JPH1083034A - フイルム・スキャナおよびその読取方法 - Google Patents

フイルム・スキャナおよびその読取方法

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JPH1083034A
JPH1083034A JP9110046A JP11004697A JPH1083034A JP H1083034 A JPH1083034 A JP H1083034A JP 9110046 A JP9110046 A JP 9110046A JP 11004697 A JP11004697 A JP 11004697A JP H1083034 A JPH1083034 A JP H1083034A
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一紀 末元
Seisuke Muroki
成介 室木
Hideaki Ogawa
秀明 小川
Keiji Tsubota
圭司 坪田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真フイルムを搬送しながら,その長手方向
にそって一側に記録された光学情報を正しく読取る。 【構成】 新しいタイプのAdvanced Photo System (A
PS)フイルムは中央に複数の画像記録領域ARを有
し,画像記録領域ARに対応して,フイルムの一側にそ
ってパーフォレーションPM,PAが,他側にそって光
学情報記録領域FA,FR,CH,RT1,RT2,F
I1,FI2がそれぞれ形成されている。APSフイル
ムをその長手方向に搬送しながら,パーフォレーション
を検出し,検出したパーフォレーションを基準として所
定範囲内の光学情報記録領域の光学情報を読取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は写真フイルムに記録された画像
を読取るフイルム・スキャナに関する。
【0002】
【従来技術】新しい規格の写真フイルム,APS(Adva
nced Photo System )フイルムが提案されている。この
APSフイルムは画像記録領域に加えて,フイルムの一
側に沿って磁気情報記録領域および光学情報記録領域が
設けられている。これらの記録領域には,フイルムID
等のフイルムに関する情報,駒番号等の各駒に関する情
報,アスペクト比等のプリントのための情報,その他の
撮影に関する情報が記録される。
【0003】フイルム・スキャナは写真フイルムに記録
された画像情報を読取り,画像データを得るものであ
る。この画像データを用いて画像表示またはプリントが
行なわれる。画像表示またはプリント処理のために上述
した磁気情報,光学情報が必要となる。
【0004】フイルム・スキャナには2つのタイプが考
えられる。その1はフラット・ベッド・タイプのもので
あり,フイルムを静止させた状態でフイルムの画像情報
を読取る。もう1つは搬送タイプのものであり,フイル
ムを搬送しながらフイルムから画像情報を読取る。
【0005】後者のタイプのものではフイルムに記録さ
れた磁気情報および光学情報の読取りタイミングの制御
が重要である。
【0006】
【発明の開示】この発明は写真フイルムを搬送しながら
そこに記録された光学情報を正しく読取ることができる
読取方法およびフイルム・スキャナを提供するものであ
る。
【0007】写真フイルムの一側にそってパーフォレー
ションが形成され,他側にそって光学情報記録領域が設
けられている。これらのパーフォレーションと光学情報
記録領域は各駒の画像記録領域に対応している。
【0008】この発明による光学情報の読取方法は,こ
のような写真フイルムをその長手方向に搬送しながら,
パーフォレーション・センサによってパーフォレーショ
ンのエッジを検出し,駒に対応するパーフォレーション
のエッジまたは隣接する駒に対応するパーフォレーショ
ンのエッジの検出を基準に写真フイルムの搬送距離を測
定し,搬送距離があらかじめ定めた第1の値になったと
きに光センサによる光学情報の読取りを開始し,あらか
じめ定めた第2の値になったときに終了するものであ
る。
【0009】この発明によるフイルム・スキャナは,写
真フイルムをその長手方向に搬送するフイルム搬送装
置,上記フイルム搬送装置によって搬送されている写真
フイルムのパーフォレーションのエッジを検出するパー
フォレーション・センサ,上記光学情報記録領域に記録
された情報に対応するレベルの信号を出力する光セン
サ,上記フイルム搬送装置による写真フイルムの搬送距
離を測定する距離測定手段,および駒に対応するパーフ
ォレーションのエッジまたは隣接する駒に対応するパー
フォレーションのエッジを上記パーフォレーション・セ
ンサが検出したことに応答して上記距離測定手段に上記
エッジからの搬送距離を測定させ,この測定された搬送
距離が第1の値となったときに上記光センサからの出力
信号の取込を開始し,第2の値となったときに取込を終
了する光学情報読取制御手段を備えているものである。
【0010】写真フイルムをその駒番号の順序にしたが
う順方向に搬送しながら光学情報を読取ることもできる
し,逆方向に搬送しながら光学情報を読取ることもでき
る。
【0011】この発明によると,写真フイルムを一方向
に搬送しながら,検出したパーフォレーションの位置を
基準に,読取るべき光学情報の記録領域を決定し,読取
りタイミングを制御している。
【0012】写真フイルム上において光学情報記録領域
とパーフォレーションとの位置関係はあらかじめ定めら
れているので,パーフォレーションの検出位置を基準に
して写真フイルムの搬送距離を測定することにより,光
学情報の正しい読取りタイミングを決定することができ
る。写真フイルムを一方向に移送しながら光学情報を正
確に読取ることができるようになる。
【0013】この発明によると,第1駒目の画像記録領
域よりもフイルム先端寄りに記録された光学情報を読む
こともできる。
【0014】第1駒目の画像記録領域よりもフイルム先
端寄りに記録された光学情報を,写真フイルムを順方向
に移送しながら読取るときには次のように制御される。
【0015】写真フイルムを駒番号の順序にしたがう順
方向に搬送し,第1番目の駒に対応するパーフォレーシ
ョンを検出したことに応答して写真フイルムを逆方向に
所定距離搬送し,その後,再び写真フイルムを順方向に
搬送しながら,第1番目の駒の位置よりも前方に設けら
れている光学情報記録領域の光学情報を読取る。
【0016】写真フイルムを逆方向に移送しながら光学
情報を読取るときには次のような制御が行なわれる。
【0017】写真フイルムを駒番号の順序とは逆の方向
に搬送し,第1番目の駒に対応する光学情報の読取りに
続いて,第1番目の駒の位置よりも前方に設けられてい
る光学情報記録領域の光学情報を読取る。
【0018】写真フイルムのフイルム・ベースの濃度に
は個体差があり,フイルムごとに濃度が異なる。このた
め,フイルムの光透過率または光反射率がフイルムごと
に異なる。
【0019】この発明は写真フイルムのフイルム・ベー
スの濃度にかかわらずパーフォレーションを常に正しく
検出できる方法および装置を提供している。
【0020】この発明によると,写真フイルムを順方向
に搬送し,上記パーフォレーション・センサが写真フイ
ルムの先端部のフイルム・ベースに面したときに上記パ
ーフォレーション・センサの出力信号レベルを読取り,
読取った信号レベルに基づいてパーフォレーション検出
のためのしきい値を設定し,設定されたしきい値を用い
てパーフォレーション・センサの出力信号をレベル弁別
する。
【0021】パーフォレーション検出のためのしきい値
がフイルム・ベースの濃度(光透過率または光反射率)
に応じて変えられているので,いかなる濃度をもつ写真
フイルムであってもパーフォレーションの位置を正しく
検出できる。
【0022】写真フイルムの光学情報記録領域には,規
格によると,フイルム製造工程において光学情報が記録
される第1の領域と,カメラ内において光学情報が記録
される第2の領域とが含まれ,これらの第1の領域と第
2の領域がフイルムの長手方向に配列されている。
