JPH1082459A - ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ - Google Patents

ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ

Info

Publication number
JPH1082459A
JPH1082459A JP9223475A JP22347597A JPH1082459A JP H1082459 A JPH1082459 A JP H1082459A JP 9223475 A JP9223475 A JP 9223475A JP 22347597 A JP22347597 A JP 22347597A JP H1082459 A JPH1082459 A JP H1082459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque converter
friction
shaped recess
recess
friction surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9223475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4217282B2 (ja
Inventor
Robert Dr Fischer
フィッシャー ロベルト
Marco Voigt
フォイクト マルコ
Uwe Wagner
ヴァーグナー ウーヴェ
Frank Uhlmann
ウールマン フランク
Bernhard Zimmer
ツィマー ベルンハルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LuK Getriebe Systeme GmbH
Original Assignee
LuK Getriebe Systeme GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LuK Getriebe Systeme GmbH filed Critical LuK Getriebe Systeme GmbH
Publication of JPH1082459A publication Critical patent/JPH1082459A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4217282B2 publication Critical patent/JP4217282B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D2013/581Securing means for transportation or shipping
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0278Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch comprising only two co-acting friction surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0289Details of friction surfaces of the lock-up clutch
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクコンバータのロックアップクラッチの
摩擦面及び又は対抗摩擦面が効果的に冷却されるように
すること。 【解決手段】 ロックアップクラッチの摩擦ライニング
が摩擦面の範囲に液体を貫流させる通路状の凹所を有
し、該凹所が当該摩擦ライニングのほぼ半径方向外側の
縁領域における入口と当該摩擦ライニングのほぼ半径方
向内側の縁領域における出口との間に延在しており、液
体の流動方向に対して直角である方向で見た前記通路状
の凹所の幅が当該通路状の凹所の長さに亘ってほぼ一定
であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシング内に受
容されたポンプ車とタービン車と場合によっては案内車
とを有するハイドロダイナミック式のトルクコンバータ
であって、完全に遮断された状態と完全に接続された状
態との間のどの中間状態にも調節可能であるコンバータ
ロックアップクラッチを有し、該コンバータロックアッ
プクラッチが少なくとも1つの摩擦面を有する少なくと
も1つの摩擦ライニングを有し、少なくとも1つの前記
摩擦面を少なくとも1つの対抗摩擦面に作用接触させる
ことが可能であり、少なくとも1つの前記摩擦ライニン
グが少なくとも1つの前記摩擦面の範囲に、流体を貫流
させる通路状の凹所を有し、該凹所が当該摩擦ライニン
グのほぼ半径方向外側の縁範囲における入口と当該摩擦
ライニングのほぼ半径方向内側の縁範囲における出口と
の間に延在している形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなハイドロダイナミック式のト
ルクコンバータは例えばDE−OS19500814号
明細書によって公知である。コンバータロックアップク
ラッチの摩擦面を冷却するためには、流体で充たされか
つ圧力媒体で負荷可能なトルクコンバータのコンバータ
ロックアップクラッチの摩擦面に溝又は通路が設けられ
ている。これらの溝又は通路は液体が貫通することに基
づき摩擦面を冷却する。
【0003】コンバータロックアップクラッチのスリッ
プする運転では、溝の半径方向にだけではなく、溝の方
向に液体の速度成分が作用する。これは対応摩擦面と液
体との間の粘着摩擦に基づきスリップに比例して牽引作
用をもたらす。これによってコンバータロックアップク
ラッチにおける圧力分布に影響が及び、コンバータロッ
クアップクラッチの意図しない作動をもたらす。この結
果、コンバータロックアップクラッチにおいて不快な自
動接続動作が生じる。
【0004】さらに溝又は通路又は通路状の凹所の横断
面がコンスタントでない場合には、摩擦面の冷却効果を
低減する渦流範囲が溝の範囲に形成されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題はロック
アップクラッチの少なくとも1つの摩擦面及び/又は対
抗摩擦面の効果的な冷却を達成することである。さらに
本発明の課題はロックアップクラッチの接続特性を改善
し、ロックアップクラッチの望まれない接続ができるだ
け回避されるようにすることである。さらに本発明の別
の課題は公知技術によるハイドロダイナミック式のトル
クコンバータのコンバータロックアップクラッチを改良
し、費用と組立とに関し優位性が得られるようにするこ
とである。費用と組立とに関する優位性とは、ハイドロ
ダイナミック式のトルクコンバータのロックアップクラ
ッチを製作する場合に、本発明による構成によって、製
作費用及び又は組立費用が低減されることを意味する。
組立の優位性は例えば、場合によっては個々の組立段階
が簡易化されるか又は余分になることで達成される。こ
れによって例えば迅速な組立が達成され、組立費用が低
減させられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によれ
ば通路状の凹所の幅が流体の流れ方向に対して直角な方
向で見て、通路状の凹所の長さに亘ってほぼコンスタン
トであることにより解決された。
【0007】同様に本発明の課題は、本発明の別の思想
によれば、少なくとも1つの摩擦ライニングが該摩擦ラ
イニングの周方向の延在範囲に亘って、周方向で見た延
在方向成分が時計回り方向に向けられた少なくとも1つ
の通路状の凹所と、周方向で見た延在方向成分が逆時計
回り方向に向けられた少なくとも1つの通路状の凹所と
を有していることによって解決された。
【0008】同様に本発明の課題は、摩擦ライニングが
少なくとも個別の通路状の凹所を有し、通路状の凹所の
周方向で見た延在方向成分が該通路状の凹所の第1の部
分凹所においてはほぼ時計回り方向に向けられかつ該通
路状の凹所の第2の部分凹所における周方向で見た延在
方向成分が逆時計回りに向けられるように、該通路状の
凹所が配置されていることによっても解決された。
【0009】有利であるのは、少なくとも1つの通路状
の凹所が入口と出口との間に少なくとも2つの変向個所
を有し、この変向個所において通路状の凹所の半径方向
成分がほぼ反転させられていることである。
【0010】同様に有利であることは、少なくとも1つ
の通路状の凹所が入口と出口との間に2〜12、有利に
は4〜10の変向個所を有し、これらの変向個所で通路
状の凹所の半径方向成分がほぼ反転させられていること
である。
【0011】さらに通路状の凹所の変向個所の前後の経
過が90°〜180°の範囲、特に120°〜170°
の範囲、有利には130°〜150°の範囲の角度を成
していると有利である。
【0012】さらに本発明によれば、少なくとも1つの
通路状の凹所が少なくとも2つの変向個所の間で、ほぼ
直線的な部分凹所によって構成されていると合目的的で
ある。
【0013】同様に本発明にとって有利であることは、
少なくとも2つの変向個所の間の少なくとも1つの通路
状の凹所がほぼ直線的な部分凹所で構成されかつこの直
線的な部分凹所が半径方向に対し0°から50°の角
度、有利には15°から45°の角度を成して配向され
ていることである。
【0014】さらに合目的的であるのは、通路状の凹所
の深さに対する通路状の凹所の幅の比が10よりも大き
く、有利には20よりも大きいことである。
【0015】さらに本発明の別の思想によれば、摩擦ラ
イニングのほぼ半径方向外側及び又は半径方向内側の縁
範囲において面状の凹所が摩擦面の領域に設けられてい
ることが有利である。
【0016】同様に本発明の別の思想によれば、面状の
凹所が通路状の凹所と同じ軸方向の深さを有していると
有利である。
【0017】さらに合目的的であることは面状の凹所が
通路状の凹所よりも大きいか又は小さい軸方向の深さを
有していることである。
【0018】本発明による別の思想によれば、摩擦ライ
ニングが摩擦面として使用可能な第1の面部分と、流体
を流過させるために面状及び又は通路状の凹所を備えた
第2の面部分とを有し、第2の面部分に対する第1の面
部分の比が3〜0.33の範囲、特に2.33から0.
43の範囲、有利には1.5〜0.66であると合目的
的である。
【0019】さらに本発明の別の思想によれば通路状の
凹所の長さが、摩擦ライニングの周方向で見た通路状の
凹所の延在長さの少なくとも1.5倍、有利には2倍で
あると合目的的である。
【0020】同様に本発明の別の思想によれば摩擦ライ
ニングの摩擦面及び又は該摩擦面と作用接触させること
のできる対抗摩擦面とが所定の波状性を有していること
が合目的的である。
【0021】さらに有利であることは、所定の波状性が
摩擦ライニングの周方向で見て変調させられていること
である。周方向の変調性を有する波状性は、摩擦ライニ
ングがその角度位置に関連してわずかに変化させられた
軸方向の位置を有し、摩擦ライニングが周方向に分配さ
れてすべての個所で同時には摩擦係合しないことである
と換言することができる。
【0022】同様に合目的的であることは摩擦ライニン
グの周方向で見た所定の波状性が0.05mm〜1m
m、特に0.1mm〜0.75mmの範囲の振幅を有し
ていることである。
【0023】さらに摩擦面及び又は対抗摩擦面が加工さ
れていないと、例えば旋削されていないと合目的的であ
る。このように面が平滑化されることを回避することに
より所望の波状性が得られるか又は維持される。
【0024】前記波状性は製造プロセスに際して、例え
ば薄板にコンバータ構成部分のための形が与えられる深
絞りプロセスに際して意図的に与えることもできる。製
造プロセスのための工具に与えられるか又は該工具に存
