JP2778603B2 - 掃除用具及びその製造方法 - Google Patents
掃除用具及びその製造方法Info
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- bristles
- socket
- cleaning tool
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B9/00—Arrangements of the bristles in the brush body
- A46B9/02—Position or arrangement of bristles in relation to surface of the brush body, e.g. inclined, in rows, in groups
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B3/00—Brushes characterised by the way in which the bristles are fixed or joined in or on the brush body or carrier
- A46B3/005—Bristle carriers and bristles moulded as a unit
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B2200/00—Brushes characterized by their functions, uses or applications
- A46B2200/30—Brushes for cleaning or polishing
- A46B2200/302—Broom
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B2200/00—Constructional details of connections not covered for in other groups of this subclass
- F16B2200/10—Details of socket shapes
Landscapes
- Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
- Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)
- Brushes (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、箒(ほうき)や熊手のような、表面を掃除
する用具及び該掃除用具の製造方法に関する。
する用具及び該掃除用具の製造方法に関する。
これ迄にも、種々の箒及び熊手が知られており、掃く
こと(sweeping)及び掻取ること(raking)の効率に関
する性能は、これらの用具の製造方法、製造コスト、美
的外観、用途の多様性、耐久性、及び他の特性と同様に
大きく異なっている。
こと(sweeping)及び掻取ること(raking)の効率に関
する性能は、これらの用具の製造方法、製造コスト、美
的外観、用途の多様性、耐久性、及び他の特性と同様に
大きく異なっている。
南アフリカ共和国特許第82/6208号及び第83/7181号に
は、後部と剛毛とが一体成形された箒ヘッドが開示され
ている。これらの箒では、ソケットを形成するソケット
手段は、一体成形により構成することもできるし、成形
後に取り付けることもできる。また、これらの特許に
は、補強部を構成する、一体成形された隆起部が開示さ
れている。
は、後部と剛毛とが一体成形された箒ヘッドが開示され
ている。これらの箒では、ソケットを形成するソケット
手段は、一体成形により構成することもできるし、成形
後に取り付けることもできる。また、これらの特許に
は、補強部を構成する、一体成形された隆起部が開示さ
れている。
オランダ国特許第80 0 0471号には、柄(ハンドル)
及び少なくとも1組の剛毛が設けられた箒ヘッドを備え
た箒が開示されている。この箒ヘッドはプラスチックで
形成されていて、剛毛が鋳込まれている。この箒は一体
成形された弾性ソケットを有しており、該ソケットは、
