JPH1083876A - 摺動ブラシの研磨加工装置 - Google Patents

摺動ブラシの研磨加工装置

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JPH1083876A
JPH1083876A JP26126196A JP26126196A JPH1083876A JP H1083876 A JPH1083876 A JP H1083876A JP 26126196 A JP26126196 A JP 26126196A JP 26126196 A JP26126196 A JP 26126196A JP H1083876 A JPH1083876 A JP H1083876A
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大輔 北村
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明 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 能率的で加工精度の高い摺動ブラシの研磨加
工装置を提供すること。 【解決手段】 成型されたブラシ本体1は、ブラシ供給
機構22によってインデックステーブル25側に順次供
給され、インデックステーブル25に配置されたブラシ
ホルダ26によって保持されて順次間欠回転運動が成さ
れる。そして、間欠回転角度に等しい間隔で配置された
ブラシ位置検出機構27、平面研磨・面取り加工機構2
8、凹曲面研磨機構29によって被加工ブラシ1に対し
て必要な一連の研磨加工が施され、ブラシ保持解放機構
30によって被加工ブラシ1はブラシホルダ26から取
り外されて完成品とされる。したがって、インデックス
テーブル25が一周する間に、被加工ブラシ1に対して
連続的に研磨加工が施され、また被加工ブラシ1が順次
供給されつつ前記した連続的な研磨加工が施されるた
め、能率的で加工精度の高い均一な摺動ブラシを提供す
ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電動機、直流
発電機、あるいはその他の回転電気機器に用いられる摺
動ブラシの研磨加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流電動機、直流発電機、その他の直流
回転電気機器には、円筒型の整流子の表面に接触して、
整流作用を行うための摺動ブラシが使用されている。こ
の摺動ブラシは、例えばカーボン素材をプレスマシンに
より直方体形状に圧縮成型し、その後いくつかの工程に
別けて表面に研磨加工が施されて製品化される。
【0003】製品化されているこの種の摺動ブラシ1
は、図7に示すように直方体形状で、その端面には円筒
面状の凹曲面1aが施されており、その上面の対向する
稜縁には面取り加工1bが施された形状になっており、
その下面にはリード線1cが挿入されている。このよう
な形状のブラシ1を得るには、まず図8(a)に示すよ
うにカーボン素材を粉体プレス機11によりプレス整形
することにより直方体形状のブラシ本体1を整形する。
即ち、図8(a)において圧搾室11a内の粉末状のカ
−ボン素材11eを上型11b、下型11c、間に挿入
し、圧搾する。
【0004】この場合上型11bの一部にはリード線1
cの導入孔が穿設されており、前記リード線1cはこの
導入孔11fに導入され、その先端は、上型11bの端
部より突出している。そして、図8(b)に示すように
上型11bが下降し、粉末状のカ−ボン素材11eを圧
搾すると、上型11bの端部より突出しているリード線
1cは、プレス機11の圧搾作用によりブラシ本体1に
植設される。圧搾終了後、上型11bは上昇するが、リ
ード線1cの端部がブラシ本体1に植設されているた
め、上型11bの上昇に伴い、前記リード線1cは導入
孔から送り出される。その後、前記リード線1cの所定
位置を切断すると共に、下型11cが上昇することによ
って、ブラシ本体1は圧搾室11aから押し出される。
【0005】尚、前記下型11cの両縁には図9(a)
に示すように三角状の立上がり部11fが形成されてお
