JPH1083580A - 光ディスク測定装置 - Google Patents

光ディスク測定装置

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JPH1083580A
JPH1083580A JP23769396A JP23769396A JPH1083580A JP H1083580 A JPH1083580 A JP H1083580A JP 23769396 A JP23769396 A JP 23769396A JP 23769396 A JP23769396 A JP 23769396A JP H1083580 A JPH1083580 A JP H1083580A
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optical disk
light
order diffracted
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optical disc
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JP23769396A
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Shigeru Takekado
茂 竹門
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクの構造的特性である偏心、傾き、面
振れの各測定項目を同時にかつ高速に測定できるように
して、光ディスクの製造工程におけるインライン全数自
動検査に適用可能な光ディスク測定装置を提供すること
にある。 【解決手段】本発明の光ディスク測定装置は、レーザ照
射手段と面振れ検出手段とが一体化されたレーザドップ
ラ速度計3と、光ディスク1からの反射光である0次回
折光に基づいて傾きを検出する第1の2次元受光素子5
と、光ディスク1からの反射光である1次回折光に基づ
いて偏心を検出する第2の受光素子5とを備えたもので
ある。このような測定装置により、レーザドップラ速度
計3から測定用のレーザ光を放射することにより、回転
中の光ディスク1の面振れ、傾き、偏心の各測定結果を
同時に測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にレーザ光を利
用して情報を記録または再生するための光ディスクの面
振れ、傾き、偏心の構造的特性を測定するための光ディ
スク測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザ光を利用して、光ディスク
上に情報(オーディオ信号、映像信号等を含む)を記録
または再生する光ディスク装置が一般的になりつつあ
る。ここでは、光ディスク装置とは、コンパクトディス
ク(CD)、CD−ROM、CD−R(書込み可能なC
D−ROM)、レーザディスク(LD)、およびDVD
(ディジタル・ビデオ・ディスクまたはディジタル・バ
ーサタイル・ディスク)などのディスクを記録媒体とし
て使用する広範囲な装置を意味する。
【0003】光ディスク装置は、概略的にはディスク上
に照射したレーザ光の反射率の変化により記録した情報
パターンを検出する方式であり、その反射率の変化を発
生するための回折格子に相当するパターン(ピット、案
内溝を構成する凹凸部などから構成された情報パター
ン)が記録されたディスクを使用する。ディスク上に
は、疑似同心円状またはスパイラル(spiral)状
のトラックフォーマットからなるパターンが記録され
る。
【0004】光ディスク装置では、レーザ光の光ビーム
をディスク上のパターン(ピット等の微小マーク)に照
射して、その反射光(0次回折光と1次回折光)により
情報を検出する。従って、回転運動するディスクに面振
れ(反射面の変位)、傾き(オプティカルティルト)、
偏心が発生すると、光ビームの照射位置に対する焦点ず
れや光ビームスポットのトラックずれが発生し、最悪の
場合には情報の記録再生は不可能となる。このため、例
えば光ディスク装置の製造工程において、回転駆動機構
に固定されて、回転運動中のディスクに対する面振れ、
傾き、偏心の構造的特性を測定する測定工程は重要な工
程の一つである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、光デ
ィスク装置の製造工程において、回転運動中のディスク
に対する面振れ、傾き、偏心の構造的特性を測定する測
