JPH1082952A - ファインダ光学系 - Google Patents

ファインダ光学系

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JPH1082952A
JPH1082952A JP23756096A JP23756096A JPH1082952A JP H1082952 A JPH1082952 A JP H1082952A JP 23756096 A JP23756096 A JP 23756096A JP 23756096 A JP23756096 A JP 23756096A JP H1082952 A JPH1082952 A JP H1082952A
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JP
Japan
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lens
optical surface
group
diffractive optical
eyepiece
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Application number
JP23756096A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mukai
弘 向井
Shigeto Omori
滋人 大森
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないレンズ枚数で色収差が良好に補正され
たケプラー型実像ファインダ光学系を提供する。レンズ
枚数が少なく、ズーム全域で色収差が良好に補正され
た、ズーム機能を有するケプラー型実像ファインダ光学
系を提供する。 【解決手段】 対物レンズtgと接眼レンズseとのそ
れぞれに回折光学面[DOE]が設けられているので、ファ
インダ全体の色収差が良好に補正され、視野マスクの見
えも良くなる。対物レンズtgはズームレンズである
が、移動するレンズ群g2に回折光学面[DOE]が設けら
れているので、ズーム全域で良好な色収差が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダ光学系
に関するものであり、更に詳しくは、ケプラー型実像フ
ァインダ光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、対物レンズと接眼レンズとか
ら成り、回折光学面を用いて色収差の補正を行うケプラ
ー型実像ファインダ光学系が知られている。例えば、米
国特許第5,044,706号では、対物レンズのみに
バイナリー回折格子が配置されたファインダ光学系が提
案されており、米国特許第5,446,588号では、
接眼レンズのみに回折光学素子が配置されたファインダ
光学系が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ケプラー型実像ファイ
ンダ光学系の光学性能は、対物レンズの光学性能と接眼
レンズの光学性能とを合わせた総合性能で評価される。
したがって、例えば、軸上色収差は、対物レンズで生じ
る軸上色収差と接眼レンズで生じる軸上色収差とを加算
したものとなる。また、対物レンズがズームレンズであ
る場合には、ズーム全域で色収差が良好に補正されるよ
うに構成された対物レンズが必要となる。
【0004】米国特許第5,044,706号で提案さ
れているファインダ光学系では、回折光学面が対物レン
ズにしか用いられていないため、接眼レンズで生じる色
収差は、接眼レンズに負レンズを含ませることによって
補正する構成となっている。したがって、組み合わせて
用いる負レンズ分だけレンズ枚数は多くなっている。
【0005】また、米国特許第5,446,588号で
提案されているファインダ光学系では、接眼レンズにの
み回折光学面が設けられており、その性能評価も接眼レ
ンズについてのみ行われている。したがって、全系の色
収差が良好に補正されるようにするには、対物レンズで
生じる色収差を補正するための負レンズが必要であり、
レンズ枚数の増加は避けられない。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであって、第1の目的は、少ないレンズ枚数で色収
差が良好に補正されたケプラー型実像ファインダ光学系