柄の端部にクランプできるようになっている。このソケ
ットは、柄を嵌着したときに空気が逃散できるように構
成するのが好ましいけれども、再嵌入が不可能で、取外
しできないようになっている。また、ヘッドには、剛毛
の列に対して平行なスクレーパ又はワイパーブレードを
設けることができるようになっている。
及び少なくとも1組の剛毛が設けられた箒ヘッドを備え
た箒が開示されている。この箒ヘッドはプラスチックで
形成されていて、剛毛が鋳込まれている。この箒は一体
成形された弾性ソケットを有しており、該ソケットは、
柄の端部にクランプできるようになっている。このソケ
ットは、柄を嵌着したときに空気が逃散できるように構
成するのが好ましいけれども、再嵌入が不可能で、取外
しできないようになっている。また、ヘッドには、剛毛
の列に対して平行なスクレーパ又はワイパーブレードを
設けることができるようになっている。
しかしながら、上記箒は、耐久性に欠けること又は射
出成形による成形適性に欠けること、又はこれらの両方
の欠点を有している。例えば射出成形により成形する場
合、箒の全ての部分を一体成形しなければならないとす
ると、異なる機能をもちかつ異なる特性が要求される種
々の部分を同一の材料で同時に成形しなければならない
ことになり、これは、時として目的に矛盾することにも
なり、また実際の実施も困難である。
出成形による成形適性に欠けること、又はこれらの両方
の欠点を有している。例えば射出成形により成形する場
合、箒の全ての部分を一体成形しなければならないとす
ると、異なる機能をもちかつ異なる特性が要求される種
々の部分を同一の材料で同時に成形しなければならない
ことになり、これは、時として目的に矛盾することにも
なり、また実際の実施も困難である。
また、従来の幾つかの箒は、箒のヘッドと箒柄(broo
mstick)すなわち柄(ハンドル)との間の連結部の耐久
性に欠けている。上記連結部は、箒の毎日の使用による
衝撃を吸収して、箒ヘッドに緩みを生じさせないように
充分強いことが重要であるが、同時に、箒ヘッド又は箒
柄の交換が不可能な程の永久的連結部であってはならな
い。また、連結部の製造コストは、余り高いものであっ
てはならない。
mstick)すなわち柄(ハンドル)との間の連結部の耐久
性に欠けている。上記連結部は、箒の毎日の使用による
衝撃を吸収して、箒ヘッドに緩みを生じさせないように
充分強いことが重要であるが、同時に、箒ヘッド又は箒
柄の交換が不可能な程の永久的連結部であってはならな
い。また、連結部の製造コストは、余り高いものであっ
てはならない。
箒に対して引き続き要求されていることは、箒の掃き
取り性能(sweeping performance)を向上させることで
ある。この点に関して注意すべきことは、箒が、小さな
物体(ごみ)でも効率良く掃き取ることができるように
するには、比較的細い剛毛を多数設けるべきであり、大
きな物体でも効率良く掃き取ることができるようにする
には、比較的太くて剛い剛毛を充分に多数設ける必要が
あることである。しかしながら、従来の箒では、これら
の両目的を同時に達成しようとする試みがなされていな
い。
取り性能(sweeping performance)を向上させることで
ある。この点に関して注意すべきことは、箒が、小さな
物体(ごみ)でも効率良く掃き取ることができるように
するには、比較的細い剛毛を多数設けるべきであり、大
きな物体でも効率良く掃き取ることができるようにする
には、比較的太くて剛い剛毛を充分に多数設ける必要が
あることである。しかしながら、従来の箒では、これら
の両目的を同時に達成しようとする試みがなされていな
い。
従って本発明の目的は、箒柄すなわち柄に対して容易
に連結できかつ毎日の使用による衝撃を充分に吸収でき
る強度及び可撓性を有しているソケットを備えた掃除用
具を提供することにある。
に連結できかつ毎日の使用による衝撃を充分に吸収でき
る強度及び可撓性を有しているソケットを備えた掃除用
具を提供することにある。
本発明の他の目的は、高分子材料からの一体性形品と
して成形可能な掃除用具を提供することにある。
して成形可能な掃除用具を提供することにある。
本発明の他の目的は、掃除用具の改善された製造方法
を提供することにある。
