JPH1084737A - ハンドレバー装置 - Google Patents

ハンドレバー装置

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JPH1084737A
JPH1084737A JP8243899A JP24389996A JPH1084737A JP H1084737 A JPH1084737 A JP H1084737A JP 8243899 A JP8243899 A JP 8243899A JP 24389996 A JP24389996 A JP 24389996A JP H1084737 A JPH1084737 A JP H1084737A
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Akira Nagashima
彬 長島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドレバー装置の全体の形状をコンパクト
に小形軽量化し、装置の組立を容易にすると共に、安価
で、保守整備が容易で、かつ、操作性の良い装置を提供
する。 【解決手段】 回動操作されるメインレバーと、被駆動
部材に連結されたケーブルを回動操作により牽引するサ
ブレバーとをハンドル取付用のケース部材に保持配備
し、前記メインレバーに制動摩擦体を備えると共に、前
記サブレバーに扇形摩擦部を備え、前記制動摩擦体を前
記扇形摩擦部の周端部に押圧することで、前記サブレバ
ーの回動を規制して位置保持すると共に、前記ケース部
材が、右側カバーケース、中間ケース、及び、左側カバ
ーケースから成る着脱可能な三分割構造としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンドレバー装置に係
り、特に、ヘッジトリマーや刈払機等の作業機における
ハンドルのグリップ部近傍に配設されて、内燃機関のス
ロットル弁等の被駆動部材をケーブルを介して操作する
のに好適なハンドレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来から内燃機関により刈刃等
の作業部を駆動するようにされているヘッジトリマーや
刈払機等の作業機においては、前記内燃機関のスロット
ル弁を作業者の手元で操作するべく、前記作業機に備え
られているU形ハンドルやバーハンドル等のグリップ部
の近傍に、前記内燃機関のスロットル弁の開度を調節す
るレバー装置を配設するのが一般的である。
【0003】前記レバー装置は、通常、作業者の手指で
操作されるスロットルレバーを備えており、該スロット
ルレバーを回動操作することによりスロットルケーブル
を介して前記スロットル弁の開度を調節するようにされ
ている。前記スロットル弁は、常時、最小開度(アイド
ル回転開度)方向に付勢されており、自然状態ではアイ
ドル回転開度で保持され、前記スロットルケーブルが所
定長以上引っ張られたときに、遊びが無くされて前記ア
イドル回転開度から高速回転側へ開き始めるようにされ
る。
【0004】前記スロットル弁の開度調節用のレバー装
置の具体例としては、前記スロットルレバーを回動操作
状態から解放したときに、該レバーを自動的に前記スロ
ットル弁と共に元の位置(アイドル回転開度)に戻すよ
うにしたタイプと、手指を離してもスロットルレバーを
所望の回動操作位置に常時不動状態で保持するタイプと
がある。
【0005】そして、前記自動アイドル回転開度復帰タ
イプのものは、前記スロットルレバーから手指を離せ
ば、アイドリング状態に自動的に戻るが、前記作業機の
操作中は、前記スロットルレバーを常時指で保持して所
望の回動操作位置に維持しなければならないものであ
る。即ち、前記自動アイドル回転開度復帰タイプのもの
は、通常の作業中における操作に手指に強い(重い)保
持力を必要とするとの操作性の面で難があることによっ
て、前記の如く安全性が高いとの利点があるにも関わら
ず、実際に作業機に装備しにくいとの問題点があった。
【0006】更に、前記自動アイドル回転開度復帰タイ
プのものは、スロットル弁の中間開度位置に保持しにく