を提供することにある。また、第2の目的は、レンズ枚
数が少なく、かつ、ズーム全域で色収差が良好に補正さ
れた、ズーム機能を有するケプラー型実像ファインダ光
学系を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、第1の発明のファインダ光学系は、対物レンズ
と接眼レンズとで構成されるケプラー型実像ファインダ
光学系において、前記対物レンズと前記接眼レンズとの
それぞれに回折光学面を設けたことを特徴とする。
【0008】上記第1の目的を達成するため、第2の発
明のファインダ光学系は、第1の発明の構成において、
前記接眼レンズが正の単玉レンズから成ることを特徴と
する。
【0009】上記第2の目的を達成するため、第3の発
明のファインダ光学系は、第1の発明の構成において、
前記対物レンズがズームレンズであり、ズーミングにお
いて移動する群に回折光学面が設けられていることを特
徴とする。
【0010】上記第2の目的を達成するため、第4の発
明のファインダ光学系は、第3の発明の構成において、
前記対物レンズが、物体側から順に、負の第1群と正の
第2群とを含む2群以上で構成され、ズーミングにおい
て移動する前記第1,2群のうちの少なくとも一方に回
折光学面が設けられていることを特徴とする。
【0011】上記第2の目的を達成するため、第5の発
明のファインダ光学系は、第3の発明の構成において、
更に次の条件式(1)を満足することを特徴とする。 0.1<|φOD・φE/(φO・φED)|<2.0 …(1) ただし、 φO :対物レンズにおいて回折光学面が設けられてい
る群の屈折光学面と回折光学面との合成パワー、 φOD:対物レンズにおいて回折光学面が設けられてい
る群の回折光学面のパワー、 φE :接眼レンズの屈折光学面と回折光学面との合成
パワー、 φED:接眼レンズに設けられている回折光学面のパワ
ーである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施したファイン
ダ光学系を、図面を参照しつつ説明する。図1は、一般
的なケプラー型実像ファインダ光学系の近軸パワー配置
を示す図である。図1中、瞳heの中心を通る光線が理
想主光線PLであり、瞳heを平行に通過する光線が理
想マージナル光線MLである。被写体の像は、対物レン
ズtgによってコンデンサーレンズcoの近傍で結像
し、結像した像は、接眼レンズseによって拡大され
て、接眼レンズse後方の瞳he位置から観察される。
【0013】ところで、色収差には軸上色収差と倍率色
収差とが存在する。軸上色収差の程度は、次の式(A)で
定義される軸上色収差係数LCで表され、倍率色収差の
程度は、次の式(B)で定義される倍率色収差係数TCで
表される。
【0014】LC=Σ{h2(φ/ν)} …(A) TC=Σ{h・h’(φ/ν)} …(B) ただし、 h :各レンズを通過する理想マージナル光線MLの高
さ、 h’:各レンズを通過する理想主光線PLの高さ、 φ :各レンズのパワー、 ν :各レンズのアッベ数 である。
【0015】式(A)中のh2,(φ/ν)はいずれも正であ
るので{h2>0,(φ/ν)>0}、屈折光学面のみで構
成された光学系では、対物レンズtgと接眼レンズse
とでそれぞれ生じた軸上色収差は加算されることにな
る。したがって、正レンズだけでは、色補正を行うこと
はできない。
【0016】光学系が屈折光学面と回折光学面を含む場
合、レンズの回折光学面で発生する軸上色収差と倍率色
収差が、前記式(A),(B)で表される各色収差に加算され
ることになる。従って、屈折光学面と回折光学面を含む
光学系の軸上色収差,倍率色収差は、次の式(C),(D)で
それぞれ定義される軸上色収差係数LC,倍率色収差係
数TCで表される。
【0017】 LC=Σ{h2(φr/νr+φk/νk)} …(C) TC=Σ{h・h’(φr/νr+φk/νk)} …(D) ただし、 φr:各レンズの屈折光学面のパワー、 νr:各レンズの屈折光学面のアッベ数、 φk:各レンズの回折光学面のパワー、 νk:各レンズの回折光学面のアッベ数 である。
【0018】上記回折光学面のアッベ数νkは、次の式
(E)で定義される。 νk=λd/(λF−λc) …(E) ただし、 λd:d線の波長(=588nm)、 λF:F線の波長(=486nm)、 λc:c線の波長(=656nm) である。
【0019】式(E)から、回折光学面はνk=−3.