を提供することにある。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の記載及び特許請
求の範囲の記載を読むことにより明らかになるであろ
う。
求の範囲の記載を読むことにより明らかになるであろ
う。
本発明の1つの特徴によれば、上面及び下面を備えた
長いヘッドと、該ヘッドを箒柄に取り付けるための、前
記上面に設けられたソケットと、前記下面から突出して
いる剛毛とを有しており、前記剛毛、ソケット及びヘッ
ドが高分子材料で一体成形されており、前記ソケットの
内表面には、弾性的な可撓性をもつ保持手段が設けられ
ていて、前記ソケットから前記箒柄が抜けることを防げ
るように構成され、前記剛毛が異なる太さを有してお
り、細い剛毛は小さな寸法または質量を有するごみ片を
掃き取るのに適しており、太い剛毛は大きな寸法または
質量を有するごみ片を掃き取ること及び使用時に細い剛
毛を支持するのに適しており、細い剛毛及び太い剛毛の
全てがほぼ同じ長さであることを特徴とする掃除用具が
提供される。
長いヘッドと、該ヘッドを箒柄に取り付けるための、前
記上面に設けられたソケットと、前記下面から突出して
いる剛毛とを有しており、前記剛毛、ソケット及びヘッ
ドが高分子材料で一体成形されており、前記ソケットの
内表面には、弾性的な可撓性をもつ保持手段が設けられ
ていて、前記ソケットから前記箒柄が抜けることを防げ
るように構成され、前記剛毛が異なる太さを有してお
り、細い剛毛は小さな寸法または質量を有するごみ片を
掃き取るのに適しており、太い剛毛は大きな寸法または
質量を有するごみ片を掃き取ること及び使用時に細い剛
毛を支持するのに適しており、細い剛毛及び太い剛毛の
全てがほぼ同じ長さであることを特徴とする掃除用具が
提供される。
前記ヘッドには更に、ソケットとヘッドとの間でソケ
ットの両側に配置されるウェブを設けることができ、該
ウェブはヘッド及びソケットと一体に成形することがで
きる。
ットの両側に配置されるウェブを設けることができ、該
ウェブはヘッド及びソケットと一体に成形することがで
きる。
ヘッドは、実質的に長方形の形状に構成することがで
きる。
きる。
前記保持手段は、ソケットのベースに向かってテーパ
しておりかつ実質的に截頭円錐状をなしている少なくと
も1つのリングからなり、当該リングが前記ソケットの
内壁から内方かつ下方に突出しており、箒柄をソケット
から引き抜こうと試みるとき、前記リングが、前記ソケ
ットの底部領域内に形成される真空と協働して、ソケッ
ト内に挿入された箒柄の端部を吸引握持する働きをなす
ように構成されている。箒柄とソケットとの間の連結部
の剛性を高めるため、前記保持手段は、ソケットのベー
スに向かってテーパしておりかつ実質的に截頭円錐状を
なす少なくとも2つのリングで構成することができる。
しておりかつ実質的に截頭円錐状をなしている少なくと
も1つのリングからなり、当該リングが前記ソケットの
内壁から内方かつ下方に突出しており、箒柄をソケット
から引き抜こうと試みるとき、前記リングが、前記ソケ
ットの底部領域内に形成される真空と協働して、ソケッ
ト内に挿入された箒柄の端部を吸引握持する働きをなす
ように構成されている。箒柄とソケットとの間の連結部
の剛性を高めるため、前記保持手段は、ソケットのベー
スに向かってテーパしておりかつ実質的に截頭円錐状を
なす少なくとも2つのリングで構成することができる。
細い剛毛は静電気の発生を促進し、発生された静電気
は個々の剛毛に帯電されて、ごみ片を吸着するようにな
っている。吸着されたごみ片は、水道水で掃除用具をす
すぐことにより除去される。
は個々の剛毛に帯電されて、ごみ片を吸着するようにな
っている。吸着されたごみ片は、水道水で掃除用具をす
すぐことにより除去される。
太い剛毛は、前記掃除用具に掻き取る特性を付与し、
細い剛毛は、前記掃除用具に掃き取る特性を付与するこ
とができる。
細い剛毛は、前記掃除用具に掃き取る特性を付与するこ
とができる。
掃き取りが容易に行えるようにするため、掃除用具の
剛毛は数列に配置される。好ましくは、太い剛毛は第1
列に配置し、細い剛毛は第2列に配置する。
剛毛は数列に配置される。好ましくは、太い剛毛は第1
列に配置し、細い剛毛は第2列に配置する。
好ましくは、前記第2列と前記第1列とを交互に配置
し、前記第1列の太い剛毛が、隣接する第1列の太い剛