在する非一様性によって波状性は与えられる。同様にそ
のあとで行われる熱処理によって波状性を誘発し、意図
的に応力を発生させるか減少させることができる。これ
は例えば意図的な溶接プロセスによって又は付加的な溶
接ビートで発生させることができる。仕上げ加工を回避
することで前記波状性を維持することができる。同様に
波状性は圧刻又は他の製作ステップで与えることもでき
る。
【0025】特に請求項1から3までの発明の構成で
は、効果的な冷却は本発明による通路状の凹所の構成に
よって達成される。これによってとりわけ、コンバータ
ロックアップクラッチの摩擦面が強く加熱されすぎるこ
とが回避される。この結果、摩擦材料をこれに相応して
選択でき、摩擦材料がもはや高い温度負荷を受けなくな
るという利点が得られる。同様にトルクコンバータで使
用される油又は液体に課される要求もこの油がもはやこ
のような強い熱的な負荷を受けなくなるので少なくな
る。
【0026】効果的な冷却に関する部分課題も有利な形
式で同様に解決される。何故ならば本発明による波状性
によって摩擦ライニングは冷却液又は液体でより良く洗
われるようになり、これによって摩擦ライニングの摩擦
面の改善された冷却が保証されるからである。さらに本
発明による波状性によって改善された又は簡易化された
組立に関する部分課題も解決される。何故ならば本発明
の波状性では有利には1つの加工ステップ、例えば摩擦
又は対抗摩擦面の仕上げ旋削は不要になるからである。
【0027】さらに有利であるのは、通路状の凹所が摩
擦ライニングのほぼ半径方向外側の縁範囲における入口
と摩擦ライニングのほぼ半径方向内側の縁範囲における
出口との間を分岐なしで延び、少なくとも2つの変向個
所を有し、該変向個所で、通路状の凹所の半径方向成分
がほぼ反転されかつ流体の流動方向に対して直角方向で
見た通路状の凹所の幅が通路状の凹所の長さに亘ってコ
ンスタントであることである。この場合、変向個所にお
ける通路状の凹所の幅は変向個所以外の範囲における幅
と同じである。
【0028】通路状の凹所の本発明による構成によって
摩擦面のほぼ全幅が通路状の凹所を流体が流動する際に
冷却されるようになる。
【0029】請求項2の本発明による構成によれば、流
体を流過させるために少なくとも1つの通路状の凹所を
摩擦ライニングが有し、この凹所が分岐部なしで、摩擦
ライニングの半径方向外側の縁範囲における入口と摩擦
ライニングの半径方向内側の縁範囲における出口との間
を延び、少なくとも2つの変向個所を有し、これらの変
向個所で通路状の凹所の半径方向成分がほぼ反転されて
いる。この場合、通路状の凹所は少なくとも1つの摩擦
ライニングが摩擦ライニングの周方向で見た延在範囲に
亘って、周方向で見た延在方向成分が時計回り方向に向
けられた少なくとも1つの通路状の凹所と、周方向で見
た延在方向成分がほぼ逆時計回りに向けられた少なくと
も1つの通路状の凹所とを有している。
【0030】しかしながら請求項2の特徴を有するハイ
ドロダイナミック式のトルクコンバータの本発明による
構成は、牽引損失の減少をもたらすだけではなく、特に
本発明による利点をも有している。何故ならば溝の搬送
作用が遠心加速のように外方へ向けられていると溝の搬
送作用に基づくクラッチの自動接続効果は減少させられ
るか又は防止されるからである。通路状の凹所が時計回
りと逆時計回りとに方向づけられる本発明による構成に
よって、クラッチの自動接続効果は防止され、コンバー
タロックアップクラッチはどの運転状態においても目的
に合わせて開閉され、所定のエンジンブレーキ状態及び
又は牽引運転状態で、目的に合った閉鎖又は開放効果を
自動接続効果が妨げることはなくなる。
【0031】合目的的であることは摩擦面及び又は対抗
摩擦面が仕上げ加工、例えば旋削されないことである。
【0032】さらに、ケーシング内に受容されたポンプ
車とタービン車と場合によっては案内車とを有するハイ
ドロダイナミック式のトルクコンバータであって、完全
に遮断された状態と完全に接続された状態との間でどの
中間状態にも調節可能であるコンバータロックアップク
ラッチを有し、該ロックアップクラッチが少なくとも1
つの摩擦面を有する少なくとも1つの摩擦ライニングを
有し、該少なくとも1つの摩擦面が少なくとも1つの対
抗摩擦面と作用接触させることができ、少なくとも1つ
の摩擦ライニングが少なくとも1つの摩擦面の範囲に、
流体を流過させるための通路状の凹所を有し、この凹所
が分岐部なしで、摩擦ライニングのほぼ半径方向外側の
縁範囲における入口と、摩擦ライニングのほぼ半径方向
内側の縁範囲における出口との間を延び、少なくとも2
つの変向個所を有し、この変向個所において通路状の凹
所の半径方向成分がほぼ反転させられる形式のものを、
流体の流動方向に対して直角である方向で見た通路状の
凹所の幅が通路状の凹所の長さに亘って一定に保たれる
ように構成することが有利である。
【0033】同様に有利であることは、ケーシング内に
受容されたポンプ車とタービン車と場合によっては案内
車とを有するハイドロダイナミック式のトルクコンバー
タであって、完全に遮断された状態と完全に接続された
状態との間でどの中間状態にも調節可能であるコンバー
タロックアップクラッチを有し、該ロックアップクラッ
チが少なくとも1つの摩擦面を有する少なくとも1つの
摩擦ライニングを有し、該少なくとも1つの摩擦面が少
なくとも1つの対抗摩擦面と作用接触させることがで
き、少なくとも1つの摩擦ライニングが少なくとも1つ
の摩擦面の範囲に、流体を流過させるための通路状の凹
所を有し、この凹所が分岐部なしで、摩擦ライニングの
ほぼ半径方向外側の縁範囲における入口と、摩擦ライニ
ングのほぼ半径方向内側の縁範囲における出口との間を
延び、少なくとも2つの変向個所を有し、この変向個所
において通路状の凹所の半径方向成分がほぼ反転させら
れる形式のものを、少なくとも1つの摩擦ライニングが
摩擦ライニング周方向の延在範囲に亘って、周方向の延
在方向成分が時計回り方向に向けられた少なくとも1つ
の通路状の凹所と周方向の延在方向成分がほぼ逆時計回
り方向に向けられた少なくとも1つの通路状の凹所とを
有するように構成されていることである。
【0034】さらに有利であることは、ケーシング内に
受容されたポンプ車とタービン車と場合によっては案内
車とを有するハイドロダイナミック式のトルクコンバー
タであって、完全に遮断された状態と完全に接続された
状態との間でどの中間状態にも調節可能であるコンバー
タロックアップクラッチを有し、該ロックアップクラッ
チが少なくとも1つの摩擦面を有する少なくとも1つの
摩擦ライニングを有し、該少なくとも1つの摩擦面が少
なくとも1つの対抗摩擦面と作用接触させることがで
き、少なくとも1つの摩擦ライニングが少なくとも1つ
の摩擦面の範囲に、流体を流過させるための通路状の凹
所を有し、この凹所が分岐部なしで、摩擦ライニングの
ほぼ半径方向外側の縁範囲における入口と、摩擦ライニ
ングのほぼ半径方向内側の縁範囲における出口との間を
延び、少なくとも2つの変向個所を有し、この変向個所
において通路状の凹所の半径方向成分がほぼ反転させら
れる形式のものを、摩擦ライニングが少なくとも個別の
通路状の凹所を有し、通路状の凹所の周方向の延在方向
成分が通路状の凹所の第1の部分範囲においては時計回
り方向に向けられ、通路状の凹所の第2の部分範囲にお
ける周方向の延在方向成分が逆時計回り方向に向けられ
るように通路状の凹所を構成することである。
【0035】同様に有利であることは、ケーシング内に
受容されたポンプ車とタービン車と場合によっては案内
車とを有するハイドロダイナミック式のトルクコンバー
タであって、完全に遮断された状態と完全に接続された
状態との間でどの中間状態にも調節可能であるコンバー
タロックアップクラッチを有し、コンバータロックアッ
プクラッチが少なくとも1つの摩擦面を有する少なくと
も1つの摩擦ライニングを有し、少なくとも1つの摩擦
面を少なくとも1つの対抗摩擦面に作用接触させること
ができ、少なくとも1つの摩擦面が液体を流過させるた
めに通路状の凹所を有している形式のものを、摩擦ライ
ニングの摩擦面が所定の波状性を有するように構成する
ことである。
【0036】さらに有利であることは、ケーシング内に
受容されたポンプ車とタービン車と場合によっては案内
車とを有するハイドロダイナミック式のトルクコンバー
タであって、完全に遮断された状態と完全に接続された
状態との間でどの中間状態にも調節可能であるコンバー
タロックアップクラッチを有し、コンバータロックアッ
プクラッチが少なくとも1つの摩擦面を有する少なくと
も1つの摩擦ライニングを有し、少なくとも1つの摩擦
面を少なくとも1つの対抗摩擦面に作用接触させること
ができ、少なくとも1つの摩擦面が液体を流過させるた
めに通路状の凹所を有している形式のものを、摩擦面と
作用接触させることのできる対抗摩擦面が所定の波状性
を有するように構成することである。
【0037】さらに有利であることは、ケーシング内に
受容されたポンプ車とタービン車と場合によっては案内
車とを有するハイドロダイナミック式のトルクコンバー
タであって、完全に遮断された状態と完全に接続された
状態との間でどの中間状態にも調節可能であるコンバー
タロックアップクラッチを有し、コンバータロックアッ
プクラッチが少なくとも1つの摩擦面を有する少なくと
も1つの摩擦ライニングを有し、少なくとも1つの摩擦
面を少なくとも1つの対抗摩擦面に作用接触させること
ができ、少なくとも1つの摩擦面が液体を流過させるた
めに通路状の凹所を有している形式のものを、摩擦ライ
ニングの摩擦面と該摩擦面と作用接触させることのでき
る対抗摩擦面とが所定の波状性を有するように構成する
ことである。
【0038】
【実施例】次に図面について本発明を詳細に説明する。
【0039】図1(a)には主としてモータ側のケーシ
ングシェル2aと伝動装置側のケーシングシェル2bと
から組み立てられたケーシング2を有するハイドロダイ
ナミック式のトルクコンバータ1が示されている。両方
のケーシングシェル2a,2bは継手3、例えば溶接継
手の範囲で互いに結合されている。この結合継部は通常
は液体密である。ケーシング2は少なくとも1つの連行
装置4を介して結合手段のための受容範囲5を備えてい
る。この場合、連行装置4は結合手段で、図示されてい
ない内燃機関のクランク軸と結合可能である。この結合
はクランク軸と連行装置との間に接続されていることの
できるフレキシブルな駆動プレートを介して行われる。
【0040】さらにハイドロダイナミック式のトルクコ
ンバータ1は、ケーシング2内にポンプ車6を有してい
る。このポンプ車6はケーシング2と作用的に結合され
ている。さらにタービン車7と場合によっては案内車8
とがケーシング2内に配置されている。タービン車7は
タービン車ボス9を介して伝動装置入力軸に、例えば歯
を介して結合可能である。タービン車7は回転可能に支
承され、タービン車が駆動されると、後置された伝動装
置入力軸を駆動することができる。
【0041】ハイドロダイナミック式のトルクコンバー
タ1はさらに、コンバータロックアップクラッチ10を
有している。コンバータロックアップクラッチは軸方向
に移動可能なピストン11と摩擦面を有する摩擦ライニ
ングと対抗摩擦面とを備えている。室範囲20の圧力負
荷によってクラッチは接続されかつ室範囲21の圧力負
荷によってクラッチは遮断される。圧力室20,21の
目的に合わせた制御によってコンバータロックアップク
ラッチのスリップ運転が制御される。
【0042】ロックアップクラッチ10のピストン11
は半径方向内側の範囲で、蓄力器14を有するねじり振
動減衰器13を介してタービン車ボスと歯を用いてほぼ
回動不能に又は限られた角度範囲で回動可能に結合され
ている。ピストン11はタービン車ボスの上に軸方向に
移動可能に受容されている。
【0043】ピストン11は1つの室範囲を2つの室範