45という非常に小さい負のアッベ数を有することが分
かる。通常の屈折光学面のみを有するレンズのアッベ数
は、20〜80程度であるため、屈折光学面に回折光学
面を組み合わせて用いれば、正のφr/νrが負のφk
/νkで打ち消されることになる。したがって、屈折光
学面で発生した色収差を回折光学面で補正することが可
能である。
【0020】接眼レンズseにのみ回折光学面を設ける
ことによって接眼レンズseのみの色収差を補正する
と、対物レンズtgの色収差が残ってしまう。また、対
物レンズtgにのみ回折光学面を設けることによって対
物レンズtgのみの色収差を補正すると、接眼レンズs
eの色収差が残ってしまう。本実施の形態は、対物レン
ズtgと接眼レンズseとのそれぞれに回折光学面を設
けた点に特徴がある。このように、対物レンズtgと接
眼レンズseの両方に回折光学面を設けることによっ
て、各レンズtg,seで発生する色収差が、それぞれ
に設けられている回折光学面で補正されるため、ファイ
ンダ全系の色収差を良好に補正することが可能となる。
【0021】各レンズtg,seへの回折光学面の導入
は、屈折光学面に回折光学面が形成された回折光学素子
(すなわち、回折−屈折ハイブリッド型レンズ)を、対物
レンズtgと接眼レンズseとのそれぞれに用いること
によって行うことが望ましい。屈折光学面で発生した色
収差を回折光学面で良好に補正することができるだけで
なく、色補正のための光学素子(例えば、負レンズ)を新
たに追加する必要がないからである。したがって、対物
レンズtg又は接眼レンズseに負レンズを用いること
により色補正を行う従来例と比べて、レンズ枚数を少な
くすることが可能である。
【0022】通常のケプラー型実像ファインダ光学系で
は、対物レンズtgの像面に視野を制限する視野マスク
(視野枠)が配置される。接眼レンズseでの色収差が補
正されていないと、視野マスク像の色収差が悪くなるた
め、視野マスクが色づいて見えることになる。本実施の
形態では、接眼レンズseに設けられている回折光学面
によって、接眼レンズtgで発生する色収差が補正され
るため、視野マスクが色づいて見えることはない。
【0023】接眼レンズseは、正の単玉レンズから成
ることが望ましい。接眼レンズseを単玉レンズで構成
することにより、レンズ枚数を少なくすることができる
とともに、ファインダ構成を簡単にすることができる。
【0024】本実施の形態に係るファインダ光学系にズ
ーム機能を付加する場合には、対物レンズtgをズーム
レンズとし、ズーミングにおいて移動する群に回折光学
面を設けることが望ましい。図2に、対物レンズtgが
ズームレンズであるファインダ光学系の近軸パワー配置
を示す。図2[W]はワイド状態を示しており、図2[T]
はテレ状態を示している。対物レンズtgは、物体側か
ら順に、負の第1群g1と正の第2群g2とで構成され
たズームレンズの代表的な例である。第2群g2は主に
変倍をつかさどるバリエータであり、第1群g1は像面
を一致させるためのコンペンセータである。
【0025】図2[W],[T]から、移動量の大きい第2
群g2の移動に伴って、第2群g2での高さh,h’が
大きく変動することが分かる。これは、ズーミングにお
いて色収差が大きく変動することを意味する。したがっ
て、ズーミングにおいて移動する群g1,g2に回折光
学面を設ければ、色収差の変動を小さくすることが可能
である。つまり、負・正の2群ズームから成る対物レン
ズtgを備えたファインダ光学系においては、少なくと
も第1群g1又は第2群g2に回折光学面を設けること
によって、ズーム全域で色収差を良好に補正することが
できるのである。
【0026】対物レンズtgがズームレンズであり、ズ
ーミングにおいて移動する群に回折光学面が設けられた
ファインダ光学系は、次の条件式(1)を満足することが
望ましい。 0.1<|φOD・φE/(φO・φED)|<2.0 …(1) ただし、 φO :対物レンズtgにおいて回折光学面が設けられ
ている群の屈折光学面と回折光学面との合成パワー、 φOD:対物レンズtgにおいて回折光学面が設けられ
ている群の回折光学面のパワー、 φE :接眼レンズseの屈折光学面と回折光学面との
合成パワー、 φED:接眼レンズseに設けられている回折光学面の
パワー である。
【0027】φOD/φOは、対物レンズtgの回折光