り、その結果、図9(b)に示すようにブラシ本体1の
上面の対向する稜縁には、面取り加工1bが施されて成
型される。
【0006】このようにして成型されたブラシ本体1
は、次に図10(a)に示すように平面研磨機12のと
ころへ移動され、平面研磨機12によって研磨処理が成
される。この平面研磨機12は円筒状の回転砥石12a
を往復動させることで、ブラシ本体1の上面を平面状に
研磨するものである。そして、平面研磨されたブラシ本
体1は、図10(b)に示すように、ホルダ−14に挿
入された状態で、凹曲面研磨機13のところへ移動さ
れ、凹曲面研磨機13によって研磨処理が成される。こ
の凹曲面研磨機13は、円筒状の回転砥石13aをブラ
シ本体1の端面に対して接触させて研磨するものであ
り、即ち、図10(b)に示すようにブラシ本体1の研
磨面側方から円筒状の回転砥石13aを接触させ、研磨
する。これによってブラシ本体1の端面には凹曲面1a
が施され、これらの研磨工程を経て図7に示すような製
品を得るようにされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の成型および研磨加工方法においては、以下のような
技術的課題が残されている。即ち、まずプレス機により
粉体プレスを行う場合に、ブラシ本体に対して面取り加
工が施されるように下型の両縁に図9(a)に示すよう
に三角状の立上がり部をあらかじめ形成するようにして
いる。しかしながら、この三角状の立上がり部がプレス
作用により破損し易く、よって金型費用が高騰するとい
う技術的課題を有していた。
【0008】また、ブラシ本体の上面を平面状に研磨す
る平面研磨と、ブラシ本体の端面を凹曲面状に研磨する
凹曲面研磨とを別々の装置で行うため、設備台数が多く
なり、これにより設備費が高くなるという技術的課題を
有していた。さらに平面研磨機と凹曲面研磨機の間で、
ワーク(ブラシ本体1)を持ち替える必要が生じ、段取
りに時間がかかり、また加工精度も悪くなるという技術
的課題を有していた。
【0009】本発明は、このような従来のものの技術的
課題を解決するために成されたものであり、金型費用お
よび設備費用を押さえ、能率的で加工精度の高い摺動ブ
ラシの研磨加工装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に成された本発明にかかる摺動ブラシの研磨加工装置
は、間欠回転運動が成され、間欠回転角度に等しい間隔
で放射状にブラシホルダを備えたインデックステーブル
と、被加工ブラシを前記ブラシホルダに対して整列させ
ながら供給するブラシ供給機構と、ブラシ供給機構によ
って供給され、前記ブラシホルダに保持された被加工ブ
ラシの位置を検出するブラシ位置検出機構と、前記ブラ
シホルダに保持された被加工ブラシの一側面の平面研磨
と稜線の面取り加工を同時に行う平面研磨・面取り加工
機構と、前記ブラシホルダに保持された被加工ブラシの
端面を凹曲面状に研磨する凹曲面研磨機構と、前記ブラ
シホルダに保持された被加工ブラシをブラシホルダの保
持から解放するブラシ保持解放機構より構成される。
【0011】また、本発明にかかる摺動ブラシの研磨加
工装置は、間欠回転運動が成され、間欠回転角度に等し
い間隔で放射状にブラシホルダを備えたインデックステ
ーブルと、被加工ブラシを前記ブラシホルダに対して整
列させながら供給するブラシ供給機構と、ブラシ供給機
構によって供給され、前記ブラシホルダに保持された被
加工ブラシの位置を検出するブラシ位置検出機構と、前
記ブラシホルダに保持された被加工ブラシの一側面の平
面研磨と稜線の面取り加工を同時に行う平面研磨・面取
り加工機構と、前記ブラシホルダに保持された被加工ブ
ラシの端面を凹曲面状に研磨する凹曲面研磨機構と、前
記ブラシホルダに保持された被加工ブラシをブラシホル
ダの保持から解放するブラシ保持解放機構とが具備さ
れ、前記ブラシ供給機構は、被加工ブラシを整列させる
ボウルフィーダ部と、ボウルフィーダ部によって整列さ
れた被加工ブラシを前記ブラシホルダに対して誘導する
シュート部より構成し、前記シュート部は、そのボウル
フィーダ側端部がブラシホルダ側端部に対して鉛直方向
