2弁口からイ
ンク収容部側に同軸状に連設突出せしめたインク導入部
を一体に備えると共にこのインク導入部内に、弁体の弁
部が第2弁口に当接せしめた時点で該後端弁部を受け止
めるストッパーを設けたことである。斯る技術的手段に
よれば、筆圧により後退するペン体に押されて弁体が軸
方向に弾性変形せしめてその後端の弁部が弁枠の第2弁
口に当接(着座)せしめて該第2弁口を閉弁せしめる時
点で該弁部はストッパーにより受け止められる。それに
より、弁体の弁部が第2弁口を閉弁せしめてから更にペ
ン体に押されて必要以上に弾性変形せしめられる虞れは
なく、第2弁口に当接せしめた時点でその動きが確実に
止められて第2弁口を閉弁せしめる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明液式筆記具の実施の一例
を示した縦断面図で、インクMを収容する軸筒1の先端
側に、軸筒1内のインク収容部2側と開閉可能に区画す
る弁体3と弁枠4からなる弁機構を介してペン体5を軸
方向に摺動自在に組み込み具備すると共に軸筒1の後部
側には前記インク収容部2のインクMの消費並びに同イ
ンク収容部2の圧力変化に対応して摺動するスライド栓
22を具備してなる単頭式を示し、筆圧により後退するペ
ン体5に押されて弾性部材からなる弁体3が軸方向に弾
性変形することで、その弾性変形により弁体3の後述す
る第1弁口6を開弁せしめる一方で、弁体3の後述する
弁部3-1 が弁枠4の後述する第2弁口7の開口座部7-1
に当接(着座)せしめて該第2弁口7を閉弁せしめる様
に構成してなる。
【0010】軸筒1は、合成樹脂材料等からなる成型品
であり、その先端側を漸次先細状とし、後端を開口させ
た適宜の長さと太さに成形され、他の部分よりも肉厚状
に形成されると共にペン体5を摺動自在に組み込み挿入
し得る孔径にて同軸状に開口したペン保持孔8を有する
その先端には合成樹脂材料等からなるキャップ9が抜き
差し自在に装着される様になっている。キャップ9の内
底部側には軸筒1に装着された状態において、軸筒1の
先端から外部に突出するペン体5の先部(筆記部)を密
封せしめて当該先部からのインクMの揮発を防ぐ密封キ
ャップ9-1 が設けられている。
【0011】そして、軸筒1の後端には弁機構を組み込
み内設すると共にインクMをインク収容部2に充填し、
更にスライド栓22を組み込み挿入させた後に、合成樹脂
材料等からなる尾栓10を圧入により取り付けてなる。つ
まり、インク収容部2は弁機構とスライド栓22との間に
インクMの消費並びに圧力変化に対応して容積が可変す
る様に形成されている。そして、このインク収容部2後
方のスライド栓22と尾栓10との間にはインク収容部2の
容積可変に対応して可変する空気室23が形成されてお
り、この空気室23は尾栓10に開口されている外部連通孔
24により大気圧と同圧状態に保たれる。
【0012】ペン保持孔8は、ペン体5の先部(筆記
部)を外部に突出させた状態で該ペン体5を接触又は非
接触状態で軸方向に摺動自在に挿入保持し得る孔径にて
軸筒1の先端面から同内部のインク収容部2側とペン体
5側とを開閉可能に区画する当該区画部位に向けて同軸
状に開設して、ペン体5の前部側を摺動自在に挿入保持
する様にしてなる。そして、このペン保持孔8の前記区
画部位側に臨む開口端面を、弁体3の後述する鍔部3-2
を弁枠4の後述する囲繞筒部4-1 とにより軸方向から挟
み込む挟持段部11とし、軸筒1の先端面からこの挟持段
部11に向けたペン保持孔8の内面には軸方向に延びる複
数本の縦溝12を設ける。
【0013】縦溝12は、ペン体5にインクMが過剰に供
給された場合にペン体5からインクMの過剰分を毛細管
力により貯溜するインキ貯溜部としての役目と、そして
インクMの消費に応じてインク収容部2の空気交換が行
われる際の空気流通部としての役目を成すもので、周方
向に一定の間隔をおいて適宜の溝幅と深さにて放射状に
刻設せしめてペン保持孔8の内面に設けてなる(図2参
照)。
【0014】ペン体5は、インクMを弁体3に挿入内在
