JPH1084948A - 酸化セレンの還元菌 - Google Patents

酸化セレンの還元菌

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JPH1084948A
JPH1084948A JP8245153A JP24515396A JPH1084948A JP H1084948 A JPH1084948 A JP H1084948A JP 8245153 A JP8245153 A JP 8245153A JP 24515396 A JP24515396 A JP 24515396A JP H1084948 A JPH1084948 A JP H1084948A
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selenite
selenium
ion
selenate
ions
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JP8245153A
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Hiromi Tanaka
博己 田中
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セレン酸イオンや亜セレン酸イオンを還元して
元素状セレンに変換する新規な微生物、およびそれを用
いる排水処理などの方法を提供する。 【解決手段】新規微生物デレイヤ・エスピー ASE1
315(Deleya sp. ASE1315)、およびデレイヤ(Dele
ya)属に属しセレン酸イオンおよび亜セレン酸イオンを
元素状セレンに還元する能力を有する微生物を排水中で
培養してセレン酸イオンまたは亜セレン酸イオンを元素
状セレンに還元せしめ、この元素状セレンを排水から分
離する排水処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セレン酸イオンま
たは亜セレン酸イオンを金属セレンに還元する能力を有
する新規微生物、およびその微生物の応用に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排水中の亜セレン酸イオン(Se
3 2- )を対象にしたセレン除去法は多数報告されてい
る。たとえば、化学的還元または電気化学的還元による
4価セレンの金属化による除去法、金属水酸化物および
硫化物を用いた4価セレンの吸着〜共沈による除去法
(特公昭48−30558、特開平5−78105)、
イオン交換樹脂を用いた吸着除去法(特公昭59−39
517、特開昭55−99378)などである。
【0003】一方、セレン酸イオン(SeO4 2- )は化
学的活性がきわめて低く、水溶液中では電気的還元を受
けず、還元剤とも容易に反応しないため還元法による除
去は困難である。また、吸着共沈法では、セレン酸イオ
ンが金属水酸化物や硫化物に吸着されがたく除去率が低
い。イオン交換樹脂法では共存する陰イオンとの選択性
がほとんどないため、除去率は共存イオン濃度の影響を
受けるなどの欠点がある。セレン酸イオンの除去法とし
てはバリウムと難溶生沈殿を生成させる方法(特開平5
−78105)があるが、排煙脱硫排液のように硫酸イ
オンが多量に共存するときは多量のバリウム塩が必要に
なる。
【0004】分析化学的手法としては、強酸性下で還元
剤を加え煮沸することでセレン酸を還元する方法が知ら
れている。たとえば、(1)試料200ml、濃塩酸1
00mlおよび硫酸ヒドラジン3〜6gを混合し、30
〜60分煮沸する方法、(2)試料液100ml、濃塩
酸100mlおよびKBr少量を混合し30〜60分煮
沸する方法、などがしばしば用いられている。しかし、
濃塩酸を排水とほほ同量加えて煮沸することは排水処理
法として現実的ではない。
【0005】また、生物学的にセレン酸を還元するプロ
セスとして、J.M.Macyらが単離したシュードモナス エ
