JP2003332057A - 有機el素子製造に用いる真空蒸着用多面付けマスク装置 - Google Patents

有機el素子製造に用いる真空蒸着用多面付けマスク装置

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JP2003332057A
JP2003332057A JP2002142179A JP2002142179A JP2003332057A JP 2003332057 A JP2003332057 A JP 2003332057A JP 2002142179 A JP2002142179 A JP 2002142179A JP 2002142179 A JP2002142179 A JP 2002142179A JP 2003332057 A JP2003332057 A JP 2003332057A
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Terunao Tsuchiya
輝直 土屋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機EL素子製造における真空蒸着を生産性
良く且つ高精細パターニングで実施可能なマスク装置を
提供する。 【解決手段】 ベースプレート12に、縦横に所定サイ
ズのウインドウ21を複数個ずつ備えた第一金属マスク
13を固定し、更にその上に、ウインドウ21の横方向
の各列に対応する帯状の領域に、多数の縦方向に並んだ
微小なスリットを微小間隔で配列した構成のすだれ部2
3を形成した第二金属マスク14を重ねることで、縦横
に複数個ずつの有効マスク部を形成し、更に第二金属マ
スク14にスライダ26と圧縮コイルばねによって張力
を付与し、すだれ部のスリットを真っ直ぐで且つ所定の
ピッチに維持する構成とする。この第二金属マスク14
の上に基板を配して蒸着を行うことで、基板に高精細な
パターンを多面付けで形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機EL素子の製
造における真空蒸着工程において、基板表面に有機層又
はカソード電極を所定のパターンに蒸着させるために用
いるマスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は、図10に示すように、
ガラス板等の透明基板1上に、アノード電極(ITO)
2、ホール輸送層3、有機層(発光層)4、電子輸送層
5、カソード電極6をこの順に積層し、表面に封止缶7
を配置した構成となっている。有機EL素子の種類に
は、有機層4が高分子タイプと低分子タイプがあり、素
子の駆動方式にはパッシブタイプとアクティブタイプが
ある。これらの有機EL素子の製造工程において、パッ
シブタイプ及びアクティブタイプの低分子有機層の形成
及びパッシブタイプのカソード電極6の形成には真空蒸
着が行われている。そして、低分子有機層及びカソード
電極の真空蒸着パターニングには、図11に示すよう
に、蒸着すべき領域に多数の微細なスリットを微小間隔
で平行に配列した構成のすだれ部8aを備えた金属マス
ク8を使用していた。また、カソード電極の真空蒸着パ
ターニングには、電気絶縁性の隔壁を形成するカソード
セパレータ法(特開平8−315981号公報参照)が
用いられることもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来技
術にはいずれも問題があった。すなわち、金属マスクを
用いる場合、従来は、蒸着すべき基板表面に単に金属マ
スクを載置し、裏面から磁石を用いて保持させている
が、そのマスクのすだれ部は剛性がきわめて小さく、こ
のため、金属マスクを基板表面に保持させる際にすだれ
部のスリットにゆがみを生じ易く、特に、スリット形状
をきわめて微細にすると、一層スリット精度が維持でき
なくなり、高精細パターニングができないという問題が
あった。また、従来、1枚の金属マスク8に1個のすだ
れ部8aを形成しているのみであるので、1個ずつの蒸
着操作となり、生産性が悪いという問題もあった。な
お、金属マスクを用いて真空蒸着を行う場合の生産性を
上げるには、図12に示すように、すだれ部8aを複数
個所に形成した多面付け金属マスク8Aを用いることが
考えられるが、このように複数個所にすだれ部8aを形
成すると、図11に示す1個のすだれ部8aを備えたも
のよりも更に、すだれ部のスリットにゆがみを生じ易
く、高精細パターニングができないという問題が生じ
た。一方、カソードセパレータ法は、フォトリソグラフ
ィーにて露光の強弱を調整して隔壁の斜面の角度を作っ
ているため、安定した製造が困難であった(逆台形断面
の隔壁の斜面部分のテーパー角度が小さいと電極の分離
ができず、大きいと三角形状になり倒れてしまう)。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、金属マスクを用いた真空蒸着パターニングに際
し、多面付け可能な金属マスクを、そのすだれ部のスリ
ット精度を確保した状態で基板表面に配置することを可
能とし且つ生産性良く真空蒸着を行うことを可能とする
