JPH108468A - 構真柱建入れ装置および構真柱建入れ工法 - Google Patents

構真柱建入れ装置および構真柱建入れ工法

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JPH108468A
JPH108468A JP16351196A JP16351196A JPH108468A JP H108468 A JPH108468 A JP H108468A JP 16351196 A JP16351196 A JP 16351196A JP 16351196 A JP16351196 A JP 16351196A JP H108468 A JPH108468 A JP H108468A
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JP
Japan
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pillar
guide
guide pipe
straight
excavation pit
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Application number
JP16351196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Kajioka
保夫 梶岡
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構真柱の建入れを要領よくかつ高精度で行う
ことのできる構真柱建入れ装置および構真柱建入れ工法
を提供することを課題とする。 【解決手段】 地盤中に掘削坑Hを形成し、ガイドパイ
プ4を、その芯位置が建入れるべき構真柱Cの通り芯位
置に合わせて建て込んだ後、このガイドパイプ4内に構
真柱Cを所定の深さまで挿入することによって構真柱C
を建入れる構成とした。そして、ガイドパイプ4にはそ
の内周面に二本一対のガイドレール15,15を形成し
ておき、構真柱Cにはガイドレール15,15によって
ガイドされるガイド部材6,6を着脱自在に装着する構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤に形成した掘
削坑内に構真柱を高精度で建入れるときに用いて好適な
構真柱建入れ装置および構真柱建入れ工法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、逆打ち工法で高層ビルの
地下部や地下構造物を構築するに際しては、地盤に掘削
坑を形成して構真柱(本設の鉄骨柱)を所定精度で建て
入れた後に、バックホー等を用いて掘削坑を土砂で埋め
戻している。この後、施工の進捗に伴って地盤を根切り
していき、上方から下方に向けて前記地下部や地下構造
物を構成する本設の鉄骨梁を前記構真柱に取り付けて、
地下部や地下構造物を構築するようにしている。
【0003】ところで、このような構真柱の建入れは、
構真柱の少なくとも下端部をコンクリートで固めてその
平面上の位置(通り芯)と鉛直度および上下レベルを維
持する必要がある。このときには、掘削坑内にコンクリ
ートを先打ちした後に構真柱を建入れるコンクリート先
打ち式と、掘削坑内に構真柱を建入れた後にコンクリー
トを後打ちするコンクリート後打ち式とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の構真柱の建入れ技術には、以下のような
問題が存在する。構真柱を高い精度で鉛直に建入れるに
は言うまでもなく手間がかかるが、特に、コンクリート
後打ち式を適用する場合には、例えば、掘削坑の口部に
筒状のスタンドパイプを略鉛直に設置し、構真柱の側面
にジャッキ等を取り付けてこれを水平方向に伸縮させ、
その反力をスタンドパイプに取ることによって構真柱の
鉛直度の調整を行う工法等が開発されている。しかし、
このような工法においては、建入れる構真柱のサイズに
合わせてジャッキを取り付けるためのブラケット等、各
種部材を用意しなければならず、これに手間とコストが
かかるという問題がある。本発明は、以上のような点を
考慮してなされたもので、構真柱の建入れを要領よくか