囲20,21に分割している。この場合には、室範囲2
0と21とにおいて目的に合わせて制御可能な圧力比
は、ピストン11の軸方向の位置にとって重要である。
範囲20と21とにおける圧力を目的に合わせて制御す
ることによってコンバータロックアップクラッチ10は
閉じられたり開かれたりする。この場合、摩擦ライニン
グ12は対抗摩擦面22と作用結合させることができ
る。
【0044】対抗摩擦面22は図1(a)の実施例で
は、ケーシングシェル2aのほぼ円錐形である円形リン
グ状の面範囲で形成されている。ピストン11は摩擦ラ
イニング12を保持する半径方向外側の範囲において同
様に円錐形に構成されている。この場合、別の実施例に
おいては摩擦ライニングはケーシング側に取付けられて
いることができ、ピストンが摩擦ライニングを有してい
ないこともできる。同様にピストンにも対応摩擦面にも
摩擦ライニングを取付けておくこともできる。
【0045】図1(b)にはケーシング2とポンプ車6
とタービン車7とを有するハイドロダイナミック式のト
ルクコンバータ1の1部が示されており、この場合には
摩擦ライニング12を有するピストン11とケーシング
2の範囲における対抗摩擦面22とが示されている。ピ
ストン11は摩擦ライニング12を半径方向外側の範囲
に保持しており、ピストン11はこの半径方向外側の範
囲においてほぼ平らにかつ円形リング状に構成されてい
る。
【0046】本発明の別の実施例では、コンバータロッ
クアップクラッチは別の形式で構成されていること、例
えば2枚円板クラッチ又は多板円板クラッチとして又は
ケーシングと伝動装置入力軸を受容するためのボスとの
間のクラッチとして又はタービンとポンプ車との間のク
ラッチとして構成されていること又は他の形式で構成さ
れていることもできる。
【0047】図2(a)は摩擦ライニング100の1部
を示した図である。この摩擦ライニングはほぼ円形リン
グ状に構成されている。この場合、摩擦ライニングは平
面状又は錐状の、例えば円錐状の形態を有していること
ができる。
【0048】摩擦ライニング及び(又は)この摩擦ライ
ニングと作用接触している対抗摩擦面は円形リングとは
異なる形を有していることもできる。この場合には摩擦
ライニングの内縁及び(又は)外縁は楕円形の形状を有
していることができる。同様に円形リング状の又は非円
形リング状の摩擦ライニングは非中心的に配置され、摩
擦ライニングの重心又は回転中心がトルクコンバータの
回転軸の上に配置されないことも可能である。
【0049】摩擦ライニング100は半径方向外側の縁
範囲101と半径方向内側の縁範囲102とを有してい
る。摩擦ライニングは摩擦面103の範囲に通路状の凹
所104を有している。さらに摩擦ライニング100は
半径方向外側の縁範囲101にポケット状の凹所105
と半径方向内側の縁範囲102にポケット状の凹所10
6とを有している。通路状の凹所104はほぼ半径方向
外側の縁範囲101から半径方向内側の縁範囲102に
達するまで延びている。摩擦ライニングの半径方向外側
の縁範囲と半径方向内側の縁範囲との間の通路状の凹所
の延在範囲には、変向範囲107が配置されている。通
路状の変向範囲107の間では、通路状の凹所はほぼ直
線的に又はまっすぐに向けられている。この通路状の凹
所はロックアップクラッチが接続されている場合にも、
図1(a)の室範囲20と21との間で流体が流れるこ
とを許す。この流体の流れによって摩擦面又は対抗摩擦
面との貫流範囲が冷却される。何故ならば流体の温度は
通常は摩擦面又は対抗摩擦面の温度よりも低いからであ
る。流体は摩擦熱を少なくとも部分的に吸収しかつ流体
の流れにより加熱された流体は搬出されるので冷却作用
が生じる。
【0050】ポケット面状の凹所105と106は摩擦
ライニングの半径方向の幅の部分範囲だけに亘って、摩
擦ライニングの縁から見て、摩擦ライニング内に延び込
んでいる。ポケット面状の凹所105,106自体は、
摩擦ライニングの半径方向外側の縁範囲と半径方向内側
の縁範囲との間の接続を形成しない。しかしながら場合
によってはポケット面状の凹所は通路状の凹所で互いに
接続されているか又は半径方向内側の縁範囲と又は半径
方向外側の縁範囲と接続されていることが合目的的であ
る。
【0051】通路状の凹所104は、通路状の凹所の幅
が、流れ方向で見て、通路状の凹所の全延在範囲に亘っ
てコンスタントな幅を有していると有利である。これは
特に、摩擦ライニングの範囲の通路状の凹所、例えば溝
に沿った流体の流れが、一定の横断面を有する面を凹所
全体に沿って貫流し、これによって流動速度の低下する
か又は渦流の発生する流動範囲が生じないことから有利
である。凹所の延在に沿って不均一な幅が生じる溝幾何
学的な形状又は通路状の凹所の幾何学的な形状では、流
体の流れが溝又は凹所の横断面の全幅を冷却のために活
用しない面範囲が生じることがある。さらに幅の大きい
凹所の範囲には浮遊物又は摩滅粉の堆積物が発生し、こ
の結果として凹所の範囲における冷却作用の低減がもた
らされる。
【0052】流れ方向に対して直角方向でほぼコンスタ
ントな幅を有する通路状の凹所の構成によって、変向範
囲107又は変向個所の範囲においてもほぼコンスタン
トな幅が生じる。図2(a)においては、通路状の凹所
が変向範囲でもほぼ一定の幅を有していることが示され
ている。
【0053】特に有利であることは、半径方向外側の範
囲101における溝の入口と半径方向内側の範囲102
における出口との間に2つから12の変向部、有利には
4つから10の変向部、特に6つから8つの変向部が構
成されていることである。同様に有利であることは、変
向範囲又は変向部107の間で通路状の凹所がほぼまっ
すぐな区分又は区分により構成されていることである。
つまり、これは通路状の凹所は変向範囲の間で湾曲部を
有していないことを意味する。同様に有利であることは
通路状の凹所108の部分凹所が変向範囲107の間で
所定の湾曲を有し、変向範囲の間の通路状の凹所の湾曲
が変向範囲における湾曲よりも小さく、つまり凹所の曲
率半径が変向範囲の間では、変向範囲の凹所の曲率半径
よりも大きく選ばれていることである。
【0054】半径方向外側の範囲に入口を有し、半径方
向内側の範囲に出口を有する通路状の凹所は、周方向で
見て、時計回り方向または逆時計回り方向に方向付けら
れている。この場合、変向範囲107において周方向で
見た方向付けは変えられていない。これは、通路状の凹
所の延在方向成分が摩擦ライニングの周方向で見て、変
向範囲によって反転されないことを意味する。「時計回
り方向」又は「逆時計回り方向」という表現は、通路状
の凹所を有するコンバータロックアップクラッチ構成部
材を上から見た場合の方向を意味するものである。前記
表現は「モータの回転方向」又は「モータの回転方向と
は反対の方向」と直接的に比較することはできない。何
故ならば前記表現は回転軸に対する前記部材の配置に関
連するからである。通路状の凹所の半径方向の延在方向
はその方向を変向範囲によって変化させる。これは通路
状の凹所の変向前の延在半径方向成分が、通路状の凹所
の変更後の延在半径方向成分とは反対に向けられること
を意味する。換言すれば変更前の半径方向成分は例えば
半径方向外側から半径方向内側へ向けられかつ変向後に
は半径方向内側から半径方向外側へ向けられるか又はそ
の反対に構成されている。
【0055】周方向で見た通路状の凹所の延在方向は変
向の影響を受けないようになっていても、その影響を受
けるようになっていてもよい。
【0056】図2(a)の実施例では通路状の凹所10
4はその延在方向に関し、半径方向外側の縁範囲101
における入口から半径方向内側の縁範囲102における
出口まで同じ方向に、例えば時計回り方向又は逆時計回
り方向に向けられている。
【0057】図2(b)には図2(a)の摩擦ライニン
グがI−I線に沿って断面して示されている。この場
合、摩擦ライニング100は摩擦面103並びに凹所1
04と105とを有している。凹所106は断面I−I
においては見ることはできない。図2(a)の図示は正
しい寸法関係ではなされていない。
【0058】溝104,105,106の深さはほぼ半
径方向で見た摩擦ライニングの幅に亘って一定である。
有利であるのはポケット面状の凹所の深さが通路状の凹
所の深さと同じであることである。しかしながら摩擦ラ
イニングの別の構成においては、ポケット面状の凹所の
深さが通路状の凹所の深さよりも大きいか又は小さいこ
とも同様に有利である。
【0059】図2(c)には摩擦ライニングの1部が示
されており、この場合には角度αは、変向個所の前後の
延在範囲の間の角度として記入されている。
【0060】角度βは半径方向に対する通路状の凹所の
延在方向の成す角度として記入されている。角度αは9
0゜〜180゜の間、特に120゜〜170゜の間、有
利には130゜〜150゜の間であり、角度βは0゜〜
50゜の間、有利には15゜〜45゜の間で構成されて
いる。
【0061】摩擦ライニングは摩擦面103と溝10
4,105および106の面範囲とから成る表面を有し
ている。有利であるのは摩擦面の割合が全ライニング面
に関し40%〜70%、特に50%〜60%であること
である。
【0062】図3には摩擦ライニング200の別の実施
例が示されている。摩擦ライニングの表面には凹所、例
えば通路状の凹所201とポケット面状の凹所202と
203とが形成されているか、又は設けられている。通
路状の凹所は入口204と出口205とを有している。
この場合入口は半径方向外側の縁範囲206又は半径方
向内側の縁範囲207に配置されていることができ、出
口は同様に半径方向内側の縁範囲207に又は半径方向
外側の縁範囲206に配置されていることができる。
【0063】通路状の溝201の方向は半径方向外側の
入口から半径方向内側の出口205に向かって溝が周方
向でほぼ時計回り方向に延在するように向けられてい
る。この場合、溝201の延在範囲には複数の変向範囲
が存在している。これらの変向範囲においては通路状の
凹所の半径方向成分はそれぞれ一度変向させられる。こ
れに対し通路状の凹所210は半径方向外側の範囲にお
ける入口211から半径方向内側の範囲における出口2
12に向かって周方向で見て逆時計回りに延在してい
る。これは通路状の凹所が時計回り方向と逆時計回り方
向との両方の延在範囲を有するように構成されているこ
とを意味する。さらに通路状の凹所201と210は通
路状の凹所の全延在範囲に亘って一定の横断面を有する
横断面を流れ方向に有している。
【0064】図4には通路状の凹所251とポケット面
状の凹所252と253とを有する摩擦ライニング25
0が示されている。通路状の凹所は時計回り方向に向け
られた延在方向を周方向に有することができるが、逆時
計回りの延在方向を有していることもできる。通路状の
凹所251は時計回り方向に向けられた延在方向を周方
向に有している。この場合、通路状の凹所254は周方
向で見て逆時計回りに向けられた延在方向を有してい
る。
【0065】摩擦ライニング250の通路状の凹所は、
入口255と出口256との間又は反対に出口256と
入口255との間で凹所が直線的な区分で形成され、直
線的な区分257と258との間に変向範囲259が配
置されている。直線的な区分257,258は流れ方向
で見て変わらない横断面を有している。この場合、変向
範囲においては横断面は一定ではない。
【0066】図5には摩擦ライニング300の1部が示
されている。この摩擦ライニング300においては溝又
は通路状の凹所304は半径方向内側の縁範囲302を
半径方向外側の縁範囲301と接続している。この場
合、溝又は通路状の凹所は第1の部分範囲では周方向で
時計回り方向の延在方向成分を有し、第2の部分範囲で
は周方向で逆時計回り方向の延在方向成分を有してい
る。さらに摩擦面303には縁部範囲301,302に
おいてポケット面状の凹所305,306が設けられて
いる。
【0067】図6にはケーシング401とポンプ車40