で高い位置となるように傾斜して配置され、かつ前記イ
ンデックステーブルの回転平面も、前記シュート部の傾
斜角度とほぼ同一角度となるように傾斜した状態に配置
されていることを特徴とする。
【0012】そして前記した2つの形態における前記イ
ンデックステーブルは、間欠回転運動が成されるアクチ
ェータに対して、着脱可能となるように取り付けられて
いることが望ましい。さらに、前記平面研磨・面取り加
工機構および凹曲面研磨機構は、それぞれスピンドルモ
ータと、前記スピンドルモータにより回転駆動される円
筒状砥石を具備し、前記円筒状砥石がインデックステー
ブルに対して接近または後退するようにスライダ上で摺
動されるように構成されていることが望ましい。
【0013】以上の構成により、プレス成型されたブラ
シ本体は、ブラシ供給機構によってインデックステーブ
ル側に順次供給され、インデックステーブルに配置され
たブラシホルダによって保持されて順次間欠回転運動が
成される。そして、間欠回転角度に等しい間隔で配置さ
れたブラシ位置検出機構、平面研磨・面取り加工機構、
凹曲面研磨機構によって被加工ブラシに対して必要な一
連の研磨加工が施され、ブラシ保持解放機構によって被
加工ブラシはブラシホルダから取り外されて完成品とさ
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる摺動ブラシ
の研磨加工装置について、図に示す実施形態に基づいて
説明する。まず図1は、本発明の第1の実施の形態にお
ける基本構成を斜視図によって示したものである。この
摺動ブラシの研磨加工装置100は、前記図8に示すよ
うに、カーボン素材を粉体プレス機11によりプレス整
形して得た直方体形状のブラシ1に対し、必要な部分に
それぞれ連続的に研磨加工を施すことができるように構
成したものである。
【0015】図1において、上面が平面状に成されたベ
ース盤21上にはブラシ供給機構22が配置されてい
る。このブラシ供給機構22は振動型ボウルホッパーフ
ィーダ(以下ボウルフィーダと称する)23およびこの
ボウルフィーダ23に連なる直進型振動フィーダ(以下
直進フィーダと称する)24より構成されている。この
ボウルフィーダ23は、ボウル23aをベース盤21上
に支持する台座23bに収納された加振ユニット(図示
せず)により加えられる振動により、ボウル23a内に
収納された被加工ブラシ1を整列させるものである。ま
た、直進フィーダ24は、直進フィーダ24をベース盤
21上に支持する台座24aに収納された加振ユニット
(図示せず)により加えられる振動により、整列された
被加工ブラシ1を後述するインデックステーブル側に供
給するよう作用するものである。
【0016】一方、直進フィーダ24の被加工ブラシ1
の供給側には、円盤状のインデックステーブル25が前
記ブラシ供給機構22に隣接するようにベース盤21上
に配置されている。このインデックステーブル25は、
ベース盤21の内部に装着された図示しないアクチェー
タとしての6分割のインデックスユニットにより間欠回
転運動がなされるように構成されている。またインデッ
クステーブル25上には、60度間隔で6つのブラシホ
ルダ26がそれぞれ放射状に設けられており、インデッ
クステーブル25は前記6分割のインデックスユニット
により反時計回り(図示矢印A方向)に、60度づつの
間欠回転運動が行なわれるように構成されている。
【0017】前記ブラシホルダ26は、それぞれのブラ
シ保持部が二股形状に構成されて、いわゆる洗濯挟みの
形状に成されており、コイル状スプリング26aによる
拡開作用により、個々に直方体形状の前記被加工ブラシ
1を両外側から挟持することで保持できるように構成さ
れている。そしてインデックステーブル25の各ブラシ
ホルダ26が配置された位置には、ブラシホルダ26に
よって保持されるブラシ本体1から延出するリード線1
cを案内するための溝状の切欠き部25aが設けられて
いる。
【0018】前記ベース盤21上には、インデックステ
ーブル25を囲むようにそれぞれ60度の間隔をおい
て、ブラシ位置検出機構27、平面研磨・面取り加工機
構28、凹曲面研磨機構29およびブラシ保持解放機構