定工程は重要である。従来の測定方式としては以下の3
方式がある。まず、通常のディスク読取装置と同様の装
置を使用して、回転中のディスク上の任意のトラックを
光ピックアップを保持するアクチュエータにより追従さ
せて、その光ピックアップに対してサーボをかけること
により、そのアクチュエータ変位量を検出する第1の方
式がある。また、機械系の一般的な芯振れ測定方式と同
様に、光学的顕微鏡によりディスクを上から観察しなが
ら、ディスク上のトラック溝のエッジ部分からの反射光
をCCDラインセンサなどのエリアセンサの受光面に結
像させて、ディスクの回転によるエッジ部分の移動量を
測定する第2の方式がある。さらに、回折格子であるパ
ターンにレーザ光を照射したときに、反射してくる0次
回折光(正反射の回折光)と1次回折光(正反射軸に対
して所定の傾き角度φを有する回折光)との位置をエリ
アセンサで測定し、0次回折光から傾きを測定し、また
1次回折光から偏心を測定する第3の方式がある。
【0006】しかしながら、前記の各検出方式には以下
のように問題がある。まず、各検出方式の共通問題とし
て、面振れ、傾き、偏心の各測定項目を同時に測定する
ことは困難である。従って、各測定項目を別々に測定す
ることになるため、測定効率を向上させることが困難で
ある。
【0007】前記第1の検出方式は、サーボやアクチュ
エータの追従性の精度に問題があり、各測定項目の物理
量を直接測定することができないため、高速測定ができ
ない。光ピックアップの特性やサーボ回転特性がそのま
ま測定結果に反映されるため、測定装置毎に測定結果の
ばらつきが発生する。アクチュエータの機械的特性の影
響を受けて、アクチュエータの可動範囲を越える変位に
対しては測定不能となる。アクチュエータのレンズを吊
っているゴムやワイヤが劣化するための経年変化があ
り、それが測定誤差になる。さらに、数mVの電気的な
ばらつきにより敏感にバランスが崩れるので、常に校正
のためのメンテナンスが必要となり、メンテナンス作業
が複雑化する。また、測定装置を構成要素として高精度
の素子が必要であり、校正手段により装置構成が複雑に
なるためコスト高となる。
【0008】第2の検出方式は、測定対象のディスクの
変位によりディスクとセンサとの間の距離が一定で無く
なると、結像関係が崩れてセンサ上の画像のピントがず
れて測定不能となる。また、光学的顕微鏡で観察しなが
ら測定ビームを、回転中の光ディスクのトラックのエッ
ジ部分に合わせるという煩わしい操作を必要とするの
で、高速測定が困難である。第3の検出方式は面振れの
測定が原理的に不可能である。
【0009】ところで、光ディスク装置を製造する場合
に、光ディスクの回転中心とトラック中心とを一致させ
るように設計されているが、実際にはトラック中心にメ
ディアハブを位置決めして取り付けるチャッキング工程
において、光ディスクの回転中心とトラック中心との間
にずれ(偏心)が発生することがある。また、メディア
ハブ自身が、光ディスクに対して斜めに傾いて取り付け
られている可能性もある。さらに、光ディスクの表面も
常に理想的な平面であるとは限らない。これらの不具合
が光ディスクの偏心、傾き、面振れとして現れて、製品
の品質を損なうことになる。従って、インライン全数製
品の検査工程において、それらの光ディスクの構造的特
性(機械的特性)である偏心、傾き、面振れの各測定項
目を同時にかつ高速に測定できることが望ましい。しか
しながら、前記の各検出方式は、各測定項目の同時測定
と高速測定が困難である。具体的には、検査工程におい
て、1枚の光ディスクに対して、少なくとも数十秒から
数分を要し、またレンズの微妙なピント調整も実際上で
は困難である。このため、実際には、完成品のサンプル
検査や試作品の検査にしか利用できず、製造工程中の通
常数秒以内の検査が要求される半製品を含む光ディスク
のインライン全数自動検査には適用できない。
【0010】本発明の目的は、光ディスクの構造的特性
(機械的特性)である偏心、傾き、面振れの各測定項目
を同時にかつ高速に測定できるようにして、光ディスク
の製造工程におけるインライン全数自動検査に適用可能
な光ディスク測定装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、近似的同心円
状またはスパイラル状の回折格子に相当するパターンが
設けられた光ディスクを測定対象とする光ディスク測定
装置である。本装置は、光ディスクを回転するための回
転駆動手段と、回転駆動手段により回転運動中の光ディ
スクに対して測定用レーザ光を照射するためのレーザ照
