JPH1085077A - 椅子の背凭れ板、座板構造 - Google Patents
椅子の背凭れ板、座板構造Info
- Publication number
- JPH1085077A JPH1085077A JP24509496A JP24509496A JPH1085077A JP H1085077 A JPH1085077 A JP H1085077A JP 24509496 A JP24509496 A JP 24509496A JP 24509496 A JP24509496 A JP 24509496A JP H1085077 A JPH1085077 A JP H1085077A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner shell
- cushion material
- shell
- opening
- backrest
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C31/00—Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
- A47C31/02—Upholstery attaching means
- A47C31/023—Upholstery attaching means connecting upholstery to frames, e.g. by hooks, clips, snap fasteners, clamping means or the like
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面側にクッション体を装着したインナーシ
ェルを、それを外覆するアウターシェルに重合状態で接
合してなる椅子の背凭れ板、座板構造において、インナ
ーシェルとクッション材との接着強度が高く、しかも製
造コストの低減化に寄与し、更にはクッション材の表面
に皺を寄せずに表皮シートを簡単に配設することが可能
な椅子の背凭れ板、座板構造を提供する。 【解決手段】 表面側にクッション体２を装着したイン
ナーシェル１を、それを外覆するアウターシェルに重合
状態で接合してなる椅子の背凭れ板、座板構造であっ
て、シェル構造基板６に複数の開口７を貫設したインナ
ーシェル１の表面側に、クッション材４を発泡成形する
と同時に互いに接着するとともに、クッション材の一部
を開口７からその裏面周囲に回り込ませてアンカー部８
を形成して一体化してなる。
ェルを、それを外覆するアウターシェルに重合状態で接
合してなる椅子の背凭れ板、座板構造において、インナ
ーシェルとクッション材との接着強度が高く、しかも製
造コストの低減化に寄与し、更にはクッション材の表面
に皺を寄せずに表皮シートを簡単に配設することが可能
な椅子の背凭れ板、座板構造を提供する。 【解決手段】 表面側にクッション体２を装着したイン
ナーシェル１を、それを外覆するアウターシェルに重合
状態で接合してなる椅子の背凭れ板、座板構造であっ
て、シェル構造基板６に複数の開口７を貫設したインナ
ーシェル１の表面側に、クッション材４を発泡成形する
と同時に互いに接着するとともに、クッション材の一部
を開口７からその裏面周囲に回り込ませてアンカー部８
を形成して一体化してなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の背凭れ板、
座板構造に係わり、更に詳しくは表面側にクッション体
を一体化したインナーシェルとそれを外覆するアウター
シェルとを接合してなる椅子の背凭れ板、座板構造に関
する。
座板構造に係わり、更に詳しくは表面側にクッション体
を一体化したインナーシェルとそれを外覆するアウター
シェルとを接合してなる椅子の背凭れ板、座板構造に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、表面側にクッション体を装着した
インナーシェルを、それを外覆するアウターシェルに重
合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構造は、各
種提供されており、主にアウターシェルとインナーシェ
ルの嵌合が簡単且つ強固になされるように工夫したもの
である。
インナーシェルを、それを外覆するアウターシェルに重
合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構造は、各
種提供されており、主にアウターシェルとインナーシェ