2とタービン車403と案内車404とを有するハイド
ロダイナミック式のトルクコンバータ400が示されて
いる。コンバータロックアップクラッチ405は軸方向
に移動可能なピストン406を有している。ピストン4
06は半径方向内方範囲において、中央の切欠き内にタ
ービン車ボス407を受容している。この場合、ピスト
ン406とボス407との間には圧力室420と421
との間のシールであるシール408が存在している。
【0068】さらにボスには緩衝器410を介して保持
された摩擦ライニング保持体411が結合されている。
この場合、摩擦ライニング保持体は2つの摩擦ライニン
グを保持している。緩衝器は摩擦ライニングに回動不能
に結合された入力部とボスに回動不能に結合された出力
部とを有している。この場合、緩衝器の入力部と緩衝器
の出力部は少なくとも1つの蓄力器、例えばばねに対し
少なくとも限られた回動角に亘って回動可能である。コ
ンバータロックアップクラッチは2枚円板クラッチとし
て構成されている。
【0069】緩衝器は図6に示された一般的な緩衝器と
して構成するか又はタービン緩衝器として構成すること
ができる。タービン緩衝器はDE19514411号に
詳細に記述されている。さらに本発明は内容が表現的に
本件出願の開示内容に所属する出願DE1951441
1号にも関係するものである。
【0070】図7(a)にはピストン又はケーシング壁
の摩擦面501又は対応摩擦面の波状性が示されてい
る。この場合には、摩擦面又は対抗摩擦面505の壁部
は周方向で見て平均半径53とは異なっている。線50
4は最小半径を示している。したがって波状性は周方向
で見て、円錐表面に対して垂直な方向での円錐の半径の
変調として示されている。
【0071】図7(b)には円錐状に構成された円錐5
09が断面で示されている。符号511では半径方向で
のピストンの半径の偏差、すなわちDIN7184によ
る円度が示されている。符号512では軸方向での偏差
のための尺度としての平面度が周方向で見て示されてい
る。したがって波状性510は円度×円錐角φの1/c
osを掛けたものである。したがって波状性は平均半径
からのピストン面、ケーシング面、摩擦面及び又は対抗
摩擦面の、周方向に亘って変化するか又周方向に変化す
る偏差を示す。
【0072】したがって波状性は例えばライニングの溝
付けと同等に解釈することはできない。何故ならば波状
性は例えばピストンの全薄板厚さ又は材料厚さに亘って
延び、溝付けは表面にだけ例えば打ち抜きにより行われ
るからである。
【0073】図8から図11までに相応する本発明の別
の実施例600においては、通路状の凹所601とポケ
ット面状の凹所602(半径方向外側)と603(半径
方向内側)は摩擦ライニングに設けられているのではな
く、摩擦ライニングの摩擦面と作用結合される対抗摩擦
面604にだけ設けられているか又はこの対抗摩擦面に
も設けられている。これは摩擦ライニングの摩擦面にお
ける凹所の代わりに又は該凹所に加えて設けることがで
きる。対抗摩擦面はケーシングカバに又はピストンの上
に又は中間薄板の上に配置されていることができる。
【0074】図9は摩擦ライニング607がピストン薄
板606の上に配置され、クラッチが少なくとも部分的
に又はスリップするように作用結合されるとケーシング
薄板605の範囲の対抗摩擦面625と摩擦結合させら
れる部分を断面図で示している。溝又は通路状の凹所6
08及び又はポケット面状の凹所609はケーシング薄
板605に設けられている。
【0075】図10は、摩擦ライニング607がケーシ
ング薄板605の上に配置され、クラッチが少なくとも
部分的に又はスリップして作用結合させられると、ピス
トン薄板605の範囲における対抗摩擦面626と摩擦
結合させられる部分を断面図で示している。溝又は通路
状の凹所610及び又はポケット面状の凹所611はピ
ストン薄板605に型押し、圧刻、フライス加工、絞り
加工又は鋳造で形成されている。さらに摩擦ライニング
の摩擦面及び又は対抗摩擦面に摩擦面を冷却するための
液体流を可能にする孔を配置することもできる。
【0076】図11には本発明の別の実施例が示されて
いる。この実施例においてはポケット面状の凹所623
又は通路状の凹所622はピストンの薄板620又は対
抗摩擦面に圧刻されているのではなく、凹所622,6
23が付加薄板又は付加部621に例えば型押し又は圧
刻で形成され、この付加部が薄板620、例えば保持部
に結合、例えば接着又は付着又は溶接又はろう接される
ことで形成されている。
【0077】有利であるのは、対抗摩擦面の範囲におけ
るポケット面状又は通路状の凹所の半径方向の寸法が、
該対抗摩擦面と協働する摩擦面の半径方向の寸法よりも
大きいことである。これは例えば図9と図10とに示さ
れている。この場合、ポケット面状及び(又は)通路状
の凹所の半径方向内側の縁範囲640は、摩擦ライニン
グの半径方向内側の縁範囲641の半径方向内側に配置
されている。同様にポケット面状及び(又は)通路状の
凹所の半径方向外側の縁範囲643は摩擦ライニングの
半径方向外側の縁範囲642の半径方向外側に配置され
ている。
【0078】図12から図14までには本発明の別の有
利な実施例が示されている。特に合目的的であるのは、
摩擦ライニングが半径方向で並んで位置するか又は同心
的に配置された少なくとも2つの摩擦ライニング部分7
03,704に分割されていることである。これらの摩
擦ライニング部分703,704の少なくとも1つの摩
擦ライニング703は一方の摩擦面、例えばケーシング
701と結合されかつ少なくとも1つの他の摩擦ライニ
ング部分704は他の摩擦面、例えばピストン702と
結合されている。3つ以上の摩擦ライニング部分の場合
には保持薄板との配置は交互であるか又は所定の順序で
行うことができる。1つの実施例においては、ピストン
側の摩擦ライニング部分703がケーシング側の摩擦ラ
イニング部分704の半径方向外側に配置されている。
他の実施例においてはピストン側の摩擦ライニング部分
711がケーシング側の摩擦ライニング710の半径方
向内側に配置されている。
【0079】これは摩擦熱の熱流が分割され、摩擦熱の
1部がケーシング内を流れかつ摩擦熱の1部がピストン
内を流れて逃がされるという本発明の利点をもたらす。
【0080】有利であることは、半径方向内側の摩擦ラ
イニング部分に異なる溝パターンが構成されていること
である。この場合には少なくとも1部は溝パターンを有
していないこともできる。他の実施例では両方の部分ラ
イニングの溝パターン705はほぼ同じであることがで
きる。
【0081】有利であるのは、摩擦ライニング部分の摩
擦面の占める割合が異なる大きさを有していることであ
る。これは、摩擦ライニング部分の摩擦面の範囲に発生
する摩擦熱の割合も場合によっては異なる大きさである
ことを意味する。これによって摩擦ライニング部分の半
径方向の寸法は異なることになる。
【0082】さらに有利であるのは、半径方向で内外に
位置する少なくとも2つ又は3つ以上の摩擦ライニング
部分が異なる摩擦値、ライニング剛性及び(又は)弾性
を有していることである。
【0083】本件出願で申請した請求範囲の請求項はそ
れぞれ表現形式の提案であって、他の特許保護の申請を
制限するものではない。本件出願人は明細書及び(又
は)図に開示してあるに過ぎない他の特徴に対する申請
を保留する。
【0084】従属請求項で行った請求項の引用は、各従
属請求項の特徴による独立請求項の別の構成を示すもの
である。つまり、従属請求項で行った請求項の引用は、
引用された従属請求項の特徴の独立した特許保護の断念
を意味するものではない。
【0085】従属請求項の対象は先行する従属請求項の
対象とは無関係である構成を有する独立した発明を成す
ものでもある。
【0086】さらに本発明は明細書に記載した実施例に
限定されるものではない。むしろ本発明の枠内で多数の
変化実施例が可能であり、特に明細書全般及び実施例並
びに請求項に記載されかつ図面に示されている特徴もし
くは部材又は方法ステップと関連して個々に発明的であ
り、組合わすことのできる特徴によって新しい対象を成
すヴァリエーション、部材及び組合わせ及び(又は)材
料が製造、検査及び作業方法に関する限り可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はハイドロダイナミック式のトルクコン
バータを示した図、(b)はハイドロダイナミック式の
トルクコンバータの1部を示した図。
【図2】(a)は摩擦ライニング又は対抗摩擦面の1部
を示した図、(b)は摩擦ライニング又は対抗摩擦面の
横断面図、(c)は摩擦ライニング又は対抗摩擦面の1
部を示した図。
【図3】摩擦ライニング又は対抗摩擦面の1部を示した
図。
【図4】摩擦ライニング又は対抗摩擦面の1部を示した
図。
【図5】摩擦ライニング又は対抗摩擦面の1部を示した
図。
【図6】ハイドロダイナミック式のトルクコンバータを
示した図。
【図7】(a)は摩擦面又は対抗摩擦面を示した図、
(b)は断面図。
【図8】摩擦ライニング又は対抗摩擦面の1部を示した
図。
【図9】1部を断面で示した図。
【図10】1部を断面で示した図。
【図11】1部を断面で示した図。
【図12】1部を断面で示した図。
【図13】摩擦ライニング又は対抗摩擦ライニングを示
した図。
【図14】1部を断面で示した図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ、 2 ケーシング、 3 結
合、 4 連行装置、5 受容範囲、 6 ポンプ車、
7 タービン車、 8 案内車、 9 タービン車ボ
ス、 10 コンバータロックアップクラッチ、 11
ピストン、12 摩擦ライニング、 13 ねじり振
動減衰器、 14 蓄力器、 15歯、 20,21
室範囲、 22 対抗摩擦面、 100 摩擦ライニン
グ、101,102 縁範囲、 103 摩擦面、 1
04,105,106 凹所、 107 変向範囲、
200 摩擦ライニング、 201,202,203
凹所、 204 入口、 205 出口、 206,2
07 縁範囲、 210 凹所、 211 入口、 2
12 出口、 250 摩擦ライニング、251,25
2,253,254 凹所、 255 入口、 256
出口、257,258 凹所部分、 259 変向範
囲、 300 摩擦ライニング、301,302 縁範
囲、 303 摩擦面、 304,305,306 凹
所、 400 トルクコンバータ、 401 ケーシン
グ、 402 ポンプ車、 403 タービン車、 4
04 案内車、 406 コンバータロックアップクラ
ッチ、 406 ピストン、 407 ボス、 408
シール、 410 緩衝器、 411 摩擦ライニン
グ保持体、 420,421 圧力室、501 摩擦
面、 503 平均半径、 504 線、 505 対
抗摩擦面、509 ピストン、 510 波状性、 5
11 偏差、 600 実施例、601,602,60
3 凹所、 604 対抗摩擦面、 605 ケーシン
グ薄板、 606 ピストン薄板、 607 摩擦ライ
ニング、 608,609,610,611 凹所、
620 ピストン薄板、 621 付加部分、622,
623 凹所、 625 対抗摩擦面、 640,64
1 縁範囲、642,643 縁範囲、 701 ケー
シング、 702 ピストン、 703,704 摩擦
ライニング部分、 705 溝パターン、 710 摩
擦ライニング部分、 711 摩擦ライニング部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウーヴェ ヴァーグナー ドイツ連邦共和国 ビュール ヴァイテヌ ンガー シュトラーセ 7 (72)発明者 フランク ウールマン ドイツ連邦共和国 ジンツハイム エンゲ ルベルト−クライザー−シュトラーセ 21 (72)発明者 ベルンハルト ツィマー ドイツ連邦共和国 オッテンヘーフェン シュロスベルクシュトラーセ 6