スピー(Pseudomonas sp. )は嫌気的条件下でセレン酸
呼吸を行い、セレン酸を亜セレン酸へと還元することが
報告されている(FEMS Microbiol.Lett.,61,196-198(19
89) )。また、L.Lorterらは、彼らの単離したシュード
モナス スツゼリ(Pseudomonas stuzeri )はセレン酸
イオンおよび亜セレン酸イオンを元素状セレンに変換し
たと報告している(Appl.Environ.Microbiol.,56(12),4
042-4044(1992))。
【0006】混合微生物の集合体である活性汚泥を用
い、その運転条件のコントロールにより、酸素不足の条
件下、セレン酸イオンを元素状セレンに変換するプロセ
スの特許(USP5,271,831、USP5,009,786、USP4,725,35
7)や、緩流砂床濾過法による水からのセレンの除去(W
ater Sci.Technol.,26(9/11),2137-2149(1992) )に関
する報告もあるが、いずれも汚泥の運転条件で酸素欠乏
状態でセレン酸呼吸を利用したプロセスであり、特定の
セレン酸還元菌を利用したものではない。また、先に示
したシュードモナス(Pseudomonas )属に属するもの
は、耐塩性がないため、塩濃度の高い排煙脱硫排液等へ
の適用は現実的でない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来生物学
的還元が困難であったセレン酸イオンを効率よく元素状
セレンに還元する能力を有する新規な微生物を提供する
ことを目的とし、またセレン酸イオン等を有する排水の
処理などのその微生物を用いた応用に関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は下記新規微生
物、およびその微生物を用いた元素状セレンの回収や排
水処理に関する下記発明である。
【0009】デレイヤ(Deleya)属に属し、セレン酸イ
オンおよび亜セレン酸イオンを元素状セレンに還元する
能力を有する新規微生物デレイヤ・エスピー ASE1
315。
【0010】デレイヤ(Deleya)属に属しセレン酸イオ
ンおよび亜セレン酸イオンを元素状セレンに還元する能
力を有する微生物をセレン酸イオンまたは亜セレン酸イ
オンを含む水性媒体中で培養してセレン酸イオンまたは
亜セレン酸イオンを元素状セレンに還元せしめ、この元
素状セレンを回収することを特徴とする元素状セレンの
回収方法。
【0011】デレイヤ(Deleya)属に属しセレン酸イオ
ンおよび亜セレン酸イオンを元素状セレンに還元する能
力を有する微生物をセレン酸イオンまたは亜セレン酸イ
オンを含む排水中で培養してセレン酸イオンまたは亜セ
レン酸イオンを元素状セレンに還元せしめ、この元素状
セレンを排水から分離することを特徴とする排水の処理
方法。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の菌デレイヤ・エスピー
ASE1315(Deleya sp.ASE1315 )は、横浜市鶴見
区の板ガラス工場の排水の底泥から分離された菌であ
り、下記菌学的性質を有する新規な細菌である。
【0013】本菌の各性状の検討には「海洋微生物研究
法」(門田元、多賀信夫編、学会出版センター刊、22
8〜239頁、1985年)、「微生物の分類と同定」
(長谷川武治編著、東京大学出版会、1975年)、お
よびバージェイのマニュアル第1巻(1984年)(Be
rgey's Manual of Systematic Bacteriology Vol.1(198
4))によった。
【0014】[本菌の菌学的性質] (1)形態的性状。 1.全長:2〜4μm、全幅:0.8〜1.2μmの桿
菌。 2.運動性:あり。 3.鞭毛:1から5本以上の周在性鞭毛。
【0015】(2)生理学的性状 1.グラム染色:グラム陰性。 2.G+Cモル%:63.5%。 3.キノン組成:Q9;76.5%、Q8;20.4