真空蒸着用多面付けマスク装置を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機EL素子
製造における真空蒸着工程に用いるマスク装置として、
ベースプレート上に第一金属マスクと第二金属マスクを
重ねて配置し、その第一金属マスクと第二金属マスクに
よって、所定サイズの有効マスク部が縦横に複数列ずつ
配列した構成となるようにする。そして、そのような有
効マスク部を形成するため、前記第一金属マスクを、前
記有効マスク部の横方向のサイズに等しい幅のウインド
ウを、少なくとも第一金属マスクの横方向に間隔をあけ
て配列した構成とし、前記第二金属マスクを、縦方向の
サイズが前記有効マスク部の縦方向のサイズと同等若し
くはそれよりわずかに大きく、横方向のサイズは前記第
二金属マスクの横方向の幅にほぼ等しい帯状の領域に、
第二金属マスクの縦方向に延びる多数の微小なスリット
を微小間隔で配列して構成したすだれ部を、第二金属マ
スクの縦方向に間隔をあけて配置した構成とし、前記第
一金属マスクのウインドウと前記第二金属マスクのすだ
れ部との互いに重なる領域で有効マスク部を形成する。
更に、前記第二金属マスクを縦方向に引っ張った状態に
保持するマスク引張保持手段を設けておく。これらの構
成により、本発明のマスク装置は多数の有効マスク部を
備えるので、全部の有効マスク部を覆うサイズの基板を
配置して蒸着を行うことで多面付けを行うことができ、
生産性を向上させることができる。また、第二金属マス
クを縦方向に引っぱった状態、すなわち、スリットの長
手方向に引っ張った状態としているので、きわめて微細
なスリットを微細な間隔に配置した高精細なマスクで
も、スリットを真っ直ぐな状態で且つ所定のピッチに保
持することができ、目的とする高精細なパターンを基板
上に形成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施に当たって、第一金
属マスクに形成するウインドウの大きさ、配列には種々
な形態を採ることができる。一つの形態では、第一金属
マスクに形成している全ウインドウを、有効マスク部に
ほぼ等しい大きさとし、形成しようとする有効マスク部
のそれぞれに対応して配置することができる。また、他
の形態では、第一金属マスクに形成している一部のウイ
ンドウ若しくは全部のウインドウを、縦方向に並んだ複
数の有効マスク部に共用できるよう縦方向に長い形状と
することができ、この形態を採用することで、ウインド
ウの個数を少なくしてコストダウンを図ることができ
る。
【0007】本発明に用いるマスク引張保持手段は、第
二金属マスクを適当な張力で引っ張った状態に保持しう
るものであれば、その構成は任意であるが、その代表的
な構成として、前記第二金属マスクの一端の保持部を前
記ベースプレートの一端近傍に固定する固定側固定手段
と、前記ベースプレートの他端側に配置され、前記固定
側固定手段から離れる方向及び近づく方向に移動可能な
スライダと、該スライダに前記第二金属マスクの他端の
保持部を固定する移動側固定手段と、前記固定側固定手
段と移動側固定手段で固定された第二金属マスクに所望
の張力を付与するよう前記スライダを移動させる移動手
段とを有するものを挙げることができる。この構成のマ
スク引張保持手段では、第二金属マスクの一端の保持部
を固定側固定手段によってベースプレートに固定し、他
端を移動側固定手段によってスライダに固定し、そのス
ライダを移動手段によって第二金属マスクを引っ張る方
向に移動させることで、第二金属マスクを引っ張った状
態に保持することができ、簡単な操作ですだれ部の多数
のスリットを真っ直ぐな状態で且つ所定のピッチで維持
することができる。ここで、第二金属マスクをベースプ
レートに固定する固定側固定手段及びスライダに固定す
る移動側固定手段の具体的構造は任意であり、例えば、
スポット溶接によるもの、第二金属マスクをはさみ付け
て固定する構造のもの、第二金属マスクにピン等を通し
て固定する構造のもの等を挙げることができ、なかで
も、レーザを利用したスポット溶接によるものが簡単に
固定作業を行うことができると共に必要な固定強度を確
保できるので好ましい。
【0008】前記移動手段としては、ねじ等を利用して
スライダを所望量だけ移動させる構成のものでもよい
が、スライダに、前記固定側固定手段から離れる方向の
ばね力を作用させる弾性手段を用いることが好ましい。
この構成とすると、第二金属マスクに常に一定の引張力
を作用させることができ、スリットの位置精度を一層高
めることができるという利点が得られる。
【0009】また、マスク引張保持手段の他の例とし
て、前記ベースプレートの縦方向の両端にそれぞれ前記
第二金属マスクを固定する固定領域を形成し、その固定
領域でマスク引張保持手段を構成する場合を挙げること
ができる。この場合には、ベースプレート両端の固定領
域に、第二金属マスクを、それに縦方向の引張力を作用
させた状態で固定することで、前記第二金属マスクを縦
方向に引っ張った状態に保持することができる。この場
合、一方の固定領域の内側に横方向に延びるスリットを
形成しておくことが好ましい。この構成とすると、スリ
ットの外側の固定領域が弾性変形可能となるので、第二