30が配置されている。即ち、ブラシホルダ26によっ
て保持されたブラシ本体1は、インデックステーブル2
5の間欠回転運動によって、図2に示すように供給ポジ
ションP1、検出ポジションP2、平面研磨・面取りポ
ジションP3、凹曲面研磨ポジションP4、ブラシ保持
解放ポジションP5を経ることになる。
【0019】前記ブラシ位置検出機構27は、センサ3
1を具備し、センサ31によってブラシ1がブラシホル
ダ26に正しく保持されているか否かを確認するもので
ある。
【0020】また平面研磨・面取り加工機構28は、ス
ピンドルモータ32と、このスピンドルモータ32によ
り回転駆動される円筒状砥石33と、円筒状砥石33が
インデックステーブル25に対して接近または後退でき
るようにガイドするスライダ34より構成されており、
前記スピンドルモータ32がスライダ34上で滑動可能
となるように取り付けられている。
【0021】図3(a)は、平面研磨・面取り加工機構
28を構成する前記スピンドルモータ32と、このスピ
ンドルモータ32により回転駆動される円筒状砥石33
の構成を示したものである。特に、円筒状砥石33にお
ける円筒部33aの軸方向両端部には、斜め45度程度
の傾斜面33bが両外側に立ち上がるように施されてお
り、前記円筒部33aと傾斜面33bとにより、被加工
ブラシ1の一側面(上面)の平面研磨と、その対向する
稜縁に対して、面取り加工が同時に施されるように構成
されている。
【0022】また、凹曲面研磨機構29も同様にスピン
ドルモータ35と、このスピンドルモータ35により回
転駆動される円筒状砥石36と、円筒状砥石36がイン
デックステーブル25に対して接近または後退できるよ
うにガイドするスライダ37より構成されており、前記
スピンドルモータ35がスライダ37上で滑動可能とな
るように取り付けられている。 そして、凹曲面研磨機
構29を構成するスピンドルモータ35と、このスピン
ドルモータ35により回転駆動される円筒状砥石36
は、図3(b)に示すように構成されており、前記図8
(d)に示した状態と同様に、円筒状砥石36の円筒部
36aは被加工ブラシ1の端面に接触し、被加工ブラシ
1の端面を研磨するものであり、これによってブラシ本
体1の端面には凹曲面1aが形成される。
【0023】また、ブラシ保持解放機構30は、ブラシ
ホルダ26によって保持されている被加工ブラシ1の保
持状態を解放するものである。そして、保持状態が解放
されたブラシ1を装置100外に送り出すためのエアー
ブロー38が配置されている。
【0024】以上の構成において、ブラシ供給機構22
におけるボウル23aに被加工ブラシ1を投入すると、
ブラシ1はボウルフィーダ23により整列され、直進フ
ィーダ24を経由してインデックステーブル25に配置
されたブラシホルダ26に供給される。この時、被加工
ブラシ1に植設されているリード線1cは、インデック
ステーブル25に設けられた切欠き部25aにより案内
され、ブラシホルダ26はバネ力によりブラシ1を保持
する。
【0025】インデックステーブル25が60度の間欠
回転運動をすると、ブラシ1はブラシホルダ26に保持
されたまま、ブラシ検出機構27へ移動する。ここでセ
ンサ31によりブラシ1がブラシホルダ26に正しい位
置で保持されているか否かが確認される。
【0026】そして、インデックステーブル25が次に
60度の間欠回転運動をすると、ブラシ1はブラシホル
ダ26に保持されたまま、平面研磨・面取り加工機構2
8へ移動する。ここには前記したとおり、スピンドルモ
ータ32に対して斜め45度程度の傾斜面33bを備え
た円筒状砥石33が回転駆動されるように取り付けられ
ており、スピンドルモータ32がスライダ34上を往復
移動することによりブラシ上面の平面研磨および面取り
加工が行なわれる。尚、加工に必要な切り込み、送りな
どの作用は図示されていないが、ベース盤21内に配置
されたアクチェータにより自動的に与えられ、被加工ブ
ラシ1に対する研磨加工後においては、スピンドルモー
タ32はもとの位置に戻り、待機状態となる。
【0027】更に、インデックステーブル25が次に6
0度の間欠回転運動をすると、ブラシ1はブラシホルダ