学面による色収差補正の量を示し、φED/φEは、接
眼レンズseの回折光学面による色収差補正の量を示
す。条件式(1)は、対物レンズtgと接眼レンズseと
の色収差補正のバランスを規定しており、この条件式
(1)を満たすことにより、対物レンズtgでの色収差と
接眼レンズseでの色収差とをバランス良く補正するこ
とができる。条件式(1)の下限を超えると、対物レンズ
tgでの色収差補正が不十分になり、条件式(1)の上限
を超えると、接眼レンズseでの色収差補正が不十分に
なる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施したファインダ光学系の
構成を、コンストラクションデータ,収差図等を挙げて
更に具体的に説明する。実施例1,2は、前述した実施
の形態(図2)に対応する実施例である。図3,図4は、
実施例1,2のワイド端[W]での光学配置及び光路をそ
れぞれ示しており、図3,図4中の矢印m1,m2は、
第1群g1,第2群g2のワイド端[W]からテレ端[T]
にかけてのズーム移動をそれぞれ示している。
【0029】各実施例のコンストラクションデータにお
いて、Si(i=1,2,...)は被写体側から数えてi番目の面で
あり、ri(i=1,2,...)は被写体側から数えてi番目の面Si
の曲率半径を示しており、di(i=1,2,...)は被写体側か
ら数えてi番目の軸上面間隔を示している。ズーミング
によって変化する軸上面間隔(可変間隔)は、ワイド端
[W]〜テレ端[T]での各群間の面間隔である。また、Ni
(i=1,2,...)は、被写体側から数えてi番目のレンズのe
線に対する屈折率(Ne)を示しており、νi(i=1,2,...)
は、被写体側から数えてi番目のレンズのd線に対する
アッベ数(νd)を示している。そして、アッベ数の右側
に付されている符号は、用いられている光学要素の符号
である。なお、ワイド端[W]〜テレ端[T]でのファイン
ダ倍率β、並びに各実施例における条件式(1)の対応値
{|φOD・φE/(φO・φED)|}及び関連データ
(φO,φOD,φE,φED)を、コンストラクション
データと併せて示す。
【0030】[DOE]印が付された面Siは、屈折光学面に
回折光学面が形成された面であることを示している。ま
た、*印が付された面Siは、非球面で構成された面であ
ることを示し、非球面の面形状を表わす次の式(AS)で定
義されるものとする。
【0031】
【数1】
【0032】ここで、式(AS)中、 Y :光軸方向の基準面からの変位量、 X :光軸に対して垂直な方向の高さ、 C :近軸曲率、 ε:2次曲面パラメータ、 Ai:i次式の非球面係数 である。
【0033】《実施例1》 β=0.44〜1.0 [面] [曲率半径] [軸上面間隔][屈折率] [アッベ数] S1* r1= -12.218 d1= 1.000 N1=1.49329 ν1= 57.82 …g1 S2* r2= 22.796 d2=12.12〜1.92 S3* r3= 9.953 d3= 2.800 N2=1.49329 ν2= 57.82 …g2 S4 r4= -12.11460 d4= 0.000 N3=10001.00000 ν3=-3.45 S5[DOE] r5= -12.1145474 d5= 0.78〜9.34 S6 r6= 40.000 d6=16.000 N4=1.58752 ν4= 30.36 …g3 S7 r7= ∞ d7= 3.000 S8 r8= 17.489 d8=12.300 N5=1.58752 ν5= 30.36 …p S9 r9= ∞ d9= 8.980 S10* r10= 19.205 d10=3.000 N6=1.49329 ν6= 57.82 …se S11 r11=-16.94522 d11=0.000 N7=10001.00000 ν7=-3.45 S12[DOE] r12=-16.9451069
【0034】〈非球面係数〉 S1 :ε=1.00,A4=-6.23×10-4,A6=-2.04×10-6 S2 :ε=1.00,A4=-7.00×10-4,A6= 2.80×10-6 S3 :ε=1.00,A4=-5.13×10-4,A6= 1.00×10-6 S10:ε=1.00,A4=-1.05×10-4,A6= 2.00×10-7
【0035】〈条件式(1)の対応値,関連データ〉 φO=0.09,φOD=0.0038,φE=0.0548,φED=