射手段と、測定用レーザ光が照射された光ディスクの表
面からの反射光である0次回折光に基づいて光ディスク
上の反射点の面振れ速度を検出するための面振れ検出手
段と、光ディスクの表面からの反射光である0次回折光
を受光して、2次元座標位置を検出するための第1の座
標検出手段と、光ディスクの表面からの反射光である1
次回折光を受光して、1次元または2次元座標位置を検
出するための第2の座標検出手段と、面振れ、傾き、偏
心の各測定結果を出力する測定処理手段とを備えてい
る。
【0012】具体的には、レーザ照射手段と面振れ検出
手段とは、レーザドップラ速度計により一体化されてい
る。レーザドップラ速度計は、光ディスクの表面(回折
格子面)にレーザ光を照射し、その回折格子面から正反
射された0次回折光を例えばビームスプリッタを介して
受光し、回折格子面のレーザ入射方向の速度変動を検出
する。即ち、レーザ光をディスク回転中心と平行に入射
させることにより、回折格子面の面振れ方向速度を検出
する。測定処理手段は、検出した速度を電気的(アナロ
グ演算)または数値的に積分して面振れ変位を測定す
る。また、測定処理手段は、フリンジカウンタを使用す
ることにより、レーザ検出信号のフリンジ変化をカウン
トすることにより直接に面振れ変位を測定する。
【0013】第1の座標検出手段は2次元受光素子(P
SDやCCDなど)からなり、例えばビームスプリッタ
を介して0次回折光を受光し、光の中心に対する2方向
の傾き角を検出する。ここで、光ディスクの回折格子面
が角度aだけ傾くと、角度2aだけ傾いた光が反射され
てくる。また、具体的には、2次元受光素子の前に、光
を集光するためのコリメータレンズを配置することによ
り、面振れによる格子面の位置ずれに関係なく、傾きに
応じた2次元受光素子の位置に光を集光させて、光ディ
スクの格子面の傾きを高精度に測定することができる。
【0014】光ディスクの回折格子面にレーザ光が照射
されると、正反射の0次回折光に対してほぼ一定角度φ
だけ傾いて反射される1次回折光がある。第2の座標検
出手段は例えば2次元受光素子(1次元受光素子でもよ
い)からなり、その1次回折光を集光手段であるコリメ
ータレンズを介して受光する。ここで、1次回折光の傾
き角度φは、光の波長をλ、格子間隔をdとした場合
に、「φ=sin-1(λ/d)」の式から算出される。
従って、第2の座標検出手段を第1の座標検出手段の位
置(0次回折光の正反射軸)に対して、角度φだけずれ
た位置に配置して、第2の2次元受光素子から第1の2
次元受光素子の出力を差し引くことにより、トラックの
返信量を測定することができる。1次回折光は回折格子
に直交する方向に反射してくる。このため、1次回折光
に対する2次元受光素子の出力から0次回折光の2次元
受光素子の出力を差し引いたものは、回折格子の接線の
傾き方向を示している。接線の傾きを示す出力を一筆書
き風に繋げていけば、回折格子の形を求めて偏心量を求
めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は本実施形態に関係する光ディ
スク測定装置の構成を示すブロック図であり、図2は本
実施形態の動作を説明するための図である。 (装置の構成)本装置は、図1に示すように、測定対象
である光ディスク1を回転させるスピンドル機構2と、
測定用のレーザ光を放射し面振れ速度を検出するための
レーザドップラ速度計(LDV)3と、ビームスプリッ
タ4と、光ディスクの傾きを検出するための第1の2次
元受光素子5と、集光手段である第1のコリメータレン
ズ6と、光ディスクの偏心を検出するための第2の2次
元受光素子7と、第2のコリメータレンズ8と、各検出
信号を処理して測定結果を出力するための測定信号処理
装置9を備えている。
【0016】測定対象の光ディスク1としては、ほぼ近
似的同心円状またはスパイラル(spiral)状の回
折格子に相当するパターン(ピットまたは凹凸表面形状
などの情報トラック)が設けられたものを想定してい
る。LDV3は、光ディスク1にレーザ光を照射し、光
ディスク1から反射された0次回折光を受光して反射点
の面振れ速度を検出する。
【0017】ビームスプリッタ4は、LDV3からのレ
ーザ光を直交方向に反射して光ディスク1の表面にガイ
ドする。一方、ビームスプリッタ4は、光ディスク1か
らの0次回折光10を第1の2次元受光素子5とLDV
3とに分離してガイドする。第1の2次元受光素子5
は、第1のコリメータレンズ6による焦点距離f1の位
置に配置されており、ビームスプリッタ4を介して反射