される後部側から軸筒1の先端から突出する先部(筆記
部)へと毛細管力により誘導する繊維束や多孔質体等の
チップからなり、その後部側を前部側よりも一回り程細
く形成した小径後部5-1 として、この小径後部5-1 側を
弁体3に挿入内在させる様にしてなる。
【0015】弁体3は、シリコンゴム、ブチルゴム、エ
イレン・ブロピレンゴム等の弾性部材からなる成形品で
あり、ペン体5の小径後部5-1 側を挿入内在し得る程度
の内径で、外径を弁枠4の囲繞筒部4-1 との間にインク
溜め間隙13を確保し得る様に該囲繞筒部4-1 の内径より
も小さくして前端を開口させた有底筒状に成形され、そ
の筒壁に第1弁口6を設けると共に、閉鎖された後端部
を弁枠4の第2弁口7の開閉を行う弁部3-1 として、筆
圧により後退するペン体5に押されて軸方向(第2弁口
7方向)に弾性変形することで、第1弁口6が開弁、そ
して後端の弁部3-1 が弁枠4の第2弁口7の後述する開
口座部7-1 に当接(着座)せしめて該第2弁口7を閉弁
せしめる様に形成してなる(図8(ロ)の状態)。
【0016】そして、この弁体3の前端開口部から後端
の弁部3-1 に至る長さLは前端開口部の鍔部3-2 を弁枠
4の囲繞筒部4-1 の前端開口部に当接させて該囲繞筒部
4-1内に組み込み内在させた状態で後端の弁部3-1 が囲
繞筒部4-1 の第2弁口7の開口座部7-1 との間に離間距
離L1 をおいて該第2弁口7と対向位置する長さに形成
して、筆記時にこの離間距離L1 範囲内にて弁体3が軸
方向に弾性変形せしめる様にしてなる。
【0017】又、弁体3の内部形状はその前端開口部か
ら内底部近傍に至る内径をペン体5の小径後部5-1 の外
径と略同径に形成すると共に、当該部位から内底部に至
る内径を小径後部5-1 の外径より一回り程小さくした段
付き孔形状に形成して、ペン体5の小径後部5-1 を挿入
内在させた状態において、小径後部5-1 の後端部を除く
その外面と弁体3の内面との間に、弁体3の弾性変形を
妨げない程度で尚且つ第1弁口6から有効な毛細管力に
てペン体5にインクMを導くための隙間L2 が確保さ
れ、そしてその後端部のみが圧入された状態で弁体3の
内底部側に接続保持される様にしてなる(図1参照)。
【0018】又、弁体3の前端開口部には軸筒1の内径
に相当する外径と適宜の厚さにてリング状に突出させた
鍔部3-2 を設けて、この鍔部3-2 が軸筒1内面の挟持段
部11と弁枠4の囲繞筒部4-1 の前端開口部とにより挟持
(挾着)されることで、弁体3が軸筒1内に定着保持さ
れる様に形成してなる。そして、この鍔部3-2 の近傍に
おける弁体3の外面には弁枠4の囲繞筒部4-1 内面の後
述するの乗越え嵌合部14と互いに嵌合し合う乗越え嵌合
部15を設ける(図1の拡大図並びに図5参照)。
【0019】又、弁体3の弁部3-1 には弁枠4の第2弁
口7側に向けて該第2弁口7の口径よりも小さく且つペ
ン体5の小径後部5-1 の外径と略同径とする突出外径に
て凸部16を設けて、この凸部16により後端の弁部3-1 を
含む弁体3の後端側部分に剛性を付与せしめて、該後端
側がペン体5に押されて弁体3の筒壁が軸方向に弾性変
形せしめる際にその後端側のみが弁枠4の第2弁口7側
に弾性変形せしめると言ったことがなく、弁体3の筒壁
全体が均等に弾性変形せしめて該筒壁の第1弁口6の開
弁、そして後端の弁部3-1 が弁枠4の第2弁口7に当接
(着座)せしめて該第2弁口7を閉弁せしめるこれら双
方の作用が確実に成される様にしてなる。
【0020】第1弁口6は、弁体3回りのインク溜め間
隙13と内部のペン体5とを解放連通せしめたり、その連
通を遮断する役目を成すもので、弁枠4の囲繞筒部4-1
との間にインク溜め間隙13を確保すると共に、内在する
ペン体5の小径後部5-1 との間に隙間L2 を確保する弁
体3の筒壁部分における周方向の相対する2カ所に適宜
の幅にて切り込みを入れてスリット状に形成してなる
(図1の拡大図、図3並びに図5参照)。尚、この第1
弁口6の弁体3に対する形成個数は上記した2カ所に限