金属マスクの取り付け時に、この固定領域を万力等によ
って内側に所定の加圧力で弾性変形させておき、その状
態で第二金属マスクを、それに所定の引張力を加えた状
態で固定し、その後、万力等の拘束を解除することで、
第二金属マスクに作用している引張力を容易に所望の値
に調整できる。また、スリットを設けておくと、第一金
属マスクの固定領域をスリットの内側とし、第二金属マ
スクの固定領域をスリットの外側とすることができ、こ
のように、第一金属マスクの固定領域と第二金属マスク
の固定領域とをスリットによって分離することで、第二
金属マスクの固定領域の変形が第一金属マスクの固定領
域に影響しなくなり、このため、第一金属マスクにゆが
みが生じることがなく、常に高精細なパターンを基板上
に形成することができる。
【0010】ここで、前記スリットの両端に、ベースプ
レートの縦方向に且つ少なくともベースプレートの端部
に向かって延びるノッチを形成しておくことが好まし
い。このようにノッチを形成しておくと、そのノッチと
ベースプレートの端部ではさまれた領域の強度が、スリ
ットとベースプレートの端部ではさまれた領域(第二金
属マスクの固定領域)の強度よりも小さくなり、このた
め、第二金属マスクの固定領域を内側に変形させて第二
金属マスクを固定する際、主としてノッチのところに変
形が集中し、第二金属マスクの固定領域は直線性を保っ
た状態のままで変位する。このため、その固定領域に固
定した第二金属マスクにゆがみが生じないという利点が
得られる。
【0011】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例に係る真空蒸着用多面
付けマスク装置の主要部品を分解して示す概略斜視図、
図2(a)、(b)、(b)はその多面付けマスク装置
を組み立てて行く手順を示す概略斜視図、図3は組み立
て状態の多面付けマスク装置をベースプレート側から見
た概略底面図、図4(a)、(b)はそれぞれ、図3の
A−A矢視概略断面図、B−B矢視概略断面図である。
全体を参照符号11で示す多面付けマスク装置は、大別
すると、ベースプレート12と、第一金属マスク13
と、第二金属マスク14と、マスク引張保持手段15等
を備えている。以下、各部品を説明する。
【0012】ベースプレート12は、後述するように、
その上に第一金属マスク13と第二金属マスク14を張
力を加えた状態で取り付け、且つその上に蒸着すべき基
板17を保持させることができる強度を備えたものであ
り、第一金属マスク13と第二金属マスク14によって
形成される複数の有効マスク部18の全部を露出させう
る大きさの開口20を備えている。
【0013】第一金属マスク13は、厚さが200〜3
00μm程度の42合金、インバー材等の金属板で形成
されるもので、形成すべき所定サイズの有効マスク部1
8(図3参照)にほぼ等しい大きさのウインドウ21を
縦横に複数個ずつ配列した形態で備えており、本実施例
では全部で24個形成している。なお、本明細書におい
て縦方向(図1のY−Y方向)とは、第二金属マスク1
4に形成するすだれ部23のスリットに平行な方向を指
し、横方向(図1のX−X方向)はそれに直角な方向を
指すものとする。各ウインドウ21の横方向の両側に位
置する側縁21a、21aは有効マスク部18の両側の
側縁として作用するものであり、従って、ウインドウ2
1の横方向のサイズは形成すべき有効マスク部18に要
求される横方向のサイズに等しく設定されている。一
方、各ウインドウ21の縦方向の両端に位置する端縁2
1b、21bは有効マスク部18の両端の端縁を形成す
るものでも、その端縁より外側に位置して端縁を形成し
ないものでもよい。従って、ウインドウ21の縦方向の
サイズは形成すべき有効マスク部18に要求されるサイ
ズと同一か若しくはそれより大きく設定されればよく、
本実施例では、有効マスク部18に要求される寸法より
若干大きく設定されている。有効マスク部18の具体的
な大きさは、形成すべき有機EL素子の大きさに応じて
適宜定めるものであり、例えば、長さ(縦方向)60m
m、幅(横方向)40mm程度とする。第一金属マスク
13の、ウインドウ21形成領域の縦方向の両端には、
第一金属マスク13をベースプレート12に固定、保持
させるための保持部13aと、更にその外側の補助保持
部13bと、保持部13aと補助保持部13bの間に形
成された易切断線13cが設けられている。この易切断
線13cは、補助保持部13bを保持部13aに対して
折り曲げることにより、容易に引きちぎることができる
ように設けたものであり、具体的にはV字断面、U字断
面などの溝とか、小穴の連続配置などで形成される。
【0014】第二金属マスク14は、厚みが30μm〜
100μm程度のステンレス鋼等の金属板で形成される
もので、横方向にほぼ全幅に渡って延びる帯状の領域
に、多数の縦方向(図1のY−Y方向)に延びる微小な
スリットを微小間隔で配列した構成のすだれ部23を、
縦方向に間隔を開けて複数個設けている。この実施例で
は4個のすだれ部23を設けており、それぞれのすだれ
部23は、第一金属マスク13に横方向に6個ずつ形成
されているウインドウ21の各列に重なるように形成さ
れている。すだれ部23の縦方向(Y−Y方向)のサイ