毛に対して互い違いに配置されるようにする。或る第2
列の細い剛毛は、別の第2列の細い剛毛に対して互い違
いではなく、互いに反対側に配置されるようにするのが
好ましい。別の構成では、前記太い剛毛は、ヘッドの一
方の長辺に沿って配置された1つ以上の第1列に配置さ
れており、前記細い剛毛は、前記ヘッドの下面の残余の
部分に配置された複数の第2列に配置されており、或る
第2列の細い剛毛は、隣接する第2列の細い剛毛に対し
て互い違いに配置されている。太い剛毛と細い剛毛とを
組み合わせることにより、掃除用具の掃き取り性能を、
期待以上に向上できることが判明している。
し、前記第1列の太い剛毛が、隣接する第1列の太い剛
毛に対して互い違いに配置されるようにする。或る第2
列の細い剛毛は、別の第2列の細い剛毛に対して互い違
いではなく、互いに反対側に配置されるようにするのが
好ましい。別の構成では、前記太い剛毛は、ヘッドの一
方の長辺に沿って配置された1つ以上の第1列に配置さ
れており、前記細い剛毛は、前記ヘッドの下面の残余の
部分に配置された複数の第2列に配置されており、或る
第2列の細い剛毛は、隣接する第2列の細い剛毛に対し
て互い違いに配置されている。太い剛毛と細い剛毛とを
組み合わせることにより、掃除用具の掃き取り性能を、
期待以上に向上できることが判明している。
剛毛は、円形の横断面形状をもつ実質的に円筒状又は
截頭円錐状に構成することができる。截頭円錐状に構成
する場合には、剛毛を、ヘッドから離れる方向にテーパ
させ、剛毛の製造時に剛毛を金型から容易に取り出すこ
とができるようにするのが好ましい。剛毛の先端縁部
は、面取りしておくのが好ましい。
截頭円錐状に構成することができる。截頭円錐状に構成
する場合には、剛毛を、ヘッドから離れる方向にテーパ
させ、剛毛の製造時に剛毛を金型から容易に取り出すこ
とができるようにするのが好ましい。剛毛の先端縁部
は、面取りしておくのが好ましい。
ヘッドには、ばね鋼又は軟鋼のような材料で作られた
剛性増強部材を設けておくのが好ましい。また、ヘッド
は、ポリエチレン、ポリプロピレン又は他のプラスチッ
ク材料のような適当な高分子材料で作るのが好ましい。
別の方法として、ガラス繊維又はアスベストのような繊
維質材料、更には合成繊維材料を使用することもでき
る。掃除用具を使用する際の便利性の理由から、剛性増
強部材は、比強度の大きな材料で作るのが好ましい。
剛性増強部材を設けておくのが好ましい。また、ヘッド
は、ポリエチレン、ポリプロピレン又は他のプラスチッ
ク材料のような適当な高分子材料で作るのが好ましい。
別の方法として、ガラス繊維又はアスベストのような繊
維質材料、更には合成繊維材料を使用することもでき
る。掃除用具を使用する際の便利性の理由から、剛性増
強部材は、比強度の大きな材料で作るのが好ましい。
剛性増強部材は、ヘッド内に埋入しかつヘッドの長手
方向に沿って配置するのが好ましい。
方向に沿って配置するのが好ましい。
ヘッドには、長手方向に延在しておりかつ横方向に突
出しているブレードを設け、該ブレードも、前記ヘッ
ド、ソケット、及び剛毛と一体に成形し、ブレードの自
由側の辺すなわち先端側の辺には、角度(鋭角)が付さ
れた角部を設け、隅の掃除が容易に行えるようにする。
この角度は、45〜90゜、好ましくは50〜75゜、より好ま
しくは約60゜に定める。
出しているブレードを設け、該ブレードも、前記ヘッ
ド、ソケット、及び剛毛と一体に成形し、ブレードの自
由側の辺すなわち先端側の辺には、角度(鋭角)が付さ
れた角部を設け、隅の掃除が容易に行えるようにする。
この角度は、45〜90゜、好ましくは50〜75゜、より好ま
しくは約60゜に定める。
本発明の掃除用具は、ゴムコンパウンドのような適当
な高分子材料で作るのが好ましい。また、ゴムコンパウ
ンドの組成は、加硫したときに、ショア硬度、剛性、耐
摩耗性、導電性(これは、掃除用具における静電気の発
生傾向を制御するためのものである)、及び美観外観を
含むあらゆる所望の特性が掃除用具に付与されるように
予め定められる。
な高分子材料で作るのが好ましい。また、ゴムコンパウ
ンドの組成は、加硫したときに、ショア硬度、剛性、耐
摩耗性、導電性(これは、掃除用具における静電気の発
生傾向を制御するためのものである)、及び美観外観を
含むあらゆる所望の特性が掃除用具に付与されるように