【0023】この発明によると,第1の領域の光学情報
と第2の領域の光学情報とが区別して読取られる。すな
わち,上記の第1の領域および第2の領域の始端と終端
とがパーフォレーションのエッジを基準とする搬送距離
によって定められる。これによって一つの光センサによ
って上記第1の領域と第2の領域の光学情報の読取りが
可能となる。
【0024】第1の領域の光学情報を記録するための光
源と第2の領域の光学情報を記録するための光源とは一
般に異なるので,これらの光学情報の濃度が異なること
がある。そのために,第1の領域と第2の領域とでは読
取り方法ないしは情報識別方法を異ならせるとよい。
【0025】この発明の一実施態様では,上記第1の領
域に記録される光学情報が所定位置に設けられる所定パ
ターンを含む場合に,上記所定パターンを上記光センサ
が走査したときに上記光センサから出力される信号のレ
ベルに基づいて上記光学情報の他の部分から得られる信
号のレベルを弁別するためのしきい値を定める。
【0026】これにより,フイルム・ベースの濃度,汚
れ等に影響されずに正しく第1の領域の光学情報を読取
ることができる。
【0027】この発明の他の実施態様によると,上記第
2の領域を上記光センサが走査したときに上記光センサ
から出力される信号の立上りまたは立下りの傾きに基づ
いて上記第2の領域の光学情報を判別する。
【0028】あるタイプの光学情報は,互いに平行なク
ロック・コード列と,データ・コード列とによって表わ
される。このような光学情報については,クロック・コ
ード列を走査する光センサの出力信号の変曲点を検出
し,検出した変曲点のタイミングでデータ・コード列を
走査する光センサの出力信号のレベルを読取る。
【0029】これにより,クロック・コード列によって
表わされるクロック・タイミングでデータ・コード列に
よって表わされるデータを正しく読取ることができる。
【0030】
【実施例の説明】図1は新しいタイプ(規格)の写真フ
イルム,すなわちAPS(Advanced Photo System)フイ
ルムの基本的な構成を示している。
【0031】APSフイルム1はカートリッジ2内に回
転自在に設けられたスプール(図示略)にその端末が固
定されている。図1はAPSフイルム1がカートリッジ
2から引出された状態を示している。この図はAPSフ
イルム1をバック面(感光乳剤面ではない面)から見た
ものである。
【0032】APSフイルム1の先端部の一側には切欠
きCUがある。APSフイルム1の先端部の適当な長さ
の部分を除いてフイルム1の全体には画像を記録する領
域AR(AR1〜ARn)がある。また,APSフイル
ム1の上記の一側に沿ってパーフォレーションPM,P
A(PM1〜PMn,PA0〜PAn)が形成されてい
る。
【0033】画像記録領域ARはカメラによって写真撮
影時に露光される最大領域(Exposed Image Area)であ
る。プリント,表示等の対象となる領域(Printed or P
rojected Image Area )(この領域の大きさは後述する
FATコードによって指定される:図5に一例としてH
画像領域が示されている)は領域AR内に設けられる。
パーフォレーションPMとPAはそれぞれ画像記録領域
ARの前端,後端に相当する位置にあり,これらの領域
ARを規定する。前端のパーフォレーションをM(Mete
ring),後端のパーフォレーションをA(Anticipatio
n)という。第1番目(No. 1)の駒(フレーム)の前
端のパーフォレーションPM1の前方にもパーフォレー
ションPA0が形成されている。
【0034】APSフイルム1のパーフォレーションP
A0〜PAnが形成された一側とは反対の側(他側とい
う)であって,最も後尾の駒(No. n)の領域ARnの
後方にはエンド・パーフォレーションPEが形成されて
いる。
【0035】APSフイルム1に記録される光学情報に
ついて説明する。
【0036】画像記録領域ARを挟んでパーフォレーシ
ョンPM,PAと反対側にはFAT(またはPAR:Pr
int Aspect Ratio)ビット領域FA(FA1〜FAn)
とフレーム・バーコード領域FR(FR1〜FRn)が
設けられている。
【0037】FATビットは写真撮影時に撮影者が意図
したアスペクト・レシオ(画像の縦横の比)を表わすも
のである。このアスペクト・レシオはプリントまたは表
示処理において利用され,そのアスペクト・レシオを持
つ画像がプリントまたは表示される。たとえば,プリン
ト・フォーマットには,C(Conventionalサイズまたは
L:Lサイズ),P(Panoramaサイズ)およびH(High
vision サイズ)の3種類がある。図2はCサイズのプ
リント・フォーマットを表わすFATビットの例を示す
ものである。Cサイズは2データ・ビットにより表わさ
れる。Pサイズは1データ・ビットにより,Hサイズは
データ・ビットなしで表現される。
【0038】フレーム・バーコード領域FRには,一例
を図3に示すようなフレーム・バーコードが記録されて
いる。フレーム・バーコードはクロック・コード列CL
Cとデータ・コード列DTCとから構成されている。デ
ータ・コード列DTCによってメーカ/フイルムの種
類,駒No. 等が表わされる。クロック・コード列CLC
はデータの読取りタイミングを規定するものである。
【0039】FATビット領域FAとフレーム・バーコ
ードFRとはAPSフイルム1の他側に沿って駒ごとに
設けられている。APSフイルム1のリーダ部(画像記
録領域ARが設けられる部分よりも先端側の部分)にお
いて,上記他側に沿ってロットNo. バーコード領域RT
1,フイルムIDバーコード領域FI1およびCHOL
領域CHがこの順序で設けられている。また,APSフ
イルム1のトレーラ部(画像記録領域ARが設けられた
部分よりも端末側の部分)において(エンド・パーフォ
レーションPEの後方),上記他側に沿って,フイルム
IDバーコード領域FI2およびロットNo. バーコード
領域RT2がこの順に設けられている。リーダ部の2つ
のバーコード領域RT1,FI1とトレーラ部の2つの
バーコード領域FI2,RT2とは対称になっている。
これらのバーコードは図3に示すフレーム・バーコード
FRと同じようにクロック・コード列とデータ・コード
列とから構成されている。
【0040】ロットNo. バーコードはAPSフイルムを
製造したメーカのロットNo. を表わすものである。フイ
ルムIDバーコードはフイルムIDNo. とフイルム長を
表わす。フイルム長はフイルムに含まれる駒の数を用い
て,40駒,25駒,15駒のように表わされる。
【0041】CHOL領域CHに記録されるCHOLド
ットはカメラに装填されたときのフイルムの姿勢を表わ
すもので,カメラ背面からみてカートリッジが左側の場
合にはCHOLビットは1,右側の場合には0である。
フイルムの姿勢はカメラの構造によって定まる。図4に
CHOLビット=1の例が示されている。
【0042】上述した各領域RT1,FI1,CH,F
A,FR,FI2およびRT2に記録される情報は光学
情報であり,フイルム1を現像したときに現われる。ロ
ットNo. バーコード領域RT1,RT2,フイルムID
バーコード領域FI1,FI2,およびフレーム・バー
コード領域FRにはフイルムの製造時にバーコード(図
3参照)が記録される。これに対して,FATビット領
域FAとCHOL領域CHのデータ・ビット(図2およ
び図4参照)は写真撮影時に,またはフイルムが装填さ
れたときに,カメラが,カメラに内蔵された光源を用い
て,所定パターンを露光することにより記録する。
【0043】上に説明した各種領域の具体的な寸法例が
図5から図7に示されている。この図において,数字の
単位はmm(ミリメートル)である。各領域の寸法はバー
コードやデータ・ビットを記録する最大の範囲を表わす
もので,この範囲内に一杯にバーコードやデータ・ビッ
トが記録されているとは限らず,前後に若干の余白があ
るのが一般的である。
【0044】光学情報としては上述のもの以外に,人間
が読むことのできる数字を用いて記録されるロットNo.