かった。つまり、前記スロットル弁の中間開度位置での
保持は、前記スロットルレバーを握っている手指の握持
を特定の保持力に保つことによって成されるものである
から、該保持力が少しでも変わると、その変わった量だ
け、前記スロットル弁の開度も変更し、その結果とし
て、内燃機関の回転数が変更することとなる。このた
め、前記スロットルレバーを握っての作業中に、該スロ
ットルレバーを握る手指が疲れる等して、その握持力が
弱くなると、即座に前記内燃機関の回転数が変更されて
しまい、その作業等に適した所定の出力(回転数)を得
ることができにくいとの不具合があつた。
【0007】本出願人は、先に、前記問題を解決するべ
く、不測の事態のための自動復帰機能(アイドル回転開
度位置復帰)を備えるとともに、どのような操作位置
(スロットル弁の中間開度位置)にも保持できるハンド
レバー装置(スロットルレバー)を提案した(特願平7
ー158239号)。前記提案のハンドレバー装置は、
回動操作されるメインレバーと、被駆動部材に連結され
たケーブルを回動操作により牽引するサブレバーとを有
し、前記メインレバーに制動板体を設け、該制動板体を
前記サブレバーに押圧することで、該サブレバーの回動
を規制して位置保持する構成となっている。
【0008】そして、前記メインレバーが、略L字型形
状をし、その中間部に屈曲部、一側方に制動部材、及
び、他側方に握り部を有し、前記屈曲部で回動枢支軸線
を中心に保持カバーに回動可能に取付固定されていると
共に、前記サブレバーが、略棒状形状をし、基部と指操
作部とを有し、前記基部で前記回動枢支軸線と直角な回
動枢支軸線を中心に前記保持カバーに回動可能に取付固
定される構成となっている。
【0009】前記ハンドレバー装置の操作においては、
メインレバーの握り部を手指で握って、前記メインレバ
ーを回動させると、前記メインレバーは、該メインレバ
ーの前記制動板体が前記サブレバーの棒状の指操作部の
棒状部途中の下面に接触し、前記制動板体の押圧制動力
によってサブレバーの移動を阻止する。前記メインレバ
ーを手指で握持した状態で、空いている他の指で前記サ
ブレバーの指操作部の先端を押圧して、前記制動板体の
押圧制動力に抗して、前記サブレバーを回動移動させ
る。該サブレバーの回動移動によって、前記ケーブルが
牽引され、該ケーブルが前方に所定長さ引っ張られて、
被駆動部材を作動させるものであり、操作の中止を行い
たいときは、前記メインレバーの前記指握り部から手指
を離して解放することで、前記サブレバーへの押圧制動
力を解除して、被駆動部材を非操作状態とするものであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記提案の
ハンドレバー装置は、メインレバーとサブレバーとから
なる操作部がハンドルのグリップ部の自由端部に装着す
る構成となっていると共に、前記メインレバーとサブレ
バーとの回動枢支軸線が直角となっており、両レバーの
操作の方向が異なる配置となっている等複雑な構成とな
っているので、操作がしずらいと共に、前記ケーブルを
サブレバーに装着するために、前記グリップ部内を介し
て屈曲して導く等前記ケーブルの配備構成が複雑とな
り、その操作にも不具合が生じる等の問題がある。
【0011】また、前記メインレバーと前記サブレバー
とは、前記グリップ部と一体になってハンドルに装着す
る構成となっているので、前記ハンドルへの組み付け、
あるいは、その後の保守整備が面倒であると共に、前記
グリップ部が全体として大きくなり、重量も重くなって
しまうとの問題点がある。更に、サブレバーは、メイン
レバーの制動板体によって、摩擦で前記サブレバーの指
操作部の中間側部を保持する機構構成となっているが、
該保持機構では、メインレバーを強く握持しなければ、
十分な摩擦保持ができ難いとの問題点があった。
【0012】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、ハンドレバ
ー装置の全体の形状をコンパクトに小形軽量化し、装置
の組立を容易にすると共に、安価で、保守整備が容易