0.0015,|φOD・φE/(φO・φED)|=1.56
【0036】《実施例2》 β=0.41〜0.93 [面] [曲率半径] [軸上面間隔][屈折率] [アッベ数] S1* r1= -28.382 d1= 1.000 N1=1.58752 ν1= 30.36 …g1 S2* r2= 15.12500 d2= 0.000 N2=10001.00000 ν2=-3.45 S3[DOE]* r3= 15.1249540 d3=12.12〜1.87 S4* r4= 10.815 d4= 2.800 N3=1.49329 ν3= 57.82 …g2 S5 r5= -10.141 d5= 0.78〜9.34 S6 r6= 40.000 d6=16.000 N4=1.58752 ν4= 30.36 …g3 S7 r7= ∞ d7= 3.000 S8 r8= 17.489 d8=20.000 N5=1.58752 ν5= 30.36 …p S9 r9= ∞ d9= 4.930 S10* r10= 19.205 d10=3.000 N6=1.49329 ν6= 57.82 …se S11 r11=-21.24076 d11=0.000 N7=10001.00000 ν7=-3.45 S12[DOE] r12=-21.2406234
【0037】〈非球面係数〉 S1 :ε=1.00,A4=-6.23×10-4,A6=-2.04×10-6 S2 :ε=1.00,A4=-7.00×10-4,A6= 2.80×10-6 S3 :ε=1.00,A4=-7.00×10-4,A6= 2.80×10-6 S4 :ε=1.00,A4=-5.13×10-4,A6= 1.00×10-6 S10:ε=1.00,A4=-1.05×10-4,A6= 2.00×10-7
【0038】〈条件式(1)の対応値,関連データ〉 φO=-0.0621,φOD=0.002,φE=0.0505,φED
=0.003,|φOD・φE/(φO・φED)|=0.54
【0039】図5は実施例1のワイド端[W]での収差図
であり、図6は実施例1のテレ端[T]での収差図であ
る。図7は実施例2のワイド端[W]での収差図であり、
図8は実施例2のテレ端[T]での収差図である。各収差
図は、上から順に、非点収差,歪曲収差,倍率色収差を
表しており、被写体距離3mで計算されたものである。
各収差図中に、各波長に対応する光線(設計波長:e
線,c線,g線)を併せて示す。非点収差の縦軸は視度
(Diopter)を示し、歪曲収差の縦軸は%を示し、倍率色
収差の縦軸は光軸となす角度(ラジアン)を示す。各収差
図の横軸は、すべて瞳面への入射角度(ラジアン)を示
す。
【0040】コンストラクションデータから分かるよう
に、回折光学面の収差評価の計算にはSweattモデ
ルを用いている。Sweattモデルとは、簡易的に回
折光学面の光学計算を行うための手法であり、非常に大
きな屈折率を波長に比例して用いると、通常の幾何光学
の計算と同様の取扱いが可能となる手法である。ここで
は、e線に対する屈折率を10001.00000と仮定して、各
収差を求めている。
【0041】実施例1,2を構成している対物レンズt
gは、いずれも負の第1群g1と正の第2群g2と正の
第3群g3とで構成されている。そして、第1群g1と
第2群g2が矢印m1,m2に示すようにそれぞれ移動
することによって、ズーミングが行われる。第3群g3
は、反転機能を有するプリズムと一体化されており、コ
ンデンサーレンズcoは、反転系プリズムpの入射面に
一体化されている。また、反転系プリズムpの後方に
は、単玉の接眼レンズseが配置されている。
【0042】実施例1では、移動量の大きい第2群g2
の瞳he側面と、接眼レンズseの瞳he側面と、に回
折光学面が設けられている。実施例2では、第1群g1
の瞳he側面と、接眼レンズseの瞳he側面と、に回
折光学面が設けられている。このように、対物レンズt
gと接眼レンズseの両方に回折光学面を設けることに
よって、各レンズtg,seで発生する色収差が、それ
ぞれに設けられている回折光学面で補正される。このた
め、図5〜図8に示す収差図から分かるように、ワイド
端[W],テレ端[T]のいずれにおいても、軸上色収差,
倍率色収差共、バランス良く良好に補正される。なお、
回折光学面を設ける面は、実施例1,2の場合に限ら