,フイルムNo. ,フイルム長(駒数),駒No. 等があ
る。これらはAPSフイルム1の上記一側に沿って上記
他側の各領域に対応する位置に設けられる。
【0045】APSフイルム1は2つの面をもつ。その
一つは感光乳剤面であって,この面に撮影によって画像
が記録される。上述した光学情報は感光乳剤面に記録さ
れる。他の面において,上述した各領域RT1,FI
1,CH,FA,FR等に対応する箇所に,磁気記録領
域が設けられる。磁気記録領域は透明磁性体を塗布する
ことにより形成される磁気記録層である。磁気記録領域
にはフイルムの姿勢に関する情報(CHOL),アスペ
クト比に関する情報(PAR),撮影日時,被写体距
離,一駒の画像内における主要被写体の位置等の光学情
報よりも詳細な情報が記録される。
【0046】APSフイルムの特徴の一つは現像後にお
いても現像前と同じようにカートリッジ2内に収納され
ているということである。
【0047】フイルム・スキャナはカートリッジ2から
フイルム1を引出しながら搬送し,フイルムの搬送過程
において,フイルムに記録されている光学情報,磁気情
報を読取り,さらにフイルムに記録されている画像を読
取るものである。読取られた画像は必要に応じてメモリ
に記憶され,または表示装置に表示され,またはプリン
トされる。フイルムの画像記録領域ARに記録されてい
る画像の読取りモードには大きく分けて2つある。その
一つは粗く読取るものである。粗く読取られた画像はイ
ンデックス画像として用いられる。すなわち,多くの小
さな画像が縦複数列,横複数段に配列されて表示され
る。粗く読取るモードにおいて,各画像に適したシャッ
タ速度,明るさ,ホワイト・バランス等の値が検出され
る。もう一つは細かな解像度で画像を読取るものであ
る。得られた画像データは表示,プリント等に用いられ
る。
【0048】図8から図10はフイルム・スキャナの概略
的構成を示している。
【0049】カートリッジ2から引出されたAPSフイ
ルム1は搬送路を通って巻取軸5に巻取られる。カート
リッジ2から巻取軸5の方向にフイルム1を搬送するこ
とを順方向搬送,これと逆向きの搬送を逆方向搬送とい
う。また,順方向搬送を基準にしてフイルムの搬送方向
の前後を定める。
【0050】フイルム搬送路において,フイルム1の上
記一側が通過する位置には,2つのパーフォレーション
・センサ11Aと11Bが配置されている。パーフォレーシ
ョン・センサ(CCDパーフォレーション・センサ)11
Aの出力信号は画像記録領域ARの画像および上述した
光学情報記録領域RT1,FI1,RT2,FI2,C
H,FA,FRの光学情報の読取りに関するタイミング
を決定するために用いられる。パーフォレーション・セ
ンサ11Bの出力信号は磁気情報記録領域の磁気情報の読
取りまたは書込みに関するタイミングを決定するために
用いられる。
【0051】もう1つのパーフォレーション・センサ11
Cがフイルム1の上記他側が通過する高さ位置であっ
て,センサ11A,11Bよりも搬送方向前方に配置されて
いる。このセンサ11Cの出力信号はカートリッジ2から
引出されたフイルム1の先端がこの位置に至ったこと
(ローディングの完了),およびフイルム1の後端(エ
ンド・パーフォレーションPE)がこの位置に至ったこ
との検知に用いられる。
【0052】光学情報記録領域が通過する高さ位置であ
って,搬送方向においては上記のパーフォレーション・
センサ11Aとほぼ同じ位置に,光学情報の読取光センサ
12が配置されている。
【0053】さらに,これらのセンサ11A,12とほぼ同
じ搬送方向の位置にはCCDライン・センサ13が設けら
れている。CCDライン・センサ13はフイルム1の画像
記録領域ARの画像を読取るものであり,フイルム1の
幅方向に並んだ多数の光電変換素子を含んでいる。
【0054】これらの光学的センサ類11A,11B,11
C,12,13は搬送されるフイルム1の感光乳剤面を向く
ように配置されている。フイルム1を挟んでこれらの光
学的センサ類と反対側には光源23,21Bおよび21Cが設
けられている。光源23はフイルム1の幅方向に長い。光
源23の中央部の光はフイルム1を透過し,レンズ系(図
示略)を通ってCCDライン・センサ13に入射する。光
源23の両端部からの光はフイルム1の両側(パーフォレ
ーションを含む)を通ってセンサ11A,12にそれぞれ入
射する。光源21B,21Cはそれぞれセンサ11B,11Cに
対応する位置に設けられている。
【0055】フイルム1の磁気情報記録領域に面する位
置には,磁気読取ヘッド14Aおよび磁気記録ヘッド14B
が設けられている。
【0056】CCDライン・センサ13から出力される映
像信号は画像信号処理回路31に入力する。画像信号処理
装置31はホワイト・バランス調整,ガンマ補正等の画像
信号処理を行う。信号処理された映像信号は表示装置に
与えられてその信号によって表わされる画像が表示され
る。
【0057】パーフォレーション検出回路32において,
パーフォレーション・センサ11A,11B,11Cの出力信
号に増幅,レベル弁別等の処理が加えられる。光学情報
読取装置33は光センサ12からの信号に基づいてフイルム
1に記録されている光学情報を読取る。磁気情報記録再
生装置34は読取ヘッド14Aからの読取信号を処理すると
ともに,フイルム1の磁気情報記録領域に書込むべきデ
ータに基づいて書込信号を生成して書込ヘッド14Bを駆
動する。
【0058】フイルム搬送制御装置35はカートリッジ2
のスプールに嵌合するフォーク,巻取軸5,キャプスタ
ン・ローラ15等のフイルム駆動に関する要素を含むフイ
ルム駆動装置を制御する。フイルム駆動装置は駆動モー
タを含む。駆動モータと連動するパルスジェネレータか
らFGパルスが出力される。制御装置35はFGパルスに
基づいてフイルムの搬送距離(位置)や搬送速度を制御
する。
【0059】制御装置30は上述した回路や装置31〜35か
らの信号を受取り,かつこれらの回路や装置を制御す
る。制御装置30はCPUおよびその周辺装置を含む。制
御装置30による光学情報の読取制御のいくつかを次に説
明する。
【0060】第1番目の例は,まずフイルム1を順方向
に高速で搬送し,この順方向高速搬送において磁気情報
を読取り,次にフイルム1を逆方向に中速で搬送し,こ
の逆方向中速搬送において,画像の粗い読取りと光学情
報の読取りを行うものである。
【0061】図11に示すフローチャートにしたがってそ
の概要を説明すると次のようになる。
【0062】フイルム・スキャナにフイルム・カートリ
ッジ2が挿入されると,フイルム1をローディングし
(ステップ101 ),フイルム1をその先端から後端まで
高速で順方向に搬送する。このとき,磁気情報記録領域
に記録された磁気情報を読取ヘッド14Aを通して磁気情
報記録再生装置34によって読み取る(ステップ102 )。
磁気情報の読取りにはフイルムをある程度以上の高速で
搬送することが必要である。
【0063】次に,フイルム1をその後端から先頭の1
駒目まで中速で逆方向に搬送しながら画像記録領域AR
の画像をCCDラインセンサ13で読取り,画像信号処理
装置31によって映像信号を処理する。この画像読取りは
粗い読取りであり,得られた映像信号によってインデッ
クス画像が構成される。インデックス画像はモニタ表示
装置に表示される(ステップ103 )。またこの中速逆方
向搬送において光学情報が光センサ12からの出力に基づ
いて光学情報読取装置33によって読取られる。
【0064】第1駒目(駒No. 1)まで画像の読取りが
終了したところで(正確には,フイルム1のリーダ部の
領域RT1,FI1のバーコードおよびCHのビットの
読取りが完了したところで),フイルム1の搬送を停止
させ(ステップ104 ),メインスキャン命令を待つ。
【0065】説明を簡単にするために,光学情報のうち
のFATビット領域FAのFATビットおよびCHOL
領域CHのCHOLビット(ドット)の読取りタイミン
グについて説明する。
【0066】図12はフイルム1を搬送したときにパーフ
ォレーション・センサ11Aおよび11Cから得られる検出
信号の波形を示している。フイルム1をその先端と後端
との間で搬送すれば順方向搬送でも,逆方向搬送でも同
じ信号が得られる。
【0067】上述したステップ102 においてフイルムを
順方向に高速搬送しながら,磁気情報の読取りを行って
いき,パーフォレーション・センサ11Cがエンド・パー
フォレーションPEを検出すると,制御装置30はその位