で、かつ、操作性の良い装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係るハンドレバー装置は、回動操作されるメイ
ンレバーと、被駆動部材に連結されたケーブルを回動操
作により牽引するサブレバーとをハンドルへの取付用ケ
ース部材内に保持し、前記メインレバーに制動摩擦体を
備えると共に、前記サブレバーに扇形摩擦部を備え、前
記制動摩擦体を前記扇形摩擦部の周端部に押圧すること
で、前記サブレバーの回動を規制して位置保持するもの
であり、前記ケース部材が、右側カバーケース、中間ケ
ース、及び、左側カバーケースから成る着脱可能な三分
割構造であることを特徴としている。
【0014】また、本発明のハンドレバー装置の好まし
い態様としては、前記右側カバーケースと前記中間ケー
スとの間に、前記メインレバーと前記サブレバーとを回
動可能に保持し、かつ、前記サブレバーが中間ケースの
嵌合軸部に回動可能に枢支されて前記メインレバーと前
記サブレバーとが同一方向に回動操作される一方、前記
左側カバーケースと前記中間ケースとの間にハンドルを
挟持固定し、コイルばねの一端が前記中間ケースに係止
され、他端が前記サブレバーに係止され、前記サブレバ
ーが前記コイルばねによって非回動操作方向に付勢され
ていることを特徴としている。
【0015】前述の如く構成された本発明に係るハンド
レバー装置は、メインレバーの前記握り部を手指で握っ
て、前記メインレバーを回動させると、該メインレバー
の制動摩擦体がサブレバーの扇形摩擦部の円周端面に接
触し、前記制動摩擦体によって、サブレバーの回動移動
を阻止する状態とする。
【0016】前記状態、即ち、前記メインレバーを手指
で握持した状態で、空いている小指等で前記サブレバー
の操作部を押圧して、前記制動摩擦体の押圧制動力に抗
してサブレバーを回動移動させる。該サブレバーの回動
移動によって、前記スロットルケーブルが牽引され、前
記ケーブルが一方に所定長さ引っ張られて、前記被駆動
部材を作動させる。前記サブレバーの回動移動過程で、
前記操作部の先端への小指等による押圧力を解除して
も、前記サブレバーは、前記メインレバーの前記制動摩
擦体で押圧制動されているので、その操作部への小指等
による押圧力を解除した位置に保持され、前記被駆動部
材が所望の作動位置に保持される。
【0017】ここで、不測の事態が生じる等して、直ち
に、操作を中止を行いたいときは、前記メインレバーの
前記握り部から手指を離して解放する。この解放操作に
よって、前記メインレバーの前記制動摩擦体が移動して
前記扇形摩擦部の円周端面から離れ、前記サブレバーへ
の押圧制動力を解除する。該解除によって、直ちに、前
記サブレバーは、前記コイルばね等の付勢力で非操作方
向に回動し、前記ケーブルの牽引力を弱めるので、前記
被駆動部材は非操作状態に戻る。
【0018】このように、メインレバーを握った状態
で、サブレバーを回動操作することで、前記被駆動部材
のケーブルの適宜牽引位置を設定保持することができ
る。また、サブレバーの回動位置保持を、該サブレバー
の扇形摩擦部の円周端面とメインレバーの制動摩擦体と
の押圧摩擦接触で行うので、確実に、かつ容易に摩擦保
持できると共に、前記メインレバーの操作移動量と押圧
負荷荷重を極めて少なくすることができる。
【0019】更に、ケース部材を右側カバーケース、中
間ケース、及び、左側カバーケースから成る着脱可能な
三分割構造としたので、構造部品を少なくし、ハンドル
への組み付けと離脱とが容易であると共に、小型化する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明のハンド
レバー装置の一実施形態について説明する。図1は、本
実施形態のハンドレバー装置10を装備した刈払機1の
一例を示しており、該刈払機1は、所定間隔を置いて右
側グリップ部11と左側グリップ12とを並置したU型
ハンドル7を備え、該U型ハンドル7を支持する操作捍
8の先端側には、刈刃13や安全カバー14等からなる
作業部3を備え、後端側には、前記刈刃13を前記操作
捍8に内挿されたドライブシャフト8aを介して駆動す
