JPH108239A - 電子部品の電極形成方法およびそれに用いる電極形成装置 - Google Patents

電子部品の電極形成方法およびそれに用いる電極形成装置

Info

Publication number
JPH108239A
JPH108239A JP17600296A JP17600296A JPH108239A JP H108239 A JPH108239 A JP H108239A JP 17600296 A JP17600296 A JP 17600296A JP 17600296 A JP17600296 A JP 17600296A JP H108239 A JPH108239 A JP H108239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
masking
electrode
mask
flexible portion
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17600296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3298418B2 (ja
Inventor
Takashi Mizuguchi
口 隆 史 水
Soushi Saoshita
下 宗 士 竿
Manabu Sumida
田 学 炭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP17600296A priority Critical patent/JP3298418B2/ja
Publication of JPH108239A publication Critical patent/JPH108239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3298418B2 publication Critical patent/JP3298418B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱変形に起因する電極パターン不良が極めて
少なく、かつ、強度低下の少ない電子部品の電極形成方
法および電極形成装置を提供する。 【解決手段】 この電子部品の電極形成装置10は、成
膜孔20およびマスキング部22を有する成膜パターン
マスク16を含む。成膜パターンマスク16には、マス
キング部22の長さ方向の両側に、たとえば矩形の逃が
し孔26を設けることにより、マスキング部22と逃が
し孔26との間に、その両端部が固定され固定端とされ
た、所謂、固定ばり状の可撓部30が形成される。成膜
処理時のマスキング支部22とその周辺部との温度差に
起因するマスキング部22内の熱応力は、可撓部30が
逃がし孔26方向に撓むことによって吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子部品の電極
形成方法およびそれに用いる電極形成装置に関し、特
に、基板に電極が形成される、たとえば発振子、共振子
などの電子部品の電極形成方法およびそれに用いる電極
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、この発明の背景となる従来の蒸
着用マスクの一例を示す平面図である。この蒸着用マス
ク1は、たとえば矩形の金属平板2を含む。金属平板2
には、所定の位置に複数の開口部3が設けられている。
これらの開口部3,・・・,3は、第1のマスキング部
としての機能を有する複数の仕切部1bにより仕切ら
れ、それらの仕切り部1bは第2のマスキング部として
の機能を有する周辺部1aへと接続される。
【0003】このような蒸着用マスク1では、開口部3
を仕切る仕切部1bはその幅が細いため、蒸着時の熱伝
導による放熱量が小さい。また、通常、周辺部1aは、
この蒸着用マスク1を搭載するための保持部となるの
で、その保持部分から熱が放出される。そのため、仕切
部1bの温度が周辺部1aの温度よりも高くなり、仕切
部1bの熱膨張量が周辺部1aの熱膨張量よりも大きく
なる。しかも、仕切部1bの剛性は、周辺部1aの剛性
よりも小さいので、仕切部1bが熱変形し、仕切部1b
とたとえば基板として形成されるワークとの間に隙間が
生じる。そのため、その隙間に電極膜となる電極材料が
入り込む。この場合、電極パターンの一部に不良部分、
所謂、電極パターン不良(俗称:ボケ)が発生してしま
う。
【0004】そこで、この電極パターン不良を緩和する
ために、言い換えると、仕切部1bとその周辺部1aと
の温度差に起因する仕切部1bの熱変形を緩和するため
に、たとえば図10に示すように、周辺部1aの周囲に
切込み4を設けた蒸着用マスク1が提案されている。こ
の蒸着用マスクは、この発明の背景となり、特開昭61
−130480号に開示されている。この蒸着用マスク
1は、図9の従来例と比べて、特に、複数の切込み4
が、開口部3から金属平板2の端部に至り、かつ、金属
平板2のほぼ中心を通る直線に沿うよに設けられてい
る。図10に示す蒸着用マスク1では、蒸着時におい
