JPH10148768A - ズームファインダ光学系 - Google Patents

ズームファインダ光学系

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JPH10148768A
JPH10148768A JP8310279A JP31027996A JPH10148768A JP H10148768 A JPH10148768 A JP H10148768A JP 8310279 A JP8310279 A JP 8310279A JP 31027996 A JP31027996 A JP 31027996A JP H10148768 A JPH10148768 A JP H10148768A
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JP
Japan
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group
optical surface
lens
optical system
zoom
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Application number
JP8310279A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mukai
弘 向井
Shigeto Omori
滋人 大森
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回折格子のパターンが見えず、かつ、ズーム
全域で色収差が良好に補正されたケプラー型のズームフ
ァインダ光学系を提供する。 【解決手段】 対物レンズtgは、正・負・負・正の4
群ズームレンズである。ズーミングにおいて移動する第
2群g2に回折光学面[DOE]が設けられているので、ズ
ーム全域で良好な色収差が得られる。接眼レンズseに
は回折光学面が設けられていないので、回折格子のパタ
ーンが接眼レンズse側から見えることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームファインダ
光学系に関するものであり、更に詳しくは、ズーム機能
を有するケプラー型実像ファインダ光学系に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ズーム機能を有するケプラー
型実像ファインダ光学系が多数提案されている。例え
ば、米国特許第5,225,927号明細書では、高変
倍に適したズームタイプのファインダ光学系が開示され
ている。また、従来より、対物レンズと接眼レンズとか
ら成り、回折光学面を用いて色収差の補正を行うケプラ
ー型実像ファインダ光学系が知られている。例えば、米
国特許第5,044,706号では、対物レンズのみに
バイナリー回折格子が配置されたファインダ光学系が提
案されており、米国特許第5,446,588号では、
接眼レンズのみに回折光学素子が配置されたファインダ
光学系が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ケプラー型実像ファイ
ンダ光学系の光学性能は、対物レンズの光学性能と接眼
レンズの光学性能とを合わせた総合性能で評価される。
したがって、例えば、軸上色収差は、対物レンズで生じ
る軸上色収差と接眼レンズで生じる軸上色収差とを加算
したものとなる。また、対物レンズがズームレンズであ
る場合には、ズーム全域で色収差が良好に補正されるよ
うに構成された対物レンズが必要となる。
【0004】米国特許第5,225,927号で提案さ
れているファインダ光学系の対物レンズは正・負・正の
ズームタイプであるが、ズーム全域で色収差を補正する
ために、アッベ数が大きい正レンズとアッベ数が小さい
負レンズとを組み合わせて成る接合レンズが多く用いら
れている。このように2種類のレンズを組み合わせて用
いると、レンズ系が大きく重くなってしまう。
【0005】米国特許第5,044,706号で提案さ
れているファインダ光学系は、対物レンズがズームレン
ズではないため、回折光学面の配置がズームファインダ
設計の色収差補正を考慮したものとはなっていない。し
たがって、単に対物レンズにズーム機能をもたせたとし
ても、ズーム全域で色収差が良好に補正されるようにす
ることはできない。
【0006】また、米国特許第5,446,588号で
提案されているファインダ光学系では、接眼レンズにの
み回折光学面が設けられており、その性能評価も接眼レ
ンズについてのみ行われている。したがって、対物レン
ズにズーム機能をもたせたとしても、対物レンズで発生
