JP2004261539A - 掃除機用床ノズルの回転ロータ - Google Patents

掃除機用床ノズルの回転ロータ Download PDF

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Abstract

【課題】フローリング、じゅうたん、カーペット、畳等のすべての床面にたいして、十分に高い清掃効果を得ることのできる、掃除機用床ノズルの回転ロータを提供する。
【解決手段】床面に付着している塵埃を吸引する為の掃除機用床ノズルの回転ロータにおいて、前記回転ロータは、清掃体、ロータ、軸受け、及びブラケットより形成されてあり、前記清掃体は、ブラシ、起毛布、ブレードのいずれか1種類以上が使用されてあり、前記ブラシは、基布及び毛腰の異なる複数種類のブラシ繊維より形成され、前記ブラシ繊維は前記基布の長手方向にたいして互いに隣接するよう並列に形成されてあるものである。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、掃除機用床ノズルに使用する回転ロータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転ロータを、以下図1から図3を用いて説明する。図1は、従来の掃除機の吸塵ノズル内に組み付けた回転ブラシに用いるブラシを前面側から見た斜視図である。図2は、図1のブラシの製法を示す平面図である。図3は、図1のブラシの取り付け状態を示す断面図である。図1から図3において、1はブラシ、2は取付用部材、3は綴じ糸、4はブラシ本体、5は帯板状体、6は回転ブラシ、7は取付溝、8はロータである。
【0003】
従来の掃除機用床ノズルに使用する回転ロータに関しては、様々な改良がなされ、回転ロータに使用するブラシとして、例えば、図1から図3の如く、取付用部材2にたいして、U字形に2つ折りされたブラシ本体4を、綴じ糸3にて綴じ込んで帯板状体5を製作後、中央のX−X部から2つに分断して、2本のブラシ1を製作し、ロータ8の取付溝7に挿入して回転ブラシ6を製作する技術が、特開2001−161611号にて開示されてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の掃除機用床ノズルに使用する回転ロータにおいては、上記の如くの様々な改良を実施して、床面に付着している塵埃等を清掃していた。ところで、一般には、床面としては、フローリング、じゅうたん、カーペット、畳等があるが、塵埃等を清掃する方法としては、回転ロータを回転させて、床ノズルに吸い込む方法が採用されていた。本来、フローリングの床面は、ほうき等で塵埃等を掃いた後、乾いた布等で拭くことにより清掃効果が高められる。また、じゅうたん、カーペット、畳等の床面は、塵埃等を掻き出した後、吸い込むことにより清掃効果が高められる。その為、従来の回転ロータにおいては、フローリング、じゅうたん、カーペット、畳等のすべての床面にたいして、十分に高い清掃効果を得ることは、できなかった。その為、フローリング、じゅうたん、カーペット、畳等のすべての床面にたいして、高い清掃効果を得ることのできる、掃除機用床ノズルの回転ロータの技術が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次のように構成したものである。
(1)床面に付着している塵埃を吸引する為の掃除機用床ノズルの回転ロータにおいて、前記回転ロータは、清掃体、ロータ、軸受け、及びブラケットより形成されてあり、前記清掃体は、ブラシ、起毛布、ブレードのいずれか1種類以上が使用されてあり、前記ブラシは、基布及び毛腰の異なる複数種類のブラシ繊維より形成され、前記ブラシ繊維は前記基布の長手方向にたいして互いに隣接するよう並列に形成されてあるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
図4から図10に実施の形態1を示す。図4は、本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータを使用した床ノズルの断面図である。図4において、9は開口、10は床ノズル、11は回転ロータ、12はロータ、13はブラシである。図5は、本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータを示す正面図である。図5において、14、15はブラケット、16は軸受けである。図6は、図5の断面図である。図6において、17は取付溝である。図7は、図5に使用するブラシの断面図である。図7において、19は基布、20は段差、21、22はブラシ繊維である。図8は、図7のブラシを前面側から見た斜視図である。図9及び図10は、本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータの使用状態を示す断面図である。図9において、52は床面である。また、図10において、62は床面、63は清掃布である。
【0007】