予め定められる。
加硫後の完成品の特性に及ぼす種々の効果を試験すべ
く種々のゴムコンパウンド配合物を用意するに際し、射
出成形時の成形適性、掃除用具の掃き取り性能及び/又
は掻き取り性能及び寿命等に関する箒の好ましい特性が
得られるようにする上で、ショア硬度及び破断伸び率
(elongation at break)が重要な役割を演じることが
判明している。
く種々のゴムコンパウンド配合物を用意するに際し、射
出成形時の成形適性、掃除用具の掃き取り性能及び/又
は掻き取り性能及び寿命等に関する箒の好ましい特性が
得られるようにする上で、ショア硬度及び破断伸び率
(elongation at break)が重要な役割を演じることが
判明している。
ショア硬度(Aスケールで測定したときのショア硬
度)が35〜65の範囲、好ましくは約55のショア硬度のと
きに良好な結果が得られることが判明している。掃除用
具のショア硬度が65より大きくなると、掃除用具が脆く
なり、かつ導電性が大きくなり過ぎて、或る用途には使
えなくなってしまう。一方、ショア硬度が35より小さく
なると、可撓性が大きくなり過ぎ、掃除用具の掃き取り
性能又は掻き取り性能が不充分なものとなってしまう。
度)が35〜65の範囲、好ましくは約55のショア硬度のと
きに良好な結果が得られることが判明している。掃除用
具のショア硬度が65より大きくなると、掃除用具が脆く
なり、かつ導電性が大きくなり過ぎて、或る用途には使
えなくなってしまう。一方、ショア硬度が35より小さく
なると、可撓性が大きくなり過ぎ、掃除用具の掃き取り
性能又は掻き取り性能が不充分なものとなってしまう。
掃除用具の他の重要なパラメータは、破断伸び率であ
る。他のゴム製品に比べ、本発明の掃除用具を形成する
ゴムコンパウンドは、加硫したときにかなり大きな降伏
強度又は破断伸び率が得られるように配合する必要があ
る。成形適性(特に、一体成形により製造する場合に要
求される成形適性)、掃き取り性能又は掻き取り性能の
点で良好な結果が得られるようにするには、約550〜650
%の破断伸び率が必要であることが判明している。破断
伸び率の好ましい値は、約600%である。
る。他のゴム製品に比べ、本発明の掃除用具を形成する
ゴムコンパウンドは、加硫したときにかなり大きな降伏
強度又は破断伸び率が得られるように配合する必要があ
る。成形適性(特に、一体成形により製造する場合に要
求される成形適性)、掃き取り性能又は掻き取り性能の
点で良好な結果が得られるようにするには、約550〜650
%の破断伸び率が必要であることが判明している。破断
伸び率の好ましい値は、約600%である。
掃除用具が静電気を発生する傾向に関する効果の点
で、掃除用具の導電性もまた重要である。従って、例え
ば、掃除用具が、石油精製所や石油化学工業又は爆発物
を取り扱う工場等のように潜在的に爆発の可能性のある
雰囲気内で使用される場合には、大きなショア硬度が得
られ及び/又は大きな導電性が得られるように、ゴムコ
ンパウンドに金属粒子を配合する。逆に、掃除用具が、
安全な雰囲気内の乾燥した環境下で使用される場合に
は、静電気の発生が促進されるように配合する。
で、掃除用具の導電性もまた重要である。従って、例え
ば、掃除用具が、石油精製所や石油化学工業又は爆発物
を取り扱う工場等のように潜在的に爆発の可能性のある
雰囲気内で使用される場合には、大きなショア硬度が得
られ及び/又は大きな導電性が得られるように、ゴムコ
ンパウンドに金属粒子を配合する。逆に、掃除用具が、
安全な雰囲気内の乾燥した環境下で使用される場合に
は、静電気の発生が促進されるように配合する。
また、本発明によれば、次のような構成の掃除用具の
製造方法、すなわち、ゴムコンパウンドを用いて射出成
形により前記掃除用具を成形する工程を有しており、前
記掃除用具が、上面及び下面を備えた長いヘッドと、該
ヘッドを箒柄に取り付けるための、前記上面に設けられ
たソケットと、前記下面から突出している剛毛とを有し
ており、前記剛毛、ソケット及びヘッドが高分子材料で
一体成形されており、前記ソケットの内表面には、弾性
的な可撓性をもつ保持手段が設られていて、前記ソケッ
トから前記箒柄が抜けることを妨げるようになってお
り、加硫されたンパウンドに、35〜65のショア硬度(A
