JPH108414A - 砂入り人工芝生用砂ほぐし機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】人工芝生の補修時および砂の入れ替え時などに
おいて硬化している砂を容易且つ充分にほぐすことがで
き、工業用掃除機を用いて砂を吸引除去する場合でもそ
の作業を容易に行なえるようにする。 【解決手段】ゴムなどの可撓性を有する合成樹脂材料で
作られた基盤１にこの基盤１の下面から突出する多数の
針状突起物２を備え、電動機５により回転可能に構成さ
れ、針状突起物２を人工芝生の上から砂に当てがい、電
動機５によって基盤１を回転させることにより、硬化し
ている砂でも人工芝生の下の方まで容易且つ充分にほぐ
すことができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、球技場、競技場な
どのスポーツサーフェイスを形成する砂入り人工芝生に
おいて、人工芝生の中で硬くなった砂をほぐすための砂
ほぐし機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から球技場、競技場などのスポーツ
サーフェイスを砂入り人工芝生で形成したものが知られ
ている。このような砂入り人工芝生が変形したり、損傷
した場合の補修時、および砂の入れ替え時などには、回
転ブラシなどで砂をほぐし、必要に応じて工業用掃除機
を持ち込み、砂を吸引除去していた。しかしながら、人
工芝生の中に入っている砂は太陽の熱や雨水、使用頻度
などによって硬化しているため、回転ブラシなどで砂を
ほぐそうとしても人工芝生の下の方まで充分にほぐすこ
とは困難であるという問題があり、さらに前記工業用掃
除機を用いて吸引除去するにも困難で、長時間を要する
という問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、人工芝生の補修時および砂の入れ
替え時などにおいて硬化している砂を容易且つ充分にほ
ぐすことができ、工業用掃除機を用いて砂を吸引除去す
る場合でもその作業を容易に行なえるようにすることを
目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、ゴムなどの可撓性を有する合成樹脂材料で
作られた基盤にこの基盤の一方の面から突出する多数の
針状突起物を備え、電動機などにより回転可能に構成さ
れたことを要旨とするものである。

【０００５】この構成により、基盤の一方の面から突出
する多数の針状突起物を人工芝生の上から砂に当てが
い、電動機などによって基盤を回転させることにより、
硬化している砂でも人工芝生の下の方まで容易且つ充分
にほぐすことができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。図１〜図３において、
１はゴムなどの可撓性を有する合成樹脂材料で作られた
円盤状の基盤で、この基盤１には基盤１の下面から突出
する多数の針状突起物２を備えている。この針状突起物
２は頭部が基盤１に固定されて基盤１の中心を中心とす
る複数の同一円周上に適当間隔おきに設けられている。
前記基盤１の中心には上方に突出する軸部３を備え、こ
の軸部３はケーシング４内に設けた電動機５の回転軸に
連結されている。６はケーシング４の上端に設けたハン
ドルである。

【０００７】ところで、前記針状突起物２の基盤１の下
面からの突出長さは人工芝生７の基布８に植え付けられ
た芝葉９の高さより僅かに短く設定されるのが好まし
い。芝葉９は基布８に植え付けられた繊維からなるパイ
ルの先端をカットして形成され、無数の芝葉９と芝葉９
との間の隙間に砂10が入れられている。例えば、人工芝
葉生７の芝葉９の高さを２０ｍｍとすると、砂10は基布
８の上面に芝葉９の高さよりやや低くなるように入れら
れるのが一般的であり、その場合針状突起物２の基盤１
の下面からの突出長さは５〜２０ｍｍ程度であるのが好
ましい。

【０００８】上記構成において、人工芝生７の中で硬化
した砂10をほぐす場合は、前記ハンドル６を持って基盤
１の下面から突出する多数の針状突起物２を人工芝生７
の上から砂10に当てがい、電動機５によって基盤１を回
転させることにより、硬化している砂10でも針状突起物
２の回転により人工芝生７の下の方まで容易且つ充分に
ほぐすことができる。そして、この作業時において、針
状突起物２は回転により砂10からの抵抗を受けて回転方
向とは逆方向に基盤１に対して傾斜しようとするが、針
状突起物２の頭部が可撓性を有する合成樹脂材料で作ら
れた基盤１に支持されているので、針状突起物２は角度
が自由に変わり、芝葉９を傷めず、また針状突起物２の
先端が基布８に接触しても基布８を傷めるようなことも
ない。

【０００９】ところで、砂10をほぐす作業は、人工芝生
７の変形や損傷の範囲などにより部分的あるいは全体的
に行なわれる。ほぐされた砂10は元通り人工芝生７の中
に入れられて整備するようにしても良く、必要に応じて
上記構成の砂ほぐし機と工業用掃除機を台車上に搭載
し、砂ほぐし機によりほぐされた砂10を工業用掃除機を
用いて吸引除去して新しい砂と入れ替えるようにしても
良い。

【００１０】なお、上記実施の形態では針状突起物２を
備えた基盤１を電動機５によって回転させるようになっ
ているが、手動あるいは足踏み式などにより回転させる
ようにしても良い。

【００１１】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、基盤の一
方の面から突出する多数の針状突起物を人工芝生の上か
ら砂に当てがい、電動機などによって基盤を回転させる
ことにより、硬化している砂でも人工芝生の下の方まで
容易且つ充分にほぐすことができる。さらに、砂ほぐし
作業時において、針状突起物は回転により砂からの抵抗
を受けて回転方向とは逆方向に基盤に対して傾斜しよう
とするが、針状突起物が可撓性を有する合成樹脂材料で
作られた基盤に支持されているので、針状突起物は角度
が自由に変わり、人工芝生の芝葉を傷めず、また針状突
起物の先端が人工芝生の基布に接触しても基布を傷める
ようなこともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態における砂入り人工芝生
用砂ほぐし機の斜視図である。

【図２】同砂入り人工芝生用砂ほぐし機の針状突起物の
配設状態を示す底面図である。

【図３】同砂入り人工芝生用砂ほぐし機の針状突起物が
回転により傾いた状態を示す拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 基盤 ２ 針状突起物 ３ 軸部 ４ ケーシング ５ 電動機 ６ ハンドル ７ 人工芝生 ８ 基布 ９ 芝葉 １０ 砂

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴムなどの可撓性を有する合成樹脂材料
   で作られた基盤にこの基盤の一方の面から突出する多数
   の針状突起物を備え、電動機などにより回転可能に構成
   されたことを特徴とする砂入り人工芝生用砂ほぐし機。