する色収差が残り、ズーム全域で色収差が良好に補正さ
れるようにすることはできない。また、接眼レンズに回
折光学面が設けられているため、ファインダから目を離
して接眼レンズを見ると、回折格子のパターンが見えて
しまい、外観上良くないという問題もある。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであって、第1の目的は、ズーム全域で色収差が良
好に補正されたケプラー型のズームファインダ光学系を
提供することにある。また、第2の目的は、回折格子の
パターンが接眼レンズ側から見えず、かつ、ズーム全域
で色収差が良好に補正されたケプラー型のズームファイ
ンダ光学系を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、第1の発明のズームファインダ光学系は、対物
レンズと接眼レンズとで構成されるケプラー型実像ファ
インダ光学系であって、前記対物レンズが物体側から順
に正の第1群と負の第2群と負の第3群と正の第4群と
の4群から成るズームレンズであり、前記第2群に回折
光学面が設けられていることを特徴とする。
【0009】上記第1の目的を達成するため、第2の発
明のズームファインダ光学系は、対物レンズと接眼レン
ズとで構成されるケプラー型実像ファインダ光学系にお
いて、前記対物レンズが物体側から順に正の第1群と負
の第2群と負の第3群と正の第4群との4群から成るズ
ームレンズであり、前記第3群に回折光学面が設けられ
ていることを特徴とする。
【0010】上記第1の目的を達成するため、第3の発
明のズームファインダ光学系は、第1の発明の構成にお
いて、更に次の条件を満足することを特徴とする。 -0.2<φ2D/φ2<-0.05 ただし、 φ2 :第2群の屈折光学面と回折光学面との合成パワ
ー、 φ2D:第2群に設けられている回折光学面のパワー である。
【0011】上記第1の目的を達成するため、第4の発
明のズームファインダ光学系は、第2の発明の構成にお
いて、更に次の条件を満足することを特徴とする。 -0.2<φ3D/φ3<-0.05 ただし、 φ3 :第3群の屈折光学面と回折光学面との合成パワ
ー、 φ3D:第3群に設けられている回折光学面のパワー である。
【0012】上記第1の目的を達成するため、第5の発
明のズームファインダ光学系は、第1又は第2の発明の
構成において、前記第2群と前記第3群が移動すること
によって変倍を行うことを特徴とする。
【0013】上記第2の目的を達成するため、第6の発
明のズームファインダ光学系は、第1又は第2の発明の
構成において、前記接眼レンズが屈折光学面のみで構成
されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施したズームフ
ァインダ光学系を、図面を参照しつつ説明する。図1
は、一般的なケプラー型実像ファインダ光学系の近軸パ
ワー配置を示す図である。図1中、瞳heの中心を通る
光線が理想主光線PLであり、瞳heを平行に通過する
光線が理想マージナル光線MLである。被写体の像は、
対物レンズtgによってコンデンサーレンズcoの近傍
で結像し、結像した像は、接眼レンズseによって拡大
されて、接眼レンズse後方の瞳he位置から観察され
る。
【0015】ところで、色収差には軸上色収差と倍率色
収差とが存在する。軸上色収差の程度は、次の式(A)で
定義される軸上色収差係数LCで表され、倍率色収差の
程度は、次の式(B)で定義される倍率色収差係数TCで
表される。
【0016】LC=Σ{h2(φ/ν)} …(A) TC=Σ{h・h’(φ/ν)} …(B) ただし、 h :各レンズを通過する理想マージナル光線MLの高
さ、 h’:各レンズを通過する理想主光線PLの高さ、 φ :各レンズのパワー、 ν :各レンズのアッベ数 である。
【0017】式(A)中のh2,(φ/ν)はいずれも正であ
るので{h2>0,(φ/ν)>0}、屈折光学面のみで構
成された光学系では、対物レンズtgと接眼レンズse
とでそれぞれ生じた軸上色収差は加算されることにな
る。したがって、正レンズだけでは、色補正を行うこと
はできない。
【0018】光学系が屈折光学面と回折光学面を含む場
合、レンズの回折光学面で発生する軸上色収差と倍率色
収差が、前記式(A),(B)で表される各色収差に加算され
ることになる。従って、屈折光学面と回折光学面を含む
光学系の軸上色収差,倍率色収差は、次の式(C),(D)で
それぞれ定義される軸上色収差係数LC,倍率色収差係
数TCで表される。