%、Q7;3.4%。 4.好気性:嫌気性では生育せず。 5.耐塩性(NaCl%):0%では生育せず、0.0
1〜10%で生育。 6.亜硝酸塩、硝酸塩の還元:陽性。 7.脱窒反応:陽性。 8.V−P反応:陰性。 9.MRテスト:陰性。 10.インドールの生成:陽性。
【0016】11.硫化水素の生成:陰性。 12.カゼインの分解:陰性。 13.ゼラチンの分解:陰性。 14.デンプンの分解:陰性。 15.DNAの分解:陽性(弱い)。 16.Tween(20、60、80)の分解:陰性。 17.尿素の分解:陰性。 18.無機塩の利用: アンモニウム塩;陽性。 硝酸塩 ;陽性。
【0017】19.有機酸の利用: クエン酸 ;陰性。 プロピオン酸 ;陰性。 酢酸 ;陽性。 フマル酸 ;陽性。 リンゴ酸 ;陽性。 乳酸 ;陰性。 コハク酸 ;陰性。 グルタミン酸 ;陰性。 アスパラギン酸 ;陰性。 アルギン酸 ;陰性。 グルコン酸 ;陰性。 α−ケトグルタル酸;陰性。 マロン酸 ;陰性。 酒石酸 ;陰性。
【0018】20.OFテスト(Hugh and Leifsons me
dium):酸化。 21.糖からの酸の生成(Ayers medium): グルコース ;陰性。 アラビノース ;陰性。 フラクトース ;陰性。 ガラクトース ;陰性。 マルトース ;陰性。 ラクトース ;陰性。 シュークロース;陰性。 キシロース ;陰性。 トレハロース ;陰性。 グルセロール ;陰性。 マンニトール ;陰性。
【0019】セロビオース ;陰性。 リボース ;陰性。 サリシン ;陰性。 ソルビトール ;陰性。 ソルボース ;陰性。 マンノース ;陰性。 メリビオース ;陰性。 ラムノース ;陰性。 イノシトール ;陰性。 アドニトール ;陰性。
【0020】22.糖からのガスの生成: グルコース ;陰性。 アラビノース;陰性。 キシロース ;陰性。 マンニトール;陰性。 23.生育温度:45℃以下。 24.16S−r−DNAの塩基配列(1391b
p):配列表、配列番号1のDNA配列。 25.16S−r−DNAの塩基配列のホモロジー比
較:表1。
【0021】
【表1】
【0022】[本菌の分類上の位置]本菌は、グラム陰
性の桿菌で、周在性鞭毛を持ち、ユビキノン−9をメイ
ンに持ち、培養液中のNaClが0%では生育できない
が0.05〜10%含まれると生育し、かつG+Cモル
%が63.5%であるので、アルカリゲネス(Alcalige
nes )属に属する菌ではなく、また、ハロモナス(Halo
monas )属やハロビブリオ(Halovibrio)属に属する菌
のように高い塩濃度では生育できない。また、セレン酸
イオンを還元する公知の菌株シュードモナス スツゼリ
は鞭毛が極鞭毛で1本であるが、本菌は周在性の鞭毛を
複数有し、かつ耐塩性であるのでこれとは異なる。16
s−r−DNA(16s−rRNAをコードするゲノム
DNA)の塩基配列を調べた結果、1.4kbp中約1
391bpが解析でき、類縁の微生物の16s−rDN
Aとのホモロジーを調べた結果、デレイヤ アクアマリ
ナ(Deleyaaquamarina )と91.3%、デレイヤ ハ
ロフェラ(Deleya halophela)と88.7%、デレイヤ
マリナ(Deleya marina )と88.0%であった。
【0023】以上の結果より、本菌はデレイヤ(Deley
a)属であり、報告されているデレイヤ属の種には一致
するものがないため、デレイヤ属の新種であると結論さ
れ、本菌をDeleya sp. ASE1315と命名した。本菌は通商
産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託されて
おり(寄託日:平成8年7月23日)、その受託番号は
FERM P−15754である。以下この菌をASE
1315菌という。なお、デレイヤ属は、前記バージェ
イのマニュアルには記載がない属であるが、Internatio