スケール)及び550〜650%の破断伸び率が付与されるよ
うに配合されたゴムコンパウンドに加硫する工程を更に
有していることを特徴とする掃除用具の製造方法が提供
される。
製造方法、すなわち、ゴムコンパウンドを用いて射出成
形により前記掃除用具を成形する工程を有しており、前
記掃除用具が、上面及び下面を備えた長いヘッドと、該
ヘッドを箒柄に取り付けるための、前記上面に設けられ
たソケットと、前記下面から突出している剛毛とを有し
ており、前記剛毛、ソケット及びヘッドが高分子材料で
一体成形されており、前記ソケットの内表面には、弾性
的な可撓性をもつ保持手段が設られていて、前記ソケッ
トから前記箒柄が抜けることを妨げるようになってお
り、加硫されたンパウンドに、35〜65のショア硬度(A
スケール)及び550〜650%の破断伸び率が付与されるよ
うに配合されたゴムコンパウンドに加硫する工程を更に
有していることを特徴とする掃除用具の製造方法が提供
される。
以下、添付図面に関連して本発明の実施例を説明す
る。
る。
図面において、参照番号10、10′は本発明による箒の
全体を示すものである。箒10、10′はヘッド12、12′を
有しており、該ヘッド12、12′の上側には、箒柄(図示
せず)が連結されるソケット14が設けられており、ヘッ
ド12、12′の下側には剛毛16、16′、26、26′が設けら
れている。
全体を示すものである。箒10、10′はヘッド12、12′を
有しており、該ヘッド12、12′の上側には、箒柄(図示
せず)が連結されるソケット14が設けられており、ヘッ
ド12、12′の下側には剛毛16、16′、26、26′が設けら
れている。
強化の目的のため、ソケット14の両側にはウェブ18が
設けられている。
設けられている。
第2図に示すように、ソケット14の内部には、下向き
に突出しており、実質的に截頭円錐状をなしていて弾性
的な可撓性を有しているリング状部分22が設けられてい
る。これらのリング状部分22は、図2に示されるよう
に、前記ソケット14の内壁から内方かつ下方へ突出して
おり、箒柄(図示せず)がソケット14内に挿入された後
は、該ソケット14から箒柄が抜けるのを防げるようにな
っている。理解できるであろうが、リング状部分22は、
ソケット14から箒柄を引き抜こうと試みるとき、ソケッ
ト14の底部領域内に形成される真空と協働して、箒柄の
端部を握持(グリップ)する働きをなし、箒柄の端部に
ヘッド12を保持しておく優れた手段を構成するものであ
る。
に突出しており、実質的に截頭円錐状をなしていて弾性
的な可撓性を有しているリング状部分22が設けられてい
る。これらのリング状部分22は、図2に示されるよう
に、前記ソケット14の内壁から内方かつ下方へ突出して
おり、箒柄(図示せず)がソケット14内に挿入された後
は、該ソケット14から箒柄が抜けるのを防げるようにな
っている。理解できるであろうが、リング状部分22は、
ソケット14から箒柄を引き抜こうと試みるとき、ソケッ
ト14の底部領域内に形成される真空と協働して、箒柄の
端部を握持(グリップ)する働きをなし、箒柄の端部に
ヘッド12を保持しておく優れた手段を構成するものであ
る。
ヘッド12、12′、ソケット14及び剛毛16、16′、26、
26′は、剛毛が、箒の用途に応じた適当な硬さ、剛さ、
導電性、外観、及び寿命をもつように配合されたゴムコ
ンパウンドで全て一体成形されている。
26′は、剛毛が、箒の用途に応じた適当な硬さ、剛さ、
導電性、外観、及び寿命をもつように配合されたゴムコ
ンパウンドで全て一体成形されている。
ヘッド12の剛性を高めるため、ばね鋼ロッドの形態を
なす剛性増強部材24が設けられている。
なす剛性増強部材24が設けられている。
第2図及び第3図から、剛毛が実質的に截頭円錐状を
なしていて、ヘッド12から離れる方向にテーパしている
ことが理解されよう。剛毛16の自由縁部は面取りされて
いる。
なしていて、ヘッド12から離れる方向にテーパしている
ことが理解されよう。剛毛16の自由縁部は面取りされて
いる。
箒10は太い剛毛16と、細い剛毛26とを有しており、こ
れらの剛毛16及び26は、それぞれ大きな寸法または質
量、及び小さな寸法または質量のごみ片を掃き取る機能
を有している。また、細い剛毛26には静電気が発生しか
つ帯電し易く、このため、個々の細い剛毛26にはごみ片