る動力源としての内燃機関(小型空冷2サイクルガソリ
ンエンジン)2が配備されており、該内燃機関2には、
リコイルスターター6や燃料タンク4が付設されると共
に、被駆動部材としてのスロットル弁CVを有する気化
器や点火プラグ5が備えられている。
【0021】本実施形態においては、前記気化器の前記
スロットル弁CVは、常時最小(アイドル回転)開度方
向に付勢されており、該スロットル弁CVに接続されて
いるボーデンケーブル17内のスロットルケーブル17
a(後述)が非操作状態から所定長さ以上に引っ張られ
て遊びが無くなった状態で、前記最小(アイドル回転)
開度から開き始めるように構成されている。
【0022】そして、前記一対のグリップ11、12の
内、通常は、右手で握る図1の右側のグリップ部11
に、前記スロットル弁CVの開度を調節するための本実
施形態のハンドレバー装置10が配設されている。図2
〜図4は、本実施形態の前記ハンドレバー装置10を示
すものであり、図2は図1の矢印II方向から見た左側面
図、図3は図1の矢印III方向から見た前面図、及び、
図4は図1の矢印IV方向から見た下面図である。
【0023】前記ハンドレバー装置10は、図2にその
外観が示されているように、前記U型ハンドル7の右側
グリップ11の下部近傍に外装固定されたケース部材2
0、メインレバー30、及び、サブレバー40を有し、
前記ケース部材20は、前記スロットル弁CVに連結さ
れたボーデンケーブル17内に挿通された前記スロット
ルケーブル17aを引っ張る前記サブレバー40を回動
可能に保持すると共に、メインレバー30も回動可能に
保持している。
【0024】前記ケース部材20は、図4から理解され
るように、合成樹脂製の右側カバーケース21、中間ケ
ース22、及び、左側カバーケース23から成る着脱可
能な三分割構造となっている。前記右側カバーケース2
1と前記左側カバーケース23とは、それぞれ概略角皿
状の外観をしており、前記両カバーケース21、23の
間に前記中間ケース22を介在挟持しており、前記右側
カバーケース21と前記中間ケース22との接合面に形
成された半円形凹状断面の対接面部21a、22aは、
前記U型ハンドル7の外周面に対接されて、前記右側カ
バーケース21と前記中間ケース22が前記U型ハンド
ル7を挟むように外嵌固定される。
【0025】図5に示されているように、前記中間ケー
ス22の前記対接面部22aには係止凸部22bが設け
られ、該係止凸部22bは、前記U型ハンドル7に設け
られた厚み方向に貫通していない円形の凹部7aに嵌合
するようになっており、該嵌合によって前記ケース部材
20の前記U型ハンドル7に対する回動を阻止してい
る。
【0026】前記右側カバーケース21と前記中間ケー
ス22とは、前記左側カバーケース23側から前記中間
ケース22内に不回動状態で配置された六角ナット2
5、25に螺合される丸頭ビス26、26によって締め
付け固定される一方、前記中間ケース22と左側カバー
ケース23とは、該両ケース22、23の間に前記メイ
ンレバー30とサブレバー40とを回動可能に挟持した
状態で、前記右側カバーケース21側から前記中間ケー
ス22内に不回動状態で配置された六角ナット27、2
7に螺合される丸頭ビス28、29によって締め付け固
定され、前記三分割ケース21、22、23の前記両固
定によって、前記ハンドレバー装置10が前記U型ハン
ドル7に固定される。
【0027】前記ケース部材20に回動可能に保持され
る前記メインレバー30は、前記右側グリップ部11の
前面に近接するように手指で回動操作される握り部30
aと、レバー回動支持軸31に緩く外嵌された取付部3
0bとを備えている。前記レバー回動支持軸31は、そ
の左端部が前記左側カバーケース23の前側下部付近に
形成された挿入穴23aに挿入されると共に、右端部は
前記中間ケース22の挿入穴(図示省略)に圧入されて
いる。また、前記メインレバー30の前記取付部30b
の近傍のサブレバー40側の面には、ゴム材ブロック等
の位置保持用摩擦体30cが圧入状に埋め込まれてい
る。
【0028】更に、前記メインレバー30の前記取付部