された0次回折光10を受光して結像する。
【0018】第2の2次元受光素子7と第2のコリメー
タレンズ8は、正反射の0次回折光10に対して角度φ
だけ傾いた位置に配置されている。第2の2次元受光素
子7は、第2のコリメータレンズ8による焦点距離f2
の位置に配置されており、光ディスク1から反射された
1次回折光11を受光して結像する。 (本実施形態の測定動作)まず、LDV3から照射され
たレーザ光は、ビームスプリッタ4により直交方向に反
射されて、光ディスク1上にガイドされる。光ディスク
1上に照射されたレーザ光に対する反射光である0次回
折光10は、ビームスプリッタ4により第1の2次元受
光素子5とLDV3のそれぞれに分離される。即ち、0
次回折光10は、ビームスプリッタ4により直交方向に
反射されて、LDV3に戻ることになる。LDV3は、
レーザ光をディスク回転中心と平行に入射させることに
より、格子面(光ディスク1の反射点)の面振れ速度を
検出する。
【0019】測定信号処理装置9は、例えばLDV3か
らの面振れ速度検出信号を積分するためのアナログ演算
回路を有し、光ディスク1の面振れ変位を測定する。ま
た、測定信号処理装置9はA/Dコンバータとマイクロ
プロセッサを有し、面振れ速度検出信号をディジタルデ
ータに変換してマイクロプロセッサに入力し、マイクロ
プロセッサの数値演算により光ディスク1の面振れ変位
を測定する。
【0020】また、光ディスク1から反射された0次回
折光10は、ビームスプリッタ4により第1の2次元受
光素子5の方向に直進する。ここで、光ディスク1が入
射光に対して角度aだけ傾いていると、0次回折光10
は角度2aだけ傾く。第1の2次元受光素子5上に0次
回折光10の光ビームが照射されて結像したときに、光
の中心に対するずれ量をbとしたとき、傾き角aは「a
=b/(2f1)」の式により求められる。傾き角は二
方向あるため、当然a,bは2次元ベクトルとして扱う
ことにより2つの傾き角を求める。即ち、測定信号処理
装置9は第1の2次元受光素子5からの検出信号に基づ
いて、前記式「a=b/(2f1)」の演算を実行して
光ディスク1の傾き(傾き角a)を算出する。ここで、
第1のコリメータレンズ6は、光ディスク1の面振れに
よる第1の2次元受光素子5と光ディスク間の距離の変
動を吸収するために設けられている。
【0021】さらに、光ディスク1の回折格子により生
ずる1次回折光11は、正反射光である0次回折光に対
して角度φだけ傾き、回折格子の接線方向に生ずる。こ
の角度φは、「φ=sin-1(λ/d)」の式により算
出される。但し、光の波長をλ、格子間隔をdとする。
【0022】第2の2次元受光素子7と第2のコリメー
タレンズ8は、正反射の0次回折光10に対して角度φ
だけ傾いた位置に配置されている。この第2の2次元受
光素子7により測定される位置は、光ディスク1面の傾
きによる傾き角2aと回折格子の接線方向の成分が重な
ったものであるため、傾き部を差し引くことにより回折
格子の接線方向が観測される。ここで、第2のコリメー
タレンズ8は、光ディスク1の面振れの影響を除くため
である。即ち、測定信号処理装置9は、1次回折光11
に対する2次元受光素子7の出力から0次回折光10の
2次元受光素子5の出力を差し引いたものは、回折格子
の接線の傾き方向を示している。接線の傾きを示す出力
を一筆書き風に繋げていけば、回折格子の形を求めて偏
心量を求めることができる。なお、前記の第2の2次元
受光素子7は1次元受光素子であってもよい。
【0023】ここで、図2を参照して、光ディスク1の
偏心の測定原理について具体的に説明する。いま仮に、
歪、偏心のない理想的な光ディスクをd0とし、回転中
心をS、測定点をOaとする。回転中心Sが一致して、
理想的な光ディスクd0(以下理想ディスクと称する)
に対して歪んで偏心のある測定ディスクをd1とする。
測定点Oaを原点として、理想ディスクd0上に(X,
Y,Z)直交座標系を想定する。X座標は回転中心Sの
直線上であり、Z座標は理想ディスクd0の面外方向に
取る。
【0024】次に、測定ディスクd1とZ座標の交点を
Obとし、この交点Ob上で測定ディスクd1の接平面
Sを想定する。この交点Obを通過して接平面Sに直交
する軸Zsと、Z−Zs平面上でObを通り、Zsに対
しZと対象位置にある軸Zbを想定する。このObを通
り、Zbと直交する平面をSbとする。この平面Sb上
で回折格子に直交する方向に軸Xbを想定する。測定デ
ィスクd1は測定点Oaで、X,Y軸回りの傾き角α,
βと面振れdを有するが、Oa−Ob間の距離が面振れ