ズは、形成すべき有効マスク部18の縦方向のサイズに
等しく設定しており、このため、すだれ部23の縦方向
の両端に位置する端縁23a、23aは、形成すべき所
定サイズの有効マスク部18(図3参照)の縦方向の両
端の端縁として作用する。すなわち、図4(b)に示す
ように、第二金属マスク14のすだれ部23の端縁23
aは、第二金属マスク13のウインドウ21の端縁21
bよりも、有効マスク部18の中心側に出ており、有効
マスク部18による蒸着範囲を定める端縁として作用し
ている。なお、本発明はこの構成に限らず、すだれ部2
3の端縁23aをウインドウ21の端縁21bより少し
奥に引っ込めた状態とし、ウインドウ21の端縁21b
を有効マスク部18の端縁として作用させてもよい。す
なわち、すだれ部23の縦方向のサイズを、有効マスク
部18の縦方向のサイズよりわずかに大きく設定しても
よい。ただし、その場合には、後述する蒸気の回り込み
現象により、ウインドウ21の端縁21bよりも外側に
蒸着されるので、余分の蒸着範囲を小さく抑制するた
め、端縁23aの端縁21bからの引っ込み量を1mm
程度以下とすることが好ましい。
【0015】すだれ部23に形成するスリットの幅及び
ピッチ等は、形成すべき有機EL素子の所望画素数に応
じて適宜定めるものであり、例えば、図4(a)に拡大
して示すように、スリット23bの幅wを120μm、
スリット23bを形成する金属部23cの幅d(最大
幅)を60μmとする。金属部23cの断面形状は単純
な矩形でもよいが、この実施例では、台形状として、一
方の開口(図面では下側の開口)を他方の開口よりも大
きくしている。この構成とすることで、第二金属マスク
14の上に基板17を配置して蒸着する際に、蒸気が広
い側の開口から進入し、基板17に均一に蒸着するとい
う利点が得られる。なお、すだれ部23に重ねる第一金
属マスク13のウインドウ21の横方向のサイズは、両
側の側縁21aを第二金属マスク14の金属部23cの
下側の平面に重ねることができるよう定められており、
第一金属マスク13と第二金属マスク14を重ねる際に
は、図4(a)に示すように、ウインドウ21の側縁2
1aが金属部23cの下側の平面に重なる位置としてお
く。これにより、ウインドウ21内に位置する全部のス
リット23bを、その全幅wが蒸着に有効に利用される
ようにすることができる。
【0016】図1において、第二金属マスク14の、す
だれ部23形成領域の縦方向の両側には、第二金属マス
ク14をベースプレート12及びスライダ(詳細は後
述)に固定、保持させるための保持部14aと、更にそ
の外側の補助保持部14bと、保持部14aと補助保持
部14bの間に形成された易切断線14cが設けられて
いる。この易切断線14cは、補助保持部14bを保持
部14aに対して折り曲げることにより、容易に引きち
ぎることができるように設けたものである。また、帯状
に形成しているすだれ部23の両側には、両側の保持部
14a、14aを連結するサポート部14dが形成され
ている。このサポート部14dは、すだれ部23を補強
するために設けたものである。すなわち、すだれ部23
は多数の金属部23bを有する構成ではあるが、金属部
23bはきわめて細いため、すだれ部23の剛性がきわ
めて低く、すだれ部23のみでは取り扱いが困難となる
(すぐ変形して不良品となってしまう)場合が多いの
で、その両側にサポート部14d、14dを形成して補
強している。サポート部14dの幅は、広い程補強効果
は大きくなるが、あまり広くすると、第二金属マスク1
4を引っ張ってスリットを整列させる際に要する張力を
きわめて大きくしなければならず、作業性が悪くなる。
これらを考慮して、サポート部14dの幅は、2〜5m
m程度とすることが好ましい。なお、補強の必要がなけ
れば、サポート部14dは省略してもよい(すだれ部2
3を第二金属マスク14の全幅に渡って形成すればよ
い)。
【0017】図1〜図3において、マスク引張保持手段
15は、第二金属マスク14の一端の保持部14aをベ
ースプレート12に固定する固定側固定手段(本実施例
では、スポット溶接)25と、ベースプレート12の開
口20を形成している領域に関して固定側固定手段25
とは反対側に配置され、固定側固定手段25から離れる
方向及び近づく方向に移動可能なスライダ26と、ベー
スプレート12に固定され、スライダ26を移動可能に
保持したガイドロッド27と、スライダ26に第二金属
マスク14の他端の保持部13aを固定する移動側固定
手段(本実施例ではスポット溶接)28と、固定側固定
手段25と移動側固定手段28で保持された第二金属マ
スク14に所望の張力を付与するようスライダ26を固
定側固定手段25から離れる方向に移動させる移動手段
30等を備えている。移動手段30は、ベースプレート
12に固定された支持棒31と、その支持棒31に保持
され、ベースプレート12とスライダ26の間に配置さ
れた圧縮コイルばね32からなる弾性手段を備えてい
る。ガイドロッド27の先端には、スライダ26の抜け
止め用のストッパ34が取り付けられている。
【0018】次に、上記構成の多面付けマスク装置11
を用いて基板に真空蒸着を行う動作を説明する。まず、
第一金属マスク13の両端の補助保持部13b、13b