30bの下端部には、前記メインレバー30が必要以上
に前方に回動しないように、その回動位置を規制する位
置規制突起部30dを形成し、前記メインレバー30が
所定量前方に回動したら前記中間ケース22の前方下部
に形成した突起係止部22eに係止するようになってい
る。また、前記メインレバー30の前記位置保持用摩擦
体30c側近傍の前記取付部30bと前記中間ケース2
2との間に、圧縮コイルスプリング等の弱い付勢のばね
(図示省略)を介在させて、前記メイインレバー30を
前方に回動するように常時付勢して置き、該メインレバ
ー30の非作動時のがたつきを防止する構造とすること
もできる。
【0029】一方、前記サブレバー40は、前記中間ケ
ース22の左側面から突出する嵌合軸部22cに回動可
能に枢支されており、前記右側グリップ部11の左側に
近接して小指等で回動操作される指操作部40aと、前
記中間ケース22の嵌合軸部22cに嵌合する枢支取付
部40bとを備えており、該枢支取付部40bは、前記
メインレバー30の前記位置保持摩擦体30cに面する
側に扇形摩擦部40cを備えている。前記中間ケース2
2の前記嵌合軸部22cの基部を構成する該嵌合軸部2
2cより径の大きいばね用軸部22dには、コイルばね
41か緩く巻き付けられ、該コイルばね41の一端41
aが前記中間ケース22に係止されていると共に、他端
41bが前記サブレバー40の前記枢支取付部40bに
係止されていることで、前記コイルばね41によって前
記サブレバー40を前記スロットル弁CVが最小開度
(アイドル開度)となる方向に回動するように付勢して
いる。前記サブレバー40の扇形摩擦部40cには、前
記スロットルケーブル17aを巻き付け案内する案内溝
40dが形成されていると共に、前記スロットルケーブ
ル17aの端金具17bが係止されるケーブル係止部4
0eを備え、前記端金具17bを嵌め込み係止してい
る。前記サブレバー40の指操作部40aを小指等で操
作して前記サブレバー40を図2における時計回りに回
動させると、前記スロットルケーブル17aが牽引さ
れ、前記スロットル弁CVが開度を開く方向に作動す
る。
【0030】また、前記右側グリップ11の自由端11
aには、前記内燃機関2の点火プラグ5への電気回路を
短絡して前記内燃機関2を停止させるための押しボタン
式停止スイッチ18が配置固定されている。次に、前記
の如く構成された本実施形態のハンドレバー装置10の
作動について説明する。
【0031】前記メインレバー30とサブレバー40と
が、図2、図5の非作動状態にあるとき、前記内燃機関
2が始動されると、該内燃機関2がアイドル状態での運
転、即ち、前記内燃機関2の前記スロットル弁CVが最
小開度(アイドル回転開度)で運転を開始する。その
後、前記ハンドレバー装置10の前記メインレバー30
の前記握り部30aを手指で握って、前記メインレバー
30を前記レバー回動支持軸31を枢支点として時計方
向(作動状態)に回動させる。該回動操作によって、前
記メインレバー30の前記制動摩擦体30cが前記サブ
レバー40の扇形摩擦部40cの前記嵌合軸部22cを
中心とする円周端面40c1に接触し、前記制動摩擦体
30cによって、サブレバー40の回動移動を規制する
状態となる。前記状態は、前記サブレバー40をまだ回
動移動していない状態であるので、前記内燃機関2はそ
の運転状態が変わらないアイドル状態で運転している。
【0032】前記状態、即ち、前記メインレバー30を
手指で握持した状態で、空いている小指等で前記サブレ
バー40の指操作部40aを押圧して、図2の時計回り
方向(作動方向)に、前記サブレバー40を前記制動摩
擦体30cの押圧制動力に抗して回動移動させる。前記
サブレバー40の回動移動によって、前記スロットルケ
ーブル17aが牽引され、該スロットルケーブル17a
が上方に所定長さ引っ張られて、前記内燃機関2の前記
スロットル弁CVを最小開度(アイドル回転開度)から
開く方向に作動する。前記サブレバー40の回動移動過
程で、前記指操作部40aの指による押圧力を解除して
も、前記サブレバー40は、前記メインレバー30の前