nal Journal of Systematic Bacteriology 793-802 (Oc
t.1983) によって、海産性のアルカリゲネス(Alcalige
nes )属とシュードモナス(Pseudomonas)属の一部が
デレイヤ属に移された経緯がある属である。
【0024】なお、上記デレイヤ アクアマリナ、デレ
イヤ ハロフェラおよびデレイヤマリナはいずれもセレ
ン酸イオン還元能を有さず、また従来セレン酸イオン還
元能を有するデレイヤ属に属する菌は知られていない。
さらに上記シュードモナススツゼリはデレイヤ属に属し
ない。
【0025】本菌はセレン酸イオンのみならず亜セレン
酸イオンも元素状セレンに還元する能力を有する。本菌
による還元で生成する元素状セレンは灰色〜黒色の元素
状セレンや赤色の元素状セレンであり、金属状セレン〜
無定形状セレンと考えられる。また本菌は顆粒状の元素
状セレンを菌体外に放出する性質を有する。セレン酸イ
オンや亜セレン酸イオンの還元能は好気的培養条件下で
発揮されるが、好気的培養の途中で嫌気状態(酸素のな
い状態)に切り替えてもセレン酸イオンは還元される。
しかしその還元速度は好気的培養に比較して遅い。
【0026】また、後述実施例で詳細に説明するよう
に、本菌の生育には通常炭素源などの有機栄養源を必要
とする。有機栄養源としては肉エキスが適当であり、肉
エキスとともにグルコース、シュークロース、酢酸、ペ
プトンなどを組み合わせることが好ましい。さらに、通
常亜硫酸イオンの存在によりセレン酸イオン還元能は阻
害されやすいが、硫酸イオンの存在によっては阻害され
がたい。
【0027】[本菌の応用]ASE1315菌はセレン
酸イオンおよび亜セレン酸イオンを元素状セレンに還元
する能力を有することより、セレン酸イオンや亜セレン
酸イオンを含む排水からセレン成分を分離する排水処理
やセレン酸イオンや亜セレン酸イオンを含む水性媒体か
らのセレン成分の回収などに本菌を応用できる。たとえ
ば、ASE1315菌を用いた生物学的処理により生じ
た元素状セレンを含む成分を分離し、分離したセレンを
含む成分から酸化セレンなどのセレン化合物や元素状セ
レンなどを回収できる。
【0028】この応用にかかわる本発明の方法において
使用する菌は、ASE1315菌に限られず、デレイヤ
属に属しかつセレン酸イオンおよび亜セレン酸イオンを
元素状セレンに還元する能力を有する菌であってもよ
い。また、ASE1315菌の天然変異体や人工天然変
異体などの変異体も、この還元能力を有するかぎり使用
できる。
【0029】特に本菌の利用価値が高い応用分野は排水
処理分野であり、以下この排水処理についてさらに説明
する。セレンはガラス製造や半導体製造などにおいて広
く用いられている。このような製品を製造する工場など
ではセレン酸イオンや亜セレン酸イオンを含む排水が生
じ、このためこの排水からセレン成分を分離する排水処
理の必要性が高い。前記したように、従来特にセレン酸
イオンを含む排水からセレン成分を分離除去することは
困難であった。特にASE1315菌はセレン酸イオン
を元素状セレンに還元する能力が高いことより、この排
水の生物学的処理にきわめて適している。しかも本菌の
耐塩性が高いことより塩を含む排水をそのまま処理で
き、好気的な排水処理ができ、さらにセレンが顆粒状で
菌体外に放出されることより排水との分離が容易である
など、本菌は生物学的排水処理に適した数多くの特徴を
有する。
【0030】たとえば、板ガラス製造工場で生じる排煙
脱硫排液にはセレン酸イオンや亜セレン酸イオンを含む
ことがある。排煙脱硫排液中のこれらセレン成分を非生
物学的処理である程度除去できるが、これらセレン成分
の濃度が低い場合には除去が困難である。また、非生物
学的処理後のセレン成分の濃度が低減された排液をさら
に処理してセレン成分を低減する必要がある場合もあ
る。このように比較的低い濃度のセレン成分を含む排水
の処理に本発明の方法を適用することが好ましい。たと
えばセレンに換算して500ppm以下、特に50pp