を適当な治具でつかんで引っ張り、第一金属マスク13
をゆがみやたわみのほとんど無い平坦な状態とし、その
状態でベースプレート12上の所定位置に乗せ、両端の
保持部13a、13aをスポット溶接36(図2参照)
によってベースプレート12に固定する。その後、外側
の補助保持部13b、13bを易切断線13cのところ
から切り離し、除去する。なお、第一金属マスク13を
厚い金属で形成したことなどにより、張力を加えなくて
もゆがみやたわみの無い状態とできる場合には、当然張
力を加える必要はない。また、その時には補助保持部1
3b、13bや易切断線13c、13c等は省略しても
よい。
【0019】次に、ベースプレート12に第二金属マス
ク14を取り付ける前に、万力等でスライダ26を圧縮
コイルばね32を圧縮させる方向に移動させ、その状態
に保持しておく。そして、第二金属マスク14の両端の
補助保持部14b、14bを適当な治具でつかんで引っ
張り、第二金属マスク14をゆがみやたわみのほとんど
無い平坦な状態とし、その第二金属マスク14をベース
プレート12及び第一金属マスク13の上に置き、すだ
れ部23を全ウインドウ21を覆う位置に配置し且つウ
インドウ21に対してアライメントし、一方の保持部1
4aをベースプレート12にスポット溶接25(図2参
照)によって固定し、他方の保持部14aをスライダ2
6にスポット溶接28で固定する。その後、外側の補助
保持部14b、14bを易切断線14cのところから切
り離し、除去し、次いで、万力を開放し、スライダ23
を移動自在とする。これにより、圧縮コイルばね32が
スライダ26を外向きに押して移動させ、第二金属マス
ク14に、縦方向に即ち図2(b)に矢印Fで示す方向
に、均一なテンションを加える。かくして、第二金属マ
スク14は、スリットに平行方向に均一な張力で引っ張
られた状態となり、すだれ部23の多数のスリットが真
っ直ぐで且つ一定ピッチで並んだ状態に保持される。こ
こで、すだれ部23を、第二金属マスク14の横方向の
ほぼ全幅に渡って延びる帯状の領域に形成し、全領域に
均等に多数のスリットを形成しているので、すだれ部2
3にスライダ26によって張力を付与することで、すだ
れ部23の各金属部23b(図4参照)にきわめて均一
に張力を付与することができ、このためスリット精度を
維持できる。なお、第一金属マスク13に形成している
各ウインドウ21にすだれ部を重ねるには、第二金属マ
スクとして、図12に示すように、各ウインドウに対応
する部分のみにすだれ部8aを形成した第二金属マスク
8Aを用いることが考えられる。しかしながら、この構
成の第二金属マスク8Aを用いると、1枚の金属マスク
内に剛性の小さいすだれ部8aと縦横の両方に延びる剛
性の大きい仕切り部8bが多く混在するため、全部のす
だれ部8aに均一に張力を加えることが困難で、すだれ
部にゆがみを生じ易く、スリット精度の確保が困難とな
る。これに対し、本実施例に用いる第二金属マスク14
は、ほぼ全幅に渡る帯状の領域に均一にすだれ部23を
形成し、且つ各すだれ部23、23の間には、スリット
のない、剛性の大きい仕切り部14eが横方向に配置し
た構造であるので、この欠点を解消し、スリット精度を
容易に確保できる。
【0020】以上のようにしてベースプレート12に第
一金属マスク13と第二金属マスク14を取り付けるこ
とで、第一金属マスク13のウインドウ21と第二金属
マスク14のすだれ部23の重なる位置に有効マスク部
18(図3参照)が形成される。
【0021】その後、図2(c)に示すように、第二金
属マスク14の上に、蒸着すべき基板17をアラインメ
ントを取って乗せ、次いで、基板用クランプ40で基板
17をベースプレート12に固定する。以上により、基
板17の表面に、複数の有効マスク部18が配置される
こととなる。その後、全体を蒸着機に入れ、ベースプレ
ート12を蒸発源に向けてセットし、蒸着を行う。以上
により、図4(a)、(b)に示すように、第一金属マ
スク14のウインドウ21に面する基板17の表面に、
第二金属マスク14のスリット23bを通して蒸着が行
われ、多面取りにて高精細パターニングが行われる。
【0022】ところで、この実施例では、第一金属マス
ク13が有効マスク部18にほぼ等しい大きさのウイン
ドウ21を形成しているので、第二金属マスク14に形
成するすだれ部23は、必ずしも、図1に示すように縦
方向には複数に分割した構造(すだれ部23、23の間
にスリットの無い仕切り部14eを残した構造)に限ら
ず、全体を一つのすだれ部としても良いと考えられる。
しかしながら、縦方向に並んでいる複数のウインドウに
共通のすだれ部を重ねて有効マスク部を形成した場合、
図4(c)に示すように、スリット23bが一つのウイ
ンドウ21から隣接のウインドウにまで通じる構造とな
る。この構造で蒸着操作を行ったところ、蒸着用の蒸気
が矢印52で示すように、第一金属マスク13のウイン
ドウ21の端縁21bを越えた領域に回り込む現象が生
じることが判明した。この回り込み現象が生じると、蒸
着範囲の境界がぼけてくるという欠点が生じる。これに
対し、本願発明では、すだれ部23を縦方向には適当な
間隔ををけて配置し、その間にスリットの無い仕切り部