つ高精度で行うことのできる構真柱建入れ装置および構
真柱建入れ工法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
地盤中に略鉛直に形成された掘削坑内に構真柱を建て入
れるため、建入れるべき前記構真柱とその芯位置が同一
となるよう建て込まれて、その内周面に前記芯と平行に
延在する二本一対のガイドレールが形成されてなる筒状
のガイドパイプと、前記構真柱に取り付けられて、前記
各ガイドレールに対応する位置にローラを備えてなるガ
イド部材とからなることを特徴としている。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1記載の構
真柱建入れ装置において、前記ガイド部材が前記構真柱
に着脱自在とされていることを特徴としている。
【0007】請求項3に係る発明は、地盤中に略鉛直に
掘削坑を形成し、その内周面に二本一対のガイドレール
が予め形成されてなる筒状のガイドパイプを、前記掘削
坑内に建入れるべき構真柱とその芯位置が同一となるよ
うに建て込んだ後、前記ガイドレールに対応するローラ
を具備したガイド部材を予め取り付けておいた構真柱
を、前記ガイドレールに沿って前記掘削坑の定められた
深さまで挿入することを特徴としている。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項3記載の構
真柱建入れ工法において、前記構真柱の挿入前または挿
入後に前記掘削坑内にコンクリートを打設し、該コンク
リートが凝結した後に前記ガイド部材を前記構真柱から
取り外して撤去することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る構真柱建入れ
装置および構真柱建入れ工法の実施の形態の一例につい
て、図1ないし図13を参照して説明する。
【0010】これらの図において、符号Cは構真柱、G
は地盤、Hは構真柱Cを建て込むため地盤Gに形成され
た掘削坑、1は構真柱Cを所定の精度で建入れるための
構真柱建入れ装置、2は周囲の地盤Gの崩壊を防ぐため
掘削坑Hの上部に設けられた円筒状の鋼管からなるスタ
ンドパイプ、をそれぞれ示している。
【0011】図1および図2に示すように、構真柱建入
れ装置1は、地盤Gから上方に所定寸法突出するよう設
けられた前記スタンドパイプ2上に設置された位置決め
ベース3と、位置決めベース3上に上端部が位置決めさ
れたガイドパイプ4と、ガイドパイプ4の荷重を支持す
るため地盤G上に設置されたベース架台5と、構真柱C
をガイドパイプ4でガイドして建入れるためのガイド部
材6とから概略構成されている。
【0012】図2および図3に示すように、位置決めベ
ース3は、平面視矩形で中央部に円形の開口部が形成さ
れた板材からなり、その下面においてスタンドパイプ2
にブラケット7を介してボルト固定されている。図3に
示したように、位置決めベース3の上面には、周方向に
等間隔毎の4カ所に、それぞれその位置における接線方
向に延在するピン取付部8,8,…が形成されている。
各ピン取付部8の任意の位置には、位置決めピン9が固
定金物10を介してボルト固定されるようになってい
る。なおこの位置決めピン9は、基端部から先端部に向
けてその径寸法が漸次小となるテーパ形状とされてい
る。
【0013】図4に示すように、ガイドパイプ4は、ス
タンドパイプ2(図2参照)よりも所定寸法小径の円筒
状の鋼管からなり、その外周面の上端部には、四つのピ
ン受けブラケット11,11,…が、周方向等間隔位置
すなわち90゜毎の位置に水平方向外方に延出するよう
形成されている。各ピン受けブラケット11には、その
所定位置に、位置決めピン9(図2参照)に嵌合するピ
ン穴12が形成されている。図2に示したように、この
ようなガイドパイプ4は、位置決めベース3の各ピン取
付部8に沿って位置決めピン9の位置を調整し、各位置
決めピン9に各ピン受けブラケット11のピン穴12を
嵌合させることによって、スタンドパイプ2の軸線位置
にかかわらず、ガイドパイプ4の中心位置を任意に位置
決めして固定できるようになっている。
【0014】また、図4に示したように、ガイドパイプ
4の外周面には、ピン受けブラケット11よりも所定寸
法上方位置に、三つの支持ブラケット13,13,13