記制動摩擦体30cで押圧制動されているので、その指
操作部40aの押圧力を解除した位置に保持され、前記
スロットル弁CVの開度を適宜開度の状態に保持させ
る。
【0033】前記サブレバー40を更に回動移動させ、
最高限度まで回動させると、前記スロットルケーブル1
7aは、更に牽引され、前記内燃機関2の前記スロット
ル弁CVを最高開度とした状態、即ち、前記内燃機関2
が最高出力を出す状態となる。この状態で、刈払い等の
作業が最高出力で行われる。
【0034】ここで、通常の作業の中止、あるいは、不
測の事態が生じる等して、直ちに前記内燃機関2の回転
数を大幅に低下(アイドル運転)させたいときは、前記
メインレバー30の前記握り部30aから手指を離して
解放する。この解放操作によって、前記メインレバー3
0は、図2の状態に自動的に回動移動し、前記メインレ
バー30の前記制動摩擦体30cが前記扇形摩擦部40
cの円周端面40c1から移動して離れ、前記サブレバ
ー40への押圧制動力を解除する。該解除によって、直
ちに、前記サブレバー40は、前記コイルばね41の復
帰付勢力によって図2の反時計回り方向(非作動状態)
に回動移動するので、前記スロットルケーブル17aの
牽引力を解除し、前記スロットル弁CVが前記最小開度
に戻り、前記内燃機関2はアイドル回転状態となる。
【0035】本実施形態の刈払機1では、内燃機関2の
回転駆動力を図示しない遠心クラッチを介して刈刃13
等からなる作業部3に伝達されているので、回転数が低
下すると前記遠心クラッチが自動的に遮断状態になって
前記作業部3への動力伝達が絶たれるので、刈刃13等
の作業部3が直ちに駆動を停止せしめられる。
【0036】以上、本発明の一実施形態について詳述し
たが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、設計において、特許請求の範囲に記載された本発明
の精神を逸脱することなしに種々の変更を行うことがで
きる。例えば、前記実施形態においては、ハンドレバー
装置を作業機の内燃機関のスロットル弁の開度調節用と
して説明しているが、本発明のハンドレバー装置は、前
記実施形態に限定されるものではなく、ハンドル部を備
えた他の機器の操作レバーとして広く利用できることは
いうまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明のハンドレバー装置は、メインレバーとサブレバーと
を備え、被駆動部材としてのケーブルを牽引操作する前
記サブレバーの回動移動の位置保持を前記メインレバー
の握り操作で行うべく構成したので、メインレバーを握
った状態でサブレバーを回動操作することで、前記被操
作体としてのケーブルの適宜牽引位置を保持設定をする
ことができ、かつ、前記メインレバーの握りを解除する
ことで、前記サブレバーを非作動状態に、直ちに自動的
に復帰させることができる。
【0038】また、前記サブレバーの回動位置保持を、
該サブレバーの扇形摩擦部の円周端面と前記メインレバ
ーの制動摩擦体との摩擦接触により行うこととしたの
で、確実に、かつ容易に保持できると共に、前記メイン
レバーの操作移動量を極めて少なくすることができる。
【0039】更に、ケース部材を右側カバーケース、中
間ケース、及び、左側カバーケースから成る着脱可能な
三分割構造としたので、構造部品が少なく、ハンドルへ
の組み付け・離脱が容易であると共に、小型化すること
ができる。
【0040】更にまた、前記ハンドレバー装置を内燃機
関のスロットル弁を開度するための操作機構として用い
た場合は、前記メインレバーから手を離すことによっ
て、即座に、スロットル弁の最小開度(アイドル回転)
位置に戻すことができるので高い安全性を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドレバー装置の一実施例が採
用された刈払機の一例を示す斜視図。
【図2】図1のハンドレバー装置の矢印IIから見た(非
操作時)左側面図。
【図3】図1のハンドレバー装置の矢印IIIから見た前
面図。
【図4】図1のハンドルレバー装置の矢印IVから見た下