置でフイルム1を停止させる。
【0068】次にステップ103 においてフイルム1を逆
方向に中速で搬送していくと,パーフォレーション・セ
ンサ11AからパーフォレーションPAおよびPMの検出
信号が出力される。これらのパーフォレーションPA,
PMの検出に基づいてFATビット領域FAおよびCH
OL領域CHのビットが光センサ12によって読取られ
る。
【0069】制御装置30は,パーフォレーション・セン
サ11Aから入力するパルス信号のうち,パーフォレーシ
ョンPAの後端を表わすエッジを検出する。すなわち,
フイルム1の逆方向搬送を開始してから奇数番目のパル
スの立上りが検出される。
【0070】図5から図7(特に図5参照)に示すAP
Sフイルムの規格によると,図13に示すように,パーフ
ォレーションPAの後端エッジからFATビット領域F
Aの後端までの距離は18.8mmである。フイルム1の搬送
制御装置35から出力されるFGパルスは1パルス間隔が
0.36889mmを表わしているものとする。このFGパルス
数を計数すればフイルム1の搬送距離が算出される。1
8.8mmはFGパルス数に換算すると51個に相当する。
【0071】したがって制御装置30はパーフォレーショ
ンPAの後端エッジの検出時点から51個のFGパルスを
計数したときに,光センサ12はFATビット領域FAの
後端と対向するから,光センサ12によるFATビット領
域FAのビットの読取りを開始させる。すなわち,光セ
ンサ12の出力信号の取込を開始させる(たとえばゲート
を開く)。
【0072】図13においてFATビット領域の前端はパ
ーフォレーションPMの後端から 3.9mmの位置にある。
これはFGパルス数で11個分に相当する。
【0073】制御装置30はフイルム1の逆方向搬送を開
始してから偶数番目のパルスの立上りをセンサ11Aの出
力信号から検出する。このパルス信号の立上り検出の時
点から11個のFGパルスを計数したときに,制御装置30
は光センサ12によるFATビットの読取りを終了させる
(ゲートを閉じる)。
【0074】このようにして,パーフォレーションの検
出を基準にして,光センサ12によるFATビット領域F
Aのビット・データの読取開始および終了タイミングが
制御される。
【0075】以上の動作を繰返して,第1駒目のパーフ
ォレーションPM1の後端エッジが検出され,その後11
個のFGパルスを計数すると,FATビット領域FAの
読取りが終了し,光センサ12はCHOL領域CHにさし
かかる。したがって,制御装置30はCHOL領域CHの
ビット・データの読取りを開始する。図14に示すよう
に,CHOL領域CHの先端はパーフォレーションPM
1の後端から12.9mmの位置にあり,これは35個のFGパ
ルス数に相当する。制御装置30はパーフォレーションP
M1の後端エッジ検出から35個のFGパルスを計数する
とCHOL領域CHの読取りを終了する。
【0076】制御装置30は既に読取った磁気情報に基づ
いてフイルム1に含まれている駒数を知ることができ
る。または制御装置30はフイルムの順方向高速搬送のと
きにセンサ11Aが検出したパーフォレーションの数を計
数しておけば,この計数値に基づいて駒数を知ることが
できる。制御装置30は逆方向搬送において第1番目の駒
のパーフォレーションPM1を検知することが可能であ
る。
【0077】CHOL領域CHの読取りののち必要であ
れば,続いてフイルム・リーダ部のフイルムIDバーコ
ード領域FI1,ロットNo. バーコード領域RT1のバ
ーコードの読取りを行うことができ,その読取り終了位
置もFGパルス数の計数に基づいて判定することができ
る。
【0078】フイルム・トレーラ部のフイルムIDバー
コード領域FI2およびロットNo.バーコード領域RT
2は,順方向搬送においてエンド・パーフォレーション
PEの検出ののち,フイルムをFGパルスに基づいてこ
れらの領域の長さ分順方向にさらに搬送させれば,この
後の逆方向搬送において読取ることができる。
【0079】上述のようにフイルム1の順方向搬送にお
いてパーフォレーションの数を計数すれば駒数を表わす
データを得ることができるので,フレーム・バーコード
領域FAのバーコードを必ずしも読む必要はない。フレ
ーム・バーコード領域FAの読取りを行うときには,逆
方向搬送において,一つ後の駒のパーフォレーションP
Mの後端エッジを基準にしてフレーム・バーコード領域
FAの後端までの距離をFGパルスによって計数して読
取りを開始し,その駒のパーフォレーションPAの後端
エッジを基準にしてフレーム・バーコード領域FAの前
端までの距離をFGパルスによって計数して読取りを終
了させればよい。
【0080】上述した説明ではFATビット領域FAお
よびCHOL領域CHの読取りの終了位置をパーフォレ
ーションPMの後端エッジの検出位置から測定している
が,パーフォレーションPAの後端エッジの検出位置か
ら測定してもよい。
【0081】また,センサ11Aによるパーフォレーショ
ンの後端エッジの検出位置と光センサ12による光学情報
の読取位置との間に搬送方向のずれがあるときには,そ
のずれに相当する分をオフセット量としてFGパルスの
計数値に加える,または減じるようにすればよい。
【0082】図5または図7から明らかなように,ある
駒のFATビット領域FAは同じ駒のパーフォレーショ
ンPMの位置から前後にのびている。また,CHOL領
域CHはパーフォレーションPA0よりも前方にのびて
いる。APSフイルム1の順方向搬送において,FAT
ビット領域FAおよびCHOL領域CHをそれぞれ対応
する駒のパーフォレーションPMおよび先頭のパーフォ
レーションPA0の位置を基準に光学的に読取ろうとす
ると,これらのパーフォレーションを検出した後,フイ
ルム1を一旦逆方向に所定距離搬送し,続いてフイルム
1を順方向に搬送しながら読取らなければならない。上
述した第1番目の例では,逆方向搬送においてこれらの
領域の読取りを行っている。したがって,FATビット
領域FAについては対応する駒のパーフォレーションP
AおよびPMをそれぞれ基準にして読取り開始および終
了タイミングを定めることができ(図13参照),CHO
L領域CHについては第1駒のパーフォレーションPM
1を基準にして読取りタイミングを定めることができる
(図14参照)。また,APSフイルム1を順方向に搬送
した後は,必ず逆方向に搬送して元の状態に戻す必要が
ある。この不可欠の逆方向搬送を利用して光学情報の読
取りを行っているので,能率的である。
【0083】上に説明したAPSフイルムは一般的なカ
メラに装填されて使用される規格のものである。特殊な
カメラとして,いわゆるレンズ付フイルム・ユニットが
ある。これは写真フイルムがカメラの形をした箱体内に
収められ,この箱体にレンズ,シャッタ,フイルムの巻
取り機構,および場合によってはストロボ装置が設けら
れているものである。レンズ付フイルム・ユニットにも
APSフイルムを使用することが提案されている(これ
を,特にLF用のAPSフイルムということにする)。
【0084】図15(A) は一般のAPSフイルム1のパー
フォレーションの配置を示すものである。これは図1に
示すものと同じである。図15(B) はLF用のAPSフイ
ルム1Lのパーフォレーションの配置を示すものであ
る。同様に,図17(A) は一般のAPSフイルム1の具体
的寸法を(図5または図13と同じ),図17(B) はLF用
のAPSフイルム1Lの具体的寸法をそれぞれ示してい
る。さらに,図16はLF用APSフイルム1Fをフイル
ム・スキャナにおいて搬送したときにパーフォレーショ
ン・センサ11Aおよび11Cから発生する信号の波形を示
している(図12と比較せよ)。
【0085】一般のAPSフイルム1と,LF用のAP
Sフイルム1Lとの違いは次の2点である。
【0086】LF用のAPSフイルム1Lにおいては,
最後の駒の後部のパーフォレーションPAnの少し後方
にもう1つのパーフォレーションPMn+1 が形成されて
いる。
【0087】LF用のAPSフルイム1Lにおいては,
各駒の前部のパーフォレーションPAの幅が一般のAP
Sフイルム1のパーフォレーションPAの幅( 2.0mm)
よりも1mm大きく, 3.0mmとなっている。
【0088】フイルム・スキャナは一般のAPSフイル
ム1とLF用のAPSフイルム1Lとを次の方法によっ
て識別することができる。第1の方法では,APSフイ
ルムの順方向搬送においてフイルム一側のパーフォレー