本発明の掃除機用床ノズルの回転ロータ11は、図5の如く、ロータ12、清掃体として使用されてあるブラシ13、ブラケット14、15及び軸受け16より形成されてある。ロータ12は、金属製の概円筒形状であり、外周には、ロータ12の長手方向の軸の周りに捩りを加えて、図6の如く、円周等分4箇所に取付溝17が形成されてある。また、ブラシ13は、取付溝17にたいして、円周等分4箇所に挿入固定されてある。ブラケット15、16は、ロータ12にたいして、両端から挟み込むように挿入固定されてあり、ブラケット15、16の外側には、軸受け16が形成されてある。また、回転ロータ11は、図4の如く、床ノズル10に内蔵されてある。
【0008】
ブラシ13は、図7及び図8の如く、基布19及びブラシ繊維21、22より形成されてある。基布19は、概短冊形状に形成されてあり、上面には、段差20を有して、ブラシ繊維22が両側からブラシ繊維21に挟み付けられるように形成されてある。また、ブラシ繊維21及びブラシ繊維22は、毛腰が異なるように形成されてあり、基布19の長手方向にたいして、ブラシ繊維21及びブラシ繊維22が、互いに隣接するよう並列に形成されてある。
【0009】
ブラシ繊維21の材質には、ナイロン繊維が使用されてあり、ブラシ繊維22の材質には、ポリエステル繊維が使用されてある。繊維の硬さは、ブラシ繊維21の硬さが、ブラシ繊維22の硬さに比べて、毛腰が強くなるように形成されてある。
【0010】
次に、図9及び図10を使用して、本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータの使用状態を説明する。回転ロータ11は、図9の如く、床面52にたいして、回転ロータ11を回転させることにより、床面52上の塵埃等を掻き出した後、床ノズル10に吸い込むことにより清掃される。図9の如くの使用状態においては、床面52がじゅうたん、カーペット、畳等の場合には、ブラシ繊維21が、じゅうたんの奥、あるいは畳のいぐさの隙間にある塵埃等を、掻き出すことができる。また、床面52がフローリングの場合には、ブラシ繊維21が、床面52の表面にある塵埃等を、掻き出すことができると共に、ブラシ繊維22が床面52の表面を磨き上げることができる。
【0011】
また、回転ロータ11は、図10の如く、床面62にたいして、回転ロータ11に形成されたブラシ13と床面62の間に、所定の長さに設定された概短冊形状の清掃布63が、挟み付けられてある。図10の如くの使用状態においては、回転ロータ11は、非回転の状態にて保持されてある。ブラシ13は、毛腰の異なる2種類のブラシ繊維21及びブラシ繊維22が、段差20を有して、ブラシ13の長手方向にたいして互いに隣接するよう並列に形成されてある為、清掃布63を、ブラシ13から容易にはずれる事無く、保持することができる。したがって、床面62がフローリング、あるいは畳の場合には、図4に記載の床ノズル10にて、床面62上を移動させることにより、清掃布63にて、床面62の表面を磨き上げることができる。
【0012】
本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータは、上記の如くの構成となっているので、回転ロータ11を回転させて使用した場合においては、床面52がじゅうたん、カーペット、畳等の場合には、ブラシ繊維21が、じゅうたんの奥、あるいは畳のいぐさの隙間にある塵埃等を、掻き出すことができる。また、床面52がフローリングの場合には、ブラシ繊維21が、床面52の表面にある塵埃等を、掻き出すことができると共に、ブラシ繊維22が床面52の表面を磨き上げることができる。
【0013】
また、回転ロータ11を非回転の状態にて使用した場合においては、ブラシ13は、毛腰の異なる2種類のブラシ繊維21及びブラシ繊維22が、段差20を有して、ブラシ13の長手方向にたいして互いに隣接するよう並列に形成されてある為、清掃布63を、ブラシ13から容易にはずれる事無く、保持することができる。したがって、床面62がフローリング、あるいは畳の場合には、図4に記載の床ノズル10にて、床面62上を移動させることにより、清掃布63にて床面62の表面を磨き上げることができる。
【0014】
本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータは、上記の如くの構成となっているが、ブラシ13のブラシ繊維の材質、硬さ、段差、構造等については、目的に応じて、例えば、ナイロン繊維、ポリエステル繊維以外の繊維を使用したり、最適な硬さを設定したり、段差を無くしたり、中央部が突出するよう段差を設定したり、ブラシ繊維の種類あるいは配列を変更しても、何ら支障は無い。また、清掃布の材質についても、目的に応じて、例えば、不織布を使用したり、メッシュ材料を使用しても、何ら支障は無い。さらにまた、清掃体の構成についても、ブラシ13のみならず、起毛布、ブレードを組み合わせて使用しても、何ら支障は無い。
【0015】
次に、図11に実施の形態1の他の実施例を示す。図11は、本発明の実施の形態1の他の実施例の掃除機用床ノズルの回転ロータを示す断面図である。図11において、13はブラシ、21は回転ロータ、23、33、43は起毛布、32はロータである。本発明の実施の形態1の他の実施例の掃除機用床ノズルの回転ロータは、図11の如く、ブラシ13、及び起毛布23、33、43が、ロータ32の外周にたいして、円周等分6箇所に挿入固定されてある。ブラシ13、及び起毛布23、33、43の繊維の高さは、起毛布43が最も高く、起毛布33、起毛布23、ブラシ13の順に、低く設定されてある。また、起毛布の繊維の硬さは、起毛布23が最も硬く、起毛布33、起毛布43の順に柔らかく設定されてある。