ず、レンズの物体側,瞳he側のいずれであってもよ
い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように第1〜第5の発明に
よれば、対物レンズと接眼レンズとのそれぞれに回折光
学面が設けられているため、少ないレンズ枚数で色収差
が良好に補正されたファインダ光学系を実現することが
できる。つまり、それぞれの回折光学面によって色収差
が良好に補正されるため、従来に比べてレンズ枚数を少
なくすることができ、その結果、ファインダ光学系の軽
量・コンパクト化及び低コスト化を達成することができ
る。
【0044】第2の発明によれば、接眼レンズが正の単
玉レンズから成っているため、レンズ枚数を少なくする
ことができるとともに、ファインダ構成を簡単にするこ
とができる。第3〜第5の発明によれば、ズーミングに
おいて移動する群に回折光学面が設けられているため、
ズーム全域で色収差を良好に補正することができる。第
5の発明によれば、前記条件式(1)を満たしているた
め、対物レンズでの色収差と接眼レンズでの色収差とを
バランス良く補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なケプラー型実像ファインダ光学系の近
軸パワー配置及び光路を模式的に示す図。
【図2】対物レンズがズームレンズであるケプラー型実
像ファインダ光学系の近軸パワー配置及び光路を模式的
に示す図。
【図3】実施例1の光学配置及び光路を示すレンズ構成
図。
【図4】実施例2の光学配置及び光路を示すレンズ構成
図。
【図5】実施例1のワイド端での収差図。
【図6】実施例1のテレ端での収差図。
【図7】実施例2のワイド端での収差図。
【図8】実施例2のテレ端での収差図。
【符号の説明】
tg …対物レンズ g1 …第1群 g2 …第2群 g3 …第3群 co …コンデンサーレンズ p …反転系プリズム se …接眼レンズ he …瞳 DOE…回折光学面 ML …理想マージナル光線 PL …理想主光線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと接眼レンズとで構成される
    ケプラー型実像ファインダ光学系において、 前記対物レンズと前記接眼レンズとのそれぞれに回折光
    学面を設けたことを特徴とするファインダ光学系。
  2. 【請求項2】 前記接眼レンズが正の単玉レンズから成
    ることを特徴とする請求項1に記載のファインダ光学
    系。
  3. 【請求項3】 前記対物レンズがズームレンズであり、
    ズーミングにおいて移動する群に回折光学面が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のファインダ光
    学系。
  4. 【請求項4】 前記対物レンズが、物体側から順に、負
    の第1群と正の第2群とを含む2群以上で構成され、ズ
    ーミングにおいて移動する前記第1,2群のうちの少な
    くとも一方に回折光学面が設けられていることを特徴と
    する請求項3に記載のファインダ光学系。
  5. 【請求項5】 更に次の条件を満足することを特徴とす
    る請求項3に記載のファインダ光学系; 0.1<|φOD・φE/(φO・φED)|<2.0 ただし、 φO :対物レンズにおいて回折光学面が設けられてい
    る群の屈折光学面と回折光学面との合成パワー、 φOD:対物レンズにおいて回折光学面が設けられてい
    る群の回折光学面のパワー、 φE :接眼レンズの屈折光学面と回折光学面との合成
    パワー、 φED:接眼レンズに設けられている回折光学面のパワ
    ー である。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001324674A (ja) * 2000-03-08 2001-11-22 Canon Inc 光学系及び光学機器
US6791754B2 (en) 2000-03-08 2004-09-14 Canon Kabushiki Kaisha Optical system having a diffractive optical element, and optical apparatus

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