【0019】 LC=Σ{h2(φr/νr+φk/νk)} …(C) TC=Σ{h・h’(φr/νr+φk/νk)} …(D) ただし、 φr:各レンズの屈折光学面のパワー、 νr:各レンズの屈折光学面のアッベ数、 φk:各レンズの回折光学面のパワー、 νk:各レンズの回折光学面のアッベ数 である。
【0020】上記回折光学面のアッベ数νkは、次の式
(E)で定義される。 νk=λd/(λF−λc) …(E) ただし、 λd:d線の波長(=588nm)、 λF:F線の波長(=486nm)、 λc:c線の波長(=656nm) である。
【0021】式(E)から、回折光学面はνk=−3.4
5という非常に小さい負のアッベ数を有することが分か
る。通常の屈折光学面のみを有するレンズのアッベ数
は、20〜80程度であるため、屈折光学面に回折光学
面を組み合わせて用いれば、正のφr/νrが負のφk
/νkで打ち消されることになる。したがって、屈折光
学面で発生した色収差を回折光学面で補正することが可
能である。
【0022】図2に、対物レンズtgがズームレンズで
あるズームファインダ光学系の近軸パワー配置を示す。
図2[W]はワイド状態を示しており、図2[T]はテレ状
態を示している。対物レンズtgは、物体側から順に、
正の第1群g1と負の第2群g2と負の第3群g3と正
の第4群g4とで構成されたズームレンズである。ズー
ミングにおいて第1群g1及び第4群g4の位置は固定
であり、ワイド状態[W]からテレ状態[T]へのズーミン
グは、第2群g2が接眼レンズse側へリニアに移動す
るとともに、第3群g3が物体側に移動した後わずかに
接眼レンズse側へUターン移動することによって行わ
れる。
【0023】図2[W],[T]から分かるように、ズーミ
ングにおいて、第2群g2と第3群g3での理想主光線
PLの高さh’は大きく変化する。これは、第2群g2
及び第3群g3のズーム移動が倍率色収差の変動要因に
なっていることを意味する。したがって、ズーミングに
おいて移動する第2群g2や第3群g3に回折光学面を
設けることによって第2群g2や第3群g3での色収差
係数を小さくすれば、ズーミングにおけるズームファイ
ンダ光学系全体の倍率色収差の変動を抑えることが可能
である。本発明は、この点に着目したものである。
【0024】本発明に係る実施の形態は、対物レンズt
gが正・負・負・正の4群ズームレンズにおいて、第2
群g2又は第3群g3に回折光学面を設けた点に特徴が
ある。これにより、構成レンズ枚数が少なくてもズーム
全域で色収差を良好に補正することができる。しかも、
ズーミングが第2群g2と第3群g3の移動によって行
われるため、ズーム全域での色収差変動の低減と構成レ
ンズ枚数の削減とを共に効果的に行うことができる。
【0025】回折光学面は大きな色収差補正能力を有す
るが、回折光学面を接眼レンズseに設けた場合よりも
対物レンズtgに設けた場合の方が、回折光学面の色収
差補正能力は大きくなる。つまり、対物レンズtgに回
折光学面を設けると、対物レンズtgで発生する色収差
だけでなく、接眼レンズseで発生する色収差をも含め
て補正することが可能となる。
【0026】対物レンズtgが、物体側から順に正・負
・負・正の4群ズームレンズであって、第2群g2に回
折光学面が設けられたズームファインダ光学系は、次の
条件式(1)を満足することが望ましい。 -0.2<φ2D/φ2<-0.05 …(1) ただし、 φ2 :第2群g2の屈折光学面と回折光学面との合成
パワー、 φ2D:第2群g2に設けられている回折光学面のパワ
ー である。
【0027】対物レンズtgが、物体側から順に正・負
・負・正の4群ズームレンズであって、第3群g3に回
折光学面が設けられたズームファインダ光学系は、次の
条件式(2)を満足することが望ましい。 -0.2<φ3D/φ3<-0.05 …(2) ただし、 φ3 :第3群g3の屈折光学面と回折光学面との合成
パワー、 φ3D:第3群g3に設けられている回折光学面のパワ
ー である。
【0028】条件式(1)又は条件式(2)は回折光学面の色
補正能力に関する条件範囲を規定している。条件式(1)
又は条件式(2)を満たすことによって、ズーム全域での
色収差の補正をより効果的に行うことができる。条件式
(1)又は条件式(2)の上限を超えると、回折光学面の色収
差補正能力が不充分になるため、色収差は補正足らずに
なってしまう。条件式(1)又は条件式(2)の下限を超える
と、回折光学面の色収差補正能力が大きくなりすぎるた
め、色補正過剰になってしまう。
【0029】また、接眼レンズseは、屈折光学面のみ
で構成されていることが望ましい。対物レンズtgのレ
ンズ面は視度が正であるため、対物レンズtgに回折光
学面を設けても、接眼レンズse側から回折格子のパタ
ーンを観察することは不可能である。したがって、対物