面図。
【図5】図2のハンドレバー装置のV−V矢視断面図。
【図6】図2のハンドレバー装置から左側カバーケース
を取り除いた拡大図。
【符号の説明】
2 内燃機関 7 ハンドル 10 ハンドレバー装置 17a ケーブル(スロットル) 20 ケース部材 21 右側カバーケース 22 中間ケース 22b 嵌合軸部 23 左側カバーケース 30 メインレバー 30a 握り部 30c 制動摩擦体 40 サブレバー 40c 扇形摩擦部 40c1 周端部 41 コイルばね 41a 一端 41b 他端 CV 被駆動部材(スロットル弁)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動操作されるメインレバー30と、被
    駆動部材CVに連結されたケーブル17aを回動操作に
    より牽引するサブレバー40とを有するハンドレバー装
    置10において、 前記メインレバー30に制動摩擦体30cを備えると共
    に、前記サブレバー40に扇形摩擦部40cを備え、前
    記制動摩擦体30cを前記扇形摩擦部40cの周端部4
    0c1に押圧することで、前記サブレバー40の回動を
    規制して位置保持することを特徴とするハンドレバー装
    置。
  2. 【請求項2】 回動操作されるメインレバー30と、被
    駆動部材CVに連結されたケーブル17aを回動操作に
    より牽引するサブレバー40とをケース部材20内に保
    持するハンドレバー装置10において、 前記ケース部材20が、右側カバーケース21、中間ケ
    ース22、及び、左側カバーケース23から成る着脱可
    能な三分割構造であることを特徴とするハンドレバー装
    置。
  3. 【請求項3】 前記メインレバー30に制動摩擦体30
    cを備えると共に、前記サブレバー40に扇形摩擦部4
    0cを備え、前記制動摩擦体30cを前記扇形摩擦部4
    0cの周端部40c1に押圧することで、前記サブレバ
    ー40の回動を規制して位置保持することを特徴とする
    請求項2に記載のハンドレバー装置。
  4. 【請求項4】 前記右側カバーケース21と前記中間ケ
    ース22との間に前記メインレバー30と前記サブレバ
    ー40とを回動可能に保持し、前記左側カバーケース2
    3と前記中間ケース22との間にハンドル7を挟持固定
    することを特徴とする請求項2又は3に記載のハンドレ
    バー装置。
  5. 【請求項5】 前記メインレバー30と前記サブレバー
    40とは、同一方向に回動操作されることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のハンドレバー装
    置。
  6. 【請求項6】 前記サブレバー40は、コイルばね41
    によって非回動操作方向に付勢されていることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のハンドレバ
    ー装置。
  7. 【請求項7】 前記サブレバー40が前記中間ケース2
    2の嵌合軸部22bに回動可能に枢支される一方、前記
    コイルばね41の一端41aが前記中間ケース22に係
    止され、他端41bが前記サブレバー40に係止されて
    いることを特徴とする請求項6に記載のハンドレバー装
    置。
  8. 【請求項8】 前記被駆動部材は、内燃機関2のスロッ
    トル弁CVであることを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれか一項に記載のハンドレバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012139176A (ja) * 2010-12-29 2012-07-26 Hitachi Koki Co Ltd 携帯型作業機用グリップおよび携帯型作業機

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