らず、3〜複数カ所でも良い。又、弁体3に対する形成
は該弁体3の成形と同時に、或いは弁体3を成形した後
に後加工にて行うも自由である。
【0021】弁枠4は、弁体3を同軸状に内在包囲する
と共に後端に第2弁口7を開口してなる囲繞筒部4-1
と、この囲繞筒部4-1 の第2弁口7から同軸状に連設突
出せしめてなるインク導入部4-2 とから合成樹脂材料等
を用いて一体に成形してなる(図1並びに図5参照)。
【0022】囲繞筒部4-1 は、上記した弁体3の構成説
明において詳述した様に、弁体3の筒壁との間にインク
溜め間隙13をおいて該弁体3を内在包囲し得る内径で、
外径を軸筒1の内径と略同径とする前端を開口した円筒
状を成し、その後端に第2弁口7を同軸状に開口すると
共に、前端開口側の内面には弁体3の乗越え嵌合部15と
互いに嵌合し合う乗越え嵌合部14を設けて、弁体3並び
に弁枠4を軸筒1内に組み込む際、これら乗越え嵌合部
14,15同士の嵌合により弁体3を囲繞筒部4-1内に予め
組み込み内在させた状態で弁枠4と共に軸筒1内に組み
込み内在し得る様に形成してなる。尚、乗越え嵌合部1
4,15同士の嵌合状態は図1の拡大図に示した様に、弁
体3の鍔部3-2 が囲繞筒部4-1 の前端開口部に弾性的に
当接せしめた状態において弁体3の乗越え嵌合部15が囲
繞筒部4-1 の乗越え嵌合部14の内側に嵌合掛止せしめる
様にそれらの突出位置を設計して、弁体3が囲繞筒部4-
1 内に同軸状に内在保持される様にする。
【0023】又、囲繞筒部4-1 の内面にはその前端開口
部から弁体3の筒壁外面に接触しない程度の突出高さで
軸方向に延びる複数本の縦リブ17を周方向に適宜の間隔
をおいて設けて、軸筒1内面の挟持段部11とにより軸方
向から挟持せしめる弁体3の鍔部3-2 を広い挟持断面積
にてしっかり挟持し得る様に形成してなる(図1の拡大
図並びに図3参照)。
【0024】第2弁口7は、筆圧により後退するペン体
5に押されて弁体3が軸方向に弾性変形せしめるその弾
性作用により後端の弁部3-1 により閉弁せしめられるこ
とで、弁体3回りのインク溜め間隙13側とインク収容部
2側との連通を遮断(区画)せしめる一方で、ペン体5
から筆圧が解除されて弁体3が変形前の元の状態に戻る
復帰作用により後端の弁部3-1 が離脱せしめて開弁せし
められることで、前記インク溜め間隙13にインク収容部
2からインクMが貯溜(補充)される様にインク溜め間
隙13側とインク収容部2側とを連通せしめる役目を成す
もので、弁体3の外径よりも小さい口径にて囲繞筒部4-
1 の後端軸芯に開口して、その内側開口周面を閉弁時に
弁体3の弁部3-1 が当接(着座)せしめる開口座部7-1
としてなる。
【0025】この第2弁口7からインク収容部2側に連
設突出する弁枠4のインク導入部4-2 は、インク収容部
2のインクMを周面のインク導入口4-20から囲繞筒部4-
1の第2弁口7へと導く。そして、第2弁口7を貫通せ
しめて囲繞筒部4-1 内の弁体3をその後端の弁部3-1 側
から弾発するための弾発部材18を同軸状に内在保持させ
るところで、周面にインク導入口4-20を形成する如く数
本の脚部19を第2弁口7の外側開口周面からインク収容
部2側に向けて突設せしめると共に、各脚部19の突端部
をリング状に連設せしめた略櫓状に形成して(図4及び
図5参照)、その突端部及び周面のインク導入口4-20か
らインク収容部2のインクMが第2弁口7、この第2弁
口7を通して弁体3回りのインク溜め間隙13へとインク
Mが導かれて該インク溜め間隙13に貯溜される様にして
なる。そして、各脚部19間内にその突端部から囲繞筒部
4-1 内の弁体3の弁部3-1 に亘り弾発部材18を同軸状に
弾装せしめる。
【0026】弾発部材18は、インク導入部4-2 のインク
導入口4-20から第2弁口7を通って弁体3回りのインク
溜め間隙13へと流れ込むインクMの流れを乱す流動障害
物とならない様に螺旋外径を第2弁口7の口径よりも一
回り程小さく形成した筆圧程度、例えば20〜200gf 程度