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に受容されたポンプ車とタ
    ービン車と場合によっては案内車とを有するハイドロダ
    イナミック式のトルクコンバータであって、完全に遮断
    された状態と完全に接続された状態との間のどの中間状
    態にも調節可能であるコンバータロックアップクラッチ
    を有し、該コンバータロックアップクラッチが少なくと
    も1つの摩擦面を有する少なくとも1つの摩擦ライニン
    グを有し、少なくとも1つの前記摩擦面を少なくとも1
    つの対抗摩擦面に作用接触させることが可能であり、少
    なくとも1つの前記摩擦ライニングが少なくとも1つの
    前記摩擦面の範囲に、流体を貫流させる通路状の凹所を
    有し、該凹所が当該摩擦ライニングのほぼ半径方向外側
    の縁範囲における入口と当該摩擦ライニングのほぼ半径
    方向内側の縁範囲における出口との間に延在している形
    式のものにおいて、流体の流動方向に対して直角である
    方向で見て、前記通路状の凹所の幅が当該通路状の凹所
    の長さに亘ってほぼ一定であることを特徴とする、ハイ
    ドロダイナミック式のトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 ケーシング内に受容されたポンプ車とタ
    ービン車と場合によっては案内車とを有するハイドロダ
    イナミック式のトルクコンバータであって、完全に遮断
    された状態と完全に接続された状態との間のどの中間状
    態にも調節可能であるコンバータロックアップクラッチ
    を有し、該コンバータロックアップクラッチが少なくと
    も1つの摩擦面を有する少なくとも1つの摩擦ライニン
    グを有し、少なくとも1つの前記摩擦面を少なくとも1
    つの対抗摩擦面に作用接触させることが可能であり、少
    なくとも1つの前記摩擦ライニングが少なくとも1つの
    前記摩擦面の範囲に、流体を貫流させる通路状の凹所を
    有し、該凹所が当該摩擦ライニングのほぼ半径方向外側
    の縁範囲における入口と当該摩擦ライニングのほぼ半径
    方向内側の縁範囲における出口との間に延在している形
    式のものにおいて、少なくとも1つの前記摩擦ライニン
    グが、当該摩擦ライニングの周方向で見て、周方向で見
    た延在方向成分が時計回り方向に向けられている少なく
    とも1つの通路状の凹所と、周方向で見た延在方向成分
    が逆時計回りに向けられている少なくとも1つの通路状
    の凹所とを有していることを特徴とする、ハイドロダイ
    ナミック式のトルクコンバータ。
  3. 【請求項3】 ケーシング内に受容されたポンプ車とタ
    ービン車と場合によっては案内車とを有するハイドロダ
    イナミック式のトルクコンバータであって、完全に遮断
    された状態と完全に接続された状態との間のどの中間状
    態にも調節可能であるコンバータロックアップクラッチ
    を有し、該コンバータロックアップクラッチが少なくと
    も1つの摩擦面を有する少なくとも1つの摩擦ライニン
    グを有し、少なくとも1つの前記摩擦面を少なくとも1
    つの対抗摩擦面に作用接触させることが可能であり、少
    なくとも1つの前記摩擦ライニングが少なくとも1つの
    前記摩擦面の範囲に、流体を貫流させる通路状の凹所を
    有し、該凹所が当該摩擦ライニングのほぼ半径方向外側
    の縁範囲における入口と当該摩擦ライニングのほぼ半径
    方向内側の縁範囲における出口との間に延在している形
    式のものにおいて、前記摩擦ライニングが少なくとも個
    別の通路状の凹所を有し、周方向で見て該通路状の凹所
    の延在方向成分が当該通路状の凹所の第1の部分領域に
    おいてはほぼ時計回りに向けられており、当該通路状の
    凹所の第2の部分領域の周方向で見た延在方向成分が逆
    時計回りに向けられていることを特徴とする、ハイドロ
    ダイナミック式のトルクコンバータ。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つの通路状の凹所が入
    口と出口との間で少なくとも2つの変向個所を有し、こ
    れらの変向個所において当該凹所の半径方向成分がほぼ
    反転させられている、請求項1から3までのいずれか1
    項記載のトルクコンバータ。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つの通路状の凹所が入
    口と出口との間に2〜12、有利には4〜10の変向個
    所を有し、これらの変向個所において当該通路状の凹所
    の半径方向成分がほぼ反転させられている、請求項1か
    ら4までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
  6. 【請求項6】 前記通路状の凹所の変向個所の前後の経
    過が角度を成しており、この角度が90°から180°
    までの範囲、特に120°から170°までの範囲、有
    利には130°から150°までの範囲である、請求項
    1から5までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも1つの通路状の凹所が少
    なくとも2つの変向個所の間でほぼ直線的な部分凹所に
    よって構成されている、請求項1から6までのいずれか
    1項記載のトルクコンバータ。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも1つの通路状の凹所が少
    なくとも2つの変向個所の間でほぼ直線的な部分凹所に
    よって構成されており、この直線的な部分凹所が半径方
    向に対して0°から50°までの角度、有利には15°
    と45°との間の角度を成して配向されている、請求項
    1から7までのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
  9. 【請求項9】 前記通路状の凹所の深さに対する当該通
    路状の凹所の幅の比が10よりも大きく、有利には20
    よりも大きい、請求項1から8までのいずれか1項記載
    のトルクコンバータ。
  10. 【請求項10】 前記摩擦ライニングのほぼ半径方向外
    側及び又は半径方向内側の縁範囲において面状の凹所が
    前記摩擦面の範囲に設けられている、請求項1から9ま
    でのいずれか1項記載のトルクコンバータ。
  11. 【請求項11】 前記面状の凹所が通路状の凹所と同じ
    軸方向の深さを有している、請求項10記載のトルクコ
    ンバータ。
  12. 【請求項12】 前記面状の凹所が通路状の凹所よりも
    大きいか小さい軸方向の深さを有している、請求項10
    記載のトルクコンバータ。
  13. 【請求項13】 前記摩擦ライニングが摩擦面として使
    用できる第1の面部分と、流体を貫流させるための面状
    及び又は通路状の凹所を備えた第2の面部分とを有し、
    第2の面部分に対する第1の面部分の比が3から0.3
    3、特に2.33から0.43、有利には1.5から
    0.66である、請求項1から12までのいずれか1項
    記載のトルクコンバータ。
  14. 【請求項14】 前記通路状の凹所の長さが、前記摩擦
    ライニングの周方向で見た前記通路状の凹所の延在長さ
    の少なくとも1.5倍、有利には少なくとも2倍であ
    る、請求項1から13までのいずれか1項記載のトルク
    コンバータ。
  15. 【請求項15】 前記摩擦ライニングの半径上で測った
    通路状又は面状の凹所の長さに対する摩擦面の長さの比
    が0.5〜2、有利には0.7から1.5である、請求
    項1から14までのいずれか1項記載のトルクコンバー
    タ。
  16. 【請求項16】 ケーシング内に受容されたポンプ車と
    タービン車と場合によっては案内車とを有するハイドロ
    ダイナミック式のトルクコンバータであって、完全に遮
    断された状態と完全に接続された状態との間でどの中間
    状態にも調節可能であるコンバータロックアップクラッ
    チを有し、該コンバータロックアップクラッチが少なく
    とも1つの摩擦面を有する少なくとも1つの摩擦ライニ
    ングを有し、少なくとも1つの前記摩擦面を少なくとも
    1つの対抗摩擦面に作用接触させることが可能である、
    特に請求項1から15までのいずれか1項に記載した形
    式のものにおいて、前記摩擦ライニングの摩擦面及び又
    は該摩擦面に作用接触させることのできる対抗摩擦面と
    が所定の波状性を有していることを特徴とする、トルク
    コンバータ。
  17. 【請求項17】 前記所定の波状性が周方向で見て変調
    させられている、請求項16記載のトルクコンバータ。
  18. 【請求項18】 前記所定の波状性が周方向で0.05
    mmから1mmまでの範囲、特に0.1mmから0.7
    5mmまでの範囲の振幅を有している、請求項16又は
    17記載のトルクコンバータ。
  19. 【請求項19】 前記摩擦面及び又は対抗摩擦面が加
    工、例えば旋削されていない、請求項16,17又は1
    8記載のトルクコンバータ。
JP22347597A 1996-08-23 1997-08-20 ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ Expired - Fee Related JP4217282B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19634029.2 1996-08-23
DE19634029 1996-08-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1082459A true JPH1082459A (ja) 1998-03-31
JP4217282B2 JP4217282B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=7803452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22347597A Expired - Fee Related JP4217282B2 (ja) 1996-08-23 1997-08-20 ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5975260A (ja)
JP (1) JP4217282B2 (ja)
DE (1) DE19734678B4 (ja)
FR (1) FR2752605B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10331949A (ja) * 1997-06-04 1998-12-15 Luk Getriebe Syst Gmbh ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ
KR101887607B1 (ko) * 2017-10-17 2018-08-10 주식회사 카펙발레오 차량용 토크 컨버터