ションPMとPAの総数を計数する。パーフォレーショ
ンの総数が奇数であれば一般のAPSフイルムであり,
偶数であればLF用のAPSフイルムである。第2の方
法ではパーフォレーションPAの幅を計測する。 2.0mm
と 3.0mmとの間にスレシホールドを設けておく。計測し
た幅がスレシホールドに達していなけれは一般のAPS
フイルムであり,スレシホールドを超えていればLF用
のAPSフイルムである。
【0089】フイルム・スキャナはLF用APSフイル
ムと判断したときには,APSフイルムの逆方向搬送に
よる光学情報の読取処理において,パーフォレーション
PAの後端エッジの検出時点からフイルムを19.8mm(54
個のFGパルス分)逆方向に搬送した後にFATビット
領域FAのFATビットの読取りを開始する(図17(B)
参照)。他の動作は一般のAPSフイルムの場合と同じ
である。
【0090】第2番目の例は,APSフイルム1を順方
向に高速で搬送する過程において,磁気情報と光学情報
を読取るものである。
【0091】図18を参照してその概要を説明する。
【0092】フイルム・スキャナにフイルム・カートリ
ッジ2が挿入されると,フイルム1をローディングし
(ステップ111 ),フイルム1をその先端から後端まで
高速で順方向に搬送する。このとき,磁気情報記録領域
に記録された磁気情報を読取ヘッド14Aを通して磁気情
報記録再生装置34によって読取る。またこの高速順方向
搬送において光学情報を光センサ12からの出力に基づい
て光学情報読取装置33によって読取る(ステップ112
)。
【0093】次に,フイルム1をその後端から先頭の1
駒目まで中速で逆方向に搬送しながら画像記録領域AR
の画像をCCDラインセンサ13で読取り,画像信号処理
装置31によって映像信号を処理する。この画像読取りは
粗い読取りであり,得られた映像信号によってインデッ
クス画像が構成される。インデックス画像はモニタ表示
装置に表示される(ステップ113 )。
【0094】第1駒目(駒No. 1)まで画像の読取りが
終了したところで,フイルム1の搬送を停止させ(ステ
ップ114 ),メインスキャン命令を待つ。
【0095】上述したように第1番目のパーフォレーシ
ョンPA0の位置よりもフイルムの先端寄りのリーダ部
にはロットNo. バーコード領域RT1,フイルムIDバ
ーコード領域FI1およびCHOL領域CHを含む光学
情報記録領域,ならびに磁気情報記録領域がある。パー
フォレーションPA0を検出するまではこれらの記録領
域の正確な位置を検出することはできない。
【0096】そこで,APSフイルム1のリーダ部にお
ける記録情報の読取りは次のようにして行なわれる。光
学情報の読取処理について説明する。磁気情報の読取り
は光学情報の読取りと同時に行なわれる。
【0097】図19を参照して,APSフイルム1の先端
部を引出し,パーフォレーション・センサ11Aによって
第1番目のパーフォレーションPA0の前端エッジが検
出されるまでフイルム1を順方向に搬送する。
【0098】第1番目のパーフォレーションPA0を検
出すると,フイルム1の搬送を停止し,フイルム1を5
9.3mmすなわち 161FGパルス分逆方向に搬送する。光
センサ12はロットNo. バーコード領域RT1の先頭位置
にくる。
【0099】フイルム1を順方向に搬送しながらロット
No. バーコード領域RT1のバーコードを読取る。この
領域RT1の長さは25.5mmであるから,フイルム1を69
FGパルスに相当する距離搬送したところで領域RT1
の読取りを終了する。
【0100】フイルム1をそのまま順方向に搬送し続け
ておく。光センサ12はフイルムIDバーコード領域FI
1に入るので,この領域FI1のバーコードを読取る。
フイルム1をこの領域の長さに相当する78FGパルス分
の距離搬送したときに領域FI1の読取りを終える。
【0101】フイルム1は順方向に搬送され続けてお
り,次にCHOL領域CHの読取りが行なわれる。この
領域CHの読取り中にパーフォレーションPA0の前端
エッジが検出される。この前端エッジの検出から14FG
パルス分の距離のところで領域CHの読取りが終る。
【0102】引続き第1駒(No. 1)のFAT領域FA
1の読取りが行なわれる。FAT領域FA1の読取中に
パーフォレーションPM1の前端エッジが検出されるの
で,この検出から25FGパルス分の距離のところでFA
T領域FA1の読取りを停止する。この読取り停止位置
をパーフォレーションPA0の前端エッジの位置から測
定することもできる。
【0103】図20を参照して,各駒(No. m)のFAT
領域FAmおよびフレーム・バーコード領域FRmの読
取りは次のようにして行なわれる。その駒(No. m)の
前の駒(No. m−1)のパーフォレーションPAm-1 の
前端エッジの検出から14FGパルス分搬送した時点から
FAT領域FAmの読取りを開始する。パーフォレーシ
ョンPMmの前端エッジの検出から25FGパルス分フイ
ルム1を送ったところでFAT領域FAmの読取りが終
了し,続いてフレーム・バーコード領域FRmの読取り
に移る。この領域FRmの長さに相当する53FGパルス
分のフイルム搬送の間,フレーム・バーコードの読取り
が行なわれる。
【0104】APSフイルム1のトレーラ部における光
学情報の読取りは次のようにして行なわれる。
【0105】図21を参照して,最終駒(No. n)のパー
フォレーションPAnの前端エッジの検出から24FGパ
ルス分の距離進んだ位置からフイルムIDバーコード領
域FI2の読取りが始まり,これは78FGパルス分の距
離搬送されるまで続く。続いてロットNo. バーコード領
域RT2の読取りに入り,70個のFGパルスが発生した
ときにこの領域RT2の読取りを停止する。
【0106】この順方向搬送読取りにおいてはパーフォ
レーションの前端エッジ検出が基準となっているので,
LF用APSフイルムの場合にも上述のやり方と同じよ
うにして光学情報の読取りが行える。
【0107】センサ11Aによるパーフォレーションの前
端エッジの検出位置と光センサ12による光学情報の読取
位置との間に搬送方向のずれがあるときには,そのずれ
に相当する分をオフセット量としてFGパルスの計数値
に加える,または減じるようにすればよいのはいうまで
もない。
【0108】図22は図8に示すパーフォレーション検出
回路32および光学情報読取装置33の詳細な回路構成を示
している。CPU40はこれらの検出回路32および読取装
置33に共通に設けられている。
【0109】光学情報の読取光センサ12は2つのセンサ
(光検出器または受光素子)12aと12bを備えている。
センサ12aは,図25に示すように,APSフイルム1が
搬送されたときに,フレーム・バーコード領域FRのク
ロック・コード列CLCが通過する位置に配置され,こ
のコード列CLCを読取る。センサ12bはデータ・コー
ド列DTCを読取る。これらのセンサ12aおよび12bの
受光信号は増幅回路42aおよび42bでそれぞれ増幅さ
れ,CPU40のA/Dポートに与えられる。CPU40は
これらの受光信号を適当なサンプリング周期ごとにディ
ジタル・データに変換して読込む。
【0110】パーフォレーション・センサ11Aの出力信
号はバッファ回路44を経て一方ではCPU40のA/Dポ
ートに与えられる。CPU40はセンサ11Aの出力信号を
ディジタル・データに変換して読込む。
【0111】パーフォレーション・センサ11Aの出力信
号はバッファ回路44を経て他方では比較回路41Aに入力
する。同じように,他のパーフォレーション・センサ11
Bおよび11Cの出力信号も比較回路41Bおよび41Cに入
力する。他方,D/A変換回路45にはCPU40からしき
い値を表わすディジタル・データが与えられる。D/A
変換回路45はこのディジタル・データをアナログ電圧に
変換して,基準電圧としてそれぞれ比較回路41A,41B
および41Cに与える。比較回路41A,41Bおよび41Cは
パーフォレーション・センサ11A,11Bおよび11Cの出
力信号を基準電圧と比較し,この実施例では出力信号の
方が基準電圧よりも高ければ出力を発生する。比較回路
41A,41Bおよび41Cの出力信号はシュミット回路43
A,43Bおよび43Cによってそれぞれ波形整形されてC
PU40に入力する。
【0112】これらのセンサ12a,12b,11A〜11Cに
よる光学情報の読取り動作やパーフォレーションの検出