14eを介在させたことで、この欠点を解消でき、良好
な蒸着を行うことができる。
【0023】図1〜図4に示す実施例は第一金属マスク
13に、各有効マスク部18に対応するようにウインド
ウ21を形成しているが、このウインドウ21を縦方向
にはつながった形状とすることも可能である。図5、図
6はその場合の実施例を示すものである。この実施例で
は、第一金属マスク13Aが、形成しようとする有効マ
スク部18が縦方向に並んだ各列に対応する帯状の領域
をウインドウ21Aとした構造となっている。その他の
構造は、図1〜図4に示す実施例と同様である。図5、
図6の実施例では、第一金属マスク13Aと第二金属マ
スク14を重ねることにより、縦方向に延びる長いウイ
ンドウ21Aと、横方向に延びる長いすだれ部23の交
叉する領域がそれぞれ、有効マスク部18となる。従っ
て、この実施例でも、多面取りにて高精細パターニング
を行うことができる。また、この実施例では、第一金属
マスク13Aに形成するウインドウ21Aを少数とでき
るので、コストダウンを図ることができるという利点も
得られる。なお、この実施例では、すだれ部23の縦方
向の両側の端縁23aが、有効マスク部18の縦方向の
端縁として作用するので、すだれ部23の縦方向のサイ
ズは、有効マスク部18に要求される縦方向のサイズに
等しく設定しておく。
【0024】以上に説明した実施例では、第二金属マス
ク14に適度な張力を付与するために、その第二金属マ
スク14の一端を固定したスライダ26を圧縮コイルば
ね32で押す構成としているが、この代わりに、引張ば
ねや板ばねを用いてもよい。また、スライダ26を移動
させるには、ばねを用いる代わりに、ボルト等を用いて
も良い。
【0025】図7、図8は本発明の更に他の実施例を示
すものである。この実施例では、第二金属マスク14を
引っ張った状態に保持するマスク引張保持手段として、
スライダ26や圧縮コイルばね32を用いる代わりに、
ベースプレート12Aの一部を使用する構成としたもの
である。すなわち、この実施例では、ベースプレート1
2Aの縦方向の両端に第二金属マスク14を固定するた
めの固定領域(例えば、スポット溶接で固定する場合は
そのスポット溶接を行う領域)53a、53bを形成
し、更に、一方の固定領域53bの内側に、その固定領
域53bと同等若しくはそれ以上に横方向に延びるスリ
ット55を形成し、且つそのスリット55の両端に、ベ
ースプレート12Aの縦方向に且つスリットから両側に
延びるノッチ56、56を形成している。そして、第一
金属マスク13Aをベースプレート12Aに固定するた
めの固定領域58a、58bは、第二金属マスク14の
固定領域53a、53bの内側で且つスリット55の内
側に配置している。ここで、スリット55の両端にノッ
チ56を設けたのは、そのノッチ56とベースプレート
の端部ではさまれた領域61の強度を、スリット55と
ベースプレートの端部ではさまれた固定領域53bの強
度よりも小さくするため、及びそのノッチ56と内側の
開口20ではさまれた領域63の強度を、スリット55
と開口20ではさまれた固定領域58bの強度よりも小
さくするためである。この構成とすることで、後述する
ように固定領域53bを縦方向に中央に向かって弾性変
形させる際、主としてノッチ56の外側の領域61が変
形し、固定領域53bは直線性を保った状態のままで変
位する。このため、固定領域53bに固定した第二金属
マスク14にゆがみ等が生じない。また、同様に、後述
するように第一金属マスク13Aに張力を加えた状態で
ベースプレート12Aの固定領域58bに固定した際、
その張力で固定領域58bが引っ張られても、変形は主
に領域63に生じることとなり、第一金属マスク13A
を固定した固定領域58bは直線性を保った状態のまま
で変位する。このため、第一金属マスク13Aにもゆが
み等が生じない。なお、第一金属マスク13Aを固定す
る固定領域58bの剛性が大きく、第一金属マスク13
Aを固定してもほとんど変位しない場合には、ノッチ5
6はスリット55の内側に延ばす必要はなく、スリット
55よりも外側のみに形成すればよい。その他の構成
は、図5、図6に示す実施例と同様である。
【0026】この実施例では、まず、第一金属マスク1
3Aの両端の補助保持部13b、13bを適当な治具で
つかんで引っ張り、第一金属マスク13Aをゆがみやた
わみのほとんど無い平坦な状態とし、その状態でベース
プレート12A上の所定位置に乗せ、両端の保持部13
a、13aをスポット溶接によってベースプレート12
Aの固定領域58a、58bに固定する。その後、外側
の補助保持部13b、13bを易切断線13cのところ
から切り離し、除去する。次に、ベースプレート12A
の固定領域53bに万力等の治具を用いて内側に向かう
荷重Pを作用させて、固定領域53bを内側に弾性変形
させる。この際、スリット55によって固定領域53b
が第一金属マスク13Aを固定している固定領域58b
から分離されているので、固定領域53bを弾性変形さ
せても、その内側の固定領域58bが影響を受けること
はなく、このため、固定領域58bに固定している第一
金属マスク13Aが変形したり、ゆかんだりすることが
ない。固定領域53bを弾性変形させる操作と並行し