ルの嵌合が簡単且つ強固になされるように工夫したもの
である。
【０００３】また、前記インナーシェルの表面側に、予
め発泡成形したクッション材を配設又は接着した後、ク
ッション材の表面をクロスやレザー等の表皮シートで覆
い、インナーシェルとアウターシェルの接合時に表皮シ
ートの縁部を両シェル間に挟み込む構造のものが提供さ
れている。しかし、クッション材をインナーシェルの表
面側に単に配設したものは、組立作業時にクッション材
の位置決めが難しく、また使用中にクッション材がずれ
て偏ったりするので好ましくない。一方、組立作業時に
クッション材をインナーシェルの表面側に接着するもの
は、接着剤の塗布工程が必要となるばかりでなく、接着
剤の硬化時間が必要であるので、製造コストの低減化に
は好ましくない。更に、クッション材の表面に、表皮シ
ートを皺を寄せずに張る作業は熟練を要し且つ手間のか
かる作業である。
め発泡成形したクッション材を配設又は接着した後、ク
ッション材の表面をクロスやレザー等の表皮シートで覆
い、インナーシェルとアウターシェルの接合時に表皮シ
ートの縁部を両シェル間に挟み込む構造のものが提供さ
れている。しかし、クッション材をインナーシェルの表
面側に単に配設したものは、組立作業時にクッション材
の位置決めが難しく、また使用中にクッション材がずれ
て偏ったりするので好ましくない。一方、組立作業時に
クッション材をインナーシェルの表面側に接着するもの
は、接着剤の塗布工程が必要となるばかりでなく、接着
剤の硬化時間が必要であるので、製造コストの低減化に
は好ましくない。更に、クッション材の表面に、表皮シ
ートを皺を寄せずに張る作業は熟練を要し且つ手間のか
かる作業である。
【０００４】そこで、インナーシェルをクッション材の
発泡成形金型内に配置した後、インナーシェルの表面側
でクッション材を発泡成形することによって、インナー
シェルとクッション材とを発泡成形時に接着することが
提案されているが、クッション材の発泡時の接着力だけ
では接着強度が乏しく、インナーシェルから剥離する恐
れがある。
発泡成形金型内に配置した後、インナーシェルの表面側
でクッション材を発泡成形することによって、インナー
シェルとクッション材とを発泡成形時に接着することが
提案されているが、クッション材の発泡時の接着力だけ
では接着強度が乏しく、インナーシェルから剥離する恐
れがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、表面側にクッション
体を装着したインナーシェルを、それを外覆するアウタ
ーシェルに重合状態で接合してなる椅子の背凭れ板、座
板構造において、インナーシェルとクッション材との接
着強度が高く、しかも製造コストの低減化に寄与し、更
にはクッション材の表面に皺を寄せずに表皮シートを簡
単に配設することが可能な椅子の背凭れ板、座板構造を
提供する点にある。
鑑み、解決しようとするところは、表面側にクッション
体を装着したインナーシェルを、それを外覆するアウタ
ーシェルに重合状態で接合してなる椅子の背凭れ板、座
板構造において、インナーシェルとクッション材との接
着強度が高く、しかも製造コストの低減化に寄与し、更
にはクッション材の表面に皺を寄せずに表皮シートを簡
単に配設することが可能な椅子の背凭れ板、座板構造を
提供する点にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、表面側にクッション体を装着したインナー
シェルを、それを外覆するアウターシェルに重合状態で
接合してなる椅子の背凭れ板、座板構造であって、シェ
ル構造基板に複数の開口を貫設したインナーシェルの表
面側に、クッション材を発泡成形すると同時に互いに接
着するとともに、クッション材の一部を前記開口からそ
の裏面周囲に回り込ませて一体化してなる椅子の背凭れ
板、座板構造を構成した。
決のために、表面側にクッション体を装着したインナー
シェルを、それを外覆するアウターシェルに重合状態で
接合してなる椅子の背凭れ板、座板構造であって、シェ
ル構造基板に複数の開口を貫設したインナーシェルの表
面側に、クッション材を発泡成形すると同時に互いに接
着するとともに、クッション材の一部を前記開口からそ
の裏面周囲に回り込ませて一体化してなる椅子の背凭れ
板、座板構造を構成した。
【０００７】ここで、前記インナーシェルの裏面側であ
って、前記開口の周縁部の一部又は全周部に、発泡成形
時にクッション材の回り込みを促進する凹段部を形成し
てなるとより好ましい。