動作には多くの特徴がある。これらの特徴について以下
に詳述する。各種光センサの出力信号にはそのセンサに
入射する光量が多いほどより高いレベルを示す信号出力
形態と,より低いレベルを示す信号形態とがあるが,以
下の説明では前者の信号出力形態を前提とする。
【0113】APSフイルムに限らず,いかなる写真フ
イルムであってもフイルム・ベースの濃度には個体差が
あり,フイルムごとに濃度が異なる。この結果,フイル
ムの光透過率(反射光に基づいてパーフォレーションの
検出や光学情報の読取りを行う場合には光反射率)がフ
イルムによって異なる。また,フイルムには汚れや塵埃
が付着している場合がある。これらの理由のために,比
較回路41A〜41Cに固定の基準電圧(しきい値)を設定
しておくと,パーフォレーションを正確に検出できない
おそれがある。
【0114】図24はセンサ11A,11Bまたは11Cの前面
をパーフォレーションが通過したときにセンサから出力
される信号波形を示している。実線で示す信号波形が得
られるという前提でレベル弁別のためのしきい値THを
固定的に設定しておいたとする。光透過率の高いベース
のフイルムが搬送されたときには破線で示す信号波形が
得られたとすると,先に定めたしきい値THではパーフ
ォレーションの存在を検出することはできない。フイル
ム・ベースの光透過率が実線と破線の間にあり,かつ比
較的レベルの高いノイズ成分が重畳しているような鎖線
で示す信号波形の場合にはノイズ成分がしきい値THを
超え,誤検知が生じる。
【0115】そこでこの実施例では,第1の特徴とし
て,次に説明するようなパーフォレーションの検出のた
めの可変のしきい値が用いられる。図23を参照して,比
較回路41A,41Bおよび41Cにはあらかじめ適当な初期
しきい値Th1が設定されている。すなわち,CPU40
からしきい値Th1を表わすディジタル・データがD/
A変換回路45に与えられ,これに対応するアナログ電圧
がD/A変換回路45から比較回路41A,41Bおよび41C
に基準電圧として与えられている。
【0116】APSフイルム1の順方向搬送において,
パーフォレーション・センサ11A,11Cによって順次フ
イルム1の先端が検出される。フイルム先端の検出の後
はこれらのセンサ11A,11Cの出力信号レベルは低くな
る。
【0117】パーフォレーション・センサ11Cの出力信
号のレベルが初期しきい値Th1よりも下った時点でフ
イルム1の搬送が一時的に停止される。このときのパー
フォレーション・センサ11Aの出力信号がバッファ回路
44を経てCPU40に読込まれる。パーフォレーション・
センサ11Aの入射光はフイルム1のベースの透過光であ
り,このセンサ11Aの出力信号はフイルム・ベースの濃
度を表わしている。CPU40は読込んだセンサ11Aの出
力レベル(これをDCとする)にあらかじめ定めたレベ
ルαを加え,Th2=DC+αとして新たなしきい値T
h2を設定する。この新たなしきい値Th2を表わすデ
ィジタル・データはD/A変換回路45に与えられる。D
/A変換回路45からしきい値Th2に対応するアナログ
電圧が出力され,比較回路41A〜41Cに与えられる。A
PSフイルム1の順方向搬送が再開され,パーフォレー
ション・センサ11A〜11Cの出力信号がこの新たなしき
い値Th2でレベル弁別されることによりパーフォレー
ションまたはそのエッジの検出が行なわれることにな
る。
【0118】このようにして,フイルム・ベース濃度,
汚れ,塵埃等にかかわらず,適正なしきい値Th2が設
定されているので,誤検知の起りにくいパーフォレーシ
ョン検出が達成される。上記の例ではDCレベルに加算
するレベルαとして固定値が用いられているが,センサ
11Aがフイルムを検知していないときのレベルとベース
・レベルDCとの間にしきい値Th2を設定してもよい
など,しきい値Th2の決定方法には多くくのバリエー
ションがある。
【0119】第2の特徴は既に述べたように,画像記録
領域ARの照明用と,光学情報記録領域FA,FR等の
照明用とに共通の光源(たとえば蛍光管)23を用いてい
ることである。図10ではパーフォレーションの通過領域
もこの光源23によって照明されている。図示は省略され
ているが,光学情報記録領域を限定的に照明するために
光源23の前面には採光穴が形成され,この穴の周囲が遮
光される。また,センサ12aおよび12bの前面には受光
穴が形成され,その周囲が遮光される。このことによっ
て光源23からの光は採光穴,フイルム,受光穴を通って
センサ12a,12bに受光され,センサ12a,12bに入射
する外乱光がきわめて低減する。パーフォレーションを
検出するセンサ11Aについても同様である。光源の共通
化によりコストダウン,省スペース化を図ることができ
る。
【0120】第3の特徴はFATビット領域FAのFA
Tビットを読取るセンサとフレーム・バーコード領域F
Rのデータ・コード列DTCを読取るセンサとをセンサ
12bで共用したことである。これによりコストダウンと
省スペース化を図ることができる。また,図22に示され
るようにCPU40の入力ポートも一系統ですむ。
【0121】FATビット用センサとデータ・コード列
用センサとの共通化はいくつかの特徴的技術の上に達成
できる。これらの技術の一つが第4の特徴となってい
る。
【0122】上述したように,パーフォレーションの前
端または後端の検出の時点からFGパルスを計数するこ
とによりフイルムの搬送距離を測定し,FATビット領
域FAやフレーム・バーコード領域FRの始端および終
端を認識している。これらの領域FA,FRをFGパル
ス数により定めることができるので,センサ12bをこれ
らの領域のコード(ビット)の読取りに共用しても,C
PU40はどの領域のコードであるかを認識して,正しい
判読が可能となる。
【0123】さらに上述したように,フレーム・バーコ
ード領域FRのバーコードはフイルムの製造工程におい
て記録されるので,一般には,フイルムの現像後は黒色
に現われる。これに対してFATビット領域FAのFA
Tビットはカメラに内蔵された光源を用いて露光される
ので,フイルムの現像後に黒色に現われるとは限らず,
他の色(たとえば緑色)に現われる。したがって,一般
には,バーコードを透過した光とFATビットを透過し
た光とは光量が異なるので,センサ12bの出力信号のレ
ベルが異なる(図25参照)。FATビットの読取りとバ
ーコードの読取りのために同一のしきい値を用いること
はできない。そこで,第4の特徴として,FATビット
の読取り方法と,バーコードの読取り方法とを異ならせ
ている。
【0124】図25に示されるように,FATビット領域
FAの読取期間において,センサ12bの出力信号に所定
の傾きC以上の傾きをもつ急激な立上りまたは立下りが
現われたときに,FATビット有とする。センサ12bの
出力信号は所定の周期でサンプリングされ,A/D変換
される。1または所定複数のサンプリング周期の間に所
定値以上のレベル変化が検知されればFATビット有と
判断される。
【0125】フレーム・バーコード領域FRのバーコー
ドは上述したようにクロック・コード列CLCとデータ
・コード列DTCとから構成され,これらのコード列C
LCとDTCはそれぞれセンサ12a,12bにより読取ら
れる。データ・コード列DTCの読取信号は所定のしき
い値Th3(後に説明する)でレベル弁別される。クロ
ック・コード列CLCの読取信号に現われる変曲点が図
26に示すように検知される。サンプリング周期Δt1
とにCLC読取信号のレベルを比較し,レベルの変化が
正から負に,または負から正に変化する点が変曲点であ
る。CLC読取信号の変曲点の検知タイミングでDTC
読取信号の弁別されたレベルを判定することにより,デ
ータ・コードが判読される。クロック・コードの変曲点
の位置でデータ・コードを読取っているので,正しいタ
イミングで,しかもこれらの読取信号に多少のレベル変
動があっても誤ることなく,正確なバーコード読取りが
可能となる。
【0126】データ・コード列DTCの先頭と後尾には
それぞれ3クロック分および2クロック分の固定パター
ンがある。先頭の固定パターンの読取期間におけるセン
サ12bの信号レベルの平均値が算出され,この平均値が
しきい値Th3として設定される。データ・コード列D
TCの一部の信号レベルに基づいてしきい値Th3を設
定しているので,フイルム・ベース等に影響されないし
きい値の設定が可能である。これが第5の特徴である。