で、好ましくは40〜100gf 、特に好ましくは50〜70gfの
弾発力(バネ力)を有するコイルバネからなり、筆圧程
度の弾発力にて弁体3をその後端の弁部3-1 側から弾発
せしめて、筆記時に弁体3がペン体5に押されて弾性変
形せしめたその変形状態(伸張状態)から変形する前の
元の状態に戻るその動きを助長する役目を成す。つま
り、弁体3の弾性作用により開弁せしめた同弁体3の第
1弁口6を閉弁せしめるその閉弁動作と、後端の弁部3-
1 を弁枠4の第2弁口7から離脱せしめて該第2弁口7
を開弁せしめるその開弁動作とを助長する役目を成すも
のである。
【0027】又、図6乃至図7の例示した実施例の様
に、弁枠4のインク導入部4-2 内に弁体3の弁部3-1 が
第2弁口7に当接せしめて該第2弁口7を閉弁せしめた
時点で該弁部3-1 を受け止めるストッパー20を設けて、
弁体3の弁部3-1 が第2弁口7を閉弁せしめてから更に
ペン体5に押されて必要以上に弾性変形せしめられない
様にしてなる。つまり、弁体3の弁部3-1 が第2弁口7
に当接せしめた時点でその動きが止められることで、弁
部3-1 の第2弁口7に対する当接状態が確実に成され、
第2弁口7を確実に閉弁せしめると共にその閉弁状態が
より確実に保たれる様にしてなる。
【0028】ストッパー20は、インク導入部4-2 の後端
部から囲繞筒部4-1 の第2弁口7に向けて弾性部材18の
螺旋内径よりも小さい外径(太さ)にてインク導入部4-
2 内に同軸一体に設けられて、弁体3の弁部3-1 が第2
弁口7を閉弁せしめた状態において該第2弁口7からイ
ンク導入部4-2 側に僅かに突出臨む弁部3-1 の凸部16を
受け止める様にしてなる(図6の状態)。そして、イン
ク導入部4-2 のインク導入口4-20と対面するストッパー
20の周面にはインク導入口4-20からインク導入部4-2 内
へのインクMの導入開口面積が大きく確保される様に、
軸方向の溝21を該インク導入口4-20の開口幅よりも幅広
にて設けて(図7参照)、インク収容部2のインクMが
インク導入口4-20からインク導入部4-2 内に速かに導入
されて第2弁口7を通して弁体3回りのインク溜め間隙
13に貯溜される様にしてなる。
【0029】スライド栓22は、シリコンゴム、ブチルゴ
ム、エイレン・ブロピレンゴム等の弾性部材からなる成
型品であり、軸筒1の内径よりも一回り程外径を小さく
して一端を閉鎖してなる円筒状を成し、その外面前後2
カ所に軸筒1内面との液密性、つまりシール性を図る環
状シール部22-1を設けて、軸筒1の内面との間にインク
Mが漏れない程度のシール性を保ってインク収容部2の
インクMの消費並びに同インク収容部2の圧力変化に対
応して軸方向に摺動し得る軸筒1の後部側に組み込み挿
入する。
【0030】本発明においては上記した弁体3の弁部3-
1 と弁枠4の第2弁口7の開口座部7-1 との離間距離L
1 を 0.1〜2.0mm の範囲内に抑えることが必要である。
然るに、本発明は筆圧により後退するペン体5により弁
体3を、弁枠4の第2弁口7方向に弾性変形せしめるこ
とで、その筒壁の第1弁口6を開弁せしめて弁体3回り
のインク溜め間隙13から弁体3内部のペン体5にインク
Mを供給する一方で、弁枠4の第2弁口7を弁体3の弁
部3-1 により閉弁せしめてインク収容部2の圧力変化、
特に内圧が上昇した場合にその圧力が弁体3回りのイン
ク溜め間隙13を介してペン体5側に及ばないようにイン
ク収容部2側との連通を遮断する構成である。従って、
第1弁口6からペン体5へのインクMの供給量を図るそ
の開口断面積と、第2弁口7を閉弁するその遮断タイミ
ングはペン体5に押されて弾性変形する弁体3の弾性変
形量(距離)により設定されるものであるから、その弾
性変形量を設定する弁体3の弁部3-1 と弁枠4の第2弁
口7の開口座部7-1 との離間距離L1 を 0.1〜2.0mm の
範囲内に抑えることが本発明を成立させるものであり、
好ましくは 0.3〜1.5mm の範囲であり、特に好ましくは