て、仕切部1bと周辺部1aとの熱膨張量の差が切込み
4によって吸収されるため、図9に示す蒸着用マスク1
に比べて、電極パターン不良をある程度小さくすること
ができる。
【0005】図11および図12は、実開昭63−73
350号に開示され、さらにこの発明の背景となる従来
のスパッタリングマスクの一例を示す平面図である。図
12のスパッタリングマスク1は、たとえば矩形枠状の
マスク枠5を含む。マスク枠5の中央には、複数の矩形
のスパッタ孔6a,・・・,6aを有する円形状のマス
ク部6が配置される。マスク部6は、マスク枠5の各辺
5a,5b,5cおよび5dの中央からマスク部6へと
延びてマスク部6と連結する支え部7a,7b,7cお
よび7dによって支持されている。支え部7a〜7dに
は、たとえば半円状の切欠き部からなる逃がし溝8a〜
8dが形成されている。また、マスク枠5には、マスク
枠5の各辺5a〜5dと支え部7a〜7dとマスク部6
との協働作用により、4つのダミー孔9が設けられてい
る。一方、図12のスパッタリングマスク1は、図11
のスパッタリングマスク1に比べて、マスク部6が方形
状に形成され、特に、マスク部6を支持する支え部に、
逃がし溝8a〜8dを設けていない支え部7e,7f,
7gおよび7hがさらに配設されている。図11および
図12に示すスパッタリングマスク1では、スパッタリ
ング時において、マスク部6が熱膨張して拡がったとき
に、その膨張力を逃がし溝8a〜8dによって吸収する
ことができるため、電極パターン不良を小さくすること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−130480号に開示されている図10の蒸着用
マスク1の構造では、蒸着時において、切込み4部分に
も電極材料が入り込むため、所望する電極パターンを正
確に得ることができない。また、蒸着時の熱膨張による
圧縮応力が大きい場合、図10の2点鎖線で示すよう
に、金属平板2の変形に伴い開口部3の形状が変形して
しまうので、これまた、所望する電極パターンを正確に
得ることができない。
【0007】一方、実開昭63−73350号に開示さ
れている図11のスパッタリングマスク1では、マスク
部6を支持する幅寸法の狭い支え部7a〜7dに逃がし
溝8a〜8dが形成されているので、支え部7a〜7d
ひいてはマスク部6の機械的強度が弱くなり、マスク部
6を正確に支持することができない恐れがある。さら
に、マスク自体の取扱いも困難なものとなる。
【0008】また、図12のスパッタリングマスク1で
は、逃がし溝のない支え部7e〜7hがあるため、スパ
ッタリング時の熱膨張による圧縮応力を吸収するという
効果を達成できない。したがって、実開昭63−733
50号に開示されている図12のスパッタリングマスク
1でも、所望する電極パターンを正確に得ることができ
ない。
【0009】それゆえに、この発明の主たる目的は、熱
変形に起因する電極パターン不良が極めて少なく、か
つ、強度低下の少ない電子部品の電極形成方法およびそ
れに用いる電極形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、マスクを用いてワークに電極となる材料を付着させ
る電子部品の電極形成方法であって、ワークを準備する
工程と、ワークの主面上にマスクを配置する工程と、マ
スクの主面側から電極となる電極材料を付与する工程と
を含み、マスクは、材料をワークに付着させるために配
設された複数の成膜孔と、ワークの所定の部分に接触
し、前記ワークの所定の部分を遮蔽するマスキング部
と、成膜孔の近傍で隣合う成膜孔間を跨がるように両端
が固定されて配設され、マスキング部の熱変形を吸収す
る固定ばり状の可撓部とを含む、電子部品の電極形成方
法である。請求項2に記載の発明は、可撓部が成膜孔の
近傍に逃がし孔を設けることによって構成される、請求
項1に記載の電子部品の電極形成方法である。請求項3
に記載の発明は、可撓部が成膜孔の近傍に切欠き部を設
けることによって構成される、請求項1に記載の電子部
品の電極形成方法である。請求項4に記載の発明は、可
撓部が隣合う成膜孔間のマスキング部の中心線に対して
対称に配設される、請求項1ないし請求項3のいずれか
に記載の電子部品の電極形成方法である。請求項5に記
載の発明は、可撓部がマスキング部の両側に配置され、
可撓部の長さをA(mm)、可撓部の幅をC(mm)、
マスキング部の全長を2L(mm)、マスキング部の幅
を2B(mm)、マスキング部の最高温度とマスキング
部の周辺部の温度との温度差をΔT(℃)、マスクの厚
みをh(mm)、マスクの材料の熱膨張係数をα(1/
℃)とすると、 を満足する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
の電子部品の電極形成方法である。請求項6に記載の発
明は、可撓部がマスキング部の片端に配置され、可撓部
の長さをA(mm)、可撓部の幅をC(mm)、マスキ
ング部の全長を2L(mm)、マスキング部の幅を2B
(mm)、マスキング部の最高温度とマスキング部の周