d、Z軸と軸Zbとの傾きがα,βを与えることにな
る。
【0025】このような前提において、Z軸方向からレ
ーザ光が入射すると、Zb軸上に0次回折光が反射され
る。Z軸上に第1の2次元受光素子5を配置することに
より、0次回折光の光の位置からZb軸の傾きを求める
ことができる。この傾きから測定点Oaの傾き角α,β
を求めることができる。このとき、0次回折光には、面
振れdの影響が入り、(dβ,dα)の誤差を与えるた
め第1の2次元受光素子5の前に第1のコリメータレン
ズ6を配置することにより、面振れdの影響を除くこと
ができる。また、面振れdは、前述したように、LDV
3により測定されるため、計算により誤差を低減するこ
とができる。
【0026】測定ディスクd1上には、ミクロンオーダ
の等ピッチで反射率の変化するスパイラル(近似円)が
書かれているため、回折格子を形成することになり、X
b,Zb平面上にZb軸から角度φだけ傾いた1次回折
光が反射される。ここで、回折格子の中心に偏心εがあ
るとき、(X,Y,Z)の固定座標系において1次回折
光を観測することを想定する。回転中心Sと測定点Oa
との距離をrとする。そして、X,Z平面上にZ軸から
角度φだけ傾いた直線上に、X軸上で測定点Oaから距
離Lの位置に2次元センサである2次元受光素子7また
はY方向の変位を測定する1次元センサを配置する。
【0027】1次回折光は、測定ディスクd1の面振れ
dの影響、Zb軸の傾きの影響、および偏心εの影響が
同時に観察される。偏心εの影響は、ディスク回転数
ω、時間tとした場合に、Y方向に「Y=(L/r)・
ε・sin(ωt)」として観察される。従って、セン
サ出力から、Zb軸の傾きによる影響と面振れdの影響
を差し引くことにより、偏心εを求めることができる。
偏心センサは基本的には1次元センサでよいが、1次回
折光は測定面の傾きのため2次元的に動くので、2次元
受光素子7からなる2次元センサによる構成の方が望ま
しい。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、測
定対象である光ディスクに測定用のレーザ光を照射した
ときの光ディスクからの反射光である0次回折光と1次
回折光を利用する方式により、光ディスクの面振れ、傾
き、偏心のそれぞれを同時に高精度で測定することが可
能である。従って、結果的に光ディスクの構造的特性
(機械的特性)である偏心、傾き、面振れの各測定項目
を高速に測定できることになる。これにより、光ディス
クの製造工程において、インライン全数自動検査に適用
することができる。また、傾き、偏心の測定手段として
オートコリメータの構造により単に受光位置の変位を検
出する方式であるため、測定対象である光ディスクの厚
さ、格子のピッチの影響を受けず、レンズの微妙なピン
ト調整などを不要にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係する光ディスク測定装
置の構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態に関係する測定動作を説明するため
の図。
【符号の説明】
1…光ディスク 2…スピンドル機構(回転駆動機構) 3…レーザドップラ速度計(LDV) 4…ビームスプリッタ 5…第1の2次元受光素子(傾き検出手段) 6…第1のコリメータレンズ(集光手段) 7…第2の2次元受光素子(偏心手段) 8…第2のコリメータレンズ(集光手段) 9…測定信号処理装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近似的同心円状またはスパイラル状の回
    折格子に相当するパターンが設けられた光ディスクを測
    定対象とする光ディスク測定装置であって、 前記光ディスクを回転するための回転駆動手段と、 前記回転駆動手段により回転運動中の前記光ディスクに
    対して測定用レーザ光を照射するためのレーザ照射手段
    と、 前記測定用レーザ光が照射された前記ディスクの表面か
    らの反射光である0次回折光に基づいて、前記光ディス
    クの反射点の面振れ速度を検出するための面振れ検出手
    段と、 前記光ディスクの表面からの反射光である0次回折光を
    受光して、2次元座標位置を検出するための第1の座標
    検出手段と、 前記光ディスクの表面からの反射光である1次回折光を
    受光して座標位置を検出するための第2の座標検出手段
    と、 前記面振れ検出手段により検出された面振れ速度に基づ