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6062358A (en) * 1993-07-09 2000-05-16 Luk Getriebe-Systeme Gmbh Hydrokinetic torque converter and lockup clutch therefor
US6193037B1 (en) * 1997-08-11 2001-02-27 Luk Getreibe-Systeme Gmbh Hydrodynamic torque converter
FR2783298B1 (fr) * 1998-09-10 2001-02-09 Valeo Appareil d'accouplement hydrocinetique a rainure de refroidissement
DE19845687C5 (de) * 1998-10-05 2014-10-16 Zf Friedrichshafen Ag Hydrodynamischer Drehmomentwandler mit einer Aufnahme am Wandlergehäuse
US6247568B1 (en) * 1998-12-25 2001-06-19 Exedy Corporation Friction member for disk assembly, especially for torque converter
FR2788320B1 (fr) * 1999-01-12 2001-03-02 Valeo Appareil d'accouplement hydrocinetique compact, notamment pour vehicule automobile
JP2001032904A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Koyo Seiko Co Ltd 一方向クラッチと軸受との組立体
FR2801084B1 (fr) * 1999-11-17 2001-12-07 Valeo Appareil d'accouplement hydrocinetique, notamment pour vehicule automobile
DE10008167A1 (de) 2000-02-23 2001-08-30 Zahnradfabrik Friedrichshafen Reibkupplung
DE10117746B4 (de) * 2000-04-28 2017-06-29 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Drehmomentübertragungseinrichtung
JP3908899B2 (ja) * 2000-09-22 2007-04-25 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 摩擦係合要素の潤滑装置
US6604922B1 (en) * 2002-03-14 2003-08-12 Schlumberger Technology Corporation Optimized fiber reinforced liner material for positive displacement drilling motors
EP1371866B1 (de) * 2002-06-15 2010-03-03 Borgwarner, Inc. Lamelle für eine Mehrscheibenlamellenkupplung
US7165664B2 (en) * 2002-08-21 2007-01-23 Aisin Kako Kabushiki Kaisha Wet-type segmented friction material and its manufacturing method
US7014024B2 (en) 2003-06-11 2006-03-21 Sulzer Euroflamm Us Inc. System and method for improving cooling in a friction facing environment
JP2005076759A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Nsk Warner Kk 湿式多板クラッチのフリクションプレート
US7168544B2 (en) * 2003-10-02 2007-01-30 Sulzer Euroflamm Us Inc. Friction facing material for use in a friction environment
US20060236523A1 (en) * 2003-10-02 2006-10-26 Sulzer Euroflamm Us Inc Friction facing method for use in a friction environment
US7069636B2 (en) * 2003-10-02 2006-07-04 Euroflamm Select Inc. Friction facing method for use in a friction environment
DE102006032408A1 (de) * 2005-08-15 2007-02-22 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg Verschleißbeständige Drehmomentwandlerkupplung mit hoher Kühlwirkung für Anwendungen mit konstantem Schlupf
DE102005051739B4 (de) * 2005-10-28 2017-01-12 Daimler Ag Hydrodynamischer Drehmomentwandler mit einer Überbrückungskupplung
JP2007132362A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Nsk Warner Kk 摩擦板及び摩擦板を備えた湿式多板クラッチ
JP2007170494A (ja) 2005-12-20 2007-07-05 Nsk Warner Kk 摩擦板及び摩擦板を備えた湿式多板クラッチ
ES2358979T3 (es) * 2005-12-27 2011-05-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Cartucho revelador y dispositivo de formación de imágenes.
US20070270069A1 (en) * 2006-05-18 2007-11-22 Sulzer Euroflamm Us Inc. Friction material and system and method for making the friction material
DE102010050754B4 (de) * 2010-11-10 2015-07-30 Integrated Dynamics Engineering Gmbh Verbesserter Sensor-/Aktor-Korpus
DE102011086926A1 (de) 2010-12-20 2012-06-21 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Konische Reibungskupplung mit Kupplungsscheibe
DE102013217589A1 (de) 2012-09-07 2014-03-13 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Reibkupplung
DE102014203800A1 (de) 2014-03-03 2015-09-03 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Reibkupplung
US9670972B2 (en) 2014-04-28 2017-06-06 Twin Disc, Inc. Trimmed lock-up clutch
US9611925B2 (en) * 2015-02-12 2017-04-04 Zhongtai Chen Torque converter having a reactor controlled by a jaw clutch
US9856937B2 (en) * 2015-05-27 2018-01-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Coined friction material for motor vehicle drive train
US10458483B2 (en) * 2016-07-21 2019-10-29 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Clutch plate assembly with friction material flap
FR3130912B1 (fr) * 2021-12-17 2023-11-17 Valeo Embrayages Disque de friction à rigidité améliorée