m以下のセレン酸イオンや亜セレン酸イオンを含む排水
の処理に本発明の方法を適用することが好ましい。
【0031】上記のような排煙脱硫排液には通常硫酸ナ
トリウムや亜硫酸ナトリウムなどの無機塩が含まれてい
る。本菌は耐塩性が高く10重量%近くまでの高濃度の
硫酸ナトリウムを含む排液中で増殖が可能である。しか
し亜硫酸イオンに対しては感受性が高く、亜硫酸ナトリ
ウムの濃度は1重量%以下とすることが好ましい。した
がって、亜硫酸ナトリウムの濃度が高い排煙脱硫排液を
処理する場合は事前に曝気などの酸化処理を行い亜硫酸
イオンを硫酸イオンに変換して生物学的処理に供するこ
とが好ましい。
【0032】さらに上記のような排煙脱硫排液中の有機
栄養源が少ない場合これを補って生物学的処理に供する
ことが好ましい。有機栄養源としては、有機物の含有量
が多い雑排水などを使用できる。たとえば工場の食堂な
どから排出される生活排水を有機栄養源として使用でき
る。
【0033】
【実施例】以下本発明を具体的に説明するが、本発明は
これら実施例に限られない。
【0034】「例1:菌の増殖と還元能」硫酸ナトリウ
ムNa2 SO4 (50g/l)、リン酸水素アンモニウ
ム(NH42 HPO4 (2g/l)、肉エキス(5g
/l)およびシュークロース(5g/l)を水道水に溶
解して得られた培地(pH=7.2)[以下、ZMS培
地という]にセレン酸ナトリウムNa2 SeO4 をセレ
ンに換算して250ppmとなる量添加し、この培地1
00mlを500mlのエルレンマイヤーフラスコに入
れ、ASE1315菌を1白金耳植菌し、37℃で、レ
シプロカルシェーカ(100rpm)で振盪培養を行
い、セレン酸イオンの還元能とASE1315菌の増殖
について検討を行った。その結果を表2に示す。
【0035】本菌の増殖速度(μ)は0.34/hr
で、培養終了後に培地中に残存しているセレン酸イオン
はセレンに換算して0.78ppmであった。なお、菌
体濃度は分光光度計で波長660nmで測定した値(以
下、OD660 で表す)で示し、また培地中の残存セレン
酸イオン量はポアサイズ0.2μmのフィルタで濾過し
た後の濾液をイオンクロマトグラフィで測定した。以下
の例における菌体濃度の測定と培地中の残存セレン酸イ
オン量の測定もこれと同じ方法で行った。
【0036】
【表2】
【0037】「例2:元素状セレンの生成」セレン酸ナ
トリウム(セレンに換算して100ppm)を添加した
ZMS培地とセレン酸ナトリウムを含まない同じ培地を
用いて、例1と同様にそれぞれASE1315菌を24
時間培養した。その後培養液中の菌をグルタルアルデヒ
ドで固定し電子顕微鏡で観察した。その結果、セレン酸
イオンを含まない培地で生育した菌では菌体内外に顆粒
は存在しなかったが、セレン酸イオン含有培地で生育し
た菌では菌体外に電子線が透過しない顆粒(径約0.0
2〜0.3μm)が存在していた。電子顕微鏡による蛍
光X線分析により、この顆粒は元素状セレンであること
が判明した。
【0038】「例3:耐塩性試験」培地中の硫酸ナトリ
ウム濃度を変えて培養を行いASE1315菌の耐塩性
を試験した。同様に培地中の塩化ナトリウム濃度を変え
て試験した。
【0039】培養には、肉エキス(2.5g/l)、ペ
プトン(7.5g/l)、NaCl(2.5g/l)、
2 HPO4 (2.5g/l)、およびセレン酸ナトリ
ウム(セレンに換算して200ppm)をベース組成と
して硫酸ナトリウムを0〜22.5重量%を含む培地を
用いた。また、塩化ナトリウムを含む培地はNaClを
除いた上記ベース組成にNaClを0〜22.5重量%
添加した培地(硫酸ナトリウムは含まない)を用いた。
500mlのエルレンマイヤーフラスコにそれぞれ培地
100mlを添加してASE1315菌を1白金耳植菌
し、30℃で、レシプロカルシェーカ(100rpm)
で振盪培養を行った。
【0040】47時間培養後の各塩濃度における菌体濃
度と培地中の残存セレン酸イオン量(セレンに換算)を