    いて前記回転運動中の光ディスクの面振れ、前記第1の
    座標検出手段による検出結果に基づいて前記回転運動中
    の光ディスクの傾き、前記第2の座標検出手段による検
    出結果に基づいて前記回転運動中の光ディスクの偏心の
    各測定結果を出力する測定処理手段とを具備したことを
    特徴とする光ディスク測定装置。
  2. 【請求項2】 近似的同心円状またはスパイラル状の回
    折格子に相当するパターンが設けられた光ディスクを測
    定対象とする光ディスク測定装置であって、 前記光ディスクを回転するための回転駆動手段と、 前記回転駆動手段により回転運動中の前記光ディスクに
    対して測定用レーザ光を照射するためのレーザ照射手段
    と、 前記測定用レーザ光が照射された前記光ディスクの表面
    からの反射光である0次回折光に基づいて、前記光ディ
    スク上の反射点の面振れ速度を検出するための面振れ検
    出手段と、 前記光ディスクの表面からの反射光である0次回折光を
    受光して、2次元座標位置を検出するための第1の座標
    検出手段と、 前記測定用レーザ光を前記光ディスクの表面にガイド
    し、前記光ディスクの表面からの反射光である0次回折
    光を複数の光ビームに分離して一方の光ビームを前記第
    1の座標検出手段にガイドし、他方の光ビームを直交方
    向である前記面振れ検出手段にガイドするためのビーム
    スプリッタ手段と、 前記ビームスプリッタ手段からの光ビームを集光して前
    記第1の座標検出手段に入射させる第1の集光手段と、 前記光ディスクの表面からの反射光である1次回折光を
    受光して座標位置を検出するための第2の座標検出手段
    と、 前記1次回折光である光ビームを集光して前記第2の座
    標検出手段に入射させる第2の集光手段と、 前記面振れ検出手段により検出された面振れ速度に基づ
    いて前記回転運動中の光ディスクの面振れ、前記第1の
    座標検出手段による検出結果に基づいて前記回転運動中
    の光ディスクの傾き、前記第2の座標検出手段による検
    出結果に基づいて前記回転運動中の光ディスクの偏心の
    各測定結果を出力する測定処理手段とを具備したことを
    特徴とする光ディスク測定装置。
  3. 【請求項3】 面振れ検出手段はレーザドップラ速度計
    を有し、前記測定処理手段は前記レーザドップラ速度計
    により検出された面振れ速度に基づいて前記光ディスク
    の反射面の変位に相当する面振れの測定値を算出する計
    算手段を有することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の光ディスク測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の座標検出手段は0次回折光を
    受光する2次元受光素子からなる光ビーム座標検出器を
    有し、光の中心位置に対する前記光ディスクの表面から
    の反射光の傾き角を検出し、前記測定処理手段は前記反
    射光の傾き角に基づいて回転運動中の光ディスクの傾き
    を測定することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の光ディスク測定装置。
  5. 【請求項5】 第2の座標検出手段は1次回折光を受光
    する2次元受光素子からなる光ビーム座標検出器を有
    し、前記0次回折光を軸として所定の傾き角度を有する
    前記1次回折光の変位を検出し、前記測定処理手段は前
    記1次回折光の変位と前記光ディスクの回転数に基づい
    て回転運動中の光ディスクの回折格子の中心に対する偏
    心を測定することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の光ディスク測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014163801A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Canon Inc 偏芯検出装置、および偏芯検出方法
CN105259361A (zh) * 2015-11-02 2016-01-20 中国地质大学(北京) 一种激光等离子体产生的靶速度测量装置及方法

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