JP2003136883A - 筆記具 - Google Patents
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- JP2003136883A JP2003136883A JP2001335316A JP2001335316A JP2003136883A JP 2003136883 A JP2003136883 A JP 2003136883A JP 2001335316 A JP2001335316 A JP 2001335316A JP 2001335316 A JP2001335316 A JP 2001335316A JP 2003136883 A JP2003136883 A JP 2003136883A
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Abstract
が比較的高い場合であっても、筆跡カスレや筆跡途切れ
を生じさせず、十分な量のインキが筆記先端部より吐出
可能な筆記具を提供する。 【解決手段】多孔質材料よりなる筆記先端部21を備え
たチップ本体2が、インキタンク3の先端に接続され
る。インキタンク3内には、インキ31と、該インキ3
1の後端に配置され且つ該インキ31の消費に伴い前進
する追従体32とが収容される。チップ本体2の内部
に、軸方向のインキ流出孔23を設ける。前記インキ流
出孔23の先端は筆記先端部21近傍に位置し、前記イ
ンキ流出孔23の後端は後方に開口される。
Description
細には、多孔質材料よりなる筆記先端部を備えたチップ
本体をインキタンクの先端に接続し、前記インキタンク
の内部に、インキと、該インキの後端に配置され且つ筆
記先端部からのインキの消費に伴い前進する追従体とを
収容した筆記具に関する。
タンク内にインキと該インキの消費に伴い前進するイン
キ逆流防止用の追従体を収容し、前記インキタンクの先
端部に多孔質ペン体を接続し、前記多孔質ペン体と前記
インキタンクとの間に、多孔質ペン体の後退により弁孔
が開口する弁装置を設けた構成が開示されている。(例
えば、特開2000−6576号公報、特開2001−
80272号公報等)
筆記時の多孔質ペン体の後退により弁孔が開口し、イン
キタンクからインキが多孔質ペン体の後端部に供給され
る。その後、インキは、多孔質ペン体の後端部から、多
孔質ペン体の多孔質組織よりなる毛細間隙を通って、多
孔質ペン体の筆記先端部に供給される。前記従来の筆記
具は、多孔質ペン体の先端部と後端部との間のインキ供
給路が、多孔質ペン体自体の多孔質組織よりなる毛細間
隙であるため、そのインキ流通抵抗が大きい。それによ
り、インキ消費スピードが速い場合(例えば、筆記スピ
ードが速い場合、筆跡幅が太い場合等)やインキの粘度
が比較的高い場合、弁孔から筆記先端部に十分な量のイ
ンキを迅速に供給できず、筆跡カスレや筆跡途切れを生
じさせ易い。
であって、インキ消費スピードが速い場合やインキの粘
度が比較的高い場合であっても、筆跡カスレや筆跡途切
れを生じさせず、十分な量のインキが筆記先端部より吐
出可能な筆記具を提供しようとするものである。
材料よりなる筆記先端部を備えたチップ本体をインキタ
ンクの先端に接続し、前記インキタンクの内部に、イン
キと、該インキの後端に配置され且つ筆記先端部からの
インキの消費に伴い前進する追従体とを収容した筆記具
であって、前記チップ本体の内部に、その先端が筆記先
端部近傍に位置し且つその後端が後方に開口する軸方向
のインキ流出孔を設けたこと(請求項1)を特徴とす
る。
キ流出孔23を設け、前記インキ流出孔23の先端を筆
記先端部21近傍に位置させ且つ前記インキ流出孔23
の後端をインキタンク方向に開口させてなることによ
り、チップ本体2の後端から筆記先端部21までのイン
キ供給路のインキ流通抵抗を小さくでき、前記インキ流
出孔23内をインキタンク3からの十分な量のインキ3
1が迅速に移動し、筆記先端部21に供給される。その
ため、インキ消費スピードが速い場合またはインキ31
の粘度が比較的高い場合であっても、筆跡カスレや筆跡
途切れを生じさせるおそれがない。
孔質の筆記先端部21を備えていればよく、例えば、チ
ップ本体2の全体が多孔質材料よりなる構成、または、
チップ本体2の筆記先端部21のみが多孔質材料よりな
る構成のいずれであってもよい。前記多孔質材料として
は、具体的には、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂
加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパ
ンチ加工体、合成樹脂の連続気泡体が挙げられる。
2とインキタンク3との間に、筆記時のチップ本体2の
後方への押圧により開口し、チップ本体2の押圧解除に
より閉鎖する弁孔61を有する弁装置を設けること(請
求項2)が好ましい。
ップ本体2の押圧解除により閉鎖されるため、非筆記時
において筆記先端部21が上向き状態の場合には、筆記
先端部21からインキタンク3内への空気の混入を防止
でき、一方、非筆記時において筆記先端部21が下向き
状態の場合には、筆記先端部21からのインキ31の漏
出を防止できる。
弾発部材により付勢されて弁孔を塞ぎ、前記弁体がチッ
プ本体とともにに後方移動するタイプ、またはチップ本
体の後方への押圧により弾性材料よりなる弁孔を変形さ
せ開口させるタイプ等が挙げられる。
2の後端に、チップ本体2の後退により変形可能な弾性
筒部4を設け、前記弾性筒部4が、弁装置の弁孔61か
らチップ本体2のインキ流出孔23に至るインキ通路4
1と外気とを遮断してなること(請求項3)が好まし
い。
2が前進するタイプの筆記具は、インキタンク3内に空
気が混入することにより筆記不能となるおそれがある。
しかし、前記弾性筒部4により、弁装置の弁孔61から
チップ本体2のインキ流出孔23に至るインキ通路41
と外気とを遮断することによって、インキタンク3内に
空気が混入することが防止され、筆記不能となるおそれ
がない。
は、例えば、ゴム、エラストマー、多孔質材料等が挙げ
られる。また、前記弾性筒部4は、チップ本体2の後端
部に一体に形成する構成や、弁装置の弁座6の先端部に
一体に形成する構成にしてもよい。
21の外面とインキ流出孔23の先端との間の軸方向の
長さLを、0.5mm〜10mmの範囲に設定したこと
(請求項4)が好ましい。
を維持できると共に、筆跡途切れや筆跡カスレを確実に
防止できる。
23前方の筆記先端部21の肉厚)が、0.5mmより
小さい場合、筆記先端部21の強度が低下し、筆記時
に、インキ流出孔23の先端が筆記先端部21から開口
し、筆記先端部21に孔があいてしまうおそれがある。
一方、前記軸方向の長さLが、10mmより大きい場
合、筆記先端部21の先端とインキ流出孔23の先端と
の間のインキ流通抵抗が増加し、筆跡途切れや筆跡カス
レを生じさせやすい。
て説明する。
本発明の第1実施例を示す。筆記具1は、主に、内部に
インキ31と追従体32とを収容した軸筒9(インキタ
ンク3を兼ねる)と、該軸筒9の先端部にチップ保持筒
91を介して軸方向に摺動可能に取り付けられるチップ
本体2と、該軸筒9の先端開口部に設けた弁装置とから
なる。
体よりなり、その中心部に、横断面円形状の中心孔が軸
方向に設けられる。前記中心孔は、先端が筆記先端部2
1の近傍に位置し、後端が後方に開口する。前記中心孔
の内径は、2mmに設定され、筆記先端部21の外面と
中心孔の先端との間の軸方向の長さLは、3mmに設定
されている。
キ31の後端に配置され且つ該インキ31の消費に伴い
前進する追従体32が収容されている。前記インキ31
は、粘度が、10mPa・s〜300mPa・s、好ま
しくは30mPa・s〜100mPa・s(20℃)の
水性インキまたは油性インキが適用される。前記追従体
32は、高粘度流体32aと、該高粘度流体32a中に
配置される固形物32bとからなる。また、前記軸筒9
の後端開口部には、通気孔が貫設された尾栓92が固着
されている。
着した筒状のバネ受け部材7と、該バネ受け部材7内部
に収容される弾発部材8(圧縮コイルスプリング)及び
弁体5と、該バネ受け部材7の内面に固着された筒状の
弁座6とからなる。そして、前記弁体5が、弾発部材8
により前方に付勢されて弁座6に密接され、弁座6の弁
孔61が閉鎖される。
部よりなる弁部52と、該弁部52の前方に突設され且
つチップ本体2の中心孔に挿入される棒状の前部51
と、該弁部52の後方に突設され且つバネ受け部材7の
後端孔に貫通される棒状の後部53とからなる。
部からその後端部(即ち基部)まで延びる軸方向の複数
のリブ51a(具体的には放射状のリブ)が形成され
る。前記棒状の前部51が、チップ本体2の中心孔に挿
入配置されることにより、チップ本体2の中心孔の内面
と棒状の前部51外面との間に、軸方向に延びるインキ
流出孔23が形成される。前記インキ流出孔23は、チ
ップ本体2の後端からチップ本体2の内部の筆記先端部
21近傍までの位置に軸方向に形成される。本実施例で