測定した。その結果を表3(Na2 SO4 含有培地)と
表4(NaCl含有培地)に示す。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】「例4:亜セレン酸イオンの還元能」肉エ
キス濃度を1/2(2.5g/l)とした以外はZMS
培地と同一の培地を用い、これに亜セレン酸ナトリウム
Na2 SeO3 またはセレン酸ナトリウムをそれぞれセ
レンに換算して100ppmとなる量添加した。これら
培地を用いて例1と同様にASE1315菌の培養を1
0時間行い、菌体濃度と残存亜セレン酸イオン、残存セ
レン酸イオンの量を測定した。なお、培地中の残存亜セ
レン酸イオンの測定は例1に記載した残存セレン酸イオ
ン量の測定と同じ方法を用いた。
【0044】その結果、亜セレン酸イオンを含む培地で
はOD660 は2.5であり、除去された亜セレン酸イオ
ンはセレンに換算して82ppmであった。一方、セレ
ン酸イオンを含む培地ではOD660 は2.48であり、
除去されたセレン酸イオンはセレンに換算して16.7
ppmであった。
【0045】「例5:有機源の影響」肉エキス、ペプト
ン、グルコース、シュークロースまたは酢酸ナトリウム
からなる有機源5g/lと硫酸ナトリウム(50g/
l)、リン酸水素アンモニウム(2g/l)、およびセ
レン酸ナトリウム(セレンに換算して115ppm)と
を含む4成分含有培地、並びに、ペプトン、グルコー
ス、シュークロースまたは酢酸ナトリウムを5g/lと
肉エキス(5g/l)とからなる有機源、硫酸ナトリウ
ム(50g/l)、リン酸水素アンモニウム(2g/
l)、およびセレン酸ナトリウム(セレンに換算して1
15ppm)を含む5成分含有培地を用いて、例1と同
様にASE1315菌の培養を37℃、37時間行い、
例1と同様に菌体濃度と残存セレン酸イオン量を測定し
た。その結果を表5に示す。
【0046】
【表5】
【0047】「例6:酸素の影響」セレン酸ナトリウム
(セレンに換算して100ppm)を含むZMS培地1
00mlを500mlエルレンマイヤーフラスコに入
れ、ASE1315菌の培養を例1と同様に37℃、1
00rpmで振盪培養で2系列行った。一方の系列では
フラスコを通気性の栓で栓をして26時間培養し、他方
の系列では同じ通気性の栓で栓をして10時間培養し、
その後フラスコの気相部を窒素ガスに置換し非通気性の
栓で密栓してさらに16時間培養を続けた。
【0048】前者の好気培養における時間に対する培地
中の残存セレン酸イオンの量(セレンに換算)と菌体濃
度(OD660 )の変化を図1に、後者の嫌気培養におけ
る時間に対する培地中の残存セレン酸イオン量(セレン
に換算)と菌体濃度(OD660 )の変化を図2に示す。
いずれの培養においても菌の対数増殖期の中期からセレ
ン酸イオンが還元され、また嫌気培養においては菌体の
増殖は止まるが好気培養に比較して遅くなるもののセレ
ン酸イオンの還元は続くことがわかる。
【0049】「例7:亜硫酸イオンの影響」セレン酸ナ
トリウム(セレンに換算して100ppm)を含むZM
S培地に亜硫酸ナトリウムNa2 SO3 を0.01〜3
%添加した培地を用いてASE1315菌の培養を例1
と同様に行った。培養時間に対する亜硫酸ナトリウム濃
度および菌体濃度(OD660 )の変化を図3に示す。ま
た、培養85時間後の培地中における残存セレン酸イオ
ン量(セレンに換算)を表6に示す。
【0050】
【表6】
【0051】「例8:排水処理の例」フロート法板ガラ
ス製造工場における排煙脱硫プロセスの酸化塔出口から
排出される実排液を用いてセレン酸イオン除去試験を行
った。この実排液は硫酸ナトリウム(23重量%)およ
び亜硫酸ナトリウム(0.1重量%)を含み、さらにセ
レン酸イオンをセレンに換算して20ppm含むもので
ある。
【0052】用いた活性汚泥は次のようにして製造し
た。3リットルの曝気槽に培養したASE1315菌の
培養液1.5リットルと人工排液(セレン酸ナトリウム
(セレンに換算して50ppm)、肉エキス(1g/