0.5〜0.8mm の範囲である。
【0031】又、第1弁口6の開口断面積は使用するイ
ンクMの粘度等の物理的特性に応じて変える必要があ
る。つまり、流動性が高い低粘度インクの場合は離間距
離L1を小さく、そして流動性が低い高粘度のインクの
場合には離間距離L1 を大きくして第1弁口6の開口断
面積を変えることで、どの様な物理的特性のインクであ
っても第1弁口6からペン体5に対する供給量を一定に
保って安定した筆記を可能とするものである。
【0032】又、離間距離L1 は言うまでもないが、筆
圧により後退するペン体5の後退ストロークとなること
から、この離間距離L1 が2.0mm を越えると、後退する
ペン体5の動きが指先に伝わるなどにより筆記時に使用
者に対して違和感を与える虞れがある。従って、離間距
離L1 は最大でも2.0mm 以内に抑える事が必要である。
【0033】そして、上記した弁体3の筒壁内面とペン
体5の小径後部5-1 の外面との間の隙間L2 を0.05〜1.
0mm の範囲内に抑えることが必要である。その理由は、
隙間L2 が0.05mm以下では、筆記時にペン体5に押され
て弾性変形する弁体3の筒壁の動きがペン体5の小径後
部5-1 との接触力により鈍る虞れがある。つまり、筆圧
により後退するペン体5の動きが悪くなったり、筒壁の
第1弁口6の開弁が確実に行われない状態が起きたり、
更には弁枠4の第2弁口7に対する弁体3の弁部3-1 の
当接(着座)状態が曖昧になって第2弁口7の閉弁が確
実に成されない状態が起こる虞れがあるからであり、隙
間L2 が1.0mm を越えると、前述した不具合は解消され
る反面、ペン体5に押されて弾性変形せしめることで開
弁される弁体3の第1弁口6から内部のペン体5に対す
るインクMの受け渡し供給が悪くなる。つまり、毛細管
力を利用して第1弁口6からペン体5に対してインクM
の供給が行われる構造形態においては隙間L2 が1.0mm
を越えると、その毛細管力の低下を招いてインクMのペ
ン体5に対する供給が悪くなるからである。従って、弁
体3の筒壁内面とペン体5の小径後部5-1 の外面との間
の隙間L2 を0.05〜1.0mm の範囲内に抑えることが本発
明を成立させるものであり、好ましくは0.05〜0.5mm で
あり、特に好ましくは 0.1〜0.2mm である。
【0034】以上、明らかな様に本発明を成立させるた
めには弾性部材からなる弁体3の弁部3-1 と弁枠4の第
2弁口7の開口座部7-1 との離間距離L1 を 0.1〜2.0m
m の範囲内に抑えること、そして、ペン体5の小径後部
5-1 の外面と弁体2の筒壁内面との間の隙間L2 を0.05
〜1.0mm の範囲内に抑えることが必要不可欠の条件とな
る。
【0035】而して、以上の如く構成した液式筆記具に
よれば、ペン体5に筆圧が作用していない状態、つまり
筆記(使用)していない状態では弁体3の第1弁口6は
閉弁された状態に保たれ、一方、弁枠4の第2弁口7は
開弁された状態に保たれる。それにより、筆記していな
い状態では弁体3回りのインク溜め間隙13には開弁状態
にある第2弁口7を介して連通するインク収容部2から
インクMが貯溜されることになる(図8(イ)並びに
(ハ)の状態)。そして、ペン体5を用紙面Pに押し付
けて該ペン体5を後退させる筆記行為を行うと、筆圧に
より後退するペン体5に押されて弾性変形する弁体3は
後端の弁部3-1 が弁枠4の第2弁口7の開口座部7-1 に
当接(着座)する該開口座部7-1との離間距離L1 範囲
で弾性変形せしめる。この時、弁体3が弾性変形した
分、インク収容部2の容積が減少されて内圧が上昇する
が、その圧力上昇に対応して摺動するスライド栓22の動
きにより補償されると共に弁体3の弁部3-1 の当接によ
り第2弁口7が閉弁され、インク収容部2側と弁体3の
第1弁口6を介してペン体5側と連通する弁体3回りの
インク溜め間隙13との流通は遮断される(図8(ロ)の
状態)。それにより、インク収容部2の圧力上昇に対応
して摺動するスライド栓22の動きが敏速に行われなかっ