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2733797A (en) * 1956-02-07 Clutch with porous compressible friction linings
US2163884A (en) * 1936-07-06 1939-06-27 Bendix Prod Corp Brake
US3972400A (en) * 1974-08-09 1976-08-03 Caterpillar Tractor Co. Friction disc for clutches and the like
US4445599A (en) * 1981-10-27 1984-05-01 Eaton Corporation Cooling means for torque converter bypass
JP3219834B2 (ja) * 1991-05-02 2001-10-15 ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング トルク伝達装置
JPH0581249U (ja) * 1992-01-31 1993-11-05 株式会社ダイナックス 油膜排除効果を高めた形状の溝を具えた湿式摩擦材
US5782327A (en) * 1993-07-09 1998-07-21 Luk Getriebe-Systeme Gmbh Hydrokinetic torque converter and lockup clutch therefor
DE4448015B4 (de) * 1993-07-09 2018-10-31 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Hydrodynamischer Drehmomentwandler
DE4425912A1 (de) * 1993-07-30 1995-02-02 Luk Getriebe Systeme Gmbh Hydrodynamischer Strömungswandler
DE19500814B4 (de) * 1994-01-21 2013-09-12 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Reibring sowie Kupplung mit einem solchen Reibring
US5738198A (en) * 1994-01-21 1998-04-14 Luk Getriebe-Systeme Gmbh Friction element for use in clutches
US5667042A (en) * 1994-04-26 1997-09-16 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Gmbh Torque transmitting apparatus with hydrokinetic torque converter
DE4432624C1 (de) * 1994-09-14 1996-04-04 Fichtel & Sachs Ag Hydrodynamischer Drehmomentwandler mit einer Überbrückungskupplung
US5566802A (en) * 1995-07-17 1996-10-22 Borg-Warner Automotive, Inc. Continuous slip hydrokinetic torque converter clutch interface with curcuitous groove for cooling and wetting clutch interface zone
DE19626685A1 (de) * 1995-07-19 1997-01-23 Luk Getriebe Systeme Gmbh Hydrodynamischer Drehmomentwandler
ES2139487B1 (es) * 1995-10-04 2000-09-16 Fichtel & Sachs Ag Embrague de transicion de un convertidor de par hidrodinamico.
US5878860A (en) * 1997-04-22 1999-03-09 Borg-Warner Automotive, Inc. Plate and facing assembly