l)、シュークロース(1g/l)および硫酸ナトリウ
ム(50g/l)含有)の1.5リットルを添加し、解
放型で曝気を行いながら回分法で馴養を行った。人工排
液の供給は、1日1回曝気を止めて30分静置後、上澄
液を約半分を抜き取り、新しい人工排液を抜き取った量
と同量供給して行った。この方法で室温下15日間培養
を行って活性汚泥を得た。
【0053】実排液(RUN−1)、または実排液1重
量部に対し有機物含有水(肉エキス(1g/l)とシュ
ークロース(1g/l)を含有)1もしくは3重量部を
混合した希釈実排液(RUN−2および3)に上記活性
汚泥を2500ppm混入し、室温で5時間曝気しなが
ら処理を行った。表7に実排液と有機物含有水の混合量
比(重量比)、および処理開始時と5時間後の残存セレ
ン酸イオン量(セレンに換算)を示す。
【0054】なお、RUN−3の曝気槽において、気液
界面が泡立ち、赤色の元素状セレンが槽内壁に付着した
ことより、それを掻き取ることにより元素状セレンを回
収できた。
【0055】
【表7】
【0056】
【発明の効果】デレイヤ属に属する微生物を用いること
により、水中に溶解しているセレン酸イオンまたは亜セ
レン酸イオンを還元して水に不溶な元素状セレンに変換
でき、これを応用して排水処理やセレン回収を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】例6の好気培養における残存セレン量と菌体濃
度の変化を示すグラフ
【図2】例6の嫌気培養における残存セレン量と菌体濃
度の変化を示すグラフ
【図3】例7における亜硫酸ナトリウム濃度と菌体濃度
の変化を示すグラフ
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1391 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:デレイヤ・エスピー ASE1315
(Deleya sp. ASE1315) 配列: TNATAGGATC TGCCCGGTAG TGGGGGATAA CCT
GGGGAAA CCCAGNCTAA TACCGCATAC 60 GTCCTACGGG AGAAAGCAGG GGACCTTCGG GCC
TTGCGCT ATCGGATGAG CCTATGTCGG 120 ATTAGCTGGT TGGTGAGGTA ATGGCTCACC AAG
GCGACGA TCCGTAGCTG GTCTGAGAGG 180 ATGATCAGCC ACATCGGGAC TGAGACACGG CCC
GAACTCC TACGGGAGGC AGCAGTGGGG 240 AATATTGGAC AATGGGCGCA AGCCTGATCC AGC
CATGCCG CGTGTGTGAA GAAGGCCCTC 300 GGGTTGTAAA GCACTTTCAG TGGGGAAGAA AGC
CTTCCGG TTAATACCCG GGAGGAGGGA 360 CATCACCCAC AGAAGAAGCA CCGTCTAACT CCG
TGCCAGC AGCCGCGGTA ATACGGAGGG 420 TGCGAGCGTT AATCGGNATT ACTGGGCGTA AAG
CGCGCGT AGGCGGCTTG ATAAGCCGGT 480 TGTGAAAGCC CCGGTCTCAA CCTGGGAACG GCA
TCCGGAA CTGTCAGNCT AGAGTGCAGG 540 AGAGGAAGGT AGAATTCCCG GTGTAGCGGT GAT
ATGCGTA GAGATCGGGA GGAATACCAG 600 TGGCGAAGGC GGCCTTCTGG ACTGACACTG ACG
CTGAGGT GCGAAAGCGT GGGTAGCAAA 660 CAGGATTAGA TACCCTGGTA GTCCACGCCG TAA
ACGATGT CGACTAGCCG TTGGCTCCTT 720 CGCGGACTTT GTGGCGCAGT TAACGCGATA AGT