て、第二金属マスク14の両端の補助保持部14b、1
4bを適当な治具でつかんで引っ張り、第二金属マスク
14に所望の引張力Fを作用させ、この状態でベースプ
レート12A上の所定位置に乗せ、両端の保持部14
a、14aをスポット溶接によってベースプレート12
Aの固定領域53a、53bに固定する。その後、外側
の補助保持部14b、14bを易切断線14cのところ
から切り離して除去し、且つベースプレート12Aの固
定領域53bを変形させていた万力等の治具を取り外
す。これにより、第二金属マスク14はベースプレート
12Aの固定領域53a、53bによって引張力を加え
た状態に保持される。ここで、第二金属マスク14をベ
ースプレート12Aに取り付ける際に第二金属マスク1
4に加える引張力Fを、すだれ部23の多数のスリット
が真っ直ぐで且つ一定ピッチで並んだ状態に保持される
引張力となるように選定し、ベースプレート12Aの固
定領域53bに加える荷重Pを第二金属マスク14に加
える引張力Fと等しく設定しておくと、第二金属マスク
14をベースプレート12Aに固定し、固定領域53b
に加えていた荷重Pを解除した後においても、第二金属
マスク14には、取り付け時に加えていた引張力Fが付
加された状態に保持されることとなる。このため、第二
金属マスク14のすだれ部23の多数のスリットは真っ
直ぐで且つ一定ピッチで並んだ状態に保持される。従っ
て、この実施例でも、多面取りにて高精細パターニング
を行うことができる。更に、この実施例では、スライダ
26や圧縮コイルばね32等の部品を用いる必要がない
ので、構造が簡単となり、コストダウンを図ることがで
きる。
【0027】なお、上記の説明では、ベースプレート1
2Aに第二金属マスク14を取り付けるに当たって、第
二金属マスク14に所望の引張力Fを作用させ、同時に
ベースプレート12Aの固定領域53bにその引張力F
に等しい荷重Pを加えている。このようにすると、第二
金属マスク14をベースプレート12Aに固定した後に
おいても、その第二金属マスク14に、初期に付与した
引張力Fを付与した状態に保持できる利点が得られる。
しかしながら、第二金属マスク14に付与する引張力F
と固定領域53bに加える荷重Pは、必ずしも同じとし
なくてもよい。ただし、引張力Fと荷重Pを異ならせた
場合には、第二金属マスク14に作用する引張力が、第
二金属マスク14をベースプレート12Aに固定し、荷
重Pを解除した後で変化するので、変化後において所望
の引張力となるように、初期に付与する引張力F及び荷
重Pを設定しておけばよい。
【0028】以上の実施例はいずれも、ベースプレート
12、12Aに、全数の有効マスク部18を露出させる
ことができるよう、大きい1個の開口20を形成してい
るが、この開口20は複数個に分割した構成としてもよ
い。図9はその場合の実施例を示すものであり、ベース
プレート12Bには、4個の長い開口65を形成し、各
開口65の間に仕切り部66を残している。その他の構
成は図1の実施例と同様である。この実施例では、ベー
スプレート12Bの仕切り部65が第一金属マスク1
3、第二金属マスク14を支えるので、第一金属マスク
13、第二金属マスク14のたわみを抑制できる利点が
得られる。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のマスク
装置は、ベースプレートにウインドウを備えた第一金属
マスクと、すだれ部を備えた第二金属マスクとを重ねて
取り付け、複数の有効マスク部を形成する構成とし、し
かも、そのすだれ部を第二金属マスクのほぼ全幅に渡る
帯状の領域にスリットが縦方向となるように形成すると
共に複数のすだれ部を縦方向には間隔をあけて配置し、
更にその第二金属マスクに、すだれ部のスリットに平行
方向に引張力を作用させてスリットを揃える構成とした
ことで、各有効マスク部では、きわめて微細なスリット
を微細な間隔に配置した高精細なマスクでも、スリット
を真っ直ぐな状態で且つ所定のピッチに保持した状態と
することができ、真空蒸着により高精細なパターンを基
板上に多面付けで生産性良く形成できる。また、縦方向
に隣接した有効マスク部間に連通するようなスリットが
存在しないため、そのようなスリットがあった場合に生
じる蒸気の回り込み現象が生じることはなく、このた
め、蒸着範囲を明確とすることができる。かくして、本
発明のマスク装置を用いることにより、有機EL素子の
製造工程において、パッシブタイプ及びアクティブタイ
プの低分子有機層や、パッシブタイプのカソード電極
を、高精細パターンで生産性よく形成することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る真空蒸着用多面付けマ
スク装置の主要部品を分解して示す概略斜視図
【図2】(a)、(b)、(b)は図1に示す多面付け
マスク装置を組み立てて行く手順を示す概略斜視図
【図3】組み立て状態の多面付けマスク装置をベースプ
レート側から見た概略底面図
【図4】(a)は図3のA−A矢視概略断面図 (b)は図3のB−B矢視概略断面図 (c)は(b)と同一部分を、スリットが有効マスク部
の外側に延びている状態で示す概略断面図