は、前記リブ51aにより、インキ流出孔23内のイン
キ誘導機能が向上し、より一層、迅速かつ円滑なインキ
供給が可能となる。前記インキ流出孔23の横断面の面
積は、0.5mm2 以上が好ましく、本実施例では、
0.64mm 2 に設定されている。
2の中心孔に挿入され、後側が弾性筒部4の内部に挿入
される。前記棒状の前部51の前側は後側より僅かに小
さい外径に設定され、前記棒状の前部51の前側と後側
の間に段部51bが形成される。前記段部51bに、チ
ップ本体2の後端が係止される。
は合成樹脂のエラストマーよりなる弾性筒部4が配置さ
れる。前記弾性筒部4は、前記弁座6の弁孔61より前
方に突出する筒状部62内に挿入され、筒状部62内面
の弁孔61近傍に位置する環状凸部63に係止してい
る。前記弾性筒部4の内部には弁体5の棒状の前部51
が挿入され、棒状の前部51外面と弾性筒部4内面との
間に、弁孔61からインキ流出孔23へインキを供給す
るインキ通路41が形成される。前記弾性筒部4は、非
筆記時において、その先端がチップ本体2の後端に密接
され、その後端が弁座6の内面(具体的には環状凸部6
3)に密接され、それにより、インキ通路41と外気と
が遮断される。
発部材8の前方付勢に抗して後方へ押圧されると、弁体
5が後方に移動すると同時に弾性筒部4が圧縮変形され
る。そして、弁体5と弁座6との密接が解除されて、弁
孔61が開口され、インキタンク3からのインキ31
が、即座に、弁孔61、インキ通路41、及びインキ流
出孔23を通って筆記先端部21に供給される。それに
より、インキの供給不足による筆跡途切れや筆跡カスレ
の発生を抑えることができる。
図6に第1実施例のインキ流出孔23の他の例を示す。
図4に示すインキ流出孔23は、図3同様のチップ本体
2に設けた横断面円形状の中心孔に、図3とは異なる横
断面円形状の棒状の前部51が挿入配置されることによ
り、前記中心孔内面と前記棒状の前部51外面との間に
形成される、軸方向に延びる環状の隙間よりなる。
体2に設けた軸方向に延びる3本の放射状溝よりなる中
心孔に、軸方向に延びる3本の放射状のリブ51aより
なる棒状の前部51を挿入配置することににより、前記
中心孔内面と前記棒状の前部51外面との間の形成され
る、軸方向に延びる隙間よりなる。
孔質材料よりなるチップ本体2の中心部に間隔をおいて
設けた軸方向に延びる3本の孔よりなる。
2実施例を示す。本実施例の筆記具1は、主に、内部に
インキ31と追従体32とを収容したインキタンク3
と、該インキタンク3を内部に収容する軸筒9と、該イ
ンキタンク3の先端部にチップ保持筒91を介して軸方
向に摺動可能に取り付けられるチップ本体2と、該イン
キタンク3の先端開口部に設けた弁装置とからなる。
体よりなる筆記先端部21と、該筆記先端部21を先端
に保持するホルダー22とからなる。前記ホルダー部2
2は、先端に筆記先端部21を保持する取付孔が開口さ
れ、前記取付孔の後方には取付孔より小さい内径の中心
孔が連通され、前記中心孔がホルダー部22の後端で開
口している。前記中心孔は、第1実施例同様、先端が筆
記先端部21の近傍に位置し、後端が後方に開口され
る。前記中心孔の内径は、2mmに設定され、筆記先端
部21の外面とインキ流出孔23の先端との間の軸方向
の長さL(即ち、筆記先端部21の軸方向の肉厚)は、
3mmに設定されている。
キタンク3の先端部外面が固着され、前記軸筒9の後端
開口部の内面には、通気孔が貫設された尾栓92が固着
される。また、前記インキタンク3内には、インキ31
と、該インキ31の後端に配置され且つ該インキ31の
消費に伴い前進する高粘度流体よりなる追従体32が収
容されている。前記インキ31は、第1実施例同様、粘
度が、10mPa・s〜300mPa・s、好ましくは
30mPa・s〜100mPa・s(20℃)の水性イ
ンキまたは油性インキが適用される。
様に、軸方向の放射状のリブ51a(具体的には4本の
リブ)を備えた棒状の前部51を、横断面円形状のチッ
プ本体2の中心孔に挿入することにより、棒状の前部5
1外面と中心孔内面との間に形成される隙間よりなる。
また、前記インキ流出孔23の横断面の面積は、第1本
実施例同様、0.64mm2 に設定されている。
ネ受け部材7がインキタンク3を兼ねる構成以外、第1
実施例と同様であるため説明を省略する。
及び図12に第2実施例のインキ流出孔23の他の例を
示す。図10に示すインキ流出孔23は、ホルダー部2
2の内面に軸方向に延びる複数本の放射状のリブ22a