囲の温度との温度差をΔT(℃)、マスクの厚みをh
(mm)、マスクの材料の熱膨張係数をα(1/℃)と
すると、 を満足する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
の電子部品の電極形成方法である。請求項7に記載の発
明は、マスクを用いてワークに電極となる材料を付着さ
せる電子部品の電極形成装置であって、マスクは、材料
をワークに付着させるために配設された複数の成膜孔
と、ワークの所定の部分に接触し、前記ワークの所定の
部分を遮蔽するマスキング部と、成膜孔の近傍で隣合う
成膜孔間を跨がるように両端が固定されて配設され、マ
スキング部の熱変形を吸収する固定ばり状の可撓部とを
含む、電子部品の電極形成装置である。請求項8に記載
の発明は、可撓部が成膜孔の近傍に逃がし孔を設けるこ
とによって構成される、請求項7に記載の電子部品の電
極形成装置である。請求項9に記載の発明は、可撓部が
成膜孔の近傍に切欠き部を設けることによって構成され
る、請求項7に記載の電子部品の電極形成装置である。
請求項10に記載の発明は、可撓部が隣合う成膜孔間の
マスキング部の中心線に対して対称に配設される、請求
項7ないし請求項9のいずれかに記載の電子部品の電極
形成装置である。請求項11に記載の発明は、可撓部が
マスキング部の両側に配置され、可撓部の長さをA(m
m)、可撓部の幅をC(mm)、マスキング部の全長を
2L(mm)、マスキング部の幅を2B(mm)、マス
キング部の最高温度とマスキング部の周辺部の温度との
温度差をΔT(℃)、マスクの厚みをh(mm)、マス
クの材料の熱膨張係数をα(1/℃)とすると、 を満足する、請求項7ないし請求項10のいずれかに記
載の電子部品の電極形成装置である。請求項12に記載
の発明は、可撓部がマスキング部の片側に配置され、可
撓部の長さをA(mm)、可撓部の幅をC(mm)、マ
スキング部の全長を2L(mm)、マスキング部の幅を
2B(mm)、マスキング部の最高温度とマスキング部
の周辺部の温度との温度差をΔT(℃)、マスクの厚み
をh(mm)、マスクの材料の熱膨張係数をα(1/
℃)とすると、 を満足する、請求項7ないし請求項10のいずれかに記
載の電子部品の電極形成装置である。
【0011】
【作用】請求項1〜請求項12に記載の発明において、
マスキング部とその周辺部との温度差に起因するマスキ
ング部内の熱応力、すなわち、熱膨張が拘束されること
による圧縮応力によって生じる熱変形は、可撓部が撓む
ことによって吸収され緩和される。特に、請求項2およ
び請求項8に記載の発明では、逃げ孔方向に可撓部が撓
むことによって、マスキング部の熱変形が吸収される。
また、請求項3および請求項9に記載の発明では、切欠
き部方向に可撓部が撓むことによって、マスキング部の
熱変形が吸収される。また、請求項5および請求項11
に記載の発明では、マスキング部の両側に可撓部が配置
され、請求項5および請求項11で示された式を満足す
ることにより、マスキング部の熱変形がさらに良くな
る。さらに、請求項6および請求項12に記載の発明で
は、マスキング部の片側に可撓部が配置され、請求項6
および請求項12で示された式を満足することにより、
マスキング部の熱変形がさらに良くなる。
【0012】
【発明の効果】請求項1〜請求項12に記載の発明によ
れば、上記作用により、マスキング部のワーク主面に垂
直な方向の変形である座屈を緩和し、マスキング部とマ
スキング部により遮蔽されるワークの所定の部分との密
着が損なわれない。したがって、電極パターンの端部に
滲みのない正確な電極パターンをワークに形成すること
ができる。さらに、請求項1〜請求項12に記載の発明
によれば、従来例に示すように、マスク自体の強度が極
端に低くなることもない。すなわち、この発明によれ
ば、熱変形に起因する電極パターン不良が極めて少な
く、かつ、強度低下の少ない電子部品の電極形成方法お
よびそれに用いる電極形成装置が得られる。
【0013】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、図2はその分解斜視図であり、図3はその一部を切
欠いた要部平面図である。この実施例の説明では、ま
ず、この発明の電子部品の電極形成装置について説明す
る。この電子部品の電極形成装置10は、たとえば矩形
板状のワークホルダー12を含む。ワークホルダー12
は、たとえば矩形の複数の保持穴14,14,・・・,
14を有する。これらの保持穴14は、ワークW,W,
・・・,Wを保持するためのものであり、ワークホルダ
ー12の一方主面から他方主面に貫通して設けられる。
複数の保持穴14は、ワークホルダー12の縦横に所定
の間隔を隔てて設けられているが、図1および図2中で
は、中間部に配設される複数の保持穴14,・・・,1
4の図示は省略している。
【0015】ワークホルダー12の一方主面側および他
方主面側には、それぞれ、マスクとして、たとえば矩形
板状の成膜パターンマスク16および18が配設され
る。成膜パターン16および18は同じ構造を有するの
で、一方の成膜パターンマスク16について説明する。