【図5】本発明の他の実施例を、主要部品を分解して示
す概略斜視図
【図6】図5に示す実施例を、組み立てた状態で、且つ
ベースプレート側から見て示す概略底面図
【図7】本発明の更に他の実施例を、主要部品を分解し
て示す概略斜視図
【図8】図7に示す実施例のベースプレートの概略平面
【図9】本発明の更に他の実施例を、主要部品を分解し
て示す概略斜視図
【図10】有機EL素子の一部を拡大して示す概略斜視
【図11】従来の金属マスクの概略平面図
【図12】多面付け金属マスクの例を示す概略平面図
【符号の説明】
11 多面付けマスク装置 12、12A、12B ベースプレート 13、13A 第一金属マスク 13a 保持部 13b 補助保持部 13c 易切断線 14 第二金属マスク 14a 保持部 14b 補助保持部 14c 易切断線 15 マスク引張保持手段 17 基板 20 開口 21 ウインドウ 23 すだれ部 23b スリット 25 固定側固定手段(スポット溶接) 26 スライダ 27 ガイドロッド 28 移動側固定手段(スポット溶接) 30 移動手段 32 圧縮コイルばね 53a、53b 第二金属マスクを固定する固定領域 55 スリット 56 ノッチ 58a、58b 第一金属マスクを固定する固定領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定サイズの有効マスク部を縦横に複数
    列ずつ配置した構成の真空蒸着用多面付けマスク装置で
    あって、少なくとも前記有効マスク部に対向する領域を
    その有効マスク部よりも大きい開口としたベースプレー
    トと、そのベースプレート上に重ねて配置される第一金
    属マスク及び第二金属マスクと、該第二金属マスクを縦
    方向に引っ張った状態に保持するマスク引張保持手段を
    備え、前記第一金属マスクを、前記有効マスク部の横方
    向のサイズに等しい幅のウインドウを、少なくとも第一
    金属マスクの横方向に間隔をあけて配列した構成とし、
    前記第二金属マスクを、縦方向のサイズが前記有効マス
    ク部の縦方向のサイズと同等若しくはそれよりわずかに
    大きく、横方向のサイズは前記第二金属マスクの横方向
    の幅にほぼ等しい帯状の領域に、第二金属マスクの縦方
    向に延びる多数の微小なスリットを微小間隔で配列して
    構成したすだれ部を、第二金属マスクの縦方向に間隔を
    あけて配置した構成とし、前記第一金属マスクのウイン
    ドウと前記第二金属マスクのすだれ部との互いに重なる
    領域で有効マスク部を形成したことを特徴とする、有機
    EL素子製造における真空蒸着用多面付けマスク装置。
  2. 【請求項2】 前記第一金属マスクに形成している全ウ
    インドウが、前記有効マスク部にほぼ等しい大きさであ
    り、形成しようとする有効マスク部のそれぞれに対応し
    て設けられていることを特徴とする、請求項1記載の真
    空蒸着用多面付けマスク装置。
  3. 【請求項3】 前記第一金属マスクに形成している一部
    のウインドウ若しくは全部のウインドウが、縦方向に並
    んだ複数の有効マスク部に共用できるよう縦方向に長い
    形状に作られていることを特徴とする、請求項1記載の
    真空蒸着用多面付けマスク装置。
  4. 【請求項4】 前記マスク引張保持手段が、前記第二金
    属マスクの一端の保持部を前記ベースプレートの一端近
    傍に固定する固定側固定手段と、前記ベースプレートの
    他端側に配置され、前記固定側固定手段から離れる方向
    及び近づく方向に移動可能なスライダと、該スライダに
    前記第二金属マスクの他端の保持部を固定する移動側固
    定手段と、前記固定側固定手段と移動側固定手段で固定
    された第二金属マスクに所望の張力を付与するよう前記
    スライダを移動させる移動手段とを有することを特徴と
    する、請求項1、2又は3記載の真空蒸着用多面付けマ
    スク装置。
  5. 【請求項5】 前記移動手段が、前記スライダに、前記
    固定側固定手段から離れる方向のばね力を作用させる弾
    性手段であることを特徴とする、請求項4記載の真空蒸
    着用多面付けマスク装置。
  6. 【請求項6】 前記ベースプレートが、縦方向の両端に
    それぞれ前記第二金属マスクを固定する固定領域を備え
    ると共に一方の固定領域の内側に横方向に延びるスリッ
    トを形成しており、両端の固定領域に、前記第二金属マ
    スクを、それに引張力を加えた状態で固定することで、
    前記第二金属マスクを縦方向に引っ張った状態に保持す
    る構成としたことを特徴とする、請求項1から3のいず
    れか1項記載の真空蒸着用多面付けマスク装置。
  7. 【請求項7】 前記スリットの両端に、ベースプレート
    の縦方向に且つ少なくともベースプレートの端部に向か
    って延びるノッチを形成したことを特徴とする請求項6
    記載の真空蒸着用多面付けマスク装置。
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