を一体に突設された中心孔に、横断面円形状の棒状の前
部51が挿入配置されることにより、前記中心孔内面と
前記棒状の前部51外面との間に形成される、軸方向に
延びる隙間よりなる。
ー部22の横断面円形状の内孔を軸方向に延びる十字状
の隔壁により分割して得た4本の軸方向の孔よりなる。
ー部22の内部に形成される横断面円形状の4本の軸方
向に延びる孔よりなる。
速い場合やインキの粘度が比較的高い場合であっても、
筆跡カスレや筆跡途切れを生じさせず、十分な量のイン
キが筆記先端部より吐出可能となる。
端部が上向き状態の場合には、筆記先端部からインキタ
ンク内への空気の混入を防止でき、一方、非筆記時にお
ける筆記先端部が下向き状態の場合には、筆記先端部か
らのインキ漏出を防止できる。
からチップ本体のインキ流出孔に至るインキ通路と外気
とを遮断するため、インキタンク内への空気混入が防止
され、筆記不能となるおそれがない。
を維持できると共に、筆跡途切れや筆跡カスレを確実に
防止できる。
る。
る。
る。
ある。
ある。
ある。
方向の長さ
Claims (4)
- 【請求項1】多孔質材料よりなる筆記先端部を備えたチ
ップ本体をインキタンクの先端に接続し、前記インキタ
ンクの内部に、インキと、該インキの後端に配置され且
つ筆記先端部からのインキの消費に伴い前進する追従体
とを収容した筆記具であって、前記チップ本体の内部
に、その先端が筆記先端部近傍に位置し且つその後端が
後方に開口する軸方向のインキ流出孔を設けたことを特
徴とする筆記具。 - 【請求項2】チップ本体とインキタンクとの間に、筆記
時のチップ本体の後方への押圧により開口し、チップ本
体の押圧解除により閉鎖する弁孔を有する弁装置を設け
た請求項1記載の筆記具。 - 【請求項3】チップ本体の後端に、チップ本体の後退に
より変形可能な弾性筒部を設け、前記弾性筒部が、弁装
置の弁孔からチップ本体のインキ流出孔に至るインキ通
路と外気とを遮断してなる請求項2記載の筆記具。 - 【請求項4】筆記先端部の外面とインキ流出孔の先端と
の間の軸方向の長さを、0.5mm〜10mmの範囲に
設定した請求項1記載の筆記具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001335316A JP4061049B2 (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | 筆記具 |
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---|---|---|---|
JP2001335316A JP4061049B2 (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | 筆記具 |
Publications (2)
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ID=19150315
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008087422A (ja) * | 2006-10-04 | 2008-04-17 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具 |
JP2012240299A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Sakura Color Products Corp | 塗布具 |
JP2021133580A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | 三菱鉛筆株式会社 | 塗布具 |
JP7370180B2 (ja) | 2019-07-02 | 2023-10-27 | 三菱鉛筆株式会社 | 塗布具 |
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2001
- 2001-10-31 JP JP2001335316A patent/JP4061049B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP7469907B2 (ja) | 2020-02-26 | 2024-04-17 | 三菱鉛筆株式会社 | 塗布具 |
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