レンズtgに回折光学面を設け、かつ、接眼レンズse
を屈折光学面のみで構成すれば、外観が回折格子のパタ
ーンによって損なわれることがなくなる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施したズームファインダ光
学系の構成を、コンストラクションデータ,収差図等を
挙げて更に具体的に説明する。実施例1,2は、前述し
た実施の形態に対応する実施例であり、図3,図4は、
実施例1,2のワイド端[W]での光学配置及び光路をそ
れぞれ示している。
【0031】各実施例のコンストラクションデータにお
いて、Si(i=1,2,...)は被写体側から数えてi番目の面で
あり、ri(i=1,2,...)は被写体側から数えてi番目の面Si
の曲率半径を示しており、di(i=1,2,...)は被写体側か
ら数えてi番目の軸上面間隔を示している。ズーミング
によって変化する軸上面間隔(可変間隔)は、ワイド端
[W]〜テレ端[T]での各群間の面間隔である。また、Ni
(i=1,2,...)は、被写体側から数えてi番目の光学要素の
e線に対する屈折率(Ne)を示しており、νi(i=1,
2,...)は、被写体側から数えてi番目の光学要素のd線
に対するアッベ数(νd)を示している。そして、アッベ
数の右側に付されている符号は、用いられている光学要
素の符号である。なお、ワイド端[W]〜テレ端[T]での
ファインダ倍率β;実施例1における条件式(1)の対応
値及び関連データ;並びに実施例2における条件式(2)
の対応値及び関連データを、コンストラクションデータ
と併せて示す。
【0032】*印が付された面Siは、非球面で構成され
た面であることを示し、非球面の面形状を表わす次の式
(AS)で定義されるものとする。
【0033】
【数1】
【0034】ただし、式(AS)中、 Y :光軸方向の基準面からの変位量、 X :光軸に対して垂直な方向の高さ、 C :近軸曲率、 ε:2次曲面パラメータ、 Ai:i次式の非球面係数 である。
【0035】[DOE]印が付された面Siは、屈折光学面に
回折光学面が形成された面であることを示し、回折光学
面のピッチを決める位相形状を表す次の式(DS)で定義さ
れるものとする。
【0036】
【数2】
【0037】ただし、式(DS)中、 ψ(H):回折光学面の位相関数、 Ci :2i次の回折光学面の位相関数係数、 H :光軸に対して垂直な方向の高さ、 λ0 :設計基準波長(=546.07×10-6mm) である。
【0038】《実施例1》 β=0.4〜1.3 [面] [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] S1 r1= 17.945 d1= 3.404 N1=1.49329 ν1= 57.82 …g1 S2* r2= -17.88834 d2= 2.827〜6.690〜9.400 S3 r3= -6.27090 d3= 1.000 N2=1.49329 ν2= 57.82 …g2 S4*[DOE] r4= 3.67162 d4= 8.105〜0.988〜0.466 S5 r5= -35.0306 d5= 1.000 N3=1.58752 ν3= 30.36 …g3 S6 r6= 211.792 d6= 0.100〜3.354〜1.165 S7* r7= 6.869 d7= 3.400 N4=1.49329 ν4= 57.82 …g4 S8* r8= -6.737 d8= 0.778 S9 r9= ∞ d9= 15.500 N5=1.57822 ν5= 33 …p1 S10 r10=-25.034 d10= 3.150 S11 r11= ∞ d11=26.126 N6=1.58752 ν6= 30.36 …p2 S12 r12= ∞ d12= 0.500 S13 r13= 21.005 d13= 2.000 N7=1.49329 ν7= 57.82 …se S14* r14=−15.010
【0039】〈非球面係数〉 S2 :ε=-9.09 S4 :ε=-1.83 S7 :ε=-2.22,A6=-8.92×10-7 S8 :ε=-0.44 S14:ε=-2.00,A4=-1.05×10-4,A6= 2.00×10-7
【0040】〈回折光学面の位相関数係数〉 S4:C1=-8.50×10-3
【0041】〈条件式(1)の対応値及び関連データ〉 φ2D=0.017,φ2=-0.2022 φ2D/φ2=-0.08408