【0127】センサ12を用いて,同じようにして,ロッ
トNo. バーコード領域RT1,RT2,フイルムIDバ
ーコード領域FI1,FI2およびCHOL領域CHの
読取りが可能であるのはいうまでもない。
【0128】上記の例ではフイルムを透過した光を検知
してバーコード等の読取りが行なわれているが,フイル
ムからの反射光に基づいて同じように読取りが可能であ
るのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】APSフイルムの基本的構成を示すものであ
る。
【図2】FATビット領域に記録されるFATビットの
例を示す。
【図3】フレーム・バーコード領域に記録されるバーコ
ードの例を示す。
【図4】CHOL領域に記録されるCHOLドットの例
を示す。
【図5】APSフイルムの各領域の具体的寸法を示す。
【図6】APSフイルムの各領域の具体的寸法を示す。
【図7】APSフイルムの各領域の具体的寸法を示す。
【図8】フイルム・スキャナの構成を示すブロック図で
ある。
【図9】フイルム搬送路の正面図である。
【図10】フイルム搬送路の断面図である。
【図11】逆方向搬送において光学情報を読取る第1の
例の動作の概要を示すフロー・チャートである。
【図12】パーフォレーション・センサから出力される
信号の波形図である。
【図13】光学情報記録領域の読取りタイミングを説明
するための図である。
【図14】光学情報記録領域の読取りタイミングを説明
するための図である。
【図15】(A) は一般的なAPSフイルムを,(B) はレ
ンズ付フイルム・ユニットで用いられるAPSフイルム
をそれぞれ示す。
【図16】レンズ付フイルム・ユニットで用いられるA
PSフイルムについてパーフォレーション・センサから
出力される信号の波形図である。
【図17】レンズ付フイルム・ユニットで用いられるA
PSフイルムの光学情報の読取りタイミングを説明する
ためのもので,(A) は一般用APSフイルム,(B) はレ
ンズ付フイルム・ユニット用APSフイルムを示す。
【図18】順方向搬送において光学情報を読取る第2の
例の動作の概要を示すフロー・チャートである。
【図19】光学情報記録領域の読取りタイミングを説明
するための図である。
【図20】光学情報記録領域の読取りタイミングを説明
するための図である。
【図21】光学情報記録領域の読取りタイミングを説明
するための図である。
【図22】光センサおよびパーフォレーション・センサ
から出力される信号を処理する具体的回路例を示すブロ
ック図である。
【図23】パーフォレーション・センサの出力信号のレ
ベル弁別しきい値を決定する方法を説明するための波形
図である。
【図24】固定しきい値によって誤動作が生じることを
説明するための波形図である。
【図25】FATビット領域およびフレーム・バーコー
ド領域と,これに関連させてこれらの領域の読取信号の
波形を示すものである。
【図26】変曲点の検知の様子を示すものである。
【符号の説明】
1 APSフイルム 2 カートリッジ 11A,11B,11C パーフォレーション・センサ 12 光学情報読取光センサ 12a クロック・コード・センサ 12b データ・コード・センサ 13 CCDライン・センサ 21B,21C,23 光源 30 制御装置 32 パーフォレーション検出回路 33 光学情報読取装置 35 フイルム搬送制御装置 40 CPU 41A,41B,41C 比較回路 45 D/A変換回路 PM(PM1〜PMn),PA(PA0〜PAn),P
E パーフォレーション AR 画像記録領域 FA FATビット領域 FR フレーム・バーコード領域 CLC クロック・コード列 DTC データ・コード列 RT1,RT2 ロットNo. バーコード領域 FI1,FI2 フイルムIDバーコード領域 CH CHOL領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪田 圭司 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムの一側にそってパーフォレーシ
    ョンが形成され,他側にそって光学情報記録領域が設け
    られ,これらのパーフォレーションと光学情報記録領域
    が各駒の画像記録領域に対応している,そのような写真
    フイルムをその長手方向に搬送しながら,パーフォレー
    ション・センサによってパーフォレーションのエッジを
    検出し,駒に対応するパーフォレーションのエッジまた
    は隣接する駒に対応するパーフォレーションのエッジの
    検出を基準に写真フイルムの搬送距離を測定し,搬送距
    離があらかじめ定めた第1の値になったときに光センサ
    による光学情報の読取りを開始し,あらかじめ定めた第
    2の値になったときに終了する,フイルム・スキャナに
    おける光学情報の読取方法。
  2. 【請求項2】 写真フイルムを駒番号の順序にしたがう
    順方向に搬送し,第1番目の駒に対応するパーフォレー
    ションを検出したことに応答して写真フイルムを逆方向
    に所定距離搬送し,その後,再び写真フイルムを順方向
    に搬送しながら,第1番目の駒の位置よりも前方に設け
    られている光学情報記録領域の光学情報を読取る,請求
    項1に記載の方法
  3. 【請求項3】 写真フイルムを駒番号の順序とは逆の方
    向に搬送し,第1番目の駒に対応する光学情報の読取り
    に続いて,第1番目の駒の位置よりも前方に設けられて
    いる光学情報記録領域の光学情報を読取る,請求項1に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 写真フイルムを順方向に搬送し,上記パ
    ーフォレーション・センサが写真フイルムの先端部のフ
    イルム・ベースに面したときに上記パーフォレーション
    ・センサの出力信号レベルを読取り,読取った信号レベ
    ルに基づいてパーフォレーション検出のためのしきい値
    を設定する,請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 写真フイルムの画像記録領域と光学情報
    記録領域とを一つの光源で照明する,請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 上記光学情報記録領域が,フイルム製造
    工程において光学情報が記録される第1の領域と,カメ
    ラ内において光学情報が記録される第2の領域とを含
    み,これらの第1の領域と第2の領域がフイルムの長手
    方向に配列されており,上記の第1の領域および第2の
    領域の始端と終端とをパーフォレーションのエッジを基
    準とする搬送距離によって定め,一つの光センサによっ
    て上記第1の領域と第2の領域の光学情報を読取る,請
    求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記第1の領域に記録される光学情報が
    所定位置に設けられる所定パターンを含み,上記所定パ
    ターンを上記光センサが走査したときに上記光センサか
    ら出力される信号のレベルに基づいて上記光学情報の他
    の部分から得られる信号のレベルを弁別するためのしき
    い値を定める,請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記第2の領域を上記光センサが走査し
    たときに上記光センサから出力される信号の立上りまた
    は立下りの傾きに基づいて上記第2の領域の光学情報を
    判別する,請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記光学情報が互いに平行なクロック・
    コード列と,データ・コード列とを含み,上記クロック
    ・コード列を走査する光センサの出力信号の変曲点を検
    出し,検出した変曲点のタイミングで上記データ・コー
    ド列を走査する光センサの出力信号のレベルを読取る,
    請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 写真フイルムをカートリッジから引出
    して最終駒まで順方向に搬送し,その後写真フイルムを
    逆方向に第1駒まで搬送し,この逆方向搬送において各