26に保持されたまま、凹曲面研磨機構29へ移動す
る。ここにはスピンドルモータ35に対して円筒状砥石
36が回転駆動されるように取り付けられており、スピ
ンドルモータ35がスライダ37上をインデックステー
ブル25側に移動することによりブラシ1の端面を研磨
する。尚、加工に必要な切り込み、送りなどの作用は図
示されていないが、ベース盤21内に配置されたアクチ
ェータにより自動的に与えられ、被加工ブラシ1に対す
る研磨加工後においては、スピンドルモータ35はもと
の位置に戻り、待機状態となる。
【0028】そして、インデックステーブル25が次に
60度の間欠回転運動をすると、ブラシ1はブラシホル
ダ26に保持されたまま、ブラシ保持解放機構30へ移
動する。ブラシ保持解放機構30に至ると、ブラシホル
ダ26に保持されたブラシ1はブラシホルダ26による
保持を解かれ、エアーブロー38により装置外へ排出さ
れる。この場合、ブラシホルダ26からのブラシ1の解
放は、例えば図示せぬロッドの突出作用により、ブラシ
ホルダ26の二股形状に構成されたブラシ保持部の一方
を拡開させることで実現できる。
【0029】そしてさらに、インデックステーブル25
が60度の間欠回転運動を2回経たところで、ブラシホ
ルダ26はブラシ供給機構22へ移動し、新規のブラシ
の供給を受け、再び前記したのと同様の研磨処理が連続
的に実施される。
【0030】図4は、前記インデックステーブル25の
取り付け状態を示したものであり、インデックステーブ
ル25は、間欠回転運動が成されるアクチェータとして
の6分割のインデックスユニット41に対して、2本の
ビス42により着脱可能となるように取り付けられてい
る。したがって、研磨加工しようとする被加工ブラシ1
の寸法が変わる場合には、2本のビス42を外してイン
デックステーブル25をインデックスユニット41から
取り外し、異なる寸法の被加工ブラシに対応するブラシ
ホルダ26が備えられたインデックステーブル25をイ
ンデックスユニット41に対して装着することで、研磨
加工装置を多品種に対応させることができる。
【0031】図5は、以上の基本構成を備えた摺動ブラ
シの研磨加工装置のより具体的な実施の形態を示したも
のである。尚、図5においては、前記した図1乃至図4
と同一部分または同一機能部分は、同一符号で示してお
り、したがってその詳細な説明は省略し、以下に図5に
示された特有な構成について説明する。
【0032】図5に示す例においては、ブラシ供給機構
22における直進フィーダ24の上部にゴムリング付き
のローラ51が配置されている。このローラ51はスピ
ンドルモータ52の回転により、直進フィーダ24に案
内されてくる被加工ブラシ1を、インデックステーブー
ル25に配置されたブラシホルダ26に対して強制的に
送り込むように構成されている。
【0033】また、ブラシ位置検出機構27は、センサ
31として可動ロッドが採用されており、この可動ロッ
ドはブラシホルダ26側に突出し、ブラシホルダ26に
対して被加工ブラシ1を正しい状態に保持されるように
押し込むように作用する。そして、被加工ブラシ1を押
し込むと同時に、被加工ブラシ1の位置を可動ロッドの
突出量によって検出し、被加工ブラシ1がブラシホルダ
26に対して正しく保持されたか否かを確認し、保持状
態が不良であると判断した場合には、ブラシホルダ26
の番号を記憶し、後に不良品として扱うように成され
る。
【0034】さらに、ブラシ位置検出機構27と平面研
磨・面取り加工機構28との間には、逆挿入検出機構5
3が配置されている。この逆挿入検出機構53は、ブラ
シホルダ26に保持されている被加工ブラシ1のリード
線1cが、インデックステーブル25に設けられた溝状
の切欠き部25aに正しく挿入されているか否かを検出
し、挿入されていないと判断したときに、そのブラシホ
ルダ26の番号を記憶し、後に不良品として扱うように
成される。
【0035】そして、ブラシ保持解放機構30におい
て、ブラシホルダ26より取り外されたブラシ1は、前
記ブラシ位置検出機構27または逆挿入検出機構53に
おいて不良品として記憶されていた場合において、スラ