成膜パターンマスク16は、たとえば短冊形の複数の成
膜孔20,20,・・・,20を有する。これらの成膜
孔20は、ワークW,W,・・・,Wの一方主面に所定
の成膜パターンを形成するためのものであり、成膜パタ
ーンマスク16の一方主面から他方主面に貫通して設け
られる。この実施例では、たとえば横並びに配置される
2つ1組の成膜孔20,20が、成膜パターンマスク1
6の長さ方向に延びて設けられる。2つ1組の成膜孔2
0,20は、成膜パターンマスク16の縦横に所定の間
隔を隔てて、複数組設けられている。複数の成膜孔20
は、成膜パターンマスク16の縦横に所定の間隔を隔て
て設けられているが、図1および図2中では、中間部に
配設される複数の成膜孔20,・・・,20の図示は省
略している。
【0016】成膜パターンマスク16には、たとえば図
3および図4に示すように、複数の成膜孔20,20の
周囲に第1のマスキング部22および第2のマスキング
部24が形成される。この場合、各組の成膜孔20,2
0の一方の成膜孔20の横方向の一端と横並びに隣合う
他方の成膜孔20の横方向の一端との間に、第1のマス
キング部22が形成される。また、各組の成膜孔20,
20の一方の成膜孔20の長さ方向の一端と縦並びに隣
合う他方の成膜孔20の長さ方向の一端との間に、第2
のマスキング部24が形成される。
【0017】この実施例では、第1のマスキング部22
がメインのマスキング機能を有するマスキング部として
構成され、第2のマスキング部24がサブのマスキング
機能を有するマスキング部として構成されている。
【0018】さらに、成膜パターンマスク16には、第
1のマスキング部22の近傍で、この場合、第1のマス
キング部22の長さ方向の一端側および他端側に、それ
ぞれ、1組の第1の逃がし孔26,26が部分的に配設
される。一方,他方の第1の逃がし孔26,26は、そ
れぞれ、横並びの成膜孔20,20間を跨がるように配
設される。この実施例では、特にたとえば図4に示すよ
うに、第1のマスキング22の全長が、2L(mm)に
形成され、その幅が2B(mm)に形成される。また、
逃がし孔26,26は、それぞれ、第1のマスキング部
22の横方向の一端および他端から、A(mm)の距離
だけ、成膜孔20,20の横方向に延びて突き出し設け
られる。なお、この実施例では、第1のマスキング部2
2の厚みh(mm)が、成膜パターンマスク16および
18の厚みと同じに形成され、その厚みh(mm)に対
して、第1のマスキング部22の全長2L(mm)およ
び幅2B(mm)の方が大きく形成されている。
【0019】この実施例では、第1のマスキング22の
長さ方向の両側に第1の逃がし孔26,26が設けられ
るため、両側の逃がし孔26と第1のマスキング部22
との間には、細長い矩形のその両端が固定されている、
所謂、固定ばり状の可撓部30,30が形成される。こ
の場合、第1のマスキング部22の横方向の一端および
他端から、A(mm)の距離だけ、成膜孔20,20の
横方向に延びて突き出し設けられた部分をそれぞれ可撓
部30,30の長さとすると、可撓部30,30の長さ
はA(mm)に形成され、可撓部30,30の幅はC
(mm)に形成される。また、逃がし孔26,26の全
長は、〔a+b〕(mm)に形成される。この実施例で
は、第1のマスキング部22の中心軸をX、第1の逃が
し孔26,26の長さ方向の一端および他端から中心軸
Xまでの距離をそれぞれa(mm)およびb(mm)と
したとき、a=bに形成される。これを言い換えると、
可撓部30,30は、その長さが中心軸Xを中心にし
て、左右均等に形成されている。つまり、隣合う成膜孔
20,20間の第1のマスキング部22の幅方向の中心
線に対して対称に配設されている。
【0020】さらに、成膜パターンマスク16には、第
2のマスキング部24の近傍で、この場合、第2のマス
キング部24の長さ方向の一端側および他端側に、1組
の第2の逃がし孔28,28が、それぞれ、部分的に配
設される。一方,他方の第2の逃がし孔28,28は、
それぞれ、縦並びの成膜孔20,20間を跨がるように
配設される。
【0021】同様にして、ワークホルダー12の他方主
面側には、成膜パターンマスク18が配設される。な
お、この実施例では、ワークホルダー12,成膜パター
ンマスク16および18が、ほぼ同じ大きさに形成さ
れ、それぞれ、互いに対応する位置に位置決め孔(図示
せず)が設けられている。
【0022】ワークホルダー12は、2つの成膜パター
ンマスク16および18の間に挟持された状態で、位置
決めピンを有するマスクホルダー(図示せず)に装着さ
れる。この場合、成膜パターンマスク18,ワークホル
ダー12および成膜パターンマスク16が、順次、マス
クホルダー(図示せず)の位置決めピンに嵌め込まれ、
マスクホルダー(図示せず)に装着される。
【0023】次に、上述のワークホルダー12,成膜パ
ターンマスク16および18を含む電子部品の電極形成
装置10を用いた電子部品の電極形成方法について説明
する。まず、基板となる矩形板状の複数のワークWが準
備される。これらのワークWには、圧電セラミックスな
どが用いられる。また、ワークホルダー12,成膜パタ
ーンマスク16および18が準備される。
【0024】そして、複数のワークWは、ワークホルダ
ー12の保持穴14に嵌め込まれて保持される。また、
ワークホルダー12の表面側および裏面側には、成膜パ
ターンマスク16および18が配置される。さらに、成
膜パターンマスク16および18間にワークWを保持し
たワークホルダー12を挟持した状態で、それらの部材
16,12,18がマスクホルダー(図示せず)に装着
される。それによって、ワークWが所定の位置に位置決
めされる。
【0025】それから、ワークホルダー12,成膜パタ
ーンマスク16および18をマスクホルダー(図示せ
ず)にセットした状態で、たとえばスパッタリング,蒸
着,その他の成膜方法によって、ワークWの表面および
裏面に成膜処理が施される。そのため、ワークWの表面
および裏面には、それぞれ、成膜パターンマスク16お
よび18の成膜孔20を通して露出された部分に電極材
料が付着する。また、ワークWの表面および裏面の電極
不要部分は、成膜パターンマスク16および18の成膜
孔20を除く部分、つまり、第1のマスキング部22お
よび第2のマスキング部24によって遮蔽されるため、
電極材料が付着しない。したがって、ワークWの表面お
よび裏面には、それぞれ、電極となる所望の成膜パター
ンが形成される。
【0026】この実施例では、特に、成膜パターンマス
ク16,18の第1のマスキング部22の長さ方向の両
側に逃がし孔26,26を配設することにより、第1の
マスキング部22の長さ方向の両側に、その両端が固定
され固定端となる、所謂、固定ばり状の可撓部30,3
0が形成されているので、成膜処理時に発生する第1の
マスキング部22内の熱応力、つまり、第1のマスキン
グ部22とその周辺部との温度差に起因する第1のマス
キング部22の熱変形を可撓部30,30によって吸収
し緩和することができる。この場合、第1のマスキング
部22は、可撓部30,30を介してその周辺部、つま
り、第2のマスキング部24と接続されており、たとえ
ば図5に示すように、可撓部30,30が逃がし孔2
6,26方向に撓むことによって、第1のマスキング部
22の熱変形を吸収し緩和することができるという緩和
効果が得られる。
【0027】そこで、上述の緩和効果について、本願発
明の発明者が鋭意検討したところ、理論式およびFEM
シュミレーションによって、可撓部30,30の形状,
材料などのパラメータと、第1のマスキング部22内に
緩和しきれずに残留する圧縮応力σ(kgf/mm2
との関係は、たとえば図4に示すように、第1のマスキ
ング部22の長さ方向の両側に固定ばり状の可撓部3
0,30を配設した場合で、上記可撓部30,30の長
さをA(mm)、上記第1のマスキング部22の幅を2
B(mm)、上記可撓部30,30の幅をC(mm)、
上記第1のマスキング部22の長さを2L(mm)、上
記第1のマスキング部22の最高温度と上記第1のマス
キング部22の周辺部の温度との温度差をΔT(℃)、
上記第1のマスキング部22の厚みをh(mm)、上記
第1のマスキング部22の材料の熱膨張係数をα(1/
℃)、上記第1のマスキング部22の縦弾性係数をE
(kgf/mm2 )とすると、概ね、次の〔式1〕で表
せることがわかった。
【0028】
【0029】一方、第1のマスキング部22の形状を長
方形の断面をもつ長柱と見れば、この第1のマスキング
部22が座屈をおこし変形を生じ始める圧縮応力σ
k (kgf/mm2 )は、オイラーの式より、次の〔式
2〕となる。但し、この場合、第1のマスキング部22
の長さ方向の両端は、固定端と仮定している。
【0030】
【0031】本願発明の発明者は、第1のマスキング部
22内に緩和しきれずに残留する圧縮応力σ(kgf/
mm2 )と第1のマスキング部22が座屈をおこし変形
を生じ始める圧縮応力σk (kgf/mm2 )との比、
つまり、σ/σk が、電極パターン不良(俗称:ボケ)
の有無を決定すると想定した。すなわち、σ/σk は次
の〔式3〕になると想定した。
【0032】
【0033】そこで、σ/σk の比と電極パターン不良
(俗称:ボケ)の有無との関係を以下の実験例によっ
て、調査した。 〔実験例〕この実験例では、成膜パターンマスク16
(18)の厚みh=0.3(mm)とし、さらに、たと
えば図4において、L=14.7(mm)、C=0.3
(mm)、α=18×10-6(1/℃)(材料:SUS
304相当)、ΔT=180℃(実側値)とし、さら
に、AおよびBの寸法を適当に設定して、成膜パターン
マスクを試作した。そして、その成膜パターンマスクを
用いて、ワークWに成膜処理を施した。その実験結果を
図6のグラフに示す。図6中の実線および破線は、上記
可撓部30,30の長さA(mm)をパラメータとし
て、上記〔式3〕の計算結果を表したものである。この
場合、NG−dataのプロット点は、電極パターン不良
(俗称:ボケ)が発生したことを示し、G−dataのプロ
ット点は、電極パターン不良(俗称:ボケ)が発生して
いないことを示している。
【0034】図6の実験結果から明らかなように、3.
0≧σ/σk の関係を満足する場合、電極パターン不良
(俗称:ボケ)が発生していないことが実証された。こ
の場合、上記〔式3〕の値が3.0以下になるように、
第1のマスキング部22,逃がし孔26,26および可
撓支部30,30を有する成膜パターンマスク16,1
8の形状および材料を設計すれば、成膜処理時の電極パ
ターン不良(俗称:ボケ)を防止することができる。す
なわち、上記〔式3〕を満足する成膜パターンマスクを
用いれば、成膜処理時の第1のマスキング部22とその
周辺部との温度差に起因する第1のマスキング支部22
の熱変形は、可撓部30,30が逃がし孔26,26方
向に撓むことによって、第1のマスキング部22の熱変
形を吸収し緩和できる。
【0035】したがって、この実施例では、ワークW
と、成膜パターンマスク16,18の成膜孔20を除く
部分、特に、第1のマスキング部22との間に隙間が発
生することを防止できる。そのため、この実施例では、
ワークWと前記隙間との間に電極材料が入り込むことに
よって生じる電極パターン不良(俗称:ボケ)を防止す
ることができる。すなわち、上述の実施例では、ワーク
Wに正確に電極パターンを形成することができ、パター
ンエッジも鮮明となる。それゆえ、この実施例の電極形
成装置を用いた電極形成方法により形成された電極を有
する基板を用いれば、電気的特性が安定で信頼性に富ん
だ電子部品を作製することができる。
【0036】上述の実施例では、第1のマスキング部2
2の長さ方向の両側に可撓部30,30を配設したが、
第1のマスキング部22の長さ方向の片側にだけ可撓部
30を配設した場合、上記〔式1〕のLを2Lとすれば
よいため、σ/σk は次の〔式4〕になると想定され
る。
【0037】
【0038】この場合においても、第1のマスキング部
22の熱変形を吸収し緩和するためには、3.0≧σ/
σk の関係を満足することが好ましい。
【0039】図7はこの発明の他の実施例を示す要部平
面図である。この実施例は、図1〜図4等に示す実施例
と比べて、特に、第1のマスキング部の幅が一様でな
い。すなわち、図7に示す実施例では、図4などに示す
第1のマスキング支部22と比べて、第1のマスキング
部32の長さ方向の中間部に、たとえば矩形の突出部3
4,34が形成され、第1のマスキング部32の幅寸法
が一定していない。この場合、第1のマスキング部32
の幅の最も小さい部分の寸法をマスキング部の幅2B
(mm)に設定することにより上記〔式3〕の応力計算
を行い、より安全に成膜パターンマスクを設計すればよ
い。
【0040】図8はこの発明のさらに他の実施例を示す
要部平面図である。この実施例は、図1〜図4等に示す
実施例と比べて、特に、複数の第1のマスキング部が隣
接して形成されている。すなわち、図8に示す実施例で
は、図4などに示す単独で配設された第1のマスキング
支部22と比べて、たとえば2つの第1のマスキング部
36aおよび36bが、他の第1の逃がし孔38を介し
て、横方向に隣接して配設されている。そのため、図8
に示す実施例では、2つの第1のマスキング部36aお
よび36bの長さ方向の両側に、それぞれ、単独の可撓
部30を形成することができない。したがって、図8に
示す実施例では、2つの第1のマスキング部36aおよ
び36bの長さ方向の両側において、それぞれ、1つの
可撓部30を共用する構成となっている。この場合、第
1のマスキング部36aおよび36bのマスキング幅の
寸法(mm)は、2B−2B0 として設定され、上記
〔式3〕の応力計算が行われる。なお、図8に示す実施
例では、マスキング部が2つの第1のマスキング部36
aおよび36bで形成されたが、たとえば3つ以上に形
成された場合でも、同様の方法でマスキング部の幅寸法
を設定し、上記〔式3〕の応力計算を行うことにより、
成膜パターンマスクを設計すればよい。
【0041】なお、上述の各実施例では、成膜孔の近傍
に逃がし孔を配設することによって可撓部を形成した
が、たとえば図3および図4の第1の逃がし孔26およ
び第2の逃がし孔28に変えて、たとえば成膜パターン
マスク16(18)の長さ方向および幅方向の一端から
成膜孔20,20の近傍にかけて、切欠き部を配設する
ことによって、可撓部をそれぞれ形成するようにしても
よい。また、上述の各実施例では、成膜パターンマスク
16および18に設けられた成膜孔20が矩形に形成さ
れたが、それは単なる例示であって、成膜孔の形状は、
所望する電極パターンの形状に応じて、他の形状に任意
に変更してもよい。また、ワークWの形状に応じて、ワ
ークホルダー12の形状も、適宜、変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図3】この発明の一実施例を示す一部を切欠いた要部
平面図である。
【図4】この発明の一実施例を示す要部平面図である。
【図5】図1〜図4の実施例における可撓部の作用を示
す図解図であり、(A)は熱変形前の状態を示し、
(B)熱変形時を示すものである。
【図6】電極パターン不良の発生の有無と応力比との関
係を示すグラフである。
【図7】この発明の他の実施例を示す要部平面図であ
る。
【図8】この発明のさらに他の実施例を示す要部平面図
である。
【図9】この発明の背景となる従来の蒸着用マスクの一
例を示す平面図である。
【図10】この発明の背景となる従来の蒸着用マスクの
他の例を示す平面図である。
【図11】この発明の背景となる従来のスパッタリング
マスクの一例を示す平面図である。
【図12】この発明の背景となる従来のスパッタリング
マスクの他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
10 電子部品の電極形成装置 12 ワークホルダー 14 保持穴 16,18 成膜パターンマスク 20 成膜孔 22 第1のマスキング部 24 第2のマスキング部 26 第1の逃がし孔 28 第2の逃がし孔 30 可撓部 32 他の第1のマスキング部 34 突出部 36a,36b さらに他の第1のマスキング部 38 他の第1の逃がし孔 A 可撓部の長さ(mm) 2B 第1のマスキング部の幅(mm) C 可撓部の幅(mm) 2L 第1のマスキング部の全長(mm) h 第1のマスキング部の厚み(mm) ΔT 成膜処理時における第1のマスキング部の最高温
度とその周辺部との温度差 α 第1のマスキング部の熱膨張係数(1/℃) E 第1のマスキング部の縦弾性係数(kgf/m
2 ) σ 第1のマスキング部22内に緩和しきれずに残留す
る圧縮応力(kgf/mm2 ) σk 第1のマスキング部22が座屈をおこし変形を生
じ始める圧縮応力(kgf/mm2
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 3/02 H01L 41/22 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクを用いてワークに電極となる材料
    を付着させる電子部品の電極形成方法であって、 ワークを準備する工程、 前記ワークの主面上に前記マスクを配置する工程、およ
    び前記マスクの主面側から電極となる電極材料を付与す
    る工程を含み、 前記マスクは、 前記材料を前記ワークに付着させるために配設された複
    数の成膜孔、 前記ワークの所定の部分に接触し、前記ワークの所定の
    部分を遮蔽するマスキング部、および前記成膜孔の近傍
    で隣合う前記成膜孔間を跨がるように両端が固定されて
    配設され、前記マスキング部の熱変形を吸収する固定ば
    り状の可撓部を含む、電子部品の電極形成方法。
  2. 【請求項2】 前記可撓部は、前記成膜孔の近傍に逃が
    し孔を設けることによって構成される、請求項1に記載
    の電子部品の電極形成方法。
  3. 【請求項3】 前記可撓部は、前記成膜孔の近傍に切欠
    き部を設けることによって構成される、請求項1に記載
    の電子部品の電極形成方法。
  4. 【請求項4】 前記可撓部は、隣合う前記成膜孔間の前
    記マスキング部の中心線に対して対称に配設される、請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品の電
    極形成方法。
  5. 【請求項5】 前記可撓部は、前記マスキング部の両側
    に配置され、 前記可撓部の長さをA(mm)、前記可撓部の幅をC
    (mm)、前記マスキング部の全長を2L(mm)、前
    記マスキング部の幅を2B(mm)、前記マスキング部
    の最高温度と前記マスキング部の周辺部の温度との温度
    差をΔT(℃)、前記マスクの厚みをh(mm)、前記
    マスクの材料の熱膨張係数をα(1/℃)とすると、 を満足する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の電子部品の電極形成方法。
  6. 【請求項6】 前記可撓部は、前記マスキング部の片端
    に配置され、 可撓部の長さをA(mm)、前記可撓部の幅をC(m
    m)、前記マスキング部の全長を2L(mm)、前記マ
    スキング部の幅を2B(mm)、前記マスキング部の最
    高温度と前記マスキング部の周囲の温度との温度差をΔ
    T(℃)、前記マスクの厚みをh(mm)、前記マスク
    の材料の熱膨張係数をα(1/℃)とすると、 を満足する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の電子部品の電極形成方法。
  7. 【請求項7】 マスクを用いてワークに電極となる材料
    を付着させる電子部品の電極形成装置であって、 前記マスクは、 前記材料を前記ワークに付着させるために配設された複
    数の成膜孔、 前記ワークの所定の部分に接触し、前記ワークの所定の
    部分を遮蔽するマスキング部、および前記成膜孔の近傍
    で隣合う前記成膜孔間を跨がるように両端が固定されて
    配設され、前記マスキング部の熱変形を吸収する固定ば
    り状の可撓部を含む、電子部品の電極形成装置。
  8. 【請求項8】 前記可撓部は、前記成膜孔の近傍に逃が
    し孔を設けることによって構成される、請求項7に記載
    の電子部品の電極形成装置。
  9. 【請求項9】 前記可撓部は、前記成膜孔の近傍に切欠
    き部を設けることによって構成される、請求項7に記載
    の電子部品の電極形成装置。
  10. 【請求項10】 前記可撓部は、隣合う前記成膜孔間の
    前記マスキング部の中心線に対して対称に配設される、
    請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の電子部品の
    電極形成装置。
  11. 【請求項11】 前記可撓部は、前記マスキング部の両
    側に配置され、 前記可撓部の長さをA(mm)、前記可撓部の幅をC
    (mm)、前記マスキング部の全長を2L(mm)、前
    記マスキング部の幅を2B(mm)、前記マスキング部
    の最高温度と前記マスキング部の周辺部の温度との温度
    差をΔT(℃)、前記マスクの厚みをh(mm)、前記
    マスクの材料の熱膨張係数をα(1/℃)とすると、 を満足する、請求項7ないし請求項10のいずれかに記
    載の電子部品の電極形成装置。
  12. 【請求項12】 前記可撓部は、前記マスキング部の片
    側に配置され、 前記可撓部の長さをA(mm)、前記可撓部の幅をC
    (mm)、前記マスキング部の全長を2L(mm)、前
    記マスキング部の幅を2B(mm)、前記マスキング部
    の最高温度と前記マスキング部の周辺部の温度との温度
    差をΔT(℃)、前記マスクの厚みをh(mm)、前記
    マスクの材料の熱膨張係数をα(1/℃)とすると、 を満足する、請求項7ないし請求項10のいずれかに記
    載の電子部品の電極形成装置。
JP17600296A 1996-06-14 1996-06-14 電子部品の電極形成方法およびそれに用いる電極形成装置 Expired - Lifetime JP3298418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17600296A JP3298418B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 電子部品の電極形成方法およびそれに用いる電極形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17600296A JP3298418B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 電子部品の電極形成方法およびそれに用いる電極形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH108239A true JPH108239A (ja) 1998-01-13
JP3298418B2 JP3298418B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=16006001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17600296A Expired - Lifetime JP3298418B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 電子部品の電極形成方法およびそれに用いる電極形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3298418B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1426461A1 (en) * 2002-11-29 2004-06-09 Samsung NEC Mobile Display Co. Ltd. Mask for coating by vacuum evaporation
JP2005163111A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Sony Corp 蒸着マスクおよびその製造方法
JP2007051342A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Toyota Industries Corp フレーム
JP2007065439A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Seiko Epson Corp 電気光学装置の製造装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置及び電気光学装置用マスク部材
US7268406B2 (en) 2005-07-20 2007-09-11 Seiko Epson Corporation Mask, mask chip, manufacturing method of mask, manufacturing method of mask chip, and electronic device

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1426461A1 (en) * 2002-11-29 2004-06-09 Samsung NEC Mobile Display Co. Ltd. Mask for coating by vacuum evaporation
KR100922753B1 (ko) 2002-11-29 2009-10-21 삼성모바일디스플레이주식회사 증착 마스크, 이를 이용한 유기 전계 발광 소자의제조방법 및 유기 전계 발광 소자
US7837528B2 (en) 2002-11-29 2010-11-23 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Evaporation mask, method of fabricating organic electroluminescent device using the same, and organic electroluminescent device
US8334649B2 (en) 2002-11-29 2012-12-18 Samsung Display Co., Ltd. Evaporation mask, method of fabricating organic electroluminescent device using the same, and organic electroluminescent device
JP2005163111A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Sony Corp 蒸着マスクおよびその製造方法
CN100421283C (zh) * 2003-12-02 2008-09-24 索尼株式会社 淀积掩模及其制造方法
US7704326B2 (en) 2003-12-02 2010-04-27 Sony Corporation Deposition mask and manufacturing method thereof
JP4608874B2 (ja) * 2003-12-02 2011-01-12 ソニー株式会社 蒸着マスクおよびその製造方法
KR101128419B1 (ko) * 2003-12-02 2012-03-27 소니 가부시키가이샤 증착 마스크와 그 제조 방법
US7268406B2 (en) 2005-07-20 2007-09-11 Seiko Epson Corporation Mask, mask chip, manufacturing method of mask, manufacturing method of mask chip, and electronic device
JP2007051342A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Toyota Industries Corp フレーム
JP2007065439A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Seiko Epson Corp 電気光学装置の製造装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置及び電気光学装置用マスク部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP3298418B2 (ja) 2002-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4809386B2 (ja) 平板表示装置の薄膜蒸着用マスク組立体
US7572338B2 (en) Mask for depositing thin film of flat panel display and method of fabricating the mask
US20060192464A1 (en) Piezoelectric vibrating element and piezoelectric vibrator
JP5151004B2 (ja) メタルマスクユニット及びその製造方法
KR20090053417A (ko) 평판 표시장치의 박막 증착용 마스크 조립체
JP3298418B2 (ja) 電子部品の電極形成方法およびそれに用いる電極形成装置
CN113365958A (zh) 玻璃板的制造方法、玻璃板以及玻璃板集合体
JP2003272838A (ja) マスキング部材
JPH0574175B2 (ja)
JP2001234327A (ja) スパッタ用治具
US4252839A (en) Tuning fork-type quartz crystal vibrator and method of forming the same
JPH11233458A (ja) 半導体素子の製造方法およびその製造に用いる半導体ウエハ
JP3547033B2 (ja) ガラス基板用蒸着装置
JP4254925B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの保護膜形成方法
JP3109391B2 (ja) 電子部品の電極形成方法およびその方法に用いられるジグを備えた装置
CN216107159U (zh) 蒸镀掩模中间体及蒸镀掩模
JPH0349310A (ja) 弾性表面波デバイス
JP3269391B2 (ja) リードフレーム
JPS61260633A (ja) ホトリソ工程におけるマスクアライメント方法
KR100669452B1 (ko) 음극선관용 마스크 조립체
JPH01223800A (ja) 高周波回路基板ユニット
CN116266748A (zh) 振动片的制造方法以及振动片集合体
KR20050012918A (ko) 지그 창작용 홀더
JP2003234368A (ja) 樹脂製基板の製造方法
KR100730100B1 (ko) 평면형 음극선관용 텐션마스크와 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110419

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110419

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120419

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130419

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140419

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term