    駒の画像記録領域の画像を画像読取センサにより読取
    る,請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 フイルムの一側にそってパーフォレー
    ションが形成され,他側にそって光学情報記録領域が設
    けられ,これらのパーフォレーションと光学情報記録領
    域が各駒の画像領域領域に対応している,そのような写
    真フイルムの画像記録領域に記録された画像を読取るフ
    イルム・スキャナにおいて,写真フイルムをその長手方
    向に搬送するフイルム搬送装置,上記フイルム搬送装置
    によって搬送されている写真フイルムのパーフォレーシ
    ョンのエッジを検出するパーフォレーション・センサ,
    上記光学情報記録領域に記録された情報に対応するレベ
    ルの信号を出力する光センサ,上記フイルム搬送装置に
    よる写真フイルムの搬送距離を測定する距離測定手段,
    および駒に対応するパーフォレーションのエッジまたは
    隣接する駒に対応するパーフォレーションのエッジを上
    記パーフォレーション・センサが検出したことに応答し
    て上記距離測定手段に上記エッジからの搬送距離を測定
    させ,この測定された搬送距離が第1の値となったとき
    に上記光センサからの出力信号の取込を開始し,第2の
    値となったときに取込を終了する光学情報読取制御手
    段,を備えたことを特徴とするフイルム・スキャナ。
  12. 【請求項12】 写真フイルムをまず順方向に搬送し,
    上記パーフォレーション・センサが第1駒に対応するパ
    ーフォレーションを検出したことに応答して写真フイル
    ムを所定距離逆方向に搬送し,その後再び順方向に搬送
    するように上記フイルム搬送装置を制御する搬送制御手
    段,および上記フイルム搬送装置による写真フイルムの
    2回目の順方向搬送において,上記光センサからの出力
    信号を取込むことにより,第1駒の位置よりも前方にあ
    る光学情報記録領域の光学情報を読取る上記光学情報読
    取制御手段,をさらに備えた請求項11に記載のフイルム
    ・スキャナ。
  13. 【請求項13】 写真フイルムを順方向に第1駒まで搬
    送し,その後逆方向に搬送するように上記フイルム搬送
    装置を制御する搬送制御手段,および上記搬送装置によ
    る逆方向搬送において,第1駒に対応する光学情報読取
    りに続いて上記光センサからの出力信号を取込むことに
    より,第1駒の位置よりも前方にある光学情報記録領域
    の光学情報を読取る上記光学情報読取制御手段,をさら
    に備えた請求項11に記載のフイルム・スキャナ。
  14. 【請求項14】 写真フイルムをカートリッジから引出
    して順方向に搬送するように上記フイルム搬送装置を制
    御する搬送制御手段,上記パーフォレーション・センサ
    が写真フイルムの先端部のフイルム・ベースに面する位
    置まで写真フイルムが搬送されたことを検出する手段,
    およびフイルム・ベースに面する上記パーフォレーショ
    ン・センサから出力される信号のレベルに基づいてパー
    フォレーション検出のためのしきい値を設定する手段,
    をさらに備えた請求項11のフイルム・スキャナ。
  15. 【請求項15】 写真フイルムの画像記録領域と光学情
    報記録領域とを同時に照明する光源を備えている,請求
    項11に記載のフイルム・スキャナ。
  16. 【請求項16】 上記光学情報記録領域が,フイルム製
    造工程において光学情報が記録される第1の領域と,カ
    メラ内において光学情報が記録される第2の領域とを含
    み,これらの第1の領域と第2の領域がフイルムの長手
    方向に配列されており,上記光学情報読取制御手段は,
    パーフォレーションのエッジを基準とする搬送距離によ
    って定められる上記第1の領域および第2の領域の始端
    からそれぞれ上記光センサの出力信号の取込を開始し,
    上記第1の領域および第2の領域の終端でそれぞれ上記
    センサの出力信号の取込を終了する,請求項11に記載の
    フイルム・スキャナ。
  17. 【請求項17】 上記第1の領域に記録される光学情報
    が所定位置に設けられる所定パターンを含み,上記所定
    パターンを上記光センサが走査したときに上記光センサ
    から出力される信号のレベルに基づいて上記光学情報の
    他の部分から得られる信号のレベルを弁別するためのし
    きい値を設定する手段をさらに備えた,請求項16に記載
    のフイルム・スキャナ。
  18. 【請求項18】 上記第2の領域を上記光センサが走査
    したときに上記光センサから出力される信号の立上りま
    たは立下りの傾きに基づいて上記第2の領域の光学情報
    を判別する手段をさらに備えた,請求項16に記載のフイ
    ルム・スキャナ。
  19. 【請求項19】 上記光学情報が互いに平行なクロック
    ・コード列と,データ・コード列とを含み,上記クロッ
    ク・コード列を走査する光センサの出力信号の変曲点を
    検出する手段,および検出した変曲点のタイミングで上
    記データ・コード列を走査する光センサの出力信号のレ
    ベルを読取る手段,をさらに備えた請求項11に記載のフ
    イルム・スキャナ。
  20. 【請求項20】 フイルムの一側にそって各駒の画像記
    録領域に対応してパーフォレーションが形成された写真
    フイルムの画像記録領域に記録された画像を読取るフイ
    ルム・スキャナにおいて,写真フイルムをその長手方向
    に搬送するフイルム搬送装置,上記フイルム搬送装置に
    よって搬送される写真フイルムのパーフォレーションの
    通過位置に設けられたパーフォレーション・センサ,上
    記パーフォレーション・センサが写真フイルムの先端部
    のフイルム・ベースに面する位置まで写真フイルムが搬
    送されたことを検出する手段,およびフイルム・ベース
    に面する上記パーフォレーション・センサから出力され
    る信号のレベルに基づいてパーフォレーション検出のた
    めのしきい値を設定する手段,を備えたことを特徴とす
    るフイルム・スキャナ。
  21. 【請求項21】 フイルムの一側にそって,各駒の画像
    記録領域に対応して,所定位置に設けられる所定パター
    ンを含む光学情報記録領域が設けられた写真フイルムの
    画像記録領域に記録された画像を読取るフイルム・スキ
    ャナにおいて,写真フイルムをその長手方向に搬送する
    フイルム搬送装置,上記フイルム搬送装置によって搬送
    される写真フイルムの上記光学情報記録領域が通過する
    位置に設けられた光センサ,上記所定パターンを上記光
    センサが走査したときに上記光センサから出力される信
    号のレベルに基づいて上記光学情報の他の部分から得ら
    れる信号のレベルを弁別するためのしきい値を設定する
    手段,および上記しきい値設定手段によって設定された
    しきい値によって上記光センサの出力信号をレベル弁別
    する手段,を備えたことを特徴とするフイルム・スキャ
    ナ。
  22. 【請求項22】 フイルムの一側にそって,各駒の画像
    記録領域に対応して,クロック・コード列とデータ・コ
    ード列とを含む光学情報記録領域が設けられた写真フイ
    ルムの画像記録領域に記録された画像を読取るフイルム
    ・スキャナにおいて,写真フイルムをその長手方向に搬
    送するフイルム搬送装置,上記フイルム搬送装置によっ
    て搬送される写真フイルムの上記光学情報記録領域のク
    ロック・コード列およびデータ・コード列が通過する位
    置にそれぞれ設けられた第1および第2の光センサ,上
    記クロック・コード列を走査する第1の光センサの出力
    信号の変曲点を検出する手段,ならびに検出した変曲点
    のタイミングで上記データ・コード列を走査する第2の
    光センサの出力信号のレベルを読取手段,を備えたこと
    を特徴とするフイルム・スキャナ。
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