イダ54が移動して当該ブラシをそれ自身の重力により
不良品ストッカー55に誘導するように作用する。
【0036】またブラシ位置検出機構27または逆挿入
検出機構53において不良品として記憶されていない場
合には、スライダ54は移動せず、当該ブラシはそれ自
身の重力により良品ストッカー56に誘導されるように
作用する。そして、図5に示す装置においては、ブラシ
保持解放機構30からさらにインデックステーブル25
が次の60度の間欠回転運動する位置に、ブラシホルダ
清掃部57が設けられ、エアーブローによりブラシホル
ダ26に付着した研磨粉が除去されるように構成されて
いる。
【0037】次に図6は、本発明の第2の実施の形態に
おける基本構成を斜視図によって示したものである。
尚、図6においては、前記した図1乃至図4と同一部分
または同一機能部分は、同一符号で示しており、したが
ってその詳細な説明は省略し、以下に図6に示された特
有な構成について説明する。
【0038】図6に示す例においては、ブラシ供給機構
22におけるボウルフィーダ部23は、図1に示した例
に比較してより高い位置に配置され、直線フィーダ24
に代えてボウルフィーダ部23によって整列された被加
工ブラシ1を、それ自身の重力によってブラシホルダ2
6に対して誘導されるようにしたシュート部61が採用
されている。
【0039】したがって、このシュート部61は、その
ボウルフィーダ23側の端部が、ブラシホルダ26側の
端部に対して鉛直方向で高い位置となるように傾斜して
配置されている。そして、前記インデックステーブル2
5の回転平面も、前記シュート部61の傾斜角度とほぼ
同一角度となるように傾斜した状態に配置されている。
このように構成することで、図1における直線フィーダ
24において必要とする加振ユニットを除去することが
でき、したがって、設備の簡素化及び安価化が実現でき
る。
【0040】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかる摺動ブラシの研磨加工装置によれば、成型された
ブラシ本体は、ブラシ供給機構によってインデックステ
ーブル側に順次供給され、インデックステーブルに配置
されたブラシホルダによって保持されて順次間欠回転運
動が成される。そして、間欠回転角度に等しい間隔で配
置されたブラシ位置検出機構、平面研磨・面取り加工機
構、凹曲面研磨機構によって被加工ブラシに対して必要
な一連の研磨加工が施され、ブラシ保持解放機構によっ
て被加工ブラシはブラシホルダから取り外されて完成品
とされる。したがって、インデックステーブルが一周す
る間に被加工ブラシに対して連続的に研磨加工が施さ
れ、また被加工ブラシが順次供給されつつ前記した連続
的な研磨加工が施されるため、能率的で加工精度の高い
均一な摺動ブラシを提供することが可能である。尚、従
来の研磨加工装置に比べ、本発明のものは作業効率で
2.5倍もの高じようが確認され、同産業上において本
発明の貢献度が極めて高いものと判断される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる摺動ブラシの研磨加工装置の第
1の実施の形態における基本構成を示した斜視図であ
る。
【図2】図1に示す装置におけるインデックステーブル
の間欠回転角度ごとの動作ポジションを説明する平面図
である。
【図3】図1に示す装置に採用された平面研磨・面取り
加工機構および凹曲面研磨機構の構成を示した拡大斜視
図である。
【図4】図1に示す装置におけるインデックステーブル
の取り付け状態を示した分解斜視図である。
【図5】本発明にかかる摺動ブラシの研磨加工装置のよ
り具体的な実施の形態を示した斜視図である。
【図6】本発明にかかる摺動ブラシの研磨加工装置の第
2の実施の形態における基本構成を示した側面図であ
る。
【図7】研磨加工が成された摺動ブラシの外観構成を示
した斜視図である。
【図8】従来の摺動ブラシの成形工程を説明する工程図
である。
【図9】従来の摺動ブラシの成形工程に用いられる下型
を示した図、及び成形された摺動ブラシを示した図であ
る。
【図10】従来の研磨工程を説明する工程図である。
【符号の説明】