【0016】
本発明の実施の形態1の他の実施例の掃除機用床ノズルの回転ロータ21は、上記の如くの構成となっているので、床面にさまざまな深さの段差、あるいは溝等が形成されてある場合であっても、異なる繊維の高さと硬さを有するブラシ13、及び起毛布23、33、43を、床面に接触させることができる。その為、使用時には、回転ロータ21の回転により、床面にさまざまな深さの段差、あるいは溝等が形成されてある場合であっても、的確かつ迅速に、床面の塵埃等を掻き出して、清掃することができる。
【0017】
本発明の実施の形態1の他の実施例の掃除機用床ノズルの回転ロータ21は、上記の如くの構成となっているが、ブラシ、及び起毛布の詳細寸法、材質、数量、配設状態等については、目的に応じて、例えば、円周等分6箇所以外の配設状態を使用しても、何ら支障は無い。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の実施の形態の掃除機用床ノズルの回転ロータは、次に示すような効果を得ることができる。
【0019】
回転ロータを回転させて使用した場合においては、床面がじゅうたん、カーペット、畳等の場合には、繊維高さの高いブラシ繊維が、じゅうたんの奥、あるいは畳のいぐさの隙間にある塵埃等を掻き出すことができる。また、床面がフローリングの場合には、繊維高さの高いブラシ繊維が、床面の表面にある塵埃等を、掻き出すことができると共に、繊維高さの低いブラシ繊維が、床面の表面を磨き上げることができる。
【0020】
また、回転ロータを非回転の状態にて使用した場合においては、ブラシは、毛腰の異なる2種類のブラシ繊維が、段差を有して、ブラシの長手方向にたいして互いに隣接するよう並列に形成されてある為、清掃布を、ブラシから容易にはずれる事無く、保持することができる。したがって、床面がフローリング、あるいは畳の場合には、床ノズルにて床面上を移動させることにより、清掃布にて、床面の表面を磨き上げることができる。
【0021】
ブラシ及び起毛布が、ロータの外周にたいして、円周等分6箇所に挿入固定されてあり、異なる繊維の高さと硬さを有するブラシ及び起毛布を使用した場合には、床面にさまざまな深さの段差、あるいは溝等が形成されてある場合であっても、異なる繊維の高さと硬さを有するブラシ及び起毛布を、床面に接触させることができる。その為、床ノズルの使用時には、回転ロータの回転により、床面にさまざまな深さの段差、あるいは溝等が形成されてある場合であっても、的確かつ迅速に、床面の塵埃等を掻き出して、清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の掃除機の吸塵ノズル内に組み付けた回転ブラシに用いるブラシを前面側から見た斜視図である。
【図2】図1のブラシの製法を示す平面図である。
【図3】図1のブラシの取り付け状態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータを使用した床ノズルの断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータを示す正面図である。
【図6】図5の断面図である。
【図7】図5に使用するブラシの断面図である。
【図8】図7のブラシを前面側から見た斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータの使用状態を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態1の掃除機用床ノズルの回転ロータの使用状態を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態1の他の実施例の掃除機用床ノズルの回転ロータを示す断面図である。
【符号の説明】
1、13 ブラシ 2 取付用部材 3 綴じ糸 4 ブラシ本体
5 帯板状体 6 回転ブラシ 7、17 取付溝
8、12、32 ロータ 9 開口 10 床ノズル
11、21 回転ロータ 14、15 ブラケット 16 軸受け
19 基布 20 段差 21、22 ブラシ繊維
23、33、43 起毛布 52、62 床面 63 清掃布

Claims (1)

  1. 床面に付着している塵埃を吸引する為の掃除機用床ノズルの回転ロータにおいて、前記回転ロータは、清掃体、ロータ、軸受け、及びブラケットより形成されてあり、前記清掃体は、ブラシ、起毛布、ブレードのいずれか1種類以上が使用されてあり、前記ブラシは、基布及び毛腰の異なる複数種類のブラシ繊維より形成され、前記ブラシ繊維は前記基布の長手方向にたいして互いに隣接するよう並列に形成されてあることを特徴とする掃除機用床ノズルの回転ロータ。
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