が付着するが、これらのごみ片は、後で水道水ですすぐ
ことにより除去することができる。
れらの剛毛16及び26は、それぞれ大きな寸法または質
量、及び小さな寸法または質量のごみ片を掃き取る機能
を有している。また、細い剛毛26には静電気が発生しか
つ帯電し易く、このため、個々の細い剛毛26にはごみ片
が付着するが、これらのごみ片は、後で水道水ですすぐ
ことにより除去することができる。
第3図に示すように、太い剛毛16は第1列に、細い剛
毛26は第2列に配置されていて、第1列及び第2列は交
互に配置されている。また、或る第1列における太い剛
毛16は、隣接する第1列の太い剛毛16に対して互い違い
に(千鳥状に)配置されていることに注目すべきであ
る。これに対し、細い剛毛26は、互い違いに配置されて
はいない。
毛26は第2列に配置されていて、第1列及び第2列は交
互に配置されている。また、或る第1列における太い剛
毛16は、隣接する第1列の太い剛毛16に対して互い違い
に(千鳥状に)配置されていることに注目すべきであ
る。これに対し、細い剛毛26は、互い違いに配置されて
はいない。
太い剛毛と細い剛毛とは、多くの異なる方法で配置す
ることができ、それらのうちの好ましい例が第4図に示
してある。第4図から明らかなように、太い剛毛16′
は、ヘッド12′の一方の長辺に沿って長手方向に配置さ
れている。この第1列の太い剛毛16′に対して平行な細
い剛毛26′からなる6つの第2列により、ヘッド12′の
下面の残部が覆われており、或る第2列の細い剛毛26′
は、隣接する第2列の細い剛毛26′に対して互い違いに
配置されている。
ることができ、それらのうちの好ましい例が第4図に示
してある。第4図から明らかなように、太い剛毛16′
は、ヘッド12′の一方の長辺に沿って長手方向に配置さ
れている。この第1列の太い剛毛16′に対して平行な細
い剛毛26′からなる6つの第2列により、ヘッド12′の
下面の残部が覆われており、或る第2列の細い剛毛26′
は、隣接する第2列の細い剛毛26′に対して互い違いに
配置されている。
第1図、第3図及び第4図に示すように、ヘッド12、
12′には、長手方向に延在しておりかつ横方向に突出し
ているブレード28、28′が設けられており、該ブレード
28、28′も、ヘッド12、12′、ソケット14及び剛毛16、
26、16′、26′と一体に成形されている。また、ブレー
ド28、28′には、60゜の角度をもつコーナ28.1、28.2、
28.1′、28.2′が設けられている。
12′には、長手方向に延在しておりかつ横方向に突出し
ているブレード28、28′が設けられており、該ブレード
28、28′も、ヘッド12、12′、ソケット14及び剛毛16、
26、16′、26′と一体に成形されている。また、ブレー
ド28、28′には、60゜の角度をもつコーナ28.1、28.2、
28.1′、28.2′が設けられている。
第1図は、本発明による箒の平面図である。 第2図は、第1図の箒の一部を断面した側面図である。 第3図は、第1図及び第2図の箒の底面図である。 第4図は、本発明の箒の別の実施例の底面図であり、太
い剛毛と細い剛毛とからなる別の構成を示すものであ
る。 10、10′……箒、12、12′……ヘッド、 14……ソケット、 16、16′……剛毛(太い剛毛)、 18……ウェブ、22……リング状部分、 24……剛性増強部材、 26、26′……剛毛(細い剛毛)、 28、28′……ブレード、 28.1、28.1′、28.2、28.2′……ブレードのコーナ。
い剛毛と細い剛毛とからなる別の構成を示すものであ
る。 10、10′……箒、12、12′……ヘッド、 14……ソケット、 16、16′……剛毛(太い剛毛)、 18……ウェブ、22……リング状部分、 24……剛性増強部材、 26、26′……剛毛(細い剛毛)、 28、28′……ブレード、 28.1、28.1′、28.2、28.2′……ブレードのコーナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 13/38 A A47L 13/42 A46B 9/00
Claims (9)
- 【請求項1】上面及び下面を備えた長いヘッドと、該ヘ
ッドを箒柄に取り付けるための、前記上面に設けられた
