JPH1082445A - 油圧緩衝器のバルブ用キャップ - Google Patents

油圧緩衝器のバルブ用キャップ

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JPH1082445A
JPH1082445A JP25770196A JP25770196A JPH1082445A JP H1082445 A JPH1082445 A JP H1082445A JP 25770196 A JP25770196 A JP 25770196A JP 25770196 A JP25770196 A JP 25770196A JP H1082445 A JPH1082445 A JP H1082445A
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JP
Japan
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claw
base end
pawl
cap
end part
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Pending
Application number
JP25770196A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Hasegawa
光弘 長谷川
Takashi Asa
隆 阿佐
Toshihiko Hidaka
俊彦 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料の板厚を変えることなく、ピストン又は
ベースの段付き部へ嵌着するキャップの爪の先端部の緊
縛力を大きくすることにより、バラケを防止すること。 【解決手段】 油圧緩衝器を構成するピストン又はベー
スの段付き部に嵌着され、爪106Aの内側に減衰力発
生部品を上下動自在に案内するバルブ用キャップ106
において、爪の内径Daと、爪の間に形成される開口溝
106Bの基端部の内接円の直径Dbとの差を2mm以
内に近接させたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の懸架装置な
ど車体の振動を抑制する油圧緩衝器のピストン及びベー
スバルブの改良に関し、詳しくはバルブ用キャップの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の油圧緩衝器の主にピストン
部の構成を示す。一般に、車輪側に結合部材を介して取
付けられる油圧緩衝器は、ピストンロッドアッセンブリ
ー1とベースバルブBVを装着したシリンダ18を外筒
19に収容し、外気を遮断するシール16と共にロッド
ガイド15を嵌挿したパッキンケース17を外筒19の
上部から圧入した後、外筒上端部を溶接等により密封し
て形成されている。そして、シリンダ18と外筒19間
には半分程度の作動油が満たされたタンク室Cが形成さ
れる。
【0003】この構成を部品を組立てる順序に従って以
下に説明する。油圧緩衝器の液圧室の外殻をなすシリン
ダ18の下端部には、ベースバルブBVが装着されてい
る。このベースバルブBVの主たる機能は、ピストンロ
ッドアッセンブリー1の下降時に、その進入体積分の作
動油をシリンダ18内からタンク室Cに排出する際のそ
の通路抵抗により圧縮側減衰力を発生させることであ
り、従たる機能は、ピストンロッドアッセンブリー1の
上昇時に、その退出体積分の作動油をタンク室Cからシ
リンダ18内に吸入することである。
【0004】ここでベースバルブBVは、ノンリタンス
プリング10,ディスク11,リーフバルブ12を収容
したキャップ13をベース14の段付き部14Aに嵌着
し、事前にサブアッセンブリーしたものである。
【0005】次に、ピストンロッドアッセンブリー1に
は、シリンダ18内を上下室に画成するピストンバルブ
PVが組付けられており、このピストンロッドアッセン
ブリー1の上端は、結合部材を介して車体に取付られ
(図示省略)、図3に示す状態で作動する。このピスト
ンロッドアッセンブリー1を組立てる際には、組付けを
容易にするために、図3とは上下方向に逆にピストンロ
ッド本体部1Bを下にしてターンテーブルに固定する。
【0006】こうすることによりピストンロッドインロ
一部1Aは必然的に上を向くので、そこにサブアッセン
ブリーされたピストンバルブPVを嵌挿する。最後にピ
ストンナット9を螺着し、エアランナー等の締付工具に
より締結してピストンロッドアッセンブリー1とし、作
動油の充満したシリンダ18の上方から図3に示す状態
に挿入する。その後、シリンダ18の上端をピストンロ
ッド1を案内するロッドガイド15によって閉塞するこ
とにより、密閉された液圧室を形成する。
【0007】ここでピストンバルブPVは、つる巻き状
のノンリタンスプリング3,ディスク4,リーフバルブ
5を収容したキャップ6を、ピストンバンド8を装着し
たピストン7の段付部7Cに嵌着し、次にバルブストッ
パ2をキャップ6の円板部内径Dcとディスク4の内径
とに嵌挿し、事前にサブアッセンブリーしたものであ
る。
【0008】ここで前記キャップの機能は、ピストンバ
ルブPV,ベースバルブBVとも同じであるので、ここ
ではピストンバルブPVに使用されるキャップ6につい
て説明する。キャップ6は、図4(C)に示す展開図の
ように打ち抜かれた放射状の爪部6A’を、ノンリタン
スプリング3,ディスク4,リーフバルブ5を収容し、
且つピストン7の段付き部7Cに締め代を持たせて嵌着
できるようにするために、図4(A)に示す爪6Aのよ
うに円筒状に折り曲げて成形したものである。
【0009】次に、ピストンロッドアッセンブリー1の
作動について簡単に説明する。作動油の充満したシリン
ダ18内をピストンロッドアッセンブリー1が上昇する
際には、密閉されたピストン上部室Aの作動油は、キャ
ップ6の爪6Aの間に形成された開口溝6Bを通り、ノ
ンリタンスプリング3により付勢されたディスク4のポ
ート孔4Aを経て、外周側をピストン上部の段付き部7
Cの上面に形成されたシート面とディスク4の外周とに
挾持されたワッシャ状のリーフバルブ5の内周側を押し
開いて、ピストン上部の容室7Bに流れ、ピストンポー
ト7Aを介してピストン下部室Bに流出する。この際の
通路抵抗が伸長側減衰力となる。
【0010】ピストンロッドアッセンブリー1の上昇に
よって不足する退出体積分の作動油は、前記シリンダ1
8の下端部に配設されたベースバルブBVのキャップ1
3の内側に収容されるリーフバルブ12及びディスク1
1が、ノンリタンスプリング10の弱いセット荷重に打
ち勝って、ベース14の段付き部14Aの上面に形成さ
れたシート面から押し上げられることにより、タンク室
Cからシリンダ18内に吸入される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の様にキャップ6
の爪6Aは、減衰力発生部品を内側に上下動自在に収容
し、ピストン又はベースの段付き部7C又は14Aに嵌
着して結合されるのであるが、従来のキャップ6はキャ
ップの内径Daと開口溝の基端部の内接円Dbとの差が
大きいために、爪の先端部に拡径方向の外力を加えた場
合には、爪6Aに連なる爪の基端部6C部分も撓み変形
してしまう。しかもこの部分の撓みが爪の先端において
は、開口溝の基端部の内接円Dbから爪6Aまでの距離
rと爪6Aの長さLとの比である,所謂レバー比L/r
倍に拡大されるので、爪の先端部の緊縛力(嵌着部への
締め付け力)の減少に大きく影響する。更にキャップ
は、ノンリタンスプリング3又は10の弾発力によって
常時離脱方向に付勢されているので、サブアッセンブリ
ーされたピストンバルブPV又はベースバルブBVを組
立てラインに搬送する際に、結合がはずれて部品がバラ
バラになる所謂バラケが発生する場合がある。本発明は
以上の様な実情に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、材料の板厚を変えることなく、ピスト
ン又はベースの段付き部へ嵌着するキャップの爪の先端
部の緊縛力を大きくすることにより、バラケを防止する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の採った第1の手段は、実施形態において使
用する符号を付して説明すると、「油圧緩衝器を構成す
るピストン7又はベース14の段付き部7C又は14A
に嵌着され、爪106Aの内側に減衰力発生部品を上下
動自在に案内するバルブ用キャップ106において、爪
の内径Daと、爪の間に形成される開口溝106Bの基
端部の内接円の直径Dbとの差を2mm以内に近接させ
たこと」である。また第2の手段は、「爪206Aの先
端部の巾Waを基端部側の巾Wbよりも狭くしたこと」
である。
【0013】
【発明の実施の形態】図4に示す従来のキャップ6の爪
の先端部の緊縛力を大きくできない主な原因は、爪の基
端部6Cも撓み変形してしまい、しかもこの部分の撓み
が爪の先端においては、開口溝の基端部の内接円Dbか
ら爪までの距離rと爪の長さLとの比である,所謂レバ
ー比L/r倍に拡大されることにあるので、緊縛力を大
きくするためには、まず第1に爪の基端部の撓み変形を
小さくすればよい。図1に示す本発明の第1実施形態
は、爪の基端部106Cの撓み変形を小さくする構造に
関するものである。キャップの内径Daと開口溝106
Bの基端部の内接円の直径Dbとの差を、爪の折り曲げ
部の曲げ半径Rbの2倍程度、換言すれば爪の基端部1
06Cがほぼ爪の折り曲げ部の曲げ半径Rbの変形範囲
に入るようにすることにより、爪の基端部106Cがキ
ャップの内径Daに沿った円筒底面になることで変形し
にくくなる所謂リブ効果によって、曲げ剛性が格段に増
大し、爪の基端部106Cの撓み変形を、大巾に減少さ
せることができるのである。
【0014】図1(C)に示すキャップの展開図におい
て、爪106A’の基端部の隅角Raは大きいほど曲げ
剛性も大きくなるが、爪の先端部の緊縛力改善への寄与
率は上記開口溝の基端部の内接円の直径Dbを拡大する
寄与率に比べれば小さいので、プレス成形性を考慮して
適宜決めればよい。
【0015】図2に示す本発明の第2実施形態は、キャ
ップ206の爪206Aの先端部の緊縛力を犠牲にする
ことなく、リーフバルブ収容部近傍の開口溝206Bの
巾を広くし通路面積を拡大した構造を示すものである。
爪の先端に拡径方向の外力を加えた場合、爪206Aに
加わる曲げモーメントは、爪の基端部が最大で先端側ほ
ど小さくなる。従って爪の先端部に同じ拡径方向の外力
を加えた場合、先端部の巾Waを基端部の巾Wbより狭
くしても、一定巾Wbとした場合の爪と先端の撓みはほ
とんど変わらない。換言すれば嵌着部に対する緊縛力も
ほとんど差がない。
【0016】このため、ピストンロッドアッセンブリー
が上昇する際のベースバルブBV側のリーフバルブ12
近傍のように、タンク室Cからシリンダ18内に作動油
を吸い込む際に大きな開口溝の通路面積が必要な部分、
即ち爪206Aの先端部近傍の開口溝206Bの巾を、
爪の先端部の緊縛力を犠牲にすることなく広くすること
によって、大きな通路面積を得ることができるのであ
る。この結果、ピストンロッドアッセンブリーの上昇速
度が速い場合でも、タンク室Cからシリンダ18内への
作動油の吸入不足を防止することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のバルブ用キャップにおいては、
キャップの内径と開口溝の基端部の内接円の直径との差
を小さくするという簡単な工夫により、爪の基端部の曲
げ剛性を大きくし、相手部材の嵌着部に対する爪の先端
部の緊縛力を大きくすることができ、ピストンバルブ又
はベースバルブのサブアッセンブリーを搬送する際のバ
ラケを少なくすることができる。またキャップの爪の巾
を基端部から先端部にかけて漸減させることにより、開
口溝の巾を基端部から先端部にかけて漸増させることが
できる。この結果、爪の先端部の嵌着部に対する緊縛力
を犠牲にすることなく、リーフバルブ収容部近傍の開口
溝の巾を広くできるので、吸入行程時のリーフバルブ近
傍の通路面積を大きくすることができるため、ピストン
ロッドアッセンブリーの上昇速度が速い場合でも、タン
ク室からピストン下部室への作動油の吸入不足を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明の第1実施形態に係るキャップの
断面図である。 (B)第1実施形態に係るキャップの平面図である。 (C)第1実施形態に係るキャップの展開図である。
【図2】(A)本発明の第2実施形態に係るキャップの
断面図である。 (B)第2実施形態に係るキャップの平面図である。 (C)第2実施形態に係るキャップの展開図である。
【図3】(A)従来技術に係る油圧緩衝器の縦断面図で
ある。 (B)従来技術に係るピストンバルブのサブアッセンブ
リーである。 (C)従来技術に係るベースバルブのサブアッセンブリ
ーである。
【図4】(A)従来技術に係るキャップの断面図であ
る。 (B)従来技術に係るキャップの平面図である。 (C)従来技術に係るキャップの展開図である。
【符号の説明】
Da 爪の内径 Db 開口溝の基端部の内接円の直径 Wb 爪の基端部の巾 Wa 爪の先端部の巾 PV ピストンバルブ BV ベースバルブ 7 ピストン 14 ベース 106,206 キャップ 106A,206A 爪 106B,206B 開口溝 106C 爪の基端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧緩衝器を構成するピストン又はベース
    の段付き部に嵌着され、爪の内側に減衰力発生部品を上
    下動自在に案内するバルブ用キャップにおいて、爪の内
    径と、爪の間に形成される開口溝の基端部の内接円の直
    径との差を2mm以内に近接させたことを特徴とする油
    圧緩衝器のバルブ用キャップ
  2. 【請求項2】油圧緩衝器を構成するピストン又はベース
    の段付き部に嵌着され、爪の内側に減衰力発生部品を上
    下動自在に案内するバルブ用キャップにおいて、爪の先
    端部の巾を基端部側の巾よりも狭くしたことを特徴とす
    る油圧緩衝器のバルブ用キャップ
JP25770196A 1996-09-05 1996-09-05 油圧緩衝器のバルブ用キャップ Pending JPH1082445A (ja)

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JP25770196A JPH1082445A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 油圧緩衝器のバルブ用キャップ

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JPH1082445A true JPH1082445A (ja) 1998-03-31

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112703029A (zh) * 2018-09-12 2021-04-23 费雪派克医疗保健有限公司 用于呼吸患者接口的鼻部密封件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

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