が、周方向等間隔毎、すなわち120度毎の位置に形成
されている。
【0015】さらに、ガイドパイプ4の内周面には、そ
の中心軸線を挟んで対向する位置に、二本一対のガイド
レール15,15が、前記中心軸線と平行に延在するよ
う一体に形成されている。
【0016】図1に示したように、このガイドパイプ4
の中間部には、周方向4カ所に、凹部16,16,…が
形成されており、各凹部16には、スタンドパイプ2内
でガイドパイプ4の鉛直度を調整するための鉛直度調整
ジャッキ17が備えられている。図5に示すように、鉛
直度調整ジャッキ17は、基端部が凹部16に回動自在
に連結されたアーム18と、一端が凹部16に回動自在
に連結され、かつ他端がアーム18に回動自在に連結さ
れたジャッキ本体19とから構成されている。この鉛直
度調整ジャッキ17は、ジャッキ本体19をその軸線方
向に伸縮させると、アーム18が凹部16から出没する
ように作動するようになっている。このような鉛直度調
整ジャッキ17,17,…を備えたガイドパイプ4は、
各鉛直度調整ジャッキ17を作動させてアーム18を出
没させることによって、スタンドパイプ2に反力を取っ
てその鉛直度を調整できるようになっている。
【0017】図2に示したように、ベース架台5は、平
面視ロ字状の架台部20と、架台部20の下面の四隅に
配設された脚21,21,…とから構成されている。こ
のベース架台5は、各脚21に備えたジャッキ22を上
下方向に伸縮させることによって、架台部20を水平に
なるよう調整できるようになっている。架台部20の内
側には、ガイドパイプ4に設けられた前記支持ブラケッ
ト13と対応する3カ所に、受けブラケット23,2
3,23が一体に形成されている。各受けブラケット2
3と前記ガイドパイプ4の支持ブラケット13とは、ボ
ルト24で連結できるようになっている。なお、符号2
5で示すものは、架台部20上を歩行できるよう敷設さ
れたメッシュ板、26は架台部20の周囲に設置された
安全養生である。
【0018】図6および図7に示すように、ガイド部材
6は、上下方向に所定長を有する支持枠30と、支持枠
30の上端部に設けられた係止プレート31と、支持枠
30の下端部に設けられて、構真柱Cの側面に当接する
断面略コ字状の当接プレート32と、支持枠30を挟ん
で当接プレート32の反対側に設けられたローラ部(ロ
ーラ)33とから構成されている。
【0019】図7に示したように、係止プレート31
は、先端部に下方に延出する係止部31aを備えた略L
字状で、構真柱Cの側面に形成されている梁材接合用の
接合ブラケット35に取付プレート36を介して係止さ
れるようになっている。この係止プレート31は、接合
ブラケット35に単に係止されているだけなので、これ
が外れないようにピンロック機構37が備えられてい
る。ピンロック機構37は、スプリング38aによって
取付プレート36から抜け出る方向に付勢されたロック
ピン38と、ロックピン38が取付プレート36のピン
穴(図示なし)に挿入された状態でこれが抜けないよう
その先端部に挿入されるストッパピン39とから構成さ
れている。このピンロック機構37では、ロックピン3
8を取付プレート36に挿入し、その先端部にストッパ
ピン39を挿入することによって、係止プレート31が
外れないようにすることができ、さらにストッパピン3
9を抜き取れば、スプリング38aの付勢力によって、
ロックピン38が自動的に抜けるようになっている。
【0020】図6に示したように、ローラ部33は、構
真柱Cからの離間寸法を調整するためのマウント部材4
0を介して取り付けられており、ガイドパイプ4に形成
されたガイドレール15に当接するローラ33aと、ガ
イドレール15を挟み込む二個一対のローラ33b,3
3bとが、それぞれ回転自在に設けられた構成となって
いる。このようなガイド部材6は、上端部の係止プレー
ト31を構真柱Cの接合ブラケット35に係止させ、下
端部の当接プレート32を構真柱の側面Cに当接させる
ことによって、構真柱Cに着脱自在に装着されるように
なっている。
【0021】次に、上記構成からなる構真柱建入れ装置
1を用いた構真柱Cの建入れ工法について説明する。ま
ず、図1に示したように、地盤Gに掘削坑Hを略鉛直に
削坑し、ここに鉄筋篭(図示なし)を設置するととも
に、スタンドパイプ2を建て込む。図2に示したよう
に、スタンドパイプ2の上端部には、位置決めベース3
をブラケット7を介してボルトで固定する。そして、建
て込むべき構真柱CのX−Y方向の通り芯位置をトラン
シット等で視準し、位置決めピン9、9、…を前記芯位
置に合わせて位置決めした後、それぞれを位置決めベー
ス3上のピン取付部8に固定金物10で取り付け固定す
る。
【0022】次いで、掘削坑Hの周囲にベース架台5を
設置する。そしてベース架台5の各脚21に備えたジャ
ッキ22を操作して、このベース架台5の水平レベルを
調整した後、図示しないチェーンブロック等を用いてベ
ース架台5とスタンドパイプ2とを固定する。
【0023】この後、ガイドパイプ4を吊り込み、これ
を掘削坑H内に下ろしていき、その上端部に形成されて
いるピン受けブラケット11,11,…の各ピン穴12
に、前記位置決めピン9,9,…を挿入させて嵌合させ
る。このときに、各位置決めピン9がテーパ状とされて
いるので、各ピン穴12への挿入を容易かつ確実に行う
ことができるようになっている。これにより、ガイドパ
イプ4が構真柱Cの通り芯位置に位置決めされて固定さ
れた状態となる。また、この状態で、ガイドパイプ4の
上端部に形成されている支持ブラケット13,13,1
3が、ベース架台5の受けブラケット23,23,23
上に載置されている。続いて、ガイドパイプ4の鉛直度
を例えばレーザ管43等で計測し、傾斜している場合に
は、前記鉛直度調整ジャッキ17,17,…を操作して
ガイドパイプ4を鉛直に調整する。その後、ガイドパイ
プ4の支持ブラケット13,13,13とベース架台5
の受けブラケット23,23,23とをボルト24で互
いに連結して固定する。
【0024】次いで、図1に示したように、コンクリー
ト44を、トレミー管等で掘削坑Hの底部に、所定レベ
ルまで打設する。
【0025】コンクリート44の打設後、直ちに、建て
込むべき構真柱Cを吊り込み、ガイドパイプ4内に挿入
する。これには予め、構真柱Cにはその両側面にガイド
部材6,6を装着しておく。また、図1および図8に示
すように、構真柱Cの下方には、ガイドレール15,1
5に沿って修道する下部シュー45,45を取り付けて
おく。そして、図6に示したように、構真柱Cのガイド
パイプ4への挿入時に、各ガイド部材6のローラ部33
のローラ33a、33b,33bを、ガイドパイプ4の
内周面に形成されているガイドレール15,15に沿わ
せることにより、構真柱Cがこれらガイドレール15,
15にガイドされてその位置が規制されることになる。
これにより構真柱Cは、鉛直に位置決めされたガイドパ
イプ4によって鉛直に建て込まれることになる。
【0026】このようにして構真柱Cを鉛直に建て込ん
でいき、その下端部がコンクリート44中に挿入され、
かつ天端が所定レベルに到達した時点で、この構真柱C
を、ベース架台5上に設置した吊りフレーム46に図示
しないジャーナルジャッキで保持する。この状態で、構
真柱Cは、鉛直に、かつ所定のレベルで建て込まれた状
態となっている。
【0027】コンクリート44が凝結して所定の強度が
発現したら、まず、ガイドパイプ4の鉛直度調整ジャッ
キ17,17を縮め、またボルト24(図2参照)を取
り外してベース架台5と切り離した後、ガイドパイプ4
を吊り上げて引き抜く。次いで、建て込んだ構真柱Cか
らガイド部材6,6を取り外す。これには、図7に示し
た各ガイド部材6に備えたピンロック機構37のストッ
パピン39を引き抜けば、ロックピン38が自動的に抜
け、これによって係止プレート31が接合ブラケット3
5に単に係止された状態となるので、この後は各ガイド
部材6を上方に吊り上げることによってこれを容易に取
り外すことができる。
【0028】しかる後には、掘削坑H内に土砂を埋め戻
み、さらにスタンドパイプ2を引き抜き撤去することに
よって、構真柱Cの建て込み作業が完了する。
【0029】上述した構真柱建入れ装置1および構真柱
Cの建入れ工法では、地盤中に掘削坑Hを形成し、ガイ
ドパイプ4を、その芯位置を建入れるべき構真柱Cの通
り芯位置に合わせて建て込んだ後、ガイドパイプ4内に
構真柱Cを所定の深さまで挿入する構成となっている。
そして、ガイドパイプ4にはその内周面に二本一対のガ
イドレール15,15を形成しておき、構真柱Cにはガ
イドレール15,15によってガイドされるガイド部材
6,6を着脱自在に装着する構成となっている。このよ
うにして、鉛直に建て込んだガイドパイプ4のガイドレ
ール15,15をガイドとしてこれに沿って構真柱Cを
建入れることにより、構真柱Cをスムーズに挿入するこ
とができ、また従来手間がかかっていた建入れ調整作業
を廃して、先打ちしたコンクリート44が凝結するまで
の間に構真柱Cを容易かつ迅速に高精度で建入れること
ができる。
【0030】また、ガイド部材6が着脱可能な構成とな
っているので、このガイド部材6を転用することによ
り、コストダウンを図ることができる。しかも、このガ
イド部材6は、係止プレート31における接合ブラケッ
ト35へのピン結合と、当接プレート32における当接
とによって構真柱Cに装着される構成となっているの
で、構真柱C側への加工が最小限ですみ、この点におい
てもコストダウンに寄与することができる。
【0031】さらに、スタンドパイプ2上に設置される
位置決めベース3には、ピン取付部8,8,…が設けら
れ、位置決めピン9がこれらピン取付部8の任意の位置
に取り付け可能となっている。そして、これら位置決め
ピン9を建入れるべき構真柱Cの芯位置に合わせて位置
決めした後、これにガイドパイプ4のピン受けブラケッ
ト11のピン穴12を嵌合させることによって、ガイド
パイプ4の芯位置調整を容易に行うことができる。この
結果、構真柱Cの芯位置を容易かつ確実に高精度で芯出
しすることができる。さらにこれによって、スタンドパ
イプ2には高い建入れ精度が要求されず、この点におい
てもコストダウンを図ることができる。また、ガイドパ
イプ4によって構真柱Cの芯位置は一定に保持されてい
るので、構真柱Cのレベル調整も容易に行うことができ
る。
【0032】加えて、鉛直度調整ジャッキ17がスタン
ドパイプ2に備えられているので、従来であれば構真柱
Cに取り付けていたために回収が困難であった鉛直度調
整ジャッキ17を、スタンドパイプ2の回収と同時に回
収することができるといった効果も奏することができ
る。
【0033】なお、上記実施の形態において、構真柱C
を建入れるに際して、コンクリート44を先打ちする構
成としたが、もちろん、コンクリートを後打ちする場合
においても適用可能である。この場合には、ガイドパイ
プ4を建入れ、これに沿って構真柱Cを所定レベルまで
挿入し、これを吊りフレーム45等で保持した後、ガイ
ドパイプ4内の所定位置にトレミー管等を建て込んで、
コンクリートの打設を行えばよい。また、本発明に係る
構真柱建入れ装置および構真柱建入れ工法は、基礎杭に
も適用することが可能であり、例えばこれを充填鋼管コ
ンクリート構造とする場合には、前記に引き続いてガイ
ドパイプ4内にコンクリートを打ち上げればよい。
【0034】また、上記実施の形態において、ガイド部
材6を構真柱Cに着脱自在とすることによって、ガイド
部材6を他にも転用可能な構成となっているが、装着す
べき構真柱Cやガイドパイプ4の断面寸法が異なる場合
には、マウント部材40を交換すればよい。例えば、図
9に示すように、構真柱C’の断面寸法が、上記実施の
形態における構真柱Cよりも大きい場合には、厚さ寸法
が小さいマウント部材47を介してローラ部33を装着
すればよい。このように、マウント部材47のみを交換
することにより、ガイド部材6を幅広く転用することが
可能である。
【0035】さらに、上記実施の形態においては、スタ
ンドパイプ2の上端部に位置決めベース3を設け、この
位置決めベース3に位置決めピン9,9,…を取り付け
ることによってガイドパイプ4を位置決めする構成とし
た。しかし、ガイドパイプ4については、建入れるべき
構真柱Cの芯位置に位置決めできるのであれば、その位
置決め構造については何ら限定するものではなく、他の
構造を採用しても良い。 ここで、位置決め構造の他の
一例を以下に示す。図10に示すように、構真柱建入れ
装置50は、地盤上に設置されたベース架台51と、上
端部に設けられたガイド枠52がベース架台51上に固
定されることによって設けられたガイドパイプ53とか
ら概略構成されている。図11に示すように、ベース架
台51には、前記位置決めベース3(図3参照)と同
様、板状のピン取付部54、54、…が形成されてお
り、各ピン取付部54の任意の位置に位置決めピン55
が固定できるようになっている。図12に示すように、
ガイド枠52には、その下面に、周方向に90゜毎の位
置に放射状に延在するスリット56,56,…が形成さ
れている。そして、図10に示したように、これらのス
リット56に前記位置決めピン55を嵌め込むことによ
り、ガイドパイプ53をベース架台51に位置決め固定
する構成となっている。そして、このガイドパイプ53
の内周面には、前記ガイドパイプ4と同様図示しないガ
イドレールが二本一対設けられている。
【0036】このような構真柱建入れ装置50では、ベ
ース架台51を設置した後、位置決めピン55を、建入
れるべき構真柱Cの芯位置に合わせて固定する。次い
で、ガイドパイプ53を吊り込んで掘削坑内に下ろして
いき、ガイド枠52のスリット56,56,…に位置決
めピン55,55,…を挿入することによって、ガイド
パイプ53を前記芯位置に合わせて位置決めする。この
後は上記実施の形態と同様に、構真柱Cに取り付けたガ
イド部材6,6(図6,図7参照)をガイドパイプ53
のガイドレール(図示なし)に沿わせることによって、
構真柱Cを建入れる。このような構成の構真柱建入れ装
置50によっても、上記実施の形態と同様の効果を奏す
ることが可能である。もちろん、これ以外の構造であっ
ても良い。
【0037】さらには、以下に示すような構造も採用可
能である。すなわち、図13に示すように、構真柱建入
れ装置60のベース架台61には、周方向に120゜毎
の位置に3本の脚62,62,62が備えられている。
また、このベース架台61に対するガイドパイプ63の
ガイド枠64の支持も、周方向120゜毎の位置に設け
られた三カ所の支持部65,65,65で行われてい
る。これによりベース架台61、およびガイドパイプ6
3は、4点支持の場合に比較して、水平レベルの調整を
容易に行うことができる。さらに、この構真柱建入れ装
置60では、スタンドパイプ2の上端縁部に、位置決め
ピン66,66,…が、建入れるべき構真柱Cの芯位置
に合わせて設けられており、ガイドパイプ63は、ガイ
ド枠64がこれら位置決めピン66,66,…に嵌め込
まれることによって位置決めされている。このように、
ガイドパイプ63の鉛直荷重をベース架台61で支持
し、位置決めをスタンドパイプ2によって行うことによ
り、ガイドパイプ63の建入れをより安定度の高いもの
とすることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る構
真柱建入れ装置によれば、建入れるべき構真柱とその芯
位置が同一となるよう建て込まれ、その内周面には二本
一対のガイドレールが形成されてなる筒状のガイドパイ
プと、構真柱に取り付けられて前記ガイドレールに対応
する位置にローラを備えてなるガイド部材とからなる構
成となっている。これにより、ガイドパイプのガイドレ
ールをガイドとして構真柱を挿入することにより、構真
柱をスムーズに挿入するとともに高精度で建入れること
ができ、従来手間がかかっていた建入れ調整作業を廃す
ることができる。従って、コンクリート先打ち式を適用
する場合にも、コンクリートが凝結するまでの間に構真
柱を容易かつ迅速に建入れることができる。この結果、
施工を容易かつ確実に行って工期の短縮化およびコスト
ダウンを図ることが可能となる。
【0039】請求項2に係る構真柱建入れ装置によれ
ば、ガイド部材を構真柱に着脱自在とした構成となって
いる。これにより、ガイド部材を転用することも可能と
なり、この点においてもコストダウンを図ることができ
る。しかも、構真柱側への加工が最小限ですみ、この点
においてもコストダウンに寄与することができる。
【0040】請求項3に係る構真柱建入れ工法によれ
ば、地盤中に略鉛直に掘削坑を形成し、その内周面に二
本一対のガイドレールが予め形成されてなる筒状のガイ
ドパイプを、掘削坑内に建入れるべき構真柱とその芯位
置が同一となるように建て込んだ後、ガイドレールに対
応するローラを具備したガイド部材を予め取り付けてお
いた構真柱を、ガイドパイプ内の定められた深さまで挿
入する構成となっている。これにより、構真柱をスムー
ズに挿入するとともに高精度で建入れることができ、従
来手間がかかっていた建入れ調整作業を廃して、施工を
容易かつ確実に行って工期の短縮化およびコストダウン
を図ることが可能となる。
【0041】請求項4に係る構真柱建入れ工法によれ
ば、構真柱の挿入前または挿入後に掘削坑内にコンクリ
ートを打設し、該コンクリートが凝結した後にガイド部
材を構真柱から取り外す構成となっている。これによ
り、ガイド部材を転用することが可能となり、この点に
おいてもコストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る構真柱建入れ装置および構真柱
建入れ工法の一例を示す立断面図である。
【図2】 図1の平面図および一部を拡大した立断面図
である。
【図3】 前記構真柱建入れ装置を構成する位置決めプ
レートを示す平面図および立断面図である。
【図4】 同装置を構成するガイドパイプを示す平面図
である。
【図5】 前記ガイドパイプに備えた鉛直度調整ジャッ
キを示す立断面図である。
【図6】 前記装置を構成するガイド部材を示す立面図
である。
【図7】 図6の側面図である。
【図8】 建入れるべき構真柱の下部に取り付けた下部
シューを示す平断面図である。
【図9】 前記ガイド部材の他の一例を示す平面図であ
る。
【図10】 本発明に係る構真柱建入れ装置の他の一例
を示す立断面図である。
【図11】 同装置を構成するベース架台を示す平面図
である。
【図12】 図10の平面図である。
【図13】 本発明に係る構真柱建入れ装置のさらに他
の一例を示す平面図および立面図である。
【符号の説明】
1,50,60 構真柱建入れ装置 4,53,63 ガイドパイプ 6 ガイド部材 33 ローラ部(ローラ) C 構真柱 G 地盤 H 掘削坑

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤中に略鉛直に形成された掘削坑内に
    構真柱を建て入れるため、建入れるべき前記構真柱とそ
    の芯位置が同一となるよう建て込まれて、その内周面に
    前記芯と平行に延在する二本一対のガイドレールが形成
    されてなる筒状のガイドパイプと、前記構真柱に取り付
    けられて、前記各ガイドレールに対応する位置にローラ
    を備えてなるガイド部材とからなることを特徴とする構
    真柱建入れ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の構真柱建入れ装置におい
    て、前記ガイド部材が前記構真柱に着脱自在とされてい
    ることを特徴とする構真柱建入れ装置。
  3. 【請求項3】 地盤中に略鉛直に掘削坑を形成し、その
    内周面に二本一対のガイドレールが予め形成されてなる
    筒状のガイドパイプを、前記掘削坑内に建入れるべき構
    真柱とその芯位置が同一となるように建て込んだ後、前
    記ガイドレールに対応するローラを具備したガイド部材
    を予め取り付けておいた構真柱を、前記ガイドレールに
    沿って前記掘削坑の定められた深さまで挿入することを
    特徴とする構真柱建入れ工法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の構真柱建入れ工法におい
    て、前記構真柱の挿入前または挿入後に前記掘削坑内に
    コンクリートを打設し、該コンクリートが凝結した後に
    前記ガイド部材を前記構真柱から取り外して撤去するこ
    とを特徴とする構真柱建入れ工法。
JP16351196A 1996-06-24 1996-06-24 構真柱建入れ装置および構真柱建入れ工法 Pending JPH108468A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012144926A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Taisei Corp 建入れ調整装置
JP2019131990A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 大成建設株式会社 構真柱建込み方法および構真柱建込み装置

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