【0042】《実施例2》 β=0.4〜1.3 [面] [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] S1 r1= 30.338 d1= 2.400 N1=1.49329 ν1= 57.82 …g1 S2* r2= -15.59587 d2= 1.864〜6.951〜10.239 S3 r3= -8.48433 d3= 1.000 N2=1.49329 ν2= 57.82 …g2 S4* r4= 5.50995 d4= 8.617〜0.933〜0.693 S5 r5= -54.93613 d5= 1.000 N3=1.58752 ν3= 30.36 …g3 S6[DOE] r6= 66.631 d6= 0.551〜3.348〜0.100 S7* r7= 8.078 d7= 3.400 N4=1.49329 ν4= 57.82 …g4 S8* r8= -6.887 d8= 0.778 S9 r9= ∞ d9= 15.500 N5=1.57822 ν5= 33 …p1 S10 r10=-25.034 d10= 3.150 S11 r11= ∞ d11=26.126 N6=1.58752 ν6= 30.36 …p2 S12 r12= ∞ d12= 0.500 S13 r13= 21.005 d13= 2.000 N7=1.49329 ν7= 57.82 …se S14* r14=-15.010
【0043】〈非球面係数〉 S2 :ε=-4.90 S4 :ε=-2.90 S7 :ε=-3.92,A6=-9.14×10-7 S8 :ε= 0.17 S14:ε=-2.00,A4=-1.05×10-4,A6= 2.00×10-7
【0044】〈回折光学面の位相関数係数〉 S6:C1=-1.35×10-3
【0045】〈条件式(2)の対応値及び関連データ〉 φ3D=0.00269,φ3=−0.01688 φ3D/φ3=−0.15939
【0046】実施例1,2を構成している対物レンズt
gは、正の第1群g1と負の第2群g2と負の第3群g
3と正の第4群g4とで構成されており、いずれの群g
1〜g4も単レンズで構成されている。ズーミングは第
2群g2と第3群g3が光軸方向に移動することによっ
て行われる。また、ズーミングにおける第1群g1と第
4群g4の位置は固定である。
【0047】実施例1,2において、対物レンズtgの
瞳he側には像反転用のプリズムp1,p2が配置され
ており、プリズムp2の瞳he側には接眼レンズseが
配置されている。プリズムp1の瞳he側面は、対物レ
ンズtgによって形成される像面近傍に位置しており、
このプリズムp1の瞳he側面にはコンデンサーレンズ
co(図2)が一体化されている。対物レンズtgによっ
て形成された像は、プリズムp1,p2によって反転さ
れ、接眼レンズseによって拡大されて、瞳he位置で
観察される。
【0048】回折光学面[DOE]は、実施例1では第2群
g2の瞳he側面に設けられており、実施例2では第3
群g3の瞳he側面に設けられているが、回折光学面[D
OE]を設ける面はレンズの被写体側,瞳he側のいずれ
であってもよい。なお、回折光学面[DOE]を有するレン
ズの製造は、射出成形でモールドしたり紫外線硬化樹脂
等をレンズ表面に貼り付けて回折光学素子との複合化を
図ったりすることによって行うことができる。
【0049】図5は実施例1のワイド端[W]での収差図
であり、図6は実施例1のテレ端[T]での収差図であ
る。図7は実施例2のワイド端[W]での収差図であり、
図8は実施例2のテレ端[T]での収差図である。各収差
図中、破線はC線(波長:λC=656.3nm)に対する収差、実
線はe線(波長:λe=546.1nm)に対する収差、一点鎖線は
g線(波長:λg=435.8nm)に対する収差を表している。各
収差図は、左から順に、球面収差,非点収差,歪曲収差
を表しており、各収差は、被写体距離4mで計算された
ものである。また、各収差図は、瞳SE位置に焦点距離
fid=20mmの理想レンズを置くことにより全体を結像レン
ズ系として取り扱った条件での値(mm)で、収差を表して
いる。
【0050】球面収差の横軸は、光軸方向の近軸像面か
らのズレ量(mm)を表しており、球面収差の縦軸は、瞳平
面(SE)を切る高さhをその最大高さh0で規格化したh/h
0を表している。非点収差の横軸は、近軸像面からの球
欠結像点のズレ量(X1〜X3,mm)及び子午結像点のズレ量
(Y1〜Y3,mm)を表しており、非点収差の縦軸は、瞳面
(SE)への入射角度ω(度)を表している。歪曲収差の横
軸は、歪曲収差量を%で表しており、歪曲収差の縦軸
は、瞳面(SE)への入射角度ω(度)を表している。図5
〜図8の収差図から、いずれの実施例についてもワイド
端[W]からテレ端[T]まで色収差がバランスよく補正さ
れていることが分かる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように第1〜第6の発明に