ソケットと、前記下面から突出している剛毛とを有して
おり、前記剛毛、ソケット及びヘッドが高分子材料で一
体成形されており、前記ソケットの内表面には、弾性的
な可撓性をもつ保持手段が設けられていて、前記ソケッ
トから前記箒柄が抜けることを防げるように構成され、 前記剛毛が異なる太さを有しており、細い剛毛は小さな
寸法または質量を有するごみ片を掃き取るのに適してお
り、太い剛毛は大きな寸法または質量を有するごみ片を
掃き取ること及び使用時に細い剛毛を支持するのに適し
ており、細い剛毛及び太い剛毛の全てがほぼ同じ長さで
あることを特徴とする掃除用具。 - 【請求項2】前記保持手段が、前記ソケットのベースに
向かってテーパしておりかつ実質的に截頭円錐状をなし
ている少なくとも1つのリングからなり、当該リングが
前記ソケットの内壁から内方かつ下方に突出しており、
前記箒柄を前記ソケットから引き抜こうと試みるとき、
前記リングが、前記ソケットの底部領域内に形成される
真空と協働して、前記ソケット内に挿入された前記箒柄
の端部を吸引握持する働きをなすように構成したことを
特徴とする請求項1に記載の掃除用具。 - 【請求項3】前記細い剛毛が静電気の発生を促進して、
ごみ片を細い剛毛に付着させるように構成したことを特
徴とする請求項1に記載の掃除用具。 - 【請求項4】前記太い剛毛が、前記掃除用具に、掻き取
る特性を付与し、前記細い剛毛が、前記掃除用具に、掃
き取る特性を付与するように構成したことを特徴とする
請求項1に記載の掃除用具。 - 【請求項5】前記太い剛毛が第1列に配置されており、
前記細い剛毛が第2列に配置されており、前記第2列と
前記第1列とが交互に配置されており、前記第1列の太
い剛毛が、隣接する第1列の太い剛毛に対して互い違い
に配置されており、或る第2列の細い剛毛が、別の第2
列の細い剛毛とは反対側に配置されていることを特徴と
する請求項1に記載の掃除用具。 - 【請求項6】前記太い剛毛が、前記ヘッドの一方の長辺
に沿って配置された1つ以上の第1列に配置されてお
り、前記細い剛毛が、前記ヘッドの下面の残余の部分に
配置された複数の第2列に配置されており、或る第2列
の細い剛毛が、隣接する第2列の細い剛毛に対して互い
違いに配置されていることを特徴とする請求項1に記載
の掃除用具。 - 【請求項7】前記ヘッドには、長手方向に延材しており
かつ横方向に突出しているブレードが設けられており、
該ブレードも、前記ヘッド、ソケット、及び剛毛と一体
に成形されており、前記ブレードの自由側の辺すなわち
先端側の辺には、角度が付された角部が設けられてお
り、前記角度が45〜90゜の範囲内にあることを特徴とす
る請求項1に記載の掃除用具。 - 【請求項8】ショア硬度計のAスケールで測定した硬度
が35〜65の範囲にあり、破断伸び率が550〜650%の範囲
内にあることを特徴とする請求項1に記載の掃除用具。 - 【請求項9】掃除用具の製造方法において、 ゴムコンパウンドを用いて射出成形により前記掃除用具
を成形する工程を有しており、前記掃除用具が、上面及
び下面を備えた長いヘッドと、該ヘッドを箒柄に取り付
けるための、前記上面に設けられたソケットと、前記下
面から突出している剛毛とを有しており、前記剛毛、ソ
ケット及びヘッドが高分子材料で一体成形されており、
前記ソケットの内表面には、弾性的な可撓性をもつ保持
手段が設けられていて、前記ソケットから前記箒柄が抜
けることを妨げるようになっており、 加硫されたコンパウンドに、35〜65のショア硬度(Aス
ケール)及び550〜650%の破断伸び率が付与されるよう
に配合されたゴムコンパウンドに加硫する工程を更に有
していることを特徴とする掃除用具の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ZA894819 | 1989-06-26 | ||
ZA89/4819 | 1989-06-26 | ||
ZA90/0791 | 1990-02-02 | ||
ZA90791 | 1990-02-02 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ES (1) | ES2067675T3 (ja) |
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