た場合、つまり、インク収容部2の圧力変化がスライド
栓22により補償されなかった場合が生じても、第2弁口
7の閉弁により弁体3回りのインク溜め間隙13とインク
収容部2側との連通が遮断されることから、インク収容
部2の圧力はペン体5側に一切伝わらない。
【0036】従って、ペン体5に筆圧が作用している筆
記中においてはインク収容部2側とペン体5側との連通
が遮断されていることから、インク収容部2の内圧が必
要以上に上昇してもその圧力変化はペン体5側には一切
伝わらない。つまり、ペン体5には弁体3回りのインク
溜め間隙13から第1弁口6を通して筆記で消費した分だ
けの所定量(適量)のインクMが供給される。この時、
弁体3内に挿入内在するペン体5の小径後部5-1 と弁体
3の筒壁との間が隙間L2 範囲内に抑えられていること
から、筆記により消費した分だけの所定量(適量)のイ
ンクMが前記隙間L2 範囲内で第1弁口6からペン体5
に亘り作用する毛細管力によりペン体5に安定供給され
る。そして、筆記行為を途中で中断したり、或いは筆記
を取り止めたり、つまり、ペン体5から筆圧が解除され
ると、ペン体5は弁体3が変形前の元の状態に戻る際の
復帰作用(復元力)と弾発部材18の弾発力とにより元の
前進状態(突出状態)まで前進押し戻されると共に筒壁
の第1弁口6は閉弁される一方で、弁体3の弁部3-1 が
弁枠4の第2弁口7から離脱せしめて該第2弁口7を開
弁する。それにより、弁体3回りのインク溜め間隙13と
インク収容部2側とが連通状態に戻され、該インク溜め
間隙13には第2弁口7を通してインク収容部2からイン
クMが新に貯溜される。この時、スライド栓22はインク
溜め間隙13にインクMが貯溜されることで、インク収容
部2のインクMが消費した分、それに対応して摺動する
(図8(ハ)の状態)。
【0037】
【発明の効果】本発明の液式筆記具は叙上の如く構成し
てなるから、下記の作用効果を奏する。 .請求項1乃至3によれば、筆圧によりペン体が後退
すると、後退するペン体に押されて弁体は後端の弁部が
弁体の第2弁口に当接(着座)する該第2弁口との離間
距離L1 の範囲で軸方向に弾性変形せしめると共にこの
弾性作用により弁体の第1弁口は開弁せしめられる一方
で、弁枠の第2弁口は当接せしめた弁体の弁部により閉
弁せしめられる。つまり、第1弁口を通して弁体回りの
インク溜め間隙からペン体にインクが供給される一方
で、第2弁口が閉弁により弁体回りのインク溜め間隙と
インク収容部側との連通が遮断される。従って、ペン体
に筆圧が作用している筆記中においてはインク収容部の
内圧が必要以上に上昇してもその圧力変化はペン体側に
は一切伝わらない。そして、第1弁口を通して行われる
インク溜め間隙からペン体へのインクの供給は弁体内に
挿入内在するペン体の後部側と弁体の筒壁との間が隙間
2 の範囲に抑えられていることで、該隙間L2 の範囲
内で第1弁口からペン体に亘り作用する毛細管力により
確実に成される。
【0038】.請求項4によれば、筆圧により後退す
るペン体に押されて弁体が軸方向に弾性変形せしめてそ
の後端の弁部が弁枠の第2弁口に当接(着座)せしめて
該第2弁口を閉弁せしめる時点で該弁部はストッパーに
より受け止められるようにしてなることから、弁部が第
2弁口を閉弁せしめてから更にペン体に押されて必要以
上に弾性変形せしめられる虞れはない。つまり、筆記者
によって異なる筆圧の強弱に影響されることなく、弁部
は第2弁口に当接せしめた時点でその動きが止められる
ことから、第2弁口を確実に閉弁せしめると共に安定さ
せた閉弁作用が長期に亘り期待でき、ひいては信頼性の
向上が図られる。
【0039】従って、本発明によれば、インク収容部の
インクの消費並びに同インク収容部の内圧変化に対応し
て摺動するスライド栓を具備してなる液式筆記具におい
て、インク収容部の内圧変化に対応して摺動するスライ
ド栓の動きにより補償されなくとも、又、筆記中におい
てインク収容部の内圧が必要以上に上昇した場合でもそ
の圧力変化はペン体側には一切伝わらない構造の弁機構