よれば、対物レンズの第2群又は第3群に回折光学面が
設けられているため、ズーム全域で色収差が良好に補正
され、しかも構成レンズ枚数の少ないズームファインダ
光学系を実現することができる。多くの接合レンズを用
いる必要がないため、ファインダ光学系が大きくなった
り重くなったりすることはなく、軽量・コンパクト化が
可能である。
【0052】第3又は第4の発明によれば、前記条件式
(1)又は(2)を満たしているため、ズーム全域での色収差
の補正をより効果的に行うことができる。第5の発明に
よれば、ズーム全域での色収差変動の低減と構成レンズ
枚数の削減とを共に効果的に行うことができる。第6の
発明によれば、接眼レンズが屈折光学面のみから成るた
め、回折格子のパターンが接眼レンズ側から見えないと
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なケプラー型実像ファインダ光学系の近
軸パワー配置及び光路を模式的に示す図。
【図2】対物レンズがズームレンズであるケプラー型実
像ファインダ光学系の近軸パワー配置及び光路を模式的
に示す図。
【図3】実施例1の光学配置及び光路を示すレンズ構成
図。
【図4】実施例2の光学配置及び光路を示すレンズ構成
図。
【図5】実施例1のワイド端での収差図。
【図6】実施例1のテレ端での収差図。
【図7】実施例2のワイド端での収差図。
【図8】実施例2のテレ端での収差図。
【符号の説明】
tg …対物レンズ g1 …第1群 g2 …第2群 g3 …第3群 g4 …第4群 co …コンデンサーレンズ p1 …プリズム p2 …プリズム se …接眼レンズ he …瞳 [DOE] …回折光学面 ML …理想マージナル光線 PL …理想主光線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと接眼レンズとで構成される
    ケプラー型実像ファインダ光学系であって、 前記対物レンズが物体側から順に正の第1群と負の第2
    群と負の第3群と正の第4群との4群から成るズームレ
    ンズであり、前記第2群に回折光学面が設けられている
    ことを特徴とするズームファインダ光学系。
  2. 【請求項2】 対物レンズと接眼レンズとで構成される
    ケプラー型実像ファインダ光学系において、 前記対物レンズが物体側から順に正の第1群と負の第2
    群と負の第3群と正の第4群との4群から成るズームレ
    ンズであり、前記第3群に回折光学面が設けられている
    ことを特徴とするズームファインダ光学系。
  3. 【請求項3】 更に次の条件を満足することを特徴とす
    る請求項1に記載のズームファインダ光学系; -0.2<φ2D/φ2<-0.05 ただし、 φ2 :第2群の屈折光学面と回折光学面との合成パワ
    ー、 φ2D:第2群に設けられている回折光学面のパワー である。
  4. 【請求項4】 更に次の条件を満足することを特徴とす
    る請求項2に記載のズームファインダ光学系; -0.2<φ3D/φ3<-0.05 ただし、 φ3 :第3群の屈折光学面と回折光学面との合成パワ
    ー、 φ3D:第3群に設けられている回折光学面のパワー である。
  5. 【請求項5】 前記第2群と前記第3群が移動すること
    によって変倍を行うことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のズームファインダ光学系。
  6. 【請求項6】 前記接眼レンズが屈折光学面のみで構成
    されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のズームファインダ光学系。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001324674A (ja) * 2000-03-08 2001-11-22 Canon Inc 光学系及び光学機器
US6791754B2 (en) 2000-03-08 2004-09-14 Canon Kabushiki Kaisha Optical system having a diffractive optical element, and optical apparatus
JP2006195367A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Olympus Corp 実像式光学ファインダー及びそれを備えた撮像装置

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