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10331949A (ja) * 1997-06-04 1998-12-15 Luk Getriebe Syst Gmbh ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ
KR101887607B1 (ko) * 2017-10-17 2018-08-10 주식회사 카펙발레오 차량용 토크 컨버터

Also Published As

Publication number Publication date
JP4217282B2 (ja) 2009-01-28
FR2752605B1 (fr) 2001-02-16
DE19734678B4 (de) 2017-03-02
US5975260A (en) 1999-11-02
DE19734678A1 (de) 1998-02-26
FR2752605A1 (fr) 1998-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1082459A (ja) ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ
JP3677305B2 (ja) ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ
JP5114614B2 (ja) ハイドロダイナミック式のトルクコンバータ
KR100497674B1 (ko) 토크컨버터
US6394243B1 (en) Clutch device, particularly a starting element with adjustable clutch cooling for high power loss
JP3248607B2 (ja) 内燃機関用の分割されたフライホイール
EP0407895B1 (en) Slipping bypass clutch construction for a hydrokinetic torque converter
US6247568B1 (en) Friction member for disk assembly, especially for torque converter
JP5606451B2 (ja) クラッチ装置
US20040069586A1 (en) Clutch arrangement
JPH07208577A (ja) 摩擦リング
US6575276B2 (en) Torque converter
US6264018B1 (en) Lockup device of a torque converter
JP2008138884A (ja) 動力伝達機構
US5865283A (en) Torque converter with a lock-up mechanism
US6742638B2 (en) Hydraulic torque converter
CA2217412C (en) Functionally enhanced hydrokinetic device having clutch assembly operable at low engine speeds
US6742637B2 (en) Lock-up clutch for a hydrodynamic torque converter
US20040178037A1 (en) Bridging clutch for a hydrodynamic torque converter
US20080121484A1 (en) Torque transfer device
JP2000266079A (ja) 湿式摩擦部材及び摩擦ディスク
US6286648B1 (en) Lockup device of a torque converter
US6286647B1 (en) Lockup device of a torque converter
JP3695989B2 (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
JP2000230625A (ja) トルクコンバータのロックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070314

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070613

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070618

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080404

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080409

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080507

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080512

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080603

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081024

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees