JPH1085070A - 家具の転倒防止装置 - Google Patents

家具の転倒防止装置

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JPH1085070A
JPH1085070A JP24672896A JP24672896A JPH1085070A JP H1085070 A JPH1085070 A JP H1085070A JP 24672896 A JP24672896 A JP 24672896A JP 24672896 A JP24672896 A JP 24672896A JP H1085070 A JPH1085070 A JP H1085070A
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furniture
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JP24672896A
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Nobuyuki Terado
信幸 寺戸
Yoji Nakamichi
洋治 中道
Katsura Hino
桂 日野
Akihiko Matsuda
昭彦 松田
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過大な横揺れに対して有効な転倒防止機能が働
き難い上に、部品点数も多く、組み付けにも時間と労力
を要するという問題がある。 【解決手段】床面Fと家具2の間に非拘束状態で配置さ
れるベース4と、家具2をベース4に支持させる位置に
設けられ家具2の横揺れ動作の一部をその家具2の持ち
上げ動作に変換する動作変換部5と、ベース4に設けら
れ家具2の横揺れ動作の振幅が予め定めた値を越えたと
きに家具2の一部を当接させる掛止部5と、ベース4と
床面Fとの間に配設されベース4の床面Fに対する相対
的な移動力を抑制する摩擦体7とにより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等の強い震動
に対する安全対策として有効となる家具の転倒防止装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば箪笥等のように家屋等
に固定できない構造の家具に関する地震対策の一つとし
て、転倒防止装置がある。従来の代表的な転倒防止装置
としては、家具を床面に対して直線運動できるように非
拘束状態で配置するとともに、この家具と、床面に固定
した固定枠との間に、引っ張りバネ及び減衰機構を介在
させ、家具に横揺れが発生した際に、該家具の衝撃的な
震動の吸収作用と震動後の所定位置への自動復帰作用と
を営ましめるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
のものは、横揺れ動作の振幅が大きくなると、家具が固
定枠に衝突して家具のそれ以上の横揺れを強制的に停止
させるものであるため、十分な免震機能が期待できない
のが実状である。しかも、床面に固定枠を固定するとと
もに、その固定枠と家具の底部との間に引っ張りバネや
減衰機構等を介在させる作業を行わなければならないの
で、適用が容易ではない上に、部品点数の増加も避けら
れないものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、家具の衝撃的な横揺れを取り除く機
能を振幅が大きい場合にも有効に発揮でき、且つ、構成
や組み付けがより簡略となる転倒防止装置を提供しよう
とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明に係る家具の転
倒防止装置は、床面と家具の間に非拘束状態で配置され
るベースと、家具をベースに支持させる位置に設けられ
家具の横揺れ動作の一部を該家具の持ち上げ動作に変換
する動作変換部と、前記ベースに設けられ家具の横揺れ
動作の振幅が予め定めた値を越えたときに該家具の一部
を当接させる掛止部と、前記ベースと前記床面との間に
配設されベースの床面に対する相対的な移動力を抑制す
る摩擦体とを具備してなることを特徴とする。
【0006】このような構成において、家具に横揺れが
発生すると、その横揺れ動作が動作変換部において家具
の持ち上げ動作に変換され、家具がより高い位置に移動
させられるので、横揺れに係る運動エネルギーの一部は
一時的に位置エネルギーに変換され、衝撃的な横揺れが
回避される。しかも、横揺れが一定のレベルを越える
と、家具が掛止部に衝突し、この掛止部を設けているベ
ースが家具と共に床面に対して水平移動を惹起すること
となるが、その際にベースと床面との間に摩擦体を介在
させているので、ベースの水平移動が抑制されると同時
に、摩擦体において運動エネルギーの一部が熱エネルギ
ーに変換されることとなる。したがって、このものは家
具の横揺れに係る衝撃的なエネルギーを取り除く機能