を採用してなることから、筆記初期時や筆記中において
インク収容部のインクが過剰にペン体側に押し出されて
ペン体から吹き出すと言ったインクのボタ落ち等を確実
に防止することができ、長期に亘り品質の安定性と信頼
性の向上が期待できる。つまり、この種の液式筆記具の
要求される筆記で消費した分だけの所定量(適量)のイ
ンクを筆記毎にペン体に安定供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明液式筆記具の実施の一例を示した縦断
面図で、単頭式を示す
【図2】 図1のII−II線拡大横断面図で、一部を省略
して示す
【図3】 図1の III−III 線拡大横断面図
【図4】 図1のIV−IV線拡大横断面図
【図5】 弁体並びに弁枠を示した分解斜視図
【図6】 他の実施例を示した要部の縦断面図
【図7】 図6の VII−VII 線拡大横断面図
【図8】 インク収容部の内圧変化に対応して摺動する
スライド栓の動きを示した縦断面図で、(イ)はインク
収容部が大気圧と平行に保たれている状態、(ロ)は弁
体の弾性変形により、又はインクの膨脹等により上昇し
たインク収容部の内圧変化に対応してスライド栓が動い
た状態、(ハ)はインクの消費により低下したインク収
容部の内圧変化により対応してスライド栓が動いた状態
【符号の説明】 1…軸筒 2…インク収容
部 3…弁体 3-1 …弁部 4…弁枠 4-1 …囲繞筒部 4-2 …インク導入部 4-20…インク導
入口 5…ペン体 5-1 …小径後部 6…第1弁口 7…第2弁口 7-1 …開口座部 8…ペン保持
孔 13…インク溜め間隙 20…ストッパー 22…スライド栓

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収容する軸筒内のインク収容部
    側と軸筒の先端に軸方向に摺動自在に備えられているペ
    ン体側とを開閉可能に区画する弁機構と、軸筒の後部側
    に液密性を持って摺動自在に備えられて、前記インク収
    容部のインクの消費並びに同インク収容部の圧力変化に
    対応して摺動するスライド栓とを具備してなり、前記弁
    機構をペン体の後端側を挿入保持し得る内径で前端を開
    口すると共に、筆圧により後退するペン体に押されて軸
    方向に弾性変形するその弾性作用により開弁される第1
    弁口を設けた弾性部材からなる有底筒状の弁体と、この
    弁体との間に適宜のインク溜め間隙をおいて該弁体を同
    軸状に包囲する内径と長さで前端を開口する囲繞筒部の
    後端に、弁体の前記弾性作用により閉弁される第2弁口
    を開口してなる弁枠とから構成した事を特徴とする液式
    筆記具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液式筆記具において、 弁体の閉鎖された後端部を弁体の軸方向の弾性作用によ
    り弁枠の第2弁口に当接せしめて該第2弁口を閉弁せし
    める弁部として、この弁部から第2弁口までの離間距離
    を 0.1〜2.0mm に設定した事を特徴とする液式筆記具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の液式筆記具におい
    て、 弁体の内面とこの弁体内に挿入内在するペン体の後部側
    外面との隙間を0.05〜1.0mm に設定した事を特徴とする
    液式筆記具。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の液式筆記具におい
    て、 弁枠は囲繞筒部の第2弁口からインク収容部側に同軸状
    に連設突出せしめたインク導入部を一体に備えると共に
    このインク導入部内に、弁体の弁部が第2弁口に当接せ
    しめた時点で該後端弁部を受け止めるストッパーを設け
    た事を特徴とする液式筆記具。
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