CGACCGC CTGGGGAGTA CGGCCGCAAG 780 GTTAAAACTC AAATGAATTG ACGGGGGCCG GCA
CAAGCGG TGGAGCCTGT GGTTTAATTC 840 GATGCAACGC GAAGTAACCT TACCTACCCT TGA
CATCCTG CGAACCCTTC GGAGACGAAG 900 GGGTGCCTTC GGGAACGCAG AGACAGGTGC TGC
ATGGCTG TCGTCAGCTC GTGTTGTGAA 960 ATGTTGGGTT AAGTCCCGTA ACGAGCGCAA CCC
TTGTCCC TATTTGCCAG CGATTCGGTC 1020 GGGAACTCTA GGGAGACTGC CGGTGACAAA CCG
GAGGAAG GTGGGGACGA CGTCAAGTCA 1080 TCATGGCCCT TACGGGTAGG GCTACACACG TGC
TACAATG GTCAGTACAA AGGGTTGCGA 1140 ACTTGCGAGA GTGAGCCAAT CCCAGAAAGC TGA
TCTCAGT CCGGATCGGA GTCTGCAACT 1200 CGACTCCGTG AAGTCGGAAT CGCTAGTAAT CGT
GAATCAG AATGTCACGG TGAATACGTC 1260 CCCGGGCCTT GTACACACCG CCCGTCACAC CAT
GGGAGTG GACTGCACCA GAAGTGGTTA 1320 GCCTAACCTT CGGGAGGGCG ATCACCACGG TGT
GGTTCAT GACTGGGGTG AAGTCGTAAC 1380 AAGGTGGCCT T
1391
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 1/20 C12R 1:01) (C12P 3/00 C12R 1:01)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デレイヤ(Deleya)属に属し、セレン酸イ
    オンおよび亜セレン酸イオンを元素状セレンに還元する
    能力を有する新規微生物デレイヤ・エスピー ASE1
    315。
  2. 【請求項2】新規微生物デレイヤ・エスピー ASE1
    315 FERM P−15754。
  3. 【請求項3】デレイヤ(Deleya)属に属しセレン酸イオ
    ンおよび亜セレン酸イオンを元素状セレンに還元する能
    力を有する微生物をセレン酸イオンまたは亜セレン酸イ
    オンを含む水性媒体中で培養してセレン酸イオンまたは
    亜セレン酸イオンを元素状セレンに還元せしめ、この元
    素状セレンを回収することを特徴とする元素状セレンの
    回収方法。
  4. 【請求項4】微生物が請求項1または2の微生物であ
    る、請求項3の回収方法。
  5. 【請求項5】デレイヤ(Deleya)属に属しセレン酸イオ
    ンおよび亜セレン酸イオンを元素状セレンに還元する能
    力を有する微生物をセレン酸イオンまたは亜セレン酸イ
    オンを含む排水中で培養してセレン酸イオンまたは亜セ
    レン酸イオンを元素状セレンに還元せしめ、この元素状
    セレンを排水から分離することを特徴とする排水の処理
    方法。
  6. 【請求項6】微生物が請求項1または2の微生物であ
    る、請求項5の処理方法。
  7. 【請求項7】好気条件下で処理を行う、請求項5または
    6の処理方法。
  8. 【請求項8】排水に有機物を添加して処理を行う、請求
    項5、6または7の処理方法。
  9. 【請求項9】排水が無機塩を含む排水である、請求項
    5、6、7または8の処理方法。
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