を、一定以上の横揺れに対しても有効に発揮することが
でき、転倒防止の実効を図ることができる。その上、こ
のものは床面に摩擦体を介して掛止部を設けたベースを
載置し、その上に動作変換部を介して家具を載置するだ
けで組み付けを完了することができるので、作業が従来
のものに比べて格段に簡略となり、部品点数の削減も図
ることができる。
【0007】具体的な実施の形態としては、動作変換部
を、家具の接地位置を横揺れ方向に向かって漸次高位置
に推移させる案内面によって構成し、その案内面の端部
に前記掛止部を設けてなるものが挙げられる。家具が円
滑に挙動するためには、家具の下端にキャスタが取着さ
れていることが望ましい。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1に示すように、この実施例の転倒防止装
置1が適用される家具2は、箪笥等のように一定箇所に
常設されて長期間の利用に供されるものである。しかし
て、この家具2には、安定性の低い方向に転動するよう
に下面四隅近傍部にキャスタ3が取着してある。つま
り、本実施例の家具2は、通常の家具と同様に幅寸法よ
りも奥行寸法が短寸なものであり、左右方向よりも図中
矢印Aで示す前後方向に転倒し易いものであるため、前
記キャスタ3はその前後方向に転動し得るように配設さ
れている。
【0009】転倒防止装置1は、図1及び図2に示すよ
うに、前記キャスタ3を利用し、且つ家具2と床面Fと
の間に、ベース4、動作変換部5、掛止部6及び摩擦体
7を介在させることによって構成されている。ベース4
は、底板41と、一対の対向壁42と、これら両対向壁
42と直交する一対の対向壁43とを有し、上方に大き
な開口部44を設けてなる偏平筐状のもので、その平面
形状は家具2の平面形状に略対応させてある。
【0010】動作変換部5は、ベース4の底板41上、
前記各キャスタ3に対応する位置に固設してなる4つの
V形ブロック体5a上に構成されたもので、家具2の中
心をベース4の中心に合致させるべくキャスタ3を正規
の接地位置に保持する基底部51と、その基底部51か
ら家具2の前後方向に向かって漸次キャスタ3の接地位
置を高位置に推移させる平坦に傾斜した案内面52、5
3とを具備している。そして、家具2が前後方向に横揺
れ動作を行ったときに、キャスタ3をそれらの案内面5
2、53に沿って案内しつつ、その横揺れ動作を該家具
2の持ち上げ動作に変換し得るようにしている。
【0011】掛止部6は、前記動作変換部5のうち、基
底部51よりも家具2の中心側に位置する各案内面52
又は53の上端に固設された板状のもので、家具2の振
幅が一定値を越え、キャスタ3がそれにつれて案内面5
2又は53をある位置まで登りつめたときに、家具2の
一部すなわち前記キャスタ3の対峙する部位をその掛止
部6に当接させ得るようにしている。
【0012】摩擦体7は、各キャスタ3の配設位置に対
応して前記ベース4と前記床面Fとの間の4箇所に配設
される板状のもので、摩擦係数が比較的小さい樹脂素材
等で作られており、ベース4の床面Fに対する相対的な
移動を許容しつつ、その移動力を抑制する作用を営むよ
うになっている。なお、この実施例では、摩擦体7はベ
ース4の下面に固設してあるが、床面Fに固設しても構
わない。また、この実施例で前記床面Fは建築床や畳の
上等に載置される剛性のある平板8上に設定している
が、建築床自体を本発明の床面としてもよいのは勿論で
ある。
【0013】このような構成において、家具2に横揺れ
が発生すると、図2に矢印で示すように、キャスタ3が
案内面52又は53上を滑動することによってその横揺
れ動作の一部が家具2の持ち上げ動作に変換され、家具
2が都度基底部51よりも高位置に重心移動を惹起する
ので、横揺れに係る運動エネルギーの一部は一時的に位
置エネルギーに変換され、衝撃的な横揺れが回避され
る。横揺れの後は、家具2は適時、案内面52、53に
沿って降下し、基底部51に再び安定する。したがっ
て、この転倒防止装置1は、家具2を本来の設置位置に
自動復帰させる作用をも営む。一方、横揺れが一定レベ
ルを越えると、家具2の一部であるキャスタ3が図3に
矢印で示すように掛止部6に衝突し、この掛止部6を設
けているベース4が家具2と共に図4に矢印で示すよう
に床面Fに対して水平移動を惹起することとなるが、そ
の際にベース4と床面Fとの間に摩擦体7を介在させて
いるので、ベース4の水平移動が抑制されると同時に、
摩擦体7において運動エネルギーの一部が熱エネルギー
に変換されることとなる。したがって、このものは家具
2の横揺れに係る衝撃的なエネルギーを取り除く機能
を、一定以上の横揺れに対しても有効に発揮することが
でき、転倒防止の実効を図って、微小な地震動時は勿論
のこと、巨大な地震動時にも家具を破損から有効に保護
し、同時に家具周辺の安全性も確実に向上させることが
できる。その上、このものは床面Fに摩擦体7を介して
動作変換部5及び掛止部6を設けたベース4を載置し、
そのベース4の上に家具2のキャスター3を接地させる
だけで組み付けを完了することができるので、作業が従
来のものに比べて格段に簡略となり、部品点数の削減も
図ることができる。
【0014】また、この実施例では、動作変換部5を、
家具2の接地位置を横揺れ方向に向かって漸次高位置に
推移させる案内面52、53によって構成し、それら案
内面52、53の上端部に掛止部6を設けるようにして
いるので、家具2の横揺れ動作を簡単な構成で確実に持
ち上げ動作に変換することができ、過大な横揺れ時には
掛止部6を介して家具2の横揺れを確実にベース4で受
け止めさせることが可能となる。
【0015】なお、各部の具体的な構成は、図示実施例
のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。例えば、前記実施
例では案内面を平坦な傾斜面によって構成しているが、
湾曲面とするような変形も適宜行い得るものである。ま
た、動作変換部も上記構成に限られるものではない。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明に係る家具の転倒防止装置は、家具の横揺れ
動作を、家具を支持するベースとの間に設けた動作変換
部において持ち上げ動作に変換することにより、衝撃的
な横揺れを一時的に回避し、横揺れが収束したときには
家具を本来の位置に自動復帰させる機能を営むだけでな
く、過大な振幅が発生した場合には、家具の自動復帰機
能を犠牲にしても、家具を支持するベースを家具と共に
床面に対して移動させ、その移動時に家具と床面との間
に介在させた摩擦体で移動力を抑制しエネルギーの一部
を奪うように構成したものである。このため、微小な地
震動時は勿論のこと、巨大な地震動時にも家具の転倒を
最優先に防止して、家具を破損から有効に保護し、同時
に家具周辺の安全性を飛躍的に高めることができるとい
う優れた効果を奏する。しかも、従来の引っ張りバネや
減衰機構を用いたものに比べて、セッティング作業が容
易で部品点数の削減も図れるという実用的な効果も奏さ
れるものとなる。
【0017】また、動作変換部を、家具2接地位置を横
揺れ方向に向かって漸次高位置に推移させる案内面によ
って構成し、その案内面の端部に掛止部を設けるように
した場合には、家具の横揺れ動作を簡単な構成で確実に
持ち上げ動作に変換することができ、過大な横揺れ時に
は掛止部を介して家具の横揺れを確実にベースで受け止
めさせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部省略した分解斜視
図。
【図2】同実施例の要部断面図。
【図3】同実施例の作用説明図。
【図4】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
F…床面 1…転倒防止装置 2…家具 3…キャスタ 4…ベース 5…動作変換部 6…掛止部 7…摩擦体 52、53…案内面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野 桂 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 松田 昭彦 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面と家具の間に非拘束状態で配置される
    ベースと、家具をベースに支持させる位置に設けられ家
    具の横揺れ動作の一部を該家具の持ち上げ動作に変換す
    る動作変換部と、前記ベースに設けられ家具の横揺れ動
    作の振幅が予め定めた値を越えたときに該家具の一部を
    当接させる掛止部と、前記ベースと前記床面との間に配
    設されベースの床面に対する相対的な移動力を抑制する
    摩擦体とを具備してなることを特徴とする家具の転倒防
    止装置。
  2. 【請求項2】動作変換部を、家具の接地位置を横揺れ方
    向に向かって漸次高位置に推移させる案内面によって構
    成し、その案内面の端部に前記掛止部を設けてなること
    を特徴とする請求項1記載の家具の転倒防止装置。
  3. 【請求項3】家具の下端にキャスタを取着してなること
    を特徴とする請求項1又は2記載の家具の転倒防止装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006031119A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Yakumo Kk 免震装置
JP2012197172A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd コンテナターミナル
JP2020060252A (ja) * 2018-10-10 2020-04-16 株式会社エーエス 対象物設置機構

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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