1 ブラシ 1a 凹曲面 1b 面取り加工部 1c リード線 11 粉体プレス機 21 ベース盤 22 ブラシ供給機構 23 ボウルフィーダ 24 直進フィーダ 25 インデックステーブル 26 ブラシホルダ 27 ブラシ位置検出機構 28 平面研磨・面取り加工機構 29 凹曲面研磨機構 30 ブラシ保持解放機構 32 スピンドルモータ 33 円筒状砥石 34 スライダ 35 スピンドルモータ 36 円筒状砥石 37 スライダ 38 エアーブロー 41 インデックスユニット(アクチェータ) 42 ビス 61 シュート部 100 研磨加工装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 雄司 神奈川県横須賀市内川1丁目3番26号 ア ポロプレシジョン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間欠回転運動が成され、間欠回転角度に
    等しい間隔で放射状にブラシホルダを備えたインデック
    ステーブルと、 被加工ブラシを前記ブラシホルダに対して整列させなが
    ら供給するブラシ供給機構と、 ブラシ供給機構によって供給され、前記ブラシホルダに
    保持された被加工ブラシの位置を検出するブラシ位置検
    出機構と、 前記ブラシホルダに保持された被加工ブラシの一側面の
    平面研磨と稜線の面取り加工を同時に行う平面研磨・面
    取り加工機構と、 前記ブラシホルダに保持された被加工ブラシの端面を凹
    曲面状に研磨する凹曲面研磨機構と、 前記ブラシホルダに保持された被加工ブラシをブラシホ
    ルダの保持から解放するブラシ保持解放機構とを具備し
    たことを特徴とする摺動ブラシの研磨加工装置。
  2. 【請求項2】 間欠回転運動が成され、間欠回転角度に
    等しい間隔で放射状にブラシホルダを備えたインデック
    ステーブルと、 被加工ブラシを前記ブラシホルダに対して整列させなが
    ら供給するブラシ供給機構と、 ブラシ供給機構によって供給され、前記ブラシホルダに
    保持された被加工ブラシの位置を検出するブラシ位置検
    出機構と、 前記ブラシホルダに保持された被加工ブラシの一側面の
    平面研磨と稜線の面取り加工を同時に行う平面研磨・面
    取り加工機構と、 前記ブラシホルダに保持された被加工ブラシの端面を凹
    曲面状に研磨する凹曲面研磨機構と、 前記ブラシホルダに保持された被加工ブラシをブラシホ
    ルダの保持から解放するブラシ保持解放機構とが具備さ
    れ、 前記ブラシ供給機構は、被加工ブラシを整列させ
    るボウルフィーダ部と、ボウルフィーダ部によって整列
    された被加工ブラシを前記ブラシホルダに対して誘導す
    るシュート部より構成し、前記シュート部は、そのボウ
    ルフィーダ側端部がブラシホルダ側端部に対して鉛直方
    向で高い位置となるように傾斜して配置され、かつ前記
    インデックステーブルの回転平面も、前記シュート部の
    傾斜角度とほぼ同一角度となるように傾斜した状態に配
    置されていることを特徴とする摺動ブラシの研磨加工装
    置。
  3. 【請求項3】 前記インデックステーブルは、間欠回転
    運動が成されるアクチェータに対して、着脱可能となる
    ように取り付けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載された摺動ブラシの研磨加工装置。
  4. 【請求項4】 前記平面研磨・面取り加工機構および凹
    曲面研磨機構は、それぞれスピンドルモータと、前記ス
    ピンドルモータにより回転駆動される円筒状砥石を具備
    し、前記円筒状砥石がインデックステーブルに対して接
    近または後退するようにスライダ上で摺動されるように
    構成されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載された摺動ブラシの研磨加工装置。
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