って、前記開口の周縁部の一部又は全周部に、発泡成形
時にクッション材の回り込みを促進する凹段部を形成し
てなるとより好ましい。
【０００８】また、前記インナーシェルの裏面側であっ
て、前記シェル構造基板の周囲に形成した前記開口の内
側周縁部の一部から該開口の形状に対応した平面形状の
保持板を段落ち状態で、シェル構造基板の外側へ向けて
一体成形してなること、この場合に前記保持板の開口に
臨んだ面に、鋸歯状の突起を形成してなることが更に好
ましい。
て、前記シェル構造基板の周囲に形成した前記開口の内
側周縁部の一部から該開口の形状に対応した平面形状の
保持板を段落ち状態で、シェル構造基板の外側へ向けて
一体成形してなること、この場合に前記保持板の開口に
臨んだ面に、鋸歯状の突起を形成してなることが更に好
ましい。
【０００９】更に、前記クッション材の発泡成形時にそ
の表面に表皮シートを一体的に接着してなると、クッシ
ョン材の発泡成形時にインナーシェルとクッション材及
び表皮シートを一体化でき、クッション材の表面に表皮
シートを皺が寄ることなく容易に張ることができる。
の表面に表皮シートを一体的に接着してなると、クッシ
ョン材の発泡成形時にインナーシェルとクッション材及
び表皮シートを一体化でき、クッション材の表面に表皮
シートを皺が寄ることなく容易に張ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に添付図面に示した本発明の実
施形態に基づき更に詳細に説明する。図１は本発明に係
る椅子の全体斜視図、図２はインナーシェルとクッショ
ン材を一体化した状態の背面図、図３はその要部の拡大
断面図を示し、図中１はインナーシェル、２はクッショ
ン体、３はアウターシェルをそれぞれ示している。
施形態に基づき更に詳細に説明する。図１は本発明に係
る椅子の全体斜視図、図２はインナーシェルとクッショ
ン材を一体化した状態の背面図、図３はその要部の拡大
断面図を示し、図中１はインナーシェル、２はクッショ
ン体、３はアウターシェルをそれぞれ示している。
【００１１】本発明に係る椅子は、図１に示すように、
脚部Ａで支持した座部Ｂに、その後部両側から上方へ立
ち上がった蛇腹で外被された背凭れ支持杆Ｃ１，Ｃ１を
介して背凭れ部Ｃを取付けたものであり、座部Ｂは前後
スライド移動可能、また背凭れ部Ｃは前後傾動可能な構
造を有している。また、前記座部Ｂ及び背凭れ部Ｃを構
成する座板及び背凭れ板は、内部にインナーシェル１を
有し、その表面側にクッション体２を配設し、裏面側を
アウターシェル３で外覆した構造のものである。更に、
前記クッション体２は、合成樹脂発泡体からなるクッシ
ョン材４の表面をクロスやレザー等の表皮シート５で覆
った構造である。本実施形態では、椅子の背凭れ板にお
ける構造を例示するが、座板においても基本的な技術的
思想は同一である。
脚部Ａで支持した座部Ｂに、その後部両側から上方へ立
ち上がった蛇腹で外被された背凭れ支持杆Ｃ１，Ｃ１を
介して背凭れ部Ｃを取付けたものであり、座部Ｂは前後
スライド移動可能、また背凭れ部Ｃは前後傾動可能な構
造を有している。また、前記座部Ｂ及び背凭れ部Ｃを構
成する座板及び背凭れ板は、内部にインナーシェル１を
有し、その表面側にクッション体２を配設し、裏面側を
アウターシェル３で外覆した構造のものである。更に、
前記クッション体２は、合成樹脂発泡体からなるクッシ
ョン材４の表面をクロスやレザー等の表皮シート５で覆
った構造である。本実施形態では、椅子の背凭れ板にお
ける構造を例示するが、座板においても基本的な技術的
思想は同一である。
【００１２】本発明は、表面側にクッション体２を装着
したインナーシェル１を、それを外覆するアウターシェ
ル３に重合状態で接合してなる椅子の背凭れ板、座板構
造であって、シェル構造基板６に複数の開口７，…を貫
設したインナーシェル１の表面側に、クッション材４を
発泡成形すると同時に互いに接着するとともに、クッシ
ョン材４の一部を前記開口７からその裏面周囲に回り込
ませて一体化してなることを要旨としている。
したインナーシェル１を、それを外覆するアウターシェ
ル３に重合状態で接合してなる椅子の背凭れ板、座板構
造であって、シェル構造基板６に複数の開口７，…を貫
設したインナーシェル１の表面側に、クッション材４を
発泡成形すると同時に互いに接着するとともに、クッシ
ョン材４の一部を前記開口７からその裏面周囲に回り込
ませて一体化してなることを要旨としている。
【００１３】ここで、前記インナーシェル１の表面側に
クッション材４を発泡成形するには、インナーシェル１
をクッション材４の発泡成形金型（図示せず）内に配置
した後、インナーシェル１の表面側に発泡性合成樹脂を
注入し、加熱等によって合成樹脂を発泡させてクッショ
ン材４を成形するのである。この場合、インナーシェル
１とクッション材４とは発泡成形時に、クッション材４
の素材が持つ接着力によって接着するとともに、クッシ
ョン材４を形成する発泡合成樹脂の一部がその発泡圧力
によって前記開口７からシェル構造基板６の裏面側へ押
し出されるのである。ここで、本実施形態では、前記ク
ッション材４の材質として、発泡ポリウレタンを用いて
いる。
クッション材４を発泡成形するには、インナーシェル１
をクッション材４の発泡成形金型（図示せず）内に配置
した後、インナーシェル１の表面側に発泡性合成樹脂を
注入し、加熱等によって合成樹脂を発泡させてクッショ
ン材４を成形するのである。この場合、インナーシェル
１とクッション材４とは発泡成形時に、クッション材４
の素材が持つ接着力によって接着するとともに、クッシ
ョン材４を形成する発泡合成樹脂の一部がその発泡圧力
によって前記開口７からシェル構造基板６の裏面側へ押
し出されるのである。ここで、本実施形態では、前記ク
ッション材４の材質として、発泡ポリウレタンを用いて
いる。
【００１４】そして、図２及び図３に示すように、前記
クッション材４の一部が開口７からシェル構造基板６の
裏面周囲へ回り込んだ部分が、アンカー部８となるので
ある。尚、前記アンカー部８は、発泡成形金型の内面に
密接状態でインサートしたインナーシェル１のシェル構
造基板６の裏面と、金型内面との間に強制的に押し出さ
れることにより形成されることから、その厚みはさほど
厚くはならない。
クッション材４の一部が開口７からシェル構造基板６の
裏面周囲へ回り込んだ部分が、アンカー部８となるので
ある。尚、前記アンカー部８は、発泡成形金型の内面に
密接状態でインサートしたインナーシェル１のシェル構
造基板６の裏面と、金型内面との間に強制的に押し出さ
れることにより形成されることから、その厚みはさほど
厚くはならない。
【００１５】そのため、前記インナーシェル１の裏面側
であって、前記開口７の周縁部の一部又は全周部に凹段
部９を形成し、クッション材４の発泡成形時に、該クッ
ション材のアンカー部８の回り込みを促進させ、十分な
厚さのアンカー部８を形成することが、インナーシェル
１に対するクッション材４の剥離強度を高めるために好
ましい。この場合、クッション材４の発泡成形金型内に
インサートしたインナーシェル１のシェル構造基板６の
裏面と、金型内面との間には、前記凹段部９によってキ
ャビティに連続した空間が形成されるので、この凹段部
９によって形成される空間内に、発泡合成樹脂が発泡圧
力が小さくても確実に充填されるのである。従って、所
望の厚さのアンカー部８が成形され、インナーシェル１
に対するクッション材４の剥離強度を飛躍的に高めるこ
とができる。
であって、前記開口７の周縁部の一部又は全周部に凹段
部９を形成し、クッション材４の発泡成形時に、該クッ
ション材のアンカー部８の回り込みを促進させ、十分な
厚さのアンカー部８を形成することが、インナーシェル
１に対するクッション材４の剥離強度を高めるために好
ましい。この場合、クッション材４の発泡成形金型内に
インサートしたインナーシェル１のシェル構造基板６の
裏面と、金型内面との間には、前記凹段部９によってキ
ャビティに連続した空間が形成されるので、この凹段部
９によって形成される空間内に、発泡合成樹脂が発泡圧
力が小さくても確実に充填されるのである。従って、所
望の厚さのアンカー部８が成形され、インナーシェル１
に対するクッション材４の剥離強度を飛躍的に高めるこ
とができる。
【００１６】また、前記インナーシェル１は、合成樹脂
で一体成形されたものであり、シェル構造基板６の裏面
には格子状に複数の補強リブ１０，…を形成している。
また、インナーシェル１のシェル構造基板６には、複数
の係合用開口１１，…を形成してあり、アウターシェル
３の接合面側に突設した図示しない係合爪と抜止め係合
して、インナーシェル１の裏面側にアウターシェル３を
接合して外覆するのである。ここで、前記インナーシェ
ル１の裏面側へのクッション材４のはみ出し量に、各開
口７，…においてバラツキが生じても、前記補強リブ１
０をアウターシェル３に嵌合若しくはアウターシェル３
の接合面側に突設した同様の補強リブに接合することに
より、その発泡成形のバラツキを吸収することができ
る。
で一体成形されたものであり、シェル構造基板６の裏面
には格子状に複数の補強リブ１０，…を形成している。
また、インナーシェル１のシェル構造基板６には、複数
の係合用開口１１，…を形成してあり、アウターシェル
３の接合面側に突設した図示しない係合爪と抜止め係合
して、インナーシェル１の裏面側にアウターシェル３を
接合して外覆するのである。ここで、前記インナーシェ
ル１の裏面側へのクッション材４のはみ出し量に、各開
口７，…においてバラツキが生じても、前記補強リブ１
０をアウターシェル３に嵌合若しくはアウターシェル３
の接合面側に突設した同様の補強リブに接合することに
より、その発泡成形のバラツキを吸収することができ
る。
【００１７】また、他の実施形態として図５〜図８に示
したものは、前記インナーシェル１の裏面側であって、
前記シェル構造基板６の周囲に形成した前記開口７Ｂ，
…の内側周縁部の一部から該開口７Ｂの形状に対応した
平面形状の保持板１２を段落ち状態で、シェル構造基板
６の外側へ向けて一体成形している。即ち、前記開口７
Ｂの口縁からシェル構造基板６の裏面側へ保高部１３を
延設し、該保高部１３から前記保持板１２を外方へ延設
し、シェル構造基板６の裏面の延長面と保持板１２の開
口７Ｂに臨んだ面との間に所定の間隔を形成している。
この保持板１２によって、クッション材４の発泡成形時
に開口７Ｂからシェル構造基板６の裏面側へ回り込んだ
アンカー部８が、それ以上の裏面側への過度なはみ出し
を規制するのである。
したものは、前記インナーシェル１の裏面側であって、
前記シェル構造基板６の周囲に形成した前記開口７Ｂ，
…の内側周縁部の一部から該開口７Ｂの形状に対応した
平面形状の保持板１２を段落ち状態で、シェル構造基板
６の外側へ向けて一体成形している。即ち、前記開口７
Ｂの口縁からシェル構造基板６の裏面側へ保高部１３を
延設し、該保高部１３から前記保持板１２を外方へ延設
し、シェル構造基板６の裏面の延長面と保持板１２の開
口７Ｂに臨んだ面との間に所定の間隔を形成している。
この保持板１２によって、クッション材４の発泡成形時
に開口７Ｂからシェル構造基板６の裏面側へ回り込んだ
アンカー部８が、それ以上の裏面側への過度なはみ出し
を規制するのである。
【００１８】また、前記保持板１２の開口７Ｂに臨んだ
面に、鋸歯状の突起１４，…を形成している。この突起
１４は、クッション材４の表面に張った表皮シート５の
縁部をシェル構造基板６の裏面に沿わせ、該シェル構造
基板６と保持板１２との間に挟み込んだ状態で、表皮シ
ート５の端縁を抜け難くするためのものである。
面に、鋸歯状の突起１４，…を形成している。この突起
１４は、クッション材４の表面に張った表皮シート５の
縁部をシェル構造基板６の裏面に沿わせ、該シェル構造
基板６と保持板１２との間に挟み込んだ状態で、表皮シ
ート５の端縁を抜け難くするためのものである。
【００１９】更に、前記シェル構造基板６の中央部分に
は、複数の大きな開口７Ａ，…が形成されており、隣接
する開口７Ａ，７Ａ間のシェル構造基板６の部分を表面
側へ突出させて、前記クッション材４の発泡成形時に該
クッション材４の内部に埋没させるための埋設部１５を
形成している。この、埋設部１５がクッション材４の内
部に埋没することにより、インナーシェル１に対するク
ッション材４の剥離強度を更に高めることができる。
は、複数の大きな開口７Ａ，…が形成されており、隣接
する開口７Ａ，７Ａ間のシェル構造基板６の部分を表面
側へ突出させて、前記クッション材４の発泡成形時に該
クッション材４の内部に埋没させるための埋設部１５を
形成している。この、埋設部１５がクッション材４の内
部に埋没することにより、インナーシェル１に対するク
ッション材４の剥離強度を更に高めることができる。
【００２０】また、更に他の実施形態として、図９及び
図１０に示したものは、前記インナーシェル１のシェル
構造基板６の周縁部に沿って略等間隔で図示しない開口
７Ｂ，…を形成し、該シェル構造基板６の裏面側であっ
て該開口７Ｂの内側周縁部の一部から前記同様に保持板
１２を段落ち状態で、シェル構造基板６の外側へ向けて
一体成形し、クッション材４の表面に張った表皮シート
５の縁部５Ａをシェル構造基板６と保持板１２の間、即
ちアンカー部８と保持板１２との間に、ワイヤー１６を
緊迫することによって強制的に挾持したものである。前
記ワイヤー１６は、各保高部１３，…によって形成され
る輪郭に沿って緊着され、そっ結果、前記表皮シート５
の縁部５Ａが強固に保持されるのである。この場合、表
皮シート５の縁部５Ａの処理が極めて簡単になる。
図１０に示したものは、前記インナーシェル１のシェル
構造基板６の周縁部に沿って略等間隔で図示しない開口
７Ｂ，…を形成し、該シェル構造基板６の裏面側であっ
て該開口７Ｂの内側周縁部の一部から前記同様に保持板
１２を段落ち状態で、シェル構造基板６の外側へ向けて
一体成形し、クッション材４の表面に張った表皮シート
５の縁部５Ａをシェル構造基板６と保持板１２の間、即
ちアンカー部８と保持板１２との間に、ワイヤー１６を
緊迫することによって強制的に挾持したものである。前
記ワイヤー１６は、各保高部１３，…によって形成され
る輪郭に沿って緊着され、そっ結果、前記表皮シート５
の縁部５Ａが強固に保持されるのである。この場合、表
皮シート５の縁部５Ａの処理が極めて簡単になる。
【００２１】そして、前述の如く、前記クッション材４
の発泡成形時に、インナーシェル１を一体化するが、更
に表皮シート５もクッション材４の発泡成形金型内にイ
ンサートして配設し、インナーシェル１と表皮シート５
の間でクッション材４を発泡成形することによって、ク
ッション材４と表皮シート５をも同時に接着することが
可能となり、表皮シート５を皺を寄せずにクッション材
４の表面に張ることが可能となる。
の発泡成形時に、インナーシェル１を一体化するが、更
に表皮シート５もクッション材４の発泡成形金型内にイ
ンサートして配設し、インナーシェル１と表皮シート５
の間でクッション材４を発泡成形することによって、ク
ッション材４と表皮シート５をも同時に接着することが
可能となり、表皮シート５を皺を寄せずにクッション材
４の表面に張ることが可能となる。
【００２２】また、前述のように、インナーシェル１の
シェル構造基板６には複数の開口７，…を貫設している
ので、例えば表皮シート５としてレザー等の空気を通さ
ない素材を用いた場合、クッション体２に圧縮力が作用
すると、クッション体２の内部の空気が開口７を通して
シェル構造基板６の裏面側に流動し、クッション体２の
本来のクッション性を有するのである。
シェル構造基板６には複数の開口７，…を貫設している
ので、例えば表皮シート５としてレザー等の空気を通さ
ない素材を用いた場合、クッション体２に圧縮力が作用
すると、クッション体２の内部の空気が開口７を通して
シェル構造基板６の裏面側に流動し、クッション体２の
本来のクッション性を有するのである。
【００２３】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の椅子の背凭れ
板、座板構造によれば、以下の顕著な効果を奏するので
ある。
板、座板構造によれば、以下の顕著な効果を奏するので
ある。
【００２４】請求項１によれば、表面側にクッション体
を装着したインナーシェルを、それを外覆するアウター
シェルに重合状態で接合してなる椅子の背凭れ板、座板
構造において、インナーシェルとクッション材との接着
強度が高く、即ちインナーシェルに対するクッション材
の剥離強度が極めて高くなるとともに、製造コストの低
減化に寄与する。
を装着したインナーシェルを、それを外覆するアウター
シェルに重合状態で接合してなる椅子の背凭れ板、座板
構造において、インナーシェルとクッション材との接着
強度が高く、即ちインナーシェルに対するクッション材
の剥離強度が極めて高くなるとともに、製造コストの低
減化に寄与する。
【００２５】請求項２によれば、凹段部の存在によっ
て、クッション材の発泡成形時に、該クッション材の一
部をシェル構造基板の裏面側への回り込みを促進させ、
十分な厚さのアンカー部を形成することができるので、
インナーシェルに対するクッション材の剥離強度を更に
高めることができる。
て、クッション材の発泡成形時に、該クッション材の一
部をシェル構造基板の裏面側への回り込みを促進させ、
十分な厚さのアンカー部を形成することができるので、
インナーシェルに対するクッション材の剥離強度を更に
高めることができる。
【００２６】請求項３によれば、クッション材の発泡成
形時に開口からシェル構造基板の裏面側へ回り込んで形
成されるアンカー部の、それ以上の裏面側への過度なは
み出しを規制することができる。
形時に開口からシェル構造基板の裏面側へ回り込んで形
成されるアンカー部の、それ以上の裏面側への過度なは
み出しを規制することができる。
【００２７】請求項４によれば、クッション材の表面に
張った表皮シートの縁部をシェル構造基板の裏面に沿わ
せ、該シェル構造基板と保持板との間に挟み込んだ状態
で、突起によって表皮シートの端縁を抜け難くすること
ができる。
張った表皮シートの縁部をシェル構造基板の裏面に沿わ
せ、該シェル構造基板と保持板との間に挟み込んだ状態
で、突起によって表皮シートの端縁を抜け難くすること
ができる。
【００２８】請求項５によれば、クッション材の発泡成
形時に、インナーシェルとクッション材とを一体化する
とともに、クッション材と表皮シートをも同時に接着し
て一体化することができ、しかもクッション材の発泡圧
力によって表皮シートを皺を寄せずにクッション材の表
面に張ることができる。
形時に、インナーシェルとクッション材とを一体化する
とともに、クッション材と表皮シートをも同時に接着し
て一体化することができ、しかもクッション材の発泡圧
力によって表皮シートを皺を寄せずにクッション材の表
面に張ることができる。
【図１】本発明に係る椅子の全体斜視図である。
【図２】クッション材を一体化したインナーシェルの部
分背面図である。
分背面図である。
【図３】インナーシェルの開口の裏面側にクッション材
の一部が回り込んだ状態を示す図２のＸ−Ｘ線断面図で
ある。
の一部が回り込んだ状態を示す図２のＸ−Ｘ線断面図で
ある。
【図４】同じく開口の裏面周縁部に凹段部を形成した場
合にクッション材の一部が回り込んだ状態を示す簡略部
分断面図である。
合にクッション材の一部が回り込んだ状態を示す簡略部
分断面図である。
【図５】他の実施形態を示すインナーシェルの簡略背面
図である。
図である。
【図６】同じく部分拡大背面図である。
【図７】図６のＹ−Ｙ線断面図である。
【図８】インナーシェルにクッション体を一体化した状
態の簡略断面図である。
態の簡略断面図である。
【図９】インナーシェルにクッション体を一体化し、表
皮シートの縁部をワイヤーで緊着した状態の簡略背面図
である。
皮シートの縁部をワイヤーで緊着した状態の簡略背面図
である。
【図１０】同じく部分拡大断面図である。
Ａ 脚部 Ｂ 座部 Ｃ 背凭れ部 Ｃ１ 背凭れ支持杆 １ インナーシェル ２ クッション体 ３ アウターシェル ４ クッション材 ５ 表皮シート ６ シェル構造基板 ７，７Ａ，７Ｂ 開口 ８ アンカー部 ９ 凹段部 １０ 補強リブ １１ 係合用開口 １２ 保持板 １３ 保高部 １４ 突起 １５ 埋設部 １６ ワイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 信治 大阪市城東区今福東１丁目４番12号 株式 会社イトーキクレビオ内
Claims (5)
- 【請求項１】 表面側にクッション体を装着したインナ
ーシェルを、それを外覆するアウターシェルに重合状態
で接合してなる椅子の背凭れ板、座板構造であって、シ
ェル構造基板に複数の開口を貫設したインナーシェルの
表面側に、クッション材を発泡成形すると同時に互いに
接着するとともに、クッション材の一部を前記開口から
その裏面周囲に回り込ませて一体化してなることを特徴
とする椅子の背凭れ板、座板構造。 - 【請求項２】 前記インナーシェルの裏面側であって、
前記開口の周縁部の一部又は全周部に、発泡成形時にク
ッション材の回り込みを促進する凹段部を形成してなる
請求項１記載の椅子の背凭れ板、座板構造。 - 【請求項３】 前記インナーシェルの裏面側であって、
前記シェル構造基板の周囲に形成した前記開口の内側周
縁部の一部から該開口の形状に対応した平面形状の保持
板を段落ち状態で、シェル構造基板の外側へ向けて一体
成形してなる請求項１又は２記載の椅子の背凭れ板、座
板構造。 - 【請求項４】 前記保持板の開口に臨んだ面に、鋸歯状
の突起を形成してなる請求項３記載の椅子の背凭れ板、
座板構造。 - 【請求項５】 前記クッション材の発泡成形時にその表
面に表皮シートを一体的に接着してなる請求項１〜４何
れかに記載の椅子の背凭れ板、座板構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24509496A JP3528460B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 椅子の背凭れ板、座板構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24509496A JP3528460B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 椅子の背凭れ板、座板構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1085077A true JPH1085077A (ja) | 1998-04-07 |
| JP3528460B2 JP3528460B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=17128524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24509496A Expired - Fee Related JP3528460B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 椅子の背凭れ板、座板構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3528460B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005287784A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Kokuyo Co Ltd | 事務用椅子 |
-
1996
- 1996-09-17 JP JP24509496A patent/JP3528460B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005287784A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Kokuyo Co Ltd | 事務用椅子 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3528460B2 (ja) | 2004-05-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS63122510A (ja) | 複合材料製品の成型方法 | |
| JP2007512159A (ja) | 一体弾性支持体を製造する方法と該方法によって得られる支持体 | |
| JP2007512159A5 (ja) | ||
| CN106275148B (zh) | 自行车座垫本体制造方法 | |
| JP2001224461A (ja) | 椅 子 | |
| JP2691457B2 (ja) | シートのクッション材用のファスナアセンブリ | |
| US5143667A (en) | Skin covered foamed plastic seat with holes | |
| JPH1085077A (ja) | 椅子の背凭れ板、座板構造 | |
| JP2591763Y2 (ja) | 車両用シート | |
| JP6660833B2 (ja) | 表皮一体発泡成形品 | |
| JP3391437B2 (ja) | 表皮材一体発泡体 | |
| JPH0635780Y2 (ja) | ヒータ装置を備えた自動車用ドアトリム | |
| JP3154400B2 (ja) | 車両用シートのパッド材及びパッド材の一体発泡成形方法 | |
| JP7400581B2 (ja) | シートパッド | |
| JPH0426080Y2 (ja) | ||
| GB2205036A (en) | Method of producing outer cushion layer for seat | |
| JP4261157B2 (ja) | 表皮付きクッションパッド及びその製造方法 | |
| JPS59214484A (ja) | 座席クツシヨン体の一体成形法 | |
| JP3557501B2 (ja) | 車輌用ドアライニング | |
| JP3489740B2 (ja) | 皮革製表皮一体発泡品の製造方法 | |
| JP2000189272A (ja) | 車両用シ―トの表面構造 | |
| JP3792622B2 (ja) | シートバック構造 | |
| JPH0515245Y2 (ja) | ||
| JPH10329153A (ja) | 二輪車用シートの製造方法 | |
| JP2601702Y2 (ja) | シートの皺発生防止構造 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040203 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040216 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080305 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |