JP4590748B2 - マスク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスクに関し、更に詳細には、マスクのパターン開口から露出した下地層上に、スパッタ法、蒸着法等によって金属膜等を所定形状で形成するマスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置、表示装置等の電子/電気装置では、所定形状のパターン開口を有するマスクを使い、蒸着法或いはスパッタ法によって所定形状のパターンを有する電極、配線等を下地層上に形成することが多い。
【0003】
ここで、マスクを使って、有機EL素子の電極を形成する方法を説明する。先ず、図9を参照して、有機EL素子の構成を説明する。図9(a)は有機EL素子の構成を示す断面図であり、図9(b)は有機EL素子の構成を示す斜視図である。
モノクロ用の有機EL素子60は、図9(a)に示すように、ITO(Indium Tin Oxide) などの透明電極からなる陽極62及び低仕事関数の金属からなる陰極64を有し、陽極62と陰極64との間に各種機能を担う有機多層膜66を挟んだ積層構造をガラス板等の透明基板68上に備えている。
有機多層膜66は、例えば正孔輸送を担う正孔輸送層70、発光を担う発光層72、及び電子輸送を担う電子輸送層74とから構成されている。
陽極62と陰極64との間に直流電圧を供給することにより、正孔は陽極62から正孔輸送層70を経て、電子は陰極64から電子輸送層74を経て、それぞれ、発光層72に注入される。注入された正負のキャリアにより発光層72内の蛍光分子が励起状態となり、励起分子の緩和過程で発光現象が生じる。
【0004】
有機EL素子60では、図9(b)に示すように、透明電極を構成する膜厚数百Å〜数μm程度のコラム電極(陽極)62が透明基板68上にストライプ状に形成され、コラム電極62上に膜厚数百Å〜数十μm程度の有機多層膜66が形成されている。また、有機電子輸送層74上には金属電極から成るロウ電極(陰極)64がコラム電極62と直交してストライプ状に形成されている。
そして、コラム電極62とロウ電極64とが交差する領域が各画素として機能する。
【0005】
有機EL素子の作製では、上述のコラム電極62の形成に際し、先ず、図10に示すように、透明基板68上に所定のパターン開口76を有するマスク78を配置し、次いで透明基板68の露出している領域上に蒸着法或いはスパッタ法によってITO膜を堆積させ、所定形状のコラム電極62を形成している。
また、ロウ電極14の形成に際しても、図示しないが、先ず、有機電子輸送層74上に所定のパターン開口を有するマスクを配置し、次いで有機電子輸送層74の露出している領域上に蒸着法或いはスパッタ法によって金属膜、例えばCr膜を堆積させ、所定形状のロウ電極を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、投射装置、テレビジョン等に設ける表示装置は、益々、大画面化しつつあって、有機EL素子を使った表示装置でも大型表示装置が要求されている。
従って、コラム電極及びロウ電極も広い面積の透明基板上に形成する必要が生じているので、必然的に、広い面積の透明基板を覆う大型のマスクが必要になっている。
【0007】
しかし、従来の平面マスクの構成のままで大型化したマスクを使用すると、マスクが大きいために、加工精度や熱膨張の累積誤差が大きくなり、パターン精度の維持が難しくなる。
例えば、1000mm口の正方形のパターンをステンレスで作る場合には、線膨張率が約1×10-5/℃であることから、10℃の温度変化があるとすると、マスクの端同士の距離では、温度変化の前後で0.1mm以上のずれ(変位)が発生してしまう。
つまり、蒸着法やスパッタ法により、例えば0.01mmの寸法精度の電極を形成する際、マスクに10℃程度の温度上昇があるとすると、マスクサイズは100mm口以下に制限されてしまい、これ以上の大きな面積のマスクを使うことができない。
【0008】
また、マスク内に面内温度ムラがあると、温度が高いマスク領域が温度の低いマスク領域に対して相対的に延びて、マスクが局所的に撓むために、蒸着又はスパッタ用の精度を要するパターン開口が変形したり、マスクが局所的にターゲットのガラス基板に張り付いてしまう等の問題も発生する。
【0009】
そこで、本発明の目的は、パターン開口の熱変形がなく、マスク精度の高い大型マスクを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るマスク(以下、第1の発明と言う)は、順次、端部で相互に連結された第1から第4のフレーム部材を四辺に有するフレームと、
第1及び第3のフレーム部材に両端部が連結され、相互に離隔して第1及び第3のフレーム部材を結ぶ方向に延在する複数本のマスクストライプと
を備え、相互に隣合うマスクストライプによって複数個の所定形状のパターン開口を区画するようにしたマスクであって、
各マスクストライプの一方の端部は、引っ張り力を有する弾性体を介して第1及び第3のフレーム部材のいずれか一方に連結されていることを特徴としている。
【0011】
第1の発明では、弾性体が、常時、各マスクストライプに引っ張り力を作用して緊張させているので、従来のように、マスクストライプが弛んだりしてパターン開口の寸法/形状精度が悪くなるようなことがない。
パターン開口の形状は任意であるが、通常は、それぞれ、同じ間隔で離隔した、相互に同じ形状の帯状パターン開口である。
各マスクストライプの一方の端部が弾性体を介して連結されている限り、他方の端部は、引っ張り力を有する弾性体を介して、第1及び第3のフレーム部材の他方に連結されていても良く、又は引っ張り力を有する弾性体を介さず、直接、第1及び第3のフレーム部材の他方に連結されていても良い。
【0012】
島状のパターン開口を有するマスクとして、本発明に係る別のマスク(以下、第2の発明と言う)は、順次、端部で相互に連結された第1から第4のフレーム部材を四辺に有するフレームと、
第1及び第3のフレーム部材に両端部が連結され、相互に離隔して第1及び第3のフレーム部材を結ぶ方向に延在する複数本の第1のマスクストライプと、
第2及び第4のフレーム部材に両端部が連結されて第1のマスクストライプ上に位置し、かつ相互に離隔して第2及び第4のフレーム部材を結ぶ方向に延在する複数本の第2のマスクストライプと
を備え、相互に隣合う第1のマスクストライプによって区画された複数個の所定形状のパターン開口を更に第2のストライプによって区画するようにしたマスクであって、
第1のマスクストライプを構成する各マスクストライプの一方の端部は、引っ張り力を有する弾性体を介して第1及び第3のフレーム部材のいずれか一方に連結され、
第2のマスクストライプを構成する各マスクストライプの一方の端部は、引っ張り力を有する弾性体を介して第2及び第4のフレーム部材のいずれか一方に連結されていることを特徴としている。
【0013】
第2の発明で、弾性体は、常時、各マスクストライプに引っ張り力を作用して緊張させているので、従来のように、各マスクストライプが弛んだりして、パターン開口精度が悪くなるようなことがない。
第1のマスクストライプ及び第2のマスクストライプで区画したパターン開口の形状は任意であるが、通常は、それぞれ、島状に点在する相互に同じ形状の四角形パターン開口である。
【0014】
第1のマスクストライプを構成する各マスクストライプの一方の端部が弾性体を介して連結されている限り、他方の端部は、引っ張り力を有する弾性体を介して、又は引っ張り力を有する弾性体を介さず、直接、上記第1及び第3のフレーム部材の他方に連結されていて良い。
また、第2のマスクストライプを構成する各マスクストライプの一方の端部が弾性体を介して連結されている限り、他方の端部は、引っ張り力を有する弾性体を介して、又は引っ張り力を有する弾性体を介さず、直接、上記第2及び第4のフレーム部材の他方に連結されていて良い。
【0015】
弾性体は引っ張り力を作用できる限り、制約はなく、例えば引っ張りコイルバネ、又は捩じりコイルバネである。
【0016】
また、好適な実施態様では、マスクストライプの一方の端部は、他方の端部が連結されている第1から第4のフレーム部材の一のフレーム部材に相互に対向して延在する中間支持材上に褶動自在に支持され、次いで弾性体を介して一のフレーム部材に相互に対向して延在する他方のフレーム部材に連結され、弾性体が、捩じりコイルバネ又は曲げ板バネである。
これにより、マスクストライプが中間支持部材上に支持されているので、介在する弾性体の変形等の影響を受けることなく、常に、フレーム面内、つまりターゲットとなる基板に平行な面内に延在することができる。
【0017】
第1及び第2の発明に係るマスクの用途には制約はないが、蒸着法、スパッタ法等によって所定のパターンを有する電極等を形成する際のマスクとして、最適である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
実施形態例1
本実施形態例は、第1の発明に係るマスクの実施形態の一例であって、図1は本実施形態例のマスクの構成を示す斜視図、並びに図2(a)及び(b)は、それぞれ、各マスクストライプの構成を示すマスクストライプの平面図、及び各マスクストライプの構成を示す図2(a)の矢視I−Iの側面断面図である。
本実施形態例のマスク10は、蒸着法によってガラス基板上に所定形状の金属膜を形成する際に使用する蒸着マスクであって、図1に示すように、順次、端部で相互に連結された第1から第4のフレーム部材12、14、16及び18を四辺に有する長方形のフレーム20と、第1及び第3のフレーム部材12、16に両端部が連結され、相互に離隔してy軸方向に延在する多数本のマスクストライプ22とを備えている。
図1では、便宜上、マスクストライプ22の延在方向をy軸としている。また、y軸とx軸とからなるx−y面が、蒸着に際してガラス基板上に配置する面であって、多数本のマスクストライプ22がx−y面上に配列される。従って、z軸がマスク10を配置するガラス基板に垂直な方向である。
【0019】
マスクストライプ22は、図2(a)に示すように、同じ幅の帯状部材であって、同じ間隔ですだれ状に第2のフレーム部材14と第4のフレーム部材18との間に配列され、相互に隣合うマスクストライプ22によって多数個の同じ幅で同じ長さを有する帯状パターン開口24が区画されている。
各マスクストライプ22の一方の端部22aは、図2(a)及び(b)に示すように、引っ張り力を有する弾性体、例えばコイルバネ26を介して第1のフレーム部材12に連結され、他方の端部22bは第3のフレーム部材16に直接連結されている。
フレーム20は、各ストライプマスク22に作用させたテンションの全てが第1及び第3のフレーム部材12、16に加わっても、歪まないような剛性を有する。
【0020】
本実施形態例では、各マスクストライプ22の一方の端部22aが、コイルバネ26を介して第1のフレーム部材12に連結されているので、各マスクストライプ22は、常に、一定のテンションを受けて緊張している。従って、マスクストライプ22に熱が加わって、マスクストライプ22が膨張しても、弛むことなく、緊張しているので、従来のように、パターン開口24が変形するようなことがない。
逆に言えば、本実施形態例では、マスクストライプ22が熱膨張しても、マスクストライプ22を緊張させるような引っ張り力を有する弾性体、例えばコイルバネが設けてある。
これにより、本実施形態例のマスク10では、マスクストライプ22の熱膨張、熱収縮によるy軸方向への累積誤差が発生しない。
【0021】
変形例
マスクの装着時と蒸着時との間で比較的大きな温度変化がマスクに生じる場合には、金属膜等を蒸着させるガラス基板の寸法に比べて、図3に示すように、フレーム20の寸法を十分に大きくしたマスク28を作製し、ガラス基板下に装着したとき、フレーム20の第1から第4のフレーム部材12、14、16、18がガラス基板の側縁部から離隔するようにする。尚、図3では、蒸着源はマスク10の下方に配置されているものとしている。
【0022】
これにより、フレーム20を構成する第1から第4のフレーム部材12、14、16、18に蒸着による熱膨張・熱収縮が生じ難いので、マスクストライプ22同士の間隔精度は、マスクストライプ22の単体のy軸方向の熱膨張・収縮の大きさに依存するのみで、フレーム20とマスクストライプ22との累積誤差が発生せず、寸法精度が良いマスクを実現することができる。
【0023】
実施形態例2
本実施形態例は、第2の発明に係るマスクの実施形態の一例であって、図4は本実施形態例のマスクの構成を示す斜視図、並びに図5(a)は各マスクストライプの構成を示す平面図、及び図5(b)は各マスクストライプの構成を示す図5(a)の矢視II−IIの側面図である。
本実施形態例のマスク30は、蒸着法によってガラス基板上に所定形状の金属膜を形成する際に使用する蒸着マスクであって、図4に示すように、順次、端部で相互に連結された第1から第4のフレーム部材32、34、36、38を四辺に有する長方形のフレーム40を備えいている。
【0024】
また、マスク30は、第1及び第3のフレーム部材32及び36に両端部が連結され、相互に離隔してy軸方向に延在する多数本の第1のマスクストライプ42と、第2及び第4のフレーム部材34及び38に両端部が連結されて第1のマスクストライプ42上に位置し、かつ相互に離隔してx軸方向に延在する多数本の第2のマスクストライプ44とを備えている。
図4では、便宜上、第1のマスクストライプ42の延在方向をy軸、及び第2のマスクストライプ44の延在方向をx軸としている。y軸とx軸とからなるx−y面が、ガラス基板上に配置する面であって、多数本の第1及び第2のマスクストライプ42、及び44がx−y面上に配列されている。z軸はマスク30を配置するガラス基板に垂直な方向である。
【0025】
図5(a)に示すように、第1のマスクストライプ42は同じ幅の帯状部材であって、同じ間隔ですだれ状に第2のフレーム部材34と第4のフレーム部材38との間に配列されてy軸方向に延在している。
また、第2のマスクストライプ44は同じ幅の帯状部材であって、同じ間隔ですだれ状に第1のフレーム部材32と第3のフレーム部材36との間に配列されてx軸方向に延在している。
第1のマスクストライプ42の部材幅と第2のマスクストライプ44の部材幅とが同じである必要はなく、また、間隔も同じである必要はない。
相互に隣合う第1のマスクストライプ42によって区画された多数個の帯状パターン開口が、更に第2のストライプ44によって格子状に点在する同じ形状の多数個の四角形パターン開口46に区画される。
【0026】
図5(a)及び(b)に示すように、第1のマスクストライプ42を構成する各マスクストライプ42aの一方の端部42bは、引っ張り力を有する弾性体、例えば引っ張りコイルバネ48を介して第1のフレーム部材32に連結され、他方の端部は第3のフレーム部材36に直接連結されている。
第2のマスクストライプ44を構成する各マスクストライプ44aの一方の端部は44bは、引っ張り力を有する弾性体、例えば引っ張りコイルバネ50を介して第4のフレーム部材38に連結され、他方の端部は第2のフレーム部材34に直接連結されている。
尚、第1のマスクストライプ42の各マスクストライプ42aと第2のマスクストライプ44の各マスクストライプ44aとは、各交点52で密着して接触している。
【0027】
本実施形態例では、第1のマスクストライプ42の各マスクストライプ42aの一方の端部42aが、コイルバネ48を介して第1のフレーム部材32に連結されているので、各マスクストライプ42aは、常に一定のテンションを受けて、常時、緊張している。従って、各マスクストライプ42aに熱が加わって、マスクストライプ42aが熱膨張しても、従来のように弛むことなく、緊張している。
逆に言えば、本実施形態例では、マスクストライプ42aが熱膨張しても、マスクストライプ42aを緊張させるような引っ張り力を有する弾性体、例えばコイルバネ48が設けてある。また、第2のマスクストライプ44についても同様である。
これにより、本実施形態例のマスク30では、第1のマスクストライプ42及び第2のマスクストライプ44の熱膨張、又は熱収縮によるx軸方向及びy軸方向への累積誤差が発生しない。従って、パターン開口46が変形するようなことは生じない。
【0028】
変形例1
本変形例は、実施形態例2の変形例であって、図6に示すように、引っ張りコイルバネ50に代えて、引っ張り力を作用させることができる捩じりバネ54を備えている。
捩じりバネ54は、y軸の周りに巻回されているコイルバネで形成されている。
【0029】
変形例2
本変形例は、実施形態例2の別の変形例であって、図7に示すように、第2のマスクストライプ44の各マスクストライプ44aの一方の端部は、他方の端部が連結されている第2のフレーム部材34に相互に対向し、平行に延在する棒状の中間支持部材56上に褶動自在に支持され、次いで弾性体、例えば変形例1の捩じりバネ54を介して第4のフレーム部材38に連結されている。
中間支持部材56の両端部は、それぞれ、第1のフレーム部材32及び第3のフレーム部材36に連結され、ガラス基板に平行な面、x−y面を形成する。また、第4のフレーム部材38の両端部は、適当な連結部材(図示せず)を介して第1のフレーム部材32及び第3のフレーム部材36に連結されている。
本変形例2では、各マスクストライプ44aが中間支持部材56上に支持されているので、介在する弾性体の変形等の影響を受けることなく、常に、x−y面内に延在することができる。
【0030】
変形例3
本変形例は、実施形態例2の更に別の変形例であって、図8に示すように、上述の変形例2の捩じりバネ54に代えて、板バネ58が弾性体として使用されている。
板バネ58は、長手方向が略z軸方向に延在し、幅方向がy軸方向に延び、かつy軸の周りに屈曲して弾性を備える帯板をバネ材としている。
【0031】
上述の変形例1から3は、実施形態例2の変形例として説明したが、実施形態例1のマスクストライプにも適用できることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】
第1及び第2の発明によれば、各マスクストライプが、常時、弾性体によって引っ張られているので、各マスクストライプに熱膨張、熱収縮の変位が生じても、弾性体の引っ張りによって相殺されるので、
1)熱による膨張/収縮誤差が極めて少ない、作製時の寸法/形状精度でパターン開口が決まるマスクが得られる。
2)温度に影響されず、大面積で大型のマスクであって、形状/寸法精度の高いパターン開口を有するマスクを実現することができる。
3)マスク内に温度ムラが生じても、その部分だけが弛むことなく、正確なパターン開口を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のマスクの構成を示す斜視図である。
【図2】図2(a)及び(b)は、それぞれ、各マスクストライプの構成を示すマスクストライプの平面図及び各マスクストライプの構成を示す図2(a)の矢視I−Iの側面断面図である。
【図3】実施形態例1の変形例のマスクの構成を示す斜視図である。
【図4】実施形態例2のマスクの構成を示す斜視図である。
【図5】図5(a)は各マスクストライプの構成を示す平面図、及び図5(b)は各マスクストライプの構成を示す図5(a)の矢視II−IIの側面図である。
【図6】実施形態例2の変形例1のマスクストライプの構成を示す側面図である。
【図7】実施形態例2の変形例2のマスクストライプの構成を示す側面図である。
【図8】実施形態例2の変形例3のマスクストライプの構成を示す側面図である。
【図9】図9(a)は有機EL素子の構成を示す断面図であり、図9(b)は有機EL素子の構成を示す斜視図である。
【図10】従来のマスクの平面図である。
【符号の説明】
10……実施形態例のマスク、12……第1のフレーム部材、14……第2のフレーム部材、16……第3のフレーム部材、18……第4のフレーム部材、20……フレーム、22……マスクストライプ、22a……マスクストライプの端部、24……パターン開口、26……コイルバネ、28……実施形態例1の変形例マスク、30……実施形態例2のマスク、32……第1のフレーム部材、34……第2のフレーム部材、36……第3のフレーム部材、38……第4のフレーム部材、40……フレーム、42……第1のマスクストライプ、42a……各マスクストライプ、44……第2のマスクストライプ、44a……各マスクストライプ、46……パターン開口、48、50……引っ張りコイルバネ、52……交点、54……捩じりバネ、56……中間支持部材、58……板バネ、76……パターン開口、78……マスク。

Claims (8)

  1. 順次、端部で相互に連結された第1から第4のフレーム部材を四辺に有するフレームと、
    前記第1及び第3のフレーム部材に両端部が連結され、相互に離隔して当該第1及び第3のフレーム部材を結ぶ方向に延在する複数本のマスクストライプとを備え、相互に隣合うマスクストライプによって複数個の所定形状のパターン開口を区画するようにしたマスクであって、
    前記各マスクストライプの両端部のうちの少なくとも一方の端部は、他方の端部が連結されている前記第1又は第3のフレーム部材の一のフレーム部材に相互に対向して延在する中間支持材上に褶動自在に支持され、次いで弾性体を介して当該一のフレーム部材に相互に対向して延在する他方のフレーム部材に連結されている
    マスク。
  2. 前記各マスクストライプの他方の端部は、直接、前記第1及び第3のフレーム部材の他方に連結されている
    請求項1に記載のマスク。
  3. 前記パターン開口は、それぞれ、同じ形状の帯状パターン開口である
    請求項1又は2に記載のマスク。
  4. 順次、端部で相互に連結された第1から第4のフレーム部材を四辺に有するフレームと、
    前記第1及び第3のフレーム部材に両端部が連結され、相互に離隔して当該第1及び第3のフレーム部材を結ぶ方向に延在する複数本の第1のマスクストライプと、
    前記第2及び第4のフレーム部材に両端部が連結されて第1のマスクストライプ上に位置し、かつ相互に離隔して当該第2及び第4のフレーム部材を結ぶ方向に延在する複数本の第2のマスクストライプとを備え、相互に隣合う前記第1のマスクストライプによって区画された複数個の所定形状のパターン開口を更に前記第2のストライプによって区画するようにしたマスクであって、
    前記各第1のマスクストライプの両端部のうちの少なくとも一方の端部は、他方の端部が連結されている前記第1又は第3のフレーム部材の一のフレーム部材に相互に対向して延在する中間支持材上に褶動自在に支持され、次いで弾性体を介して当該一のフレーム部材に相互に対向して延在する他方のフレーム部材に連結され、
    前記各第2のマスクストライプの両端部のうちの少なくとも一方の端部は、他方の端部が連結されている前記第2又は第4のフレーム部材の一のフレーム部材に相互に対向して延在する中間支持材上に褶動自在に支持され、次いで弾性体を介して当該一のフレーム部材に相互に対向して延在する他方のフレーム部材に連結されている
    マスク。
  5. 前記第1のマスクストライプを構成する各マスクストライプの他方の端部は、直接、上記第1及び第3のフレーム部材の他方に連結され、
    前記第2のマスクストライプを構成する各マスクストライプの他方の端部は、直接、上記第2及び第4のフレーム部材の他方に連結されている
    請求項4に記載のマスク。
  6. 前記第1のマスクストライプ及び第2のマスクストライプによって区画されたパターン開口は、それぞれ、島状に点在する同じ形状の四角形パターン開口である
    請求項4又は5に記載のマスク。
  7. 弾性体は、引っ張りコイルバネ、又は捩じりコイルバネである
    請求項1から6のいずれか1項に記載のマスク。
  8. 前記弾性体が、捩じりコイルバネ又は曲げ板バネである
    請求項1から6の何れか1項に記載のマスク。
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